後日談9「二人目の受精」 |
「すごかったですね、何度も飛んじゃいました……」 茉莉香は正志と抱き合ったままで、そんな言葉を口にしました。 「ああっ、俺もこんな気持ちいいのは初めてだよ」 すでに正志は射精していますが、あまりの興奮と快楽に勃起が収まらないので、そのまま名残惜しげにくっついたままでいるのです。 しばらくこうやっていたほうが、受精率が上がるだろうって計算もありました。 「正志さん、わかりますか? 私の子宮口が精液吸ってますよ」 「おおっ、本当だ……すごいな」 茉莉香の膣の中で、少し柔くなった正志のイチモツですが、その先っぽ降りてきた子宮口と触れ合ったままなのです。 だから膣が別の生き物みたいに蠕動して正志の先っぽを吸い上げて、その赤ちゃんを作るためのコリコリっとしたピンク色の入り口へと導いているのが分かりました。 「こんなの私も初めてです」 さすがは排卵日です、こうやって女の生殖器は貪欲に受胎を求めて蠢くのだと思うとなんだか生命の神秘を感じます。 一説に、ポルチオ性感帯の真髄は経産婦だからこそ深く味わえると言われています。一度孕み、出産を経験した子宮口は、その相手にカスタマイズされた特別仕様になっているのかもしれません。 「……このまま抜かずにもう一回だそうか」 「できるんですか?」 もう正志も今日は二回だしています、さすがに回復させないと普段なら無理なペースです。 「そうだな、茉莉香がお願いしてくれるなら頑張れる」 「是非お願いします、精液多い方が正志さんの赤ちゃんを妊娠しやすいと思うから」 正志がそう言われて奮起しないわけがありません。 「じゃあ、栄養補給しないとな……」 そう言われて、少し考えた茉莉香はハッと察して自分の胸をむんずと掴んで差し出しました。 「どうぞ私のオッパイでよければいくらでも」 意をすぐ察してくれたので、正志は嬉しそうに笑うと差し出された乳首をチューチュー吸いました。 さっきみたいに吹き出るってことはありませんが、流石にHカップのミルクタンクです。どれだけ吸っても吸い付くせる気がしません。
「右乳だけじゃなくて、バランスよく左乳も吸っておくか」 そう言われた茉莉香が、さっともう片方の乳房を差し出すと正志はこっちもたっぷりと溢れんばかりに分泌する母乳を吸い味わいます。 「正志さん、なんだかオッパイ吸われてるだけで興奮してきちゃいました」 乳首をチュパチュパ吸われ続けている茉莉香は、頬を紅潮させて恍惚とした表情を浮かべています。 ポルチオ性感帯を刺激されたせいで、肌感覚が敏感になっているということもありますが、お母さんが授乳で気持よくなってしまうこともあるようです。 「俺も興奮してきたよ」 茉莉香のオッパイが好きな正志ですから、このままオッパイを揉み続けて性感を高めていくことにしました。 茉莉香の乳房は、巨大な円錐形です。まるで生クリームでできているような肌の白さでだからこそ乳輪の色の濃さが目立ちます。妊娠して出産したことで茶褐色になった乳輪は、今は色素沈着も薄れて濃い赤色になっています。 このまましばらくすればまた元の淡い桃色に戻るであろうところを(また孕ませて茶褐色に戻してやろう)そんなことを考えながら、柔らかいオッパイを無心に揉みしだいていると正志はまた段々と興奮していきます。
「んんっ、はぁ……」 胸を縦横無尽に強く揉みしだかれて気持ちいいのか、膣の中でまた正志の陰茎が硬くなって存在感を主張し始めたことが気持ちいいのか、茉莉香には分かりません。 でも今が気持ちよければ気持ちいいほどに茉莉香は段々と悲しくなってきてしまいました。 「正志さん、私のこと捨てないでくださいね」 「いや、捨てるわけないだろ。どうしてそんなことを言うんだ」 そんな雰囲気じゃなかったのに、茉莉香はふいに不安げな顔をして何を言い出すのかと正志は呆れました。 正志が茉莉香に愛想を尽かされることはあっても、正志が茉莉香を捨てることなどありえません。 「幸せすぎて、なんだか怖くなったんです」 いずれはこの最高の時間も終わるだろうと考えた途端に、人は寂しくて怖くなってしまう。そんなこともあるかもしれませんね。 「俺はどこにも行かないし、これからもずっと一緒にいる」 正志がいくらずっと一緒にいると約束しても、いつまでもこのままと言うわけにはいかないかもしれません。茉莉香は人妻なのですから、今は出張に行っている旦那だってそのうち帰ってきます。 そうなれば、茉莉香には茉莉香の生活が始まります。正志とはずっと一緒にはいられないのです。 だから茉莉香の言う方が本当は正しいのかもしれない。でも、正志は今そんなことを考えたくないのでした。 「正志さん。貴方の奥さんでも、奴隷でも、精液便所でも、なんでもいいですからずっと私のこと可愛がってくださいね」 「ああ、もちろんだよ一生愛して可愛がってやるからな」 一生愛すると、うわ言のように何度も呟く正志。こうして全身全霊で愛されることも、それがどんなに素晴らしいことでも終わりがあることも、きっと正志よりもずっと深い気持ちで茉莉香は感じているのです。 それは、覚悟していると言い換えてもいいかもしれません。 こういうところは、女性の方が現実的なんでしょうね。今日を夢見ながら、きちんと先のことを考えています。 「浮気は……しょうがないから許しますけど、私の赤ちゃん出来る日には毎月絶対セックスしてくださいね」 こんな絶対に断れない雰囲気のときに、しっかりと正志に釘を刺しておく茉莉香はちゃっかりとしています。 「ああ、ずっと茉莉香に種付けしてやるよ」 「忘れないでくださいね、私は正志さんがずっと好きです。大好きだから、ずっと愛してますからね。約束なんかしなくても、ですよ」 「ああ茉莉香、俺も愛してるよ……」 さすがにオッパイを揉みしだいているだけでは射精にまで至りませんでした。 正志は、愛を囁きながら最後に少しだけピストンして腰を何度か打ち付けると、約束通り茉莉香の中に挿入したままで、絞り出すように三度目の射精しました。 ドピューッと茉莉香の奥で吐き出された新鮮な精液は、膣奥にたっぷり溜まっていきます。茉莉香は射精されると同時に自然と腰を上げるので、奥に溜まった精液は子宮口から子宮の中へと吸い上げられていきます。 こうして茉莉香の子宮は、お腹いっぱいになりました。
「ほんとに出しましたね、連続で三回目なんて正志さんすごい」 三十二歳という年齢を考えれば、抜かずに三発というのは精力絶倫と言っていいでしょう。 正志が腰を引き、茉莉香の膣からゆっくりと柔らかくなった陰茎を引き抜くとその途端に精液がこぼれていきます。茉莉香はせっかく中に出してもらった精液がもったいないと腰をあげてなるべく溢さないようにしました。 それを見て、さっと茉莉香の腰に枕を挟んであげながら、正志は独り言のように呟きます。 「ふん、俺もまだまだ若いのかな」 こんなに出来るとは自分でも思っていなかったのですから、正志が若返ったような気持ちになってもおかしくありません。 若い茉莉香が相手だからこそ、ということもあるかもしれません。 「まだそんなこと言う歳じゃないじゃないですか、正志さんこれから毎年私と赤ちゃん作らないといけないんですよ」 「えっ、そうなのか……」 現実問題として、茉莉香が夫との婚姻関係を続けるとすればそれは難しいんじゃないだろうかと正志は思います。 (それともほんとに離婚してくれるつもりなのかな……) 正志はすぐ本気に取ってしまいますが、茉莉香の声のトーンは気軽なものですから、冗談のつもりなのかもしれません。 「そうですよ、これから正志さんといっぱいいっぱい赤ちゃん作るんですからね」 茉莉香は、そう言って微笑しました。 「一体何人ぐらい作るんだ」 いわゆるピロートークだろうと思って、正志はそう冗談めかして返します。 「うーん、最低でも十人ぐらいかな」 「あはは、そんなに出来るころには、ほんとにオジサンになっちゃうな俺も……」 冗談のつもりが、正志も言ってるうちになんとなく本気にしてしまいそうです。寝物語の戯言にしてはちょっとリアリティーのある数かもしれませんね。 なにせ今回、茉莉香は約束という手綱を離してしまいましたから、正志は他でも子作りするに違いないのです。他所も合わせてなら、十人ぐらい作ってしまうかもしれません。 「だから正志さんにも元気で頑張ってもらわないと」 「そうだな」 とりあえず、今日の中出しで本当に赤ちゃんが出来たらどうなることか。一緒に寝っ転がって茉莉香の背中をさするように抱きながら、正志もようやく先行きのことを考えています。 「あっ……正志さん、私たぶん、このまま排卵しますよ」 すると茉莉香は急にそんなことを言い始めました。
「えっ、そういうのって分かるのか?」 「分かるんじゃなくて、しようと思って出来ると思います」 不思議なことを言うものです。意識的に排卵なんて出来るわけがありません。まあこれも冗談でしょうね、面白いかもしれません。 「そうかやってみろ」 だから、笑って正志はそう返しました。 「じゃあ正志さん、手を握っててください」 正志は茉莉香と指と指を絡めて、両手をピッタリと合わせました。 「はぁ……はぁ……ああぁぁーっ、いま……排卵しました」 茉莉香が頬をフワッと紅潮させて、息んだあとでそう宣言しました。そんな顔で言われると本気で排卵しているんじゃないかと思ってしまいます。 「そうか、今排卵したんならきっと俺の精子で受精するな」 でもこれは、さすがに正志も完全に冗談だろうと考えています。意識的に排卵すると言われても、本気で取れる話ではありません。ただ触れている肌から、茉莉香の体温がやけに上がっているようには感じました。 下腹部を撫でると、なんだかすごく熱くなっています。 「……いま卵管に降りて受精しますからね」 たまに茉莉香はこういう不思議なことを言います。本当かどうかはわかりませんが、イメージを高めることで受精率が上がるという研究結果もあったりしますので、本当に意識的に排卵して受精するなんてことが出来る女性もいるのかもしれません。 「ああ、元気な子を孕んでくれよ」 正志も茉莉香のお腹をさすりながら、いまたっぷりと茉莉香の子宮に吐き出した精子が彼女の卵管へと流れていくことを思いました。 茉莉香の卵子と、自分の精子が結合することをイメージしました。 そうして受精できたとしても、今日できた正志と茉莉香の受精卵が本当に着床して新しい命となるかどうかは神のみぞ知ることですが、正志は笑っています。 本当に、この先が楽しみだと感じていたのです。
「あっ、正志さん」 正志はベットでしばらく気だるい気持ちで寝っ転がっていたのに、何か思い出したと言った顔で、ふいに茉莉香は起き上がりました。 「んっ?」 声をかけられて、正志も何事かと起き上がります。 「チョコレートケーキ作ってあるんですよ、一緒に食べませんか?」 「ふっ、フハハッ、ケーキか……そうだな。いただこうか」 正志はおかしくなって笑い出してしまいました。何かもっと大事なことかを言い出すかと思ったので拍子抜けしたのかもしれません。 「えー、正志さん。今日はバレンタインデーですよ? なんで笑うんですかー」 茉莉香はなんで笑われるのと解せない顔で、口を尖らせました。 「いや、ごめんごめん。茉莉香の作るお菓子は美味しいからな、期待してるよ」 こんなことで機嫌を損ねては面白く無いと、正志が慌ててフォローを入れたので、茉莉香はすぐ機嫌を直しました。 「そうですよ、せっかくだからお茶にしましょう」 正志が噴き出してしまうほどおかしかったのは、あんな雰囲気で子作りしたあとでも、冷蔵庫に入れてあったケーキのことをきちんと忘れずに振舞おうとする辺りが、実に茉莉香らしいなとおかしかったのです。 もちろん茉莉香の作ったあっさりとしたチョコレートケーキは、疲れきった身体に染み入るような甘味があって、とても美味しかったそうです。 絞りきった精力も、これできっと回復することでしょう。
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後日談8「生中出し」 |
お風呂上り、茉莉香と正志はお互いの身体をバスタオルで拭くと寝室のベットに転がり込みました。 「前戯は……、もう必要無いみたいだな」 正志が、茉莉香のすべすべのお腹から下腹部にかけてスーッと手を這わせて行きます。股ぐらは、すでにしっとりと濡れていました。 綺麗に剪毛されてむき出しになったピンク色のワレメの中を正志が指を挿れて確認すると、暖かくトロトロの愛液が指に絡みつきます。 「いつでも挿れて平気ですよ、もう待ちきれなくって子宮が下がっちゃってきちゃってます」 だから挿れる時に少し狭いかもしれないと言われて、正志は苦笑します。 (本当に子宮が下がってきているなんてことがあるのだろうか)と思った正志は、愛液がにじみ出る暖かい膣襞を指を奥まで這わせてみます。 コリコリとした子宮口の感触が指先に当たります。 慣れ親しんだ茉莉香の入口は、確かにいつもより狭く下がっているようにも思えます。膣の締りがいつもよりもキツめだとも思えました。ニュルッと中指を引きぬくときも、膣襞が名残惜しげに張り付いてくるぐらいで、なるほど子宮が下がると膣口の締め付けは強くなるものなのかと思えました。 それにしてもこの膣圧、すでに一回赤ん坊を産んでいる膣道とは思えない締りだと正志は唸るように「うむー」と感心しました。 「正志さん、あんまり焦らさないで」 茉莉香が切なそうな視線を向けてきたので、正志はハイハイと笑うと正常位でセックスすることにしました。 正志が上から伸し掛かるように、茉莉香が足を開いて受け入れ体勢を整えている股に腰をゆっくりと沈めていくのです。 「重くないか」 正志はどちらかと言えば小太りなので、茉莉香に体重を乗せる時はいつもそれが気になります。 「全然平気ですよ」 ニュルッと入った茉莉香の中の感触は、複雑な膣襞が織り成す気持ちよさで何ともいえない具合でした。 そのままぐぐっと奥に突き当たるまで挿入すると、それだけでもう射精してしまいそうなほどの気持ちよさです。 「あっ……」 「うん……」 茉莉香が気持ちよさげな声を漏らすので、正志も先っぽから漏らしてしまいそう。こんなところでいきなり射精してしまったら、茉莉香をがっかりさせてしまうと正志は踏ん張ります。 久しぶりに生で感じるの茉莉香の中の刺激は、それほどに強烈な刺激がありました。
このままピストンしてはすぐに射精してしまいます。正志は、深く挿し込んだままでしばらくジッと腰を落ち着けることにしました。 ただ待っているだけというのも何なので、半開きになった茉莉香の艶かしい唇にキスをして、そのまま舌を差し入れます。 「んちゅ……んんっ……」 そのまま、正志はぶ厚い舌で茉莉香の口内を舐め回して味わい、唾液をジュルリと啜り上げます。茉莉香の方も、細い舌先を正志の舌に絡めてきて、ちゅると垂れてくる正志の唾液を味わいます。上の口で唾液を交換しているうちに、正志は暴発しそうな気持ちを何とか落ち着かせることに成功しました。 唇を離すして顔をあげると、正志はなんとなく手持ち無沙汰に感じて、寝そべった姿勢でもボリューム感のすごいHカップの巨乳をごく自然な感じで揉みしだいてみます。 あまりに大きすぎる乳房を根本から思いっきり握り締めると、ぷっくらと膨れた茉莉香の乳首から白い母乳が吹き出して、思いっきり正志の顔にビシャッとかかりました。 「うあっ」 いきなり母乳を顔射されて、正志も眼を丸くして動きを止めました。そして、顔にたっぷりとかかった濃厚な母乳を手ですくって舐めて、アハハッと声を上げて笑いました。 「ごめんなさい、なんだか興奮したらオッパイが張ってしまって」 「いいよ、俺も栄養補給したかったからちょうどいい」 正志は、茉莉香の胸に撒き散らされた母乳をペロペロと下で舐めて綺麗にしてから、膨らんだ両方の乳首を赤ん坊のようにチューチューと吸って、ゆっくりと時間をかけて吹き出さない程度に飲み干しました。 正志に乳を吸わせている間、茉莉香もトロンとした恍惚の表情をしています。 「こんなにオッパイ出て、旦那とやるときはどうしてるんだ」 「あー、やだ。こんな時にそんなこと聞くんですか」 正志のデリカシーの無さには困ったものです。茉莉香はちょっと苦笑いを浮かべながら、張って仕方がないときは先に漏れ出さない程度にこっそり搾乳してるのだと教えてくれました。
「ふーん、旦那のときはそんな気を回すのに、俺には気を使わないんだな」 からかうように正志が言うと、茉莉香はなぜかウフフッと笑い出しました。 「だって正志さんは、母乳が出ると嬉しそうな顔をするじゃないですか」 そう茉莉香に言われて、気づくことです。 「そうか……俺は、もしかすると母乳フェチなのかもな」 「そうですよ、だって私のオッパイ飲みながら、正志さんの……私の中ですごく大きくなってますよ」 母乳を吸いながら正志のイチモツは、茉莉香の狭い膣を広げてムクムクと反り返って膨らんでいます。 正志は自分のエラを張った亀頭の先までビンビン硬くなり、茉莉香の子宮口の先にこすれ合っているのに、言われて気が付きます。 お互いに凸凹がピッタリと合わさった一体感。それはまるで、パズルの最後の一枚のピースがハマったように思えます。 ずっと足りなかった隙間が、ようやく埋まったという満足感を感じさせるものです。 「じゃあお返しに、茉莉香にも飲ませてやるかな……」 「オチンポミルクですよね」 正志の影響で、オカシな隠語を覚えてしまっている茉莉香です。 「ハハッ、それを君の方から言うのかよ」 オチンポミルクなんて、あんまりにもオッサンみたいだからあえて言わなかったのに、茉莉香の方から先に言われてしまって、正志も嬉しくなってしまいます。 「はいっ、私にオチンポミルク飲ませてください」 「素直でいいな、すぐ飲ませてやるぞ」 正志は腰をゆっくりと引いてから、パンッと音を立てて腰を打ち付けました。 「ああ、ああーっ!」 正志が膣奥に硬く尖った肉棒を押しこむたびに、その刺激で接合部からジワッと愛液が漏れて、内股まで濡らしています。 思いっきり突き上げてから腰を引くと、膣襞が生き物みたいに正志の陰茎に絡み付いて離しません。
「くうっ、たまらんな」 「あっ、ああっ、正志さん、ダメッ……気持よすぎて怖いです」 茉莉香はあまりの気持ちよさに嬌声をあげて、手足を大きくビクッビクッと震わせて、それが怖いのか正志を思いっきり抱きしめてきました。 ほんとにただ、正志が腰を打ち付けて生殖器をこすり合わせているだけなのに、それで信じられないほどの快楽の奔流が何度も押し寄せてくるので、茉莉香は振り落とされてしまいそうです。 怖いぐらいに身体を震わせる茉莉香を落ち着かせるように、正志は優しく抱きしめて茉莉香の髪を撫でました。 「大丈夫か」 「はい、ごめんなさい……」 正志は茉莉香の艶やかな黒髪を一房手にとって、クンクンと鼻を鳴らしました、茉莉香の髪からは凄く甘い匂いがして、汗ばんで光った茉莉香の肌からは興奮した雌のフェロモンが立ち上ります。 それらが交じり合った香りは、正志にとっての媚薬だと思えます。 「ゆっくりやるからな」 正志は言った通りにゆっくりと腰を打ち付けました。 「あっ、はいっ……。いいですよ、奥がすごく気持ちいい。蕩けちゃいそうです」 茉莉香は、リズミカルにパンパン激しくピストンするよりも、ゆっくりのほうが気持ちいいようです。 その代わり、正志は手で茉莉香の腰を持ち上げてブリッチ気味にすると、下から思いっきり深く膣奥に擦れるように打ち付けてやります。 「どうだ」 「気持ちいいところにあったってます、これがずっと欲しかったんです! はああああっ!」 茉莉香は頬を紅潮させて、ものすごく息を荒げました。気持よすぎて耐え切れないといった感じに、キュウウッと正志の陰茎を締め付けてくる膣だけでなく身体中をビクンビクン震わせて、気持ちよさを全身で表現しているようです。 伝わってくるヴァイブレーションで、感じさせた正志のほうが怖くなるぐらいに茉莉香の身体の芯が強く震えます。触れ合った肌から、茉莉香の恍惚の波動がブワッと伝わってくるようで正志もそれだけで心の芯が熱くなります。 単なるセックスの気持ちよさを超えて、愛情そのものを流し込まれたような熱を感じるのです。 いわゆる、ポルチオ性感帯でのエクスタシーは何度も何度も身体を重ねた男女間でないと到達できない領域です。 正志と茉莉香は、すでにそこにイケるような関係になっているのです。
「茉莉香……」 「ああ……、ありがとうございます」 気絶したようにグッタリとしている茉莉香を呼び起こすと、なぜかお礼を言って来ました。 イカされて相手にお礼を言うのは少し滑稽ですが、深い感謝のような気持ちが溢れるのは正志も分からないでもありません。 「続けていいかな」 正志は少し苦笑しながら、了解をとります。 「はい、私ばっかりイッてごめんなさい。正志さんも気持ちよくなってください」 「俺は気持ちいいさ、茉莉香とこうしてるだけで……」 こうして一緒に抱き合っているだけで、正志はとても暖かく満ち足りた気持ちになっているのです。そんなことを言ったら茉莉香は恥ずかしがるかもしれませんが、彼女の気持ちよさそうなイキ顔を眺めるだけで、とても楽しかったのです。 正志にとって誰にも遠慮すること無く、茉莉香と愛し合えるのはどれほど幸せなことでしょうか。 彼女とぴったりとつながり合っているだけで、もう他には何も要らなという気持ちになります。 「私もです、正志さんにどこを触れられても何されても気持ちいいんです」 まるで鏡のように、正志の思う気持ちを相手が口にしてくれる。 身体だけでなく心が繋がっていると感じられる嬉しさ。 「そうか、じゃあいいんだな」 何がいいのかは知りませんが、正志はまた無我夢中で腰を使い始めました。茉莉香の方も今度は自ら快楽をむさぼるようにあられもなく下腹部をせり出し、正志を求めます。 上手く言葉にならない、淫蕩な喘ぎ声を艶かしい唇から噴きこぼします。 「あっ、あっ、気持ちいい。正志さん、お願い、何でもします、ああっ、何でもあげますから、私に……」 うわ言のように、茉莉香は意味もない言葉を口走りながら、貪欲に正志の全てを求めています。 膣がギュウうと引き絞って、中に突っ込んでいる正志の肉棒が吸い込まれそうでした。肉襞の一枚一枚が、勃起にからみついて絶妙な感覚で締め付けてくるのです。 「ああっ、いいぞ!」 正志もこれにはたまらず、感極まって叫びました。 「あっ、ひぁ、私もう、正志さんっ、私の中にたくさん出してください!」
正志の腰使いは更に激しさを増し、ジュブジュブといやらしい音を立てます。どうやら正志の方も限界にちかいようです。 背筋を這い上がってくる猛烈な射精欲を堪えるにも限界があります。 「茉莉香、もう出るぞ!」 「ああっ、きてっ、正志さん愛してます! 愛してます!」 荒々しい欲望のままに、幾度も突き立てられて息も絶え絶えの中で茉莉香はそう叫びました。 「茉莉香……」 「いくっ、熱いのくるっ……、あああっ!」 仰向けで抱かれていた茉莉香は絶頂の瞬間、正志の背中に手を回して腰に足を回して、正志を逃すまいと抱きすくめました。 正志も力強く抱きしめて、最後の怒涛の一撃を膣奥に打ち込んで、茉莉香のいちばんおくに欲望の塊を叩きつけました。
ドピューッと正志の亀頭から飛び出した精液は、茉莉香の口を開けたピンク色の穴にそのままゼロ距離射撃で吸い込まれていきます。 ドクドクドクッと暴力的なまで勢いで排出された大量の白濁液は、一部の隙もなくぴっちりと繋がりあった生殖器を通して、そのすべてが茉莉香の子宮へと運ばれていくのです。脳天まで痺れる程の快楽は、四肢の感覚を失わせて、五感を麻痺させるほどです。 茉莉香も正志も二人で力いっぱい抱き合ったままで、フッと心が遊離してどこか別の世界へと飛んでいくようでした。 排卵日の女に、生で中出しをかます。それは、この女は俺のものなのだという、この上ないマーキング行為なのです。 射精のあとの甘いまどろみのなかで正志は、愛しい女を孕ませるためのセックス以上の愉悦は、きっとこの世にはないだろうと思いました。
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