七章下 |
マサキから与えられた、この催眠アクセサリーの効果を、幸助は山本姉妹で試してみることにした。ちょうど休日、時間を止めて、マンションに入ると姉妹はちゃんといた。 「せっかくの休みなのに……さみしいことだね」 自分のことを差し置いて、そんなことをいう幸助。ただ男っけがないのは幸助としては安心できる。とりあえず、小さなイヤリングの形状をした催眠アクセサリーを二人の耳に付けてみた。 一度、つければつけることを意識せずに付け続けるというのだが。 「とりあえず……時間を動かしてみるか」 幸助は、いつもの巨大なぬいぐるみの影にうずもれるようにして、隠れる。机に向かって勉強しているらしい、山本佐知にとても近い。様子がよくわかっていいのだが、いつでも時間が止められるという幸助でなければ、怖くて居られないような場所だ。 時間を動かし始めると、シャツにデニムだけというラフな格好の佐知は、ゆっくりと動き始めた。むき出しになっている腕からは、健康的な小麦色の肌がのぞく。いくら発展途上の胸とはいえ、ブラすらつけてないのはどうだろう。薄いシャツから、完全に乳頭が浮き上がってみる。 室内だからいいのか、客でも来たらどうするつもりだ。そんな馬鹿なことを考えながら幸助は息を潜めた。特に、イヤリングをつけたことによって変化はない。勉強に集中しているようで、時々小さく呻いて考え込んでいる。ルビーのような赤いイヤリングは、佐知の赤みがかかった焼けた短髪に良く似合っている。 「佐知、休みなのに精が出るわね……」 姉の麻美がコーヒーを持って佐知の机まできた、ぴっちりとした赤いスーツにタイトなスカートから、むき出しの太ももが覗くというセクシーな女性にしかできない、かっこいい服装なのだが、何故かその上にピンクのエプロンをつけるという台無しな格好をしている。料理でもしていたのか、それならスーツの上着ぐらい脱げと幸助は思う。外なのか中なのかはっきりしてほしいが、そんなチグハグな服装もスタイルのいい麻美が着ると、なぜか魅力的なものに見えるから不思議だ。 「姉さんこそ、デートはどうしたの」 そうやって佐知がいうと、麻美は舌をちろっと出してばつが悪そうな顔をした。 「あんまりつまんない男だったから、逃げてきちゃったわよ……私はあれだわ、いまは休男期なのかも。いまは男はいらないってね」 「なにそれ……まあ、姉さんはモテるからなあ」 そうやって、変な格好の姉のスタイルを羨ましそうに見る佐知。 「あんただって、可愛いじゃない。なんか急に女らしくなってきたし、あんたも彼氏でもできたんじゃない」 そうやって勘ぐる麻美。 「まさか……そんなの居ないよ」 「あはっ、結構本気で言ってみたのに、はずれちゃったか。コーヒー冷めないうちに飲んでね、それにもうすぐテストなんでしょ、たくさん勉強しないと私みたいになっちゃうわよ」 「アハッ……姉さんみたいになれるなら、喜んで勉強放棄するんだけどなあ」 そういって、佐知は控えめに笑った。彼女は、女性的な姉といつも自分を比べて、せめて勉強や運動ぐらいと、がんばっている。姉は姉で、自分にないものをたくさん持っている妹をひそかに羨んでいるのだが、二人のそんなかみ合わないところが姉妹の関係を上手くいかせているのかもしれなかった。
「……わる」 時間を止める幸助。とりあえず、催眠装置の効果を確かめてみることにしよう。佐知を抱えるようにして、ベットに運ぶ。佐知は、身体が軽いので運びやすい。短いジーンズと白いゴワゴワした子供っぽいパンツを脱がして、下半身をむき出しにする。 運動で引き締まった太もも、その先にある女性器はいまだに無垢なものであったが、何度も幸助が犯したことによって、ようやくこなれてきている。ゆっくりとそれに舌を這わせるようにして下準備していく。 「あいかわらず……爽やかな味だな」 オマンコに爽やかというのはおかしい表現だが、ちょっと酸味があって口の中が爽やかになるようなそんな味がする。成長途上で、過剰気味に運動しているせいか、それとも体質によるものなのか。 女性によって、味が違うというのも、幸助は最近になって気がついた。佐知のまだこなれきっていない小さな穴を、味わうようにして舐め取っていく。佐知の呼吸がすぐ荒くなって、熱い息を吐き出した。 若いせいもあるのだろうが、これで、佐知は性的な刺激に弱くて意外に濡れやすいのだ。舌がざわざわとして、幸助を興奮させる液体が次々とにじみ出てくる。吸えば吸うほどに、奥から次々と尽きせぬ泉のようで、女性の身体というのは不思議なものだ。 幸助の口元がドロドロになるぐらい濡れきったところで、すでに勃起しているじぶんのものを、そこに這わせるようにして挿入していく。佐知の穴は、幸助が最初から少しずつ少しずつ広げてきたものだ。自分の形にぴったりと合うように締め付けてくる、細い襞の中へぷっくらと膨れ上がった自分の物を押し込んでいく。 「あいかわず、締め付けがきついな……」 最近、ようやく一番奥まで入るようになったのだ。佐知の穴はもうジュルジュルになっているのだが、それでもいっぱいに突き入れると、まるで食いちぎられるような勢いで締め付けてくる。これは、佐知でないと味わえない感覚だが、きつすぎてすぐ射精してしまいそうに頭が熱くなる。 気をそらすように、幸助は佐知の乾いた唇に舐めるように吸い付いていく。まるで口の中を陵辱するように、舌を激しく絡めて唾液を交換する。時間が止まっていても、佐知の呼吸は激しくなっている。鼓動を感じる、幸助の腕の中でちゃんと佐知は感じて生きている。 シャツをもちあげるようにして、佐知のおっぱいを出す。薄い胸だが、触ってみるときちんと柔らかい。小さい乳頭でも、吸い上げるときちんとピクピクと痙攣して気持ちよがる。 「んっ……」 佐知から色っぽい息が漏れた。声を出しても、意識を取り戻すわけではないことはこれまでの経験で分かっている。止まった世界で、意識をもって活動できるのは幸助だけなのだ。ただ、幸助によってもたらされた刺激までがないことになってしまうわけではないということ。 佐知とするまでは、大きい胸ばかりに女性を感じて、貧乳なんてと思っていた幸助だが。薄い胸には、薄い胸なりの良さがあるといまは感じていた。刺激がダイレクトに伝わるし、自分の手でもいいように感じさせることができる。 「可愛いな佐知の胸は……」 結局のところ、佐知が可愛いだけなのかもしれない。ベットでの佐知は、抱く前に見ていたより何倍も可愛いと思う。最近、どんどん可愛らしさを増していくようなのだ。それは、近くに居る姉も感じたらしくて可愛くなったとはいっていたが。 佐知の肌は、健康的な小麦色をしている。ただ、日に焼けても黒みを増すだけでその瑞々しさまでは喪われているわけではないようだ。佐知の短い髪を撫でてやる、すこし乾いていてそよぐようで。それが心地よく感じる。 幸助に何度も何度も蕩けさせられて、身体中を弄られて、それでもどこか佐知は爽やかで健康的な、少女らしさを喪っては居ない。だから幸助は、佐知を抱くたびにスッっとする気持ちよさがある。 正常位で身体を押し付けるようにして抱きしめると、ビクッビクッと佐知の身体が震えた。佐知の目がトロンとして、黒目が増していく。イッてしまったのだ。時間停止の世界で、佐知に抵抗はないから、その身体はただ快楽を貪るためだけに動く。口が半開きになるが、それをだらしないものだとは思わない。 涎を、舐めるようにしてもう一度佐知に深い口付けをして口の中のものを吸う。深く淫蕩で、それでいて爽やかで。幸助も限界を感じて、腰の動きを早めていく。 「佐知……いくぞ」 「んっんっ……はっ……」 佐知は、またガクンッと身体を振るわせた。キュッキューと佐知の肉襞が、幸助のものを吸い上げるようにして痙攣する。 「出る……」 幸助は、ドピュドピピュ! とためらわずに佐知の中に欲望を吐き出していく。 幸助には、まるで自分の一物が別の生き物になってしまったよう感じた。ドクドクと佐知の中で鼓動するのが分かる。佐知のオマンコも、また別の生き物のように幸助の粘液をたっぷりと吸い上げていく。 性器はきっと、独立した生き物なのだ。子種を吐き出して、精を受けて妊娠するためだけの機関。その快楽に引きずられるようにして、幸助は今日も佐知の中に精液をたっぷりと吐き出した。 「ふぅ……」 さすがに、幸助も息をつく。佐知に与える最初の射精は、いつも長いものになるからだ。時間停止しているのでわからないが、たぶん一時間はたっているだろう。佐知を抱きしめて、抜かずにゆっくりとベットに寝そべる。すこし休憩だ。
しばらく、まどろみを楽しんでいた幸助であったが、立ち上がって佐知を下半身むき出しのままに、勉強机の前に戻して座らせる。下着とデニムはベットに置かれたままである。当然のごとく、その横には姉の麻美がいて佐知のほうを見ている。これは、実験にはちょうどいい環境だ。 「……かける」 時間を元に戻す。佐知は、先ほどの性的刺激の余波が冷めやらないのか、顔を赤くして熱っぽい息を吐きながらも、参考書に向かっている。 「馬鹿なこといってないで勉強しなさいよねー」 「んっ……うん、お姉ちゃん」 麻美は、自分の妹が上半身のシャツは先ほどのプレイで汗をかいて張り付いているし、下はむき出しになって股間から精液を少しずつ垂れ流しているという状況なのにもかかわらず、それに気がつかない様子で話しかけている。佐知も同様のようだ。 どうやら、マサキからもらった催眠アクセサリーの効果は完璧といっていいようだった。 麻美は、もう少し勉強の様子を見ていると、邪魔になるといけないからといってリビングへと降りていった。 佐知は、本当に気がついていないのだろうか、前にもまして勉強に集中している様子である。幸助は、少し観察して効果のほどは確かめられたと思った。だが、ここまできて麻美のほうはやらないという手もないだろう。 時間を止めて、リビングへと降りていく。リビングにはいないので、キッチンのほうを覗いてみるとやはりそこに麻美はいた。パスタと軽い添え物を作っているようだった。時間的には遅い昼食といったところだろうか。 たぶん、麻美は昼を食べるつもりでデートとやらにいって、それでご飯も食べずに帰ってきてしまったのだろう。どんだけつまらない男だったのか知らないが、ご飯も食べないで速攻で帰るとか相手の男が少し可哀想な気がした。 まあ、それもしかたがないかもしれない。赤いスーツをぴったりと着た、スタイルの良い肢体の麻美はどこからどうみても大人のいい女なのだから。ピンクでフリルのついたエプロンをつけてスープをかき回していなければであるが。 「どっちかにすればいいのにな」 可愛い格好か、かっこいい格好か、どっちかにすればいいのに。チグハグな格好が、まるで変なプレイみたいなことになっている。とりあえず、太ももに張り付いた短いスカートをたくしあげるとエンジ色の透け透けなパンツが出てきた。 「うあー色っぽい」 こんなパンツはいて、タイトなスカートで見えたらどうするつもりなんだろう。 「まあ、見えたらラッキーってことか」 可愛くても、かっこよくてもいいが、色気の塊のような女であることに代わりはない。山本麻美二十四歳、女の一つの盛りの季節がそこにはあった。後ろから、あえてパンツの股に擦り付けるようにして、腰を動かす。 「ああっ……この感触もなかなかいいな」 足をもっと広げて、後ろから突き上げてみる。パンツ越しなので、さらりとした感触が楽しめる。滑るような素材で、たぶんシルクかなにかだ。濡れそぼった幸助の亀頭を爽やかな感触で包み込んでくれるようだった。 幸助は、悪戯心を感じてパンツはそのままにして犯すことにした。さっと手でめくると薄いパンツはいとも簡単に麻美の肉襞を露呈させる。そこに、さっきセックスでたっぷりと濡れた亀頭を押し付けていく。 さすがにまったく濡れていないオマンコにするりと入ることはない。それでも、強引に入り口からこすり付けていくようにして押し込んでいく。幸助のほうがタップリと濡れていたからだろう、何回か突き上げるとにゅるりと奥まで入っていった。さすがに、濡れていない肉襞にピストンはきついのでそのまま入れたまま、濡れる前の襞の感触を楽しむようにした。 前から、まだ皮の向けていないクリトリスをこするようにして刺激する。 「んっ……ふっあ」 真っ赤な口紅を塗りつけた、小さい口をあけて熱い息を吐き出す麻美。高い声の佐知とちがって、麻美のトーンは少し低くてうちにこもるような声である。それが、隠微なアダルトさを幸助に感じさせる。 下の肉襞も、やはり佐知とは違う。それなりに広さも容量もあって、濡れてない状態で突き入れても受け入れる余地があった。締め付けは佐知のほうが高かったが、それは別にガバガバというわけではなくて、麻美の肉の柔軟さなのだろう。 後ろから、服越しに柔らかい胸を揉むようにしていると、少しずつだが麻美のオマンコも濡れだしてきた。まったくタイプが違うようにみえても、やはり姉妹だ。濡れやすいのは家系のようである。 胸を向くのは面倒くさいし、スーツが駄目になっても可哀想なので、尻を触ることにした。麻美は、胸もいいが尻のむっちり感やボリュームも素晴らしい。ムチムチで、しかも垂れていない尻から太ももにかけてのラインは、これ自体が自然が生み出した芸術のように思える。 日の当たる場所になんか出たことがないというぐらいに、白くて滑らかなお尻。麻美は、他の男ともセックスしたりするのだろうか。デートに出ているぐらいだから、逆にいま彼氏はいないのだろうが、それでもこれだけいい女だから他の男がほっておくはずもない。そう考えると、嫉妬を感じて幸助は突き上げる勢いを強くする。 「んっふっ!」 突き上げるたびに、きゅっと締め付けて前かがみになって息を荒げる麻美。幸助はそんなことにも構わずに、腰を回すように突き上げてじわじわと愛液を出してきた、肉襞の感触を楽しむようにしてピストンを繰り替えす。 さっき一発だしておいたから、結構無理が効く。他の男ともやってんのかな、やってないのかな。そんなことを麻美の白い尻を見ながら考えていると気持ちが高まってきて、幸助は思わず麻美の尻を軽く叩いてしまった。 血管が透けて見えるんじゃないかというぐらいの白い肌である。幸助が叩いたところが、少し赤くなってしまう。それを見て、またムラムラと興奮する。 麻美を覗き込むように顔を見る。きっと楽しく料理していたのだろう、笑顔のままで熱い息を吐いている麻美を犯す。 「なあっ……麻美、妊娠してくれよ」 あえて乱暴な言葉をつかって、麻美を攻め立てる。静まり返ってる時間、止まっている麻美はただ、それには答えずに笑顔で息を吐いてうつむいているだけだ。こういうのも悪くはない。 高校生で同級生の佐知は正直、孕ませてしまうのが可哀想な気がしている。普通に同級生としてクラスにいるんだし、最近よく話すようにもなっている。それでも、獣性にまかせて犯しているわけだが。 それにくらべて、麻美のこなれた身体なら、むしろ孕ませてしまうのが自然だろう。付き合いの多いらしい麻美を自分のものにするには、むしろ妊娠させてしまったほうがいい。そう考えているから、幸助はいつも麻美のほうに多く出してしまうのだ。 「出るぞ、妊娠しろよ……」 そうやっていいながら、下からグインッと腰を突き上げて射精する。麻美の子宮口にドピュドピュと白濁液がふりかかっていく。麻美の中で、ドクドクと自分の白い欲望の塊を吐き出してしまうと、麻美の腹を撫で回しながら、幸助は満足するのだった。 「今日はこのぐらいに、しておくかな」 催眠装置がこっちにも働いているか一応テストをしておかなければならない、手元にあった小さなビンがちょうど良かったので、するりと麻美の愛液と精液でいりまじったドロドロのオマンコの中に挿入する。 「おー、落ちない」 中々の締め付けである、香辛料かなにかが入ったビンを逆向きに差し込んでも、くわえ込んで落とさないのだ。見事であった。 スカートをたくし上げられて、パンツをめくられて、そこにビンを差し込まれて料理している麻美の光景は、幸助の征服感を満足させるものだ。部屋の影に隠れるようにして、時間を元にもどす。 「あとは……あれ」 体勢がちょっと前かがみになっていたのは気になったのだろう。自分の位置とかは性的なものとは関係ないので感知できるようだ。気を取り直したように、スープをゆっくりとかきまぜて、とろみをつける作業に戻る麻美。 もちろん股からは精液を垂れ流して、ビンをくわえ込んでいるままだ。すこし息が荒いのは、オマンコに堅いものが挟まっているからだろう。それは性的なものなので、麻美は感知できないでいるというわけだ。 「ふぅ……よし、これで完成っと」 パスタを茹で上げて、湯切りして皿に盛り付けた拍子に、股間に刺さっていたビンが抜けて、下に落ちてごろりと転がる。 「あら……どうしたのかしら」 スカートはまだめくれあがっていたままだが、下に落ちたビンに気がついたらしく持ち上げて、不思議そうに見つめている。 「落としたのかな……なんか濡れてる」 フキンで綺麗にふき取ると、麻美は料理にもどった。完璧に大丈夫そうだ、幸助はこのままこっそりと音を立てないで外に出る。この装置を使えば、もっといろいろ遊びができそうだ。山本姉妹の自宅からの帰り道、幸助はいろいろと期待を膨らませながら思案するのだった。
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