第十三章「種付け室」 |
その日は放課後は、レクリエーション室改め、種付けルームの落成式だった。 部屋の壁には急ごしらえの防音パネルがはめ込まれていて、部屋のカーテンも厚くてしっかりしたものに変えた。これで、締め切ってしまえば、ほぼ完璧に中の音は外には漏れない。 ベットは四つ並べただけでは、スペースが広すぎたので、これまたカーテンで仕切ってベットをもう二つ並べることにした。その隔離スペースは、ドキュン二人組みにブス四天王を抱かせる場所だ。不細工とドキュンの化け物じみたセックスの音や光景が漏れたら、さすがの種付け隊も萎えるだろうから隔離するという心憎い配慮である。 クラスの普通レベルの八人の女子を放課後のクラブ活動として犯させる施設。
壁には、なぜか種付け隊の四人が残念そうな顔で並んでいる。 彼らは、自分の好みの女子を一から十まで好き勝手に犯させてもらえると思っていたのに、マサキが中世のインチキ聖職者のように処女権を主張して、処女貫通の儀式でこの種付けルームの落成式をやるといいだしたのでがっかりしているのだ。 マサキは得意満面の笑みで、下半身だけむき出しにして並んでいる八人の女子を楽しげに見つめている。
八人の女子は一応に諦めた表情だった。何日にもわたった催眠は彼女らから抵抗する気力を奪っている。 股は彼女ら自身でローションが練りこまれており、準備は完了していた。 種付け隊にクンニさせて準備させることも考えたが、よく考えると汚らしい唾液で汚れてしまうので、そこにチンコを突っ込むのが嫌だとマサキは思いなおしたのだ。自分もキモオタのくせに、あいかわらずいい度胸である。
「じゃあ、左から順番に突っ込んでいくね」 さすがに八回射精できるわけではないので、全員に中出しすることは考えていない。心の準備も余韻も何もなしに、ただ左の子から順番に突き入れていくマサキ。 処女膜を破るという行為は、個人差もあるがケアなども考えると結構面倒くさく、特に気持ちがいいものではない。気持ちよさがあるとすれば征服感とか、まあ精神的なものだ。八人ものキツキツのマンコにたっぷりと押し込んでいく作業は、それなりにきついものだった。 それでもマサキは、後先考えずに、ただ乱暴に押し込んでやぶってしまえばいいので、その点は楽だった。無残にも処女膜を破かれた女の子たちは、「痛い!」や「嫌!」など無個性な台詞をそれなりに個性的にあげている。 気分もへったくれもないので、嬌声をあげるような子は皆無だった。現実は陵辱ものエロゲのように簡単にはいかないのだなと、マサキは少し疲れを感じて手を……ではなくて、腰を止めたが、やはり八人の女子が腰を突き出して、自分に突かれるのを待つという淫蕩な光景に気を取り直して、儀式を続ける。 時間も結構かかったし、四人目ぐらいで射精してしまうかと思ったが、不思議と射精はせずに八人目まで来てしまった。ローションでテラテラに光っている股間にゆっくりと差し入れると、何の抵抗もなくスルスルと入っていく。 「あれ?」 「あは……」 なぜか、八人目の少女、伊藤真奈美が半笑いで振り返った。 「伊藤、お前処女じゃないの?」 「うん……あの知り合いのお兄さんとね」 そういって申し訳なさに笑う。中学二年生でも、最近は処女でない子もいるわけだ。伊藤真奈美は、自分の兄の友人と好きあって付き合って突き合うというまあ、良くありがちなケースで処女をすでに喪失していた。 すでにセックスを経験しているので、マサキにやられて泣き出してしまっている女子もいるなかで、彼女はそこまで深刻な嫌悪感を感じずにいるようだった。 そのお兄さんとやらに開発されているオマンコは思いのほか具合がよく。 「じゃあ、罰としてお前のオマンコの中に射精な」 「えーやだ……ちょっと!」 そうはいっても、抵抗できないしマサキの腰も止まらない。けっこうな巨乳である真奈美の胸を揉みながら、マサキはようやく股間にしっくりくるセックスができたように感じていた。 「伊藤、お前のオマンコはなかなかいいな。やっぱ具合のいい娘のなかに出すのが一番だよ」 「うぁ……嫌だよ、そんなこと、褒められてもうれしくないよ!」 たとえ、真奈美が嫌がっても真奈美の大きな胸は、それを握り締めるマサキを興奮させる。真奈美の中で大きく膨れ上がったマサキの一物は膨れ上がって、欲望を吐き出す。身体は、そのための機能を備えている。自然に、性交は始まり終わる。 「ほれ出すよ、俺の子妊娠するといいよ!」
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!
「あぁー出しちゃ……やぁ!」 真奈美がおなかの中で暖かい液体が吐き出されるのを感じていた。経験があったから、その生暖かさが何を意味するのか知っている。真奈美は種付けされたのだ。 落胆する真奈美に同情できる女子は居ない。なぜなら、ほかの女子も同じ運命が待っているのだから。
「よーし落成式はこれで終了! 種付け隊やっていいぞ」
その掛け声を合図に、壁で並ばされていた種付け隊が歓声を上げながらクラスの女子にむさぼりついていく。女子は抵抗できない、デブオタ男子どもは新しいベットの上で、欲望の限りを尽くす。そんな光景を見て、喜びと悲しみの声を聞きながら、満足してマサキは種付け室を出て行った。
――――
帰り道、マサキはちょうど陸上部の練習を終えて帰る円藤希と一緒になったので、半ば強制的に誘って帰宅することにした。 やや不満げながら、練習の後にしてくれたのは助かったと円藤希はしぶしぶ了承した。「それにしても、どこに連れて行くつもりだ」 「ぼくの家……の隣」 二人の目の前には鳥取家があった。 「隣っておい……ここは、鳥取ツバメの家じゃないのか」 円藤希と鳥取ツバメは、親友とはいかないまでも親しい友達である。女子は、なぜか容姿レベルが同程度の女子と仲良しグループを形成するという不思議な習性があり、ツバメの家も希は訪ねたことがあった。 その隣に、安西マサキが住んでることなどまったく知らなかったわけだが。 「ここがまあ、いまぼくの家みたいなものだから」 「わけのわからないことを……本当に入るのか」 引っ張られるようにして、当然のことながら鍵は開いていた。
「マサキくん、いらっしゃい……あら見たことある子ねえ、お友達?」 玄関の物音を聞きつけたのか、鶴奈さんが出迎えてくれた。大体の帰宅時間を把握して鍵は空けておくが、無用心にならないように玄関には注意を払っておく。 家庭を預かる主婦としては普通のことなのだが、ここらへんの鶴奈の細やかな心配りが、マサキにはいちいち嬉しい。 「ああ、お邪魔します。『ツバメさんの』クラスメイトの円藤と申します」 マサキが紹介する前に、『ツバメさんの』の部分を強調した自己紹介をする希。 「あら、マサキくんとツバメのお友達ね」 「『ツバメさんの』お友達の円藤希です、よろしくお願いします」 マサキは、もう希をほおって置いてリビングに入っていく。ヒナは風邪が全快したらしく、ツバメと相変わらず例のRPGにかかりっきりになっていた。正直、ゲーマーのマサキからみるとキャラの配置も滅茶苦茶のヘタクソプレイでじれったい。いつになったらクリアーするんだ。レベル上がりすぎじゃないのか。 「あーお兄ちゃんいらっしゃい」 ヒナが暖かく迎えてくれる。玄関先に、希が見えたのでツバメが驚く。 「あんた、希を連れてきたの。何を考えてるの!」 「何って、友達を連れてきただけだが」 「当然のようにいうな、なんで私の家に連れてくるの!」 そんな言い争いをしているツバメとマサキ。そこに希が入ってくる。 「あーすまんな、ツバメ……お邪魔して」 「いやっ! 希はいいのよ友達だし、当たり前! 私がいいたいのはこの馬鹿が」 「なんだよ、友達だから連れて来てもよかったんじゃないか」 「違う……だからあんたが連れてくるから……あんたも、希も、くるのも、駄目じゃないんだけど……もう、わけわかんない!」 ツバメは自分の怒りに理由がつけられずに怒って、怒りを抑えることもできないようでプイっとゲームのほうに向いてしまった。そんなツバメの様子が意味不明で面白かったのか、ヒナがアハハと笑う。 笑われてさらに顔を真っ赤にするツバメ。最近パターンが読めてきた、このまま行くと怒りをつのらせたツバメに適当に理由つけて攻撃される。マサキは身構えた。
「あらあら……希さんも、お夕飯は食べていくのよね?」 意味はないのだが、リビングに追ってきた鶴奈が「あらあら」というと場が収まるので不思議だ。ツバメの怒りも収まったようでマサキは心底ほっとする。鶴奈さまさまだ。ご飯食べていくのかと聞かれて、円藤がマサキの方を振り返る。 「ああ、円藤も食べていきますよ夕飯」 「そう……じゃあ、そういうことでお願いします」 希もマサキの指示なので、逆らわずに了承した。携帯で家に、ツバメの家に寄って帰るから少し遅くなること、夕ご飯は食べていくことを連絡したようだった。マサキの家なら警戒されるだろうが、女友達の家ならば警戒されないというマサキの計算はうまくいったようだ。 「じゃあ、ツバメ。夕ご飯まで、ちょっとツバメの部屋借りるからな」 「勝手にしなさいよ!」 もうゲームに集中して、相手をしてくれないツバメだった。いまは好都合だが。 「じゃあ、円藤、ちょっとツバメの部屋まで一緒に付き合ってくれ」 「わかった……」
あいかわらず、甘い匂いがするピンクと白を基調にしたツバメの部屋。もう自分の部屋よりも、ここが居心地よくなっているマサキである。部屋に入るなり、ベットに腰掛けて借りてきた猫のようになっている希。 「円藤……なんで呼ばれたかはわかってるよな」 「それは、わかっているが……まさかツバメの部屋でとは予想してなかった」 そういってうつむく希。こうしていると、可愛らしいものだった。
希は、髪も短髪に刈り上げているし、身体も鍛えていて動作も普段からキビキビしているのだが、そうやって抑えれば抑えるほどに、その女性らしい肢体からは妙な色気が滲み出ているのだ。こうして隣に座っていると、甘ったるいツバメの匂いとは違って、こう爽やかな甘酸っぱいような匂いがする。 そのせいもあって陸上部の活動で目立ってることもあるのだろうが、活発で可愛くて、いかにも男子受けしそうな鳥取ツバメや、男の保護欲をそそる健気な佐藤理沙などと遜色ないほどに男子に人気がある。 「お前、美人なのに彼氏つくらないのか?」 不思議に思ってマサキはそう聞いてみる。 「言い寄ってくる男が、みんな私の身体しか見てないのがわかってるから……そういう馬鹿な男子とは付き合いたくない」 何を見ているのか、何も見ていないのか。うつむき加減に、そういう希。 「そういうもんかねえ」 「それで……やらないのか」
まさか、希からいってくるとは思わなかった。マサキは、驚いて聞き返した。 「あのな……お前のアレを飲んだあとに計測したら短距離のタイムがあがっていたんだ。確かに、効果があるらしいな」 そういわれて、なんのことかすぐ思い出せなかったが。 「ああ、そうだな。ぼくの精液を身体に取り込めば、お前の短距離のタイムは確実にあがっていくぞ」 そうそう、そういう理由付けでやるんだった。心理的訓練が身体能力に影響を与えるというのは、これは事実すでに研究が進んでいることで結果も出ている。陸上だけではなく、国体クラス以上の選手は、その多くが計画的なメンタルトレーニングを行い成果は実証されている。 強力なイメージトレーニングに匹敵するだけの効果を催眠は持っている。特に希の場合は、高い身体能力とそれを発揮できるだけのガタイができあがっているのだから、あとは脳が、その力を瞬発的にどれだけ引き出せるかにかかっているのだ。この場合は、マサキが安請け合いしてしまって問題はない。 「さあ、ベットに横たわって服を脱げ。ぼくに任せろ、膣で精液を取り込んだほうがもっともっと効果があるんだ」 「膣でとか、露骨なこと言うな……」 そういいながらも、覚悟はできていたのか。着ている服を脱ぐ希。下着は純白だった。当然なような、なにか意外なような不思議な感じがした。それも、脱いでいくのが恥ずかしいのだろうあわてて脱ぎ取っていく希。 「そんなにあわてなくてもいいぞ……時間はけっこうあるからな」 「誰が……しょうがなくやるんだからな。もう私は諦めてるから」 どうせされるなら、陸上のタイムがあがったほうがいいということなのだろう。 毛の生えかけた、オマンコに武者ぶりついていくマサキ。 「ちょっと、それはいきなりすぎるだろ!」 「痛たたたた! 顔挟んでるから」 いきなりクンニされそうになって、あわてて足を閉じた希の力強い太ももで顔を挟まれて死にそうになったマサキ。 「あ……ごめん」 「いや、ぼくも、がっつきすぎたよ、ゆっくりやるから」 そういって、口付けをするマサキ。もちろん上の口に。 立ってキスすると、背が高い希だと見上げるような形になってしまうから、ベットで寝そべってやるのは都合がいい。 「舌もいれていい?」 「嫌でもやるんだろ……いちいち聞かないでよ」 そういって口をあけて受け入れてくれる希の舌を吸うようにしてやるマサキ。ここらへんも、マサキの経験値があがってきているようだ。やりかたがうまいので、舌を絡めても抵抗はない。そのまま、ゆっくりと絡めてやる。悪くない雰囲気にはなってきた。
「はぁ……」 ため息をつく、希。 「どうした?」 「こういうのも悪くないと思う自分が嫌になってきた……私はこんなことがないと、こういうことは一生なかったかもしれないから……」 「そんなことはないだろう、こんなに綺麗なんだからさ」 「頼むからそんなこといわないで、やるならだまってやってよ」 マサキが、希の形の良い胸をもてあそんでやると、乳頭が元気にたちあがってきた。抑えていたのだろう、声と息が一気に吐き出されてペコンと希のおなかがへこんだ。すかさず吸うと、可愛らしい声をあげる希。一通りそうやって遊ぶ。
「円藤は、腹筋も結構あるよなあ……ごめんな妊娠したらちょっと落としてもらわないと」 「ああ……そういうこともあるのか。うん、しょうがないよ諦める」 普段の暴れっぷりが嘘みたいに、従順で大人しい希。マサキが知らなかっただけで、もとからこういう性格だったのかもしれない。 「もういいよね……」 そういって、希の股に手を入れるマサキ。さっきのがあったので、恐る恐るだったが抵抗はなかった。 「ほんの少し、濡れてる感じかな」 「だから……そういうことを、いちいち口にださないで」 生えかけの茂みは仄かな熱と湿り気を感じさせていた。 張りのある太ももが美しい。 「口で舐めるから、もう大丈夫だよな」 「だから……」 舌で湿り気を舐めとるようにして、味わう。口の中に甘酸っぱいような、柑橘系の爽やかな味が広がる。マサキは目が覚めるようだった。愛液の味は、女性によって味わいが違うものだが、こんな味は初めてだった。運動ばっかりするとこうなるのか、いやおそらく希の体質によるものなのだろう。 形のよい足を押さえて、腰を抱え込むようにして舐め続ける。いくら味わっても、味わいつくせぬ美味。マサキは、ただ舐め続け味わい続けた。 「……ふっ……もう駄目……ひゃぁ!」 我慢し続けてきた快楽に耐え切れなくなって、決壊したように身体を振るわせる希。ビクッビクッっと身体を震わせて、腰をガクガクと振る。 そして、快楽の波に耐え切れなくなって足を力いっぱい閉じた。 「いたただたたたたたた! 円藤、足! 足!」 顔と身体をギュッと足で挟まれて、溜まらず叫び声をあげるマサキ。 「はぁ……ごめん」 「はぁはぁ……足に挟まれる痛みがトラウマになりそうだ」 気がついて、足を開く希。もう十分濡れているし、トラウマでクンニができなくなっては困るので、この程度で挿入にいたることにする。 「じゃあ、いれちゃうね」 「だから……いちいち言わないで」 「いや、これは言わなきゃだめだろ。円藤は初めてだろう、最初は痛いものだから」 「馬鹿にしているな……痛みと言っても裂傷程度だろう、その程度の痛みを耐え切れないほど私は弱くない」 そういうものなのか、鍛えられる場所ではないような気がするのだが。希の濡れそぼったそこは、とても自然な感じで、いやらしいことをしているという感じがしなかった。 「そういうなら、入れちゃうね」 そういいながら、そっと下の口に亀頭を口付けさせて恐る恐るという感じでゆっくりと入れていく。思いのほか、すんなりと受け入れてくれた。ミシミシという感じで亀頭が抵抗を感じ、それでもゆっくりと押し付けていって、やがてすべてを跳ね除けてズブリと挿入した。 「うっ……」 希が小さく呻いた。 「やっぱり痛いんじゃないか」 「そんなことはない……ちょっとジンジンするだけ」 それが痛いってことなんじゃないかなと思いつつ、一度最奥まで入れて見る。ピストンはまだしない、痛みを我慢するようにこわばらせている希の美しい顔を見て、その反応を見てどうやるか決めるつもりだ。 処女にもいろいろあって、あまりに辛いタイプなら無理に動くつもりはない。希は明日の陸上の訓練にも無理にでも出るだろうし、ダメージを残すつもりはないのだ。 どうやら、大丈夫そうだと考えて、少しずつ動いて見る。 「うっ……うっ」 「やっぱり、きついか?」 「そんなことはない、別に自由うぅに、動いても……かまわないよ」 強がるので、希の限界ラインがわからない。希のオマンコは、鍛えているせいもあるのかもしれないが特に小さくて、ギチギチと心地よく締め付けてくれるので、無理にピストンしなくても十分に気持ちいい。 半剥けのクリトリスを刺激してやろうと見たら、接合部から血が一筋流れていた。それにもかまわずに、女の子の小さい亀頭を刺激してやる。 「ふっ……ふっ」 反応して息を吐く希。 「気持ちいい?」 「気が……まぎれる、多少うっ……」 「まあ、こっちはどうやっても気持ちが良いからな」 そうやって、胸に顔を押し付けてもてあそんでみる。すでに立っている乳頭をはじくと、いい声をあげる。そうやって気を高めて、さっさと射精するつもりだった。そんなに最初から無理やりやるつもりはないのだ。希とは長い付き合いをするつもりだから。 「それじゃ、そろそろ射精するぞ」 「ぬっ……来い」 その反応に少し笑ってしまうマサキ。 「来いっていうやつは初めてきたぞ、女の子は行くじゃないのか」 「行くもんか……そっちが来たければ来ればいいだろう」 変な反応だが、希らしい。そういうのも、希の強がりなのだろう。さすがに辛そうなので、さっさと射精してしまうことにした。すでに、射精圏内に気持ちは高まりつつある。腰を抱くようにして、ぐっと抱きしめると「うっ」とまた苦しげに望みは声をあげた。 「じゃあ、行きたいから、そっち行くわ」 「うん……来い」
ドピュドピュドピュドピュドピュドピュ!!
希の奥に、勢いよくほとばしる白濁液。吐きつけられて、何か感じたのかまた希は「うっ」と呻くのだった。初めてで、セックスでいかすっていうのはやっぱり難しいのかもしれないなと、射精の余韻に浸って抱きつくようにしてまとわりつきながらマサキは考える。今日はこのぐらいだな。
「明日も練習でるんだろうけど、控えめにしておけよ」 「……いわれなくても、無理しすぎて身体を壊すようなことはしない」 そこらへんは、ダメージの管理も出来る女だとは思っているけどな。 「こうやって、抱かれていればタイムは確実にあがっていくから、焦るな」 「そうだな……もしいまので妊娠したとしても、再来月の大会には出れるだろうし、冬のはきっと無理だから次の大会に賭けるよ」 「妊娠って、生理周期とか分かってるのか」 「いや……今日生理でなくてよかったと思っただけだが」 そうだなあ、円藤の性格で生理周期とか測ってきているわけがないとマサキは思った。 「出せばできるんじゃないのか」 「まあ、それでもそのうちできるだろうな」 「そうか……そうだな、私は諦めてるからそれでいい」 どうしてなのかはマサキには分からないが、希はクラスのどの女子よりも、諦めがよく現状を素直に受け入れている。理由など、どうでもいいのかもしれない。マサキにとっては好都合なのだから。 「タオルあるから、それで吹いてな。風呂も借りれるようにいっておくから」 「シーツはどうするつもりだ、今日このベットでツバメが寝るんだろ」 「ああ……シーツは、代えがある場所ちゃんと知ってるから大丈夫だよ」 いずれは、鶴奈さんにばれるわけでどうするかなあとマサキは思う。ちょっと言い訳のしようがないような気もする。ツバメに二回破瓜があったとか、それは面白い冗談だが、鶴奈さんに万が一、ヒナのだと思われるとちょっと……というか、かなりやっかいかもしれない。まあ、なんとでもなるかな。
一緒に後片付けをして、ご飯を食べて風呂に入って円藤希は帰っていった。いつになく、大人しかった。彼女なりに痛みとか、感情を押し殺していたのかもしれない。そして、今日もやっぱりマサキは、希を連れてきたことで余計に機嫌が悪くなってしまったらしいツバメにマッサージして殴られるのだった。
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