第六章「ぬいぐるみの家」 |
ここで視点は、山田 梢(やまだ こずえ)から美樹本 芽衣(みきもと めい)のマンションに一旦切り替わる。 芽衣は、山田梢の家で生まれて初めて濃厚なセックスとフェラチオを目撃し、這々の体でマンションへと帰ってきた。芽衣の家は、駅前の新築の高級マンションだが家に帰っても誰もいない。 芽衣は、ボケッと食卓の机に座って昼間の出来事を反芻していた。 「なんであんなことになったんだっけ……」 いきなりだったような気がする。梢ちゃんの家に入ったら、いきなりあんなことになって、芽衣は物事を論理的に考えるのが苦手だ。いろいろモヤモヤしたあげく、まあ珍しいものを見られたからよかったってことで満足した。 冷蔵庫から、冷凍食品のお弁当を取り出してチンして食べる。 「いただきまーす」 国産の高級食材を使った、極めて栄養価の高い冷凍食品。いまどきはこんなモノがあって味は美味なのだが、一人で食べる御飯は味気ない。こんなものより、どれほど梢ちゃんの家で梢ちゃんのお母さんが作る御飯が美味しく感じるか。 突然のセックス騒ぎで、夕ご飯をごちそうになれなかったのだけは残念。 「あっ、いけない。梢ちゃんの家にぬいぐるみ忘れて来ちゃった」 昼間にかったクマのぬいぐるみ。あの騒ぎで落としたまま帰ってきた。 「まっ、また取りにいけばいいかな……」 芽衣にとっては、クマのぬいぐるみは大事なモノだ。似たように見えても、一つ一つに個性があって新しい家族が増えると思ったのに。 芽衣の家も、母子家庭だ。似たような境遇の梢とは、だからこそ仲良くなっているのだが、梢の家よりも芽衣の家庭のほうが悲惨だ。 芽衣の母親は、テレビ局のキャスターをしていてほとんど家に帰って来ない。昔はもうちょっと頻繁に帰ってきたような気がするのだけど、芽衣も中学生になって手がかからなくなった近頃は、ほとんど家を開けていた。籍すら入れていない売れない俳優だという父親とは、生まれた時から音信不通。 芽衣は、このマンションで一人きりで過ごすことが多い。 そんな芽衣だからこそ中学生にもなってまだ、ぬいぐるみのクマちゃんが大事な家族なのだ。
ピンポーン
チャイムの音がなる。芽衣はハッとする。出前でも頼まない限り、こんな夜遅くに来客が来ることはない。 「だれ、だろー」 芽衣は玄関先を映す画面の前まで行く。 玄関先のカメラの前には、さっきのオジサンが映っていた。 「あっ、クマさん」 オジサンは芽衣が買って、梢の家に忘れてしまったクマのぬいぐるみを抱えていた。届けに来てくれたのだろうと、芽衣は何の疑いもなくマンションの鍵を解除してしまう。 入り口の透明ガラスの扉がさっと開く。オジサンが、にんまりとした笑顔で芽衣の部屋へと歩を進めた。
「届けにきてくれたんですね、オジサンありがとうございました」 芽衣は、玄関の扉をあけるとちゃんとお礼を言った。 「いやいや、ついでだったからね」 オジサンは芽衣に、ぬいぐるみを手渡すと思いきや、靴を脱いでずんずんとマンションの部屋に上がりこむ。 「へー、外も綺麗だったけど中は結構スペース広いんだな。ロフトもあるし、マンションとは思えねー」 「えっ、あのオジサン?」 ズカズカと上がりこんだオジサンに、困惑気味の芽衣。止めるでもなく、呆然と観ているだけだが。 「せっかくきたんだから、お茶でもだしてよ」 「え? あー、はいドーゾ」 冷蔵庫から、食卓の上に缶のお茶とビンの紅茶を取り出す。好きな方を飲めってことなのだろう。 「なんだ、両方とも冷たいのか」 「うん」 オジサンは文句を言うのかと思ったら、食卓の前に座ると素直に缶のお茶をプシュと開けてゴクゴク飲み干した。 食卓の上にクマのぬいぐるみが置かれたから、思わず芽衣は手を伸ばす。 「あー!」 オジサンは芽衣に渡さないで、上に持ち上げる。芽衣はもう十四歳だけど子供みたいに身長が小さい。オジサンが上に持ち上げただけで、手を伸ばしても取れなくなる。 「このぬいぐるみ欲しいの?」 「うん、欲しい」 子供のように頷く。容姿も、反応も、思考回路も幼い。梢と同級生ってのは嘘なんじゃないかとオジサンは疑ったぐらいだ。 「じゃあ『交換』に、芽衣ちゃんが俺のぬいぐるみになってくれよ」 「分かったからー」 芽衣がそう言うので、オジサンはクマのぬいぐるみを渡してやった。ホクホク顔で受け取って、ピューと自分の部屋のベットまで持っていく芽衣。そこにはたくさんのクマのぬいぐるみが並んでいた、新しい家族が増えたね。
オジサンは、そんな芽衣はほったらかして置いて、ビンの方の紅茶を食卓の栓抜きで開けて、グビリとラッパ飲みした。 やがて立ち上がると、なんか食い物もないかと冷蔵庫を漁りだす。
≒≒≒
「オジサン、なんでまだ居るの?」 さっとシャワーを浴びて、桃色のネグリジェに着替えた芽衣がやってきた。ネグリジェは、高級な材質で色っぽいデザインなのに、芽衣が着ると子供の寝間着にしか見えない。色気がない点を除けば、とても可愛らしいとは言えたが。 オジサンは食卓で、勝手に冷凍食品を食い散らかしている。 「だって、芽衣ちゃんが代わりにオジサンのぬいぐるみになってくれるって約束だろ?」 そう言われて、芽衣はああそうかとさっきの話を思い出した。 芽衣がオジサンのぬいぐるみになる……。 「でもオジサン、人間がぬいぐるみになるってどういうこと?」 「そうだなあ、芽衣ちゃんだって、ぬいぐるみを抱えて一人遊びしたり、一緒に寝たりするだろう?」 なんで芽衣の普段のオジサンに分かるのか知らないけど、そのとおりだったので芽衣はコクンと頷く。 「芽衣ちゃんは、人間だから人形みたいになる感じかな」 分かったと芽衣はコクンと頷いた。 「じゃあ、芽衣ちゃんはいまからオジサンのぬいぐるみね」 芽衣は、自分なりにぬいぐるみらしい感じを出そうとしたのか、ちょっと考えてから長椅子の所に座り込んで、コテンと横になった。 「あははっ、なかなかぬいぐるみらしいね。そういや、芽衣ちゃん親御さんは帰って来ないのかな?」 「えっ……お母さんは多分、今日も帰って来ないよ」 ニンマリと笑って、オジサンは芽衣の頭を優しく小突く。 「こら、ぬいぐるみは喋ったりしないだろう」 「あっ……」 ゴメンと言いかけて、口をつぐんだ。ぬいぐるみは口をつぐんだりもしないのかもしれないが、オジサンは笑っただけだった。 「まあいいや。じゃあ芽衣ちゃんは、今晩はずっと俺のぬいぐるみをしてもらえるなあ」 オジサンは芽衣の小さい身体を抱っこして、ベットルームへと運んでいった。 ベットルームは、桃色のシーツがかかった大きなベットがひとつ。豪奢な作りで、まるでお姫様の部屋みたいだ。ベットの縁には、物言わぬクマさんのぬいぐるみが無数に並んでいる。 みんな笑顔でちょこんと座っている。芽衣が一番お気に入りのクマさんがベットに乗っていたが、それを乱雑にスタンドの上に放るオジサン。 「あっ、乱暴にしないでー」 「しゃべったらダメって言ったでしょ」 オジサンに抱っこされてる小さい芽衣はぬいぐるみぬいぐるみと小さくつぶやくと、また口をつぐんだ。 芽衣は空いたベットにひょこんと座らされる。 「ほら、芽衣ちゃんバンザイして」 芽衣は、言われたとおり素直にバンザイ。オジサンは芽衣のネグリジェの腰あたりを掴むと、そのまま上にするりと脱がしてしまった。ブラジャーは付けてないから、可愛らしい膨らみと、真ん中の苺みたいな乳首が丸見え。 パンツは、またクマさんプリントのさっぱりしたものだ。微妙に絵柄は違うのだが、どんだけクマさんが好きなんだって感じ。 突然脱がされた芽衣は、栗色の大きな瞳を見開いて驚いていたが、パンツに手をかけられてそれも脱がされようとするので「いやーっ!」と抵抗した。 「なんだよ、ぬいぐるみはしゃべらないんだよ」 「なんで脱がすんですか」 オジサンは芽衣ちゃんの肩を抱くようにして子供に諭すように続ける。 「だって、ぬいぐるみはみんな裸んぼでしょ」 「えっ……。えっと、服を来てるクマさんもいますよ!」 芽衣は並んでいるクマのぬいぐるみの一画を指し示した。確かにカジュアルな服を着ているクマさんも居る。そういうキャラクターグッズらしくご丁寧に、蜂蜜の瓶まで持っている。 「俺は寝るときは裸で寝るんだよ、だから一緒に寝るぬいぐるみ芽衣ちゃんも、裸になってもらわないと。これって正当な『交換』でしょ」 「わかりましたー」 交換と言われては、そういうものだと信じるしか無い。芽衣は大人しく簡素なパンツを脱がされた。オジサンも、薄汚れたシャツとパンツを乱雑に脱ぎ捨てて裸になる。そういう『交換』だと芽衣には説明してあるから、いまさら騒ぎはしない。
「オジサン、お風呂入った?」 「んっ、梢ちゃんちでシャワー浴びてきたよ」 ダブルベットの上で、ギュッと抱きしめられて芽衣はちょっとオジサン臭いと感じた。父親が居ない芽衣は、加齢臭なんてわからないから、大人の男の人はタンスの隅っこみたいな匂いがするんだなって思っただけだ。 匂いがキツすぎて、眠りにくいけどしかたない。芽衣は、眠くなったのでオジサンに抱っこされたまま眼をつぶった。 唇にムチュって何かが当たった。 「あっ!」 オジサンにキスされてる。キスされてるどころか、ベロベロと小さい口を舐め回されている感じだ。 「芽衣ちゃんは、甘い味がするなー」 風呂上りなのに、芽衣の顔は唾液でベチョベチョになってしまう。 「やだー、んー、オジサンなにしてるのーっ!」 オジサンはメッと芽衣を睨む。なんて言いたいかは分かっている、ぬいぐるみはしゃべらないんだよってことだろう。でも舐められるのが気持ち悪くてたまらないから、芽衣は顔を背けて嫌がる。 「芽衣ちゃんだってぬいぐるみにキスしたりはするでしょう」 「ううっ……」 我慢して口をつぐんだ。そのつぐんだ口にも、オジサンの長い舌がベロリと入り込んできて、芽衣の口の中を蹂躙する。オジサンの舌から滴る唾液はとても苦かった。甘い歯磨きしか使わないぐらい苦いのが嫌いな芽衣は、意識が遠くなる。 芽衣が小さい身体をピクピク痙攣させて硬直しているのをいいことに、オジサンはベタベタと舐めまわして延々とディープキスした。 息がつまりそうで、気が遠くなるほどキスされた芽衣。口に溜まった唾液を、なんとか飲み込まないように我慢していたのだけど、こらえ切れずに飲み込んでしまう。 ゴクリッ、汚いものを飲んでしまった。舌にこれだけピリピリくるのだから、苦いだろう、マズイだろうと思ってた唾液の喉越しは思ったほど悪いものではなかった。 ただ、唾液が流れこんできた食道から胃にかけて、カーッ! と熱を持ったようにホカホカと熱くなる。 真夏とは言え、エアコンで完全に室温管理された室内で、これほどの熱さを感じるのは異常だった。芽衣は、その熱を感じて初めて。 (あっ、これ寝てる場合じゃないな) そう感じた。流石に性的な事柄には鈍い芽衣の耳にも、心臓が早鐘のようにカンカン鳴り始めた音が聞こえた。 (よく分からないけど、何か危機的な事態が、私の身体に起こっている) 言葉にしたらそんな警告を遅ればせながら芽衣は受け取った。眠そうに閉じていた栗色の瞳をカッと見開いた。 しかし、身体からの警告は少し遅すぎた。
「んんっ?」 起きだそうとする芽衣の顔に、勃起した男性そのものが押し付けられていた。なんなのと思うまもなく、身が割れるような衝撃が駆け上ってくる。 「ひぐっ!」 さっきまで芽衣を抱きしめていたオジサンは、いつのまにかシックスナインの体勢でのしかかっていた。そうして、唾液でベトベトになった芽衣の顔にオチンコをこすりつけながら、芽衣の股をなめまわしていたのだ。 毛も生えていない縦筋を割って、まだ誰の手にも触れられたことのないピンク色の入り口をぶ厚い舌で舐めまわしていたのだ。 芽衣は身体をビクンビクンと震わせて「かはっ」だの「ひぎゃ」だの声をあげるが、オジサンの大きな身体にのしかかられているので身動きは取れない。 芽衣が叫ぼうが、泣こうが、誰も助けてくれない。 もちろん、芽衣はぬいぐるみになったつもりだったから目に涙を浮かべて声を圧し殺していたのだが。 本人がぬいぐるみのようにしていても、反射的な身体の反応は抑えられない。敏感な粘膜をなめあげられて、こすられて、執拗にねぶられて。身体が電流でも通されたみたいに、ビクンビクン震えるのはどうしようもない。 そうして、生理的な反応としてマンコがラブジュースを湧き立たせるのも止めようがなかった。 別に芽衣は気持よかったわけではない。まだ未成熟のマンコを男に舐められる。気持ちがいいなんてものではない、それは痛みに近い刺激だったのだが。 女の子は、身体の構造として刺激を受ければ濡れるようになっている。 小さいクリトリスを舌で吸い上げられると、芽衣は限界を迎えて荒い息の下で「オジサンッ……」と声を上げた。ギブアップだ。ギブアップさせてほしい。 もうぬいぐるみなんて言ってられない。
「んっ、どうした?」 オジサンが芽衣のマンコから顔をあげて(というか、舌で舐めるのをやめて)芽衣の顔を覗き込んだ。 せっかくお風呂に入ったというのに、身体中ビッショリと汗をかいている。 「無理だよ……」 そんなことされたら、ぬいぐるみなんてやってられないよと芽衣は弱音を吐いた。 「なんだ、だらしがないんだな」 まだ舐められただけじゃないかとオジサンはせせら笑う。 「だって、そんなところ初めてだしー」 ムスッとした顔で芽衣が口をふくらませて怒ると、子供っぽさが強調される。オジサンはおーよしよしと、亜麻色の長い髪の毛を撫でてあげた。 「じゃあ、ゆっくりやってやるから」 オジサンはまた芽衣の股に頭をうずめて、舌でクリトリスの先を抉るように舐め始めた。ベロベロというより、ジョリジョリして芽衣はひやっと悲鳴をあげる。 「どうして、オジサンはそんなとこ舐めるのー」 美味しいんだろうかと、芽衣は不思議に思う。たしか、梢ちゃんのお母さんのあそこも舐めていた。 「どうしてって、美味しいジュースがでるからさ」 チュパチュパと吸うようにされると、芽衣はジュンと濡れてしまう。そうか、自分の股からはジュースが出るのかと芽衣は納得した。 「甘いの?」 「そうだな、人によるけど芽衣ちゃんのは甘酸っぱい感じだな」 そんな甘いものが出るのではオジサンが夢中になるのも仕方がない。芽衣は、自分にも舐めさせてくれと頼んだ。オジサンは、芽衣の股間から白身がかった愛液をすくって芽衣の口に放りこんでやった。 「甘くないよ……変な味ー」 芽衣は、それを甘いとも酸っぱいとも感じ無かった。芽衣の股から滲み出るジュースは、興奮している男にのみ甘く感じるフェロモンが出ているのだと説明しても理解できないだろう。 酸っぱさは、まだ未成熟なので早いというシグナルであろうし、中に交じる甘さは成熟しつつあるマンコのオーケーサインなのだ。 「はうっ、はうっ……」 見た目は小さいとはいえ、芽衣も健康な中学二年生である。生理だってきちんと来ている。クリトリスの根元を執拗に舐めたてられて、そのたびに愛液にヌメる股を抉られてはたまらない。身体をビクンビクン震わせて、盛大にオーガズムに達した。
芽衣が達しても、オジサンは舐めることをやめなかった。むしろこれからが本番だとばかりに、芽衣の奥へ奥へと舌を伸ばし続ける。 芽衣の心臓はそのたびにドクドクと早鐘を打ち続けて、自分のうちから来る快楽に打ちのめされてしまった。 無垢であった芽衣が、気持よさを求めてほっそりとした腰を振るっている。オジサンの顔に股をおしつけるようにグイグイと、無意識であろうがなかろうが芽衣のような少女の見せる健全な女性の反応に、オジサンは満足を感じた。クンニリングスにも力が入るというものだ。 芽衣はオーガズムに達しすぎて、全身をぐったりと弛緩させる。四肢が重い、身体中が燃え盛る炎のように発熱している。風邪で熱を出してぐったりとした感じと、マラソンを走りきった鈍い疲れが同時にやってきたみたいだった。 芽衣は限界だった。眼をつぶれば、そのまま眠ってしまいそう。だから、オジサンがクンニリングスを止めて、今度は自分の小さな股ぐらに勃起した亀頭を押し付けているのに気がつかなかった。 何の前触れもなく、オジサンはググっと亀頭を芽衣の割れ目に埋める。体重をかけた挿入に、芽衣の穴の中ほどまで肉棒は侵入した。 一瞬遅れて――
「ギャアアアアアーッ!」 芽衣は叫びを上げた。それは痛みではなかった。処女膜が破れたのだから、痛みはあったのだろうが、それよりもお腹の中を突きあげられる圧迫。自分の内蔵に何かが挿し込まれている恐怖。 「ううんっ、一気にいったが……奥まで行けないか」 「ななーッ!」 言葉にならない叫びをあげる芽衣。 「んっ、痛いか。すぐ終わるから、少しガマンしろよ」 「ぬぬーッ!」 抜いて欲しいと強張った表情で伝える。怠いのと、痛いのと、苦しいのと、芽衣はとにかくそういうものから逃れたくてオジサンの肩を小さい手のひらで必死に押しのけようとした。 「すぐ終わるから」 「だだぁーッ!」 ダメだと言いたいのだろうか。芽衣も自分で何を言っているのかよく分かっていないが、とにかく拒絶の叫び。 「しょうがないな……やっぱお前の狭いな」 オジサンは、すっと芽衣の股からそそり立った肉棒を外す。肉棒には、真っ白い愛液と共に鮮血が少しついていた。やはり、膜は破れたのだ。割かれた割れ目は、陰茎が抜かれると異物の混入を拒むようにすぐ閉じてしまう。 しばらくして、割れ目からたらっと血が流れた。
「しょうがない、じゃあ舐めてくれよ」 オジサンは、いったん体勢を逆にして芽衣の顔に勃起したイチモツを押し付けた。芽衣は「やー」と顔を背けてしまう。 「こら、芽衣ちゃんのも舐めてやっただろ。『交換』にお前も舐めてくれよ」 そう言われると、逆らうわけにもいかない芽衣は小さく口をあける。すぐにそこにググっと硬い肉塊が入り込んでくる。ぐっと奥まで挿し込まれると、芽衣は苦しげに息を吐いた。顎が外れそうだ。 こんなものが自分の股に入ったのかと、驚きを隠せない。チンチンの触れる舌から、鉄の味がした。自分の股から出た血がついているのだ。 (舐めるって、どうするんだっけ) 芽衣は、梢ちゃんの母親がやっていたのを思い出して亀頭の先をチュッと吸ってみる。 「おっ」 オジサンは気持よさそうな声を上げる。赤ん坊が乳首でも吸うように、芽衣はオジサンのチンチンの根元を掴んで小さい舌先をすぼめて啜り上げた。 「おおおっ、お前上手いなっ、なんだこれ」 オジサンは、ぎこちないフェラを想定していたので、不意をつかれて射精欲が高まってきた。芽衣はよりにもよって、睾丸まで小さい指で攻めてくるのだ。 「まてまて、いっちまう」 オジサンが芽衣の口からニュルっと引きぬく。だが、芽衣は舐めろと言われていたので、チンチンを取り戻そうと両手でニュルっと根元を掴んだ。それがたまたま、手こきでもするかのような手つきで、思わずオジサンはこらえ切れずに射精した。 「ぐあっ、出ちまう!」 芽衣の可愛らしい顔に、ドクドクッと白い精液が跳びかかる。それを、芽衣は呆然と見つめていた。ピンク色の亀頭の鈴口から、牛乳を濃縮したような液体が飛び出る様をまじまじと観察して、ホッと息を吐いた。 芽衣が小さい口をあけると、そこにもドピュッと白濁した液体が飛び込んでくる。芽衣は逆らわずに、口に入った精液を飲み干した。舐めた時と違って、やけに苦い味がするなあと芽衣は顔を顰めた。 「ふうっ、出ちまったな。お前すごいじゃないか」 芽衣は褒められても何ともいえない。半開きのぷっくらした唇にまた亀頭をすりすりと押し付けられる。 「ほら、射精したあとは舌で綺麗に掃除するんだよ」 ああ、そういえば梢ちゃんのオバサンもそんなことをしていた。芽衣は、舌先を伸ばして柔らかくなったソーセージを舐めて、先っぽを吸った。さっきの苦い味だったが、直接吸うと耐えられない程の苦味ではない。 いつまでもチューチュー吸っていると、またムクムクと口の中で大きくなっていった。その間に、オジサンは芽衣のマンコをペロペロと舐めて綺麗にしてくれた。 (ああそうか、これが『交換に舐める』ってことなのか) この態勢をシックスナインと呼ぶ事を、芽衣は知らない。
「一回出して、少し柔らかくなったから今度は大丈夫だろ」 オジサンは硬くなったチンチンをまた芽衣の股に挿し入れようとしている。 「ダメだよー」 芽衣は慌てて手を突き出したが、オジサンの体重を跳ね除ける力はない。ただでさえ、もう初めてのことばかりで疲れきっていたのだ。痛いのは嫌だけど、抵抗するのが億劫だった。 「大丈夫だって、一回入れたから」 そういって、さっき入ってきた中程までニュルリと入り込んでくる。芽衣の小さいそこに、本当に入ってきているのだ。さっきのような酷い抵抗感はなかったけど。 「ダメッ、やっぱり痛いよー」 ズリッと狭い膣道を亀頭がこすれるたびに、ジクリとした痛みを感じる。芽衣は痛みにすごく弱い。もう瞳に涙がにじんできて、泣きそうになってる。 「しょうだねえな、まだ奥まで進まないといけないんだが」 「無理っ、無理だよ」 オジサンは、なにか思いついた顔で芽衣のオッパイを揉み始めた。可愛らしい小山は、まだ第二次性徴機を迎えたばかりで、申し訳ない程度に肉がついているだけ。さんざん刺激されたせいで、小さい乳首だけがぷっくらと盛り上がっていた。 「オッパイ触ってどうするの?」 芽衣は、少し胸が小さすぎるのにコンプレックスがある。梢ちゃんみたいに大きくならなくてもいいけど、もう少し人並みにあればといつも思っている。 「こうするんだよっ」 オジサンは、芽衣の勃起した乳首を両方の指で思いっきりつまみ上げた。 「やーっ!」 芽衣は小さい身体を震わせて、まるで電流が身体に走ったみたいに海老反りになる。 「乳首に集中してたら、股の痛みはねーだろ」 オジサンは乳首を噛みちぎる勢いで、噛み始めた。そうして、グイグイとマンコの中にチンチンを押しこんで来る。 「ひぎゃー!」 芽衣は叫びをあげたが、確かにオジサンの言うとおりだとも思っていた。乳首の痛みはあるのだが、そっちが気になって股のジクジクした嫌な痛みは鈍くなっている。芽衣の感じ方は、肌を接しているオジサンにもすぐ分かる。 オジサンは安心して、芽衣の奥へ奥へと欲棒を進めていく。 ついに、芽衣の最奥へと達した。最奥は、少し感触が違う。芽衣の膣はちいさいから、こうしていっぱいいっぱいに挿入すると、膣は袋になっているのだと感じられる。 ズリズリと亀頭で、芽衣の子宮口あたりをこすってやるとそのたびに芽衣は発情期の猫のような叫びをあげた。 「ふうっ、たまんねーなもう中に出すぞ!」 芽衣は、乳首をせめられながらだったので、中に受ける初めての射精を感じることはなかった。 ドクドクッと膣の奥に浴びせられる感覚も分からない。 ただ、自分の膣の中で震えた感じがして、オジサンのモノが小さくなって圧迫感がなくなったのが分かった。 じわりと、温かいものが芽衣のお腹の中に漏れ出している。
「……終わったの?」 芽衣は、オジサンの動きが止まったので尋ねる。 「ああっ、終わりだ。今日のところはな」 オジサンは、ニュルりと柔らかくなった陰茎を引き抜くと、芽衣の小さい割れ目から、ドバッと精液が飛び出す。やはり、膣が小さすぎて射精を受けきれなかったのだ。生理はあるといっても、子宮口もまだ発達不足なのかもしれない。 「今日はって、まだ続くのぉー」 芽衣は不満そうにブーたれる。なにせ痛くって涙がちょちょぎれそうなのだから不満なのは当たり前だ。 「これから毎日、俺のぬいぐるみをやってもらうからな」 芽衣が拗ねてるのに、オジサンが意地悪なことを言うので、芽衣は溢れる涙を腕でぬぐって、グズグズと何事かをつぶやきながらふて寝してしまった。もう体力の限界で、眠気が抑えられなかったのだろう。 芽衣がまるで子供のようにスヤスヤと寝息を立て始めたのを見て、オジサンは仕方がないなと笑う。 無言で、リビングから温水で濡らしたタオルを持ってくると芽衣の小さな身体を優しく拭いてやってから自分もゴロリと横になった。 オジサンはグーグーと酷いいびきをかくので、芽衣は寝苦しそうに何度も寝返りを打った。
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