第十章「夏休み受精日」 |
「みっつん日焼けした?」 「海いったからさー」 クラスでは学友たちが楽しそうに話している。私はこっちから話しかけていくならともかく、向こうから話しかけてくるような親しい友だちはそれほど居ない。 親友が少ないというのは残念なのだが、今日だけは助かる。その上で、自分の席に大人しくすわっている私を、横からびっちりと芽衣がガードしてくれているから安心。 一緒に登校してきた芽衣は、様子をちょっと見るなり私が置かれている状況に気がついてくれた。芽衣は『経験者』だからだろう。ちゃんと観察していれば、膣にバイブを突っ込んで歩いている人間の様子が少しオカシイなんてことはすぐ分かる。 逆に言えば、他人にそれほど興味を抱いて普段から観察している人なんて居ないってことだ。私にとって特別な親友だから様子のおかしさに気がついた。芽衣も、気がついてくれたってことはそう思ってくれているのだろう。 そう考えると、少し安心できる。 「おいっ、山田ー」 私は、後ろから名前を呼ばれてビクっとする。また、寄りにもよって坂井くんだ。
坂井くんは、クラスでも人気者の男の子だ。顔はそんなにカッコイイってほどでもないけど、サッカーをやっていてなんでも積極的でちょっとトラブルメーカー。私の中学校ではこんなタイプの男の子がモテるのだ。 でも私にとっては、あんまり好きな男の子じゃない。よく胸が大きいことをからかわれたりしてどっちかといえば苦手だ。 こんな状況で、坂井くんに胸のことからかわれたらと思うだけで、ゾッとする。 「なっ、なにか用かな」 私はできるだけ何気ない素振りで、振り返る。焦りで、舌が上ずるのを感じる。 「お前今日、熱でもあるのか?」 またフザケて絡んでくるのかと思ったら、なんか心配して声をかけてくれたらしい。確かに熱はあるだろうと思う。普段より体温が何度か上がってるはず。 「ううんっ、別に平気だから」 「でもさ……お前なんか今日、色っぽくね?」 坂井くんが、私に絡もうとしてくるのを芽衣が間に入ってガードしてくれた。 「坂井っ! 梢ちゃんは平気って言ってるでしょ」 「なんだよお前は関係ねーだろ、ぬいぐるみとか持ってきてまた先生に怒られるぞ」 芽衣は、でっかいクマのぬいぐるみを注意されてなぜかニヤリと笑う。 「ふふっ、これはカバンだからセーフなんだよ」 そういって、クマのお腹のチャックを開けて見せる。ぬいぐるみの中から、ノートや筆記用具が飛び出てくる。いや、ただの登校日で授業もないし提出するものもないんだから、カバンはいらなくないかと、本来なら私が突っ込むところだけど……いまはありがたい。芽衣がそうやってごまかしてくれるうちに、チャイムがなって先生がやってきた。 坂井くんも、席に戻らざるえない。
先生のどうでもいい話をぼんやりと聞いているうちに、私は自分のお腹の中に満たされている液体のことを考えていた。先生が前で話しているのに、カバンでお腹を隠すわけにもいかない。 オジサンが『山田梢十四歳、中出し済み』なんてマジックでお腹に書くから、ブラウスの下からうっすらと文字が見えてしまわないかと心配でしかたなくてそのことばかり考えてしまう。 オジサンが今日は排卵日だと言ってたけど、私は排卵しちゃうのかな。オジサンの精液でいっぱいの子宮に卵が出たら、おそらく受精してしまうであろうことは、性教育を受けている私にも理解できる。 ただ妊娠はしない。妊娠するかしないかは、受精卵が着床するかしないかにかかっているのだ。そうして、避妊薬を飲んでいる私に受精卵はおそらく着床しない。 そう思った瞬間、私のお腹の中がドクンと震える気がした。このお腹に溜まっている小さな水たまりには、命が浮かんでいる。 人間の命というのがいつ始まるか分からないけど、卵子と精子がくっついたらもう命なのかな。それが着床して育つのを拒む私は、ちょっと酷いのかもしれない。 無理やり受精させたオジサンは酷いけど、私もちょっと酷い。そう思わないと、やってられない罪悪感がある。安心感があるからこそ、後ろめたい気持ちも湧いてくる。 私はうつろな視線を彷徨わせる。先生の話をつまんなそうに聞いているクラスメイトたち。このクラスで性経験がある女の子なんて、私だけかもしれない。 いや、芽衣ちゃんもオジサンにやられたんだっけ。隣にすわっているちっさい女の子の顔をみる。そうだよなあ、でもきっと今受精してるのは私だけだ。 学校で受精するなんて、そんなイヤラシイ中学生は、きっとクラスで私だろうと思うと、自然と溜息がこぼれた。 「はあんっ」 思わず声が漏れてしまって、ドキッとして辺りを見回すけど。誰にも気がつかれなかった。みんなぼんやりと、永遠に続くかのような先生の長ったらい話を聞いているだけ。外からは蝉の音がジージー鳴り響き、強い陽射しが射し込む教室は時が止まったみたいだった。
結局、先生の話が終わっただけで登校日は呆気無く終わった。 前の登校日には体育館に移動があったので、それを覚悟していただけに拍子抜け。ただ先生が話して終わりなら、こんな日にわざわざ学校まで呼ばないでほしいな。いや、無事に終わってくれて嬉しいのだけどね。 「梢ちゃん、家まで送って行くよ」 私は芽衣にガードされながら、家まで無事にたどり着くことができた。坂井くんに話しかけられたときはビックリしたけど、不自然な素振りさえ見せなければ、わかんないもんなんだなあ。
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私の家の前まで、芽衣に送ってもらう。 「ここまでで、大丈夫?」 玄関先まで送ってくれたというのに、芽衣はおかしなことを聞く。 「どういうこと?」 「だって、今日は梢ちゃんの家にオジサン居るんでしょ。私も一緒に居たほうがよくない?」 考えても居ないことを言われて少し困惑。そうだなあ、本当は芽衣も居てくれたほうが心強い。人数が多いほうが負担も軽減されるんじゃないかと、ずるい考えも湧いてくる。でも、お母さんのことがある。 どうせ家の中では、お母さんがオジサンを疲れさせてくれているのだろう。そんな母親の姿を、やっぱり芽衣にはあまり見せたくなかった。 「いや、家にはお母さんも居るから。今日はこのまま帰ってくれてイイよ」 私は、気遣わしげな芽衣の背中を押すように、家から追い出した。 「さてと……」 お母さんと、オジサンがどうなっているのか。玄関先で、ローファーを脱ぎ捨てると私はリビングの扉を開けた。
ギーギーとヴァイブレーションの音がウルサイ。機械仕掛けの陰茎の嘶きは、私の心を不安定にさせる。 「はぁ……」 こんなことになってるんではないかと覚悟していたけど、予想通りのリビングの惨状を眺めてしまっては、ため息を禁じ得なかった。 ところどころ、フローリングに水たまりが出来ているのは一体何があったのだろう。 お母さんは目隠しされて、ソファーの上でM字型にロープでぐるぐる巻きにされていた。亀甲縛りって本当は言うらしいが、SMの知識のない私は何縛りなのかよく分からない。ただ、首輪も足輪も腕輪も、革の丈夫なものだから容易には外れないなと思っただけだ。勃起した乳首には、洗濯バサミ。なんと今日は、洗濯バサミに小さい分銅がぶら下がっている。オジサンはどんだけ、乳首責めが好きなんだよ。 そしてお母さんのマンコと、そしてお尻の穴にビジュアル的に見ていて辛いほど大きな棒状のモノが突き刺さっている。ヴァイブレーションの音は、マンコの穴の中でグルグルと回転している棒からしている。いや、よく観察するとバイブは回転だけじゃなくて前や後ろにもピストンするらしいと気づく。 お母さんの膣は中でめちゃくちゃにされてるんじゃないだろうか。 「よー、梢ちゃん。早かったね」 「今日の登校日は、早く終わりましたから」 オジサンは、極太のバイブを掴んでお母さんの膣を擬似肉棒で責め続ける。 「ちょっと、これ大丈夫なんですか?」 「大丈夫だよ、梢ちゃんの分は残しておこうと思って俺は射精してないから」 「バッ、バカなこと言わないでください。そんな心配じゃなくて、お母さんは大丈夫なのかと聞いてるんです」 オジサンはニンマリと笑う。 「本人に聴いてみろ」 私はお母さんの耳元に無事を問いかけると。甘い吐息と一緒に、弱々しい声を吐き出した。 「梢ちゃん、ゴメンなさい……」 なぜ謝るのか。そうか、オジサンを疲れさせて置くことが出来なかったってことなんだね。どうせオジサンはズルイから期待してなかったけど。
「梢ちゃん、お母さんの肛門の棒を引きぬいてみなよ」 私は、言われた通りにお母さんのお尻からズブズブと棒を引きぬこうとした。 「あれっ、なんか引っかかりみたいな……」 ボコッとでっかいプラスティックの玉が出てきた。私が前入れられたのとは雲泥の差の大きさで、なんか形状もゴツゴツしている。こんなものが人間のお尻に入っていて、いいわけがない。 「あっ、梢ちゃんダメッ!」 お母さんがそう叫んだけど、私は早く楽にしてあげようとズボッズボッと引き抜いた。一度力を込めると、引き抜けてしまうもので大きなタマタマが次々とお尻から姿を表した。 なんだか鼻先にツンとする。きな臭くて、据えた匂いが漂う。 「ひゃっ、ダメッ!」 オジサンが私が引きぬくのにリズムを合わせて、オジサンはでっかいバイブでグリグリと膣を責め立てた。 プシューッ! 何ごとかと思ったら、お母さんの膣から何かの液体が飛び出している。オジサンがバイブで突くたび、プシューップシューッとまるで鯨が潮を吹き上げるみたいに。 床の水たまりは、これだったようだ。 「お母さんの膣から出てるの、なんですか?」 私は母親の醜態を眺めているのに、なぜかとても冷淡な気持ちでオジサンに尋ねた。 「あー、これは潮吹だよ。激しいオーガズムに達すると出る女性もいるんだ」 潮吹なんて聞いたことがない。少なくとも、性教育の教科書には載っていなかった。オシッコか何かじゃないだろうか。私は無意識に鼻を鳴らす。 その割には、液体から尿素の匂いはしないから違うのかな。どちらかというと、臭うのは愛液の香りだ。重たくて甘ったるい成熟したメスの匂い。 ズボッと、最後のプラスティック玉が抜けて、私の手にはお母さんの肛門に入っていたディルドーが握られる。 お母さんのアヌスは、シワをヒクヒクと痙攣させて突っ込まれていた棒の形に大きく穴をあけている。 あたりに漂う匂いを嗅いでいるだけで、私は立ちくらみがした。お母さんは、目隠しで眼は見えないけど、ホッペタは薔薇のように真っ赤で口からヨダレを垂らして恍惚としている。 逆らえないぐらい、気持いいんだろう。
「さてと、坂恵はこれで満足しただろうから今度は梢ちゃんの番だね」 オジサンはお母さんの膣からバイブを引き抜くと、ぬっと私の鼻先にトロトロと愛液が垂れるそれを突きつけた。これみんな、お母さんの液体なんだろうか。 「私の番って、もうしたじゃないですか」 「今日は排卵日だから、万全を期さないとね」 オジサンは私のブラウスに手をかけて、ふっと笑う。 「なんですか、何がおかしいんですか?」 「いやー、こうして制服姿の梢ちゃんを見るとちゃんと女子中学生だなーって」 私はムカッとする。 「ウルサイですね、どうせ長身だし可愛くないですよ」 真っ白いブラウスに、茶色のチェックのスカート。芽衣あたりが着ると、可愛らしいんだけど私には似合ってないことは分かってる。でもわざわざ指摘されると、苛立ちを隠せない。 「いやー、梢ちゃんも可愛いと思うよ」 オジサンは、そんなフォローにもなってない慰めを呟きながら私のブラウスのボタンを外していく。 「ただ中学生にしては不釣合いに大きすぎるんだよな」 「そんなことわかってっ!」 「背じゃなくて、この胸がね」 オジサンは私のブラジャーを外しながら、スケベそうな顔を私の胸に近づけた。 「さいっていですよ!」 私は、嫌悪に身震いして叫んでしまう。 「おや、その割には可愛らしい乳首が勃起してるよ」 「くっ……」 私は思わず顔を背ける。オジサンは私の乳首に構わず口をつけてチューと吸い上げる。乳房を強く揉みしだく、ぎゅっと大きな手で握りしめる。 「ほら、おっぱいちゃん気持いいんだろう」 「そんなの、バイブ入れられたままだからですっ!」 私の膣には、ずっと大きな違和感が突き刺さっているのだ。胸を触られた瞬間だけその感触を忘れたけど。 「あっ、そうだったね。早く抜いて楽にしてあげるよ」 オジサンはそういうと、わたしのチェックのスカートをたくし上げてパンティーをずり落とした。液漏れ防止に止めてあったナプキンも、床にはらりと落ちる。
だがパンティーというカバーを外されても、プラスティックと鉄の重みを持ったバイブは、ピッタリと私の膣にハマりこんで下に落ちなかった。 「おや、さすがキツキツマンコちゃんだね」 オジサンの侮蔑とも賞賛ともつかない口調。私にとっては侮辱でしか無い呼び方。少なくともおっぱいちゃんより酷い。 「早く抜いてください……」 私は反応するのも嫌だったので、そう懇願した。 オジサンは無言でバイブの取っ手を掴むと、ゆっくりと私の膣内から硬い異物を引き抜いた。 あれだけピッタリとハマりこんでいたのに、抜けるときはいとも簡単にバイブは押し出された。あんなエラの張った異物が、私の小さな股に奥深くまで入っていたのか。バイブの形にぱっくりと開いている膣口から、ツーと太腿を伝って白い精液が落ちて足元に水たまりを作った。 粘り気は全くないただの水みたい。 おそらく粘着く、精子がタップリ詰まった成分は私の膣内や子宮の側壁にベッタリと張り付いているのだろう。そのおぞましさい想像は、真夏にもかかわらず私に寒気を感じさせた。膣の中がぽっかりと開いてしまったから、普段は閉じているそこに冷気が入ってきたのかもしれない。 私の寂しい穴に、ヌメった蛇のような太い指が入り込んでくる。 濡れている。ジュク、ジュクとイヤラシイ音を立てて、私の穴の奥まで三本の指が挿し込まれる。そうされながら、親指で皮の剥けたクリトリスを擦り上げられるから、私はのけぞって倒れこむ。 ちょうど、お母さんが縛られてる向かい側のソファーにどかりと身を投げ出した。 「ううんっ……」 「ほら、すぐにまた入れてやるからな」 オジサンが、ソファーに倒れこんだ私の上にのしかかってくる。 あーやられちゃうんだと思って、でも悪い気持ちはしなかった。 呆気無く、オジサンのおちんちんが私の中に入り込んでくる。もともと、オジサンのおちんちんが入るためにある穴みたいに、私の中はピッタリとハマってしまう。 オジサンの生殖器が、そのままゆっくりと私の肉襞を穿り擦り上げる。腰を打ち付けられるたびに、私は自分じゃないみたいな甘ったるい叫びを上げた。 気持ちいい。 もう、私の中で産まれたその感覚を否定できなかった。
「あふうっ」 ニュチュッと腰を密着させられると、お腹がいっぱいになって変な声が出てしまう。 「気持いいんだろう?」 「……はうんっ」 答えるのも恥ずかしくて、私はオジサンの腰に肩を回して受け入れることにした。 「気持いいのか、素直で可愛いな梢ちゃんは」 もっとやってやろうと、オジサンは私のことをぎゅっと抱きしめて腰を振り続けた。 冷静に考えると、どうしてこんな中年男に抱かれるのが気持いいんだろうと自分でも情けなくなってしまうけど。馬鹿みたいだけど。 たくましい物でぐんぐんと突かれて、ぎゅっとされるとたまらなくなってしまう。 オジサンは、しばし私の腰を乱暴に突きあげると、苦しそうな表情を浮かべた。ピストンが早過ぎると思ったら、出してしまいそうなのか。 「ああっ、出ちまう!」 少し早いのは、オジサンがお母さんと遊んでいて、溜まっていたせいなんだろうか。 中に出されると思うタイミングが分かってしまうぐらい、私はセックスに慣れ始めているみたい。 そんなことを思う間に、オジサンがドクドクッと私の中に射精してきた。 「はあんっ」 お腹の中に、温かい精液が流れこんでくると、何かたまらない気持ちになるのだ。それは、性感帯を刺激されてイクというのとは、また違う充足感だった。ぽっかりと開いた風穴を埋められるみたいな温かさ。 「ふうっ……」 オーガズムに達せなかったから、私は少し覚めた気持ちでオジサンの顔を眺める。男の人も、イクときは気持よさそうな顔をするし、射精したあとに満足気な顔をするんだね。 自分も、イっちゃうときはこんなブサイクな顔になるんだろうか。 オジサンが腰を引くと、私の割れ目からまたドロッと精液がこぼれた。 ああ、また私の中にこんなにもタップリ出したんだ。 ぷんと生臭い香りが漂う。 私は深くため息を吐くと、そのイヤラシイ香りを鼻孔から吸い上げた。
「あのっ!」 お母さんが、急に大きな声を出して呼びかけてきたので私はビクッと震える。お母さんの方を見ると、目隠しされて縛られたままだ。 「あの、オジサン。お母さん縛られたままで苦しいんじゃないかな?」 「んっ、あのババアは縛られ好きだから平気だって」 私のお母さんに、ひどい言い方。もしかして、お母さんを怒らせようと、わざと挑発してるんじゃないかな。 「あのっ! 梢ちゃんが終わったんならこっちもなんとかしてもらえませんか」 お母さんは、年上のオジサンにババア呼ばわりされても、怒ること無く誘うように叫んだ。 「ウルサイなあ……」 オジサンは、私から身体を離して、お母さんのところに行くと目隠しを跳ね上げた。 「うるさくて、すいません」 お母さんはオジサンには従順だ。その割に、自分の主張はきちんと通すつもりらしい。身体の自由を奪われているため、そういう対応がベストだと感じたのだろう。 「いま、梢ちゃんの種付け中なんだから黙って見てろよ!」 オジサンは叫ぶように言いつけた。実を言えば、私はお母さんの目隠しを取ってほしくなかった。もうオジサンに抱かれるのは仕方が無いけど、そんな無体な姿を自分の母親に眺めて欲しくなかったから。 案の定、お母さんは悲しげな眼で私を眺めている。 娘が犯されて、喜ぶ母親など居ないものね。私は、出来ればお母さんを悲しませたくなかったのだけど。 「梢ちゃんはまだ青臭いでしょう。熟れた私のほうもお願いできませんか?」 オジサンに媚態を見せつけるように、誘うお母さん。 「ふうんっ、自分も疲れてるのに娘の負担を軽くしようって母心は立派だと思うぜ」 オジサンはニンマリとお母さんに笑いかけた。 「だったら……」 「だけどよ、今日は梢ちゃんの種付け日に決まってんだよ」 オジサンは、今日は私だけに決めているらしい。オジサンがこっちにまたやってくる。いい加減、腰も疲れてきたし、溜息が出ちゃう。 「そんなに中で出したって……」 お母さんは悔しそうな顔でそう呟いた。オジサンは、くるっとお母さんの方を振り返ると聞き返した。
「んっ、そんなに中で出したって、なんだ?」 「いえ……」 お母さんは口を噤む。つい悔しくて、避妊のことを言いそうになったのかな。オジサンにバレるとマズイんじゃないかな。 「もしかして、梢ちゃんは妊娠しないって言いたいのか?」 「まだ十四歳ですから、生理だって安定してませんので……するとは限らないと言いたかったんです」 しれっとした顔で、お母さんは誤魔化す。オジサンはお母さんの顔を覗き込んで、核心に触れる質問を投げかける。 「ふうんっ、もしかして避妊してるとか?」 「いいえ」 お母さんは言葉少なに頭を振った。オジサンはしばらくお母さんの顔を眺めていたが、ふんっと鼻を鳴らして私にまたにじり寄ってきた。 「さて、子作りを再開しようか」 バレずに済んだとおもって私はホッとして頷く。 オジサンは、また私の上にのしかかってきて、腰を沈める。本当にスムーズにオジサンのものが入るようになっちゃったなあ。 「あふっ……」 もういいのだと思う。何度も生でセックスされてるし、いまさら回数が増えたところで変わらない。 お母さんには悪いけど、いっそ気持よくなってしまったほうがいいのかもしれない。 「それにしても、なんで梢ちゃんたちは避妊しないの?」 「うっ……」 上からのしかかるように挿入されて、正常位でそんなことを言われると呻いてしまう。オジサンの黒ずんだ眼が、私の眼を探るように見つめている。 「どうせ、生でされるって分かってたんだろ。妊娠するかもしれないのに、ピルとか飲むのを禁止したつもりはなかったんだけどな」 「避妊とか、わかんないですし……」 オジサンは、なぜか嬉しそうに私の胸をぎゅっと掴んだ。 「もしかしたら、梢ちゃんは俺の子供を妊娠したいんじゃないか」 ゲッ、どうしてそんな結論になるんだ。どこまで自分に都合のいいことを考える人なんだろ。でも、バレるよりはマシかな。 「そっ、そうなんですよ……別に赤ちゃんできちゃってもいいかなーなんて」 アハハッと愛想笑いしてみる。なんかあまりにも、わざとらしい追従笑いだけど。オジサンは嬉しそうに乗ってきた。 「そうかー、そうなのかー」 「そっ、そうなんですよ……」 オジサンにおっぱい揉まれながら子作りの話をされるのは、心に来るものがあるなあ。力なく愛想笑いしながら、それでも避妊がバレるよりはいいかと私はアハハと乾いた笑いを続けた。
「よし、じゃあ梢ちゃんがそんなにお願いするなら赤ちゃん作ってあげるけど、未成年だからお母さんに許可をもらおうネ!」 いつ私がお願いする話になったのか。まあ、オジサンが気持よく騙されてくれるならそっちのほうがいいのかなあ。気がすすまないなあと思いながら、私はお母さんに話を振った。 「お母さん、あのさ……いいよね」 向かい側のソファーで縛られているお母さんは呻くように了解した。 「仕方が無いわね……」 悲しそうに顔を背ける。本気で言ってるわけじゃないってお母さんにも分かってるよね。避妊のことバレずに済ますには、オジサンの話に乗ったほうがいいから。 「よし、これで坂恵さんの許可も降りたし、母娘同時妊娠かー、燃えてきたなっ!」 オジサンは勝手に燃えて、私の中でオチンチンを硬くしている。今日、何回射精したんだっけ歳の割に元気な人だなあ。 「お手柔らかに、お願いしますね」 私の中でオジサンが硬くすると、つながってる私も気持よくなっちゃうから、我慢しなきゃと思って震える下唇をぎゅっと噛み締めた。 「梢ちゃんを孕ませるのと『交換』に、坂恵さんにも孕ませてあげるから、頑張って妊娠してね」 オジサンはそんなことを言う。そんな交換って成立するんだろうか。だって、例えば避妊してなかったとしてもすぐ妊娠する確率なんて100%じゃないよね。ああ、こういうの考えてしまうから私はダメなのかな。 どうせ妊娠しないんだから、適当に話を合わせておけばいいのだ。 私は、うんうんと笑顔で頷いた。 こうしておけば、オジサンは満足して私に射精してくれるのだ。 えっと、別に私が射精して欲しいわけじゃないんだけど、オジサンが満足してくれないと終わらないからね。
「あんあん、あんあんあんっ!」 「梢ちゃん、えらく感じてるじゃないか」 「だって、お母さんに見られてるって思ったら……」 ちらっとお母さんのほうを見ると、なんか口惜しそうな顔をしている。この前は、お母さんが犯されてるのを眺めてるだけだったけど、逆を経験することになるなんて。 「梢ちゃんは中学生にして変態だから母親に見られて、こーふんしてんのか!」 「そんなっ、いいかたぁ」 酷いと思うけど、がんがん股を突かれながら罵られると背筋がゾクゾクッて震える。無理やり犯してるのはオジサンで、私は変態じゃないのに。 「お前……乳首がすごいことになってんぞ」 「あっ、吸っちゃっ!」 オジサンは乳搾りみたいに私のおっぱいを握りしめて、先っぽにちゅっとキスをした。舐められるだけで、乳首がキュインッてなった。そのままチューと啜られると、たまらない気持ち良さ。 私は気がつくと自分から、腰を振っていた。 「梢ちゃん、膣が締まり過ぎだよ。気持よくてまた出ちまうっ!」 早く出してしまったらいい。 私の中に出したらいいんだわ。 そんなことを思いながら、私の股はキュッとオジサンの元を絞めつけて離さなかった。やがて、ドクッドクッて陰茎が脈打って中に濃いのが流れこんでくる。 「ああっ、オジサン中に出てるよ……」 「くあっ、中学生のまんこたまんねェ……」 オジサンはそんな最悪のことを口走りながら、私の中に最後の一滴まで叩き込んだ。 「うううっ……」 「もう一発、ねえ梢ちゃん。もう一発やろうよ……」 「もう無理だよ……」 体力の限界なのに、オジサンはまだ私の身体を苛む。あれだけ出したのにまた私の中で硬くなったものが、私の芯をズリズリと責め立てる。 「ひゃぁぁぁ!」 「くっ、また出ちまうぞ!」 オジサンの生殖器がまた私の中で勢い良く跳ねて、ビュルンビュルンと精液を流し込んでくる。 「はぁあはぁ、もうだめ……」 あとから思い出しても、此処から先の記憶がない。
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私はもう感極まって、どうやら知らない間に意識を喪失したみたい。 起きたら外はすっかり暗くなっていて、自室のベットに横たわっている。 「ううんっ……」 身体は汗臭くなかったから、多分お母さんが拭いてくれたんだろうけど。重たい私の身体をベットまで運んでくれたのだろうか。 よろよろとベットから起き上がると、パンティーの股にジワッと生暖かいものが広がった。 「やだ、気持ち悪い」 私の膣の中から、まだタップリと残っていたオジサンのものが流れだしていたのだ。私は汚れたパンティーを脱ぐと、枕元のティッシュで股を拭った。 「シャワー浴びてこないと……」 意識はそう思うんだけど、気怠くてもう少しだけ横になっていたい。汚れたパンティーを握りしめたまま、私はしばらくグッタリとしていた。
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第九章「夏休み登校日」 |
夏の朝は早い。まだ朝焼けが眩しい時刻なのに、目が冴えてしまう。 家の前の公園では、今日もラジオ体操をやるんだろうか。小学校の時は毎日通ったものだけど、まだ時刻が早すぎて家の窓から見下ろせる公園に人影はない。 「我ながら、本当に朝早くて嫌になるわね……」 今日は久しぶりに登校日で中学校がある日だけど、それにしたって早起きし過ぎだ。 折角の夏休みだし、もう十四歳なのだ。 ラジオ体操皆勤賞だった小学生時代とは違う、夜更かしぐらいしてみたいのに。夜になると、自然と眠たくなって寝てしまい、朝はこんなに早く起きてしまう。図体ばっかりでっかくて、中身はてんで子供なのだ。 「子供ねえ……」 洗面台で顔をバシャバシャと洗ってから、タオルで綺麗になった顔をまじまじと見てみる。確かに身長は高いけど、頬の赤みがやっぱり子どもっぽいよね。 「どうして、高校生とかに間違われるのかな」 身長かあるいは、この……。 「胸のせいか」 最近また、張ってきたような気がする。またブラがきつくなってきている。夏は蒸れるから、すごく困る。 「もしかしたら、避妊薬の副作用なのかな」 擬似妊娠状態にするために、胸が張る副作用もあると説明書きにあった。そのせいだとしたら、仕方がない。私は、自室に戻って寝間着から制服に着替え用と思って、手を止める。 「まだ早いし……先に済ませておくかな」 男の人は朝ムラムラするって聞くけど、私もちょっとそういうところがある。一日一回のオナニーを、私は朝方に済ませる事が多い。 「ピルに、エッチになる副作用なんてのはなかったわよね」 そうなると、最近のムラムラって……。私はそんなことを考えながら、寝間着の下とパンティーを降ろす。 バイブを取り出して自分の股間に擦り付ける。さすがに大きい物だから、いきなりは入らない。ゆっくりとクリトリスにこすりつけると、ローションなしでも入れられるようになった。 「いつの間にか、すっかりはまってるなあ……ハンッ」 私はゆっくりズブズブと、バイブレーターの先っぽを自分の股にうずめていく。ああっ、スムーズに入っちゃうようになったな。
そんなことを思いながら、バイブを根元まで挿し込んだ瞬間。
ピーピーピーピー
なんか、目覚まし時計が鳴るような音が部屋に響き渡った。 「ちょ、なに?」 バイブの根本が光っている。こんな機能あったっけ? 「止まって、うるさいわよ」 近所迷惑だ。私は慌ててバイブを引き抜くと、ボタンを押してみたりして音を消そうとする。けど、消えない。 ボタンを押しても、ウインウインバイブ機能が作動するだけで、音は止まらない。スイッチを切る。他にボタンなんてないわよ。 「もう、なんなのよ……」 光るバイブを持ちながら、どうしようかと途方にくれていると。部屋の窓から、唐突にオジサンが入ってきた。
「やあ、梢ちゃんおはよう」 「あっ、えっ、ちょっとどうやって来たんですか」 オジサンが指差すと、ベランダにハシゴが掛かっている。ベランダから、屋根を伝って私の部屋の窓までやってきたのか。二階だから油断してたけど、窓の鍵を開けっ放しにしておくと、無用心みたい。気をつけよう。 「バイブが作動してるみたいだね」 「あっ、そうなんです。これどうやったら止まるんですか」 「ああ、これはね……」 オジサンに差し出すと、オジサンは私の手からバイブをつまみ上げて、根本に小さくついている液晶を確認している。そうしているうちに、程なく光が収まりピーピーピーピーうるさかった音も消えた。オジサンが何かの操作をしたようにも見えなかったのに。 「どうやって音を止めたんですか?」 「ああ、これはね。しばらくすると自然に消えるんだよ」 「そうなんですか」 焦らなくてもよかったのか。 「それにしても、なんで音が鳴ったんですか?」 これからも使ってるときに突然鳴り出したら、困ったことになってしまうので詳しく聞いておこう。 「このバイブは膣内の体温と子宮頸管から出る分泌液の量で、排卵日を調べることができるんだ」 「はあ……」 そうすると、えっと……どういうことだろう。 「つまり、梢ちゃんが排卵日になったから音と光で、バイブは知らせてくれたわけだ」 「もしかして、だからオジサンは来たんですか」 だんだん話が見えてきた。オジサンは嬉しそうに頷く。 「さすがに梢ちゃんは、物分りがいいね」 そんな勝手なことを言いながら、オジサンは太い指を私の腔の奥に差し入れた。 「かはっ、いきなり何を?」 「まあまあ」 なにが、まあまあなのか。オジサンは慣れた手つきで、私の膣奥をヌルヌルとまさぐり、分泌液をすくいとった。 そして指先に付着した粘液を、私に見せつけるようにした。 「ほら、これが梢ちゃんの子宮口から流れ出している粘液だよ。こんだけ出てたら、排卵日は近いってことだ」 「やだ……」 私の目の前で、オジサンは親指と人差指をゆっくり離すと、私の白い粘液はねっとりと糸をひいて延びた。眼を背けたままで、私はベットに押し倒されてしまう。ほんと、このオジサン嫌らしいなあ……。
「ほら、観念して股を開いてごらんよ」 「オジサン、あの、私今日学校の登校日なんですよっ!」 オジサンは、自分も裸になりながら、私の寝間着の前をボタンをプチプチと外している。 「おや、ブラジャーは付けてないのか。ダメだな、寝る時もつけないと型くずれしちゃうよ。特にキミみたいなおっぱいちゃんはね」 今日はちゃんと名前を呼んでくれると思ったのに、いやあ別にオジサンに名前で呼んで欲しいってわけじゃなくて、おっぱいちゃんって言い方がなんだか私が胸しか特徴がないみたいで馬鹿にしたみたいな言い方だし……。 「いや、そうじゃなくてオジサンっ! 今日登校日なんですよぉ」 私がベットで裸に剥かれながらそう訴えると、オジサンはキョトンとした顔をした。 「登校日ってなんだっけ?」 「オジサンだって中学校の時があったんでしょ」 オジサンは忘れてしまったという顔をするので、私は必死に説明する。夏休みには、何日か登校日といって学校に行かないと行けない日があって今日がそれに当たるのだということを。 「ふうん、登校日が排卵日に当たるなんて……。おっぱいちゃんついてないねえ」 「そのおっぱいちゃんって言い方も、いい加減止めてください!」 オジサンは、私に伸し掛る。止めるまもなく、するりと私の中にオジサンの勃起したものが入ってしまった。 「だいぶ、こなれてきてるな」 「うそ、なんで入っちゃうの。いやっ!」 オジサンは、私をそのまま抱きしめると唇に食らいついてきた。 「んー!」 乱暴なキス。 哀しいかな、私はそのまま押し切られるように舌をねじ込まれてしまう。ぬっと口の中に舌が入ってくると、諦めて口を開けた。口内を蹂躙される、その間も腰を突かれるピストンの勢いは止まらない。 奥までいっぱいにされる。 口の中を舐められていると、なんかもうどうでもよくなってくるが、こんなことしてる場合じゃないとなんとか強引なキスを外した。 「ぷっ、オジサン。やめて、今日は登校日だからって言ってるじゃないですか!」 「それが分からないな、なんで登校日だと止めないといけないの?」 そう言われても……。 「だから、えっと……学校に行かないといけないから」 「じゃあ、行けばいいじゃん」 オジサンはニンマリと笑って、好き勝手なことを言う。 「えっ」 「だから、手短に終わらせてやるって。そうだいっそ、中出ししてやるからバイブ突っ込んだままで学校行くとイイよ。学校で排卵して受精なんて、最高じゃない?」 考えうる最悪だと思うんだけど。 「そんなの困りますから、バイブ入れたまま学校行くなんてみんなにバレちゃいますよ」 オジサンだって、バレたら困るでしょ。女子中学生と関係があったなんて知られたら逮捕ですよ。逮捕? 「その法律は自由恋愛ならセーフだから」 そう言って、オジサンはまたゆっくりと腰を動かし始める。 「どっ、どこが自由恋愛なんてすかっ!」
「そんな話どうでもいいじゃないか、時間ないのに手間をとらせるなよ」 オジサンは、本当に好き勝手なことを言う。 「とにかく、私はバイブ入れて学校に行くなんて絶対にっ!」 絶対に嫌だ。 「芽衣ちゃんだって、バイブ入れて来てたでしょ」 今そんな話をされるとは思ってなかったのでビックリしてしまう。 「いま芽衣のことは、関係ないでしょ!」 「関係あるよ。芽衣ちゃんがバイブ入れて来たのと『交換』に、梢ちゃんもバイブ入れて学校に行こうね。もちろん、中に俺の精液をタップリと突っ込んでからな」 オジサンはニンマリと笑った。うーん、私のこと名前で呼んだなあ……じゃない。クソッ、交換にしたら私たちが逆らえないと思って、好き勝手言って……。 「はあんっ……」 溜息をつくつもりが、私はイヤラシイ声を出してしまった。私は恥ずかしくなって、口を押さえる。 「気持いいんでしょ?」 「誰がっ……」 オジサンなんかに突っ込まれて、気持ちいいなんて。 「我慢しなくてもいいよ。毎日俺のと同じ大きさのバイブで、オーガズムに達するまでオナニーしてたらさ。気持よくなってもしょうがないだろ」 「そんなこと……」 ないと言えるだろうか。 オジサンの亀頭がまた、私の一番気持いいところをがりっとひっかいた。ピストンが乱暴すぎ……。押し込まれるたびにお腹がいっぱいになって、引きずられるたびに中が裏返る。 「危険日に生でこすられちゃたまらんだろうさ。梢ちゃんの子宮口がよだれたらして喜んでるぜ」 「やだっ!」 さっき私の中から出てきた粘液を思い出してしまった。あれって、子宮がだしてるヨダレなの?
「梢ちゃんがやだって言ったって、健康な卵巣は勝手に排卵するだろうし、そこに中出ししたら確実に妊娠するだろうさ」 「やっ、私は絶対妊娠なんてしないもんっ!」 私は避妊してるから、大丈夫だよね。 「んっ、なんで絶対しないなんて言い切れるの?」 オジサンが腰の動きを止めて、怪訝そうな顔でこっちを睨んでいる。 あっ、もしかしてこれってヤバイ? 避妊してるってことがバレたらすごくマズイよね。 「えっと、しちゃうかもしれないけど。したくないから……だってオジサン。まだ私、十四歳ですよ。オジサンだって困るでしょ?」 「俺は別に困らないな。というか、最初から今日は孕ませに来たって言ってるんだが」 オジサンはニンマリとした笑顔に戻る。ごまかせたかな……。 「そんなのでも、私は困っちゃうから」 私の頬から、たらりと汗が溢れる。開けっ放しの窓から、ジージーと蝉の声が聞こえ始めている。徐々に朝日は登って、気温が上がり始めているのだ。 「観念しちゃおうよ。俺が今から精液を梢ちゃんの中に射精したら、どうなるかな」 どうなるか、私に言わせたいんだろうな。私は、誤魔化したい一心で素直に答えてあげることにした。 「オジサンの子供を受精します」 くうっ、こんなこと言いたくないけど。これで満足するんだろう。 「そうだな。ククッ……梢ちゃんが俺の子種を素直に受け止めてくれるとは、嬉しいねえ」 好き勝手言ってなさい。受精はするけど、避妊薬を飲んでるから着床はしないのだ。それをオジサンに悟られないために、オジサンを満足させて疑いを抱かせないようにする必要があった。 「だってオジサン勝手に中に出しちゃうし、仕方なしです……」 自然な感じで演技しようと思えば思うほど、嘘っぽくなるような。うーん、これでバレないかな。
「どうせ妊娠するんだから、いっそ梢ちゃんも素直に受け入れて、オジサンと気持ちよくなろうよ」 腰を止めて何を言い出すかと思えば、気持ち悪い。 「うーん」 私は一応迷ってる素振りをしてみた。本当はお断りなんだけど、ヘタに拒絶しまくって疑われても困る。 「ねっ、無理やりやられるより梢ちゃんもラブラブセックスのほうがいいだろ」 ほんとっ、このオジサンなに言ってんだろ。私が喜んで受け入れるわけ……。そう考えてから、お母さんのことを思い出した。お母さんは気持よくノリノリでやってたけど、オジサンに余計なことを考えさせないためだったんじゃないだろうか。 そういう大人の女のテクニクス。 いいだろう、私もちょっと嫌だけど、我慢して気持よく乗ったふりをしてあげよう。そうすれば、オジサンは満足するのだ。 「分かったわ。どうすればいいかわかんないけど」 「梢ちゃんはまだ若いからな、素直に俺のを受け止めてくれたらいいよ」 私の合意が得られて嬉しそうだった。 まっ、これで満足するのよね。 「女子中学生を妊娠させるなんて、それだけで俺は興奮できるからな」 なんだか中学生で一括りにされて、自分の人格が否定されているようで嫌だった。抱かれるときに(好きでもない人に抱かれる事自体最悪なんだけど)そんなこと言われたくない。 そんな気持ちが、顔に出てしまったのだろうか。オジサンは気遣うように私にこう申し添えた。 「まっ、梢ちゃんの場合は発育が良すぎて大人の女と変りないけど」 ぜんぜんフォローになってない。私は、思わず吹き出してしまった。嫌な行為をされて嫌なことを言われて、その上に怒らされてしまっては笑うしか無い。 「あれっ、何か俺。笑えるようなこと言ったかな」 自覚がないならいいわ。私は、もう黙ってオジサンに抱かれるままになった。力を抜いて、オジサンにめいいっぱい可愛がられていると、これはこれで気持ち良さを否定できないところがある。 少なくとも、気持よくて楽だった。腰から身体がふんわり浮くような心地。ちょっと汗だくのオジサンの身体がのしかかってくるのが、暑苦しいけど。それも次第に気にならなくなった。
ダラっと反応がなくなった私を気遣ってのことか、オジサンは盛んに言葉をかけてくる。それがまた、みんな卑猥な言葉で私は怒るどころか呆れてしまう。大人と言っても、男なんてそんなことしか考えてないのね。 「妊娠したら、きっとおっぱいちゃんのおっぱいだってもっと大きくなるね」 私はさすがにそれにはムッとした。 「おっぱいちゃんじゃなくて、名前で呼んでください」 本当は、おっぱいが大きくなるってのに反射的にムッとしたんだけど。そうごまかした。 「ゴメンゴメン、雰囲気でないよね。梢でいいかな」 もう『ちゃん付け』も無しか。もう呼び方ぐらい、好きに呼んだらいいんだわ。 「梢のおっぱいも、いまFカップだっけ。GかHカップになるよ、お母さんのブラジャー借りるとイイよ」 私だって中学生としては恥ずかしい大きさだが、うちのお母さんはさらに大きいのだ。日本のブラジャーでは入りきらず、海外の通販から取り寄せで買っている。血がつながってる母親とはいえ、あんなお化けオッパイになりたくない。 「おっぱい大きくなったら嬉しいです」 私は、心ないことを言った。あんまり拒絶ばっかりしてたら不自然だし。 「おおっ、そうか。じゃあオジサンが孕ませて梢のおっぱい大きくしてあげるから、母乳をタップリ飲ませてね」 オジサンは案の定、上機嫌になって私のオッパイを揉みしだく。すっごいギュッと揉まれて、普段なら絶対に痛い強さなのにすごく気持ちよくなってる。
「梢のおっぱい、すごく柔らかくなってるよ。やっぱ、女の身体になったんだな」 そうなんだろうか、私はやっぱりそんな身体になったんだろうか。 最近エッチだしな……。 「梢のおっぱいもエッチにしてやるからな」 私は、自分の心を言い当てられたような気がしてドキッとした。 「えっ……」 オジサンは、私がビックリした様子なので聞き返した。 「どうしたの?」 「私って、エッチですか?」 「だから、梢を孕ませてFからエッチにおっぱいを大きくしてあげるからって」 そっちか……。 「そうですか、おねがいします」 心が読まれてたら、実は避妊してるのもバレちゃうんじゃないかと思ってドキドキしていたのだけど。 バレてないならいい。好きにしたらいいんだわ。 「もちろん、おっぱいもエッチだけど、梢もエッチな女の子だよ。まったく、こんなイヤラシイ身体をして中学生なのに、中学生なのにっ!」 オジサンは、そう言って興奮してる。なんか口惜しい。突かれてる、膣奥がキュッと切なくなる。 「くふっ……」 なんか軽く私はオーガズムに達してしまった。足が自然とピンと伸びる。震えた身体をオジサンは押さえこんで、なんども腰を叩き込んだ。 パンパンとイヤラシイ音が響く。ああっ、お母さんがやられてた時と一緒の匂いがするじゃない。 私もイヤラシイ匂いがするんだ。なんか、たまらない気分だった。
「そろそろ出そうだぞ。梢、どこに出して欲しいんだ」 またそんなことを言う。オジサンは私が答えないと、ギュッと乳首をつまみあげてくる。ああっ、言うから胸は止めて。 「私の中に出してください」 オジサンは、口が裂けるほどニヤッとした。嬉しいんだろうな、そら誤魔化すために喜ばせたいとは思ったけど、私は荒い息を吐きながら、悔しさに下唇を噛み締めた。 「おいおいマジかよ、中に出したら妊娠しちゃうぜ」 こっ、コイツめっ! 私はもう頭に来る、お前が勝手にやってんのに。 「もういいから早く出してください」 そうじゃないと、またイッちゃうから。だから、オッパイ乱暴に触んないでよ。 「そんな言葉じゃ、オジサンは満足いかないなあ」 この期に及んで、まだネチっこく責めてくる。また乳首をムギュッと引っ張った。もうやめて、本当にヤバイから。 「中に出してっ、私の中に精子だして受精させて下さい」 孕ませてだの妊娠させてだのは絶対言いたくないから、私はこんな言い方になった。だって避妊してるから、大丈夫だもん。受精まではされても、妊娠はしないから。 「よしっ、これで合意の上での子作りだなっ」 オジサンは本当に、どうしようもないことを口走った。 ああ、最低だなこの人。 「おいっ、どうなんだよ。山田梢は、合意の上で俺の子種を受精するんだな」 そう言いながら、ムギュッと乳首をまた刺激される。 「はあんっ!」 「どうなんだよ、スケベなオッパイしやがって」 摘まれたと思ったら、今度はチューチュー吸われた。 「ひゃっ、はいっ合意の上です。お願いしますーッ!」 もうどうでもいいから、早く終わって。 そうじゃないと、また波が来ちゃうから。 オジサンがまた乱暴に私の胸をギュと掴んで、ガンガンと腰を振るった。膣の中で、オジサンの出し入れするものがドクドクッと脈打ってるのを感じる。 射精が近いんだ。オジサンは、腰の動きを止めて私をギュッと抱きしめて、身体をベッタリと密着した。 膣の中で、オジサンの硬いものもピッタリと密着してる。 「よし、孕ませてやるっ!」
ドクンッ、私の中に熱い塊が濁流になって入り込んでくるのが分かった。 「はあんっ」 私は思わず声を出してしまった。ううっ、恥ずかしい。 それぐらい私のお腹の中が敏感になってた。 熱いってうめき声をあげるぐらいに。 子宮に精液出されたって、こんな感じだったんだ。初めて出されたときはわかんなかった。なんて熱いんだろ。 いま私の子宮の中にオジサンのオタマジャクシみたいな精虫いっぱい入ったんだよね。それで多分私の卵管まで泳ぎできて受精しちゃうんだ。 避妊してるから、それが着床して赤ちゃんにならないと分かっていても、私には衝撃的な感覚だった。オジサンが受精だの孕ませるだの言わせるからだよ。……もう。
「ほら、バイブで蓋をしてやるからな」 オジサンがヌルッとイチモツを引き抜くと、そこに間髪入れずにバイブレーターを突っ込んだ。いつの間に用意してたんだろ、オジサンってバカなこと言ってるようで、段取りがしっかりしてるんだよね。 だからいつも、流されてしまう。 「オジサン、漏れてきちゃうよ」 私は突っ込まれる立場だから、すぐ分かる。バイブと膣の間からジワジワと中出しした精液が漏れ出してきてる。 「上から、こうしとけば漏れても大丈夫だろ」 オジサンは私の机から勝手に生理用品を取り出して、ナプキンをかぶせてパンティーを履かせた。 「まあ、確かに……」 オジサンは、なにか気がついた顔をして机の上からマジックペンを取り出した。そんなものどうするつもりだろと思ったら、私のお腹にいきなり文字を書き始めた。 「山田梢十四歳、中出し済みっと」 「ちょっと、なにやってんですかっ。これ、油性ペンなんですよ」 ああ、こんなのお腹に書かれたら学校いけないじゃん。 「上から制服着るから大丈夫だろ」 「夏服なんですよ、ブラウス薄いから文字が透けちゃう」 オジサンは、まあ怒らずに制服着てみろというので仕方なしに着てみることにした。 「かろうじてセーフだろ」 「まあ、何を書いてあるかまでは……」 学校と言っても、登校日だから半日足らずだ。カバンでなるべく前を隠せば……。 私は泣きそうになりながら、首にリボンを止めた。『交換』って言われたからには、バイブを突っ込んで学校に行かないわけには行かないのだ。 「さあ、さっさと登校日とやらに行って来い。帰ってくるまで待ってるから、帰ってきたらまた子作りセックスしようぜ」 オジサンはニッコリと笑って、私を部屋から部屋から送り出した。
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私が部屋から出ると、廊下にお母さんが立っていた。 もしかして、一部始終を見られてたのかな。 「梢ちゃん、朝御飯は居る?」 「ううん、食欲ないから良いよ」 本当に食欲ないんだけど、そうでなくても飲んだり食べたりは避けるべきだ。バイブを膣に突っ込んだままトイレに行くわけにもいかない。今日はさっと学校に行って、登校日なんてすぐ終わるからジッとしてて、すっと帰ってくる計画。多分そうすれば大丈夫。 「あのね、梢ちゃんが学校に行ってる間になるべく疲れさせておくから」 「えっ、ああうん。オジサンのことね……。お母さんお願い」 お母さんの言っている意味が分かった。私が学校に行っている間にお母さんが『オジサンを疲れさせておいて』くれるのだろう。ありがたい話だった。 「それじゃ、気をつけて行ってらっしゃい」 「うん、行ってくるね」 私は、膣奥にジンジンとした感覚を味わいながらゆっくりと家から学校へと向かう。やっぱり、バイブを入れながら歩くなんて難しいよね。
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第八章「震えの家」 |
今日も芽衣が私の家にやってきた。ぎゅっと大きなクマさんを握りしめて。 暇を持て余してるのはお互い様で、芽衣にとって家を尋ねるほど親しい友だちは私ぐらいなものだ。 引っ込み思案な芽衣と違って、私は社交的なつもりなのだけど、芽衣以外の友だちとは浅く広くだからそんなに違いはないのかもしれない。 「芽衣、ジュース飲む?」 「うん」 「芽衣、夏休みの課題終わった?」 「まだ」 「なんで立ってるの、座らないの?」 「うん」 今日の芽衣は、どうも口数が少ない。てっきり、夏休みの課題を写させてくれと言いに来たんだと思ったのに。 「芽衣、あなた歩き方が少し変ね」 私はピンと来た。だってなんか変にモジモジしてるもの。 「そうかなー、そんなことはないと思うけどなー」 澄ました顔だけど、芽衣が曖昧な言い方をした時は、何か隠している。 「芽衣ちょっとこっちきて、スカートをめくってくれない?」 「いっ、いきなりなにをいっちゃってるかなー」 動揺したらしい芽衣はドスンと、でっかいクマさんを落とした。やっぱり、クマで隠していたのか芽衣の真っ白で細い足が内股なってる。 「やっぱり、なにか隠してるね」 私は、芽衣の肩を掴んでぺろりとワンピのスカートを捲った。 「いやー、梢ちゃんなにすんのー!」 ほっそりとした股、犯罪的に可愛くて羨ましいなこんちゅくしょー。 いつも通りの可愛いクマさんプリントパンツ。なのだが……。 なんか、変な音がするぞ。 ブブブブブッってやつ。すごく聞き覚えがある音だ。 「芽衣……」 というか、これバイブの音だ。自分で毎日使ってるから分かるもん。もう、このパターンにも慣れてきた。 私は床に顔をつけるようにして下から覗き込むと、クマさんプリントパンツの不自然に股の部分が膨らんでいるのが分かった。 「なっ、なにかなー」 なにかなーじゃないわよ。パンツの下の部分びっしょり濡れてるじゃない。いくら真夏で暑いからって、この濡れ方はありえない。だいたい、芽衣は肌がヒンヤリしててあまり汗をかかない体質なのだ。 もうわかりきってて、確認するのも嫌なんだけど。クマさんパンツをするりと脱がす。案の定、芽衣の可愛らしいピンクの割れ目にバイブがささっていた。 「これ? 抜くわよー」 「やーっ!」 私は、ゆっくりとバイブの取っ手を掴んで引きぬく。 「デカイ、これでかすぎるわよ!」 「ううんっ、梢ちゃんひどいよ……」 芽衣の小さいあそこからすっごい凶悪なバイブが出てきた。反り返ってるー、反り返ってる! 私が使ってるヤツの1.5倍はある。なんで芽衣の小さいところにこんなものが入るんだ。信じられない、人体の不思議に、私は息を飲んで見つめた。 「うわー、ぽっかり穴があいてるわね」 「やだ、そんなとこ見ないで……」 私は思わず芽衣のあそこを覗き込んでしまう。バイブの形にぽっかりと穴が開いているのだ。芽衣の股は無毛だから、ピンク色の洞窟みたいで綺麗だと思ってしまう。 まるで人体標本、穴の奥の子宮外口までしっかりと見える。なんか奥のほう白いものでコーティングされてるんだけど。芽衣のぽっかりあいたヴァギナから、ドロッと粘液が零れてきた。 「ちょっと、これ子宮から出てきてるじゃない」 「あっ……うん、もう見ないでー」 「見ないでーじゃないわよ、これもしかして精液?」 「オジサンの……」 あああそうかと私はビックリする。芽衣もオジサンに犯されたんだ。それで、こんなにタップリタップリと中出しされて……。 もしかして、この突っ込まれたバイブは栓のつもり? 「芽衣、避妊はしなきゃだめよ、お母さんに事後避妊薬をもらいましょう」 「う、うん……」 妊娠すると脅されて、芽衣は神妙な顔で頷いた。芽衣のこんな真面目な顔みたことないな。この娘は何も知らないんだから、オジサンも芽衣に妊娠の危険を教えておいてくれれば良いのに。 オジサンに犯されているのは、しょうがないとは思える。私だってやられてるんだから、どうせ『交換』されたに違いないことも分かる。 でもセックスするならするで、先に避妊しておけば問題ないのに。 私は不快感に眉をひそめる。これは、私のミスだ。 オジサンが芽衣を犯す可能性を考慮して、先回りしておけばよかったのに。 でもまさか、オジサンみたいな大きな男性が、こんな小さな娘を犯せるなんて想像してなかったから……避妊は間に合うだろうか。 「とにかくいますぐ膣の中を洗いましょう」 「これ使い捨てなんだけど、ビデの使い方分かる?」 芽衣は小首をかしげた。しょうがないな。 「私がやってあげるから」 子宮の中まで精液が入り込んでるから、効果は望み薄だが私は芽衣のヴァギナに使い捨てビデを挿入して洗浄液を流し込んだ。 ≒≒≒ 膣洗浄が終わったあと、芽衣のことをすぐにお母さんに相談した。 お母さんは話を聞くと、すぐ分量を調整して芽衣ちゃんにアフターピルを飲ませた。 「気持ち悪いとか、そんなことはない?」 事後避妊薬には結構強い副作用があるらしい。薬局で手に入るようなものじゃなくて、病院に行ってもらうものなのだが、お母さんがこっそり大学医局の友だちに分けてもらったのだ。 おそらく薬事法違反だろうけど……お母さんはともかく中学生の私たちが産婦人科に直接行ってもらうわけにもいかないので目をつぶる。 お母さんは生理が来てるなら、使っても大丈夫だって言ってたけれど。本来、私たちの年頃で飲んでいいものではないのかもしれない。芽衣みたいな身体の小さい娘に飲ませて、どれだけ身体に影響があるか。 妊娠の危険を前に、そんなこと言ってられないのは分かるけど。 「まったく気持ち悪くはないです」 芽衣はケロッとしている。実は、私もそうだった。お母さんがくれる避妊薬を飲んでも、吐き気とか体調不良とかは全くなかった。 「体質にあってるってことなのかしらね……。あとで頭痛とか、出血があったらオバサンに教えてね」 お母さんは、それなりに知識があるらしいけど医師免許を持っているわけではない。個人差があると考えて、体調の変化や副作用が全く出ないことを流してしまった。自分自身も、全く体調変化がなかったというのに、気にもしなかった。 実は私はこの時、少し嫌な予感がしていたのだ。みんな避妊できて、これで一安心って場面なのに、不幸の訪れる前触れを感じていた。だったら、この時に私がもっと主張して騒げばよかったのかもしれないけど。 いいえ、もうこの時に注意を喚起しても、全てはどうにもならなかったのかもしれない。きっと、全ては遅かった。 ≒≒≒ 「ところで芽衣は、どうしてバイブを入れて私の家にやって来たの。オジサンにそうしろって言われたから?」 芽衣はコクンと頷いた。 「もしかして、芽衣もオジサンに一日一回オナニーでイケって言われてる?」 芽衣は頷く。そうか、オジサンは芽衣にも『交換条件』を出しているのか。私は、オジサンに毎日私でオナニーするから、私もオジサンをイメージしてオナニーしろと言われている。芽衣にも同じ『交換条件』を出したのだとすると、オジサンは一日二回オナニーしているのだろうか。 その上で毎日のようにお母さんを犯している。その上で芽衣まで餌食にした。よく体力が持つものだなあと感心してしまう。 「バイブを入れて私の家に来たのも、何かの『交換条件』なの?」 芽衣は頷かない、小さく横に顔を振る。少し恥ずかしそうに頬を染めている。 「えっ、交換じゃないのにこんなことをしたの」 芽衣は小さく、だがしっかりと頷いた。交換じゃないとすると、芽衣は自分の意志でオジサンの命令を聞いたということになる。 芽衣に詳しく問いただすと、朝方まで一緒に寝たオジサンは朝立ちを利用して、芽衣にタップリと中出しして、そのままバイブを突っ込んで私の家に送り出したそうだ。毎日のようにオジサンと一緒に寝ていると聞いて、私は少し不愉快になる。 なんで不愉快なんだろう、きっと素直にオジサンの言いなりになっている芽衣に私は少し怒っているのだ。 「なんで素直に言うこと聞いてるの、芽衣はオジサンのこと嫌いじゃないの?」 「最初は嫌な人だなと思ったけど……」 芽衣は少し俯く。いまは、そうじゃないってことか。確かに、身体を重ねてると情が移るってのは分からなくもないけどさ。あのぶっさいくな中年オヤジだよ? 「梢ちゃんは、オジサンのこと嫌いなの?」 そう聴かれて、私は「もちろん嫌いだ」と頷いた。 いや、当たり前でしょ。あれは好きになれないでしょ。 私はレイプ同然でセックスされて、ただでさえ嫌な奴だと思ってるのに、お母さんとか芽衣とかまで犯してるし……オジサンは最低の大人だと思う。 「それに、最初は痛かったけど、最近は気持ちいいし」 「何が気持ちいいのよ……。あっ、言わなくていいから」 そうか、気持ちがいいからこの娘は素直にバイブまで入れて私の家にやってきてしまったんだな。 私も女だから、気持ちがいいって感触は分からなくもないけど。私はバイブによる、オナニーでしか芽衣のいう「気持よさ」が分からない。 最初に犯されたときと、お母さんと居るときにちょっと入れられただけで、その後オジサンには触られてないから。 毎日のように、お母さんとオジサンのセックスは見せられているけど。 そうか、お母さんとか芽衣とかとずっとやってるから、私のところには来ないんだな。なんだか、少しさみしい気がした。本物で気持ちいいってどんな感じなのだろう。 芽衣が家に帰ったら、オナニーでもしようかな。そう思っただけで、股がジュクっとした。義務的にやっている一日一回のオナニーに、私はハマりつつあるのかもしれない。
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第七章「日常に入り込む男」 |
早朝、私【山田 梢(やまだ こずえ)十四歳】は、階段を降りてリビングに入った。 朝食を摂るつもりだったのだけど。 ソファーを何気なく眺めると、オジサンと自分の母親が折り重なるように座っているのを見てしまった。また芽衣に「幸せが逃げちゃう」と注意されるに違いないが、朝から溜息をつかざる得ない。 ソファーの上で、二人とも裸だった。もちろん、プロレスをやっているわけではない。 「あああッ!」 お母さんが歓喜に満ちた叫びをあげながら、オジサンの上で腰を降っている。ジュブジュブとイヤラシイ音が静かな朝のリビングに響き渡る。イヤラシイ愛液と精液の匂いがする。もう、この匂いにも慣れてしまったけど。 いま何時だ……。時計は、午前七時十五分を過ぎたところだ。朝からこれかと思うと、また二度寝したくなる。なにせ片方は自分の母親、片方は(不本意ながら)自分の始めてを奪った男がセックスしているのだ。もう一度寝たところで、これ以上の悪夢はあるまい。 朝御飯食べようかと思ったんだけど、すっかり食欲もなくなってしまった。とりあえず、冷蔵庫を開けて牛乳を取り出してコップについで飲む。 「ああっ、死んじゃうー」だの、「中に出してー」だの、横でやってるせいかもしれないが、変なことを思い出して私は思わず牛乳を吐き出しそうになった。 そう言えば、このまえコップにオシッコをさせられたんだけど。 「あのコップ……、どこにやったっけ」 捨てようと思ってたんだけど、そう言えばどうなったのか記憶にない。まさか、いま牛乳を飲んでいるこれがそうじゃないだろうか。もう、コップの牛乳をほとんど飲んでしまった。もちろん、コップはみんなキレイに洗ってあるから平気なんだろうけど。 「気分悪いな、コップみんな捨てちゃおう」 どうせ高いグラスじゃないから、構わないだろう。みんな新しいコップに買え換えてしまおう。 コップを片付けて、窓の外を見る。 「あっ、朝顔が咲いてる」 綺麗な紫色の朝顔が花を咲かせている。小学校の自由研究でやったんだよね。朝顔の観察、それからというもの種を巻いているわけでもないのに、庭では律儀に朝顔の花が毎年咲いてくれるのだ。 夏の爽やかな朝、実に心が洗われるような風景だった。 「ああっ、またイッちゃうーッ!」 隣にお母さんと、オジサンが居なければ……。
こんだけ隣で、パンパンやられると見たくなくても、見てしまう。 もういいやと思って、私は開き直って眺めてみることにした。 さっきよく見なかったので気がつかなかったけど、お母さんは勃起した乳首に洗濯バサミをつけている。 あんなことして痛くないんだろうか、乳首が鬱屈して潰れてしまうんじゃないだろうか。そう思ってさらに観察していると、ピストンの衝撃でパチンと洗濯バサミがはじけ飛んだ。 なるほど、おそらくグリップを弱めてあるんだろうと分かる。それにしたって、あんなものが気持ちいいものだろうか。 思わず、自分の乳首を指で摘まんでしまって「何を馬鹿なことしてるんだ」と情けなくなってしまう。お母さんたちのセックスを眺めているうちに、自分の乳首もTシャツの上で硬くなってるのだもの。 浅ましい女の身体、自分もそのようなものだと思うと、悲しくなってくる。 お母さんが悲鳴に近い叫びをあげている、ピストンが早くなる。オジサンも、下から突き上げるようにした。オッパイをギュッと握りしめる。 ああ、射精が近いのだろう。 「おい、中に出るぞ! ちゃんと孕めよ」 オジサンが、ギュと娘の自分から見ても化物みたいにデカイお母さんの巨乳を揉みしだきながら腰を密着させて、欲望を放った。 「ちょうだいー、赤ちゃん頂戴!」 お母さんも、あんなこと叫んで……。大丈夫だよね、確か避妊薬飲んでるものね。
お母さんはお父さんともあんなふうにしてセックスしたのだろうか。ああやって、中出しを懇願したのだろうか。あのオッパイを吸って自分も育ったのだ。 こんな浅ましい行為で自分が産まれてきたのかと想像してしまうと、頭がクラっとした。これは本当に寝直したほうがいいかもしれない。 「あんなふうに仲良しだったのなら、どうしてお母さんはお父さんと別れちゃったのかな……」 私はそんなどうしようもない独り言をつぶやきながら、一心不乱にセックスを続ける二人をリビングに置いて、自室へと戻った。
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「眠れない……」 と言うより、寝苦しい。音は聞こえないけど、二人がまだ下のリビングでセックスを続けていると思うと。 おそらく続けているだろう、オジサンは一度やりだすと三回は射精するもの。お母さんが必死になってセックスしているのも、私とオジサンをセックスさせないためだと分かっているのだ。 つまり、お母さんは娘を守ろうとして仕方なくオジサンの相手をしているわけだ。 「でも、仕方なくって感じじゃなかったよね」 明らかに、演技ではない喜びの声だった。赤ちゃんが欲しいというのも、本当なのかもしれない。オジサンの赤ちゃんはいらないだろうけど、母だってまだ立派に成熟した女だ。赤ちゃんだって産めるのだ。 知らない間に、私は股間をまさぐっていた。 ハッと思って、パンツの中に手を入れるとビッショリと濡れていた。 「見てただけで濡れるなんて」 少し早いけど、一日一回のオナニーのノルマをこなしてしまうか。 私は、立ち上がると机の引き出しを開けてバイブを取り出した。ちゃんと、使うたびに消毒しているから綺麗なものだ。さっと表面をウェットティッシュで拭きとると、また乾かしてからローションを垂らして、私は股間へと押し当てる。 そうしようと思ってないのに、太いバイブがズブズブと私の中に押し入ってくる。まだスイッチも入れていないのに生き物みたいに、私の奥をえぐってくれる。 もちろん、そう感じているのは気のせいで、私が無意識に自分の手で押し込んでるのだろうけど。でも、自分がやっているのではなくてバイブのせいにしてしまうと、少し気が楽になるのだ。 私は、バイブを股間に挿し込んだまま、ゴロリとベットに横になるとスイッチをいれる。グリングリン、私の膣内でバイブがうねりを上げて回転する。 「はあっー」 私は気持ちいいって声を上げる。 下ではお母さんがセックスしてるのに、自分は自分で慰めてるなんて少し寂しいなと思ってしまった。 オジサンが好きなわけじゃないんだけど、一度ああして身体を重ねてしまうと嫌いにはなれないものだ。 「いいもん、私はバイブがあるからぁ」 私はバイブを動かして、自分の気持ちいいところをグリグリしてもらった。本当にただ気持ちいいだけの行為。あっという間に、オーガズムに達して私は足をピクピクさせて喜びの溜息をつく。 私が、ジュワッと愛液を出してる間もバイブは機械的にグリグリと私を責め続けてくれた。バイブちゃんは私に誠実で、忠実なのだ。 そうやって、何度かイッてしまうと満足して私はスイッチを切ってバイブを引きぬいた。 「今日もありがとうね」 私は、バイブにチュッと口づけをした。赤黒い人間のイチモツを模した人造陰茎、最初はグロテスクで気持ち悪いと思っていたのに、いまでは愛着を感じている。丹念に、バイブについた愛液とローションを拭き取ると、最後に消毒してから机に閉まった。 「ふうっ」 眠れそうもないから、少し勉強しようと思う。 夏休みの課題は早々に終わってしまったけど、私ももう中学二年生だから高校受験の勉強でもしようかな。 最近、なんとなくお母さんと一緒の大学に行きたいと思い始めていて、そのためにどこの高校に行けばいいかを考え出している自分がいるのだ。 そう言えば、お母さんは高校でお父さんと知り合ったんだっけ。お母さんは父親のことをあまり話したがらないけれど、あとで聴いてみるのもいいかもしれない。
≒≒≒
みっちりと勉強して、また自室からリビングへと降りて行く。すでに時刻はお昼近い、流石にセックスも終わってオジサンも帰ってしまっただろう。朝は牛乳だけだったから、やっぱりお腹が空いてきた。 「お母さん、お昼ー」 そう言いながらリビングに入って、私は絶句する。
お母さんがソファーに座っていた。 オジサンは居ない、一人のようだった。 そう言うと普通に聞こえるんだけど、それが普通に座っていたのではないのだ。裸なのは、さっきも裸だから良いとしよう(良くないけど!) 大股開きに座らされている。そう、お母さんは大股開きに『座らされている』 どうしてそんな変な体勢のままかと思ったら、目隠しをされて縛られているのだ。 両足首の足輪から太腿へ、お尻に背中、腰とオッパイをぐるりと何周かして、首輪に黒いゴムロープが括りつけられて固定されている。 マンコには、私が使ってるのと同じタイプのバイブがスイッチが入ったまま突き刺さっていてグルグルと回転していた。あれがつけっぱなしで落ちないってことは、お母さんの締まりもまだ捨てたものじゃないわけか。 おっと、そんな場合じゃない。 「お母さん、大丈夫?」 私は、とりあえず目隠しから外しにかかった。 「あっ、梢ちゃん……。よかった、もう手がしびれちゃって」 手はどこにいったのだろうかと思ったら、ソファーの後ろ側に手錠をかけられている。これって、鍵はどこに行ったんだろう。ロープも外し方がよく分からない。 「お母さん、オジサンは?」 「うーん、私を縛るとどっか行っちゃった。三発出させたから、今日はもう来ないんじゃないかな」 そう、やっぱり三発なんだと思いながら、ロープを外しにかかるんだけど、ちょっと難しいな。これ足輪と首輪の鍵がないと外れないんじゃないだろうか。 「梢ちゃん、ロープより先に……抜いてくれないかな」 「えっ、ああ。すぐする」 私は、お母さんの膣からバイブを引きぬく。タップリと白いものが付着していて、ああお母さんのヴァギナ、というよりこれはラビアとでも言いたくなるような熟した果実のような膣口からゴボゴボと泡だった精液がこぼれ落ちてくる。 三発分だものね。私は、ぼんやりと眺めていたのだが、お母さんのお尻にも何か紐のようなものがぶら下がっているのに気がついた。 「これも抜くね」 「あっ、梢ちゃんそれは……」 私はお母さんの肛門から、ゆっくりと紐を引っ張ると、紐の先にビーズのような大きなプラスティックの玉が次々と出てきた。 「うわ、これなに?」 「それっ、あっ、あのっ、アナルビーズっ、っていうのよぉ」 お母さんは、玉がヌルリと引き抜かれるたびに息をつまらせた。痛くはなさそうだ、むしろ気持ちいいのだろうか。ホワっと女の顔をするもの、きっと気持ちのだろう。 最後まで抜けると、お母さんはプーとオナラをした。 「ゴメンなさい、トイレに行けなかったから」 お母さんは恥ずかしそうに頬を赤らめる。もう、いまさらだねえ……。 「気にしなくていいよ、母娘なんだから」 私は、バイブとアナルビーズをテーブルの上に置くとロープに外しにかかるが、やっぱり外れない。
「お母さん、あの手錠とか首輪とかの鍵ってどこにあるの?」 「そこのテーブルのところにあるわよ」 あれっ、言わないと気がつかないものだな。私がバイブを置いたすぐ近くに小さい鍵が並べておいてあった。 鍵であけると、お母さんの拘束はあっけなく解かれたのでホッとする。 「なんとか、解けたね……。オジサンもお母さんも、私が来なかったらどうするつもりだったのよ」 「オジサンがこうしたほうが、妊娠しやすいからって……」 お母さんは、顔をまた赤らめてつぶやく。 「ちゃんと避妊してるんでしょ。どうせ本当に妊娠しないんだから、別に付き合うことないのに」 私が少し非難げに口を尖らせるとお母さんはごまかすよう私に尋ねた。 「梢ちゃん、お昼なんにする?」 そんなこと言ってる場合じゃないでしょと言いかけたけど、そう言われた途端に私のお腹がグーと鳴ったので、私は真っ赤になって口つぐんでしまう。 「なんか作るわね……」 お母さんは、よろよろと立ち上がるとしびれちゃってらしい手足をさすりながらキッチンへと歩いて行った。 股から太腿を伝って、ポタポタと精液がこぼれている。まず、お風呂で綺麗にしてからのほうが言いんじゃないだろうか。 そう思ったのに、なぜかお母さんにはそう言えなかった。 「私も手伝うね」 なにかお昼は、何か手軽でお腹にたまるものにしよう。麺類がいいかな。 母一人娘一人の家庭に、オジサンが時折やってくる。こんなことが次第に私の日常になっていった。
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第六章「ぬいぐるみの家」 |
ここで視点は、山田 梢(やまだ こずえ)から美樹本 芽衣(みきもと めい)のマンションに一旦切り替わる。 芽衣は、山田梢の家で生まれて初めて濃厚なセックスとフェラチオを目撃し、這々の体でマンションへと帰ってきた。芽衣の家は、駅前の新築の高級マンションだが家に帰っても誰もいない。 芽衣は、ボケッと食卓の机に座って昼間の出来事を反芻していた。 「なんであんなことになったんだっけ……」 いきなりだったような気がする。梢ちゃんの家に入ったら、いきなりあんなことになって、芽衣は物事を論理的に考えるのが苦手だ。いろいろモヤモヤしたあげく、まあ珍しいものを見られたからよかったってことで満足した。 冷蔵庫から、冷凍食品のお弁当を取り出してチンして食べる。 「いただきまーす」 国産の高級食材を使った、極めて栄養価の高い冷凍食品。いまどきはこんなモノがあって味は美味なのだが、一人で食べる御飯は味気ない。こんなものより、どれほど梢ちゃんの家で梢ちゃんのお母さんが作る御飯が美味しく感じるか。 突然のセックス騒ぎで、夕ご飯をごちそうになれなかったのだけは残念。 「あっ、いけない。梢ちゃんの家にぬいぐるみ忘れて来ちゃった」 昼間にかったクマのぬいぐるみ。あの騒ぎで落としたまま帰ってきた。 「まっ、また取りにいけばいいかな……」 芽衣にとっては、クマのぬいぐるみは大事なモノだ。似たように見えても、一つ一つに個性があって新しい家族が増えると思ったのに。 芽衣の家も、母子家庭だ。似たような境遇の梢とは、だからこそ仲良くなっているのだが、梢の家よりも芽衣の家庭のほうが悲惨だ。 芽衣の母親は、テレビ局のキャスターをしていてほとんど家に帰って来ない。昔はもうちょっと頻繁に帰ってきたような気がするのだけど、芽衣も中学生になって手がかからなくなった近頃は、ほとんど家を開けていた。籍すら入れていない売れない俳優だという父親とは、生まれた時から音信不通。 芽衣は、このマンションで一人きりで過ごすことが多い。 そんな芽衣だからこそ中学生にもなってまだ、ぬいぐるみのクマちゃんが大事な家族なのだ。
ピンポーン
チャイムの音がなる。芽衣はハッとする。出前でも頼まない限り、こんな夜遅くに来客が来ることはない。 「だれ、だろー」 芽衣は玄関先を映す画面の前まで行く。 玄関先のカメラの前には、さっきのオジサンが映っていた。 「あっ、クマさん」 オジサンは芽衣が買って、梢の家に忘れてしまったクマのぬいぐるみを抱えていた。届けに来てくれたのだろうと、芽衣は何の疑いもなくマンションの鍵を解除してしまう。 入り口の透明ガラスの扉がさっと開く。オジサンが、にんまりとした笑顔で芽衣の部屋へと歩を進めた。
「届けにきてくれたんですね、オジサンありがとうございました」 芽衣は、玄関の扉をあけるとちゃんとお礼を言った。 「いやいや、ついでだったからね」 オジサンは芽衣に、ぬいぐるみを手渡すと思いきや、靴を脱いでずんずんとマンションの部屋に上がりこむ。 「へー、外も綺麗だったけど中は結構スペース広いんだな。ロフトもあるし、マンションとは思えねー」 「えっ、あのオジサン?」 ズカズカと上がりこんだオジサンに、困惑気味の芽衣。止めるでもなく、呆然と観ているだけだが。 「せっかくきたんだから、お茶でもだしてよ」 「え? あー、はいドーゾ」 冷蔵庫から、食卓の上に缶のお茶とビンの紅茶を取り出す。好きな方を飲めってことなのだろう。 「なんだ、両方とも冷たいのか」 「うん」 オジサンは文句を言うのかと思ったら、食卓の前に座ると素直に缶のお茶をプシュと開けてゴクゴク飲み干した。 食卓の上にクマのぬいぐるみが置かれたから、思わず芽衣は手を伸ばす。 「あー!」 オジサンは芽衣に渡さないで、上に持ち上げる。芽衣はもう十四歳だけど子供みたいに身長が小さい。オジサンが上に持ち上げただけで、手を伸ばしても取れなくなる。 「このぬいぐるみ欲しいの?」 「うん、欲しい」 子供のように頷く。容姿も、反応も、思考回路も幼い。梢と同級生ってのは嘘なんじゃないかとオジサンは疑ったぐらいだ。 「じゃあ『交換』に、芽衣ちゃんが俺のぬいぐるみになってくれよ」 「分かったからー」 芽衣がそう言うので、オジサンはクマのぬいぐるみを渡してやった。ホクホク顔で受け取って、ピューと自分の部屋のベットまで持っていく芽衣。そこにはたくさんのクマのぬいぐるみが並んでいた、新しい家族が増えたね。
オジサンは、そんな芽衣はほったらかして置いて、ビンの方の紅茶を食卓の栓抜きで開けて、グビリとラッパ飲みした。 やがて立ち上がると、なんか食い物もないかと冷蔵庫を漁りだす。
≒≒≒
「オジサン、なんでまだ居るの?」 さっとシャワーを浴びて、桃色のネグリジェに着替えた芽衣がやってきた。ネグリジェは、高級な材質で色っぽいデザインなのに、芽衣が着ると子供の寝間着にしか見えない。色気がない点を除けば、とても可愛らしいとは言えたが。 オジサンは食卓で、勝手に冷凍食品を食い散らかしている。 「だって、芽衣ちゃんが代わりにオジサンのぬいぐるみになってくれるって約束だろ?」 そう言われて、芽衣はああそうかとさっきの話を思い出した。 芽衣がオジサンのぬいぐるみになる……。 「でもオジサン、人間がぬいぐるみになるってどういうこと?」 「そうだなあ、芽衣ちゃんだって、ぬいぐるみを抱えて一人遊びしたり、一緒に寝たりするだろう?」 なんで芽衣の普段のオジサンに分かるのか知らないけど、そのとおりだったので芽衣はコクンと頷く。 「芽衣ちゃんは、人間だから人形みたいになる感じかな」 分かったと芽衣はコクンと頷いた。 「じゃあ、芽衣ちゃんはいまからオジサンのぬいぐるみね」 芽衣は、自分なりにぬいぐるみらしい感じを出そうとしたのか、ちょっと考えてから長椅子の所に座り込んで、コテンと横になった。 「あははっ、なかなかぬいぐるみらしいね。そういや、芽衣ちゃん親御さんは帰って来ないのかな?」 「えっ……お母さんは多分、今日も帰って来ないよ」 ニンマリと笑って、オジサンは芽衣の頭を優しく小突く。 「こら、ぬいぐるみは喋ったりしないだろう」 「あっ……」 ゴメンと言いかけて、口をつぐんだ。ぬいぐるみは口をつぐんだりもしないのかもしれないが、オジサンは笑っただけだった。 「まあいいや。じゃあ芽衣ちゃんは、今晩はずっと俺のぬいぐるみをしてもらえるなあ」 オジサンは芽衣の小さい身体を抱っこして、ベットルームへと運んでいった。 ベットルームは、桃色のシーツがかかった大きなベットがひとつ。豪奢な作りで、まるでお姫様の部屋みたいだ。ベットの縁には、物言わぬクマさんのぬいぐるみが無数に並んでいる。 みんな笑顔でちょこんと座っている。芽衣が一番お気に入りのクマさんがベットに乗っていたが、それを乱雑にスタンドの上に放るオジサン。 「あっ、乱暴にしないでー」 「しゃべったらダメって言ったでしょ」 オジサンに抱っこされてる小さい芽衣はぬいぐるみぬいぐるみと小さくつぶやくと、また口をつぐんだ。 芽衣は空いたベットにひょこんと座らされる。 「ほら、芽衣ちゃんバンザイして」 芽衣は、言われたとおり素直にバンザイ。オジサンは芽衣のネグリジェの腰あたりを掴むと、そのまま上にするりと脱がしてしまった。ブラジャーは付けてないから、可愛らしい膨らみと、真ん中の苺みたいな乳首が丸見え。 パンツは、またクマさんプリントのさっぱりしたものだ。微妙に絵柄は違うのだが、どんだけクマさんが好きなんだって感じ。 突然脱がされた芽衣は、栗色の大きな瞳を見開いて驚いていたが、パンツに手をかけられてそれも脱がされようとするので「いやーっ!」と抵抗した。 「なんだよ、ぬいぐるみはしゃべらないんだよ」 「なんで脱がすんですか」 オジサンは芽衣ちゃんの肩を抱くようにして子供に諭すように続ける。 「だって、ぬいぐるみはみんな裸んぼでしょ」 「えっ……。えっと、服を来てるクマさんもいますよ!」 芽衣は並んでいるクマのぬいぐるみの一画を指し示した。確かにカジュアルな服を着ているクマさんも居る。そういうキャラクターグッズらしくご丁寧に、蜂蜜の瓶まで持っている。 「俺は寝るときは裸で寝るんだよ、だから一緒に寝るぬいぐるみ芽衣ちゃんも、裸になってもらわないと。これって正当な『交換』でしょ」 「わかりましたー」 交換と言われては、そういうものだと信じるしか無い。芽衣は大人しく簡素なパンツを脱がされた。オジサンも、薄汚れたシャツとパンツを乱雑に脱ぎ捨てて裸になる。そういう『交換』だと芽衣には説明してあるから、いまさら騒ぎはしない。
「オジサン、お風呂入った?」 「んっ、梢ちゃんちでシャワー浴びてきたよ」 ダブルベットの上で、ギュッと抱きしめられて芽衣はちょっとオジサン臭いと感じた。父親が居ない芽衣は、加齢臭なんてわからないから、大人の男の人はタンスの隅っこみたいな匂いがするんだなって思っただけだ。 匂いがキツすぎて、眠りにくいけどしかたない。芽衣は、眠くなったのでオジサンに抱っこされたまま眼をつぶった。 唇にムチュって何かが当たった。 「あっ!」 オジサンにキスされてる。キスされてるどころか、ベロベロと小さい口を舐め回されている感じだ。 「芽衣ちゃんは、甘い味がするなー」 風呂上りなのに、芽衣の顔は唾液でベチョベチョになってしまう。 「やだー、んー、オジサンなにしてるのーっ!」 オジサンはメッと芽衣を睨む。なんて言いたいかは分かっている、ぬいぐるみはしゃべらないんだよってことだろう。でも舐められるのが気持ち悪くてたまらないから、芽衣は顔を背けて嫌がる。 「芽衣ちゃんだってぬいぐるみにキスしたりはするでしょう」 「ううっ……」 我慢して口をつぐんだ。そのつぐんだ口にも、オジサンの長い舌がベロリと入り込んできて、芽衣の口の中を蹂躙する。オジサンの舌から滴る唾液はとても苦かった。甘い歯磨きしか使わないぐらい苦いのが嫌いな芽衣は、意識が遠くなる。 芽衣が小さい身体をピクピク痙攣させて硬直しているのをいいことに、オジサンはベタベタと舐めまわして延々とディープキスした。 息がつまりそうで、気が遠くなるほどキスされた芽衣。口に溜まった唾液を、なんとか飲み込まないように我慢していたのだけど、こらえ切れずに飲み込んでしまう。 ゴクリッ、汚いものを飲んでしまった。舌にこれだけピリピリくるのだから、苦いだろう、マズイだろうと思ってた唾液の喉越しは思ったほど悪いものではなかった。 ただ、唾液が流れこんできた食道から胃にかけて、カーッ! と熱を持ったようにホカホカと熱くなる。 真夏とは言え、エアコンで完全に室温管理された室内で、これほどの熱さを感じるのは異常だった。芽衣は、その熱を感じて初めて。 (あっ、これ寝てる場合じゃないな) そう感じた。流石に性的な事柄には鈍い芽衣の耳にも、心臓が早鐘のようにカンカン鳴り始めた音が聞こえた。 (よく分からないけど、何か危機的な事態が、私の身体に起こっている) 言葉にしたらそんな警告を遅ればせながら芽衣は受け取った。眠そうに閉じていた栗色の瞳をカッと見開いた。 しかし、身体からの警告は少し遅すぎた。
「んんっ?」 起きだそうとする芽衣の顔に、勃起した男性そのものが押し付けられていた。なんなのと思うまもなく、身が割れるような衝撃が駆け上ってくる。 「ひぐっ!」 さっきまで芽衣を抱きしめていたオジサンは、いつのまにかシックスナインの体勢でのしかかっていた。そうして、唾液でベトベトになった芽衣の顔にオチンコをこすりつけながら、芽衣の股をなめまわしていたのだ。 毛も生えていない縦筋を割って、まだ誰の手にも触れられたことのないピンク色の入り口をぶ厚い舌で舐めまわしていたのだ。 芽衣は身体をビクンビクンと震わせて「かはっ」だの「ひぎゃ」だの声をあげるが、オジサンの大きな身体にのしかかられているので身動きは取れない。 芽衣が叫ぼうが、泣こうが、誰も助けてくれない。 もちろん、芽衣はぬいぐるみになったつもりだったから目に涙を浮かべて声を圧し殺していたのだが。 本人がぬいぐるみのようにしていても、反射的な身体の反応は抑えられない。敏感な粘膜をなめあげられて、こすられて、執拗にねぶられて。身体が電流でも通されたみたいに、ビクンビクン震えるのはどうしようもない。 そうして、生理的な反応としてマンコがラブジュースを湧き立たせるのも止めようがなかった。 別に芽衣は気持よかったわけではない。まだ未成熟のマンコを男に舐められる。気持ちがいいなんてものではない、それは痛みに近い刺激だったのだが。 女の子は、身体の構造として刺激を受ければ濡れるようになっている。 小さいクリトリスを舌で吸い上げられると、芽衣は限界を迎えて荒い息の下で「オジサンッ……」と声を上げた。ギブアップだ。ギブアップさせてほしい。 もうぬいぐるみなんて言ってられない。
「んっ、どうした?」 オジサンが芽衣のマンコから顔をあげて(というか、舌で舐めるのをやめて)芽衣の顔を覗き込んだ。 せっかくお風呂に入ったというのに、身体中ビッショリと汗をかいている。 「無理だよ……」 そんなことされたら、ぬいぐるみなんてやってられないよと芽衣は弱音を吐いた。 「なんだ、だらしがないんだな」 まだ舐められただけじゃないかとオジサンはせせら笑う。 「だって、そんなところ初めてだしー」 ムスッとした顔で芽衣が口をふくらませて怒ると、子供っぽさが強調される。オジサンはおーよしよしと、亜麻色の長い髪の毛を撫でてあげた。 「じゃあ、ゆっくりやってやるから」 オジサンはまた芽衣の股に頭をうずめて、舌でクリトリスの先を抉るように舐め始めた。ベロベロというより、ジョリジョリして芽衣はひやっと悲鳴をあげる。 「どうして、オジサンはそんなとこ舐めるのー」 美味しいんだろうかと、芽衣は不思議に思う。たしか、梢ちゃんのお母さんのあそこも舐めていた。 「どうしてって、美味しいジュースがでるからさ」 チュパチュパと吸うようにされると、芽衣はジュンと濡れてしまう。そうか、自分の股からはジュースが出るのかと芽衣は納得した。 「甘いの?」 「そうだな、人によるけど芽衣ちゃんのは甘酸っぱい感じだな」 そんな甘いものが出るのではオジサンが夢中になるのも仕方がない。芽衣は、自分にも舐めさせてくれと頼んだ。オジサンは、芽衣の股間から白身がかった愛液をすくって芽衣の口に放りこんでやった。 「甘くないよ……変な味ー」 芽衣は、それを甘いとも酸っぱいとも感じ無かった。芽衣の股から滲み出るジュースは、興奮している男にのみ甘く感じるフェロモンが出ているのだと説明しても理解できないだろう。 酸っぱさは、まだ未成熟なので早いというシグナルであろうし、中に交じる甘さは成熟しつつあるマンコのオーケーサインなのだ。 「はうっ、はうっ……」 見た目は小さいとはいえ、芽衣も健康な中学二年生である。生理だってきちんと来ている。クリトリスの根元を執拗に舐めたてられて、そのたびに愛液にヌメる股を抉られてはたまらない。身体をビクンビクン震わせて、盛大にオーガズムに達した。
芽衣が達しても、オジサンは舐めることをやめなかった。むしろこれからが本番だとばかりに、芽衣の奥へ奥へと舌を伸ばし続ける。 芽衣の心臓はそのたびにドクドクと早鐘を打ち続けて、自分のうちから来る快楽に打ちのめされてしまった。 無垢であった芽衣が、気持よさを求めてほっそりとした腰を振るっている。オジサンの顔に股をおしつけるようにグイグイと、無意識であろうがなかろうが芽衣のような少女の見せる健全な女性の反応に、オジサンは満足を感じた。クンニリングスにも力が入るというものだ。 芽衣はオーガズムに達しすぎて、全身をぐったりと弛緩させる。四肢が重い、身体中が燃え盛る炎のように発熱している。風邪で熱を出してぐったりとした感じと、マラソンを走りきった鈍い疲れが同時にやってきたみたいだった。 芽衣は限界だった。眼をつぶれば、そのまま眠ってしまいそう。だから、オジサンがクンニリングスを止めて、今度は自分の小さな股ぐらに勃起した亀頭を押し付けているのに気がつかなかった。 何の前触れもなく、オジサンはググっと亀頭を芽衣の割れ目に埋める。体重をかけた挿入に、芽衣の穴の中ほどまで肉棒は侵入した。 一瞬遅れて――
「ギャアアアアアーッ!」 芽衣は叫びを上げた。それは痛みではなかった。処女膜が破れたのだから、痛みはあったのだろうが、それよりもお腹の中を突きあげられる圧迫。自分の内蔵に何かが挿し込まれている恐怖。 「ううんっ、一気にいったが……奥まで行けないか」 「ななーッ!」 言葉にならない叫びをあげる芽衣。 「んっ、痛いか。すぐ終わるから、少しガマンしろよ」 「ぬぬーッ!」 抜いて欲しいと強張った表情で伝える。怠いのと、痛いのと、苦しいのと、芽衣はとにかくそういうものから逃れたくてオジサンの肩を小さい手のひらで必死に押しのけようとした。 「すぐ終わるから」 「だだぁーッ!」 ダメだと言いたいのだろうか。芽衣も自分で何を言っているのかよく分かっていないが、とにかく拒絶の叫び。 「しょうがないな……やっぱお前の狭いな」 オジサンは、すっと芽衣の股からそそり立った肉棒を外す。肉棒には、真っ白い愛液と共に鮮血が少しついていた。やはり、膜は破れたのだ。割かれた割れ目は、陰茎が抜かれると異物の混入を拒むようにすぐ閉じてしまう。 しばらくして、割れ目からたらっと血が流れた。
「しょうがない、じゃあ舐めてくれよ」 オジサンは、いったん体勢を逆にして芽衣の顔に勃起したイチモツを押し付けた。芽衣は「やー」と顔を背けてしまう。 「こら、芽衣ちゃんのも舐めてやっただろ。『交換』にお前も舐めてくれよ」 そう言われると、逆らうわけにもいかない芽衣は小さく口をあける。すぐにそこにググっと硬い肉塊が入り込んでくる。ぐっと奥まで挿し込まれると、芽衣は苦しげに息を吐いた。顎が外れそうだ。 こんなものが自分の股に入ったのかと、驚きを隠せない。チンチンの触れる舌から、鉄の味がした。自分の股から出た血がついているのだ。 (舐めるって、どうするんだっけ) 芽衣は、梢ちゃんの母親がやっていたのを思い出して亀頭の先をチュッと吸ってみる。 「おっ」 オジサンは気持よさそうな声を上げる。赤ん坊が乳首でも吸うように、芽衣はオジサンのチンチンの根元を掴んで小さい舌先をすぼめて啜り上げた。 「おおおっ、お前上手いなっ、なんだこれ」 オジサンは、ぎこちないフェラを想定していたので、不意をつかれて射精欲が高まってきた。芽衣はよりにもよって、睾丸まで小さい指で攻めてくるのだ。 「まてまて、いっちまう」 オジサンが芽衣の口からニュルっと引きぬく。だが、芽衣は舐めろと言われていたので、チンチンを取り戻そうと両手でニュルっと根元を掴んだ。それがたまたま、手こきでもするかのような手つきで、思わずオジサンはこらえ切れずに射精した。 「ぐあっ、出ちまう!」 芽衣の可愛らしい顔に、ドクドクッと白い精液が跳びかかる。それを、芽衣は呆然と見つめていた。ピンク色の亀頭の鈴口から、牛乳を濃縮したような液体が飛び出る様をまじまじと観察して、ホッと息を吐いた。 芽衣が小さい口をあけると、そこにもドピュッと白濁した液体が飛び込んでくる。芽衣は逆らわずに、口に入った精液を飲み干した。舐めた時と違って、やけに苦い味がするなあと芽衣は顔を顰めた。 「ふうっ、出ちまったな。お前すごいじゃないか」 芽衣は褒められても何ともいえない。半開きのぷっくらした唇にまた亀頭をすりすりと押し付けられる。 「ほら、射精したあとは舌で綺麗に掃除するんだよ」 ああ、そういえば梢ちゃんのオバサンもそんなことをしていた。芽衣は、舌先を伸ばして柔らかくなったソーセージを舐めて、先っぽを吸った。さっきの苦い味だったが、直接吸うと耐えられない程の苦味ではない。 いつまでもチューチュー吸っていると、またムクムクと口の中で大きくなっていった。その間に、オジサンは芽衣のマンコをペロペロと舐めて綺麗にしてくれた。 (ああそうか、これが『交換に舐める』ってことなのか) この態勢をシックスナインと呼ぶ事を、芽衣は知らない。
「一回出して、少し柔らかくなったから今度は大丈夫だろ」 オジサンは硬くなったチンチンをまた芽衣の股に挿し入れようとしている。 「ダメだよー」 芽衣は慌てて手を突き出したが、オジサンの体重を跳ね除ける力はない。ただでさえ、もう初めてのことばかりで疲れきっていたのだ。痛いのは嫌だけど、抵抗するのが億劫だった。 「大丈夫だって、一回入れたから」 そういって、さっき入ってきた中程までニュルリと入り込んでくる。芽衣の小さいそこに、本当に入ってきているのだ。さっきのような酷い抵抗感はなかったけど。 「ダメッ、やっぱり痛いよー」 ズリッと狭い膣道を亀頭がこすれるたびに、ジクリとした痛みを感じる。芽衣は痛みにすごく弱い。もう瞳に涙がにじんできて、泣きそうになってる。 「しょうだねえな、まだ奥まで進まないといけないんだが」 「無理っ、無理だよ」 オジサンは、なにか思いついた顔で芽衣のオッパイを揉み始めた。可愛らしい小山は、まだ第二次性徴機を迎えたばかりで、申し訳ない程度に肉がついているだけ。さんざん刺激されたせいで、小さい乳首だけがぷっくらと盛り上がっていた。 「オッパイ触ってどうするの?」 芽衣は、少し胸が小さすぎるのにコンプレックスがある。梢ちゃんみたいに大きくならなくてもいいけど、もう少し人並みにあればといつも思っている。 「こうするんだよっ」 オジサンは、芽衣の勃起した乳首を両方の指で思いっきりつまみ上げた。 「やーっ!」 芽衣は小さい身体を震わせて、まるで電流が身体に走ったみたいに海老反りになる。 「乳首に集中してたら、股の痛みはねーだろ」 オジサンは乳首を噛みちぎる勢いで、噛み始めた。そうして、グイグイとマンコの中にチンチンを押しこんで来る。 「ひぎゃー!」 芽衣は叫びをあげたが、確かにオジサンの言うとおりだとも思っていた。乳首の痛みはあるのだが、そっちが気になって股のジクジクした嫌な痛みは鈍くなっている。芽衣の感じ方は、肌を接しているオジサンにもすぐ分かる。 オジサンは安心して、芽衣の奥へ奥へと欲棒を進めていく。 ついに、芽衣の最奥へと達した。最奥は、少し感触が違う。芽衣の膣はちいさいから、こうしていっぱいいっぱいに挿入すると、膣は袋になっているのだと感じられる。 ズリズリと亀頭で、芽衣の子宮口あたりをこすってやるとそのたびに芽衣は発情期の猫のような叫びをあげた。 「ふうっ、たまんねーなもう中に出すぞ!」 芽衣は、乳首をせめられながらだったので、中に受ける初めての射精を感じることはなかった。 ドクドクッと膣の奥に浴びせられる感覚も分からない。 ただ、自分の膣の中で震えた感じがして、オジサンのモノが小さくなって圧迫感がなくなったのが分かった。 じわりと、温かいものが芽衣のお腹の中に漏れ出している。
「……終わったの?」 芽衣は、オジサンの動きが止まったので尋ねる。 「ああっ、終わりだ。今日のところはな」 オジサンは、ニュルりと柔らかくなった陰茎を引き抜くと、芽衣の小さい割れ目から、ドバッと精液が飛び出す。やはり、膣が小さすぎて射精を受けきれなかったのだ。生理はあるといっても、子宮口もまだ発達不足なのかもしれない。 「今日はって、まだ続くのぉー」 芽衣は不満そうにブーたれる。なにせ痛くって涙がちょちょぎれそうなのだから不満なのは当たり前だ。 「これから毎日、俺のぬいぐるみをやってもらうからな」 芽衣が拗ねてるのに、オジサンが意地悪なことを言うので、芽衣は溢れる涙を腕でぬぐって、グズグズと何事かをつぶやきながらふて寝してしまった。もう体力の限界で、眠気が抑えられなかったのだろう。 芽衣がまるで子供のようにスヤスヤと寝息を立て始めたのを見て、オジサンは仕方がないなと笑う。 無言で、リビングから温水で濡らしたタオルを持ってくると芽衣の小さな身体を優しく拭いてやってから自分もゴロリと横になった。 オジサンはグーグーと酷いいびきをかくので、芽衣は寝苦しそうに何度も寝返りを打った。
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第五章「搾り取られた男」 |
ガーガーウルサイと思ったら、エアコンが冷気を吐き出す音だった。それはエアコンの音が気になるぐらい、リビングが静まりかえっているってことでもある。さっき、私が冷房を強めたんだっけ。汗ばんで火照った身体に、冷たい風が心地いい。 「坂恵さん、お口で綺麗にしてくれるかな」 ソファーでぐったりとしているお母さんのお口に、柔らかくなった肉棒を突きつけるオジサン。 なんて残酷なことをするんだろうと思ったら、お母さんはペロリと舌を出してオジサンの精液が滴るような生殖器を受け入れた。 そのままカリを飲み込むようにして、口いっぱいに頬張ってチューと吸い上げる。 「キミたちもいい勉強になるからよく見ておいてね、これがお掃除フェラといって鈴口の精液まで全部吸い上げて綺麗にするんだよ」 大人の女というのは、こんなに汚いことをしなければならないのだろうか。あの酸っぱい匂いのするばっちいチンチンを舐め回さないといけないなんて。芽衣は、子供体型のくせにけっこうエロくて、興味津々で眺めている。 「あんまり坂恵さんが必死で吸うから、また硬くなってきちゃったな」 オジサンはオジサンなのに元気で、お母さんの中でまたムクムクと鎌首が持ち上がってきたらしい。お母さんは、何か必死の形相で裏筋を舐めまわしている。オジサンの玉袋をもみもみしている。 あっ、ああすると気持いいのかな。オジサンは溜まらないって顔をしている。 媚びるような目付きで、お母さんはオジサンを見上げると「どうぞお口にも出してください」とお願いした。 「そうか、坂恵さんもやっぱり溜まってたんだね、そんなに飲みたいの?」 「のみふぁいでふ」 お母さんがオジサンのカチカチチンチンを咥えながら、上目遣いに誘う。あーあんな、お母さんの姿みたくなかった。お母さんが、実は私たちのために必死になっているのだと察せられても、そう思ってしまうのはひどいことだろうか。 「しょうがないな、じゃあ射精するまで舐めていいよ。若い娘たちにはフェラチオの教えるのにいい見本になるか」 オジサンの許しが出た途端に、口の動きを早めた。お母さんはジュプジュプと、物凄い勢いでオチンチンをしゃぶりたてる。 「ああっ、気持いいけど少し痛いよ。坂恵さん、どんだけちんぽに飢えんの」 フェラチオしているのに、私にはお母さんが苦笑いしたのが分かった。唾液を舌の根に溜めて、今度はゆっくりとしたペースでチンチンをなぶっている。舐めるのをゆっくりにした代わりに、オジサンのシワシワの玉袋を揉む手を強めたようだ。 「おおおっ、さすがに熟女はフェラチオが上手いな。裏筋が気持ちいいよ。ううっ、これはやばいな」 オジサンは気持よさそうに背筋を震わせた。ヤバイなヤバイなと繰り返して、お母さんの髪を梳くようにさすって、我慢していたのだが我慢しきれなくなったらしい。 「すまん、ちょっと早いけど出ちゃう、飲めよっ!」 オジサンが腰を振るようにすると、お母さんはぬれそぼった唇をすぼめるようにして吸い上げた。 「ううっ、これが……バキュームフェラだ」 チューとオジサンのチンチンが吸われてシワシワになっていく。お母さんが苦しそうに、粘っこい精液をゴクゴクと飲み干していくのが分かった。粘っこい、濃縮した練乳みたいな液体だから飲み下し難いだろうなあ。
ごっくんと飲み干して、お母さんはまたシワシワになった玉袋にムシャブリ付き始めた。 「ちょっと、坂恵さん。ちょっと……」 ペロペロと舐められて、またムクムクと大きくなっていく肉棒を咥える。お母さんも必死だ。 「また、飲ませてください」 必死に懇願して、オジサンの腰にすがるように舐めたてる。 「気持ちは分かるけど、そんなにされたら梢ちゃんたちの分が、なくなっちゃうよ」 オジサン……『たち』って私だけじゃなくて芽衣まで餌食にするつもりなの? 芽衣は相変わらず、眼を見開いてお母さんの激しいフェラチオを興味津々で観察している。まったく他人ごとのつもりで、自分が貞操の危機にあるって分かっていないようだ。こんな小さな子にオジサンのでっかいのを入れたら、壊れちゃうよ。私は芽衣を後ろに隠すようにした。 お母さんは必死に、オジサンの腰にまとわりつき口をタコみたいにしてオジサンの肉塊に吸いついている。 年増女の性欲が爆発した、ように見せて娘の私や芽衣をオジサンの陵辱から守ろうとしているとは理屈では分かっていた。 それでも、そのプライドをかなぐり捨てた姿は哀れだった。そうして、お母さんの潤んだ瞳、火照った頬は幾分か本当にメスの喜びに目覚めている。同じ女だから、分かってしまうのだ。 「もう、フェラチオはいいって」 オジサンはさすがに、お母さんを押しのけた。快楽で男を操るにも、限度がある。イチモツを硬く勃起させたオジサンは、欲望に燃えた視線を私や芽衣に向けているの。濃厚なフェラで刺激したことが、返ってオジサンに火をつけてしまったのだ。 「じゃ、じゃあこうしましょう。また私の中に出してください」 お母さんはソファーに身を横たえると、オッパイを両手で持ち上げてオジサンを誘った。 「えーどうしようかな」 オジサンは、私たちとお母さんをキョロキョロと見比べて、比べているようだ。 「ほら、私は危険日なんですよ。濃厚な精液をタップリ射精すればするほど、妊娠する確率はあがるじゃないですか」 お母さんは、腰を持ち上げてオジサンに股を開いて見せる。 「ほら、さっき中出ししてもらったのはほとんど外にでてしまいましたよ。私を確実に妊娠させたいと思いませんこと?」 いまさら母親のセックスを見て幻滅するとか言いたくないんだけど、こんなふうに私のお父さんも誘ったのだとしたら嫌になる。いや、さすがにこんなムードのないセックスは普通ありえないよね。
オジサンが比べ兼ねて、首とチンチンをキョロキョロさせているので、焦れったくなったお母さんは「もうっ!」とソファーから起き上がった。 「梢ちゃん! 芽衣ちゃんも手伝ってオジサンをソファーに座らせて」 「おいっ、何をするんだ」 私はお母さんに言われたとおり、オジサンをソファーに押し込めた。女の子とはいえ三人がかりだ。オジサンは、ソファーに拘束されてしまう。 「さっきのお話は、精子と卵子の『交換』でしたよね。だったら私も、あなたの精液をいただく権利があるはずです」 そう言いながら、お母さんはオジサンに股がり、ズブズブと自分の中にオジサンの硬く持ち上がった肉塊を受け入れる。 「はあっ、入った。動きますよぉー」 お母さんは、オジサンのチンチンをマンコでこすりはじめた。初めて見る騎乗位が、こんな物になるとは私はオジサンの身体を押さえつけながら、顔を背けたくなった。こうなったらこうなってしまったで、オジサンは興奮したようで、すぐお母さんの大きなオッパイを握りしめて、勃起した乳首の先を引っ張って遊んでいる。 「ああっ、いいっ、そこっ!」 「ううっ、でちまう!」 女三人に押さえつけられてのセックスがオジサンの興奮を誘ったのか、ブルブルと身体を震わせてすぐに射精してしまう。小刻みに腰が動いているから、ああいまお母さんの中に出してるのかと若ってしまう。 「まだっ、まだ終わらせないわよ。あなたの精液を全部、私の子宮で飲み干すまで終わらないんだから」 お母さんが、ジュブジュブと腰を振るう。 「ああ気持ちいい」 「ああダメ」 「ああそこ」 そんなセリフを口走りながら、お母さんは必死に腰をパンパン振るった。 また、オジサンが情けない叫びを上げてお母さんの中に射精した。いったい、何回射精させるつもりだろう。肉欲の宴は、いつはてるとも無く続いた。
「ふううっ……」 お母さんが何度かオーガズムを味わって、満足の叫びをあげてオジサンから腰をあげたとき、ニュルっと抜けるとドババッと精液がこぼれ落ちた。 ツーとお母さんのあそこと、オジサンの先っぽから粘液の意図が引いている。愛液と精液がグチョグチョに混ざって、もうネッチョネチョだ。プンと、鼻をつくイヤラシイ匂いが漂う。 「もう出せねえ……」 オジサンはさすがに息を荒くして、ぐったりだ。あそこもぐったりシワシワになって、お母さんが舐めても復活しなかった。 ぐったりしたままのオチンチンを、お母さんは「よし」と満足気にさすった。 「すごいな、さすが奥さん……」 さすがのオジサンも、これには型なしだったらしい。 「ちゃんと、精液全部いただきましたから。これで『交換』完了ですね」 お母さんはなぜか艶々した顔をしていた。 オジサンはシャワーを借りると、風呂場によろよろと歩いて行った。 「今日は私これで帰るね」 もう夕刻だ。芽衣もつかれたようで、くまさんパンツを履いてワンピースに袖を通すと家に帰っていった。 まったく、私たちまでなんで裸にされたんだろうってかんじ。 私もパンツを履こうとすると、お母さんに「ちょっと待ちなさい」と言われた。 見ると、お母さんは携帯用のビデ(膣洗浄器)で膣の中に精製水をシュッシュ吹きかけて洗浄している。 「梢ちゃんも、オチンチン入れられたでしょ。中で出されてないけど、一応これで洗っておきなさい」 「えっ、でも妊娠しないといけないんじゃないの?」 お母さんは、膣を洗いながらニンマリと笑う。 「それなんだけどね、さっきはオジサンに気持よく出してもらうために話を合わせたけど。精子を出す『交換』に卵子を出すのよね」 「うん、そういう話だった」 「だったら、妊娠する必要はないじゃない。出して終わりでしょ?」 「あっ……」 そうだ、オジサンの話の流れにどっか引っかかるところがあると思ったらそこか。 「コンドームはダメらしいけど、他の避妊もしたらいけないってわけじゃないし、明日大学の医学部でモーニングアフターピルをもらってくればいいわ」 お母さんの理学部の隣が医学部だ。アフターピルって確か事後避妊薬だっけ……そういうお薬も、もらいやすいのだろう。 私も、お母さんのやり方を見習って膣に使いきりタイプのビデを挿し込んで洗浄した。 「ねっ、このままだとオジサンは梢ちゃんにも中で出してこようとするだろうから、本当はされないのが一番だけど……。ちゃんと、梢ちゃんの分のピルを貰ってきてあげるからね」 膣洗浄も避妊薬も、身体に負担はかかるものだけど。 「あんな男の子どもを妊娠させられるよりはだいぶマシだからね。これはオジサンには絶対言わないようにね」 そう口止めさせられた。やっぱり、お母さんは頭がいい大人だなと感心した。ピルは着床はしないけれど、受精はするそうだ。私はこの際だからとしっかりお母さんから性教育を受けた。 「妊娠なんて絶対嫌だけど、あんな男と受精してあげるだけ、ありがたいと思ってもらわないとね」 お母さんはそう言って笑った。母親は強いのだった。
夕ご飯を食べていくかとお母さんに聴かれて、図々しいオジサンには珍しくすぐ帰宅するという。まあ、帰ってくれるのならありがたい。 私はさっさと御飯を食べて(さすがにお母さんも疲れていて、出来合いのものだった)二階の自分の部屋に行こうとすると、玄関先からオジサンの声がした。 「梢ちゃん……」 「なんだオジサン、帰ったんじゃないんですか」 ちょっと警戒して、私は聞き返す。 「忘れ物を思い出してね」 そう言うと、オジサンはなんだかピンク色の棒状の物体を渡してくる。 「なにこれ……」 なんだかちょっと見覚えが。 「バイブだよ、男性器を模したオナニーするためのおもちゃだね」 「やだっ!」 私は、廊下に転げ落としてしまう。 「おや、壊れちゃうよ。これでも精密機械なんだよ。扱いは丁重にね」 オジサンは拾い上げると、またバイブを渡してくる。確かに、こうしてみるとオジサンのあそこによく似ていて気持ち悪い。 「こんなの要りません」 「おや、梢ちゃんはオナニーはしないのかな?」 「しませんよ、まったくしません!」 それは嘘だった。嘘だったけど、オジサンに正直に言う義理なんてない。 「じゃあ、してよ」 「えっ」 オジサンは私の手に無理やりバイブを握らせて『交換』だと言った。 「俺も梢ちゃんを思って毎日イクまでするから、梢ちゃんも俺を思って毎日イクまでオナニーしてね。これ『交換条件』だよ」 「ううっ……『交換条件』なら仕方ないですね」 気持ち悪いバイブを私は、本当に仕方なく頂いた。
オジサンは私がバイブを素直に受け取るのを見届けると、すぐ玄関から外に飛び出していった。 何を慌てているのやら……私は二階の自分の部屋に戻って、その硬くて柔らかい棒を観察する。これがスイッチで、振動するようになってるのか。私はすぐに仕組みが理解できた。どう使えば気持いいかも、察しが付く。 「バイブで、オナニーかあ」 私の股がジュンと濡れるような……感覚。こういうの、疼くって言うのかな。 「しょうがないよね『交換条件』だもんね」 私は、そっとバイブを股にあてがうとクリトリスにこすり始めた。スイッチ入れてみようかな。 ブブブブッと鈍い音が響いて、ちょっと遅れて私も小さく叫び声をあげるのだった。
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第四章「梢の家」 |
芽衣との待ち合わせ場所は、駅のセンター街。アモイ像の前である。ここでアモイ像について説明しよう。モアイ像のパチもんではない。巨大なタコのような珍妙な像で中国の厦門(アモイ)のコロンス島という処に立っている像のレプリカらしい。 駅の再開発の際に、待ち合わせ場所になにか目立ったものを立てようというので、モアイ像を立てようと調べたら近所の市でモアイ像を立てている処が二箇所もあった(日本人はとてもモアイ像が好きなのだ)。モアイだらけで余計に紛らわしいというので、当時の市長が洒落のつもりでアモイ像にしようと言ったら業者が真に受けて本当に作ってしまったという話だ。 作ってしまったものは仕方がない、駅前で足をくねらせる巨大なタコさんの像は、それなりにオリジナリティーを発揮しており、足の先のスベスベ感が触ってみると中々気持ちいいので市民にそれなりに愛されている――
「暇すぎて、虚空に向かって使えないムダ知識を披露してしまったわね……」 夏休みのシーズンとはいえ、炎天下の中で歩き回っている人は少ないので、アモイ像前は割と閑散としている。夕立に備えて、用意の良い私は雨傘を持ってきたのだが、日差しが強いので日傘の代わりに雨傘を差そうかどうか迷っている(晴天に雨傘を差すのは、ちょっと恥ずかしい気もする)。 向こう側からオジサンが歩いてきた。見覚えのあるような、ないような何処にでもいるただの中年オヤジなのだが、どこか引っかかるところがあった。独特の背中がむず痒くなるような笑顔。この真夏の茹だるような暑さの中で、何がそんなに楽しいのかオジサンは満面の笑みを浮かべているのだ。浮かれ気分は絶好調のようで、ちょうど昔のコメディー映画のように、腕でクルクルと傘を回している。 (あっ、私とおんなじ傘……) なんでオジサンは私とおんなじ真っ赤でキングサイズの傘を持っているんだろう。確かに、私は女性用とはとても言い難い80センチの長傘を持っている。中学二年生にして、ちょっと身体が(ほんのちょっと)大きめなので小さいサイズだと濡れちゃうのだ。だからといって、目の前の中年男性が自分と全くおんなじメーカーの傘を持っているというのはちょっと不愉快だ(男性用と被らないように赤にしたのに)。
「やあっ、おっぱいちゃんじゃん。奇遇だね」 私は、思いっきり手に持っていた傘を振りかぶった。 おや、私は知らない人に何をしているんだという気持ちもあったが、実にそうするのが自然だったので……全力でオジサンめがけて長傘を振り下ろした。 「ぐっ、いきなり手荒い歓迎だね……気に触ることでもあったのかな。アハハッ」 オジサンも中年にしては中々動きが俊敏である、振り回していた傘ですぐ私の渾身の一刀を払いのけた。振りのけられた傘をそのままの勢いで一回転させて、二の太刀を繰り出すがそれも見事に受け止めて見せる。 ジリジリとつばぜり合いの様相を見せる。こうなると力の強いほうが勝つから成人男性相手にはちょっと不利か。なぜか私は、この見知らぬオジサンに激しい怒りを感じており(もちろん、何度顔を見なおしても見覚えはなかったのだが)このまま傘でメッタ打ちにしてしまいたい気持ちが高まっていたのだが、負ける戦いは避けるべきだ。 「失礼しました。何故か知らないけど、貴方の顔に猛烈な怒りを感じたので」 私は、すっと力を抜いて長傘を下ろす。オジサンは私に攻撃する意図はないようで、オジサンも傘を下ろした。 「いきなり公衆の面前で襲われるとは想定外だったよ。おっぱいちゃんはなかなか感が鋭いし、その年齢にしては頭もイイね。中学生なら、俺に怪我をさせても罪にならないって咄嗟に考えたのかな」 「いえ、そんなことは……」 ちょっと不思議に思う、いまオジサンは『中学生』と言ったか? 中学校の制服ならともかく今日の自分は、私服姿なのだ。この忌々しくも発育のいい私の身体のせいで(友達に言わせると物腰も落ち着いているので、余計にらしい)私服姿だと女子高生に間違えられるのがデフォルトなので、初対面で私を中学生と見る人はあまりいない。 (もしかして、このオジサン、私のことを知ってるのかな) そう思うと少し気味が悪くなった。なんだか、嫌な予感がする。 「まあいいや、おっぱいちゃんには悪いけどちょっと用事があるんで失礼するよ」 そんなことを呟きつつオジサンは、あっけなくその場を去っていくので少しホッとする。 なんだったんだか……思い出せない記憶が、喉の奥ぐらいまで来ているのに出てこないスッキリとしない気分だった。まあ、知らないオジサンのことなんてどうでもいいか。
オジサンが去った後、すぐに待ち合わせの場所に学校の友だちの芽衣がやってきた。 美樹本 芽衣(みきもと めい)私とは、学校の同級生で十四歳だ。女子高生に間違えられる長身の自分とは対照的に、芽衣は小学生に間違えられるほど低身長で童顔。 亜麻色の長い髪に、栗色の大粒の瞳。白いワンピースから覗く肌は透き通るように白くて、お人形さんみたいな容姿である。なんというか趣味がロリロリしていて、二回に一回はクマのぬいぐるみを持っていたりする。 本人は小学生に見られるのがコンプレックスらしいのだが、子供っぽい仕草や舌っ足らずな口調を見ていると、自業自得な気もする。 私とは対照的な少女なのだが、そのおかげで二人ともなんとなくクラスから浮いていて親しくなったという感じだ。 「梢ちゃん、待ったー?」 「そんなに待ってないわよ。それにしても羨ましい」 「なにがぁー?」 この真夏日だというのに、まったく日焼けしていない芽衣の雪のような肌が羨ましいのだが、本人に言っても理解できないだろうな。芽衣の血管が透き通るような白い肌も、小麦色に焼けた梢の健康的な肌も、生まれつきのものなのだから。 「なんでもないわ。さっ、行きましょう。喉が乾いたから、買い物の前に喫茶店にでも寄っていい?」 「うんっ、いいよー。いこー」 当然のように、私の方に手を出してくる芽衣。ちょっと躊躇して、手をつないであげることにした。見た目も中身も子供っぽい芽衣は、手をつないであげないと本気で迷子になる可能性があるのだ……私と同級生なのに。 こうして手をつないで歩くと、確実に芽衣の姉と妹に見えるんだろうなと考えたら、ため息がでてきた。 「梢ちゃん、ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ」 ニコッと屈託ない笑いを見せながら、芽衣はそんなことを言う。 「おかげさまでね……」 私のつくため息の半分は、芽衣のせいなんだけどなあ。 そんな面倒のかかる芽衣が、私は嫌いじゃなかったりもするのだが。 とことん、そんな性分だなあ。 まあいいや、買い物に行こう。
買い物を済ませた。芽衣が私の家に寄って行きたいというので、一緒に私の家に向かう途中だ。 芽衣は、またクマのぬいぐるみを買って来たらしく、大事そうに抱き抱えている。 「また、クマのぬいぐるみを買ったのね」 「梢ちゃんだって、また本を買ったのね」 私の口調を真似て、芽衣は言い返してくる。 「本はいろいろ中身が違うもの、ぬいぐるみは一緒でしょ」 「ぬいぐるみだって、中身が違うものぉー」 いや、外見の微細な違いはともかく、クマのぬいぐるみの中身は一緒だと思うけど。芽衣の言うことにいちいちつっかかっていても仕方がない。そうこうしているうちに、うちの家についてしまった。 お母さんに芽衣が来るかも知れないとは言っていたから、何かお菓子でも準備していてくれているかな。 ガチャリと、扉をあげると奥のほうから獣のうめき声が聞こえた。 「ああああああっ!」 違うお母さんの声だ! お母さんの叫び声だ! 「お母さん、大丈夫?」 私は、駆け出す。リビングの扉を勢いよく開ける。 そこには、真っ裸のお母さんが居た。 ソファーの上に仰向けになってオジサンにのしかかられて居た。セックスしていると気がついて、私は雷に打たれたようにそこに立ち尽くした。 うちのお母さんは楚々とした美人だ。三十路だけど、私と並んでも姉に間違われるぐらい若い。お母さんの裸なんて、もう何年も見てないからこうしてみると別の人みたい。一瞬、知らない女の人だと勘違いした(あるいは、勘違いしたかったのか)。 整った顔立ちなのに、眉を歪めて唇をわななかせているその顔は淫靡だ。艶やかな頬は、興奮に紅く染まっている。呆れるぐらいでっかい、肉の塊みたいなオッパイが、オジサンの太い指で鷲掴みされている。お互いの股が触れ合ってる辺りはどうなってるのか、オジサンが腰を振るたびにメス猫のような声をあげる女。 いつもの母親ではなくて……。男に突かれれば喜びをもって向かえる艶々した媚肉を持った一人の女がそこにいた。
「ああっ、やだーっ! 梢ちゃん帰ってきたっ!」 私の母親は、リビングのホワイトブラウンのソファーの上でオジサンとセックスしているのだ。しかも、くんずほずれずの濃厚なヤツだ。 バサリと音がした、買ってきた本が私の手から落ちたのだ。 どうしよう、こういう時。どうしよう。 私の頭の中に、こういう場合にどうすればいいって答えがない。 「ああっ、梢ちゃん帰ってきてるのにぃ、気持ちいい――ッ!」 美しいといえる眉目をギュッと歪ませて、お母さんはオジサンの身体を抱きしめた。
「つーかっ! お母さんなによがってんねんっ!」 私の中の関西人がツッコミをいれた。私もお母さんも、ぜんぜん出身地関西じゃないんだけど、こういう場合は関西弁でツッコミを入れるのが正しいと私の脳内にあるデーターベースが回答を弾きだしたのだ。なんかのテレビの影響だ。 おそらく、この対応は正しい。母親が普通に答えを返してくるもの……。 「えっ、このオジサン梢ちゃんの友達だっていうから、お母さん歓待してるのに」 「ありえへんわっ!」 なるほど、母親のセックスを目撃した場合は、関西風に突っ込めばいいのか。少なくとも、ひとまず落ち着いた。 それにしても、これどうしよう。私は溜息をつく。 もうこのままリビングの扉を締めて、何事も無かったことにして部屋にこもりたいぐらいだ。そう思って、リビングの扉を振り返ると、芽衣が勝手に入ってきていた。お母さんと、オジサンのセックスをクリクリっとした眼を爛々と輝かせて眺めている。 「あー、梢ちゃんのお母さんセックスしてるね」 「芽衣も、何勝手に入ってきてんねんっ!」 というか、まあ……。入ってくるのは当たり前か。 私の額を、冷たい汗が滴り落ちた。 真夏の暑さではなく、冷や汗だ。 私は、今日。母親のセックスを生まれて初めて見て、そしてそのセックスを友達に見られてしまったわけで。 「もう、ありえへんなあ……」 ハンカチを取り出して、額の汗を拭くと、私はもう一度盛大な溜息をついた。 「梢ちゃん、ため息つくと幸せが逃げちゃうよ」 「おかげさまでね……」 だから、私のつくため息の半分は、芽衣のせいなんだって。
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私は、オジサンと母親のセックスを止めさせることにした。オジサンは素直に、母親の身体から離れてくれた。最初、暴漢に母親が襲われているのかと思ったのだが、そういう様子ではない。合意の上でという感じ。 初登場で、いきなり男とセックスしている段階で、こんなことを言っても信じてもらえないかもしれないが、うちのお母さん――山田 坂恵(やまだ さかえ)三十二歳おうし座B型は、これで理知的な女性なのだ。 理知的というか、理系的な女性だ。職業はサイエンスライターで、基本的には家で仕事してるけど東政大学理学部の研究室にも席がある。中学生の私にも最近分かってきたけどうちのお母さんは、すごく優秀な人なのだ。普段は、その絢爛たる経歴をおくびにも出さないで、家ではスウェットの上にエプロンをつけた姿で、パソコンの前で唸ってる人なのだ。そりゃー、たまにはエッチな冗談を言ったりもするけど、娘が帰ってくる予定の家でセックスしていたりは絶対にしない。 お父さんと別れて十年経つし、大人の女だから色々あるだろうけど、これで常識的な人のはず。少なくとも、私は十四歳のこの年になるまで信じていたのに。 「お母さん。とりあえず一から説明して、出来れば私に分かるように詳細にね」 「だからー、梢ちゃんとお友達っていうこのオジサンが来て」 「私知らない、こんなオジサン知らないよ!」 私は初めて母親とセックスしていたオジサンの顔を見た、四十歳前後だろうか……確かにこのイガグリ頭には見覚えがあるのですぐ思い出した。 芽衣と待ち合わせしているときに、アモイ像の前で傘でつばぜり合いを演じたオジサンだった。 「やだなあ梢ちゃん『俺が思い出してるんだから、思い出してよ』」 オジサンの声を聴いたときに、私の中でドクンッと破裂しそうな鼓動が生まれた。 「私、このオジサン知ってる……」 アモイ像の時、いやもっと前に一度。私の知っているって言葉を聞いて、お母さんは納得したような顔で続ける。 「やっぱり友達だったのね。それでね、梢ちゃん。このオジサンとセックスしたんでしょう?」 私は『思い出してしまった』ので力なく頷く。たった一度、そういうことがあった。どうして忘れていたのか、ああそうか忘れるように言われていたから。私の脳裏に嫌な記憶が去来し続けている間も、お母さんは言葉を続ける。 「でね、梢ちゃんがしたんだから私もしなきゃいけないみたいな話になって、『交換』でしたっけ?」 お母さんは、オジサンに向かって聞く。 「そうです、坂恵さん。それが正しい交換条件ですからね」 「でっ、私はこのオジサンあんまり好みじゃなかったんだけど。そういう話ならしょうがないじゃない。私も梢の母親として……。最初は嫌だなって思ってたんだけど、やってるうちに気持ちよくなっちゃって」 「坂恵さん、良い反応でしたもんね。濡れ濡れですよ」
オジサンが、ベットに横たわっているお母さんの股に手を突っ込んで、ぬちょっとイヤラシイ音を立てる。お母さんの膣に貯まる白身がかった愛液を、指で弄んでいるのだ。 「やだ、娘の前で恥ずかしい……」 ようやく、お母さんは恥ずかしそうに顔を伏せるけど。もうなんか、いまさらって感じだ。私は、自分の初めてのセックスの悪夢が蘇ってきて、足が震えた。正直なところお母さんを気にしている場合ではなかった。 「ねーねー、梢ちゃん。このオジサンとセックスしたの?」 「あの。一回だけ。仕方がなく……」 後ろから、芽衣に背中を叩かれてそう聞かれるので、私は鈍い頭痛を感じて額を抑えるようにして頷いた。芽衣は、残酷なことを聞いてくるなあ。 「さー、梢ちゃんも芽衣ちゃんも、服を脱いでね」 「なんでそんなっ!」 私が顔を上げて反論すると、オジサンは「俺達も服を脱いでるんだから『交換』に脱いでくれないと」なんて言う。 そんなの「ありえへんっ!」と思っているのに、私の身体は勝手に動き服を脱ぎ捨てて居た。芽衣も、隣で可愛らしいクマさんプリントのパンティーを脱ぎ捨てるところだった。ちっこいけど、本当に肌が白いなあ。同世代とは思えない、芽衣の裸を初めて見たけど、同性の私から見てもどこか危うげな犯罪的な可愛さを感じる。 オジサンなど、芽衣の身体をジロジロ舐め回すようにして、ヨダレを垂らさんばかりだった。ロリコンは死ねばいいのに。 「よーし、今日は無礼講だからオジサンオシッコしちゃおうかな」 気でも狂ったのか、オジサンは机のコップを取り出すと、そこに大きな男根を突っ込んでシャーとオシッコを始めた。 「何をぼさっと見てるんだ、俺が始めたんだからキミたちも『交換』にオシッコするんだよー」 オジサンが騒ぎ立てるので、しょうがなく私たちもコップを取り出してリビングの絨毯にこぼさないようにそっと、おしっこする。お母さんはおそらくこぼさないようにだろうか、ワイングラスにしていた。 私は普通のコップ、芽衣はなぜか小鉢にしていた。もう、食器としては使えないけど仕方が無いよね、交換だもの。
「プハーッ、苦いっ!」 オジサンは何を考えているのか、ワイングラスに注がれた黄色いオシッコを飲み干した。この人本当に、気でも狂ってるのかと怖くなる。 「ののっ、……飲んじゃったんですかっ!」 多少のことでは動じないお母さんも眼を丸くしていた。こういう変態趣味ってなんて言うんだっけ、SM? スカトロ? 「せっかくしてオシッコもらったんだから、飲まないと……。ふむっ、梢ちゃんのは甘いね」 味わうように、私のオシッコもグイグイ飲まれる……すごく嫌だなあ。 「芽衣ちゃんのは、なんか酸っぱいな」 無邪気で物事に動じない芽衣も、目の前で自分のオシッコの味を品評されて、白い顔が蒼白になっていた。自分の出したオシッコ、顔を背けたいぐらいのものをオジサンに飲まれるというのは、嫌悪を超えた生理的な忌避感がある。 四人の人間が、オシッコしたので辺りは鼻を突く尿素の匂いが充満している。オジサンがカーテンを開けて、庭に続くサッシ戸を開く。午後の少しヒンヤリとした風が入り込んできて、愛液やオシッコの淀んだ匂いを流してくれるから気持いい。 ただ身体に当たる風が、いま自分が裸でいるということを自覚させられる。小さくて痩せている芽衣ちゃんは、真夏だから寒いってことはないだろうけど身震いしていた。オジサンたちが裸になっている『交換』だというから仕方が無いけど、早く終わらせて服を着せてあげたい。 「オジサン、私たちいつまで裸でいないといけないんですか」 「んっ、そうだね。じゃあ、坂恵さん続きをしようか」 ソファーに腰掛けているお母さんにのしかかるようににゅっと顔を近づけた。
「娘が帰ってきてるのに、するんですか?」 「別に、オカシイってことはないだろ。交換なんだから」 母親は近づいた顔を嫌そうに背ける。オジサンはイガグリ頭のブサイクだ。昔からイケメン好きのお母さんの好みからは、大きく外れているだろう(私は、そんなに容姿はこだわりない)。 きっと、冷たい風でセックスで火照った頭も冷えたのだろう。私はそっとエアコンのリモコンを取り上げて、そっと冷房を強くした。もっと頭を冷やせ大人たち。 私の願いも虚しく、オジサンとお母さんは私たちの目の前でセックスを再開した。 「んっんっ……。あっ、あっ、あっ!」 最初は、顔を背けて嫌がっていたのにピストンが早まるに従ってお母さんから女の顔に変わっていく。自然とお母さんの口が開いて、そこにオジサンが分厚い舌を挿し込むとベロベロと舌を重ね合わせる。 上の口と下の口で、粘膜を重ねあわせるのがセックスなのか。 「ふあーすごいー」 芽衣は、何喜んで見てるのよ……うちのお母さんなのよ。そうやって注意したいのに、出来ない雰囲気が出来上がっている。また、オジサンがお母さんのオッパイをぎゅっとした。あんまり、うちのお母さんに乱暴しないで欲しい。 「ああっ! そこダメっ! いやっ、ああっ! 気持ちいいっ!」 お母さんが嬌声をあげるたびに、こっちまで股がムズムズするような。眼を爛々と輝かせて眺めている芽衣を見るとよくわかる。なんか、眺めているだけでむずむずしているのだ。嫌なのが、嫌じゃないだけになる瞬間。 グチャグチャとイヤラシイ音と匂いが響き渡る。あーだのうーだの、お母さんは獣みたいな声を上げて腰をふっている。 オジサンは、うちのお母さんのオッパイをちぎれるぐらいに握りしめて、蒸気機関車みたいにジュコジュコ腰を震わせ続けている。 ダメだ、なんかこの空気ダメだ……。 「ねえ、芽衣。もう私の部屋に戻ろうよ」 私は芽衣のほっそりとした腕を引っ張る。私が、肌に触れただけでヘタっと床に座り込んだ。ちょっと、芽衣。どんだけ感じてるのよ。 「二人とも、ダメだよ。せっかく奥さんが生きた性教育をしてくれてるのに、ちゃんと見てないと」 オジサンは、リビングを出ようとする私たちに振り返って声をかけた。母親のセックスを見ろなんて、酷いことを……。 「俺達が見せてるんだから、ちゃんと見ないと。これも『交換』だよね」 オジサンはニンマリといやらしい笑い。 そう言われたら、逃げられないじゃない。 ソファーで完全に出来上がっているお母さんは、口を半開きにして犬みたいにハーハー息を吐いている。肌はピンク色に紅潮して、うっすらと汗をかいているせいかやけに艶々している。久々に見た、お母さんの裸がこんなにイヤラシイなんて私は頭がどうにかなってしまいそうだった。
それでも、見せているのだからちゃんと見ろと言われたら、そのとおりなので私はじっくりとお母さんのセックスを観察した。泣きたくなるけど、眼が背けられない。しばらく、オジサンの凶悪な肉の塊が、お母さんの柔らかい肉の穴に挿し込まれるところを眺めていて大変なことに気がついた。 「あっ、お母さん。ちょっと避妊してないんじゃない」 「うっ……うん」 「お母さん、うんじゃないよ! 早く離れてよ」 大変だ。男の人が中で出すと、妊娠してしまうのだ。このままではお母さんが、オジサンの子供を妊娠してしまう。幸い、まだオジサンは射精してなかった。医師のような眼で接合部を見るけど、大丈夫。 それが若ってしまうのは、一度オジサンに中で出されたからなんだけど。いまはそんなことを言っている場合ではない。 「オジサン離れてよ、何無言で腰振ってんの! お母さんも何とか言ってよ!」 「うるさいなあ、おっぱいちゃんは」 オジサンは、うるさそうに私を押しやる。それでも止めようとした私の胸をギュッと掴んだ。 「ぎゃっ!」 成長期だからかもしれないけど、胸の芯を握られるとゴリっとして痛いのだ。思わず、崩れ落ちそうになる。 「おっぱいちゃんの順番は後だから、そこでマンコ濡らして待っててよ。いまは、この大おっぱいちゃんの方を片付けてしまわないといけないから」 「人の母親を、大おっぱいとか呼ばないで! だから腰動かしちゃだめっ!」 それじゃあなんだ、ほぼAカップの芽衣は小おっぱいかっ! 「ダメって言うけど、良いんだよ。おっぱいちゃんにも中出ししてあげたじゃん」 「あれはオジサンが、勝手に出したんじゃないですか!」 私がいつまでも騒いでるので、ぬぷっとお母さんのあそこから勃起した肉塊を引きぬいてオジサンはこっちにやってきた。 「あのな、俺達は合意の上でセックスしてるんだよ」 それは、お母さんを見てたらわかるけど。オジサンに言っても、しょうがないと思った私はお母さんに呼びかけた。
「でも、お母さん。妊娠は駄目でしょ!」 「ううんっ、あのね……オジサンが中に精子を出すから、私は『交換』に卵子を出さないといけないらしいの」 梢ちゃんは、賢い娘だから分かるでしょう。そうお母さんに言われてしまった。 「それは常識としては分かるけど、中で出されたら赤ちゃんが出来ちゃうんだよ。こんなむっさいオジサンと!」 「それは、私だって嫌だけど……」 やっぱりお母さんだって妊娠を望んでいるわけじゃないんだ。 「お母さんどうするの、こんなオジサンの赤ちゃん出来ちゃって。私、こんなお父さん嫌だよ!」 「梢ちゃん、そんなにワーワー言わないでよ。お母さんだって困っちゃうのに」 お母さんはグスッと涙ぐんだ。でも、お母さんは明らかに性的に興奮していて、吐き出す息は妙に甘いのだ。漂うメスの体臭、なんか鼻につく。お母さん、正気じゃない。 「ほら、おっぱいちゃん邪魔だから退いてよ。お母さんとは合意の上でセックスしているんだから」 オジサンはそんなことを言うけど、納得できるものではなかった。 「私のお母さんだもの、私が納得行かないもの!」 オジサンの前に立ちはだかって、私は身体で止めようとした。オジサンは太い指で私のオッパイをギュウウウウッと握った。壊れるぐらい、痛みに胸が割れそうになるけど私は歯を食いしばって我慢した。 「だったら、お母さんの代わりにおっぱいちゃんが中出しを受けてもいいんだぜ」 オジサンが、私の股に硬く勃起したイチモツを摺りつけてきたから、私はゾッとした。まるで怖い怖い蛇みたいな赤黒い肉が鎌首をもちあげている。あの先っぽから赤ちゃんができる精液が飛び出してくるのだ。 「いやだっ!」 私は、思わず退いた。よろめいた私の背中をソファーに仰向けに座り込んでいるお母さんがさ支えてくれた。 「じゃあ、お母さんのほうに中出ししちゃう」 なんとオジサンは私を挟んで、そのままソファーに寝そべったお母さんの生殖器に赤黒い肉をズブズブと挿し込んだ。お母さんは「あんっ!」と叫んで、腰を動かし始める。なんでオジサンのものを素直に受け入れちゃうの! 「ダメだよ、お母さんにしたら!」 私はオジサンを押しのけようとするけど、でっぷりと太ったオジサンの体重は中学生の私には重すぎた。 「そんじゃ、お母さんは辞めておっぱいちゃんにしちゃうか」 ズプッと引き抜くと、何と私の股に差し込んできた。 「うそでしょうっ、やめてっ!」 私の股は、するするとオジサンのものを受け入れてしまっている。信じられなかった、いつの間にか私のあそこはイヤラシく濡れていたのだ。どうして、こんな時に濡れるのかと疑うまもなく、オジサンに肉の奥深いところを突かれて、私は叫びをあげた。 「おふぅ! はぁ!」 変な声が出ちゃった、恥ずかしいと思っている暇はない。オジサンは、どんどん私の中に入ってきて、奥をドスンと着くと、今度は腰を引いた。 「ひいっ!」 引っ張られてお腹の中が裏返ってしまう、身体にビリビリと電流が走った。身体の力がガクンと抜けて、そんな場合じゃないけど下で支えているお母さんが重くないかなと心配になる。
ジュプジュプとイヤラシイ音が鳴っている。自分の股から、そんな音が出てプンと愛液が出てるなんて信じられない。身体の芯が壊れるぐらい、強く突かれながらどうして濡れてしまうのだろうと思った。 さっきまですごく痛いと思ってたのに、胸をギュッと握り締められるとキュンとする。お母さんも、こんな感じだったのかな。 「やめてっ! 娘に出さないで!」 下のお母さんが、私を支えながら必死に叫んだ。 オジサンはやれやれと、太いものを私の中から抜いた。ひゅっと空気が入ってきて寂しくなった。なんなのこの感覚。 「ちょっと、なんでお母さんにまたやってるの!」 オジサンは気持よさそうに鼻息荒く、お母さんを付いている。お母さんがアンアンと馬鹿みたいに気持よさそうな声をあげる。 「いいのよっ、梢ちゃん。私が精を受ければいいからっ!」 「だって、お母さんっ!」 私は腰を浮かせながら、オジサンとお母さんにサンドイッチされてどうしたらいいかわからない。 「大丈夫、もう私、若くないからきっと妊娠しないわ」 「おや、それは困るな。せっかく射精するのに、妊娠しないじゃ『交換』にならないしつまらん。やっぱ若いおっぱいちゃんの方にするか」 オジサンは、引き抜くとまた私の中にズブリッと入り込んできた。私の媚肉は、嬉しい悲鳴をあげてズリズリオジサンのものをこすっている。何考えてるんだろ、オジサンに犯されるなんて嫌なのに。
気持ちいいなんて。
「だめっ! 娘に出さないでっ!」 お母さんが下で半狂乱になって騒いでる。私は、気持よくて気持よくて仕方がなくなった。 「おっ、おっぱいちゃんもよがってきたじゃん。エロい顔してるね」 オジサンは私の頭を掴むと、半開きの口に舌をねじ込んできた。息が臭い、なんかタバコの味みたいなのするし、苦い。 苦いのに、どうしてこんなに甘いんだろ。これ、私の口から出た唾液なんだろうか。舌を伝って、唾液が喉の奥に流れこんでくる。なんか、苦いのに甘いのだ。 「だめっ、娘はダメッ!」 下で私を支えながら、叫んでるお母さんの声が遠くに聞こえる。お母さんのオッパイって柔らかいなあ。背中に当たる感触が、やけに懐かしく感じた。私も、お母さんから産まれてきたのだ。 こんなに大きく育ってしまったけど。 「あんっ!」 ズンと強く突かれて、私は身体の芯から嬌声を上げた。喉からひゅーと笛を吹く見たいな息が出て行く。 オジサンにギュッと胸を掴まれて、ガンガン肉を抉られてるたびに喉の奥からピューピューと笛の音みたいな息が抜ける。 身体は熱くって気持いいんだけど、頭の芯はすっと冷えるみたいな。オジサンのモノが、私の肉を突く形が分かる。それぐらい、私の膣はギュッとオジサンの肉に食いついているのだろう。
「絶対妊娠するから、私の方に出してください!」 お母さんが下でそう叫んだ途端に、私の股からズポッとオジサンの肉棒が引きぬかれた。抜けてよかったと思うのに、私の股はポッカリとオジサンの形に穴が空いていて、奥までスースーする。寂しいと感じる。 「どっちに出せばいいか迷うな」 オジサンが嬉しそうに、くしゃっとした含み笑い。お母さんは必死に腰を振ってオジサンを誘う。 「私は、危険日が近いんです! たしか生理先週よりちょっと前だったから! 今出したらきっと妊娠しますよ!」 お母さんは、私を助けるためにそう言ってくれるのだろうか。その響きに、女の欲望を感じてしまう私がオカシイんだろうか。なんだか、頭がクラっとして倒れそうになった。お母さんはオジサンを誘うためにメスの叫びをあげながらも、優しく私の背中を抱きとめてくれている。 「そんじゃあ、坂恵さんからにしようかな」 私を支えるお母さんの力が緩んだ。たぶん、ホッとしたのだ。でも『~から』って言ったからには、私もそのうち犯されるんじゃないだろうか。すっかり忘れていたけど、この前、私はオジサンに処女を奪われて、中に出されたのだ。 犯されて痛かったのは覚えているのだが、その時出された感覚がどうしても思い出せない。いま、出されたらどんな感じがするんだろ。 オジサンはやっきになって、お母さんのマンコを突いている。たぶん、すごく気持ちいいんだろう。 私もなぜか、オジサンを誘いたい気持ちになった。嫌なんだけど、きっと心ゆくまでズポズポされて無茶苦茶にされて、中に出されたら気持ちいいんだろうって分かっている。お母さんの身体が、どんどん熱くなってきたのを背中に感じる。 「はあっ、イクッ! イクッ!」 私は、お母さんの邪魔にならないように身体を持ち上げた。私を挟み込んだままで、オジサンはお母さんに射精した。 呆けたような顔を見ればわかる。 腰の動きが止まって、お母さんの一番奥のところに挿し込んだから。 いまお母さんのお腹の中に、赤ちゃんの元がドピュドピュと流れ込んでいる。 「ひぃやっ!」 お母さんが、メスの叫びをあげた。お母さんの身体がすっごい熱い。大人の女がされるのって、こうなるのか。 オジサンが、お母さんの身体からゆっくり腰を引きぬいたから、挟まれていた私はようやく開放される。ずっと様子を見ていた芽衣が、手を引いてくれなかったら立ち上がれなかったかもしれない。 変な態勢だったから、腰がガクガクになってしまった。もちろん、オジサンにピストンされたってこともあるんだけど。
「みて、梢ちゃん。オバサンのあそこから出てるよ」 何が出てるのかとボンヤリした視界で眺めると、お母さんのぱっくり割れた肉襞からドロドロと白身がかった液体がこぼれ落ちた。 お母さんの中に出されてしまったんだ、赤ちゃんの元。 なんだか私は、疲れを感じて隣の一人がけのソファーに座り込んで、どっかりと身体を預けた。 「大丈夫、梢ちゃん?」 「うん、大丈夫だから……」 芽衣が私の心配をしてくれているのに、私は荒い息でうるさそうにに答えただけ。私は何に苛立っているんだろう。 まだ股がジンジンしている。あんなに激しく突かれたせいだ。オジサンに抉られたせいだ、オッパイだって痛い。なのに、なんだかもっと激しいのが欲しいって、もう一人の自分が思って居るのが分かった。最低の気分だ。
私は、深々とまた溜息をついた。 もう芽衣は「ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ」とは言わなかった。 ただ息を飲むようにして、私のお母さんの赤黒い生殖器から、トロトロとこぼれ落ちている男の精液を眺めていた。 ソファーは革張りだから、洗えばこびりついた汚れは落ちるかな。そのときの私は、そんなつまらないことをぼんやりと考えていたのだ。
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