スポイト精子というものがある。なんのことはない、医療用のスポイトに精子を込めてあるだけのものだ。スポイトがわかりにくければ、刺身とかによくついてくる醤油が入っている袋のようなものを想像するといい。 夜中繁華街を歩いていると、大変不愉快な酔っ払いが多数見受けられる。まあ、怪しげな雰囲気を楽しみにいってるのだし、半ば不愉快な思いをしにいっているとさえいえるのだが、そんな環境で女性が酔っ払って、あまつさえ酔いつぶれているというのはどうしたことだろうか。日本は、こんなことでいいのだろうかという憂国の感情に突き動かされて、私はスポイトに精子を溜めて夜の街を歩くのだ。 そうして、酔いつぶれているOLなどがいると、介抱する振りをして物影に連れて行き、さっとパンツを下ろして子宮まで開ける特殊な器具を差し込んで、スポイトの中の精子を
ピュ!
っと子宮の奥底に叩き込むのだ。ほんとに、少量でいい。子宮へダイレクトだから、それで十分妊娠率がある。すぐ、パンツをはかせて元の場所に戻すのである。たとえ、泥酔のなかで意識があったとしても、何をされたか分からないだろうと思う。これを一晩で、十回は繰り返す。こんな地道な活動をしてなんになるかといえば、やはり盛り場は危険であり女性が出歩いていいわけではないという忠告なのだ。泥酔レイプ妊娠の噂が、最近この繁華街に出回りだしたので、もう教訓は十分だろうと思い、最近は活動を控えている。
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