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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
終章「眠りの淫蟲」
 森から逃げ帰った薫子は、服をすべて脱ぎ捨て着替えると部屋に閉じこもった。見捨ててきてしまった……。このとき、薫子が衣服その他をきちんと焼却処分しておけば、悲劇の拡散はふせげたであろうに。禁忌は、ついに森からでてしまったのだ。
 たった数滴の豊島ツヨシの精液。折り重なった衣服の中で、それは小さな男根として生まれた。だが、どうだろうここは彼らの父なる豊島ツヨシの呪われた土地ではないのだ、もはや地に精液を撒き散らすだけで増えることはできない。
 しかし、それは呪縛からの解放をも意味した、増え栄えるため母体がどうしても必要である。
 そこで、彼らは、淫蟲として生きることにきめた。その形態をまるで、ツチノコのようにしてもぞもぞと薫子の衣服から、這い出た。
 蠢く男根。モゾモゾと、その歩みはあまりにも鈍く、その姿はあまりにも醜かった。
 だが、犬にでも食われてしまえば一巻の終わりであるこの淫蟲の最初の獲物は隣りの部屋にいたのである。それが、この生物にとっては幸いであった。
「スースー」
 薫子は、泣き疲れて眠っていた。のたうつように、男根が薫子へと迫る。静かに、ゆっくりと着実に目指すは女の膣のみ。
 そこでしか、増えられない運命をもって生まれてきた弱い弱い生物なのだ。だが、この淫蟲はどこまでもラッキーだった。
 その薫子のふとももをゆっくりとつたうあいだも、パンティーを不器用に下げるその激しい動きにも疲弊した薫子が気付くことはなかったのである。

 静かに、まだ汚れをしらない薫子の膣へと進む男根。先走り液を出す、この液は体を麻痺させる効果をもっている。
 それは、局部麻酔のかわりにもなっていた。すこしずつ、すこしずつ、めりめりっと音をたてるかのように陰口を開いて進んでいく男根、壁へと突き当たった。処女膜だ。

 メリメリメリと力をこめて、膜を押し破る……処女を破った鮮血が薫子のヴァギナから流れ落ち、それに助けられるかのように淫蟲は奥へ奥へと潜り込んだ。

「う! うー!」
 あまりに苦しそうな薫子。その小さく幼い膣に、大きなものをくわえ込んでいるのだからあたりまえだ。だが、催眠効果によっておきられないで居る。
 淫蟲が、その幼い穴のなかを奥へ奥へと律動するたびに、「うー! うー!」と苦しげな、薫子の声が響く。
 その中を男根の幼虫は膜を打ち破った血に塗れながら、全力の力をふりしぼって薫子の幼膣の最奥部に到達した。その瞬間、力尽きたようにがたがたと増えるえると

 ドピュドピュドピュドピュ!!

 物凄い勢いで、白い粘液が吐き出されていった。子宮口から、子宮へと殺到する汚液は中を汚し尽し、卵管にまで到達する勢いであった。
 それでも、ドローとした白い液体が膣から漏れてきてしまう。放出し終わった男根の淫蟲は萎れ果てて、消えるようになくなっていった。力を使い切ったのだ。
「……子よ、育ってくれ。」
 淫蟲は死の瞬間にピキャーと声ならぬ声をあげるのだった。そして、薫子の胎内ではすでに邪悪な精子たちの活動がはじまっていた。

 邪悪の精子たちは、深い昏睡状態にある薫子の生命のスープのなかで激しい活動を繰り広げていた。
 大体一回の射精で、生まれ出でる精蟲は二億から五億。通常寿命が長くても一週間のうえ、たった一つの卵子としか受精できないため人間の場合は一人しか生まれないが、そのような掣肘は彼ら邪悪な生き物には関係なかった。
 子宮の中を暴れ周り、卵子をとりあえず五・六個引っ張り出して受精して着床する。他のとりあえず受精できない精蟲たちは、死滅することなくあるものは次の受精に備えて休眠し、あるものは動きやすいようにその形を人型に変えて、薫子の子宮を自らの製造基地として改造し始めたのだった。

 やがて、準備の出来た薫子の子宮から、つぎつぎと新しい淫蟲が生み出され、村々の娘へと広がっていくのだ。

第三章「男根の檻」

 もはや一糸まとわぬ麗華に立ちはだかる、雄雄しくも静かな山のごとき巨大チンポの壁。麗華は、それを飛び越えることができるのか――


 などと、いっている間に全力で飛びついた。それは、常人のジャンプ力をはるかに超えるものではあったが、それでも完全には飛び越えられない。
「もひゃひゃ、おしいけどだめだったでよ」
 ぽよんっと、麗華はチンコキノコの上にのってしまう。その刺激にたいして、チンコキノコは収縮して精液を吹き上げる。だがしかし、麗華はその精液の海の中を泳いでわたりきった。
「……計算どおり」
 麗華は一糸まとわぬ姿、服を着ていなければキノコは生えない。だから、どれだけ精子まみれになっていようと、麗華は平気。
「……この死ぬほどの気持ち悪ささえ、我慢できれば」
 そう小さくつぶやきながら、チンコの壁を泳ぎきる。そこで、油断して足をつけるような麗華ではない。地上に、腹を打つように落下した瞬間。地上にもれ落ちた精液からキノコが凄い勢いで生え出してきた。
 またもや、天につきあげられる麗華。
 しかし、それも計算していたのだ。
 またも、吹き上げる精子の海を泳ぐ、泳ぐ、泳ぐ。力の限り泳ぐ。
 そうしているかぎり、麗華に可能性が残されている。
「はぁ……はぁ……」
 もうすぐだった、単純計算で一キロ以上の道をふきあげながら泳ぎきっている。もう少し、後一歩でこの呪われた森から抜ける。
「抜けた……」
 麗華は、力尽きるようにして森の境界線を乗り越えて。安全地帯にタッチ。
「そんな、うぁあああ」
 安全地帯に入ったにもかかわらず、チンコキノコはどんどん生えてくるのだ。もう、森から出たって冗談きついって。
「うひょひょ、森から出ても関係ないでよ。残念だったね麗華ちゃん」
 あとはもう、丘を転げるように無様に渡っていく麗華だが、その下からも次々とチンポキノコが生えてくる。もう泳ぎ切れない。体力が――
「はぁ……はぁ……畜生……」
 麗華の体力が尽きる。
 むせ返る精液の只中で、麗華は気を失った。身体が、少しでも横から縦の体勢になれば……いわずもがなだった。
 気を失ったのは、むしろ幸いだったといえるだろう。気をうしなった麗華は呼吸も止まって仮死状態になったので、精液の海の中で翻弄されるだけで、逆に精液を飲み込んで窒息死することもなかった。
 それでも、残酷なことに精液の波が引いていくと、さらに下からチンポキノコが大量に生え出してきて、意識を失った麗華のオマンコにそのうちの一つが射程を定めて。
 一気に貫いた。
「うぅ……」
 そしてしっかり五秒後に。


 ドピュドピュドピュドピュ!


 処女の鮮血が分からないほどの、真っ白い世界で、麗華は気がつくこともなく膣入れ中出しされて、豊島の精液は無垢な麗華の子宮に殺到。種付けは完了した。
「よかったでよ、これで成仏できるでよー」
 目的を果たした、森からは邪気が払われ、豊島ツヨシの霊も浄化された。


 眼を覚ました麗華は、自分が洋服をきちんと着ていることに気がついた。
「なに……あれは」
 あの悪夢、そうだあれは夢だったのだ。あんなのありえない。そう思いながら、一緒にいて先に逃げた薫子がどうなったかとも考えることはなかった。
 あれを事実と思いたくない麗華は、なんとなくその後薫子と疎遠になる。


 三ヵ月後麗華は、妊娠検査薬の陽性反応に、誰の子とも分からぬ子供を妊娠していることに気がついた。いや、誰の子かは知っていたわけなのだが。それを言い出すことはできなかった。
 当然のことながら、然るべき処置を隠れてしようと思った麗華の周りにそれを徹底的に邪魔する呪いが発動する。童貞の百年の呪いは、それほどに強いのだった。


第二章「百年の童貞」

 射精すると当たったところから増える男根キノコに包囲された麗華は、それがキノコなどではなく妖怪デブキモオタ男と化した豊島ツヨシの男根そのものでありその液はちゃんと妊娠能力をもつと知らされて発狂しそうになる。絶対絶命であった。
 放心状態になった麗華のしたでしばらく黙っていた妖怪キモオタは突然口を開いた。「時間はいくらでもある、おでからは攻められない麗華ちゃんしだいなんだで」
 突然、頭を踏みつける力が強くなる。
「いで、イデデ」
「いいから! あんたは死ね! 死になさい!」
 足を振り上げて、見事なかかと落しをみせる麗華であったが、手応えがない!
「おでは、土の中にも逃げられるんだでよ~ん。じゃ、精々考えたあとでおでの子供を納得して妊娠しで」
「だれが!!」
 どこまでもむかつく男である。それにしても……麗華がが肉体的に追いつめられているのは事実であった。


 いろいろ考えた末、くやしいが今のままの突破はやはり不可能であると考えた麗華。小汚い男根とわかったキノコは、触れなければ安心だ。
 万が一にも寝返りを打ってしまうことのないよう、固く体育座りをして目を閉じる麗華。できる限りの精一杯の防御だった。その直後、音もなく後ろから顔を出す豊島。
 パンツ一枚の麗華が体操座りしている艶めかしい光景を視姦する豊島、静かに麗華が寝入るのを待った。寝込みを襲うつもりだ。


 ……しばらくして、この異常な条件にもかかわらず麗華は静かに寝息を立てだした。眠りが早いのは、麗華の特技の一つである。
 豊島がなにかやろうとしても、首だけだしそれに対しても警戒していつでも起きられるように体だけ休めるつもりであった。だが、極度の疲労にあるのと、まだ体の痺れが残っているせいで麗華は気が付かなかったのだ。


 豊島は、というか豊島の顔は静かに麗華に近づくと麗華のしなやかに張りのある太股から舐め始めた。痺れていても多少感じているのか、ほのかに顔を赤らめ息を深く吐き出す麗華。
 だが、起きない。よしいけると踏んだ豊島は、固く閉じられた股の力が少し緩んだ隙に顔を押付けるように一気に股を押し開いてしまった。顔だけの力だというのに器用なものである。完全に大勢を崩した麗華は股をやや開き気味にして横倒しになった。
 地べたの上だが、不思議と土には汚れない。普通の地べたに見えるのは見せかけだけのことで、実はこの土地そのものが豊島ツヨシの体そのもののようなものなのだ。むしろクッションのように、やさしく麗華の体を受け止める。


 舌を伸ばしてみたが、折り重なるようになっている足の隙間から股へはまだ舌が届かない。このまま、強引にいくこともできるが、そのリスクを犯す前に麗華の美麗な顔と、巨大な胸を嬲ることにした。
「えへへ、麗華ちゃん……」
 豊島がいうと、「麗華」の発音が「デイカ」に聞こえる。豊島はその出来物だらけの醜悪な顔を麗華の顔に近づけて、その滑らかな唇に静かにキスをした。
 麗華のファーストキスは、このようにして奪われてしまったのであった。
「ぐぶぶ、おいじい」
 麗華が無抵抗なのを確認すると、汚らしい舌をいれてディープキスの体勢にはいる。麗華と唾液を交換し、歯茎の隅々までをも嘗め回して、豊島は御満悦である。


「んん……ゲフゲッフ」
 呼吸が苦しくなって、静かに麗華はむせた。寝ている時もむせている時でさえ、お嬢様らしい上品な物腰である。だが、その口は豊島の汚らしい唾液によって汚れていた。
 起さないように、すっと豊島の顔ははなれる。一分置く……よし起きない。豊島は次のステップへとうつった。


 こんどは、豊満な乳房に顔を近づける豊島。もはや、さえぎる布さえなく豊満な双胸の先の無垢な蕾は、豊島の汚らしい口を迎えた。
 麗華はまだ起きない。妖怪的な、それでいてどこか人間の汚らしさを凝縮したような長い舌を伸ばして、静かに豊島はその蕾を味わった。
 最初は、乳頭から乳房全体を愛でるように、そして次第にその存在を勃起させて主張している若い乳頭を音をたてて、チュバ、チュバ、チュバ……豊島は一心不乱に吸い続けた。
 まるで、母乳をもとめる赤子のように。醜く年老いていながら、どこか邪な幼さもある豊島の相貌は赤子にも似る。そう考えれば、これほど醜悪な赤子はどこにもいないであろう。
「ハァ……ハァ……」
 これほど執拗に乳を責め立てられて、たとえ鉄の処女であったとしても感じざるをえないであろう。
 麗華は、次第にその美しい頬をそめて息を荒げ始めた。目はまださめない、極度の疲労と痺れは彼女をまだ確実に虫食んでいた。


 ほんとうに無限を感じさせるほどの時を、乳房の愛撫に費やした豊島であったが、ふと気がつくと麗華の頑なに閉じられた股が開かれていることに気がついた。
「女の体ってのは、やっぱよくできてるんだで」
 豊島は、この百年というもの夢に見続けて見られなかったものを眼前とする感慨に浸っていた。
 それは、どこか哀しげな口調ですらあった。静かに、口で引きずって豪奢なショールを引き摺り下ろす豊島。
 そこには、薄い陰毛とまだ無垢な少女の縦縞があった。グロテスクなものを想像していた、豊島は想わず小さくうめいた。
 余りに美しすぎたからだ。彼は百年の時を経た妖怪であっても、それと同時に女に不慣れな童貞であったのだ。
 しかし、薄っすらとした縦縞から、光る液が流れ落ちてようとしていた。その美しさにうたれて、金縛りにあっていた豊島は、陰液を見てその女の匂いをかぎ、思い直したように顔を近づけた。


 陰部から発する香りは、若い新陳代謝が激しい少女の甘ったるくも青臭い匂いにまざりあって、豊島の鬱積した心をかきたてた。
 そっと、口を可愛い割れ目に近づけて、舐めとった。ビク!と、麗華の全身が跳ね上がった。


「うきゃーー、あんた何やってんの本当に殺すわよ!!」
「だから、おでは殺せないんだで。殺したいなら、麗香ちゃんがおでの可愛い子供を生んでくれたら、おでは成仏して死ぬんだけども」
「黙りなさい! そして死になさい!」
 正確無比に放たれるその足技は、そこら辺に浮き出る豊島の顔を次々と粉砕していく。だが、それが決定的な戦力の差でないことを示すかのように、また新手の顔が浮き出てくるのだった。
「ば、化け物め! 化け物の分際で!」
 すでに麗華の足技は神速に達していた、打つ! 払う! 薙ぐ! 足を一回振るうだけで三つの顔を破壊していく。村に古来より伝わる実践武術、乱戦時の一対多の闘いを想定した格闘術バリツ。
 その不世出の達人である麗華の技は、このまま調子に乗って力押ししようとする豊島ツヨシをたじろかさせるのには十分だった。
「麗華ちゃんもある意味化け物だべ……」
 タイヤから空気が抜けるような、シューシューという独特な呼吸と共に、バリツ独特の手を交差させる構えをとり、八方に破邪の印を切る麗華。
 印に魔法の効果があるわけではないが、自分の精神を統一させツヨシの邪悪な愛撫によって、高まった官能を沈めて冷静になる作用をする。
「収――収――そうか、見えたわよ」
 麗華の視線の先にあるのは、男根キノコに取り囲まれている自分の衣服である。巨大になった男根キノコに陵辱されている自分の衣服は目を背けたくなる光景ではあるが、それを直視して気がついたのだ。


――豊島ツヨシの男根キノコは、人間の身体には生えない――


 だとしたら、気持ち悪ささえ我慢できれば、いまの回復した麗華の体力をフルに活用すれば……冷静になった麗華に脱出の方策が見え始めていた。


第一章「増えるキノコ」
 麗華お嬢様と、薫子は深い森の中に居た。
「麗華様……やっぱり帰りましょうよ」
 おびえる薫子。ここは古き者の住処とされる神域の森で、誰も立ち入るなかれといわれ村のものはみんなそれを守っている。
「あら、いいじゃなくて。この森は私のものなんだから、私が入っても問題なくてよ」
 お供もつれないで、出歩けるチャンスなどまず無い。それも普段入れない神域の森とは悪趣味にもほどがある。
「うう、どうなっても私は知りませんからね」
 この地方一帯を支配する大地主の麗華とは雲泥の差とはいえ、薫子だって旧家のお嬢様だ。だが、各の違いか性格の違いか、一緒に並ぶと従者みたいになってしまう自分が、薫子は少し嫌だった。
「なんて薄暗い森なんでしょうね、神というよりは魔物が住んでそうだわね」
 そう笑う麗華。
「それ以上恐いこというと帰りますよ……ただでさえここは誰も足を踏み入れたら駄目な場所なのに、ほんとに魔物がいるかも……ああ、お母さん」
 泣きそうになる薫子。
「馬鹿ねえ、魔物なんていないわよ。神様もね。ほんとうに恐ろしいのは私達人間なのよ」
「そうでしょうか……」
「そうよ、ここは少なくとも誰も入ってこないから、そうね言うなれば、村では一番安全な場所ってとこかしら。少なくとも、野卑た連中のとこよりはよっぽどよくってよ」
 特に目的地も無いはずなのに、ずんずん進んでいく麗華。もしかしたら、この機会に森を一回りするつもりかもしれない。ため息をつく薫子。だが彼女だって本当は、この森に興味がなかったかといえば嘘になる。
 ここは、誰も入ることを許されぬ土地。そして、それはもっと厳密には女人禁制を意味したのだが、土地が忌み嫌われ忘れられると共に、その危険さえも忘れられていった。人は、その森のふちに居る間はそこから豊かな恵みを頂くこともできる。人の世界では、やはり麗華のいうとおり人がもっとも危険な動物……だが、この森に一歩足を踏み入れると同時に、人は狩られるための哀れな家畜であることを思い知ることになるだろう。
「おや、あれは何かしら」
 麗華は木のふちで変なものを見つける。
「このキノコまるで……」
 息を呑む薫子。皮が半分剥けかけたような、それはまさにちんぽにそっくりなキノコだった。顔を真っ赤にしながら、歪曲的な表現でそれを伝える薫子。
「そんなことわかってるわよ! これが男の貧相なものだってことぐらいはね!」
 そんなことをいいつつ、こういうものなのかと興味深々で見つめる麗華。
「それにしても、何で大人しいあんたが男の男性器なんてみたことあるのよ」
「あの、わたしこの前まで変な男にずっとストーカーされてたでしょ……」
 最初は大人しかったストーカーは薫子が逃げ回るにつれてどんどん酷いことをし始め、最後には薫子を壁に追いつめて粗チンを出して、射精までしたのだという。それがもとで、ストーカーは捕縛されてよかったのだが、それからというもの薫子はちょっとこういうものに拒否反応を示すようになったのだ。
「あ! 麗華さん、汚いよ!」
 大胆にもキノコをつっつく麗華。
 このグロテスクな形状は毒キノコかもしれないが、触るだけで毒に侵されるものはないという。そんな生半可な植物学の知識があるために麗華は、キノコを安全と判断した。もしかしたら、男根に似たキノコもあったかもしれない。
「あら、触るとすこしおおきくなるのね」
 驚いたことに、麗華のつっつきに反応したかのようにキノコは大きさを増す。
「もしかして新種かしら、持って帰って研究してみましょう」
 明らかに性的な興味を、植物学への興味にすり替えて手を伸ばす麗華。不吉なものを感じた薫子は必死にとめようとしたが、ついにハンカチに包んで引っこ抜こうとする麗華をとめることができなかった。

「ああ、意外に根が深いのね。抜けないわ……ああ剥けた!」
 引っこ抜こうとした麗華であったが、抜けなかったためつんのめり逆に男根キノコの皮を剥いて露出させてしまった。
「ああ、なにこれ震えてる!」
 イカ臭い匂いを発しながら躍動する男根キノコ……これは!
「麗華さん逃げて!」
 躍動する男根キノコに、あれを感じ取った薫子は叫ぶが、時既に遅し。男根キノコの亀頭から、白濁液がものすごい勢いで麗華に向って飛び散った!
「きゃああああ!」
 麗華は、その飛沫をあびながら叫ぶ。知らないものの、なんとなくそれが邪悪で汚らしいものであるとわかったのだ。粘着性の毒液は、麗華を汚し尽し、そして数滴……薫子にもかかった。衝撃で倒れたまま、ハンカチで必死に顔をぬぐう麗華、薫子も自分のハンカチで拭いてやる。毒液を吐き終わった男根キノコは、自分の仕事はおわったとばかりに萎れて枯れていった。
 最初は小さな出来物のようなもの、数秒で白濁液のかかった麗華の服や地面の上から男根キノコが生えてくるのが薫子に見えた。
「きゃーーー!」
 そのあまりの気持ち悪さに一瞬気が遠くなった。麗華もそれに気が付いて叫びをあげ、体を起そうとするが……。
「ああ、薫子さん身体がうまくうごかないわ! まるで痺れたみたい助けて!」
 薫子は、麗華を拭いたハンカチからもキノコがはえ始めているのを見て、それを投げ捨てた。
「私じゃ、こんなのどうしようもできない……麗華さん、助けを呼んできますから!」
 薫子は来た道と思われる方角に走った。遠くから、助けて助けてという麗華の叫びが聞こえるが、私にはどうすることもできないんだと逃げる薫子。頭には、あのストーカーの汚らしい男根がうかび寒気すらする。その激しい嫌悪にまけて、結局薫子は麗華を見捨てたのだ。

 麗華もいつまでも叫んでるわけにはいかなかった。服の外側だけならまだしも、服の中からもキノコがはえ始めていたのだ。浴びたのは上半身中心だったので、大事な部分は大丈夫だが。
 この男根キノコが肌に擦れてキモイ感覚、服の中で発射されたら大変なことになる。麗華は泣く泣く、洋服を投げ捨てた。……ブラジャーからも、キノコが生えてきた。外側からだけだが、しょうがない。それも急いで剥ぎ取る。麗華の、形の良いたわわな巨乳があらわになる。ぷるんと震えて、それにあたったブラジャーの男根キノコがむくむくっと大きくなった。慌ててそれをなげすてると、なげたさきで男根キノコが弾けたらしい。ブシューと精液を吐き出す。その部分だけ、キノコが山だかりになる。

「信じられない! ……こんな馬鹿なこと……何なのよもう!!!」
 自棄になって地面に座り込んだ。パンツいっちょで土の上に座り込むなど、誇り高い麗華にはありえないことだったが、それが気にならないくらいこの異常な事態に精神が限界にきていたのだ。
 取り囲む大小の男根キノコをみる。足の小指ぐらいの大きさから、麗華と同等の大きさのものまでが……そのどれもが同じ形、同じイカ臭い包茎のチンポの形をして蠢いている。いつもの麗華の俊敏さならなんとかキノコの包囲を超えられそうだが、毒液の効果のせいか痺れて鈍くなったいまでは自信がない。こちらが手を出さなければ、毒液は出さないのだから……ここは体力の温存をはかって

 麗華の思考がそこまできたとき、下腹部のキモイ感触に気が付いた。ふと、下を見てみると自分の股の下に化け物じみた男の顔が突き出ている!
 痺れで気が付かなかったが、パンツの上から麗華の大事な部分を舐めてさえいるのだ!
「ギャーー何なのよあんたは!」
 麗華は跳ね上がって立ち、男の顔を踏みつけた。
「うぐぐぐ……ばれちゃったか」
 男は臭い息とともにそんなことをいい、その醜い顔を歪ませた。笑ったらしい、なんとも気味の悪い青白い顔色、出来物だらけのふやけた顔、ふやけた唇にはれぼったい目……ひとことでいえばデブオタキモ男というしかない。
 そんなものが土の中から突き出しているのは、まさに悪夢というに相応しかった。足の裏でも出来物が感染しそうで触れたくない、靴が無事だったことを感謝した。
「もう一度聞く! あんたは何なの!」
 命令することに長けている麗華の口調は有無をいわせぬ威厳があった。
「うう……しょうがないで……妊娠するまで姿をばらさないつもりだったんだけど……ついつい興奮しちゃっで」
「なに! 妊娠ってなによ! なんなのよ!」
「わかったで、説明するで」
 怪人デブオタキモ男とでもいうべきか、本名を豊島ツヨシというらしい。豊島は、麗華にとってどうでもいい過去を麗華の足に踏みつけられながら語り始めた。豊島ツヨシは、麗華の支配する村に百年も前から住んでいた下層民で、その特異な容姿からいじめられたそうだ。
 体も弱く、頭もよくなかった彼はイジメに耐えることができず、貧しい身内も彼を庇いきる事ができず。この森に逃げ込んできたらしい。そしてちょうど、この森のこの場所でオナニーを百回して腎虚で死んだそうだ。
 類いまれなる性欲は、彼の唯一の長所であったが、それは一回も実戦に役立たずに死に絶えたかにみえた。問題は死んだ場所が、ここだったということ。
 ここには多数の古来の呪われし神や荒ぶる神が眠っている。この場所に眠っていた呪神である土蛇神と豊島の呪いがリンクして、ここに妖怪が誕生してしまった、それがいまの彼だというのだ。
「でね、やさしい麗華ちゃんならぼくを成仏させてくれる方法を考えてくれるとおもうんだけど」
「あんたを消し去る方法なら考えたいところだわね」
「簡単なんだよ、つまり呪いがとけて成仏するには死ぬ時の未練が消えればいいんだでよ」
「なんなのよ、あんたの未練って」
「女の子とセックスして妊娠させることだで」
「なんですって!」
 すごく悪寒と共に、嫌な予感がした。
「できれば、出産までいきたいとこだ。そこまでやらないと成仏できないかもしれないでよ」
「それって……誰のことよもしかして」
「君のことだで!」
「グギャーーー」
 麗華は嫌悪のあまり体を痙攣させ、カエルが押し潰されるような悲鳴をあげた、キモさのあまり気を失わなかったのは誉めるべきだろう。
「んでね、麗華ちゃんがキノコって呼んでるのがあるだで」
「なんであんた私の名前を……」
 そうか、このデブオタ妖怪は薫子と麗華の話を全部隠れて聞いていたんだ。
「……罠にはめたわね!!」
「うん、でも包茎チンポの形したキノコなんて触るのここ百年でも君だけだったんだで。どうやら、麗華ちゃんも男に飢えていたみたいだで、お似合いのカップルだで」
「んなわけないでしょ! あんたが、この私の足の指先にふれることさえ許されると思わないで!」
「そういうとおもったで……たしかにおでの顔は醜い」
「顔だけでなく、体も心もみんなでしょ!」
「ううん、体はもうないんだで。顔とチンポだけになっちゃったんだで。もうちょっとまともな生物になりたいけど百年たってもこのままで困った所に、きたのが麗華ちゃんだったで」
 麗華の顔面が蒼白になる……
「じゃあ、あの白い液体は」
「おでの精液だよ、少し痺れたりするけどちゃんと精子泳いでるし妊娠能力も十分にあるでな」
 麗華は声なき声を上げた。
「ほんとは、麗華ちゃんが気が付かないまま囲いを抜けようと失敗して突き刺ささってしまって中出しできるのを狙ってたんだけども。こうなったらしょうがないだで。根気勝負だで。」
「ヤダー!! 誰か助けて」
「助けなんか、誰もこねえから」
 森の中には、もうパンツ一枚の無防備な麗華とキモデブオタキノコ妖怪しかいないのだった。


プロフィール

ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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