後日談4「身体のこと」 |
季節外れの台風がやってきて真夏がぶり返したと思ったら、今度は寒波がやってきました。まったく近頃の地球の気候はどうなっているんでしょうね。 なんでも夏がいつまでも暑いと冬は急激に寒くなるそうです。放射冷却みたいな理屈なんですかね、十二月の晴れ渡った空は青々と高く、空気は冷たく澄んでいます。 田中正志がマンションの他の女全てと手切りを終えてからもう幾日も経ちました。 そして今日も、深谷家の静かで温かい雰囲気が漂う寝室で、田中正志と深谷茉莉香がお互いに一糸纏わぬ姿となってふざけあうようにして睦み合っていました。 恋人同士みたいに、あるいは若々しい夫婦のように。 もちろん久しく他人行儀にしていたわけですから、すぐに打ち解けるというわけにもいきません。 ですが何度か触れ合う回を重ねるごとに、二人は昔の調子を取り戻して茉莉香も正志のことを苗字ではなく元のように名前で呼ぶようになってきました。 正志は一度はもう完全にスッパリと茉莉香のことを諦めていたわけで、最初はなんとなくバツが悪い気持ちでしたが、耳元でくすぐられるように「正志さん」と呼ばれると「茉莉香」と返すしかありません。 何度か名前を呼び合い茉莉香の柔らかい身体をまさぐり甘い唇を吸うことで(そうだったこんな親しくて温かい関係だったのだ)と正志は思い出しました。身体が覚えているってやつでしょうか。 そうなってしまうと、心のどこかに蓋をして溜まっていたやるせない思いが止めどなく溢れでて、正志は茉莉香の柔らかい身体をもうどこにもやらないと強く抱きしめます。 やるせない気持ちをそのまま茉莉香の身体にぶつけるのです。肌から伝わるその強い気持ちを茉莉香は優しく手の平で受け止めて、硬さを確かめるように握りしめて、くすぐるようにその柔らかい先っぽを指で擦りました。 茉莉香の指が正志自身の先っぽを弄ると、止めどなくお汁が溢れてきます。指ですくい取るようにして先走り汁をぺろりと舐めると、少し辛いような酸っぱいような味がします。茉莉香にはもう慣れ親しんだ味。 彼女はそのまましゃがんで、固くそぼった正志自身の先をぷっくらした唇で咥えると、その溢れ出る想いをチュルッと音を立てて啜りました。 「ううっ……」 正志は小さく呻き、そんな淡い刺激だけでドピューッと呆気無いほど簡単に放精してしまいます。いくらなんでも早すぎですけど、我慢しないで惜しげも無く出してしまうほど安心しきっていると言えるのかもしれません。
茉莉香は慌てること無くどっと溢れでた熱い精液を、長い間に溜まった気持ちと一緒にお口の中に全て受け止めて、口の中いっぱいに溜めて濃い味を堪能します。 そして、そのままコクリと喉を鳴らして正志の熱いお汁を飲み下しました。 「ごちそうさまでした」 「ああ……ありがとう」 正志は満足げにため息を付くと、ベットに腰を下ろしました。
「なあ、お前の身体のこと、夫はなんて言ってるんだ」 正志の柔らかくなった陰茎を舌で綺麗に舐めとっている茉莉香に正志はそう聴きます。唐突な質問でしたが、前々から聞きたかったことをようやく尋ねるみたいな空気もありました。 「えっ、身体ですか? 確かに赤ちゃん産んだから体型も変わってしまったし、乳房もこんなですし、乳首も大きく黒くなっちゃいましたけどね」 茉莉香もまだ授乳中の経産婦ですから、ピンク色だった乳輪も大きくなり黒くなっています。乳首は、子供に吸われていることもあるだろうし、妊娠中に散々と正志に嬲られたせいで伸びきって長乳首になっています。 それでも大ぶりのツンと上を向いた乳房に、くびれたウエストからヒップにかけた優美さは一子がいるとは考えられないほど奇跡的なプロポーションの維持と言えます。むしろ肌の張りは出産前より向上しています。 正志の贔屓目だけではありません。それは何が茉莉香の肢体をこうまでも美しくさせたのか、美容の秘訣を小一時間は問いただしたくなるほどです。だからこそ、肥大化した乳首とそして下腹部にある女性器からはみ出している一部分が目立ちます。 「いやいや、乳首もそうだけどさ、俺が言ってるのはクリトリスのことだよ」 正志の指摘に、俯いた茉莉香の頬がすっと紅色に染まります。 そして、少し言いにくそうにつまりながら話し始めました。 「これはその、夫に聞かれたら授乳のために乳首が大きくなったのと同じように、出産に伴う身体の変化だって説明しようと思っていたんです」 その説明もちょっと、いやかなり無理があるような気がしますが、それよりも正志にはもっと気になるところがあります。 「説明しようと、思っていた?」 引っかかる言い方です。 「ええ、そうなんですよ……。当然その夫とは夜の営みをしてますから、見てすぐ分かると思うんですけど」 夫と『してます』という言葉を聞いた瞬間、正志は胸のあたりがズキリと痛みました。
この場合、間男は正志の方なのですけれど、茉莉香が夫と夜の営みをすることはごく当たり前のことなのですけれど、やっぱり茉莉香が他の男に抱かれていると聞いていい気持ちはしないのです。 嫉妬の炎は簡単に消えるものではありません。そもそも、その独占欲が茉莉香の乳首とクリトリスを肥大化させてしまった原因でもあるわけなのですが、胸の奥に燃えるわだかまりを抑えつけて、正志は続けます。 「君の旦那は、自分の妻のクリトリスがそんな風になってても何も言わなかったわけだな」 憤懣やるかたないと言った口調です。正志が言える義理ではないと思うのですが。 「はい……」 茉莉香の方も、なぜか申し訳なさそうに小さく頷きました。 赤黒く赤ちゃんのペニスぐらいの大きさに肥大化して、皮が剥けっぱなしになった茉莉香の大きな陰核。夫なら絶対に気が付かないわけがないのです。 旦那が気にしないということであれば、正志はむしろホッとすべき立場のはずです。 それなのに悔しいような、憎らしいようなそんな仄暗い憤りが胸にどんどんと広がっていきます。茉莉香の身体の変化を無視されたことで、茉莉香の夫、義昭に対するたった一つのアドバンテージが真っ向から否定されたような気がしました。 それは言葉にしてみると(お前はそんなに余裕なのかよ、なんで茉莉香のことを見てやれないんだよ)という怒りなのでしょうか。 全く自分勝手な言い分としか表現しようがありませんが、正志の素直な思いでした。 「よし茉莉香、今度は俺の舐める番だな。股を手で開いてクリトリスを差し出せ」 「はい……」 茉莉香は従順に、ベットの上でしゃがみ込むと屈んだ正志の前に股間を晒しました。一年ぶりの茉莉香のオマンコには、恥毛が生えそろっています。 外陰唇の周りに生えそろった恥毛があっても分かるぐらい、男の中指ほどの大きさに成長した茉莉香の赤黒いクリトリスの頭の先は剥けきっていて、茉莉香が自らの手でギューと押し開いた秘裂から飛び出ています。 肥大化して充血した陰核はグロテスクでしょうか? いえいえ、正志にとっては自分の手で育てた可愛い小豆との再会です。愛おしい茉莉香の小粒の表皮を傷つけないように、指を唾液を馴染ませてから優しく擦ります。
「クリオナは、まだやっているのか」 「はい、あの日からも毎日欠かさずに……してます」 あの日というのはやはり、正志と茉莉香の関係が終わった日でしょうか。それからも茉莉香は毎日自分で摩っていてくれていた。それが、正志にはとても嬉しいのです。 だからこそ皮が剥けたままでクリトリスは前と変わらない大きさで艶やかな光沢を保っているのかもしれません。 「茉莉香の旦那は、そのするときにクリトリスは弄ってくれないのか」 「夫は淡白ですから」 そうか、やっぱりなと正志は思います。きっと茉莉香の旦那だってフェラチオはさせているはずです。 それなのにクンニもしてやらないなんてなと正志は鼻息荒く憤ります。あるいは、男として勝てる部分がもうここにしか無いから必死になるのかもしれません。 「毎日クリトリスでオナニーしてたときは、何を考えてたんだ」 そう言いながら、さらに潤滑を増したシコシコと擦ります。茉莉香が自らの手で押し開いたピンク色の内蔵は、すでに愛液に湿っています。 「あっ、あの、正志さんにされた時のことをずっと思い出していました」 茉莉香は本当に久しぶりに、他の人に身体中で一番敏感な部分を嬲られる快楽に身を震わせます。 「そうか、もう今日からは自分で慰めるなんて寂しいことはしなくていいから」 そういうと、充血した茉莉香の小豆の先に優しくキスをしました。 「あっ、ああっ」 「俺が毎日舐めてやるよ、これからずっと毎日茉莉香が満足するまでずっとだ」 正志は優しく茉莉香の陰唇全体にキスの雨を振らせます。ペロリと、小陰唇の内側の愛液の味も確かめました。 ああー茉莉香の味だと思うと、それだけで奮い立つ思いがします。 全身に元気が湧いてきます。 「ありがとございます、舐めてもらって気持ちいいです」 「そうか、もっと強くするから痛ければ言えよ」 女性へのクリトリスの愛撫はフェラチオとそんなに変わりません。
クリトリスの先をチューと吸って、舌の腹でゴシゴシとこするようにしました。 「ああっ、いいっ、自分でするより正志さんに舐めてもらう方がずっと……イイッ」 そう呟いて、小さい嬌声と共に静かに身を震わせるようにして茉莉香は呆気無くイキました。 控えめな茉莉香らしく自分の声と気持ちを押し殺したような、控えめで慎ましいオーガズムの震えです。 それでも茉莉香がイッたときに吐き出す、ハァーという甘い吐息に正志は頭がクラクラとします。茉莉香の甘い息をもっと吸いたいと思って、そのまま脱力感でぐったりと仰向けにベットの上に寝そべった茉莉香を、上から抱きすくめるようにして、甘い唇を吸いました。 抱かれることはまったく拒絶しなかった茉莉香は、なぜか口づけされると慌てて拒もうとしました。 「んんっ、だめぇ、正志さん! 汚いですよ、さっき私フェラしましたから」 そう言えばまだ口を洗っていませんでしたね。 「いいよ、俺は気にしない」 正志だって自分の精液を飲む趣味はありませんが、茉莉香は女神です。たとえフェラチオしたあとでも、茉莉香の口内が汚いわけがないと思えました。 最初は「汚いです、ダメです」と拒んでいた茉莉香も、舌を絡めるようにされるとたまらず自ら求めるように舌を伸ばして正志と深いキスを交わしました。 正志の精液は、多くの女性の証言からすると濃くて苦いらしいですが、それを飲み込んだはずの茉莉香の口内はとても甘ったる味がして美味しかったのです。 茉莉香の唾液をたっぷりと心ゆくまで味わうと、今度はでんぐり返しにして股を開き、もうひとつの穴に舌を伸ばしました。 「あっ、そこはダメです」 舐めたのは前の穴ではなく後ろの穴でした。 「だから、茉莉香の身体に汚い場所なんてないって言ってるだろ」 正志が茉莉香の股ぐらに屈んで、太ももに手をついてアナルを犬のように舐めだしたのです。 「正志さん! お尻の穴は、本当に洗わないとダメですよぉ」 またクンニされるのだと思い込んでいた茉莉香はびっくりして瞳を大きく見開いて身をこわばらせました。
茉莉香の驚きが太ももの震え伝わってきて、正志は得意になりました。 お尻の穴も驚いたようにキュッと窄まります、でも悪い感触ではないと分かっているから細くなった肛門に舌をねじ入れるようにして舐めだしました。 いくらトイレがウォシュレットだといっても、穴の中までは綺麗に洗浄できていません。 「ふふ、後ろも使うのは久しぶりだがこっちはちょっと狭くなったんじゃないか」 「お尻の穴はほんとに汚いから、汚いからぁ……」 そう言いながらも、茉莉香は身動き取れません。やられてみると分かるのですが、お尻の穴は人間の急所なのです。 仰向けで倒れた状態でここを責められると、四肢の力が抜けてしまってどうしようもなくなります。 「そう言いながら、腸液でヌメって来てるぞ」 笑っている正志。 「正志さん、ほんとにダメッ!」 ついに怒られてしまいました。 「分かったよ、そう怒るなって」 正志が解放してくれたので、茉莉香はよろっと身を起こしてから正志の広い額にメッと指を突きつけて叱りました。 「私が汚くないって言ってくれるのは嬉しいのですけど、お尻の穴は洗わないと雑菌が多いからダメですよ」 「ああ、そうだったな」 いきなり尻を舐めだしたのは、びっくりさせたいってこともあったのでしょうが、こうやって茉莉香に怒られたいって気持ちがあったのもしれません。 珍しい茉莉香の怒り顔が見られたのがたまらないのか、正志は叱られてる癖に妙に嬉しそうにニコニコしています。 「お尻の穴がしたいんだったら言ってくれたらちゃんと洗ってからいくらでもさせてあげますから」 茉莉香も主婦です。衛生問題は、なおざりにしたくないってことなのでしょうか。 「じゃあ一緒にお風呂でも行こうか」 「そうですねえ、じゃあそうしましょうか」 一歳児の娘がきちんとまだベビーベットでお昼寝しているのを確認して(茉莉香は家事も育児もありますから、暇になるタイミングを見計らって正志はやっているのです)軽くシャワーを浴びることにしました。
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本当にアナルセックスをするつもりなら、浣腸まできちんとして直腸まで綺麗にしないといけないのですが、今日はそこまでするつもりはないと言うので、シャワーで軽く洗うだけにしました。 「その代わりといっちゃなんだが、アナルビーズ入れようぜ」 「ああ、正志さんそれ好きでしたよね」 茉莉香は、苦笑します。 お互いに裸体ですから、そのままシャワールームに行って交代にお湯を浴びました。こんなことなら、あらかじめお湯を張っておけば良かったと茉莉香は少し残念に思い、頭の中のこれから注意するリストに入れておきます。 茉莉香がシャワーのお湯でなるべく綺麗に肛門の中を洗うついでに、正志が馴染み深いアナルビーズを持って来ました。 ひも状の糸に、大小様々のカラフルなシリコンボールがついているものです。茉莉香のおしりの穴の洗浄が終わると、正志が丹念に洗ったボールにタップリとローションをかけたものを渡してきました。 「久しぶりだけど、自分で入れられるか? 俺がお尻に挿れてやろうか」 「自分でできると思います」 去年のことですから、できるかどうか迷いましたがアナルビーズを渡されたら茉莉香の手をお尻の穴が覚えていました。 固くて柔らかい不思議な感触、ピンボールの玉より少し小さい程度の大小様々なボールを、プツリプツリとお尻の穴に押し込んでいきます。 ローションの滑りのおかげか、久しぶりなのにやすやすと飲み込んでいきました。 全部で十個の玉を完全に挿入すると、窄まったお尻の穴からは引っ張りだすための輪っかがぶら下がるだけになります。 「今日一日――」 したり顔で宣言しようとする正志を手で制して、茉莉香は言いました。 「今日一日アナルにビーズを入れたまま過ごせばいいんですね」 正志のやりたいことなんて聞かなくても、茉莉香は全部分かっているのです。 「よくわかってるじゃないか。お尻の穴の方は、最近してなかったんだろ?」 もちろん茉莉香には、それが日常生活で穴を広げて具合よくして準備しておけと言う意味だと分かってます。 「だってお尻の方は……誰かは知りませんけどイタズラしてくれる人がいませんでしたからね」 分かりきったことだから、そうやって冗談で混ぜっかえして、茉莉香はウフフッと堪え切れない笑い声を漏らしました。 お尻の穴にたくさんの異物が入っている状態は、とても違和感があってソワソワしちゃうものですけれど、それに耐えることも茉莉香には決して不快ではありませんでした。
シャワーから上がったあとは、コンドームを使用してのセックスです。 茉莉香は、正志の分厚い肩にそっと手を回します。 ゆっくりとピンク色のコンドームを被った勃起した陰茎が自分の中に入ってきます。完全に入ってしまうと、正志は優しくキスをしてきました。 抱き合ったままで唇を重ねて、ゆっくりと腰の動きを合わせて生殖器を擦り合わせる快楽に耽る。 軽く息を弾ませる程度の穏やかで、それでいてうっとりとした至福の時間を堪能します。二人の境界線が融け合って、まるで蕩けて一つになってしまうようなセックス。 「ああっ、正志さん」 じわと温かいオーガズムの波が深々と埋められた膣奥から、全身に広がっていきます。満たされて、充実して、気持ちいのに、どこか狂おしいほどに切ない。 「茉莉香、茉莉香ぁ……」 そう正志に名前を呼ばれて、不意に夫のことを思い出しました。 新婚の頃は、夫ともこんな満たされた時間をゆっくり取れていたのだけど、忙しい日々にいつしかスレ違うようになって、ああダメと茉莉香は思います。 (いまは、夫のことは考えちゃダメ) 夫に悪いって気持ちはもちろんありますが、それより正志に抱かれているのに他の男と比べるなんて失礼なことだと茉莉香は自戒します。 正志の重たい体重を乗せた深いピストンが、子宮口まで突き上げてきて、ありがたいことに余計な思考を全部吹き飛ばしてくれます。 「ああっ、最高……」 茉莉香は久しぶりにポルチオ(子宮膣部)性感帯を刺激されてたまらない気持ちになりました。 夫だと届かない茉莉香の女の子の入り口に、正志のジャストサイズの陰茎だと届くのです。コンコンと入り口をノックされたら、頭が真っ白になってもう何も考えられなくなります。 これだけは、夫もしてくれない、正志にしかできないことです。 膣全体が、悲鳴を上げるようにギューと正志の硬いモノを絞りました。 「おおっ、茉莉香イクぞ」 正志がきゅうきゅうとからみついてくる粘膜のすみずみまで屹立ですりあげて、オッパイを思いっきり掴みました。 強く握りしめられた衝撃で、茉莉香の褐色の乳首の先からピュウッと母乳が噴き上がりました。 「ああああああぁ、お願い、中に、中にくださいっ!」 茉莉香はもう悲鳴を上げて、中出しを懇願しました。
ドピューッ、ドクッドクッ……
膣は精液を絞ろうと収縮を繰り返して痙攣しますが、いつもの熱い飛沫は茉莉香の女の子の中に入って来ません。 その代わり、膣の中で風船のようにコンドームの精液溜りが膨れて精液をシャットアウトします。 ツルッと射精を終えた陰茎を引き抜くと、正志は手慣れた様子で根本をつまむようにゴムを外して、入り口を固く縛りました。 ほらというように、先っぽにたっぷりと精液の詰まったピンク色のコンドームを茉莉香の鼻先にぶらぶら持ってきます。 「コンドーム入りの精液ってのも、なんかエロくていいもんだな」 「あの、中で出さなかったんですね」 茉莉香は、不思議なものでも見たというように瞳を丸くして精液入りのコンドームを見つめています。 「避妊しろって言ったのは茉莉香じゃないか」 「そうでしたね、でも正志さんのことだからてっきりコンドームが破れちゃったとか言って中出しするものだとばっかり思い込んでました」 そうですね、そういう印象ありますね。そうやって避妊してくれると思った女の方を慌てさせるイタズラをやるのが正志のいつものやり方ですよね。 でも正志は茉莉香に対してはそうはしなかったということなのでしょう。 「なんだ信用がないんだなあ、少なくとも俺の方からは茉莉香の家庭を壊すようなことはしないって約束したじゃないか」 「いえいえ、信用してないってことはないんですよ。でも……」 茉莉香は、ほんの少しだけ不満そうな顔をしています。 正志が約束を守ってくれたのは嬉しいし、茉莉香にも今の生活を守らなければならない気持ちもあります。 でも、茉莉香は(正志さんは私の中に出してくれなかったのか)と分かった瞬間にちょっと寂しい気持ちになったのも事実なのです。 「茉莉香の家庭を壊さないって約束を守った上で、中出しする方法も考えなくはなかったけどな」 「えっ、それってどういうことですか」 そんな方法があるのでしょうか。たまに突拍子もない意表を突くやり方で、ルールを打ち破ってしまうのが正志という男ですから。 ちょっと気になって、茉莉香は聴き返しました。
「簡単なことさ、俺と茉莉香が結婚して家庭を作ればいいだろう」 「なーんだ、そんなことですか」 茉莉香が夫の義昭と別れることはありませんから、根本から不可能な提案でした。いくら茉莉香でもフフンと鼻で笑ってしまいます。この前も、正志はそんな冗談を言っていましたが茉莉香はまったく本気にしていません。 「俺が茉莉香を惚れさせて、茉莉香が夫よりも俺を好きになれば離婚するだろ。そしたら……」 茉莉香は正志に最後まで言わせないで、被せ気味に話を遮りました。 「はいはい、前から思ってたんですけど正志さんって意外に自信家ですよね。私が夫に見放されて離婚することはあるかもしれないけど、私から夫と別れることは絶対にありませんからね!」 ちょっと自分でもキツイ言い方になってしまって、茉莉香は内心でドッキリしました。 (なんで私はこんなにムキになっているんだろ) 自分でも当惑するぐらい大きい声を出してしまっています。 どうせ冗談なのだから、こんなに怒ることもないはずです。 「なあ茉莉香、オッパイ飲んでもいいか」 不必要にキツイ言い方をしてしまったのに、正志は何の反応も見せずにちょっと困ったように微笑みながらそうお願いしました。 「へっ、ああどうぞどうぞ」 さっき正志が力いっぱい握ってしまったから、茉莉香の左右のオッパイから溢れでいてるのです。胸から溢れてしまった母乳までもったいないと言いながら舐め啜ってから、チュパチュパと美味しそうに啜ります。 ただでさえ巨乳の茉莉香の乳房にはたっぷりミルクが詰まっています。ちょっと絞り出したところで、吸えば吸うほど母乳はたくさん分泌されるのです。 乳が張って張って、もう一人赤ちゃんが入ればちょうど良いぐらいに思っていましたから、正志に乳を吸われることは茉莉香にとっても嬉しいことです。 母性に目覚めた恍惚とした表情で、正志のチクチクするいがぐり頭をイイコイイコと撫でてあげます。
「茉莉香の乳はほんとに美味しいな、甘くて濃厚で元気がでるよ」 口だけでなく、本当にエネルギーを回復したと言うようにギンギンに股間を膨らませています。 「喜んでもらえて嬉しいです。どうせ余ってますから私のミルクで良ければたくさんどうぞ」 「じゃお言葉に甘えてもっと飲ませてもらおうかな、本当に吸えば吸うほどいくらでも出てくるね。牧場でも開けばいいんじゃないかこのミルクタンクは」 そんな冗談を言ってくるので、茉莉香もホルスタインじゃあるまいしと笑いました。 「アハッ、さすがに他の人に飲ませる気にはなりませんね、私のは娘と正志さん専用のミルクですよ」 「おや、こんなに美味しいのに旦那は飲まないのか」 そう言われると茉莉香の笑いが少しだけ強ばります。 「あの人は、その……だって母乳は赤ちゃんにあげるものだから大人が飲むっておかしいでしょう」 茉莉香が妊娠しても夫は変わらずに優しいですが、胸にはあまり触れなくなってしまいました。夫がオッパイが出るのを、好ましく思ってないのではないかと密かにコンプレックスなのです。 もちろんそれで夫に不満があるわけではないのです。だけど、女の身体から母の身体に変化してしまったことを咎められているような、少しだけ距離が出来てしまったような寂しさがあります。 「そうか、そうだな。変態な俺みたいな男しか母乳は飲まないよな」 卑下しているのだか、自慢しているのだか、よくわからない口調でそういうとまた一心不乱に乳首を啜る作業に戻ります。 「変態っていうのはちょっと可哀想ですよね、正志さんは私の大きな赤ちゃんですよ」 間男ではなくて、もし正志がもう一人の大きな赤ちゃんだったら誰も苦しむことはないのにと茉莉香はそんなあり得ないことを思ってしまうのです。 いっそそうだったらどれほどいいことでしょう。それなら正志だって家族になることもできると茉莉香は思うのです。 「俺が茉莉香の夫だったら、毎日オッパイ吸ってやるのに」 「またその話ですか……」 冗談にしてはしつこいなと茉莉香は思います。
茉莉香は離婚しろなんて話は冗談でも怖いので、ちょっと焦った気持ちで何か違う話題に変えようとするのですが、なぜかこんな時に限って頭が空回りしてしまって思いつきません。 「俺と結婚してくれたら、オッパイだけじゃないぞクリトリスも、お尻の穴も、茉莉香の身体中を全部舐めて綺麗にしてやるよ、ずっと毎日二人で満足するまで……」 「それはまた、最悪のプロポーズですよね」 茉莉香もさすがに苦笑しました。本当にこんな変態的な告白は聞いたことがありませんが、正志らしい冗談と思えば微笑みを誘われます。 「うーん、このプロポーズはダメかな」 「それで落ちる女の子がいるとしたら、その子も立派な変態ですよね」 SMの女王樣みたいな人なら、毎日身体中を舐められるご奉仕を受けるというのは喜ぶかもしれませんけど。 どちらかといえば、茉莉香は奉仕したい方でした。 「まあいいか、じゃあもう一回やろう。もちろんゴム付きで」 「はーい、どうぞ正志さんが満足いくまで私の身体を使ってください」 正志は反り返る怒張に新しいコンドームを被せると、茉莉香の身体を抱きしめるようにゆっくりと覆いかぶさりました……。
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……正志と茉莉香が仲睦まじく過ごした、その日の夜遅く。 仕事から帰宅した夫は食事もお風呂も終えて、茉莉香の方も娘をあやしつけて眠らせてからいつもの夜の営みの時刻となりました。 どちらから言うとも無く、そういう雰囲気になるわけですが今日の茉莉香は申し訳なさそうに断りを入れました。 「あっ、あのすいません。今日は生理がきちゃってまして……」 「気にしなくていいよ。俺も今日は仕事で疲れてたからさっさと寝るよ」 アハハと笑うと鷹揚に、夫の義昭は手を振りました。 「義昭さん、もしよろしかったらお口でしますよ。それでしたら疲れてても」 「いや、今日は本当にいいよ。それに俺はなんかフェラチオは、あんまり好きじゃないんだよね。俺の大事な奥さんを道具みたいに使ってるみたいで気分が良くないのかなあ」 言葉だけでなく爽やかに微笑みながら、義昭は茉莉香を抱きしめてくれます。 その抱き方は涙が出るほどに優しくて義昭の大きな胸は暖かくて、大事にされているってことが薄い寝間着越しからも伝わってきて、茉莉香に夫への愛情を再確認させるものでした。 やはり茉莉香の夫は優しくてカッコイイ、そう思うのです。 「ありがとございます、じゃあ生理あけたらまたお願いしますね」 「うん、でも無理しなくていいんだぞ、お前だって茉悠の世話もたいへんだろうしさ。急に寒くなってきたからお前も茉悠も体調に気をつけるように……。ああそういや、冬用の背広のコートってどうしたかな」 身体を気遣ってくれたあとに、不意にそんなことを聞かれます。もちろんいい奥さんをやっている茉莉香は育児だけでなく家事に余念がありません。 「それなら今日クリーニングから出して、換えの背広と一緒にいつもの場所に吊るしてありますから」 「おっ、ありがと。また近いうちに出張になるかもしれないから。今度は北の方の事業所だってさ、参るね」 義昭は、さっとカバンの整理をして明日着ていくカシミヤの暖かそうなロングコートがクローゼットに掛かっていることを確認すると、ベビーベットで眠る娘の茉悠を眺めて、しばらく幸せそうにわが子の柔らかいホッペタを指でつつくと、明日も早いからごめんと先に寝入ってしまいました。 「私もお風呂頂きますね」 小さな声で茉莉香は床に入った義昭に声をかけましたが、すでにすやすやと寝息を立てているようで返事がありません。
生後半年ぐらいまでは、娘の茉悠もグズがって頻繁に夜泣きしたりしたものですが、最近はそんなに手間もかからなくて、夜中にほんの少し開いたこの時間は茉莉香のささやかな自由時間になっています。 お風呂は、本当は昼間に正志とシャワーを浴びたわけですから必要ありません。 脱衣場で普段着にしているトレーナーやスエットやシャツを脱いで、申し訳ない程度にレースの飾りがついた妊婦用の大判のブラジャーに、パンティーを脱ぎ捨てて一糸まとわぬ裸体になると、お風呂場へと入りました。 「うっ、うううんっ……」 そしてお風呂場から、茉莉香の小さな呻き声が響きます。 何をしているかって? まるでお尻の穴から出産するように、パールビーズを引きぬいているのです。 ローションの滑りの助けを借りても、やはり久しぶりのパールビーズは抜くのにも難儀しました。 それだけ、強烈な刺激を与えてくれたとも言えるでしょう。 ビーズ十粒の出産を終えると、茉莉香は言い知れぬ解放感を感じました。 夫や娘の前で、いい母親を演じながら、お尻の穴にこんな大きな玉を埋め込んで喜んでいるなんて。 「私も立派な変態さんですよね」 誰も見ていないのを知っていても、いや知っているからこそ茉莉香はそう一人で独白して正志のことを笑えないなと苦笑しました。 茉莉香の出産はまだ終わりません。 膣口に貼られた、絆創膏(ちゃんと陰毛が絡んでも剥がれやすいタイプです)を剥がすと中からツルッとピンク色のビニール袋のようなものを取り出しました。 濡れた膣から引きぬいて、プラーンと目の前に持っていくと透明ピンクの中に白濁色の液体が溜まっている。 そう、これは精液入りの使用済みコンドームでした。 避妊しつつも、精液入りコンドームはプレイに利用する。さすがは変態な正志の発想といえます。 おかげで(もし万が一膣の中で袋が破れちゃったら、夫の前でまた正志の子供を妊娠してしまう)なんてことを考えさせて、茉莉香を興奮させることに成功したわけです。
取り出したコンドームは、きっちりと縛られていてどこからも漏れた形跡がありません。もしかしたらと思っていた茉莉香はホッとして、お口の中に精液入りコンドームを入れてクチャクチャと口の中で弄びました。 そして、もう一つ膣からツルリと精液入りコンドームを取り出します。 これも破れてません。 「ちょっと残念かも……」と茉莉香は呟いて、何を馬鹿なことを言ってるんだろうと首をブルブル振るいました。 変なことを考えてしまうのは、ちょっとエッチな気持ちになっているからです。 昼間にあれだけ正志とやっておいて、茉莉香はまた風呂場で肥大化したクリトリスをこすります。 「あっ、あっ……」 今日はなんだか気持ちが怖いほど盛り上がっています。 眼の前でコンドームを破いてしまうと、中から手に精液を取り出しました。 (中に入れなきゃ大丈夫だよね) 茉莉香は膣に入れていたせいでまだほのかに温かい精液を指先になじませると、勃起したクリトリスの先に塗りつけました。 確かにクリトリスと膣口とはほんの少し離れていますが、同じ膣の中に存在ます。 それは限りなくギリギリアウトな行為ではないでしょうか。 「うっ、ううっ……」 指で正志の精液を塗りつけては、クリトリスを擦り上げる行為に、茉莉香は切なくてたまらなくなります。 口の中で弄んでいたコンドームも取り出しました。 「垂らすだけ、垂らすだけなら……」 もう我慢できません。 茉莉香は、お風呂場に寝っ転がると天に向かって勃起しているクリトリスの先に乱暴に引きちぎったコンドームの中の精液を垂らしました。 「ああっ、イクッ、イクッ!」 べっとりと精液に濡れたクリトリスを擦り上げて、茉莉香は激しく身を震わせるようなオーガズムに達しました。 クリトリスに垂らされた精液は、そのまま膣口の方にも流れていきます。 ビクッ、ビクッとお風呂場で腰を振るいエビぞり反る茉莉香は声も出せないほどの絶頂にヨガり狂います。 茉莉香の穴は、べっとりと膣口表面を流れていく精液をまるで欲しがるようにヒクヒクと収縮して、膣中へと精液を啜り込んでいるのでした。
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後日談3「手切りの代償」 |
「ほら、真那ちゃん見てごらんお母さんの膣中にいっぱい白いの出てるだろう」 正志はベットの済みでうずくまっている真那ちゃんを呼ぶと、母親の股を開いてさっきまでセックスしていた接合部を見せました。 淫液に濡れたビラビラを指で捲ると、膣口からタップリと中出しされた白濁液がトロリとにじみ出てきます。 「これ、おじさんの精液?」 「そう真那ちゃんよく覚えていたね、お兄さんと呼ぶこともついでに覚えておいてね」 いまだお兄さんと呼ばれることを諦めていないのか、正志はしつこいです。 それにしても子供は吸収力が早い、教えたことはちゃんと覚えていました。 「この精液の中に、精虫ってちっさなオタマジャクシがたくさんいるんだ。それが君のお母さんのお腹の中まで泳いでいって卵と合体すると赤ちゃんになるんだよ」 「ふぇ……」 分かったのか分からないのか、真那ちゃんは眼を丸くしてなんと答えていいのかも分からないといった複雑な顔をしています。 正志なりに子供に噛んで含めるように教えてあげたつもりなのですが、セックスの実例を見せても目に見えない卵子と精子が受精することまでイメージさせるのは難しいことなのかもしれません。 「あの、せめて洗わせてください」 娘の前ですがもう恥ずかしがっている場合ではないと、佳寿美は意を決して正志に懇願しました。 すでにタップリと濃いのを出されてしまったのは仕方がないにしても、今すぐ洗浄すれば妊娠率を下げることもできるのではないかと考えたのです。 佳寿美は負けん気が強く諦めの悪い女性です。ここまでされてもまだ諦めてはいないようでした。 「おや、おやおやおや~。佳寿美は、俺の子供を妊娠したいんじゃなかったかな」 「ううんと、このままだと気持ち悪いでしょだから」 契約書によって『喜んで』正志の子種を受け入れなくてはならないのです。佳寿美は膣洗浄の言い訳を考えますが、この程度しか思い浮かびませんでした。 「気持ち悪いから、膣を綺麗にしたいわけか」 「したいです、お願いですから洗いに行かせてください」 佳寿美は、少しでも膣から精液が出て行くように何度もイカされて重たい身体をベットの上で起こしてしゃがみました。 ぷっくりと赤く膨れた陰唇からトロリ、トロリと白濁液が流れだしています。普段の佳寿美なら、お気に入りの北欧製のベットがこぼれ落ちる精液で汚れることが気にかかったでしょうが、今はそんなことどうでもいい様子でした。 「じゃあこうしよう、真那ちゃんに舐め取らせるならいいよ」 「ええっ、なんてことを……」 中出しした精液を洗うことは許さないが、真那に舐め取らせるなら構わないというのです。 なんという、なんという酷いことを言い出すのかと佳寿美は泣きそうに瞳を充血させて鬼のような形相で睨みつけました。 「嫌ならいいんだぜ」 佳寿美が困っているのを見て笑っている正志、この一年怒ってもすかしても、この男には何を言っても無駄だと思い知らされているのです。 「真那、お願い舐めて綺麗にしてちょうだい」 佳寿美は、躊躇なく娘に自分の女性器を舐めさせることを選択しました。 事態は一刻を争います。こうしている間にも目の前にいる気持ち悪い男の白いオタマジャクシが、自分の卵子をレイプしようと子宮の中へと群れをなして泳ぎまわっているのです。 精子の量を少なくすれば少なくするほど、望まぬ懐妊を避けられる。佳寿美は必死でした。 「ええっ、苦いのやだよぉ」 真那ちゃんは渋面です。そりゃそうでしょう、精液が苦いのも嫌なのでしょうが、それ以前に母親の股を舐めろと言われてスゴスゴと従う子供はいないでしょう。 「いいからお願い真那、綺麗にしてちょうだい!」 佳寿美が鬼のような形相のままだったのが功を奏したのか、真那ちゃんは気迫に押されるように四つん這いになり、しゃがみこんだ母親の股ぐらにイヤイヤ顔を突っ込んでペロペロと舐め始めました。 (自分でさせておいてなんだが……) 背徳的な光景だなこれはと、正志はドキドキしてきました。 録画しているビデオカメラの位置を、母親の股を舐める真那娘の揺れる小さいお尻がよく映るように調整します。 貴重な映像とはいえますからそれは記録しておいたほうがいいでしょうね。 正志は、そのついでに荷物から愛飲している三千円もする金のユンケルを取り出して蓋を開けて豪快にグビリとやります。 辛くて滋味深い味わいが正志の乾いた喉を潤しました。 こんなものを飲んでるから、精液苦いって真那ちゃんに言われてしまうのかもしれませんが、高級エナジードリンクのおかげか、真那ちゃんの幼いツルッとしたお尻のおかげか、またムクムクっと正志の股間が鎌首を持ち上げていきます。 正志は、ベットサイドにさっき佳寿美のお尻の穴に突っ込んで気が付かないうちに転げ落ちたバイブも見つけました。 また使えるかもしれないので、拾い上げてバイブに被せているコンドームを剥ぎ取り、新しいものに交換しておきます。
「うぇぇ、苦いよお……フェロフェロ」 そうこうするうちにも、母親の股ぐらから溢れる正志の中出し液を真那ちゃんは舐めさせられています。そりゃ苦しいでしょう、不味いでしょう。 「お願い啜って綺麗にして、真那ちゃん後でアイス上げるからね」 アイスぐらいで釣れるものなのかと正志は不思議に思います。 例えば正志なら、子供の頃でも父親のチンポ舐めてくれと言われたら想像するだけでうぇっと吐き気が来ます。絶対拒否だと思うのですが、女の子は平気なものでしょうか。 それとも、真那ちゃんが特別に聞き分けの良い純真な子なのでしょうか。 真那ちゃんは苦いだの不味いだのと不満を述べますが、お母さんは完全に綺麗にするまで許してくれません。グズグズと嗚咽を漏らしながら、お母さんの膣の中の精液を全部啜り出して飲み込みました。 佳寿美も、せめて舐めとった精液はペッと吐き出しても良いと教えてあげればいいのに。 正志は後ろから、真那ちゃんの揺れるツルツルのお尻と、おしりのワレメの中央にある窄んだ小さな肛門をじっくりと観察しつつそんなことを思いました。 真那ちゃんが正志の精液を飲んでくれるなら、それはそれで興奮するのですから正志にとっては都合がよいのでしょう。だから「飲まなくて良い」と教えないで、黙って眺めている正志も人が悪いです。 それにしても、お母さんのバイブでほじくられたガバガバのアナルと、真那ちゃんの未開発の窄まったアナル。 大きさも形も全くの別物でありながら、肛門のシワ、周辺部の小麦色から内側のピンク色になっていくグラデュエーションがそっくりだと正志は思うのです。 「うーんやはり母娘だな」 そんな分かったようなことを呟きながら、悦に入ったしたり顔で正志が頷いているのがなんか若干ムカつきます。 「お母さん綺麗になったよ、もういいよね?」 「本当に綺麗になったの?」 佳寿美は必死になって聴き返します。娘にあまりにも辛い当たりだと思うのですが、彼女にとっては懐妊するかどうかの瀬戸際なのですからしょうがないですね。 「うん、大丈夫。綺麗になったよぉ」 素直で親思いな娘は泣きそうになりながらも、指でビラビラを開いて内側まで白いのが残っていないかどうかをしっかり確認してからそう報告しました。
「よし、舐め取りは終わったか。じゃあ二ラウンドいこうぜ」 「ええっ、なんでー! 嘘でしょう?」 佳寿美は予想もしていないことを聞かされて目を剥きます。 「誰が種付けは一回だと言ったんだ、今日一日頑張るってあらかじめ言ってあるだろ」 「ううっそれは……、でも娘が、あんなに頑張って舐めてくれたんですよ」 せっかく綺麗にしたのに。そう言う佳寿美の理屈もわからないでもないですが、相手は猛った獣のような男です。そんな人情が通じる相手ではありません。 「そんなの俺に関係ないしー、佳寿美が約束破るつもりなら、こっちにも考えがあるんだぞ」 「わかりました、わかりましたよぉー」 約束破るのかと言われては、もう何も言い返せなくなります。佳寿美はベットに四つん這いになると、ほら勝手に犯せばいいでしょとばかりにお尻を突き出しました。 どうやら、さっき正常位でやったので今度は後背位でやるつもりらしいです。 (なんだ佳寿美、口では嫌だとか言いつつ、本当はノリノリじゃねーか) そう正志は、内心でほくそ笑みました。 後背位は、正常位よりも奥まで届きます。その上、バックから突いて射精すれば、子宮口は斜め下方向に付いてますから妊娠しやすくなるのです。 それを佳寿美は分かっていないのでしょうか、それとも頭では嫌がっても感じさせてくれる男の子供を孕みたいという女の無意識がさせたことなのでしょうか。 「よし、望みどおりバックから挿れてやるよ」 「ああっ、もう、また入ってくる……、またぁ!」 たっぷりと交合して、娘にペロペロと舐めてもらってふやけた蜜壷はやすやすとカチカチに反り返った正志の怒張を飲み込んでいく。 「奥さんさっきと一緒で、十回イケたら外に出してやるからな」 「そんなこといって、あっ、ああぁぁぁ、どうせぇ、嘘なくせにいぃ!」 さすがに、佳寿美はもう騙されないぞと身を固くします。 「そんなことねえよ、きちっとイケたら外に出す! でもここから十回もイケるわけないだろうが」 「ああっ、本当なら、私絶対に十回イッてやりますからっ!」 佳寿美がそう宣言すると、形の良い柔らかい弾力のお尻がグイッと持ち上がます。正志は突き上げた自分自身で、佳寿美の膣壁がキュウウウッと収縮するのを感じました。 絞めつけがきつくなり、肉襞の密度が上がった感じは、佳寿美のやる気を感じます。
まだまだ、佳寿美は勝負を諦めて無いわけですね。正志も、それは望むところだと熱を持った肉襞をカチカチの陰茎でかき回して、佳寿美をさらにゆっくりとこねくり回しました。 「そんなに俺の子供を孕むのがイヤなのかよ」 「イヤに決まってるでしょ、ハァハァ早く乳首弄ってもっと私を感じさせてェェ!」 ご要望通り、正志は後ろから尖った乳首をコリコリと刺激してやりました。そのたびに、佳寿美はアンアンと気持ちよさそうに喘ぎます。 赤く充血した佳寿美の乳首は、何度もイカされた性的興奮のせいか、プックラとこれ以上無いほどに勃起して、正志の太い指でもシコシコとこすれるほどに伸びきっています。硬くそぼった乳首を指先で弾きながら、(やっぱり授乳を経験した女は乳首が長くなるのかな)なんてことを正志は思っています。 佳寿美の乳首の根本から力いっぱい扱き上げてやると、ジュワッと蜜壷に愛液が音を立てて分泌されました。 正志は愛液で潤滑を増した佳寿美の膣襞の感触を楽しむように、反り返った陰茎をパンパンと小気味良い音を立てながら叩き込みます。 正志のがんばりに応えるように、ざわざわとうねる蜜肉が正志の分身を強く搾りたててくれる。熟れて来ています、絶妙な締め付け具合です。 「くうっ、これは……たまんねえ」 「きちゃうっ、ああっきちゃったああぁぁぁ、イク、イクッ、イグッ!」 わけのわからないことを喚きながら、佳寿美は背中をぐんと弓なりに反りました。パラっと宙を舞う佳寿美の髪の毛から、絶頂に達した女特有の甘ったるい香りが漂います。 正志はフワッと鼻先をくすぐる、熟した雌の匂いに気が狂いそうなほど情動を掻き立てられ、佳寿美の奥深くで自分の分身をさらに石のように硬く膨らませました。 「くそっ、これうああぁあぁ」 「いいっ、いくっ、いくっ、ああっ、いやああああああぁぁ」 正志は吠えます、佳寿美も叫びます。これは永久機関なのかもしれません。 佳寿美の絶頂が正志の気持ちを高ぶらせて股間を熱くします。正志の興奮がさらにピストンを激しいものにさせ、こすりあう粘膜から快楽の振動が佳寿美に伝わってさらなる絶頂へと導かれるのです。 正志は二回目とは思えないほどの焼けつくような強烈な射精欲に気が狂いそうでした。それでも、この瞬間の永遠を少しでも長く楽しみたいがために、ぐっと腰を打ち据えて力いっぱい佳寿美の美乳を手で握りつぶすように握りしめて、グワッと腰からこみ上げてくる射精の波動を精一杯我慢します。 自分の快楽は狂おしいほど我慢しつつ、奥までゆっくりと突いて、ズブリと突いて、絡みつくほど突いて、肉襞の感触をたっぷりと味わい、女を先にイかせる。 雄の充実とは、まさにこのことでしょうか。
「はぁ、佳寿美。もう限界だ、出すぞぉー」 「だめーっ、待って私まだっ、四回、五回? ああんっ、十回イケてないからぁー」 どうやら十回は、間に合わなかったようです。 一回戦目をあれだけ長々とやりまくった脱力感もありますし、二回戦目でさらに十回絶頂に達するとか、いくら女性が男よりは回数イキやすいとはいえ軽い絶頂を含めても、無理な話なのです。 「無理だ、もう俺も我慢……、できないから諦めて孕んどけっ!」 「そんなぁ、待って、待って、もう少しで六回目ェェ!」 正志が意地悪して、さっさと射精するわけではないのです。むしろ強い刺激に対して、我慢に我慢を重ねたほうでした。 女が本当にイケばその身体は怖いぐらいに痙攣し、膣はジュワワッといい具合に熱を持ってきますし、ギュッギュウッと締め付けて収縮しますし、プンプンと男を興奮させるフェロモンが毛穴という毛穴から発奮して匂い立つのです。 そんなに嬌声を上げて心底からイキ狂われたら男性の方も絶頂を耐え切れません。 「いくぞっ、佳寿美ぃぃ中に出すぞぉぉぉぉ!」 「はっ?! いやあああぁぁぁ!」 佳寿美、無念の叫び。 ビクンと跳ねるように、腰を打ち付けて正志の動きが止まると。 ドピューッ! と熱い精液の迸りが膣奥に注がれたのが分かった様子で、暴れていた佳寿美も静かに動きを止めました。 次々と勢い良く吹き出すしぶきが、肉壷の中にドクッドクッと注がれていきます。 同時に完全に開ききった子宮口の中に熱い塊を叩きこまれた佳寿美もまたエクスタシーに達した様子で、正志の脈動に合わせて背中を引きずらせて吐き出す欲望のすべてを完全に受け入れました。 「ふうっ」 満足気なため息と共に、射精が終わり緩まった陰茎を正志がツルリと引き抜くと、佳寿美のポッカリと空いたヴァギナからトルルッと、愛液と精液が交じり合った混合液がこぼれ落ちました。 ポタリ、ポタリとドロっとした精液の塊が垂れ下がりベットのシーツを汚します。
「あああ……また中にぃぃ」 佳寿美がハァハァと脱力感にベットに崩れ落ちます。 「ハハッ、また中出しだったな残念賞」 正志は笑いながら続けます。 「どうする、もう諦めて妊娠するか。それとも、また娘に中出し精液を舐めさせるのかな」 正志にそう耳元でつぶやかれて、佳寿美の瞳に精気が戻りました。彼女はまだ諦めていないのですね。 佳寿美は気合を振り絞るようにベットから起き上がると、娘を呼びつけます。 「真那ちゃんお願い!」 「うぇぇ、また舐めるのぉ?」 よろよろと嫌そうにやってきた真那ちゃんは、また母親のオマンコを舐めさせられるハメになりました。 彼女は、今回一番の犠牲者かもしれませんね。 あとは語るまでもありませんが、もうこの繰り返しです。 真那ちゃんが、佳寿美の股ぐらを綺麗にしている間に正志が滋養強壮剤を補給してまたセックス、またセックス……。 佳寿美と正志の排卵日種付けセックスは、五回戦目に突入していました。 すでにサドンデスの様相を呈していますから、今度はなぜか騎乗位で正志に跨っている佳寿美も息も絶え絶えになっていますし、正志もさすがに無駄にセックスだけに発揮される日頃の精悍な動きも鈍っています。 真那ちゃんはというと、約束のアイスクリームを冷蔵庫から勝手に取って食べています。母親と間男のまぐわいを冷めた瞳で見つめながら、グッタリとベットの片隅に座り込んでぼんやりと練乳入りアイスを齧っています。 「はぁぁ……もう勝手にしてよ」 真那ちゃんもため息なんか付いて、なんかもういろんなことに疲れてしまって、どうでも良くなってしまっている様子。彼女がグレてしまわないかと心配です。 アイスを綺麗に食べ終わると、そのままベットの隅っこで丸くなってスヤスヤと眠り込んでしまいました。
「なあ、もう諦めたらどうだ」 「はぁー、はぁー」 強い脱力感の中、佳寿美は深い息をつきながら精力を振り絞って自ら腰を振るっています。 「だからさ、俺がイクまでに十回イクなんて無理なんだって」 「イケますよ、絶対イキますよぉぉ……」 どうやら佳寿美は、十回イケば外出しという遊びを繰り返しているうちに目的が十回イクことに摩り替わってしまったようです。 赤黒く充血して感覚の鈍くなった乳首を強く強く自分の指で絞りながら、佳寿美はただ自分が性的エクスタシーを感じることだけを目標にして、必死に腰を振るいます。 正志の方もさすがに五回目ですから、勃起は維持できているものの強い刺激を与えられると陰茎に鈍い痛みが走るようになっています。 超強力な滋養強壮効果のあるユンケルスター、一万五千円分のパワーを持ってしても精力の限界なのでしょう。 「くうっ、もう無理だろ、キツすぎる」 「ああっ、ああっ、イッちゃダメですからね、私が、十回イクまで、絶対に我慢してください」 正志の精液タンクもカラカラですから、射精までの時間は長くなっていきます。佳寿美にとっても不利な条件ばかりではないのです。 メスの嬌声を上げつつ佳寿美がエクスタシーに達すると、彼女の頭の中はスイッチがカチリと音を立てて切れ変わったように快楽の脳内物質に満たされます。 それは視界がホワイトアウトして、ふわっと飛び上がるような感覚です。 今日はもう合計で何十回イッたかはわかりません。 佳寿美だって、夫とのセックスで絶頂は経験したことは何度も有りますが、それでもこれまでこんな激しくて深い経験をしたことは一度もありませんでした。 絶頂のスイッチが入りすぎて、ずっと入りのままバカになってしまったように頭の芯がぼんやりとしているのです。 身体は一切の重さを失い、まるで羽が生えたようにフワフワと快楽の空を飛んでいます。 没我に近い状態。佳寿美が何も思わなくても勝手に腰が勝手に動いてしまう、すでに身体の疲れは限界ですが、連続して絶頂を迎えやすいという点で有利にも思えてきます。もう今回のカウントも、四回、いえいま正志にしがみつくようにして深々と自らの奥に挿し込み、甘い喘ぎ声をあげながら今連続でイッた、五回・六回目に達しました。 がんばれ佳寿美、もう少しです。
(これなら、今回こそイケる) 切なげに眉をゆがませて、しがみついた正志の身体にすがりついた佳寿美がそう確信したとき。 「おい、佳寿美! そこまでして外出しを求めるっておかしくないか……約束を忘れたのかよ」 佳寿美が腰を振るう腹の下で、疲れきって目の隈が黒くなっている正志が少し不満そうに叫びました。 「えっ、ああっ、だって約束でしょう十回イッたら外出しって言ったじゃない!」 「それはそうだけど、喜んで孕むって約束でもあったわけじゃないか。そんなに外出しを求めるのっておかしいだろ」 「そんなっ、でも、約束って、私すごい頑張ったんだから、頑張ったんですよぉぉ!」 感情的に声を震わせながらも、佳寿美は満腔の力で七回目の絶頂を迎えました。もう喉もカラカラに乾いているのに、まだここに至ってもイク度に毛穴から汗が吹き出します。 だから佳寿美の身体は汗だくになっているはずです、それなのに肌は妙にすべすべして爽やかななのです。 ランナーズ・ハイにも似たようなこれは、オーガニズム・ハイ――そんなものがあるとしたら今の佳寿美がそうでした。 佳寿美は男の精をたっぷり啜って、ツヤツヤのスベスベになっています。 「頑張ったのはわかるよが、……しょうがないな」 「いいんですよね、約束ですからね! 十回イケたらぁ~、外にイクゥゥッ!」 謳うように呻きながら八回目の絶頂。 「わかったよ佳寿美も頑張ったしな、俺がイクまで我慢できたら外出しだ」 「よかった、イクッ、いぅ、イグッ!」 もう何を言っているのかも定かではありません。とにかく身体中を駆使して感覚の鈍った乳首を千切れそうなほど自らの指で握りつぶして、腰を一心不乱に振るいます。 佳寿美は確かに九回目の絶頂を数えました、新記録です。 「おおお、これはすごいな」 正志も、五回も射精してまだチンポがちゃんと気持いいとは不思議なものだと思っています。若い頃に一度に何回射精できるかやったことがありますが、五回目の射精なんかもう痛くて苦しいだけだったはずです。 愛液でトロトロに蕩けるマンコは連続射精で痛めつけられた陰茎も優しく包み込み癒してくれます。それなのに、海洋性の生物のように上へ上へと精液の迸りを吸い上げようと蠢くのです。 今射精してやったら、佳寿美のマンコは気持よく子宮口から啜り込むんだろうなと想像すると、このまま思いっきり中出しかましてやろうかと思いましたが、それではあまりにも佳寿美が可哀想で報われない。 正志は、疲れきっているのにまだ腰を打ち付けてくる女を哀れに思って射精を我慢することにしました。
「飛ぶっ、飛ぶっ、身体が吹き飛びそうですっ」 「おうっ、翔べ翔べぇ」 最後のラストスパート、正志も腰を合わせて下から突き上げてやります。 「十回目ェェ、イクゥグググーッ!」 佳寿美はぐいいいいんと身を反り返らせて、正志の顔にツバキを飛ばしながらうああああと叫びました。 唾を顔に飛ばされても、正志は汚いとも想いません。汗だくになって身体を絡め合って、体液を交換しあった仲です。正志が一方的になのかもしれませんが、佳寿美に愛情に近いものが芽生えています。 あれほど気位が高かった女が、死に物狂いで勝ち取った十回だったのです。 「よっしゃ、もう寝てろ、外出ししてやるよ」 「あああっ、ああああああぁ」 佳寿美は、もう何も言えずにそのままバタリと後ろに倒れこみました。 スルッと佳寿美の吸いつくマンコから勃起した陰茎を引き抜くと、まるで射精確認するAVみたいだなと内心の微苦笑を隠せずに、半笑いで陰茎を手で擦って佳寿美の顔に精液の雨を降り注がせました。 「ほら、顔射だー!」 五回目の射精ですから、白っぽい液も少なくなった量の少ないものですが、それでも勝ち取った外出しの飛沫を浴びながら、佳寿美は恍惚とした表情で微笑み。 「ありがとございます」 何故かお礼を言って、そのまま目をつぶって息絶えました。 「おや、おい佳寿美? おい……、なんだ死んだかと思ったぞ」 よく見ると、スヤスヤと小さい寝息を立てて眠っているだけです。 体力の限界だったのでしょうね。 正志だって、もう疲れきってヨレヨレなのですが、ベットの端を見ると真那ちゃんは裸のままで丸くなって寝っ転がっています。これは、このままにはしておけません。 「ふうぅ、後片付けすっか」 やはり後片付けは男の仕事だと、正志は苦笑してから萎えかける四肢に気合を入れます。まず白濁色の液体に汚れた佳寿美の顔を濡れタオルで拭いてやることから始めて――
※※※
「――ハッ?」 目を覚ますと、佳寿美は起き上がりました。 どうやら眠ってしまっていたようです。ついさっきまで、佳寿美は正志とセックスしていて最後に顔射されて……。 記憶が曖昧ですが、どうやらそこで気を失うようにして寝入ってしまったのでしょう。あれからどれぐらいの時間が経過したのか。 すぐ横には、疲れきってぐったりとしている娘が寝ていました。 起き上がろうとするとまだ身体の節々が軋みました。疲れが取れきっていない、寝入ってからいったい何時間経ったのやら。 季節外れの台風のせいで、ベットルームはカーテンも雨戸を閉めていますから今が昼か夜かも分かりません。 ただ、激しい風雨の音はもう聞こえないからいつの間にか季節外れの台風は過ぎ去ってしまったのでしょう。 そして風雨の音の代わりに、佳寿美の耳に「ブブブブッ、ブブブブッ」という不愉快な音が響き渡ることにようやく気が付きました。 まさかと思って身体にかかっていた毛布を跳ね除けます。 「あれ、私下着つけて……」 佳寿美は完全な裸体ではなく、なぜかレースのついたピンク色のパンティーを穿いていました。 でも電子音がするのとパンティーの股ぐらが異様に膨らんでいるのです。 すごくすごく、嫌な予感がしました。 そして、佳寿美のお腹にマジックで黒い文字が書かれているのに気が付きました。 読みたくないと思っても、目は文字を自然と追って頭の中に意味を送り込みます。 『人妻マンコ確かに約束通り種付けしましたごちそうさま 田中正志』 スルッとパンツを脱ぎすてると、佳寿美の股ぐらに大きなバイブが突き刺さりっぱなしになっていました。 「ううっ、なによこれぇ!」 こんなものを挿入されたままで寝ていたなんて、疲れきっていたとはいえ不覚としか思えません。
電動し続けるバイブを引き抜くと、明らかにピンク色のコンドームを付けられたバイブの先っぽに自分の愛液だけではない白っぽい粘液が付着しています。 バイブを引きぬいた後の膣はポッカリと穴が開いていて、そこからタップリと貯めこまれていた中出し精液が、ゴポゴポと音を立てて膣口から大量にこぼれ出てきました。 「うああぁ、もういやあだぁ、やだぁぁ」 こんな粘っこい精液をずっと排卵日の膣にずっと注ぎ込まれていたなんて受精確実じゃない。 「イヤァァァ」 恐ろしい想念を振り払うように、佳寿美はブルンブルンと首を振るいます。 「はあぁ……もう、あのクソ男ぉ!」 怒りに気力を取り戻した佳寿美は、娘を叩き起こしてすぐに一緒にシャワーを浴びにいきました。もう徹底的に身を綺麗に清めました。 水性マジックで書いた文字は跡形もなく消すことができます。膣からこぼれ落ちる精液も綺麗に中まで洗うこともできます。 でも、その時にはすでに排卵を終えた佳寿美の子宮の卵管まで泳ぎ着いていた正志の精子と佳寿美の卵子が早くも結合を果たそうとしていたことを当の佳寿美は知りませんでした。 確かに妊娠の確率は百パーセントではないと先に申し上げました。 でも排卵日中出しは、やはりアウトなのです。
そして残酷なことに出来上がった受精卵は、当の佳寿美が望まなければ望まないほど確かに子宮へと着床してしまいます。 佳寿美が十年ぶりの受胎を迎え、正志の子種をこの時しっかりと宿されてしまったことを知るのは、これから一ヶ月以上も先のことになるでしょう。
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