第五章「女子大生 北原亜津沙2」 |
いやーすごかったなと、戸隠ミノルは感嘆の溜息をついた。 先ほど、オナニーしたあげく脱糞ショーまで見せてくれた女子大生は大きなダブルベッドで気持ちよさそうに寝息を立てている。 いろんな家に忍び込んで、様々な痴態を目撃するミノルだが、ここまでの変態お嬢様は初めて見た。 せっかく襲ってくれと言われているのに、襲うのを躊躇したほどだ。 「でもまあ、せっかくだしなあ……」 襲ってくれと言わんばかりの北原亜津沙(きたはらあづさ)の無防備な寝顔に、ミノルもとりあえずベッドで横になってみる。 亜麻色の髪の乙女は、スースーと寝息を立ており、形の良い柔らかいお餅のような大きな胸がゆるやかに上下していた。たまらずそっとオッパイに触れてみると、小さく呻いて身体をもぞもぞとさせて長い髪がさらりと肩から流れる。 亜津沙は、どこからどうみても、完璧な美女だ。 それなのに、形の良いほっそりとした雪のような白いお腹に『危険日中出し孕ませ希望』なんて書いてしまう変態なのである。 美人ではあるが、とても残念なお嬢様だった。 「やるぶんには、いいけどな」 しばらく、もち肌のオッパイを揉みしだいていると、長いまつげが閉じられたまぶたとともに、ふるふると震え始めた。 起きないのかと思ったら覚醒するらしい。 こういう場合、たいていミノルが満足してしまうまで女は眠ったままなので、ミノルは少し焦った。 また叫ばれると怖いから、ベッドの下に隠れようと思って離れようとするミノルの腕を、ほっそりとした指がギュッと掴んだ。 大きな瞳が、パッチリと見開いてミノルを見ている。目尻が下がり口元がやわらかく弧を描く。先ほど、ミノルを見て悲鳴を上げたお嬢様と同一人物とは思えない反応の違いはなぜなのだ。
「うわー」 今度は、ミノルのほうが悲鳴を上げる番だった。 「ウフフッ、やっぱり夢に出てきたのですわね」 このお嬢様の言ってる意味がよくわからない。ミノルは、久しぶりに恐怖を感じた。 「手を離してくれるかな」 「嫌ですわ、せっかく妄想の男が夢に出てきてくれたのに離しません」 どうやら逃げることは許可してくれないらしい。 「わかった、あのさ」 「じゃあまず、その汚らしい服を脱いでください」 有無を言わさず亜津沙は命じる。 人を使うのに慣れているのだ。堂に入ったものだった。気の弱いミノルは、抵抗できずにその場でシャツとスウェットのズボンとパンツを脱ぎ捨てた。 「これでいいのかな」 「人間とはとても思えないブサイクな顔。ずんぐりむっくりの体型、たるんだだらしないお腹に、汚らしい肌。素敵ですわね、私の理想通りです」 とても褒められているとは思えない。 「失礼だな」 自分が決してイケメンではないと知っているさしものミノルも、十歳も年下の女の子にそこまで真正面から罵倒されると渋面になる。 それが当たっていればこそ、いらだちも高まる。 「あらっ、怒ったんですのね。下賎な男が、学歴と職業をお言いなさい」 「高卒の無職だけど……」 そう聞いて、亜津沙は蕩けるような恍惚の笑みを浮かべた。ジュルッと、今にもよだれを垂らしそうな様子だ。 「そ、そうですか。では高卒無職のオジサンに、今日は特別に大学生の私のマンコを舐めさせてあげますわよ」 「そりゃ、舐めろって言われれば舐めてもいいけどさ」 「あーっ、待ってください。そうだ、私もオチンチンを舐めて差し上げますから、一緒に舐め合いましょう」 亜津沙の提案で、シックス・ナインの体勢でお互いに舐めあうことになった。こんな状況は初めてなので困惑するミノルだったが、亜津沙のほうはそれ以上におっかなびっくり、ミノルの勃起した陰茎を細い指先で突付いている。
「舐めないのか」 「舐めます、もちろん舐めますわよ。するまえに夢が覚めてしまったらもったいないですものね」 意を決して、亜津沙はパクツイた。 それはパクツクという表現が、一番相応しい舐め方だった。いきなり喉の奥まで加えたかと思うと、唾液を馴染ませながらジュルジュルと吸いあげたのだ。 ぎこちないくせに、いきなり強烈なバキュームフェラをかましてきたのである。こっちも舐めようと思っていたミノルは、意表をつかれて呻いた。 腰がゾクッとして、ショックで射精してしまうかと思ったぐらいだ。キツすぎるから止めてくれとは言わない。 ミノルは、性的なことに関してだけは自信がある男だった。だから、そんな情けないことを言うつもりはない。それよりもこっちからも攻めてやろうと、柔らかい太ももの中に顔を埋めるようにして、クリトリスを吸い上げた。 「ヒヤッ!」 猛烈なフェラをしていた亜津沙が、口を大きく開いて悲鳴を上げた。その温かい唾液がたっぷりつまった口の中に、陰茎をねじ込みながらミノルはさらに、勃起して皮が剥けた亜津沙のピンク色の陰核を、ザラザラした舌先で擦りながら圧する。 「ああ、気持ちいいですわ。男の人に舐められるのって、こんなに気持ちが良かったんですわね」 いつもオナニーに使っている陰核を男に舐められて、亜津沙は素直に快楽の叫びを上げた。 「ほらほら、しゃべってばかりいないでしゃぶれよ」 「あらごめんなさい」 亜津沙は、ミノルの毛が生えた金玉にキスをしてから、アイスを舐めまわすように舐める。 「上手いじゃないか」 「この玉玉に、女を孕ませる子種がいっぱい詰まってるんですわね」 亜津沙は、陶然と瞳を潤ませながら、舐め続ける。 ミノルのほうも、俄然とやる気になって陰核だけではなく閉じた女陰を舐め回して広げていった。
オナニー狂いのくせに、ピンク色でまるで濡れた唇のような魅惑的な外陰唇だった。これほど造形の整った綺麗なオマンコはなかなかお目にかかれない。陰核は勃起してとてつもなく大きいくせに、陰唇はまるで処女のような初々しさ。オナニーし過ぎるとマンコが色素沈着して黒くなるというのは嘘らしい。 先ほどたっぷりと濡れて乾いた愛液が付着したマンコに唾液を馴染ませると、まるで濃厚なブランデーのような舌にビリビリとくる独特の旨みが広がった。 お嬢様のマンコは、酔わせてくれる味なのだなとミノルは面白く感じた。 「美味しいマンコだな」 「あなたのオチンチンもおいふぃいでふ」 くっさいはずのオチンチンを、亜津沙は喜悦の表情で舐め続けている。さっきから、ミノルを見下していた言動はどこかに行ってしまった。 オチンチン大きい、すごいと、うわ言のようにつぶやきながら舐めている。 「そろそろ射精していいか」 あまりにも舌使いが激しいので、ミノルは射精欲をこらえ切れず音を上げた。 「ああっ、精液が出るんですか。どうぞ私の顔にたっぷりとかけてください」 言われずともそうすると、ミノルは欲望の塊を亀頭の先っぽから吐き出した。 ビュルッビュクッと湯気のたつほどに熱い粘り気のある白濁液が、亜津沙の綺麗な顔を汚してく。 その様子に、亜津沙は歓声をあげた。 「はぁー、なんてすごい濃いんでしょう。こんな濃い子種を中に出されたら、絶対確実に妊娠してしまいますね」 「ハハッ、してしまうかもな。そろそろセックスしとくか」 唾液を舌で塗りたくるようにしてクンニリングスを終えると、ミノルもセックスする準備は完了だなと思ったのだ。 亜津沙は、ぱっと顔を明るくして艶然と微笑んだ。 「是非ともやりましょう、いえっ。コホン、えっともし貴方がやりたいというのならやらせてあげてもかまいませんわよ」 まだ外面を気にしているらしい。
「お腹にセックスして欲しいって書いておいて、なにがやりたいならーだよ。どうせセックスして欲しくてたまらないんだろ」 「それとこれとは話が別ですわ……」 「んっ、なんだこのお尻からぶらさがってるのは」 「あっ、それはひゅんっ!」 ミノルが亜津沙のお尻の穴にぶら下がっている丸い輪っかに触れると、亜津沙は嬌声をあげた。 「なんだよ、お尻の穴だしタンポンじゃないよな。説明してみろ」 「アナルの中に、大人の玩具を入れているんですのよ。抜くんでしたら、ビデオカメラを持ってきてくれませんか」 「なんでビデオカメラ……」 「引き抜くときは、ちゃんとカメラに向かって宣言するんですのよ。儀式みたいなものですから、お願いします」 亜津沙は、頭がおかしい。 若干引きつつも、部屋の角に立てかけられているビデオカメラをベッドに設定してあげると、亜津沙はどうぞと足を開いた。 どうやら、ミノルに引き抜けということらしい。 「この輪っかを引っ張ればいいのか」 「はい、ちゃんとカメラのスイッチ入れてくださいね。貴重な産卵シーンですよ」 変態には付き合いきれないなあと思いつつ、ミノルも嫌いではないのできちんと撮影してあげる。 この手のカメラの扱いはミノルもお手のものだ。用心深い亜津沙は、プライベートな映像を撮影するときもきちんと顔を隠しているのだが、このときは夢だと思っていたので蕩けたアヘ顔のままダブルピースまでしていた。 亜津沙のお尻の穴からぶら下がった輪っかをゆっくりと引っ張ると、ヌププっと紐についたアナルパールが押し出されてきた。 「はぁあああ、私ったらお尻の穴からこんな卑猥なアナルビーズを引きぬかれてる姿を撮られてます、やだぁぁ」 自分で撮れとまで言っておいて、やだぁぁもなにもあったものではない。
しかし、気位の高い亜津沙が顔を赤らめてM字開脚し、大きく広げた肛門から大きなビーズをプツップツッと出産するシーンはなかなか興奮できる。やってみると、本格的なハメ撮りもいいものだなとミノルも思いだしてきた。 「こんなものでお尻の穴までおっぴろげて、亜津沙はいやらしいお嬢様なんだな」 「はい、私はぁ、いやらしくて最低な女の子です」 トロットロに蕩けた顔で舌を出している亜津沙は、小刻みに大きく開いた太ももを震わせながら悦に浸っている。 ここだとばかりに、ミノルは責め立てた。 「なあ、素直に言ってみろよ。オマンコしてほしいんだろう」 「はい、すごくして欲しいです」 「よし!」 ミノルは、そのまま亜津沙の身体に覆いかぶさっていく。 自らの濡れそぼった女陰に、突き立てらようとする立派な男根を見て、亜津沙は悲鳴とも歓声ともつかない高ぶりの声をあげた。 「ああっ、本当に避妊具も付けずに生でやっちゃうんですねぇ」 「当たり前だろ、孕ませて欲しいって言ったのはそっちだ」 「それはそうですけど……」 ミノルは、ようやく亜津沙が言わんとすることがわかった。つまり、強引に責めて欲しいのだろうと思い当たる。 「お前がなんと言おうと、俺は生で中出しする。お前が望まぬ赤ん坊を孕もうがおかまいなしにな」 「ふぁぁい!」 そういうと、亜津沙は瞳を潤ませて喜悦の叫びをあげた。願望通りの言葉をもらえたからだ。 亜津沙の身体から、完全に硬さが取れたのでミノルはそのまま一気にカチカチに勃起した陰茎を挿入した。 一度フェラチオで射精して、敏感になっているミノルの粘膜と何度も何度も生かされて蕩けている亜津沙の膣壁とが絡みあう。 イソギンチャクのような吸い付きを楽しみながら、ミノルは思いっきり腰を回して亜津沙の膣壁のグチョグチョ感を堪能した。 「くはっ、なんていう名器だすごいな」 「あっ、ぁう、そんな事言われたの初めてです」 「奥に叩き込めば子宮口が吸い付いてくるし、引き抜こうとすればねっとりした襞が絡みついてくるぞ。こんなすけべなマンコは初めてだよ」 綺麗だとか可愛いとかは散々言われ慣れている亜津沙であったが、マンコをすけべだと褒められたのは初めてでキュンとする。 その拍子に、亜津沙の女陰は独立した生き物のようにミノルの陰茎に吸い付いて離れなかった。 そこを乱暴に腰を振りながら、ぐじゅぐじゅといやらしい音を立てるミノル。そのたびに、「はぁ」だの「ああっ」だのと亜津沙は色っぽい声をあげまくった。 「ああっ、いきそうだ亜津沙」 「いって、たっぷりと私の子宮に高卒無職のオジサンの精液を叩きこんでください」 「またそれかよ、そんなに大卒が偉いのか」 悪意で言っているのではないとわかっているのだが、定期的にディスりが入るので、ミノルはいきりたつ。 「だって、私の彼氏、医大生ですよー」 「その医大生じゃなくて、俺に犯されてるお前はなんなんだよ」 「だってだって、彼氏のぜんぜん気持ちよくないんですもの。高卒おちんぽのほうがサイコーに気持ちいいんです」 「そうかよ、高卒ちんぽがそんなにいいのか」 優秀らしい彼氏と比べてそう言われると、亜津沙お嬢様を組み敷いているミノルの征服感も満たされる。 「ああっ、オジサンの高卒ちんぽ太くってたくましくってサイコー」 「じゃあ、俺のチンポでいっちまえ」 優越感に浸りつつ、ミノルは亜津沙の腰を掴んで、腰をパンパンと鳴り響かせて、うねらせるように振るいまくった。 なんどもなんども、ヌメる秘裂の中を往復する。その気持ちよさの中で、ミノルは射精欲を解放した。 「ああっ、イクッ高卒ちんぽぉぉイクッ!」 甲高いメスの叫びをあげながら、亜津沙はシーツを握りしめて突き込みに合わせて亜麻色の髪を揺らしながら絶頂に達した。 ぎゅううううううと、愛液に溢れる蜜壷がミノルの硬く勃起した陰茎を締め付ける。 「おおっ、俺もイクッ!」 柔らかくほぐれた蜜壷の奥に力いっぱい突き入れて、奥の子宮口めがけてドピュッと亜津沙のお腹に響くほどの勢いで射精した。 ドピューッドピューッと熱い精液が、亜津沙の子宮の中に飛び込んでくる。 「アツッ!」 下腹部に、彼氏でもない見知らぬオジサンの生殖のためのエキスが注ぎ込まれているのを感じて、亜津沙は絶頂のなかでさらに絶頂を感じた。 頭が馬鹿になりそうだった。 「くっ、キツイな」 ミノルも、亜津沙の絶頂に引きずられるようにオーガズムの深みに達した。 温かくとろりと襞が絡みつく膣内に包まれて、亀頭の先から頭まで全身がとろけそうになる。 女に溺れる感覚というのを久しぶりに味わっていた。
ミノルは形の良いおわん型の乳房を握り締めると、音を立てて勃起した乳首をすすった。赤ん坊のように乳首を舐め回していると、段々とまた亜津沙の中でミノルの男根がまた硬度を増していく。 「あっ、うそぉ~まだできますのぉ?」 「おうとも、お前のマンコが気持ちよすぎてまだいけそうだ」 「すごぉい、一気に二回なんてーっ!」 本当は、フェラチオも含めてこれが三回目なんだが、細かいことは言うまい。 亜津沙の彼氏なのだから若い男はずなのに、よっぽど性的にダメな男らしい。信じられないという顔をしている亜津沙の反応に、ミノルは自尊心をくすぐられてもっと気持ちよくさせてやろうと「おらぁ」と掛け声をかけて腰を突き出す。 そのたびに、亜津沙は気持ちよさ気な嬌声をあげる。 「あっ、ああっ ぬふっ、あんんっ!」 ミノルも気持ちいい。一度中に出してしまったので、それがさらに潤滑油となってスムーズにピストンできる。 快楽のうねりも大きくなり、亜津沙もいつしか自分で腰を使い始めた。男に合わせて腰を持ち上げるなど、亜津沙にとっては初めての経験で、これまで自分は本当のセックスを知らなかったのだと気がついた。 今この瞬間、股間を突き上げてくる愛しい肉棒が快楽電流の波を発生させて、背骨を駆け上がって脳にまで到達して、頭を真っ白に爆発させてくれる。 これはどんな変態オナニーでも感じられなかった官能の新しいステージだ。亜津沙はようやく今日、自分が大人になったと感じた。 むしろ、自分の彼氏は今まで何をしてくれていたのだろう。自分だけで満足して、亜津沙に本当のセックスを教えてくれなかった未熟な男しか知らなかった自分を悔しいと思った。二人で達するセックスは、こんなにすごく気持ち良いものなのに。 「お前は、ここが気持ちいいんだろう」 「ああっ、すごい! 奥まで届いてぇ、頭が変になっちゃいそうです」 なっちゃいそうではなく、変になってしまっていた。
亜津沙は、あくまでミノルを下賤な男と感じて、そんな下衆に犯される自分に興奮していただけだったのに、たった一度生中出しをされただけですっかり好きになってしまっていた。 それぐらい、本当のセックスのファーストインパクトが強かったのだ。自己愛のオナニーなんか比べ物にならないぐらい、本当のセックスはすさまじい。 「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、またイクッうぁぁああーっ!」 ボヤッとした顔をした情けないたるんだ腹のオジサンなのに、その陰茎は何度も射精したにもかかわらず萎えることがなく、たくましく屹立して亜津沙の中を裏返るぐらいにかき回して絶頂へと導いてくれる。 何度も何度も、これが最高潮まで昇り詰めたと思ったら、さらにめくるめくエクスタシーの喜びを与えてくれるのだ。 亜津沙の身体を恍惚の光が意識を包み込んだ。異聞を気持ちよくしてくれているミノルが神様に思えてきた。 「ふうっ、いい身体だなお前は」 ミノルも楽しんでいた。亜津沙のほどよい大きさの乳房は、握り締めるのにちょうどよい。女のオッパイを強く掴みながら、腰を振るうのがミノルは好きだった。 オナニーに鍛えられていた亜津沙の身体は、ミノルの激しい責めに耐えられるだけの健やかさを持ちつつも、他の男に開発されてはいない初々しさも兼ね備えている。 眼の前でブルンブルンと揺れる乳房の乳輪は薄ピンク色なのに、開発されている乳首はツンと勃起して指で摘んでやるとヨガるのだ。 まさに遊ぶには持って来いの女だといえる。ミノルも、亜津沙の感じやすい身体に十二分に満足していて、いつまでもセックスしていたいと思った。 しかし、やはり限界がある。 三回目の射精だから、ミノルは最大限にこらえつつ何度も何度も亜津沙を絶頂へと導いたが、そのたびにキュッキュと締りまるでタコのように吸い付いてくる膣壁の滑りと圧力には堪え難い。 「すまんもう」 「あっ、はいどうぞ、ああっ亜津沙のオマンコは肉便器ですから、どうぞお好きなときに」 「そうか、出るぞっ」 「はいっ!」 また再び、ドクドクッと亜津沙のお腹の深い部分で爆発が起こった。たっぷりと粘り気のある温かい生命エキスが、亜津沙の赤ちゃんを育てる器官の中へと注がれる。 それは女としての満足で、亜津沙はその熱を感じるだけでもう一度深いオーガズムへと達した。 覆いかぶさるミノルの身体を離すまいと、両手両足でしっかりと抱きついていた。
「離してくれるか」 「あっ、ごめんなさい……」 まるで緩んだ男性器にまだ吸い付いている膣襞のように、亜津沙の手足がミノルの身体にしっかと絡み付いて離れない。 それで身体が起こせなくて、ミノルは苦笑したのだ。 たとえこのお嬢様に高卒無職と蔑まれようとも、ここまで求められるというのは、男としては嬉しいことである。 罵倒された怒りのようなものは、もう気持ちのよい射精とともに流れていた。 「たっぷり出たな」 腰を引き抜くと、ぽっかりとミノルの形にあいた蜜壷からドロドロと愛液と精液の交じり合った液体が太ももに垂れてベッドのシーツを汚す。 「あっ、そうだ。あのお名前を教えていただいてよろしいですか」 「戸隠ミノルだが、どうしてだ」 何でこの期に及んで名前を聞くのか。 ミノルは最後までわからないお嬢様だなと思いつつ、教えてやる。 「ありがとうございます、それではちょっとどいてもらえますか。カメラのレンズをこっちに合わせていただけると嬉しいのですが」 ミノルは、言われるがままにビデオカメラを合わせる。高性能なカメラだから、ピントは自動的に合う。 そういえば、スイッチを入れっぱなしにしておいたのだ。素人の撮る映像ではあるが、しっかりとハメ撮りできてしまっているかもしれない。 カメラに映る画面を確認していると、亜津沙はレンズに向かってM字開脚をしながら恍惚とした笑みを浮かべた。 「北原亜津沙二十歳です。たったいま、戸隠ミノル様に大量の精液を注いでいただいて種付けしていただきました。今日は危険日ですから、きっと妊娠してると思います。できたら産みたいと思います。はしたない肉便器をご使用いただいて、ありがとうございました!」 何の儀式だと思うが、こうやって撮影しておくことは亜津沙のオナニーの習慣になっているのだろう。股から中出しした精液を垂らしながら、亜津沙が種付けされ宣言をしているのを見ていたら、またミノルはムラムラと興奮してきた。
「もう一回ぐらいしておくか」 「まだできるんですか、すごいっ!」 ミノルの屹立したオチンチンを見て、喜悦の叫びをあげた。 あと一回、今度はバックから挿入して、たっぷりと腰を振るってもちろん中に出したのだった。
※※※
朝、カーテンから差しこむ陽の光を浴びて、目を覚ます。 「ううぅん……はぁ、すごい夢でした」 さすがはレイプドラッグ。これほどの効果とは思いもよらなかった。あまりにもリアルに犯された感覚。 亜津沙は、いつもの習慣でお尻の穴に入れておいたアナルパールの紐を引っ張ろうとお尻の辺りをまさぐる。 しかし、アナルパールをくくりつけている輪っかが存在しない。 「あれっ?」 ちょっと驚いて、股間のあたりをまさぐるとアナルパールが抜けてベッドに転がっていた。 お尻の中に入ったまま抜けなくなっているのではないかと一瞬焦ったけど、そうではないようで安心する。 その代わりに、ベッドがびっしょりとなっていて股からは中出しされた精液がツルッと零れ落ちる。 「なんでこんなにお股がビショビショになってるのかしら」 あれは、夢だったはずだ。 夢でなければ困る。危険日の膣内に、見知らぬ男の精液を受けるなどあってはならない。それなのに、もしかしたら本当に犯されたのかもしれないと思うと、昨晩の余韻に浸ってしまってすごくドキドキして、幸せな気持ちにもなってしまう。 ありえない、見知らぬ男の精液で妊娠なんて、絶対にあってはならない。身の破滅ではないか。 そう思いながら左右を見回すと、極太仕様のバイブが目に入った。 「あっ、これがありましたわね」 手に持ったバイブのスイッチを押すと、ビュッーと擬似精液が激しく吹き出した。これを寝ている間に、自分の股にハメて中出ししてしまったのだと思った。 亜津沙はレイプドラッグで意識が朦朧としていたのだから、夢遊病的にやってしまってもおかしくはない。 安心した亜津沙は、バイブをぽっかり開いた股に挿入してしまう。 「はぁ、でも寂しい。あの人のオチンチンもっと欲しいですわ」 夢だとわかれば、余裕が出てきてそんなセリフすら言ってしまう。
しかし、亜津沙はもっと深く考えて、気づくべきだったのだ。こんなに股にたっぷりと注がれた精液が、バイブの擬似精液だったのなら、量がまったく足りないではないか。 それだけの量を、膣内に何度も注いだとしたら、バイブからこんなに勢い良くタップリと擬似精液が吹き出すはずがないのである。 あるいはもう一つ気づくチャンスがあった。 ミノルとのセックスの様子を撮影したビデオカメラである。それをすぐに確認したら、犯されたことに気がついたはずだ。 そうしたら、すぐに避妊処置ができたはず。 しかしここで、亜津沙はビデオカメラを確認することをしなかった。 なぜそんな不可解な真似をしたのか。 それは亜津沙が、犯されたかもしれないということを未確定のままにしておきたかったのだ。ミノルに犯されたということが妄想でも、確認しなければそれを事実として楽しむこともできる。 理性的な状態では絶対ありえないことだけれど、もしかしたらこのときの亜津沙は本心で、犯されて妊娠することを望んでいたのかもしれない。
そして、それから二ヶ月ほどすぎたのちに、生理が止まった北原亜津沙は自身の妊娠を自覚する。 彼氏とは、逆算してもセックスしていないので、明らかに他の男の子供だった。心当たりと言ったら、あの幻覚のオジサンしか存在しない。 とにかくそんな子供を産むわけにはいかない。自分のお腹のなかで、短足ずんぐりむっくりの醜い見知らぬ男の子供が育っているという事実には興奮を覚えつつも、堕胎を選択することにした。 しかし、ここで亜津沙はまたズルズルと妊娠中絶を先延ばしにする。 周りにも悩んでいる様子を見せて、本人は苦悩して葛藤しているつもりだった。その実のところは、あの男の子供を孕んでいる自分に喜んでいたのだ。 でも理性では、絶対に産むわけにはいかないとわかっているから、堕胎不可能になるギリギリまでその状況を苦しみながら楽しみ、不貞の子を孕む可哀想な自分に酔いながら、妊娠二十一週あたりを見計らって堕胎すると決めていた。 自ら望んでの行為ではなかったとはいえ、お腹に育つ赤ちゃんまでオナニーの材料にするとは、亜津沙の変態もここまで極まったかといった感がある。
そうしてすべての始末をつけようとしたところで、不測の事態が起こる。堕胎の手術を受けようとしたところに医学生の彼氏が現れたのだ。 苦悩している彼氏は、すべてを知っていると言った。 「君が悩んでいたのは聞いたよ、どうして妊娠したこといってくれなかったんだ!」 「浅田君、違うのこれは」 亜津沙は、彼氏に他の男に孕まされたのを気づかれたと思ったから、酷く狼狽して焦った。それが、彼氏には自分の子供を孕んでしまって困っている姿に見えたらしい。 「結婚しよう、俺の子供を産んで欲しい」 カッコイイ彼氏は、性格もカッコ良かった。俺が責任を取るとばかりに、強く抱きしめられた。 亜津沙は違うのになあと思いながら、まさか謎のオッサンの子供を妊娠しているなんて彼氏に言えるわけもない。盛り上がった彼氏は、北原家に挨拶に行き、そのまま両家はトントン拍子で、結婚へとこぎつけてしまう。 彼氏は医者の卵のくせに、避妊具をつけてセックスしても子供ができるわけがないという理屈がわからないらしい。 安全な日に何度か生でやったことはある。けれど、予定日を調べれば彼氏の子供ではありえないのはわかるはずなのに気が付かない。 それは、彼氏が亜津沙が浮気などするはずないと、心から信用してくれているということなのだけど、医大にまで入っておいて、この程度のこともわからない人なのかと、愛が冷めるような心地がした。 彼氏は善良なだけだ。亜津沙の言い分は、とても身勝手なことなのだけど。寝取られて托卵されても気がつかない男なのかと思うのは、素直な気持ちだった。 善良なだけの男はつまらない。 そんな彼氏の勘違いのせいで、どうやら亜津沙は知らないオジサンの子供を出産することになりそうだ。 バレたら身の破滅である。いやもうこの段階で、亜津沙も彼氏も人生が台無しになっている。 そのことに悩みつつも、それでまた酷くワクワクしてしまっていることが亜津沙の悩みだったといえる。
こうして、すっかりお腹が大きくなって堕胎不可能なところまで来てしまった亜津沙は、『レイプドラッグでオナニーしたら妊娠して産むことになった』というスレッドを匿名掲示板に立てることになった。 あのハメ撮り映像をいまさらながら確認した亜津沙は、戸隠ミノルが妄想ではなく現実に存在する男だと知って、気がついて欲しいって気持ちもあったのかもしれない。 ミノルに責任を取って欲しいなんて気持ちはさらさらないけれど、あれが現実の出来事だったのなら、あの最高の愉悦をもう一度だけでいいから味わいたい気持ちが強かったのであった。
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