第二章「床屋で三発」 |
二川英志の話をしよう。チビ、デブ、小汚い、臭すぎ、まさに四重苦と言える二川に付いたあだ名は豚皮だった。このあだ名はきわめて失礼なものである……もちろん本来綺麗好きな動物である豚に対して。さらにいえば、あといっぽで外科手術を必要とするギリギリの短小包茎であるうえ、ヒドイ早漏の六重苦だったのだが。これは彼の性器などに誰も興味を払わなかったため露見しなかった。ともかく、その醜悪な外見を保持しつつ、さっさと死ななかったのは二川が外見と同じように精神も立ち腐れていることを示している。献身的ヒューマニストでも、彼の姿をみてその風下に立てば、激しい嘔吐を感じつつその教義にゆらぎを感じるのではないだろうか。 周りにとっても彼自身にとっても、忍耐と地獄の半生を終えた彼に、天が唯一の解決策である死をおずおずと差し出そうとしたとき、彼の人生は一つの魔法と共に一変してしまう。彼は偶然にも「時間を止める」能力を会得してしまったのだ。考えうる最悪の人間に渡ってしまった大いなる力……彼はもちろんそれを使って考えうる最低の行為をする。そして今また、更なる犠牲者を生み出そうとしている。 二川は最初のタイムストップ時に通行人から奪い取った金を片手に町を彷徨した。金はあるのだ、いいホテルに泊まってちゃんとした服を買い、豪勢な料理を食らい美酒を啜る。ある時はギャンブルにうつつをぬかたりした。なんどもあの孕ませてやった優子のでかいおっぱいを思い出しオナニーしそうになったが、くっとこらえた。こうやって何事もなく生きているかぎり必ず次のチャンスは来る。その時新たな標的を孕ませてあげるために、貯めておかなければならないという確信が、彼を支配するのだった。遊び呆けつつも、時間を止めるコツを会得するため、試行錯誤を繰り返して七日、チャンスはあっけなく再来した。
気が付けば髪が伸び放題だ。「ひさしぶりに散髪にいってみよう」軽い気持ちでいきつけの床屋に向う二川。 なじみの床屋、親父が引退して、息子が後を継ぎ、いまではファッションサロンなどと名前を変えて若者向けの店になり、二川には入りづらい店になったが、それでもこの店に通う理由は息子の若奥さんで美容師見習いの浅川美雪である。他の店員も客も、二川の醜い姿を見るだけで拒否し、その臭いの圏内に近寄りたくない感じであったが、美雪だけは客をより好みしないという堅い信念から、健気に二川が発する悪臭に耐えつつ接客し、カットと散髪が終った後に肩揉みまでしてみせた。恐ろしいことに、彼はこれを好意と勘違いし、なんどもオナペットとして使用したあげく、自分の精液を振り掛けた小銭まで渡して見せたのである。それには気が付かなかった彼女だが、激しい嘔吐とともに無気味さを感じていた。 今日も二川が店に入ると、店長をはじめ客から店員に至るまで無視だ。帰れといわんばかりの表情をする店長、二川は消え入りそうな表情をするが、動かない。やがて、美雪が相手をせざるを得なくなる。「あんな奴、無視してれば帰るんだよ……クソ」そう呟きながら、可愛い妻の美雪が悪臭によって取り返しの付かないほど汚されることを恐れたのだった。その予想がまさか当たってしまうとは……。 散髪は順調に進む、二川は鏡ごしにかいがいしくチョキチョキしてくれる美雪の引きつった笑顔を見ながら、夢心地の気分になり彼女を犯すことを想像しながら、その粗チンを勃起させた。そして、時はまた止まった。
「……ふはは、ふははは!そういうことか!」椅子からさっと立ち上がると、二川はそっと美雪の唇を吸った。否、口内を嘗め回した。「ありがとう美雪ちゃーん、君のおかげでタイムストップの謎が解けたよ!」時は、彼が犯すために勃起する度に止まるのだ。もちろん、精子を貯めておくことも重要なファクターかもしれないが、そして時を動かす方法は前回学習したとおり、止まった時と同じ状態に戻ることだ。「さてと、やはり一発目は美雪ちゃんにくれてやるか!」 すぐさま脱がして、美雪の形のよいおっぱいを舐める二川。彼女に髪を切ってもらったり、肩を揉まれながらなんどこうする事を想像しただろう。そう考えると嬉しくて嬉しくて、たまらなく興奮してくる。どうやら精嚢のエネルギー充填が完了してしまったようだ。すぐさま床に押し倒し、最後に残しておいた、彼女の薄いパンツを剥ぎ取ると、おもむろにおまんこを嘗め回した。息を荒げる美雪の姿に、感動を覚える二川は、自分の早漏を呪いたいほどだった。うう、限界だ……唾で、なんとか入れられるほどになった小さな膣へ思いっきり祖チンを押し込む! 「うああ!み、美雪ちゃんの穴小さすぎる!……こりゃ店主の馬鹿息子も祖チンなんだな!」近くでハサミを持ったまま固まっている美雪の旦那を罵倒する二川。「うあーうあー、いくよ!どぴゅっと精子出ちゃうよ!ごめんねー、美雪ちゃんの旦那が祖チンなのが悪いんだよ!しかも種無しみたいだから、ぼくの子供を妊娠して育ててね♪」 なんだかんだいいつつ、旦那を脳内で牽制したりして余裕な二川、一回の経験が人をここまで変えるものか。それでも金玉がぶるぶると震えて我慢の限界を悟らせる。「うあー発射する!ごめん、ごめん美雪ちゃん……好きだぁぁ!」腰を打ちつけるように、足をクロスさせて股と股を密着させて!
どびゅ!!どびゅ!どびゅ!どびゅ!どぴゅ!どぴゅ!!!
おびただしい量の射精。美雪の子宮に向けて、子種を含んだ粘液が大量に発射された。膣壁へ、子宮の入り口、そしてその奥へと降り注ぐ毒液。必死に溜めたおかげか、特殊能力の成果なのか、二川の精液は急に粘度を増し、濃くなったようだ。飛ぶ勢いも申し分ない。もちろん、早漏は治らないわけだが。それも数撃ちができるようになれば、孕ませるという本来の目的を達せやすいというものだ。
ドロっと美雪の膣からたれる二川の精液。本来なら何発も入れて蓋をするところだが、ここには何度も足を運ぶんだ。万が一にも足の付くことはしたくないと彼なりに思う。「ここには何度でも来て、美雪ちゃんはゆっくりやってやれるからね」もったいなかったので、隣りに立っている店内一のデブス店員(名前も覚えていない)を手早く裸にして膣に手で押し込むことにした。二川はにやっと笑い「お情けをくれてやるんだ!ありがたく孕めよ」などと笑う。こいつは、デブスのくせに二川にもっとも辛くあたったやつだ。美雪のお流れの精子で孕めばそれこそ爆笑ものだ。 それにしてもこの三段腹の無残なこと……垂れ下がったおっぱいが四つ目の贅肉にみえ、さすがの二川もこのおっぱいでは興奮しない。「まるで肉の固まりだな」と思いつつ、締まりの悪い下の口に精液を作業的に手で押し込んでいく。「だいたい、こいつに突っ込む男がいたのが驚きだな」確実に未使用の膣だと思い、ただそれだけを楽しみに剥いてみたというのにいささか落胆する二川。ほどなく、愛撫の気持ちもなく精子を押し込んでただけなのに、留めなく流れる愛液。「ぶふぉ、こいつ感じ過ぎだ。やっぱ未経験じゃないの」デブスのそばかすだらけの汚らしい顔が息を荒げている。ふっと、スプレー缶かなにかで緩い処女膜をやぶってしまうデブスの姿が頭に浮かんだ。 「そうだ、スプレー缶つかってやろう。こんだけゆるゆるなら入るだろ」留めなく愛液を垂れ流すドブスの膣、このままではせっかくの精液までもが流れてしまう。一番小さいスプレー缶をつかんだ二川は、ぐいっとゆるゆるの膣に押し込んだ。「おお!簡単に入った」これは笑える、明らかに膣がスプレーにあわせた形になってる。立脚姿勢なのに、スプレー缶が落ちるどころか吸い上げさえするのだ。デブスは息を荒げ、よだれや鼻水さえ垂れ流して感じている。うはは、これはちょっとこのままほおって置こう。
店主に散髪されてる、可愛いがちょっとつり目の茶髪女の料理にとりかかる二川。椅子から引きずり降ろして床で脱がしてやることにした。小さいけれどピンと起った乳頭が可愛い。ちゅっちゅと吸って、下の口にとりかかる。「おや、ちょっと濡れてるぞ」あるいは、二川が美雪に散髪されて感じてたように、この女も種無し店主に気が合ったのかもしれないな。「おお、濡れてるからすぐ入るよ。準備ごくろう、ごくろう」乳頭をこねくりまわしながら、ピストンするとすぐに息を荒げる茶髪女。店主にやられているのを想像しているのかもしれない。「だがつっこんで、中出しするのは俺というわけだ」優越感を感じる二川。 どうやら茶髪女と二川の粗チンは相性が良かったようだ。二発目だというのに、もう射精感がこみ上げてくる。あえてそれに逆らわず「ううう!くる!くる!くる!くる!!」足を絡め、腰を密着させた状態で茶髪女の中でさらに腰を振る。「うあー駄目だ、いくううう!」
どびゅーーー!!どびゅ!どびゅ!どびゅ!どぴゅ!どぴゅーー!!!
中で更に奥に向けて撒き散らされる精液。「うああああ!」あまりの気持ち良さに叫んでしまう二川。なぜか、これは来たという確信があった。こいつは確実に孕むだろう。なごりおしそうに腰を離すとドロっと精液が滴れてきた。膣内射精の証、これを見る度に二川は奥底から能力に感謝する。滴れてきた精液をすべてすくってまたデブスの所にもどる。
「ほれ、精液便所!次の配給だぞ」などと冗談をいいつつ、デブスの股のスプレー缶を引っこ抜く……抜けない。「なんだこいつ、すごい締まりだなスプレー缶だけ」思わず笑ってしまう二川、とりあえずデブスを倒し押したり引いたりして一気に引っこ抜くと
ブシューーーー!
「うああ!なんだ」膣から、汁が吹き出してきた潮噴きと呼ばれる現象だろうか、もちろん二川は見るのも始めてだ。「面白かったお礼にいれてやろうなあ……」デブスはそばかすだらけの頬が赤く染まって、息も絶え絶えの様子。溢れんばかりの愛液をふきとり、奥へ奥へと溢れた精液を混入して、さらには床で汚れ交じりの精液も止めに押し込んでやる。「はい、そして中をぐるぐると良くかき混ぜます」ドブスの汚らしい愛液と二川の汚らしい精液が緩い膣の中で交じり合い、精子が泳ぐには最良の環境だろう。そして、またスプレー缶をぐっと押し込むと、二川は次へと向った。
まあ、渾身の一撃を二発も放ったのだ。店の外まででれば標的はまだいるだろうが、ここらが限界だなと思う。待合席に座ってにこにこと笑っている女の子。ちょっとほっぺたが大きくて、眉毛が太く田舎娘風だがこの店では一番の美人ではないだろうか。大学生か、もしかしたら高校生ぐらいかもしれない。疲弊したと思っていたチンポがぴくりとたってくる。女の子の手を取り握らせる。すぐにギンギンになるチンポに苦笑する。 このままの姿勢でやってしまおう。おもむろに、パンツを脱がせてみると「やばい、こいつ処女なんだじゃないか」あきらかに、指の侵入を拒む膜っぽいのがある。傷つけないように、舌を入れてみる二川。素人でもあきらかにわかるほど、それは未使用であった。とりあえず上着をぬがせ、ブラジャーをとり乳を吸う。こいつをやってしまうかだが……しかし下はもう収まりが付かないんだ。何か事件になれば、無理やり勃起させて時を止めて逃げてもいい。よし!やろう、乳頭が起つほどになめたあと小心者の二川にしては早い決断をくだした。やはり能力があるという自信は大きい。鞄を調べて、名前を探る。財布のなかから学生証明がでてきた、近隣では有名なお嬢様大学の一年生らしい。川越若菜……「若菜ちゃんか!よし、俺が君の初めての人になってやろう」 若菜ちゃんもそこそこに胸が大きい、ちょっとたれ気味なのが惜しいがピンク色でいい胸をしている。もうギュンギュンに起たせている乳頭、この感度なら上出来だろう。「安産型だ。いいお婿さんがもらえるといいね、さて下の口も試そうね」あくまでもこれは試験なんだと、思い多少の罪悪感を吹き飛ばす。若菜ちゃんがいいお嫁さんになれるかの試験、試験で孕んでしまうかもしれないがそれは事故だ。さっきまで笑顔だったのに、眉を歪めている。嫌がってるのかな、いや未経験な胸を愛撫しすぎたのですこし痛かったのだろう。 下の方の試験は、早目に済ましてやるのが慈悲かもしれない。まるで若菜ちゃんの父親になったような気分で、ギンギンにたったチンポをそっと未使用の割れ目へ押付けていく。そっとそっと、膣内に侵入していく。とってもきつくて、これはオナニーもろくにしていなかったに違いない。処女地を汚す快楽にうたれた二川は、我慢しきれず腰をぐっと引き寄せた。もうここが膜の限界というところだ、さすがに粗チンでも膜に直接攻撃されると辛いらしい、若菜ちゃんは物凄い苦悶の表情をしている。 その顔をみて、ふっとかわいそうになった二川はこのままいくことにした。処女膜を破らずに挿入するということにかけては、二川のエラのはっていない粗チンは理想的なのだろう。亀頭を完全にくわえ込み、根元から半分まで産め込まれてもなお膜はのびきっただけで、破れることはなかった。きっとものすごい激痛だろう、もし時の止まった世界でも夢をみるなら中世の罪人として拷問にかけられている夢をみているだろう。でかい胸をちゅーちゅーちゅーちゅー吸いながら二川はチンポを膜に食い破られそうな快感を覚え射精した。
どびゅーーー!!どびゅ!どびゅ!どびゅ!どぴゅ!どぴゅーー!
処女膜の真ん中にあいた、小さな穴に密着した尿道から精液がとびだし、膣内へ処女膜の内側へと精液が飛び出していく。三発目とはおもえない気負いの射精に、膜がやぶれずにすんだのはそのためだった。しかしそれは、同時に妊娠の危険を孕むものだ。敗れることの無かった処女膜を傷つけぬようにゆっくり引きぬく、すこしだけ精液が漏れたがほとんど中に入ったままのようだ。 「このままもし妊娠したら処女受胎だね、若菜ちゃんはマリア様ってとこかな」二川はにやっと笑い、ほんの少しのもれた精液も採取して精液便所と化したデブスのところに向った……。
やりまくり、デブスを散々ほじくって満足した二川は外を出歩いて通行人から財布を奪いまくる。さすがに、店内ではやらない。ここには何度もこないといけないから、なにせ二川はここの常連なのだ。店内も苦労して前の姿に戻した。デブスだけそのままにしてやろうかと思ったが、全てを台無しにしてしまうことを恐れ、泣く泣くスプレー缶を膣から抜く二川。「まあいい、どうせこいつは妊娠しただろうしな」できうるかぎり、時が止まる前のすがたに戻したことを確認した二川は、ふっと椅子に座り込む。そして時が動き出す。 やられた女達だけが数十秒困惑していたようだが、一分もたてば完全に前の空気にもどる店内。実は一番疲れきったのは二川だったかもしれない……散髪もおわり、美雪にシャンプーをされながらいつしか眠り込んでしまったのだった。
……後日談、浅川美雪……
一瞬、激しい快楽を感じたような気をして美雪は困惑した。「いけない、なにぼっとしてるんだろう」今は仕事中、うち股に感じる違和感もまるでスポーツをしたような汗臭さも、忘れて仕事に没頭するのだ。トイレにいきたいような感じもすこしあるが、あとでいくことにした。 幸い美雪は今回の中出しで妊娠することはなかった。だが、常連客が二川であった不幸。この後、何度も何度もトライされ、やがては彼の子を孕む運命であった。
……後日談、茶髪女……
茶髪女、彼女にも石川麻江という立派な名前があるわけだが、気がある店主に散髪されているうちにいったのだと今回のことを誤解していた。文字どおり麻江は、店主を思いながら二川に犯されたわけである。運良くというか、運悪くというべきなのか、この後本当に店主との浮気に成功し、本懐を遂げる事ができた麻江。しかし、そのお腹にはもう二川の子が宿っていた。 自分が妊娠させたと当然思い込む店主は、中絶を主張したが受け入れられず覚悟を決めた。麻江は、好きな人との禁じられた恋によって生まれた子供だと信じつつ、今日も悪戦苦闘しながら豚児を育てている。
……後日談、川越若菜……
相当酷いことをされたので、この後苦しみを訴えて家に運び込まれたのだが、膜も破れなかったことにくわえ彼女も運良く妊娠しなかった。ただ、彼女の膜に守られた子宮のなかで二川の遺伝子は溜まり続けていることとなった。二十一歳で、婚約者に処女を捧げるまで、それは続いた。
……後日談、デブス……
デブスの名前など聞きたくないだろうが、鴨川江都子という。徹底した鈍感なので、あれほどのことが自分の体に起きながらまったく気が付かなかった。そして、その事が彼女を地獄へと叩き付ける。もともと、ものすごいデブなので妊娠の発見が遅れたのだ。心当たりもまったくなかったため、発見はさらに遅れる。生理がないのも、不順だと思っていて気が付いた時にはすでに妊娠六ヶ月を過ぎていた。「なんで……なんでわたしが……」江都子は、すでに堕ろせなくなっている誰のものともわからぬものを孕んで、絶望した。 結局、田舎にもどり親の助けをかりて出産。男性経験がまったくないままでの、妊娠、出産。そして子育てが待っている。まさに地獄だった。ただ親にとっては、絶望視していた孫が生まれたので、たとえそれがシングルマザーの子であろうとも嬉しかった。江都子の育児放棄にも関らず、祖父母の温かい愛情のなかで豚児はすくすくと育ち、最悪の遺伝子を引いているはずが容姿はやはり醜いものの優秀な学徒となり、のちに鴨川博士は農学・バイオの分野で多大な業績を残した。遺伝だけではない、ということの好例。
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