第二章「鵜杉の決心」 |
今日も街頭をフラフラと彷徨っている鵜杉洋太。街頭で、相沢聡子を見つける。聡子は、自分がこういう人に気にされない体質になって初めて抱いた女だった。初めて聡子を味わったあの日から、気が向くたびに聡子の自宅であの女を楽しんだものだ。いい加減、飽きたのでしばらく行かないうちに三ヶ月の時が経過していていた。 初夏をまじかに控えた日差しの強い日だ。聡子は夏らしい薄紅色のサマードレスという服装で、よろよろと歩いていた。その夏らしい装いに似合わず、今日の聡子は顔色が蒼白で具合がよくなさそうだった。それが気になって、鵜杉はあとを着いていったのだ。 「ここは……産婦人科?」 聡子が入っていったのは、街の産婦人科だった。ちょっと、躊躇しながらも中に一緒に入っていく。妊娠三ヶ月。すでに妊娠が発覚してから何度も来診しているのだろう、産婦人科医は淡々と検診を行い、聡子も素直にそれに応じている。 聡子が暗かったのは、すでに始まっている悪阻の症状もさることながら、父親の分からない子供を産まなければならないという悲しみにくれていたからだ。なぜ、堕ろさないのか少し不思議だったが、鵜杉にとっては好都合。聡子をやっているとき、「できれば妊娠してしまえ」と思ってやっていたのだから。
周りに無視されて、まるで夢の中の世界を亡羊と生きている鵜杉であるので、この手で女を抱いて、自分の精を女の中に放ち続けても、それでも相手が妊娠するんだという実感がわかなかった。 いま、こうして産婦人科で、妊娠を宣告されて股を開いて検診を受けている相沢聡子を見て、また彼女に男の影がないことも知っていたから、初めて自分がきちんと女を妊娠させるだけの能力があるのだと確信できた喜びがあった。
このときの鵜杉の気持ちを説明するのは難しい。鵜杉は確かに、世界から無視されることによって、自由に飲み食いし、自由に女を抱き、何に制約されることもなく欲望の赴くままに生きている。だが長らく無視された自分の存在を誰かがどんな方法でもいいから、気がついて欲しい。そういう思いもまた同時にあった。 自分の遺伝子を受け継ぐ子供をたくさん作る。そのことで、自分を無視する世界へ自分の存在がアピールできるのではないか。このとき、鵜杉に生まれた欲望を言葉で説明してみれば、そういうことになるだろう。
また、妊娠しても妊娠したことすら無視されて、母体が危機的な状況に陥ったり、自分の子供も無視されて産み捨てられて死んだりなど暗い未来を想像していた鵜杉にとって「きちんと、世界が自分の子供の存在を知覚してくれている」ということが大きな喜びであった。 いまの世界のルールはこうだ。鵜杉は無視するけれども、鵜杉の子供はきちんと存在を認められる。鵜杉が世界に与える影響で、ただ女を妊娠させるということだけが、鵜杉がこの世界にきちんとした存在として戻るための鍵であるのに違いない。
「よし、やってやるぞ!」 鵜杉は自分なりに、一大決心を決めた。ここは景気づけに勝利の一発をきめるため、鵜杉は診察台に乗って大股開いている聡子に迫り寄った。診察も終わりがけに差し掛かっていたのだが、鵜杉が押しのけると医師は大人しく引き下がった。 診察台に乗っている聡子は、下半身は脱いでいるがマンコを診察している医師と目があわないようにカーテンに仕切られているので向こう側で何が起こっているかはわからないが、鵜杉が太ももに手をつくと大人しくなる。 ごく自然なやり方でなければ、鵜杉の行動に反応して何かしてはいけないという不文律はまだ健在のようだった。そっと、カーテンをあけて鵜杉が顔を見ても、聡子は漠然とした顔で宙を見つめているだけだった。 産婦人科の診察台は、まるで挿入してくれといわんばかりに、いい位置にオマンコがある。仄かに湿り気がある、マンコに手を這わせて刺激し始める。しばらくそうやって弄って楽しんでいたが、なんかまどろっこしくなったので、舌で嘗め回して唾液で濡らすことにした。 久しぶりの聡子の中は、懐かしい味がした。おいしいともまずいともいえない、聡子の味としか言いようがない。舐めてすするたびに、何度も抱いた日々が思い出される。 猛烈に犯しこの腹に自分の子供がもう入っているのだと興奮して、さらに一発射精するのだった。
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第一章「相沢聡子との命」 |
誰からも相手にされない男、鵜杉洋太はついにその存在感のなさを何をしても無視されるレベルにまで高めてしまった。それを逆手にとって鵜杉のエロ活動は続く……。
駅で一暴れした鵜杉は、次に電車に乗って(電車内でも、ささやかなセクハラを敢行して楽しんだ)近場の小都市へとやってきた。 「電車は人の出入りも激しくて、あわただしくていけないな……」 通勤ラッシュがいささか引いた平日の街を、王のように威風堂々と散策する鵜杉。 落ち着いた場所がないかと考えていると、ふと書店が目に入った。 最近は引き篭りぎみでネット書店を利用することが多かったが、この店は前に何度か来たことがある。 鵜杉の好みは、派手系よりも大人しめの清潔感のある女性だ。書店だったら、そういう女性に当たる率も多いだろう。 なにより、ゆっくりと物色できるのがいい……本でなく女を。 けっこう広めの店内を見回すと、まだ平日の午前中ということもあって来客も少なく閑散とした静けさが漂っている。 「前に、可愛い店員がいたんだがなあ」 どうやら、今日は見当たらないようだ。設置されているベンチに座り、手持ちぶたさに店内を眺めている。 活動しすぎて、少し疲れた。普段の引きこもりっぷりを考えれば、ここで少しやすんでもいいかもしれない。時間はいくらでもあるのだ。 鵜杉がそう想って寝そべろうとした、そのときだった。 とんでもない巨乳の女が入店してきたのだ。黒髪に黒いワンピース、二十代前半といったところであろうか、ちょっと肌が奇麗で清潔感のあるところを除けば整ってはいるものの特徴の薄い顔立ちだが、その第一印象を裏切るかのように飛び出した双乳はアンバランスなインパクトを与えている。ロケットおっぱいと呼ぶに相応しい見事な張りだ。最近の婦女子は、まったく発育が良くてけしからん! 「よし、この女にきめた!」 そう大きく宣言した。当然店内の誰もが反応しない、やると決まったからには休んでいる暇はない。鵜杉は早速とりかかることにした。 入店した巨乳女は入り口近くで雑誌を読み始めたので、無造作に持っているかばんを取り上げて女の情報を得ることにする。 免許証から、相沢聡子二十二歳だと分かった。仕事は推察するしかないが、仕事関係のものをなにももってないことと平日の昼間に本屋にくることをみて、学生か家事手伝いのようなものではないだろうか。 携帯の登録を調べると、男性名がたったの二名。彼氏がいるにしても、いないにしても真面目な子なのだろう推察。 「いまどき、関心な子だねえ」 そう近所のおばちゃんっぽい口調で褒めてみたが、当然のように反応がない。 やっぱり、何度無視されてもちょっとショックではあるが、おかげでこれから楽しい事が出来ると思い直せば、気にもならない。 早速、耳たぶを舐めてみることにした。 まえから、こういう変態行為をしてみたかったのだ。女性のやや厚い耳たぶは、薄毛が生えており、滑らかな肌をしている。それを自分の舌で汚し、甘噛みしてみる。 味は――夏の暑さのせいで薄っすら汗をかいてるせいもあるが、ただ塩味がするだけだ。特に体臭が臭うとか、逆に甘いとかそういうことはない。 本屋で女性に対してそういう変態行動に及んでいるというのは、結構楽しいものだ。執拗に舐めきっていると、塩味もなくなって、唾液と彼女の耳の味がいりまじった形容しがたい味になってきた。 悪くはないのだ、むしろいい。このまま、ちゅぱちゅぱと耳を舐め続けるのも、面白いだろう。 「んぅ……ふん……」 女性のほうは、声ならぬ声をあげながら雑誌を見つめている。見つめているのだが、さっきから全然読めていない。耳の感触が気になって、それでもそれを気にするわけにもいかず煩悶しているようだ。 そりゃ、知らん男に耳を舐められたら、性感というよりも、くすぐったいような気持ち悪さが先をつくだろう。ただ、彼女はそれを意識してはいけないから、余計にむずがゆい気持ちになるのだろう。 涎でベトベトになる耳から垂れた鵜杉の涎は、スーと首筋から聡子の豊かな胸元へと吸い込まれていく。それがまた、自分がかく汗が流れていったのとは違う感じをもたらせているらしい。 義務的に雑誌を読み終わると、聡子は実用書のコーナーにふらふらと歩いていった。そのあとをふらふらと、鵜杉も続く。新しいメモ帳やら手帳やらが置いてあるところをちょっと冷やかしたあと、聡子は目的の料理に関する本を物色し始める。 そんな聡子は、耳だけが唾液でドロドロなのだが本人も、周りの人も当然気にしないのだった。 そんな聡子を眺めて、鵜杉は容易に手を出さない。朝に女子高生で抜いているので、すこし冷静になって物事を考えられるようになったというのもある。もちろん、引きこもりの性欲はとどまるところを知らないが、切迫したものはまだない。 考えてみれば、女性と一緒に肌も触れ合うような距離で一緒にいるということが、引きこもり青年、鵜杉洋太の人生にこれまでなかったことだ。 「聡子さん……」 「んっ……」 胸をかき抱くようにして、静かに抱きしめてみる。暖かいと鵜杉は想う。そんな鵜杉に反応を示さず、料理の本をパラパラと見ている聡子は、でもその実は意識してないわけではなくて、意識してない振りをしているという微妙な感じであることに少し頭が冷えた鵜杉は気がついた。 無視されていると憤った気持ちが氷解していく、この力は無視されているという悪意ではなく、もしかしたら恵まれない鵜杉に与えられた世界の善意かもしれなかった。 こうやって公衆の面前で、聡子の名を呼びながら、かき抱くことができる。まるで、恋人のように。 無視されるぐらいなんだろう、いつも一人だった鵜杉にとって、彼女とこうしていられることは、とても暖かくて、嬉しいことなのだ。 「んぅ……んっ……」 聡子の服の袖から手をいれて、静かに胸を揉むようにする鵜杉は、自分は愛に目覚めてしまったのかもしれないと感じていた。こうやって、行きずりの場所で悪戯をするようにではなくて。 一人の男として、聡子のような、こう暖かで好感が持てる女性をゆっくりと抱きたいと想ったのだ。 それを、鵜杉は愛を称しているが当然のことながら、される側にとっては一方的な害意以外の何物でもないことは、鵜杉には分からない。そして、そういう一方的な愛情を抱かれている聡子も、そのことには気がつかないという悲しさがあった。 髪に深く顔を埋めて、その香りを嗅ぐ鵜杉。甘いような、香ばしいような。趣味がいい香水だと思う。ほのかにシャンプーの香りもする。 嗅がれ、舐められ、嬲られる。そのようなことをされながらも、聡子はなにも抵抗することができずに、ただされるがままだった。 それは聡子が息も絶え絶えになりながら、料理の本を選び終えた三十分もの間続いた。ようやく、聡子は本を選んでレジへとそれを持っていった。 何食わぬ顔で、それを購入して店を出る聡子の隣に、鵜杉はいた。 聡子の小さくて可愛らしい手を繋いで、聡子に引っ張られるようにして、初夏の街を進む。 聡子はどこに行くつもりだろう。鵜杉は、時間もあるし行き先を彼女にまかせ、絡ませた手を汗でべっちょりとさせながら、街の商店街を進んだ。 「手を引いてあるくなんて、恋人同士みたいだね」 そう、鵜杉が声をかけても聡子は答えるわけもない。 恋人同士が一緒に歩いているというより、聞き分けのない犬に引っ張られて右往左往しているという感じに、ちぐはぐな動きで二人は進む。 結局、聡子はその後近くのスーパーにより、買い物を済ませて近くのマンションに帰った。 「家が近くだったのはラッキーだったなあ」 聡子が鍵を開けると、隙間から強引に押し開けて自分も入ってしまう。 聡子は、それに気がつかぬようにして、やや夏の暑さに負けたように疲れて――本当は道々で手を引っ張られたり、買い物の途中で鵜杉に悪戯されたりした心底の気疲れなのだが――緩慢な動きでスーパーの買い物袋をバックをどしりと限界に置くと、とぼとぼと家に入って冷蔵庫を開けて麦茶を飲み干した。 一人暮らしなので台所と寝室、二部屋の簡素な部屋だ。女の子らしいピンクを基調とした家具は、持ち主と同じように控えめでゆったりとした空気を漂わせ、部屋の小ささを感じさせない。 ベットが広めに取ってある、とりあえず鵜杉も疲れたのでドカンとベットに飛び乗ると、そこで横になりながら聡子の様子を見守ることにした。 聡子は、麦茶を飲み干して一息つくと。バックを所定の位置に片付けてからぽんとテレビの上に料理の本を乗せた。そして、買ってきた食材を冷蔵庫の中にしまうと、今度は本格的にソファーに座ってテレビを見始めた。 もちろん、鵜杉が居ないということになっているからのリラックスである。それを見ている鵜杉も、最初は女の子の一人暮らしというのを楽しく見ていた。洗濯物を取り込みながら、夕日をみてしばらくぼっとしたりとか、大学か仕事か分からないがなにやら勉強のようなことを台所の机で片付けてる真面目な聡子の横顔とか。 一種、そういう恋人気分を高めてみようというのが鵜杉の想いだった。 鵜杉一流の妄想力のおかげで、こうやって長く同棲しているカップル的な、なにかそういう空気を身に纏い始めた鵜杉。もちろん、一方的に勝手な話であるが。 お風呂のお湯を張りながら、ぼけっとテレビを見ている聡子の後ろから手を回して抱き付いて聡子の豊か過ぎるバストを嬲ったりして、楽しく遊んだ。 鵜杉が不思議に想ったのは、性欲を滾らせて襲うのと違って、こうしていると不思議と無理やりやりたいとか、とにかく射精したいというあの強い欲求が沸きあがってこない。いや、それはわきあがってくるのだが、いまのこのいい雰囲気を持続させたいような、そういう不思議な気持ちに獣欲が抑えられるということである。 女性と付き合ったこともない鵜杉だ、こういう感じというのは、初体験で面白かった。ああ、お風呂に行くんだなと想ったとき、これで自然に聡子の身体が見れるなと想った。 それにしてもマンションのバスルームは小さい。ユニットバスでだから、自然と外で脱ぐことになる。だから、お湯が小さい湯船一杯になるのにあわせて、聡子が薄紅色のそろいの下着を脱いで一糸纏わぬ姿になったときも、鵜杉は見ていた。 その豊か過ぎるバストを、必死になって石鹸でこねくり回しているときも、楽しげにトイレに座りながらカーテンを開けて見ていたのだ。 時々洗うのを手伝ってやったりして。 だが油断して、シャワーをぶっかけられたときはビビッタた。 聡子が、寝巻きに着替えて長い髪を乾かしている間に、鵜杉もシャワーを浴びてしまった。カラスの行水の鵜杉が風呂からあがって、勝手にタオルも使って風呂からあがってきたときも、まだ髪を乾かしてブローしてる聡子の背中が、これからやるぞという恋人同士みたいでいいなと鵜杉は想った。 まあ、そういうのはドラマで見ただけのイメージなのだが、きっとこういう感じで正しいんだろう。トレンディードラマのタレントになった感じで、パックとかいろいろお肌の手入れをしている聡子を見ながら、これもまた勝手に出してきた麦茶をワインのようにくねらせて飲みつつ、気分を出して聡子がベットに入るのを待った。 性欲は高まる一方だったが、不思議と待つのは悪い気分ではなかった。 深夜、聡子はうるさいテレビを消すと、ぱっと立ち上がってベットの前まで来て。そして、止まった。明らかに、ベットの真ん中に寝そべっている鵜杉に対して、困惑しているような顔。 「あっもしかしてぼくに、気がついた!?」 そう鵜杉は想ったが、そうではなかったようだ。 意味はなかったのだろうか、それともあったのだろうか。困ったような悲しいようなそういう表情をふっと聡子は見せて、そしてふぅと息をついて諦めたように、パチンと電気を消して、鵜杉が居る寝床に入った。 鵜杉は、聡子の入る寝床を空けてやりながら、少し複雑な気持ちだった。闇の中をまさぐって、聡子の豊か過ぎる胸や、太ももや尻をゆっくりとなでさするが抵抗はない。そうして、やがて聡子はスースーと寝息を立ててしまった。 「…………」 鵜杉はしばらく静かに身体をさすっていたが、意を決したように電気をつけてベットに戻った。そして、寝ている聡子の服を全て脱がせて、一気にオマンコにむしゃぶりついた。 突然の刺激に身体をピクつかせる聡子。だが、彼女は眠っているとなれば、眠り続けなければならない。 「結構……毛が多いな。あと、やっぱ濡れてるもんなんだな」 今日一日やり続けた一連の愛撫のせいか、わりとしっとりと聡子のオマンコは濡れていた。あと、聡子の名誉のためにいっておけばオマンコから尻にかけてまでの聡子の毛は、成人女性では薄いほうだ。 ちゃんと手入れもしてあるから、これ以上毛を剃ってたら剃毛プレイである。毛が多いななんて、女性にいうのものではないが、そういう酷く失礼なことを言われて愛撫されることにも聡子は反応できないのだ。 「うぅ……っ」 明らかに開きかけている眼をまぶたで押えて、必死に寝続ける聡子。それに関係なく、オマンコを手で開く嬲る、舌で味わう。やりたい放題の鵜杉だった。 こうして、濡れそぼった女のアソコを目の前にすれば、やはり体臭が薄い聡子でも、女の味はするし、身体の芯が熱くなるような鵜杉のなかの獣が目覚めるのに時間はかからなかった。 鵜杉は、こうやってちゃんとセックスするのは初めてだったが、ビデオでの知識もあるし、ゴムさえつけてなければ、初めての男でもこすりつけているうちに入るものだ。ましてや、鵜杉も聡子もお互い肉体的には成熟した成人。 あせるように、濡れそぼったオマンコにこすり付けて鵜杉が挿入――童貞を喪失することにそれほど時間は要らなかった。 滾る思いをおさえて、しっかりとくわえ込んでくれたオマンコのなかで、鵜杉は快楽におぼれる。 セックスは最高のコミュニケーションといわれるが、そのコミュニケーションをまったくしてこなかった鵜杉にとって、この接合は刺激が強すぎた。入れるだけで、頭が沸騰しそうになる。実際入れただけでちょっと、精液が漏れたかもしれない。 しっかりと、腰を密着させると、今度は聡子の人並みはずれたでかいオッパイを楽しむことに集中する。ちゅぱちゅぱと、左右平等に吸って揉んでしているうちに、聡子の大きめの乳頭はピンと立つ。 悲しいのは、そんな状態でも息も絶え絶えに、寝た振りをしている聡子であろう。 自分の成熟した女性器が、見知らぬ男の男性器を迎え入れてしまうという嫌悪感を感じることすら出来ず、それを無視しようという意識の働きに、結果としてしっかりと抵抗なく、鵜杉のものをくわえ込んで気持ちよくセックスしてしまうということなのだ。 「あぁ……あぁ! ふっ……ふぅ……いぁ!」 意識すらしない相手だから、オナニーをしている以下である。それなのに、身体は執拗に嬲られ、ほてり、身体は素直な反応をしてしまうのだ。だから、寝た振りをしている聡子は、寝た振りをしているという形以外は、素直に快楽を受け入れてしまう。 鵜杉は、もうこれでもかこれでもかと必死になって腰を振るう。開けた目を、たまに気がついたように閉じる以外は、聡子もアンアンとそれに答えて素直に気をやってしまう。 「あぁ……あぁ!」 さすがのことに、聡子の目も開く。 「聡子、聡子いいよう!」 聡子の導きにあわせて、波打つようになんどかドンドン! そう強く腰をうちつけたときに、鵜杉に限界が来た。あとはダムが崩壊するような長い長い放出である。
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!
ゴムなどつけているわけもなく、中出しされた精液はドクドクと聡子の子宮へと流れ込んでいく。 聡子が鵜杉の存在を無視することができても。聡子の奥底で生まれ出た今月の卵は、流れ込む精液を、元気に飛び跳ねるおたまじゃくしたちを無視することなどできずに、きっと受精してしまうに違いない。 そういうことを本能的に感じさせる大きな波に身を委ねて、汗を全身に浮かべて聡子と鵜杉はお互いに身を寄せ合って一つの生き物のようになった。 その夜、鵜杉はそのままもう一度して、寝入ってしまった。起きたときは、自分は裸のままだったが初夏の暖かい季節なので、風邪を引くことなどはなかった。 昨晩のことなど、何事もなかったようにいつのまにか寝巻きを着て朝ごはんを食べている聡子から目玉焼きを奪って食べてから、鵜杉も服を来て外に出た。 早朝の朝日が、なぜか黄色くて大きすぎて、深い感動を覚えつつ、聡子のマンションから階段を伝って外へと降りていく。 朝焼けの街を軽快に歩きながら、もし二人の間に子供が生まれたら、やはり子供も無視されるのだろうか、確かめてみようと鵜杉は考えた。 だから、鵜杉が気が向いたときに何度も、聡子は見知らぬ男と同衾を強いられることになる。 やがて聡子は、その都度される中出しだけは無視できずに、望まぬ命を身に宿してしまうことになるのだった。
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序章「相手にされない男」 |
誰からも注目されない少年が居た。鵜杉洋太という名前があったが、その名を呼ばれることは少なかった。目の前に来て、あるいは名簿でその名前を認めて始めて「あっ、お前居たのか」と言われることが多かった。 誰にも気が付いてもらえないほど、存在感が薄かったその少年は近所の高校に進学した。そこで、存在感のなさはどんどん酷くなった。やがて、学校からも消えるが誰も気が付かない。 鵜杉自身もひと寂しいときもあるが、人との関わり合いがもともと苦手だし、誰にもなにも気づかれないというのは気楽でもある。学校に行っても行かなくても、何も言われないということが分かって、登校することも辞めた。親は気が付いた時には居なかった。もともと、そんなものが居たかどうかすら記憶は定かではない。多分親らしきものから、微々たる生活費が振り込まれ、それで引きこもっている日々。 お金さえあれば、人と会わなくても生活していける世の中になっていたのだ。そんな世界で、鵜杉はその存在感のなさを研ぎ澄ませていった。やがてそこに居たとしても、鵜杉の存在は世の中から完全に黙殺されるようになった。 鵜杉がそのことに気が付いたのは、近くのコンビニに行くようになってからだ。たいていは自販機を相手に済ませるのだが、人に会わない夜中にたまにコンビニにいくこともある。 ここでも無言で、ただお金と商品の交換が行われるのだが、その日はその交換さえも行われなくなったのだ。商品がレジに置かれると、店員はあたりを見回して不思議そうに商品をまた棚に戻す。 鵜杉が同じことを繰り返すと、また同じように店員は戻す。新手の苛めかとも思ったが、店員がそんなことをする理由が思い付かない。 しょうがなく、他の店にいってみるが結果は同じだった。ためしに商品をもって外に持ち出してみる……何も言われなかった。ついに、世界は鵜杉の行動自体も無視しはじめたのだった。 好都合と考えることもできるだろう、だが鵜杉はさすがに納得できなくて次の日は早起きしてみた。朝の日を浴びながら町の中心部に向う。 通行人は誰一人鵜杉を気にしない。鵜杉の存在を無視して前から突っ込んできたりするするので、よけるのに必死だった。 普段は温厚なほうな鵜杉も、だんだんむかついて来た。鵜杉は通行人を男を殴り飛ばしてみた。男は綺麗に弧を描くように吹き飛んだが、腫れた頬を押さえて目に涙を滲ませながら、立ち上がり小さく呻いて……また歩き始める。 今度は、OL風の通行人を抱きしめて胸を揉んでみたが、女は前に進めないのを不思議そうにしているだけだった。離すと、何ごともなかったように歩き始めた。 周りの通行人もこの現象について一切無視をする。これで鵜杉は確信した、この世界は完全に鵜杉を無視することに決めたのだと。それならば、こっちだって考えがある。
鵜杉は、この状況を利用することにした。縦横無尽に人の群れをかき分ける。目の前の男を叩きつけて突き飛ばし、女の胸を揉むように押さえつけて、鵜杉は突き進んでいく。ふつふつと爽快感が湧き上がってくる。 鵜杉は、もう人におびえることはないのだ。彼らと自分は、同じ世界に居て関係ないものになったのだから。 やがて成り行きで駅についたので駅の構内に入っていく。もちろん切符なんて買わない。そんなこと誰も気にしないからだ。 駅のプラットホームに降り立った鵜杉は、あたりを舐めつけるような視線で物色する。 「あいつだ、あいつにきめた」 鵜杉の目の前にはベンチに坐っている一人の女子高生がいた。ちょっとぽっちゃりなのが好みの別れるところだが、形のよいせり出したオッパイに、ふくよかな腰つきは魅力的だ。 顔は鵜杉が少し好きな十代後半のタレントに似ていて可愛い感じだ。何が楽しいのか知らないが、箸が転がってもおかしい年頃特有の笑いを浮かべている。この世に、悲惨なことなどないという感じに。
鵜杉はその女子校生から鞄をとりあげて物色する。生徒手帳から名前はすぐ判明する「秋野真由子ちゃんか……可愛らしい名前だねぇ」 もちろん、真由子は一切それにたいして反応しない。鞄を投げ捨てると、拾おうとする真由子。鵜杉はそこを抱き留めてキスをした。 「ううん……」キスというよりは、口の舐めまわすような濃厚な口付けだ。明らかに迷惑そうな顔つきの真由子。 まったく何も感じないというわけではないらしい。いったん離すと、真由子は鞄を拾い上げてもとの位置にもどり平静を装っている。
短いスカートを押し上げて見る。真由子は真っ赤になり、押し上げられたスカートを必死になって下に引っ張り返す。 「どうも反応の仕方にばらつきがあるようだな」 一人ごちて鵜杉はそういうと、スカートの中に手を突っ込みパンティーを下ろしにかかった。ごわごわの子供くさいパンツだった。色が白でないのが救いだが、真由子はこんどはパンティーを両手で引っ張り返そうとするが坐りながらの無理な体勢なので、力に負けて剥ぎ取られてしまった。 公衆の面前で、若い女の子のパンツが剥ぎ取られたというのに、周りはみんな無関心である。
真由子のパンツを奪ってしまうと、ポケットにすばやくしまい込む鵜杉。真由子はそれを手で追ったが、ポケットに入ると同時に諦めてスカートを下ろして手を置いた。 手が小さく強ばっているが、またも何もなかったかのように笑顔である。 「ふーむ、ポケットに入れてしまえば元に戻せないんだな」 同じ要領でブラジャー(これも、あまりセンスのよいものではなかった)を剥ぎ取ってしまう。
こんどは、制服の下から手を入れて直に胸を揉んでみる。抵抗は……ない。元の体勢であるかぎり、抵抗はできないらしい。 少し芯のある形のよい胸を、執拗に、徹底的に、揉みしだく。 「痛い……」 真由子からが漏れる。どうやら乱暴すぎたらしい。ゆっくりと、乳を振り絞るように周辺から頂点にかけて絞ってみる。 「あっ……」 乳頭が立ってきたようだ。 鵜杉は顔をつっこんで、吸ってみる。 「いい乳だ、CかDカップってとこか」 無抵抗なことをいいことに鵜杉は真由子の身体を嬲り続けた。
胸を嬲るのも飽きたのでこんどは下へ。足を押し開き、スカートに顔を突っ込むようにして秘部を観察する。 「よし抵抗しない……なるほど未経験ではないようだ」 先ほどの愛撫がきいたのか、濡れているように見える。勝手なことをいい鵜杉は真由子のオマンコに手を……足を固く閉じられてガードされてしまった。 「なるほど、もとの形なら抵抗できるのか。」 それでも、もう鵜杉も限界にきていた。実は、勃起しまくっていたのだ。どう始末するか、このままむりやりやってしまってもいいのだが……鵜杉も下を脱ぎ、勃起したチンポをその足の隙間からオマンコに差し入れようとしてみた。素股にもちこめればとおもったが、やはり相手が坐ってる状態では無理っぽい。
上の口を使いたい所だが、まだ安全かどうかわからない。ディープキスには成功したものの、もしかしたらわざとらしくチンコを噛まれるかもしれないと思えば恐くてできない。 「そうだ、パイずりをためしてみるか」 わざと聞こえるようにいってみるが、当然のように無視だ。いい度胸である、おもむろに真由子のふくよかな双球を掴むと鵜杉は逸物を挟んでしごき始めた。 駅のホームのど真ん中で、坐っているノーパンノーブラ女子校生相手にパイずり……夢のような光景だ。もともと限界だった鵜杉は力を込めてしごく。きめ細やかな真由子の肌は、吸い付くように逸物を絶頂へと導く、このまま胸と顔めがけて発射してやってもいいのだが……どうせなら
絶頂に達した鵜杉。 「ほれ、おれの精子を受けて妊娠しろよ!」 そうでっかい声でさけぶと、無抵抗の真由子のスカートをめくり、精液がいまにもでそうな逸物を無理やり股の間に差し込んで、爆発させた!
ドピュドピュドピュ!
股の部分に無残にも広がっていく精液、やはり体勢に無理があったので膣口まではとどかなかったが、まだ汚されていない外陰部の襞の感触を味わいながらの射精に、鵜杉は満足した。 股の間にたまった精液、久しぶりだったのでたくさんでた。 「おい、このままだと妊娠しちまうかもよ?」 まあ、膣の入り口に精液がたまったぐらいでその可能性は極めて低いのだが、どういう反応をしめすか気になる。
やはりもはや半笑いといっていい感じの引きつった笑顔で無視を決め込むかとおもったら、やはり精液を流し込まれた膣が気持ち悪いのかもじもじしはじめた。 そして、おもむろに立ち上がるとトイレへと向けて歩き始めた。 「なるほど、トイレにいっておしっこでもして自然な形で洗浄するわけか」 ふとももから滴れている子種が、卑猥でいいが少々もったいないなと鵜杉は想う。
うしろからおっかけて、指でオマンコのなかに精液を指しいれてやった。 そのたびに「ぐ!」とか「ぎゃ!」とかいって速度をあげる真由子が滑稽だ。 もちろん、周りの客はみんな無視をきめこんでいるやりたいほうだいだ。 女子トイレの個室へと駆け込む真由子を追っていっしょになかへ、滑り込みセーフだった。 必死にかぎをかけているが、まあ締め出されたところで上から敷居を乗り越えるだけだったけどな。
ジャーー、こんな時にも消音に勤めるのが滑稽だ。水を流しながらおしっこをする真由子。 鵜杉はおもわず、その黄金水の吹き出る泉に口をつけていた。ゴクゴクゴク、しょっぱい味の真由子の小水を飲み干していく。 それほど多量ではないが、辛くて喉が焼ける様だ。小便など、もちろん飲む趣味はなかったんだが、思わず勢いでなんでもやってみようと思ってしまったのだ。 意外に、いけるものだと思ってしまった。新しい趣味に加わりそうな気がする。そんな鵜杉の変態行動も気にせずに、オマンコを必死かつ丁寧に洗浄している真由子。 いい表情だとおもい、顔をあげて立ちまくってるチンポを口につっこんでやることにした。 噛まれるかなと少し警戒して、先に口に指をつっこんでズポズポしてやるが、抵抗はない。 身体のほうも、力をこめて触れてやると力が抜けるようになるので口内もいっしょなのだろう。大丈夫だと判断した。のどの奥まで一物をつっこんで……。 「小便を返してやるよ!」 おもむろに、鵜杉も小便を開始した。 「げふぉ、ごふぉ……ゴクゴクゴク……うぅ……」 顔が上をむいているので、むせながら仕方なく飲み干すしかない。せっかくのいいシチュエーションだ。 こいつを公衆便所にしてやるという欲望に耐え切れず、興奮して人間便所にしてしまった。おしっこを飲み、また口から垂れて制服にまで濡れてしまっている。ちょっと酷かっただろうか。それでも、まだ興奮が冷めやらなかったので。 「舐めろよ」 そういう無茶な注文をつけてみるが、四肢の力ががぬけきっているだけで真由子からは反応がない。しかたなく口の粘膜になんどもつっこんで快楽をえることにした。 「フェラチオ……いやイマラチオというのかな、いいものだな」 喉の粘膜にこすり付けるようにやるのは、実にいい気分だった。そうやってしばらくピストンしていると、すぐ絶頂に達したので我慢せずに射精。
ドピュドピュドピュ!
ゲホゲホと咳き込みながらも、抗うことが出来ずに鵜杉の精液は真由子の食道から胃にかけてを汚していく。二発抜いて満足したので、真由子はこれで解放してやることにした。なあに、またやりたくなれば、そこらで好きなのを拾えばいい。 鵜杉洋太は、生きているか死んでいるかわからないような自分の人生が、急に輝きだしたように感じていた。
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