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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
序章「笑う男」
 私は、夏休みの宿題を机に向かって片付けていた。
 夏の暑い盛りだが、暑いのには慣れている。体質的にクーラーが苦手なのもあって、窓を開けて二つ扇風機を回して机に向かう。窓からは朝がた降って止んだ雨のおかげか、雲間から虹が出ていた。
 夕方にさっと降る雨は夕立だけど、朝方にさっと降って通り過ぎて行く雨はなんと呼ぶのだろう。
(朝立ち……?)
 馬鹿なことを考えていてはいけない、頭を振るって雑念を追い出し宿題に集中する。出来れば、八月の頭ぐらいまでに全部終わらせてしまいたい。別にそんなに急ぐ必要もないのだけど。
 友達の芽衣に言わせると
「夏休みにダレないように勉強させるのが夏休みの宿題なのに、梢みたいにささっと終わらせたら宿題の意味がないじゃない」
 なんて言われるんだけど。やってしまわなければいけないことが残ったまま、別のことをするというのが私はどうも苦手な性格なのだ。八月には、夏祭りやお盆や家族旅行なんてイベントが目白押しなので、先に宿題を終わらせてすっきりして楽しみたい。すっかり集中していた私は、だから後ろに人が立っていてのぞき込んでいるのに気がつかなかった。

 いや、気がついてはいたのだと思う。扉が開く音も後で思い出すと耳に入っていた。集中していると、些細な音は意識しなくなるということがある。だいたいここは自室なのだ、後ろから私の勉強の様子を覗き込むのはお母さんぐらいしか考えられない。
「ウフフ……」
 耳元で笑い声が、聞こえたような気がした。いや、聞こえた。男性の笑い声だ、私の意識はまだ勉強に集中している。
「ウフフフ……ウハハハハハハハハハハハハッ」
 堪えきれないというように、私の耳元で笑いが爆笑した。振り向くと、私の身体にピッタリと張り付くような近い距離で、オジサンが腹を抱えて笑っていた。
「…………だっ、誰なんですか」
 あまりの出来事に私は硬直した。当然の疑問を口に出すのも、ようやく搾り出すようにと言った感じ。驚いているのに、全身の血は冷えて固まってしまったみたい。ただ身体が振り向いた姿勢のままで金縛りにあったように固まっている。その間も、男は目に涙を溜めていまにも私に指差して、嘲笑するかのように笑っていた。極度の驚きを通り越して冷静になった頭で、私はちょっと失礼だなとムッとした。
「オジサンは……お母さんの友達ですか?」
「ウフウフフフ……いやあいやあ、友達と言えば友達かな。さっき会ったばっかりなんだけどね」
「えっ……」
 意味不明なオジサンの言葉に、私が詰まったのを見ると安心させるように笑いかけて肩に手をおいた。
「泥棒とかじゃないから安心するといいよ。フフフそういう意味では、私は極めてセーフティーセーフティーボーイと言ってもいいかな」
「ボーイって、年齢でもないですよね」
 笑われてムッとしたのも手伝って、結構辛辣なことを言ってしまえる私。オジサンはどう好意的に見ても、三十路か下手すると四十路。少なくともお母さんよりも年上であることは確かだ。
「フフンッ、なかなか言うね。オーケー、セーフティーマンってところにしておこう。英語は良いね。オジサンとか、ジジイとかって下品な言葉がなくて。男はおしなべてジェントルマンだよ」
「いやぁ……」
 英語にも、オジサンとかジジイって言葉はあると思うのだが中学二年生の私の学力では「senior(シニア)」ぐらいしか単語が思い浮かばないので(シニアに侮蔑的な意味はない)ツッコメないのがもどかしい。

「フフンッ、どうやら勉強の邪魔をしてしまったみたいで申し訳ないね、どうぞ続けて続けて」
「えっ……ああっ、はい」
 私は、釈然としないままに言われたとおりに英文法(グラマー)に戻る。本当になんなんだこのオジサンは。
「おや……あれ、英語中二コース? 君は……えっと山田 梢(やまだ こずえ)ちゃんは中学二年生なのかな?」
「そうですけど……」
 オジサンは私がやっている宿題の参考書を見たのだろう、私の名前もちゃんと書いてある。
「いや、フフフッ……アハハハッ、これは驚いた。失敬失敬、君の身体つきを見るに高校生か下手すると、大学生かと思ったのになあ」
 そう言って、オジサンはにやりと笑いやがった。気分を害した私は、勉強をやる気が失せたので、鉛筆をパタンと机に置いた。消しゴムがどっかに転がっていく。
「私そんなに老けて見えますか?」
 大人びて見られることは、一部の友達に羨ましがられるが私自身は決して嬉しいことではない。十四歳なのに身長が大きすぎるって、可愛くないのだ。だからいまだに私は彼氏も出来ない。
「いや、ゴメンゴメン。フフンッ、もちろん若々しくて可愛いらしいよ。ただほら、梢ちゃんオッパイがすごくバカでかいから……ウハハハッ、グラマー(肉感的な女性)がグラマー(英文法)を勉強してるなんてこりゃ笑えるね」
 ようやく褒めたと思ったら、馬鹿にされて貶された。
「喧嘩売ってるんですかっ、コノヤロウ!」
 手に持ってた鉛筆で刺してやろうかと一瞬思ったが、流石に大人気ないので(こんなことを考えてるから、老けて見られるんだろうか)胸を隠すように押さえてジロリと睨んだ。そういや、今頃気がついたけど私とんでもない格好だ。
 薄手のTシャツに、かろうじてハーフパンツを穿いてて良かったけどブラジャーすらつけてない。とにかく暑くて暑くてしょうがないから……だって、ここは私の部屋なんだし、誰か入ってくるなんて思わないじゃない。
 私は、オジサンにジロジロと身体を見られているのが急に恥ずかしくなった。ステテコに半袖の白いシャツという、夏のおっさんルックである(どこが紳士だ)しかもお腹がポッコリと出ている。

「アハハッ、どうしたんだい化物みたいに大きなおっぱいちゃんを急に手で隠して」
「それ以上言うと鉛筆で突き刺してホクロを増やしますよ? ……こんな格好で居るのが恥ずかしくなっただけです」
 薄手のシャツに汗がにじんでいるから、乳輪が薄く見えていた。自分が人様にとてもお見せ出来ない格好だと初めて気がついたわけである。たぶん私の頬が赤く染まっているのは恥ずかしいより、怒りが優っているけれども。
「あーなるほど、汗でにじんじゃってるね。暑いもんねしょうがないよね、そーだいっそのことそんな恥ずかしいTシャツは取り払ってしまったらどうかな」
「バカなこと言わないで下さい!」
 恥ずかしさを増大させてどうするんだ。
「ハハハッ、そんな事言わないでさ。ほらオジサンも上着脱いじゃうよ。ねっ、だからおっぱいちゃんも付き合うと思って、汗だらけのシャツを脱ぎ脱ぎしようよ」
 笑顔いっぱいで、オジサンは白シャツを脱ぎとってたるんだ身体を見せてくる。意外と白い肌なのだが、ぴろんちょと生えている情けない胸毛がいかにもうだつの上がらない感じである。
 ジト目で見つめる私の目の前で、オジサンは笑い続けていた。
「ハッ……なんで私、シャツを脱いでるんですか!」
「はい、シャツはこっちに渡してね。うわぅ、凄い甘酸っぱい匂い。癖になりそう……女子中学生の汗の匂いはちょっとした麻薬だね。クンカクンカクンカクンカ、スーハースーハースーハースーハー」
 ほんとに、口で匂いを嗅ぐ擬音を叫びながらオジサンは恍惚とした表情で、私のシャツの匂いを嗅ぎ続けている。変態警察犬みたいだった。
「ちょっと、やめて下さい。私の汗の匂いなんて嗅がないでっ! わっ、腋の部分は特に駄目っ!」
「ほら、代わりにオジサンのシャツの匂いも嗅いでいいからさ」
「だれが、オジサンの加齢臭まみれのシャツの匂いを嗅ぐかっ!」
 渡されたシャツを投げ捨てる私、いっそ窓から投げ捨ててやればよかったのに、そこまでひどいことが出来ないのが私の弱いところだ。
「暑いんだから、裸になったっていいじゃん。ほら勢い良く脱いだら恥ずかしくなくなったでしょ。おっぱいちゃんは勉強の続きをしなさいよ」
(よくないよ!)
 そう思いながらも、机の英文問題に戻り鉛筆をカリカリと走らせる。もう、うるさいオジサンは無視だ。私は鉛筆を走らせる機械になるのだ……。


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ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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