第十章「夏休み受精日」 |
「みっつん日焼けした?」 「海いったからさー」 クラスでは学友たちが楽しそうに話している。私はこっちから話しかけていくならともかく、向こうから話しかけてくるような親しい友だちはそれほど居ない。 親友が少ないというのは残念なのだが、今日だけは助かる。その上で、自分の席に大人しくすわっている私を、横からびっちりと芽衣がガードしてくれているから安心。 一緒に登校してきた芽衣は、様子をちょっと見るなり私が置かれている状況に気がついてくれた。芽衣は『経験者』だからだろう。ちゃんと観察していれば、膣にバイブを突っ込んで歩いている人間の様子が少しオカシイなんてことはすぐ分かる。 逆に言えば、他人にそれほど興味を抱いて普段から観察している人なんて居ないってことだ。私にとって特別な親友だから様子のおかしさに気がついた。芽衣も、気がついてくれたってことはそう思ってくれているのだろう。 そう考えると、少し安心できる。 「おいっ、山田ー」 私は、後ろから名前を呼ばれてビクっとする。また、寄りにもよって坂井くんだ。
坂井くんは、クラスでも人気者の男の子だ。顔はそんなにカッコイイってほどでもないけど、サッカーをやっていてなんでも積極的でちょっとトラブルメーカー。私の中学校ではこんなタイプの男の子がモテるのだ。 でも私にとっては、あんまり好きな男の子じゃない。よく胸が大きいことをからかわれたりしてどっちかといえば苦手だ。 こんな状況で、坂井くんに胸のことからかわれたらと思うだけで、ゾッとする。 「なっ、なにか用かな」 私はできるだけ何気ない素振りで、振り返る。焦りで、舌が上ずるのを感じる。 「お前今日、熱でもあるのか?」 またフザケて絡んでくるのかと思ったら、なんか心配して声をかけてくれたらしい。確かに熱はあるだろうと思う。普段より体温が何度か上がってるはず。 「ううんっ、別に平気だから」 「でもさ……お前なんか今日、色っぽくね?」 坂井くんが、私に絡もうとしてくるのを芽衣が間に入ってガードしてくれた。 「坂井っ! 梢ちゃんは平気って言ってるでしょ」 「なんだよお前は関係ねーだろ、ぬいぐるみとか持ってきてまた先生に怒られるぞ」 芽衣は、でっかいクマのぬいぐるみを注意されてなぜかニヤリと笑う。 「ふふっ、これはカバンだからセーフなんだよ」 そういって、クマのお腹のチャックを開けて見せる。ぬいぐるみの中から、ノートや筆記用具が飛び出てくる。いや、ただの登校日で授業もないし提出するものもないんだから、カバンはいらなくないかと、本来なら私が突っ込むところだけど……いまはありがたい。芽衣がそうやってごまかしてくれるうちに、チャイムがなって先生がやってきた。 坂井くんも、席に戻らざるえない。
先生のどうでもいい話をぼんやりと聞いているうちに、私は自分のお腹の中に満たされている液体のことを考えていた。先生が前で話しているのに、カバンでお腹を隠すわけにもいかない。 オジサンが『山田梢十四歳、中出し済み』なんてマジックでお腹に書くから、ブラウスの下からうっすらと文字が見えてしまわないかと心配でしかたなくてそのことばかり考えてしまう。 オジサンが今日は排卵日だと言ってたけど、私は排卵しちゃうのかな。オジサンの精液でいっぱいの子宮に卵が出たら、おそらく受精してしまうであろうことは、性教育を受けている私にも理解できる。 ただ妊娠はしない。妊娠するかしないかは、受精卵が着床するかしないかにかかっているのだ。そうして、避妊薬を飲んでいる私に受精卵はおそらく着床しない。 そう思った瞬間、私のお腹の中がドクンと震える気がした。このお腹に溜まっている小さな水たまりには、命が浮かんでいる。 人間の命というのがいつ始まるか分からないけど、卵子と精子がくっついたらもう命なのかな。それが着床して育つのを拒む私は、ちょっと酷いのかもしれない。 無理やり受精させたオジサンは酷いけど、私もちょっと酷い。そう思わないと、やってられない罪悪感がある。安心感があるからこそ、後ろめたい気持ちも湧いてくる。 私はうつろな視線を彷徨わせる。先生の話をつまんなそうに聞いているクラスメイトたち。このクラスで性経験がある女の子なんて、私だけかもしれない。 いや、芽衣ちゃんもオジサンにやられたんだっけ。隣にすわっているちっさい女の子の顔をみる。そうだよなあ、でもきっと今受精してるのは私だけだ。 学校で受精するなんて、そんなイヤラシイ中学生は、きっとクラスで私だろうと思うと、自然と溜息がこぼれた。 「はあんっ」 思わず声が漏れてしまって、ドキッとして辺りを見回すけど。誰にも気がつかれなかった。みんなぼんやりと、永遠に続くかのような先生の長ったらい話を聞いているだけ。外からは蝉の音がジージー鳴り響き、強い陽射しが射し込む教室は時が止まったみたいだった。
結局、先生の話が終わっただけで登校日は呆気無く終わった。 前の登校日には体育館に移動があったので、それを覚悟していただけに拍子抜け。ただ先生が話して終わりなら、こんな日にわざわざ学校まで呼ばないでほしいな。いや、無事に終わってくれて嬉しいのだけどね。 「梢ちゃん、家まで送って行くよ」 私は芽衣にガードされながら、家まで無事にたどり着くことができた。坂井くんに話しかけられたときはビックリしたけど、不自然な素振りさえ見せなければ、わかんないもんなんだなあ。
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私の家の前まで、芽衣に送ってもらう。 「ここまでで、大丈夫?」 玄関先まで送ってくれたというのに、芽衣はおかしなことを聞く。 「どういうこと?」 「だって、今日は梢ちゃんの家にオジサン居るんでしょ。私も一緒に居たほうがよくない?」 考えても居ないことを言われて少し困惑。そうだなあ、本当は芽衣も居てくれたほうが心強い。人数が多いほうが負担も軽減されるんじゃないかと、ずるい考えも湧いてくる。でも、お母さんのことがある。 どうせ家の中では、お母さんがオジサンを疲れさせてくれているのだろう。そんな母親の姿を、やっぱり芽衣にはあまり見せたくなかった。 「いや、家にはお母さんも居るから。今日はこのまま帰ってくれてイイよ」 私は、気遣わしげな芽衣の背中を押すように、家から追い出した。 「さてと……」 お母さんと、オジサンがどうなっているのか。玄関先で、ローファーを脱ぎ捨てると私はリビングの扉を開けた。
ギーギーとヴァイブレーションの音がウルサイ。機械仕掛けの陰茎の嘶きは、私の心を不安定にさせる。 「はぁ……」 こんなことになってるんではないかと覚悟していたけど、予想通りのリビングの惨状を眺めてしまっては、ため息を禁じ得なかった。 ところどころ、フローリングに水たまりが出来ているのは一体何があったのだろう。 お母さんは目隠しされて、ソファーの上でM字型にロープでぐるぐる巻きにされていた。亀甲縛りって本当は言うらしいが、SMの知識のない私は何縛りなのかよく分からない。ただ、首輪も足輪も腕輪も、革の丈夫なものだから容易には外れないなと思っただけだ。勃起した乳首には、洗濯バサミ。なんと今日は、洗濯バサミに小さい分銅がぶら下がっている。オジサンはどんだけ、乳首責めが好きなんだよ。 そしてお母さんのマンコと、そしてお尻の穴にビジュアル的に見ていて辛いほど大きな棒状のモノが突き刺さっている。ヴァイブレーションの音は、マンコの穴の中でグルグルと回転している棒からしている。いや、よく観察するとバイブは回転だけじゃなくて前や後ろにもピストンするらしいと気づく。 お母さんの膣は中でめちゃくちゃにされてるんじゃないだろうか。 「よー、梢ちゃん。早かったね」 「今日の登校日は、早く終わりましたから」 オジサンは、極太のバイブを掴んでお母さんの膣を擬似肉棒で責め続ける。 「ちょっと、これ大丈夫なんですか?」 「大丈夫だよ、梢ちゃんの分は残しておこうと思って俺は射精してないから」 「バッ、バカなこと言わないでください。そんな心配じゃなくて、お母さんは大丈夫なのかと聞いてるんです」 オジサンはニンマリと笑う。 「本人に聴いてみろ」 私はお母さんの耳元に無事を問いかけると。甘い吐息と一緒に、弱々しい声を吐き出した。 「梢ちゃん、ゴメンなさい……」 なぜ謝るのか。そうか、オジサンを疲れさせて置くことが出来なかったってことなんだね。どうせオジサンはズルイから期待してなかったけど。
「梢ちゃん、お母さんの肛門の棒を引きぬいてみなよ」 私は、言われた通りにお母さんのお尻からズブズブと棒を引きぬこうとした。 「あれっ、なんか引っかかりみたいな……」 ボコッとでっかいプラスティックの玉が出てきた。私が前入れられたのとは雲泥の差の大きさで、なんか形状もゴツゴツしている。こんなものが人間のお尻に入っていて、いいわけがない。 「あっ、梢ちゃんダメッ!」 お母さんがそう叫んだけど、私は早く楽にしてあげようとズボッズボッと引き抜いた。一度力を込めると、引き抜けてしまうもので大きなタマタマが次々とお尻から姿を表した。 なんだか鼻先にツンとする。きな臭くて、据えた匂いが漂う。 「ひゃっ、ダメッ!」 オジサンが私が引きぬくのにリズムを合わせて、オジサンはでっかいバイブでグリグリと膣を責め立てた。 プシューッ! 何ごとかと思ったら、お母さんの膣から何かの液体が飛び出している。オジサンがバイブで突くたび、プシューップシューッとまるで鯨が潮を吹き上げるみたいに。 床の水たまりは、これだったようだ。 「お母さんの膣から出てるの、なんですか?」 私は母親の醜態を眺めているのに、なぜかとても冷淡な気持ちでオジサンに尋ねた。 「あー、これは潮吹だよ。激しいオーガズムに達すると出る女性もいるんだ」 潮吹なんて聞いたことがない。少なくとも、性教育の教科書には載っていなかった。オシッコか何かじゃないだろうか。私は無意識に鼻を鳴らす。 その割には、液体から尿素の匂いはしないから違うのかな。どちらかというと、臭うのは愛液の香りだ。重たくて甘ったるい成熟したメスの匂い。 ズボッと、最後のプラスティック玉が抜けて、私の手にはお母さんの肛門に入っていたディルドーが握られる。 お母さんのアヌスは、シワをヒクヒクと痙攣させて突っ込まれていた棒の形に大きく穴をあけている。 あたりに漂う匂いを嗅いでいるだけで、私は立ちくらみがした。お母さんは、目隠しで眼は見えないけど、ホッペタは薔薇のように真っ赤で口からヨダレを垂らして恍惚としている。 逆らえないぐらい、気持いいんだろう。
「さてと、坂恵はこれで満足しただろうから今度は梢ちゃんの番だね」 オジサンはお母さんの膣からバイブを引き抜くと、ぬっと私の鼻先にトロトロと愛液が垂れるそれを突きつけた。これみんな、お母さんの液体なんだろうか。 「私の番って、もうしたじゃないですか」 「今日は排卵日だから、万全を期さないとね」 オジサンは私のブラウスに手をかけて、ふっと笑う。 「なんですか、何がおかしいんですか?」 「いやー、こうして制服姿の梢ちゃんを見るとちゃんと女子中学生だなーって」 私はムカッとする。 「ウルサイですね、どうせ長身だし可愛くないですよ」 真っ白いブラウスに、茶色のチェックのスカート。芽衣あたりが着ると、可愛らしいんだけど私には似合ってないことは分かってる。でもわざわざ指摘されると、苛立ちを隠せない。 「いやー、梢ちゃんも可愛いと思うよ」 オジサンは、そんなフォローにもなってない慰めを呟きながら私のブラウスのボタンを外していく。 「ただ中学生にしては不釣合いに大きすぎるんだよな」 「そんなことわかってっ!」 「背じゃなくて、この胸がね」 オジサンは私のブラジャーを外しながら、スケベそうな顔を私の胸に近づけた。 「さいっていですよ!」 私は、嫌悪に身震いして叫んでしまう。 「おや、その割には可愛らしい乳首が勃起してるよ」 「くっ……」 私は思わず顔を背ける。オジサンは私の乳首に構わず口をつけてチューと吸い上げる。乳房を強く揉みしだく、ぎゅっと大きな手で握りしめる。 「ほら、おっぱいちゃん気持いいんだろう」 「そんなの、バイブ入れられたままだからですっ!」 私の膣には、ずっと大きな違和感が突き刺さっているのだ。胸を触られた瞬間だけその感触を忘れたけど。 「あっ、そうだったね。早く抜いて楽にしてあげるよ」 オジサンはそういうと、わたしのチェックのスカートをたくし上げてパンティーをずり落とした。液漏れ防止に止めてあったナプキンも、床にはらりと落ちる。
だがパンティーというカバーを外されても、プラスティックと鉄の重みを持ったバイブは、ピッタリと私の膣にハマりこんで下に落ちなかった。 「おや、さすがキツキツマンコちゃんだね」 オジサンの侮蔑とも賞賛ともつかない口調。私にとっては侮辱でしか無い呼び方。少なくともおっぱいちゃんより酷い。 「早く抜いてください……」 私は反応するのも嫌だったので、そう懇願した。 オジサンは無言でバイブの取っ手を掴むと、ゆっくりと私の膣内から硬い異物を引き抜いた。 あれだけピッタリとハマりこんでいたのに、抜けるときはいとも簡単にバイブは押し出された。あんなエラの張った異物が、私の小さな股に奥深くまで入っていたのか。バイブの形にぱっくりと開いている膣口から、ツーと太腿を伝って白い精液が落ちて足元に水たまりを作った。 粘り気は全くないただの水みたい。 おそらく粘着く、精子がタップリ詰まった成分は私の膣内や子宮の側壁にベッタリと張り付いているのだろう。そのおぞましさい想像は、真夏にもかかわらず私に寒気を感じさせた。膣の中がぽっかりと開いてしまったから、普段は閉じているそこに冷気が入ってきたのかもしれない。 私の寂しい穴に、ヌメった蛇のような太い指が入り込んでくる。 濡れている。ジュク、ジュクとイヤラシイ音を立てて、私の穴の奥まで三本の指が挿し込まれる。そうされながら、親指で皮の剥けたクリトリスを擦り上げられるから、私はのけぞって倒れこむ。 ちょうど、お母さんが縛られてる向かい側のソファーにどかりと身を投げ出した。 「ううんっ……」 「ほら、すぐにまた入れてやるからな」 オジサンが、ソファーに倒れこんだ私の上にのしかかってくる。 あーやられちゃうんだと思って、でも悪い気持ちはしなかった。 呆気無く、オジサンのおちんちんが私の中に入り込んでくる。もともと、オジサンのおちんちんが入るためにある穴みたいに、私の中はピッタリとハマってしまう。 オジサンの生殖器が、そのままゆっくりと私の肉襞を穿り擦り上げる。腰を打ち付けられるたびに、私は自分じゃないみたいな甘ったるい叫びを上げた。 気持ちいい。 もう、私の中で産まれたその感覚を否定できなかった。
「あふうっ」 ニュチュッと腰を密着させられると、お腹がいっぱいになって変な声が出てしまう。 「気持いいんだろう?」 「……はうんっ」 答えるのも恥ずかしくて、私はオジサンの腰に肩を回して受け入れることにした。 「気持いいのか、素直で可愛いな梢ちゃんは」 もっとやってやろうと、オジサンは私のことをぎゅっと抱きしめて腰を振り続けた。 冷静に考えると、どうしてこんな中年男に抱かれるのが気持いいんだろうと自分でも情けなくなってしまうけど。馬鹿みたいだけど。 たくましい物でぐんぐんと突かれて、ぎゅっとされるとたまらなくなってしまう。 オジサンは、しばし私の腰を乱暴に突きあげると、苦しそうな表情を浮かべた。ピストンが早過ぎると思ったら、出してしまいそうなのか。 「ああっ、出ちまう!」 少し早いのは、オジサンがお母さんと遊んでいて、溜まっていたせいなんだろうか。 中に出されると思うタイミングが分かってしまうぐらい、私はセックスに慣れ始めているみたい。 そんなことを思う間に、オジサンがドクドクッと私の中に射精してきた。 「はあんっ」 お腹の中に、温かい精液が流れこんでくると、何かたまらない気持ちになるのだ。それは、性感帯を刺激されてイクというのとは、また違う充足感だった。ぽっかりと開いた風穴を埋められるみたいな温かさ。 「ふうっ……」 オーガズムに達せなかったから、私は少し覚めた気持ちでオジサンの顔を眺める。男の人も、イクときは気持よさそうな顔をするし、射精したあとに満足気な顔をするんだね。 自分も、イっちゃうときはこんなブサイクな顔になるんだろうか。 オジサンが腰を引くと、私の割れ目からまたドロッと精液がこぼれた。 ああ、また私の中にこんなにもタップリ出したんだ。 ぷんと生臭い香りが漂う。 私は深くため息を吐くと、そのイヤラシイ香りを鼻孔から吸い上げた。
「あのっ!」 お母さんが、急に大きな声を出して呼びかけてきたので私はビクッと震える。お母さんの方を見ると、目隠しされて縛られたままだ。 「あの、オジサン。お母さん縛られたままで苦しいんじゃないかな?」 「んっ、あのババアは縛られ好きだから平気だって」 私のお母さんに、ひどい言い方。もしかして、お母さんを怒らせようと、わざと挑発してるんじゃないかな。 「あのっ! 梢ちゃんが終わったんならこっちもなんとかしてもらえませんか」 お母さんは、年上のオジサンにババア呼ばわりされても、怒ること無く誘うように叫んだ。 「ウルサイなあ……」 オジサンは、私から身体を離して、お母さんのところに行くと目隠しを跳ね上げた。 「うるさくて、すいません」 お母さんはオジサンには従順だ。その割に、自分の主張はきちんと通すつもりらしい。身体の自由を奪われているため、そういう対応がベストだと感じたのだろう。 「いま、梢ちゃんの種付け中なんだから黙って見てろよ!」 オジサンは叫ぶように言いつけた。実を言えば、私はお母さんの目隠しを取ってほしくなかった。もうオジサンに抱かれるのは仕方が無いけど、そんな無体な姿を自分の母親に眺めて欲しくなかったから。 案の定、お母さんは悲しげな眼で私を眺めている。 娘が犯されて、喜ぶ母親など居ないものね。私は、出来ればお母さんを悲しませたくなかったのだけど。 「梢ちゃんはまだ青臭いでしょう。熟れた私のほうもお願いできませんか?」 オジサンに媚態を見せつけるように、誘うお母さん。 「ふうんっ、自分も疲れてるのに娘の負担を軽くしようって母心は立派だと思うぜ」 オジサンはニンマリとお母さんに笑いかけた。 「だったら……」 「だけどよ、今日は梢ちゃんの種付け日に決まってんだよ」 オジサンは、今日は私だけに決めているらしい。オジサンがこっちにまたやってくる。いい加減、腰も疲れてきたし、溜息が出ちゃう。 「そんなに中で出したって……」 お母さんは悔しそうな顔でそう呟いた。オジサンは、くるっとお母さんの方を振り返ると聞き返した。
「んっ、そんなに中で出したって、なんだ?」 「いえ……」 お母さんは口を噤む。つい悔しくて、避妊のことを言いそうになったのかな。オジサンにバレるとマズイんじゃないかな。 「もしかして、梢ちゃんは妊娠しないって言いたいのか?」 「まだ十四歳ですから、生理だって安定してませんので……するとは限らないと言いたかったんです」 しれっとした顔で、お母さんは誤魔化す。オジサンはお母さんの顔を覗き込んで、核心に触れる質問を投げかける。 「ふうんっ、もしかして避妊してるとか?」 「いいえ」 お母さんは言葉少なに頭を振った。オジサンはしばらくお母さんの顔を眺めていたが、ふんっと鼻を鳴らして私にまたにじり寄ってきた。 「さて、子作りを再開しようか」 バレずに済んだとおもって私はホッとして頷く。 オジサンは、また私の上にのしかかってきて、腰を沈める。本当にスムーズにオジサンのものが入るようになっちゃったなあ。 「あふっ……」 もういいのだと思う。何度も生でセックスされてるし、いまさら回数が増えたところで変わらない。 お母さんには悪いけど、いっそ気持よくなってしまったほうがいいのかもしれない。 「それにしても、なんで梢ちゃんたちは避妊しないの?」 「うっ……」 上からのしかかるように挿入されて、正常位でそんなことを言われると呻いてしまう。オジサンの黒ずんだ眼が、私の眼を探るように見つめている。 「どうせ、生でされるって分かってたんだろ。妊娠するかもしれないのに、ピルとか飲むのを禁止したつもりはなかったんだけどな」 「避妊とか、わかんないですし……」 オジサンは、なぜか嬉しそうに私の胸をぎゅっと掴んだ。 「もしかしたら、梢ちゃんは俺の子供を妊娠したいんじゃないか」 ゲッ、どうしてそんな結論になるんだ。どこまで自分に都合のいいことを考える人なんだろ。でも、バレるよりはマシかな。 「そっ、そうなんですよ……別に赤ちゃんできちゃってもいいかなーなんて」 アハハッと愛想笑いしてみる。なんかあまりにも、わざとらしい追従笑いだけど。オジサンは嬉しそうに乗ってきた。 「そうかー、そうなのかー」 「そっ、そうなんですよ……」 オジサンにおっぱい揉まれながら子作りの話をされるのは、心に来るものがあるなあ。力なく愛想笑いしながら、それでも避妊がバレるよりはいいかと私はアハハと乾いた笑いを続けた。
「よし、じゃあ梢ちゃんがそんなにお願いするなら赤ちゃん作ってあげるけど、未成年だからお母さんに許可をもらおうネ!」 いつ私がお願いする話になったのか。まあ、オジサンが気持よく騙されてくれるならそっちのほうがいいのかなあ。気がすすまないなあと思いながら、私はお母さんに話を振った。 「お母さん、あのさ……いいよね」 向かい側のソファーで縛られているお母さんは呻くように了解した。 「仕方が無いわね……」 悲しそうに顔を背ける。本気で言ってるわけじゃないってお母さんにも分かってるよね。避妊のことバレずに済ますには、オジサンの話に乗ったほうがいいから。 「よし、これで坂恵さんの許可も降りたし、母娘同時妊娠かー、燃えてきたなっ!」 オジサンは勝手に燃えて、私の中でオチンチンを硬くしている。今日、何回射精したんだっけ歳の割に元気な人だなあ。 「お手柔らかに、お願いしますね」 私の中でオジサンが硬くすると、つながってる私も気持よくなっちゃうから、我慢しなきゃと思って震える下唇をぎゅっと噛み締めた。 「梢ちゃんを孕ませるのと『交換』に、坂恵さんにも孕ませてあげるから、頑張って妊娠してね」 オジサンはそんなことを言う。そんな交換って成立するんだろうか。だって、例えば避妊してなかったとしてもすぐ妊娠する確率なんて100%じゃないよね。ああ、こういうの考えてしまうから私はダメなのかな。 どうせ妊娠しないんだから、適当に話を合わせておけばいいのだ。 私は、うんうんと笑顔で頷いた。 こうしておけば、オジサンは満足して私に射精してくれるのだ。 えっと、別に私が射精して欲しいわけじゃないんだけど、オジサンが満足してくれないと終わらないからね。
「あんあん、あんあんあんっ!」 「梢ちゃん、えらく感じてるじゃないか」 「だって、お母さんに見られてるって思ったら……」 ちらっとお母さんのほうを見ると、なんか口惜しそうな顔をしている。この前は、お母さんが犯されてるのを眺めてるだけだったけど、逆を経験することになるなんて。 「梢ちゃんは中学生にして変態だから母親に見られて、こーふんしてんのか!」 「そんなっ、いいかたぁ」 酷いと思うけど、がんがん股を突かれながら罵られると背筋がゾクゾクッて震える。無理やり犯してるのはオジサンで、私は変態じゃないのに。 「お前……乳首がすごいことになってんぞ」 「あっ、吸っちゃっ!」 オジサンは乳搾りみたいに私のおっぱいを握りしめて、先っぽにちゅっとキスをした。舐められるだけで、乳首がキュインッてなった。そのままチューと啜られると、たまらない気持ち良さ。 私は気がつくと自分から、腰を振っていた。 「梢ちゃん、膣が締まり過ぎだよ。気持よくてまた出ちまうっ!」 早く出してしまったらいい。 私の中に出したらいいんだわ。 そんなことを思いながら、私の股はキュッとオジサンの元を絞めつけて離さなかった。やがて、ドクッドクッて陰茎が脈打って中に濃いのが流れこんでくる。 「ああっ、オジサン中に出てるよ……」 「くあっ、中学生のまんこたまんねェ……」 オジサンはそんな最悪のことを口走りながら、私の中に最後の一滴まで叩き込んだ。 「うううっ……」 「もう一発、ねえ梢ちゃん。もう一発やろうよ……」 「もう無理だよ……」 体力の限界なのに、オジサンはまだ私の身体を苛む。あれだけ出したのにまた私の中で硬くなったものが、私の芯をズリズリと責め立てる。 「ひゃぁぁぁ!」 「くっ、また出ちまうぞ!」 オジサンの生殖器がまた私の中で勢い良く跳ねて、ビュルンビュルンと精液を流し込んでくる。 「はぁあはぁ、もうだめ……」 あとから思い出しても、此処から先の記憶がない。
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私はもう感極まって、どうやら知らない間に意識を喪失したみたい。 起きたら外はすっかり暗くなっていて、自室のベットに横たわっている。 「ううんっ……」 身体は汗臭くなかったから、多分お母さんが拭いてくれたんだろうけど。重たい私の身体をベットまで運んでくれたのだろうか。 よろよろとベットから起き上がると、パンティーの股にジワッと生暖かいものが広がった。 「やだ、気持ち悪い」 私の膣の中から、まだタップリと残っていたオジサンのものが流れだしていたのだ。私は汚れたパンティーを脱ぐと、枕元のティッシュで股を拭った。 「シャワー浴びてこないと……」 意識はそう思うんだけど、気怠くてもう少しだけ横になっていたい。汚れたパンティーを握りしめたまま、私はしばらくグッタリとしていた。
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