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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
第六章「お風呂場」
 金持ちの高級マンションといっても、風呂場はごく普通。風呂桶が少し広くて、材質とデザインがいい感じに見えるだけのものだ。
 システムバスで、常時湯を張っておくこともできるのだが、未央はシャワーで軽く済ますことが多くて、お湯も張っていない。風呂桶は空っぽだった。
「あの……なんでお風呂場に」
「床が滑るから気をつけてくださいね」
 未央の疑問には、答えずに誘導して、風呂桶に腰掛けるようにさせた。風呂桶のへりは通常より大きいものとはいえ、未央の豊かなお尻を乗せるには、少し不安定だろう。
「ここに座ればいいんですか、なんか見えないから足元が恐くて」
 お尻を触るようにして、誘導して座らせる秋人。
 内心ドキドキしていたが、それを悟らせないほどには緊張は解けてきている。
 しばらく待てといって、風呂場の外で秋人も服を脱ぎ捨てた。
 戻ってくる間も、未央は座ったままで秋人を不安定なへりに座りながら待っている。
 その従順で大人しい姿を見て、これは大丈夫じゃないかと、内心安心する秋人。
(逆に、少しきついことをしてみて反応を見るというのは……)
 目の前で、脱糞させておいてこんなことを考えている秋人。臆病なくせに、すぐに調子に乗る男である。

「足を開いてください」
「えっ……」
 そういわれると、自分の足をもっといえばその足の付け根を注視されているのではないかと意識して、足を逆にとじてしまう未央。
 未央が躊躇を見せると、自信が無い秋人はその何倍も狼狽するのだが、ここは勝負所だと考えたのだろう、ぐっと声に力を込めて断言する。
「先ほど内壁にこびり付いて残っているといったでしょう、もう少しですから我慢してください」
「分かりました……でも、なんでお風呂場に」
 何度も聞くので、さすがに秋人も答える。
「床が汚れると思ったからです、わかるでしょう」
 しょうがないと納得したのか、未央もしぶしぶに足を開いた。股の奥をはっきりと注視することができる。それだけで、秋人には何か達成感のような気持ちが湧き上がってくる。
 薄毛なので、しっかりと確認できる少しこんもりと盛り上がった割れ目。
 処女だというのは、本当だろうと思える無垢な肉の薄さだった。
 透視ならともかく、秋人にとって肉眼でここまではっきりと見るのは当然初めてである。それは、興奮が高まるというよりは、何か拝むような静かな気持ちにさせられた。
 そうして、その下でヒクヒクとしているアナル。
 未央の菊の門は、さっきたくさん吐き出してしまったので、いくら綺麗にタオルで拭ったところでその内側は排泄物で穢れているはずだった。
 とりあえずシャワーでお湯を出して、綺麗にしてしまうことにする。
「あの……えっと!」
 シャワーが出る音を聞いて、また不安に思ったのか声をあげる未央。
「これから、肛門の穴を清めます。少し我慢して、じっとしていてくださいね」
 そういわれれば、じっとしているしかない。
 未央の股に、お湯が降りかかると、未央の身体はぶるりと震えた。慌てて、秋人の肩を掴むようにする。
「すいません……」
 悪いと思ったのか、未央は秋人の肩から手を離してへりに手をかけるようにした。
「いえ、いいんですよ。姿勢が安定しないなら、肩を掴んでもらってもかまいません」
 裸の肩を掴まれたので、なぜ裸なのか聞かれるかと身構えたが、何故かそういうことはなかった。
 お湯を重点的に肛門に噴射させて、指でアナルをほじくるようにする。案外、お尻の穴の肉というのは、柔軟なもので人差し指の第二間接までするすると受け入れて、それ以上は入らないという感じだった。
「そんなに……」
「我慢してじっとしていてください」
 肛門のなかで、ぐるっと指を回転させる。肛門の入り口付近と違って、中はそれなりに広がりを見せるものだ。中の指が動くたびに、未央は身体を震わせたが、それでも我慢している。
 やがて激しく指を差し入れし始めた。
 それでも、未央は耐えている。先ほどの排便我慢で見せた我慢強さからいけば、この程度は平気なのだろうと思えた。
 やがて、肛門弄りを満足してゆっくりと指を引き抜く。ヌプッと音がするような感触、指に未央の中の肛門の滑りが残っている。それを思わず、秋人は口で舐めてしまった。酷く苦い味がする。
 当たり前だ。まだ完全に現れずに奥には腸液とクソが残っているのだから。
 とんでもないことをやらかしているのだが、その時の秋人は不思議な興奮状態にあるので、そんなものすら甘美なものに感じられる。
 このまま初体験をアナルセックスでやらかせば、すっかりスカトロ趣味に嵌るというものだが、童貞の秋人にそこまでの甲斐性はない。酷い興奮に陥っていても、いやだからこその踏み切れない臆病は残っている。
 いくらオカルト女相手でも、口先だけでそこに持っていくのはちょっと難しいだろうという理性が歯止めになる。
「終わりましたか……」
 目隠しされていても、秋人の様子からそう判断したのだろう。
「ええ、肛門の清めは終わりましたが」
「それじゃあ」
「待ってください、まだです。まだ、尿道のほうにバアル・ゼブルが残っている!」
 逸物をヒクヒクひくつかせながら、そんなことを言う秋人。
「そんな」
 秋人は、反射的に閉じようとする股を、腕で強引に開かせた。
「もう少しの我慢です、もう少しで出て行くんです!」
 秋人が手に力を込めるので、その衝撃で風呂桶の中にこけ倒れそうになってしまい、未央は落ちまいと手に力を込めて逆に足を開いた。そうして股を、秋人に見せ付けるように腰を浮かせる体勢になってしまう。
 たまたまだが、それは秋人には扇情的な姿勢になる。
「きゃあ! わかりましたから、落ち着いてください……どうすればいいんですか」
「緊急時なので、失礼します」
 閉じている外陰唇を手で押し開くようにする。幼く見えても成人女性、中身の具はしっかりとできていた。
「ううっ、しかたがないです……早く終わらせてください」
「このまま、尿道から小水を出し切ってしまってください」
 仕方なく、股をつかまれたままで、振るわせるようにしてオシッコをする未央。
 もう、排便も見られたのだから、これぐらいしょうがないと思ったのだろうか。
 やけに素直に出してくれた、まるで餌を待つ雛鳥のように、口を開けてまっていた秋人はそれを当然の権利のようにゴクゴク飲み干していく。
 未央が見えていないので、やりたい放題だ。
 やがて、オシッコの勢いが弱まり、完全に出し切ってしまうと、そこに思わず舌をつけて吸い始めた。
「駄目! 汚いところですから……あっ、吸っちゃ駄目ですって!」
 完全に興奮状態で、我を忘れていた。臆病な秋人も、さすがに理性が壊れかけてきたらしい。
「プファッ……悪魔を最後の一片まで吸い出さないと危ないんです」
 そういいながら、吸い出しているのではなくて吸ってから飲み干しているのだが。舌先で尿道を刺激すると、またオシッコが出始めた。それをもう、ためらうこともなくゴクゴクと飲み干していく秋人。
「ああああっ……」
 冷静な判断なら、肛門はお湯と指で洗浄したのだから、舌を使う必要などないと指摘できたはずだ。
 しかし、未央にとって自分のあそこを人に舐められるなどということは初めてで、もう頭が真っ白になってしまった。こうなっては呻くか、叫ぶかぐらいしかない。
 もう小水は完全に終わっているのに、秋人はぺろぺろと犬のように舐め続けた。
 やがて、声を殺すようにして未央が呻きながら、秋人の背中の肉を掴んだ。
 もう止めてという合図だと思い、秋人はしかたがなく股から頭を引いた。濡れているのだろうか、濡れていないのだろうか。
 性経験のない秋人には分からないが、少なくとも唾液によって未央のオマンコはテラテラと光輝くように少し開いていた。

「これで終わりましたが、最後に身体の中に精水を入れておきましょう、頭を上にあげて口をあけてください」
 未央はこうなっては、素直に言うことを聞いた。
 興奮しきっていた秋人はすぐに、舌の上にたっぷりと精液を落としこむように吐き出す。
 ドクドクと、未央の舌先にそして喉に、精液を送り込んでいく。
 それを顔をしかめながらも、ためらわずに飲み干していく未央。
 聖水だと思っているし、男の精液の味など知らないのだから、苦い薬とでも思って飲むしかないと考えているのだ。
 未央に飲ませて、満足はしたのだが、まだ秋人の逸物は萎えていない。
 興奮は、一度だけでは収まりそうにないのか。息子が、まだ出し足りないと怒るように勃起する。未央と秋人の心臓がドクドクと鼓動して、興奮をもたらす異様な空気はまだお風呂場から去っていない。

 しょうがないと、また悪魔の微笑を見せる秋人。
「念のために、女性器の方にもお清めに精水を振り掛けて起きましょう」
 非常に粘性の高い、苦い液体。聖水にそんな印象しか持って居ない未央。
「ああ……はい」
 そうですかと頷いてしまう。それがそんな意味を持っているのかもわかってないのだ。
「手で女性器を開いて、そうそんな感じです」
 一度吐き出して、少し柔らかくなった逸物を手で叱咤激励すると、あっというまに強度が戻る。
 なにせこれから、処女の股間に精液をふりかけようというのだ、元気にならないと嘘というものだった。
 あとはなるべくゼロ距離射撃で、女性器の真ん中を狙うだけだ。こすっているうちに、少しだけ、ほんの少しだけなら亀頭が触れても平気なんじゃないかと思えてきた。
 息を荒くしながら、どうしようかと考える。

 ピトッと開かせた陰唇の内側に亀頭を押し付けた。未央の反応を見る。
「あの……なにか当たって」
「指です、すいません精水が出るのに時間がかかってしまって」
「そうなんですか、でも指にしては」
「いいからオマンコを開くことに集中してください! 受け入れるという気持ちが大事なんです」
「はい!」
 もうグリグリと亀頭を押し付けてしまっていた。先走り液が、未央の膣口をぬるぬるにしていく。
 処女でなければ、このまま入ってしまっていただろう。
 程なく、秋人は一方的に絶頂を迎える。
「うう……出る! 精水が出ますから、オマンコを思いっきり開いて!」
「はいぃ!」
 亀頭を陰唇に埋めるようにして、ドクドクと穴に向けて射精した。二回目とは思えない量の白濁液が、未央の膣壁を汚してく。

「ふうっ……出ました。うまくいきました。あとは満遍なく、オマン……いえ女性器に指で精水を塗りこんでください。穴の中の奥までしっかりと、清めるように、もっと強くです」
「これぬるぬるしてなんか……」
 未央が自分の精液を、自らの指で生殖器に擦り付けている。未央の精液に汚れた指が、細い膣口を捕らえたときなど、また射精したのではないかというほどの快楽が、脳天を貫いた。
 秋人はもう、見ているだけで恍惚とした表情で涎れを垂らした。
 完全な挿入に至らなかったものの、秋人はこの日童貞を卒業したと言ってもいいかもしれない。やや変態すぎるが、それだけのことをやっている。

「もう一度、もう一度だけ、口の中に精水を入れておきましょうね」
 結局興奮が納まらなかった秋人は、未央の口にもう一度射精した。
 未央はこの日、股間を汚されて二回も苦い薬を飲まされることになったのだ。
 ようやく、恥辱に満ちた未央の長い一日が終わる。

「あの……『禁書』をもうどこか他所にやってしまうことはできないんですか」
「それには『禁書』は此処と密接に結びついてしまっていて、動かすと逆に破壊的な作用をもたらします」
「そんな……私こんなことばかり続いて、もう限界……」
「少しずつ、呪いが弱まっていきますから。もう少し我慢してください」
 そう言われれば、黙って言われるままにするしか仕様がないのがいまの未央だった。
「……わかりました。それではせめてまたこんなことがあったときのために、連絡先だけでも教えてくれませんか」
「私は……そうだここには宅電はありますか」
「えっ……固定電話でしたら一応ありますけれど」
「私は戒律で自分の電話を持てないのですが、未央さんの携帯をお貸し願えますか」
 連絡に未央の電話を使おうというのだ。いちいち、公衆電話に出向くより、こっちのほうが足がつかないだろう。我ながらいいアイディアだと秋人には思えた。
「分かりました、私が自宅の電話で携帯に向けて電話したらいいってことですね」
「そうです、この件が終わり次第携帯はお返ししますので」

 帰り際に、またお礼を持って帰ってくれといわれた。
 一度は固辞したが、あまり言うのでもらっていくことにしよう。
 実際フリーターの秋人には金はありがたいもので、それが秋人の生活に余裕を与えて余計に未央が苦しめられる結果となるのだから皮肉なものだった。
 いつもの引き出しを開けると、また札束が二つ綺麗に並んでいる。ちなみに、この札束の一束は百万円である。前もらったのを数えたので間違いない。
 未央は、百万円ずつお金を銀行から引き出しているのだろうか。そうだとしたらちょっと、想像するのが難しいぐらい無用心な話しである。未央のことだから、このお金の並べ方も何か呪術的な意味があるのかもしれないのだが。
 あったとしてもオカルト的なことで、ナンセンス。考えるだけ時間の無駄だと秋人は考えた。
 秋人は大金に少し躊躇して、やがて意を決したようにまた一束だけ手にとって持って帰る事にした。
第五章「スカトロの悪魔」
 あれから、秋人は呆けたように、未央のことばかり考えていた。
 他日のことを思い、次の準備を怠っては居ない。だが、踏ん切りがつかない。
 直接が恐いなら、間接的に犯してしまえばいいのに、そんな気にもなれない。
 やはり、抱きたい。そう思う。

 そうして気が付いたときには、秋人は貯水池の電話ボックスの中に居た。
 数日前、あれほど酷い目にあったというのにいまだに魔道の研究はやめないらしい。
 無造作に長い髪をたなびかせるようにして、どこで売っているのか教えて欲しいぐらいの装飾過多のゴスロリ服に身を包んで、部屋を忙しく歩き回る姿は、魔女見習いといった風情。
 ただ、さすがに『禁書』は憚られるらしく、そこにだけは近寄ろうとはしない。
 前回はその場のもので間に合わせになったので、無記名で目隠しなどのSM道具を送りつけたのだが、ダンボールから開けずに部屋の隅にそのまま放置されているのが見える。
(ああ、疑われているのか)

 考えれば『禁書』も、その手口で送ったのだ。
 用心されて中身を確認しないのは、むしろ当たり前とも言える。
 受け取り拒否されなかっただけ、マシというものか。
 部屋にあるなら、使用に問題はない。
 そう思うと、踏ん切りがついた。テレポーターゲートで、『禁書』を結界の外に吹き飛ばしてやる。ただ、手帳を放り投げただけだ。
 それで、爆発的な反応が起こった。
 自分のほうに飛んでくる『禁書』に恐れおののいて、身体を震わせると、頭を伏せるように屈み込んでしまう未央。
 身体を振るわせる、この距離からでも、何かを叫んでいるのは見て取れる。
 もしかするとこの前、戯れに秋人が教えた呪文だったりするのだろうか。
 悪魔がまた出てきたとでも思っているのだろう。ただそれを迷信深いと、笑ってしまっては可哀想というものだった。
 なぜなら、それは彼女に実際に痛みと苦しみをもたらせたものだから。

 秋人が電話をかけると、未央は鳴り出した携帯に縋るように取り付いた。
 こうして異常事態が起これば、もはや未央に縋るものはそれしかない。

「祓魔師さんですか!」
「やはり、またバアル・ゼブルが動き出したみたいですね」

 こうして、荷物をあけて目隠しをするように指示してから、前と同じように部屋にあがりこみ、裸に剥く。
 動き出した悪魔というのは、秋人の性欲のことかもしれなかった。
 ゴム製の黒い目隠しをつけて肌寒さに身体を震わせながら、それでも立ち尽くす未央。
 目隠しはフリーサイズでジャストフィット、一度つけたら取れにくい親切設計だ。SM用具だが、それらしい装飾のものではなくシンプルなものを選んだので不信感は抱かれてないはず。
 黒いニーソックスだけは外さないように指示したから、未央がまとっているものは、目隠しと膝までを隠したニーソックスだけ。
 あと未央を守ってくれるのは、長い髪と薄い体毛。午後の柔らかい日差しが照らしだす未央の裸体は、やはり女性慣れしていない秋人には畏れ多いものに感じる。

 実のところ、こうして見ているだけでも、秋人は満足している部分もある。
 こうして、未央の白い肌、美しい身体を見ているだけで終わってもいいとすら思う。

 そんな金縛りのような事態を動かすのは、未央の不安げな声であった。
「あの……これからどうなるんですか」
 視界を奪われて衣服を剥ぎ取られるというのは、それだけでも心細いものであるのに。物理攻撃ができる悪魔が、部屋にうようよしていると未央は信じきっているのだ。不安におののいて当然。
「もうしばらくそのままで、絶対に動かないで下さいね。あなたの周りに結界が張ってあるのですから、あまり動くと取り憑かれますよ……動かなければ大丈夫です」
 そう安心するように言い聞かせる。酷い容姿の秋人だが、声だけはわりと澄んで重々しく、美声といってもいいものだから、説得力がないこともない。

 悪魔祓いといえば、SM的な拷問であろう。そう思って、目隠しと一緒に調子にのってSMグッツを買い込んでダンボールには入れてあるが、実際に豊富な性経験がないとこんな道具使えるものではないのだ。
 拘束してしまえば、女性に対する童貞らしい畏怖に似た恐怖心も薄れるかと考えたのだろう。だが、拘束も言ってしまえば上級者向けである。
 恥ずかしげに、それでも身動きをせずにじっとしている。未央の媚態を前にして、途方にくれてしまう秋人である。

 そのとき、秋人に悪魔的な思いつきが湧き上がった。
 邪悪な笑みを浮かべる秋人の姿は、ほんとに悪魔が取り憑いたように見えた。
 すぐさま、ダンボールを抱え込むようにして探す。
(あった……)
 浣腸だ。アナルに差し込んで使う注射器もあるが、こんなものを深々と肛門に差し込んで直接注入できる技巧と勇気があるなら、秋人は未央を犯しているという話である。

 直接できる勇気がなくても、秋人にはそのための能力がある。

 すぐさま、テレポートゲートを開いて、未央の腸の中に満遍なく浣腸液を撒き散らした。通常の三倍の量である。思いのたけが量に現れているといっても、いくらなんでも、入れすぎだった。
 叩き込んだといってもいいぐらいの暴力的な量。
「祓魔師さん急に、お腹がさしこんできて……すいませんトイレに」
「待ってください、動いてはいけません」
 すぐさま、未央の表情が真っ青になった。身体がガラガラと震え始める。動くなと言い含められていても、お腹を押さえて前のめりになるのはしかたがない。

「そんなこといわれても……」
「腹痛は、悪魔の仕業です。あなたを守っている結界から出そうという罠です」
 目隠しをしていても、彼女の顔が完全に青ざめていることがわかる。
 お腹を押さえながら小刻みに震える。肌の血色は、むしろよくなっている。 明らかに限界を超えているのだ。
 口からはたらたらと少量のよだれが垂れ、それを吸い戻す余裕はない。

「ああっ……でも、お腹が……いたくて……我慢できないんです!」
「ここには私とあなたしかいませんから、我慢できないなら漏らしてしまってもかまいません」
 むしろさっさと漏らしてしまえ。そう秋人が思っても、やはり彼女にもプライドというものがあるのだろう。
「いやっ……そんなのできません……あっいや……」
 そういってから、顔を手で抑えるようにして顔を真っ赤にした。
 静かな室内なので、未央がグルグルとなるお腹を抱えたあとに、シュッと空気が抜ける音をさせたのが聞こえてしまう。
 そして、明らかに部屋に充満する異臭。オナラを堪え切れなかったのだろう、音をさせない技巧は見事だが、匂いまでは隠しようもない。
 それは、決して芳しいとは思えない匂いだが、未央のような美女が出した香りだと思えば、むしろ秋人は興奮する。
「我慢は身体に毒ですよ、出してしまっても問題ないんです」
「そんなこといわれって……早く、早く悪魔を追い出してください」
 まだ我慢するようだった。
 腸の収縮する音が、秋人の耳にも聞こえてくるぐらい。未央の側から確認できないのをいいことに後ろに回って肛門を観察していたが、肛門は腹がなるたびにピクピクと痙攣して開いたり閉じたりを繰り返している。
 明らかに、腹痛は耐えがたいレベルに入っているはずなのにまだ耐えるのか。

「手ごわい相手なんですよ、どうやら貴女を羞恥で追い込むのがバアル・ゼブルの意図のようだ」
 つまりは、それが秋人の意図なのだった。
「ううっ……」
 あとはもう、無言で堪えるしかなかった。
 五分……十分……十五分。
 刻々と過ぎる時間、その未央の我慢は決して平坦な道のりではなかった。
 波が引いては押し返してくるように、お腹の中の通常の三倍の浣腸液は強烈に未央の腹を攻撃してくる。ちょっと楽になったと隙を見せたとたんに、ぎゅっと腸を痙攣させるようにして、未央の我慢の意志を打ち砕こうとする。
 そんな戦いの波を何度乗り越えたことだろう。
「がんばりますね、私はもし駄目だったときの準備をしておきますから」
 バケツがなかったので、洗面器にお湯を張ってタオルを数枚。そして、新聞紙を床に敷き詰める。床がフローリングでそれだけは幸いだったというものだろう。カーペットなら、たぶんカーペットに染み込んで駄目になってしまう。
 そんな淡々とした準備が終わったころ。

 何の前触れもなく、それはついに、決壊を迎える。

「……だめだめだめだめだめだめ!」
 すでに目隠しの中から、涙がこぼれてきている。倒れこむようにしゃがんでいたのを、また我慢しようと思って立ち上がったのが悪かったのだろう。
 肛門から、ツーと床に伝うように茶色い液がこぼれていく。
 その瞬間を、秋人は息を呑んで見守っているだけだった。

 ブリュブリュビュリュブリョフボッ……。

「あああああ……」

 諦めとも感嘆とも付かない、未央の声。
 肛門からひりだしたクソは、最初は硬く。そして柔らかくなって、最後は茶色い水だけになった。
 一度出してしまったら、諦めて出し切ってしまったのだろう。
 それまでの時間、どれほど未央が苦痛に耐えてきたのかと思えば、しかたがないといえる。
 相当な量が、未央の下に溜まっている。入念に新聞紙をひいておいたが、それでも染みていないか心配なほど。
 黒いニーソックスも腸液で濡れていた。

 未央は声も無く、グズグズと泣いていた。
 それでも、立った姿勢のままで、動かずにいるのは見上げたもので。
 秋人は、そんな未央の哀れな排便姿をひとしきり観察して満足すると、まずは窓を開けて酷く篭った臭気を追い出した。
 そうして、何を思ったか持っていた携帯のカメラを構えて、パシャパシャと音を立てて撮影していく。
 記念に撮って置きたいと思ったのだろう。
「……なにか撮ってますか」
 涙を滂沱のごとく垂れ流したままの顔を向けて、震えるような声で誰何した。
 泣き腫らしているので、大丈夫だろうと思ったが、音で撮っているのがばれたらしい。
「こうすると霊障が写るので確認しているんですよ」
 とっさに、秋人はそういう言い訳をした。
「………………そうですか」
 長い沈黙に冷や汗をかいたが、気落ちしたような声で、未央は諦めたように呟く。
 一通り撮影を終えて満足すると、さすがに満足したのか秋人も後始末をすることにしたらしい。
 興奮はしていて、ズボンを膨らませているが、さすがに臭気はきついし、脱糞姿のままの未央をオカズにしてオナニーするほど秋人もマニアックではない。
 撮った画像のほうは、あとで使うかもしれなかったにしても。強烈なやってしまった感があるスカトロの現場は、安易な性的興奮を許さない湿った温度がある。

「大丈夫ですか……拭いて綺麗にしてあげますからね」
 そうして、今度は濡れタオルで未央の肛門と足を拭いていく。
 触られるのを嫌がるかと思ったら、未央は秋人の言うとおりに、素直に身体を拭かせてくれた。抵抗する気力もなかったのかもしれない。
 ニーソを脱がして、少し躊躇してたぶん捨てるだろうと新聞と一緒にしておいた。こんもりと出されたクソは、トイレに流しておいて、新聞紙は丸めてゴミ袋に入れておく。
 未央の後始末だが、秋人がさせたことなので、喜んできれいにした。
 これで、全てが終わったときには、未央は酷いものを見なくて済むだろう。

 全てが終わった後も不安そうに震える未央を見て、安心させる必要があると秋人は思った。それは罪悪感も含んだものだったのだが。
「よかったですね、さっき撮った画像を確認したら霊障のほとんどが消えていました。お腹の中に取り付いた悪魔は、便と一緒に出て行ってしまったんですね」
「そうですか……ありがとうございます」
「ただ、ほんの少し。内壁にこびり付いているのがいます」
「そんな……私の中に悪魔がいるんですか」
 安堵の表情を強張らせて、恐ろしげな顔をする。
「もう結界の外に出ても大丈夫だと思いますので、手を引きますから一緒についてきてください」
「どこに……」
「お風呂場です」

 そうやって、未央の手を引いてエスコートする秋人の動きによどみがなかった。未央がもたついていると、腰に手を当てたりすることまでできる。
 別に、秋人にスカトロのマニアックな趣味があったわけではない。ああ、かなり興奮していたようだが、ほんとにそういうマニアではない。
 そうではなくて、秋人には眩しいほどの美貌を持った未央を、一度クソ漏らし女の位置にまで落としてしまうことで、優位に立とうとしたのだ。
 それは、臆病すぎる秋人の鬼畜で卑劣な行為と言えたが、愚かしい手法であるからこその効果というものもある。
 現に、漏らしてしまってからの未央は、前にも増して祓魔師を演じている秋人の手を縋るように握り締めているのだから。そうして、握り返す秋人の手もまた、自信に満ちたものになりつつあった。



プロフィール

ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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