後日談4「身体のこと」 |
季節外れの台風がやってきて真夏がぶり返したと思ったら、今度は寒波がやってきました。まったく近頃の地球の気候はどうなっているんでしょうね。 なんでも夏がいつまでも暑いと冬は急激に寒くなるそうです。放射冷却みたいな理屈なんですかね、十二月の晴れ渡った空は青々と高く、空気は冷たく澄んでいます。 田中正志がマンションの他の女全てと手切りを終えてからもう幾日も経ちました。 そして今日も、深谷家の静かで温かい雰囲気が漂う寝室で、田中正志と深谷茉莉香がお互いに一糸纏わぬ姿となってふざけあうようにして睦み合っていました。 恋人同士みたいに、あるいは若々しい夫婦のように。 もちろん久しく他人行儀にしていたわけですから、すぐに打ち解けるというわけにもいきません。 ですが何度か触れ合う回を重ねるごとに、二人は昔の調子を取り戻して茉莉香も正志のことを苗字ではなく元のように名前で呼ぶようになってきました。 正志は一度はもう完全にスッパリと茉莉香のことを諦めていたわけで、最初はなんとなくバツが悪い気持ちでしたが、耳元でくすぐられるように「正志さん」と呼ばれると「茉莉香」と返すしかありません。 何度か名前を呼び合い茉莉香の柔らかい身体をまさぐり甘い唇を吸うことで(そうだったこんな親しくて温かい関係だったのだ)と正志は思い出しました。身体が覚えているってやつでしょうか。 そうなってしまうと、心のどこかに蓋をして溜まっていたやるせない思いが止めどなく溢れでて、正志は茉莉香の柔らかい身体をもうどこにもやらないと強く抱きしめます。 やるせない気持ちをそのまま茉莉香の身体にぶつけるのです。肌から伝わるその強い気持ちを茉莉香は優しく手の平で受け止めて、硬さを確かめるように握りしめて、くすぐるようにその柔らかい先っぽを指で擦りました。 茉莉香の指が正志自身の先っぽを弄ると、止めどなくお汁が溢れてきます。指ですくい取るようにして先走り汁をぺろりと舐めると、少し辛いような酸っぱいような味がします。茉莉香にはもう慣れ親しんだ味。 彼女はそのまましゃがんで、固くそぼった正志自身の先をぷっくらした唇で咥えると、その溢れ出る想いをチュルッと音を立てて啜りました。 「ううっ……」 正志は小さく呻き、そんな淡い刺激だけでドピューッと呆気無いほど簡単に放精してしまいます。いくらなんでも早すぎですけど、我慢しないで惜しげも無く出してしまうほど安心しきっていると言えるのかもしれません。
茉莉香は慌てること無くどっと溢れでた熱い精液を、長い間に溜まった気持ちと一緒にお口の中に全て受け止めて、口の中いっぱいに溜めて濃い味を堪能します。 そして、そのままコクリと喉を鳴らして正志の熱いお汁を飲み下しました。 「ごちそうさまでした」 「ああ……ありがとう」 正志は満足げにため息を付くと、ベットに腰を下ろしました。
「なあ、お前の身体のこと、夫はなんて言ってるんだ」 正志の柔らかくなった陰茎を舌で綺麗に舐めとっている茉莉香に正志はそう聴きます。唐突な質問でしたが、前々から聞きたかったことをようやく尋ねるみたいな空気もありました。 「えっ、身体ですか? 確かに赤ちゃん産んだから体型も変わってしまったし、乳房もこんなですし、乳首も大きく黒くなっちゃいましたけどね」 茉莉香もまだ授乳中の経産婦ですから、ピンク色だった乳輪も大きくなり黒くなっています。乳首は、子供に吸われていることもあるだろうし、妊娠中に散々と正志に嬲られたせいで伸びきって長乳首になっています。 それでも大ぶりのツンと上を向いた乳房に、くびれたウエストからヒップにかけた優美さは一子がいるとは考えられないほど奇跡的なプロポーションの維持と言えます。むしろ肌の張りは出産前より向上しています。 正志の贔屓目だけではありません。それは何が茉莉香の肢体をこうまでも美しくさせたのか、美容の秘訣を小一時間は問いただしたくなるほどです。だからこそ、肥大化した乳首とそして下腹部にある女性器からはみ出している一部分が目立ちます。 「いやいや、乳首もそうだけどさ、俺が言ってるのはクリトリスのことだよ」 正志の指摘に、俯いた茉莉香の頬がすっと紅色に染まります。 そして、少し言いにくそうにつまりながら話し始めました。 「これはその、夫に聞かれたら授乳のために乳首が大きくなったのと同じように、出産に伴う身体の変化だって説明しようと思っていたんです」 その説明もちょっと、いやかなり無理があるような気がしますが、それよりも正志にはもっと気になるところがあります。 「説明しようと、思っていた?」 引っかかる言い方です。 「ええ、そうなんですよ……。当然その夫とは夜の営みをしてますから、見てすぐ分かると思うんですけど」 夫と『してます』という言葉を聞いた瞬間、正志は胸のあたりがズキリと痛みました。
この場合、間男は正志の方なのですけれど、茉莉香が夫と夜の営みをすることはごく当たり前のことなのですけれど、やっぱり茉莉香が他の男に抱かれていると聞いていい気持ちはしないのです。 嫉妬の炎は簡単に消えるものではありません。そもそも、その独占欲が茉莉香の乳首とクリトリスを肥大化させてしまった原因でもあるわけなのですが、胸の奥に燃えるわだかまりを抑えつけて、正志は続けます。 「君の旦那は、自分の妻のクリトリスがそんな風になってても何も言わなかったわけだな」 憤懣やるかたないと言った口調です。正志が言える義理ではないと思うのですが。 「はい……」 茉莉香の方も、なぜか申し訳なさそうに小さく頷きました。 赤黒く赤ちゃんのペニスぐらいの大きさに肥大化して、皮が剥けっぱなしになった茉莉香の大きな陰核。夫なら絶対に気が付かないわけがないのです。 旦那が気にしないということであれば、正志はむしろホッとすべき立場のはずです。 それなのに悔しいような、憎らしいようなそんな仄暗い憤りが胸にどんどんと広がっていきます。茉莉香の身体の変化を無視されたことで、茉莉香の夫、義昭に対するたった一つのアドバンテージが真っ向から否定されたような気がしました。 それは言葉にしてみると(お前はそんなに余裕なのかよ、なんで茉莉香のことを見てやれないんだよ)という怒りなのでしょうか。 全く自分勝手な言い分としか表現しようがありませんが、正志の素直な思いでした。 「よし茉莉香、今度は俺の舐める番だな。股を手で開いてクリトリスを差し出せ」 「はい……」 茉莉香は従順に、ベットの上でしゃがみ込むと屈んだ正志の前に股間を晒しました。一年ぶりの茉莉香のオマンコには、恥毛が生えそろっています。 外陰唇の周りに生えそろった恥毛があっても分かるぐらい、男の中指ほどの大きさに成長した茉莉香の赤黒いクリトリスの頭の先は剥けきっていて、茉莉香が自らの手でギューと押し開いた秘裂から飛び出ています。 肥大化して充血した陰核はグロテスクでしょうか? いえいえ、正志にとっては自分の手で育てた可愛い小豆との再会です。愛おしい茉莉香の小粒の表皮を傷つけないように、指を唾液を馴染ませてから優しく擦ります。
「クリオナは、まだやっているのか」 「はい、あの日からも毎日欠かさずに……してます」 あの日というのはやはり、正志と茉莉香の関係が終わった日でしょうか。それからも茉莉香は毎日自分で摩っていてくれていた。それが、正志にはとても嬉しいのです。 だからこそ皮が剥けたままでクリトリスは前と変わらない大きさで艶やかな光沢を保っているのかもしれません。 「茉莉香の旦那は、そのするときにクリトリスは弄ってくれないのか」 「夫は淡白ですから」 そうか、やっぱりなと正志は思います。きっと茉莉香の旦那だってフェラチオはさせているはずです。 それなのにクンニもしてやらないなんてなと正志は鼻息荒く憤ります。あるいは、男として勝てる部分がもうここにしか無いから必死になるのかもしれません。 「毎日クリトリスでオナニーしてたときは、何を考えてたんだ」 そう言いながら、さらに潤滑を増したシコシコと擦ります。茉莉香が自らの手で押し開いたピンク色の内蔵は、すでに愛液に湿っています。 「あっ、あの、正志さんにされた時のことをずっと思い出していました」 茉莉香は本当に久しぶりに、他の人に身体中で一番敏感な部分を嬲られる快楽に身を震わせます。 「そうか、もう今日からは自分で慰めるなんて寂しいことはしなくていいから」 そういうと、充血した茉莉香の小豆の先に優しくキスをしました。 「あっ、ああっ」 「俺が毎日舐めてやるよ、これからずっと毎日茉莉香が満足するまでずっとだ」 正志は優しく茉莉香の陰唇全体にキスの雨を振らせます。ペロリと、小陰唇の内側の愛液の味も確かめました。 ああー茉莉香の味だと思うと、それだけで奮い立つ思いがします。 全身に元気が湧いてきます。 「ありがとございます、舐めてもらって気持ちいいです」 「そうか、もっと強くするから痛ければ言えよ」 女性へのクリトリスの愛撫はフェラチオとそんなに変わりません。
クリトリスの先をチューと吸って、舌の腹でゴシゴシとこするようにしました。 「ああっ、いいっ、自分でするより正志さんに舐めてもらう方がずっと……イイッ」 そう呟いて、小さい嬌声と共に静かに身を震わせるようにして茉莉香は呆気無くイキました。 控えめな茉莉香らしく自分の声と気持ちを押し殺したような、控えめで慎ましいオーガズムの震えです。 それでも茉莉香がイッたときに吐き出す、ハァーという甘い吐息に正志は頭がクラクラとします。茉莉香の甘い息をもっと吸いたいと思って、そのまま脱力感でぐったりと仰向けにベットの上に寝そべった茉莉香を、上から抱きすくめるようにして、甘い唇を吸いました。 抱かれることはまったく拒絶しなかった茉莉香は、なぜか口づけされると慌てて拒もうとしました。 「んんっ、だめぇ、正志さん! 汚いですよ、さっき私フェラしましたから」 そう言えばまだ口を洗っていませんでしたね。 「いいよ、俺は気にしない」 正志だって自分の精液を飲む趣味はありませんが、茉莉香は女神です。たとえフェラチオしたあとでも、茉莉香の口内が汚いわけがないと思えました。 最初は「汚いです、ダメです」と拒んでいた茉莉香も、舌を絡めるようにされるとたまらず自ら求めるように舌を伸ばして正志と深いキスを交わしました。 正志の精液は、多くの女性の証言からすると濃くて苦いらしいですが、それを飲み込んだはずの茉莉香の口内はとても甘ったる味がして美味しかったのです。 茉莉香の唾液をたっぷりと心ゆくまで味わうと、今度はでんぐり返しにして股を開き、もうひとつの穴に舌を伸ばしました。 「あっ、そこはダメです」 舐めたのは前の穴ではなく後ろの穴でした。 「だから、茉莉香の身体に汚い場所なんてないって言ってるだろ」 正志が茉莉香の股ぐらに屈んで、太ももに手をついてアナルを犬のように舐めだしたのです。 「正志さん! お尻の穴は、本当に洗わないとダメですよぉ」 またクンニされるのだと思い込んでいた茉莉香はびっくりして瞳を大きく見開いて身をこわばらせました。
茉莉香の驚きが太ももの震え伝わってきて、正志は得意になりました。 お尻の穴も驚いたようにキュッと窄まります、でも悪い感触ではないと分かっているから細くなった肛門に舌をねじ入れるようにして舐めだしました。 いくらトイレがウォシュレットだといっても、穴の中までは綺麗に洗浄できていません。 「ふふ、後ろも使うのは久しぶりだがこっちはちょっと狭くなったんじゃないか」 「お尻の穴はほんとに汚いから、汚いからぁ……」 そう言いながらも、茉莉香は身動き取れません。やられてみると分かるのですが、お尻の穴は人間の急所なのです。 仰向けで倒れた状態でここを責められると、四肢の力が抜けてしまってどうしようもなくなります。 「そう言いながら、腸液でヌメって来てるぞ」 笑っている正志。 「正志さん、ほんとにダメッ!」 ついに怒られてしまいました。 「分かったよ、そう怒るなって」 正志が解放してくれたので、茉莉香はよろっと身を起こしてから正志の広い額にメッと指を突きつけて叱りました。 「私が汚くないって言ってくれるのは嬉しいのですけど、お尻の穴は洗わないと雑菌が多いからダメですよ」 「ああ、そうだったな」 いきなり尻を舐めだしたのは、びっくりさせたいってこともあったのでしょうが、こうやって茉莉香に怒られたいって気持ちがあったのもしれません。 珍しい茉莉香の怒り顔が見られたのがたまらないのか、正志は叱られてる癖に妙に嬉しそうにニコニコしています。 「お尻の穴がしたいんだったら言ってくれたらちゃんと洗ってからいくらでもさせてあげますから」 茉莉香も主婦です。衛生問題は、なおざりにしたくないってことなのでしょうか。 「じゃあ一緒にお風呂でも行こうか」 「そうですねえ、じゃあそうしましょうか」 一歳児の娘がきちんとまだベビーベットでお昼寝しているのを確認して(茉莉香は家事も育児もありますから、暇になるタイミングを見計らって正志はやっているのです)軽くシャワーを浴びることにしました。
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本当にアナルセックスをするつもりなら、浣腸まできちんとして直腸まで綺麗にしないといけないのですが、今日はそこまでするつもりはないと言うので、シャワーで軽く洗うだけにしました。 「その代わりといっちゃなんだが、アナルビーズ入れようぜ」 「ああ、正志さんそれ好きでしたよね」 茉莉香は、苦笑します。 お互いに裸体ですから、そのままシャワールームに行って交代にお湯を浴びました。こんなことなら、あらかじめお湯を張っておけば良かったと茉莉香は少し残念に思い、頭の中のこれから注意するリストに入れておきます。 茉莉香がシャワーのお湯でなるべく綺麗に肛門の中を洗うついでに、正志が馴染み深いアナルビーズを持って来ました。 ひも状の糸に、大小様々のカラフルなシリコンボールがついているものです。茉莉香のおしりの穴の洗浄が終わると、正志が丹念に洗ったボールにタップリとローションをかけたものを渡してきました。 「久しぶりだけど、自分で入れられるか? 俺がお尻に挿れてやろうか」 「自分でできると思います」 去年のことですから、できるかどうか迷いましたがアナルビーズを渡されたら茉莉香の手をお尻の穴が覚えていました。 固くて柔らかい不思議な感触、ピンボールの玉より少し小さい程度の大小様々なボールを、プツリプツリとお尻の穴に押し込んでいきます。 ローションの滑りのおかげか、久しぶりなのにやすやすと飲み込んでいきました。 全部で十個の玉を完全に挿入すると、窄まったお尻の穴からは引っ張りだすための輪っかがぶら下がるだけになります。 「今日一日――」 したり顔で宣言しようとする正志を手で制して、茉莉香は言いました。 「今日一日アナルにビーズを入れたまま過ごせばいいんですね」 正志のやりたいことなんて聞かなくても、茉莉香は全部分かっているのです。 「よくわかってるじゃないか。お尻の穴の方は、最近してなかったんだろ?」 もちろん茉莉香には、それが日常生活で穴を広げて具合よくして準備しておけと言う意味だと分かってます。 「だってお尻の方は……誰かは知りませんけどイタズラしてくれる人がいませんでしたからね」 分かりきったことだから、そうやって冗談で混ぜっかえして、茉莉香はウフフッと堪え切れない笑い声を漏らしました。 お尻の穴にたくさんの異物が入っている状態は、とても違和感があってソワソワしちゃうものですけれど、それに耐えることも茉莉香には決して不快ではありませんでした。
シャワーから上がったあとは、コンドームを使用してのセックスです。 茉莉香は、正志の分厚い肩にそっと手を回します。 ゆっくりとピンク色のコンドームを被った勃起した陰茎が自分の中に入ってきます。完全に入ってしまうと、正志は優しくキスをしてきました。 抱き合ったままで唇を重ねて、ゆっくりと腰の動きを合わせて生殖器を擦り合わせる快楽に耽る。 軽く息を弾ませる程度の穏やかで、それでいてうっとりとした至福の時間を堪能します。二人の境界線が融け合って、まるで蕩けて一つになってしまうようなセックス。 「ああっ、正志さん」 じわと温かいオーガズムの波が深々と埋められた膣奥から、全身に広がっていきます。満たされて、充実して、気持ちいのに、どこか狂おしいほどに切ない。 「茉莉香、茉莉香ぁ……」 そう正志に名前を呼ばれて、不意に夫のことを思い出しました。 新婚の頃は、夫ともこんな満たされた時間をゆっくり取れていたのだけど、忙しい日々にいつしかスレ違うようになって、ああダメと茉莉香は思います。 (いまは、夫のことは考えちゃダメ) 夫に悪いって気持ちはもちろんありますが、それより正志に抱かれているのに他の男と比べるなんて失礼なことだと茉莉香は自戒します。 正志の重たい体重を乗せた深いピストンが、子宮口まで突き上げてきて、ありがたいことに余計な思考を全部吹き飛ばしてくれます。 「ああっ、最高……」 茉莉香は久しぶりにポルチオ(子宮膣部)性感帯を刺激されてたまらない気持ちになりました。 夫だと届かない茉莉香の女の子の入り口に、正志のジャストサイズの陰茎だと届くのです。コンコンと入り口をノックされたら、頭が真っ白になってもう何も考えられなくなります。 これだけは、夫もしてくれない、正志にしかできないことです。 膣全体が、悲鳴を上げるようにギューと正志の硬いモノを絞りました。 「おおっ、茉莉香イクぞ」 正志がきゅうきゅうとからみついてくる粘膜のすみずみまで屹立ですりあげて、オッパイを思いっきり掴みました。 強く握りしめられた衝撃で、茉莉香の褐色の乳首の先からピュウッと母乳が噴き上がりました。 「ああああああぁ、お願い、中に、中にくださいっ!」 茉莉香はもう悲鳴を上げて、中出しを懇願しました。
ドピューッ、ドクッドクッ……
膣は精液を絞ろうと収縮を繰り返して痙攣しますが、いつもの熱い飛沫は茉莉香の女の子の中に入って来ません。 その代わり、膣の中で風船のようにコンドームの精液溜りが膨れて精液をシャットアウトします。 ツルッと射精を終えた陰茎を引き抜くと、正志は手慣れた様子で根本をつまむようにゴムを外して、入り口を固く縛りました。 ほらというように、先っぽにたっぷりと精液の詰まったピンク色のコンドームを茉莉香の鼻先にぶらぶら持ってきます。 「コンドーム入りの精液ってのも、なんかエロくていいもんだな」 「あの、中で出さなかったんですね」 茉莉香は、不思議なものでも見たというように瞳を丸くして精液入りのコンドームを見つめています。 「避妊しろって言ったのは茉莉香じゃないか」 「そうでしたね、でも正志さんのことだからてっきりコンドームが破れちゃったとか言って中出しするものだとばっかり思い込んでました」 そうですね、そういう印象ありますね。そうやって避妊してくれると思った女の方を慌てさせるイタズラをやるのが正志のいつものやり方ですよね。 でも正志は茉莉香に対してはそうはしなかったということなのでしょう。 「なんだ信用がないんだなあ、少なくとも俺の方からは茉莉香の家庭を壊すようなことはしないって約束したじゃないか」 「いえいえ、信用してないってことはないんですよ。でも……」 茉莉香は、ほんの少しだけ不満そうな顔をしています。 正志が約束を守ってくれたのは嬉しいし、茉莉香にも今の生活を守らなければならない気持ちもあります。 でも、茉莉香は(正志さんは私の中に出してくれなかったのか)と分かった瞬間にちょっと寂しい気持ちになったのも事実なのです。 「茉莉香の家庭を壊さないって約束を守った上で、中出しする方法も考えなくはなかったけどな」 「えっ、それってどういうことですか」 そんな方法があるのでしょうか。たまに突拍子もない意表を突くやり方で、ルールを打ち破ってしまうのが正志という男ですから。 ちょっと気になって、茉莉香は聴き返しました。
「簡単なことさ、俺と茉莉香が結婚して家庭を作ればいいだろう」 「なーんだ、そんなことですか」 茉莉香が夫の義昭と別れることはありませんから、根本から不可能な提案でした。いくら茉莉香でもフフンと鼻で笑ってしまいます。この前も、正志はそんな冗談を言っていましたが茉莉香はまったく本気にしていません。 「俺が茉莉香を惚れさせて、茉莉香が夫よりも俺を好きになれば離婚するだろ。そしたら……」 茉莉香は正志に最後まで言わせないで、被せ気味に話を遮りました。 「はいはい、前から思ってたんですけど正志さんって意外に自信家ですよね。私が夫に見放されて離婚することはあるかもしれないけど、私から夫と別れることは絶対にありませんからね!」 ちょっと自分でもキツイ言い方になってしまって、茉莉香は内心でドッキリしました。 (なんで私はこんなにムキになっているんだろ) 自分でも当惑するぐらい大きい声を出してしまっています。 どうせ冗談なのだから、こんなに怒ることもないはずです。 「なあ茉莉香、オッパイ飲んでもいいか」 不必要にキツイ言い方をしてしまったのに、正志は何の反応も見せずにちょっと困ったように微笑みながらそうお願いしました。 「へっ、ああどうぞどうぞ」 さっき正志が力いっぱい握ってしまったから、茉莉香の左右のオッパイから溢れでいてるのです。胸から溢れてしまった母乳までもったいないと言いながら舐め啜ってから、チュパチュパと美味しそうに啜ります。 ただでさえ巨乳の茉莉香の乳房にはたっぷりミルクが詰まっています。ちょっと絞り出したところで、吸えば吸うほど母乳はたくさん分泌されるのです。 乳が張って張って、もう一人赤ちゃんが入ればちょうど良いぐらいに思っていましたから、正志に乳を吸われることは茉莉香にとっても嬉しいことです。 母性に目覚めた恍惚とした表情で、正志のチクチクするいがぐり頭をイイコイイコと撫でてあげます。
「茉莉香の乳はほんとに美味しいな、甘くて濃厚で元気がでるよ」 口だけでなく、本当にエネルギーを回復したと言うようにギンギンに股間を膨らませています。 「喜んでもらえて嬉しいです。どうせ余ってますから私のミルクで良ければたくさんどうぞ」 「じゃお言葉に甘えてもっと飲ませてもらおうかな、本当に吸えば吸うほどいくらでも出てくるね。牧場でも開けばいいんじゃないかこのミルクタンクは」 そんな冗談を言ってくるので、茉莉香もホルスタインじゃあるまいしと笑いました。 「アハッ、さすがに他の人に飲ませる気にはなりませんね、私のは娘と正志さん専用のミルクですよ」 「おや、こんなに美味しいのに旦那は飲まないのか」 そう言われると茉莉香の笑いが少しだけ強ばります。 「あの人は、その……だって母乳は赤ちゃんにあげるものだから大人が飲むっておかしいでしょう」 茉莉香が妊娠しても夫は変わらずに優しいですが、胸にはあまり触れなくなってしまいました。夫がオッパイが出るのを、好ましく思ってないのではないかと密かにコンプレックスなのです。 もちろんそれで夫に不満があるわけではないのです。だけど、女の身体から母の身体に変化してしまったことを咎められているような、少しだけ距離が出来てしまったような寂しさがあります。 「そうか、そうだな。変態な俺みたいな男しか母乳は飲まないよな」 卑下しているのだか、自慢しているのだか、よくわからない口調でそういうとまた一心不乱に乳首を啜る作業に戻ります。 「変態っていうのはちょっと可哀想ですよね、正志さんは私の大きな赤ちゃんですよ」 間男ではなくて、もし正志がもう一人の大きな赤ちゃんだったら誰も苦しむことはないのにと茉莉香はそんなあり得ないことを思ってしまうのです。 いっそそうだったらどれほどいいことでしょう。それなら正志だって家族になることもできると茉莉香は思うのです。 「俺が茉莉香の夫だったら、毎日オッパイ吸ってやるのに」 「またその話ですか……」 冗談にしてはしつこいなと茉莉香は思います。
茉莉香は離婚しろなんて話は冗談でも怖いので、ちょっと焦った気持ちで何か違う話題に変えようとするのですが、なぜかこんな時に限って頭が空回りしてしまって思いつきません。 「俺と結婚してくれたら、オッパイだけじゃないぞクリトリスも、お尻の穴も、茉莉香の身体中を全部舐めて綺麗にしてやるよ、ずっと毎日二人で満足するまで……」 「それはまた、最悪のプロポーズですよね」 茉莉香もさすがに苦笑しました。本当にこんな変態的な告白は聞いたことがありませんが、正志らしい冗談と思えば微笑みを誘われます。 「うーん、このプロポーズはダメかな」 「それで落ちる女の子がいるとしたら、その子も立派な変態ですよね」 SMの女王樣みたいな人なら、毎日身体中を舐められるご奉仕を受けるというのは喜ぶかもしれませんけど。 どちらかといえば、茉莉香は奉仕したい方でした。 「まあいいか、じゃあもう一回やろう。もちろんゴム付きで」 「はーい、どうぞ正志さんが満足いくまで私の身体を使ってください」 正志は反り返る怒張に新しいコンドームを被せると、茉莉香の身体を抱きしめるようにゆっくりと覆いかぶさりました……。
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……正志と茉莉香が仲睦まじく過ごした、その日の夜遅く。 仕事から帰宅した夫は食事もお風呂も終えて、茉莉香の方も娘をあやしつけて眠らせてからいつもの夜の営みの時刻となりました。 どちらから言うとも無く、そういう雰囲気になるわけですが今日の茉莉香は申し訳なさそうに断りを入れました。 「あっ、あのすいません。今日は生理がきちゃってまして……」 「気にしなくていいよ。俺も今日は仕事で疲れてたからさっさと寝るよ」 アハハと笑うと鷹揚に、夫の義昭は手を振りました。 「義昭さん、もしよろしかったらお口でしますよ。それでしたら疲れてても」 「いや、今日は本当にいいよ。それに俺はなんかフェラチオは、あんまり好きじゃないんだよね。俺の大事な奥さんを道具みたいに使ってるみたいで気分が良くないのかなあ」 言葉だけでなく爽やかに微笑みながら、義昭は茉莉香を抱きしめてくれます。 その抱き方は涙が出るほどに優しくて義昭の大きな胸は暖かくて、大事にされているってことが薄い寝間着越しからも伝わってきて、茉莉香に夫への愛情を再確認させるものでした。 やはり茉莉香の夫は優しくてカッコイイ、そう思うのです。 「ありがとございます、じゃあ生理あけたらまたお願いしますね」 「うん、でも無理しなくていいんだぞ、お前だって茉悠の世話もたいへんだろうしさ。急に寒くなってきたからお前も茉悠も体調に気をつけるように……。ああそういや、冬用の背広のコートってどうしたかな」 身体を気遣ってくれたあとに、不意にそんなことを聞かれます。もちろんいい奥さんをやっている茉莉香は育児だけでなく家事に余念がありません。 「それなら今日クリーニングから出して、換えの背広と一緒にいつもの場所に吊るしてありますから」 「おっ、ありがと。また近いうちに出張になるかもしれないから。今度は北の方の事業所だってさ、参るね」 義昭は、さっとカバンの整理をして明日着ていくカシミヤの暖かそうなロングコートがクローゼットに掛かっていることを確認すると、ベビーベットで眠る娘の茉悠を眺めて、しばらく幸せそうにわが子の柔らかいホッペタを指でつつくと、明日も早いからごめんと先に寝入ってしまいました。 「私もお風呂頂きますね」 小さな声で茉莉香は床に入った義昭に声をかけましたが、すでにすやすやと寝息を立てているようで返事がありません。
生後半年ぐらいまでは、娘の茉悠もグズがって頻繁に夜泣きしたりしたものですが、最近はそんなに手間もかからなくて、夜中にほんの少し開いたこの時間は茉莉香のささやかな自由時間になっています。 お風呂は、本当は昼間に正志とシャワーを浴びたわけですから必要ありません。 脱衣場で普段着にしているトレーナーやスエットやシャツを脱いで、申し訳ない程度にレースの飾りがついた妊婦用の大判のブラジャーに、パンティーを脱ぎ捨てて一糸まとわぬ裸体になると、お風呂場へと入りました。 「うっ、うううんっ……」 そしてお風呂場から、茉莉香の小さな呻き声が響きます。 何をしているかって? まるでお尻の穴から出産するように、パールビーズを引きぬいているのです。 ローションの滑りの助けを借りても、やはり久しぶりのパールビーズは抜くのにも難儀しました。 それだけ、強烈な刺激を与えてくれたとも言えるでしょう。 ビーズ十粒の出産を終えると、茉莉香は言い知れぬ解放感を感じました。 夫や娘の前で、いい母親を演じながら、お尻の穴にこんな大きな玉を埋め込んで喜んでいるなんて。 「私も立派な変態さんですよね」 誰も見ていないのを知っていても、いや知っているからこそ茉莉香はそう一人で独白して正志のことを笑えないなと苦笑しました。 茉莉香の出産はまだ終わりません。 膣口に貼られた、絆創膏(ちゃんと陰毛が絡んでも剥がれやすいタイプです)を剥がすと中からツルッとピンク色のビニール袋のようなものを取り出しました。 濡れた膣から引きぬいて、プラーンと目の前に持っていくと透明ピンクの中に白濁色の液体が溜まっている。 そう、これは精液入りの使用済みコンドームでした。 避妊しつつも、精液入りコンドームはプレイに利用する。さすがは変態な正志の発想といえます。 おかげで(もし万が一膣の中で袋が破れちゃったら、夫の前でまた正志の子供を妊娠してしまう)なんてことを考えさせて、茉莉香を興奮させることに成功したわけです。
取り出したコンドームは、きっちりと縛られていてどこからも漏れた形跡がありません。もしかしたらと思っていた茉莉香はホッとして、お口の中に精液入りコンドームを入れてクチャクチャと口の中で弄びました。 そして、もう一つ膣からツルリと精液入りコンドームを取り出します。 これも破れてません。 「ちょっと残念かも……」と茉莉香は呟いて、何を馬鹿なことを言ってるんだろうと首をブルブル振るいました。 変なことを考えてしまうのは、ちょっとエッチな気持ちになっているからです。 昼間にあれだけ正志とやっておいて、茉莉香はまた風呂場で肥大化したクリトリスをこすります。 「あっ、あっ……」 今日はなんだか気持ちが怖いほど盛り上がっています。 眼の前でコンドームを破いてしまうと、中から手に精液を取り出しました。 (中に入れなきゃ大丈夫だよね) 茉莉香は膣に入れていたせいでまだほのかに温かい精液を指先になじませると、勃起したクリトリスの先に塗りつけました。 確かにクリトリスと膣口とはほんの少し離れていますが、同じ膣の中に存在ます。 それは限りなくギリギリアウトな行為ではないでしょうか。 「うっ、ううっ……」 指で正志の精液を塗りつけては、クリトリスを擦り上げる行為に、茉莉香は切なくてたまらなくなります。 口の中で弄んでいたコンドームも取り出しました。 「垂らすだけ、垂らすだけなら……」 もう我慢できません。 茉莉香は、お風呂場に寝っ転がると天に向かって勃起しているクリトリスの先に乱暴に引きちぎったコンドームの中の精液を垂らしました。 「ああっ、イクッ、イクッ!」 べっとりと精液に濡れたクリトリスを擦り上げて、茉莉香は激しく身を震わせるようなオーガズムに達しました。 クリトリスに垂らされた精液は、そのまま膣口の方にも流れていきます。 ビクッ、ビクッとお風呂場で腰を振るいエビぞり反る茉莉香は声も出せないほどの絶頂にヨガり狂います。 茉莉香の穴は、べっとりと膣口表面を流れていく精液をまるで欲しがるようにヒクヒクと収縮して、膣中へと精液を啜り込んでいるのでした。
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