後日談12「茉莉香の嫉妬」 |
野外調教を終えた栗原綾子が、一人寂しく自宅でオナニーをしている頃。 深谷家では、茉莉香に引きずられるように連行された正志が、紅茶を出されているところでした。 茉莉香は全くの笑顔でした。しかも自分からは何も聴きません。 それが正志には少し怖いのです。 「いや、あれはそういうんじゃないからね……」 湯気の立つカップをズズズッと無作法に啜って正志は言いました。 「何がそういうんじゃないんでしょうか」 茉莉香は、笑顔のまま眼を細めて正志の言葉を繰り返します。 「だから、別に綾子とはなんでもなくて」 「へー、正志さんは栗原さんのこと呼び捨てなんですねー」 正志がボロを出すと、すぐに突っ込んできました。しかも、笑顔のままです。 「いや……」 正志も困惑しています。こんなときどうしていいかわからないって顔です。 実際のところ、茉莉香の方から『約束をなくしてくれ』と言ったわけですから、別に正志が気にするようなことはないわけです。 「私は別にぃー、栗原さんと正志さんが何かあったとしてもぉー、ぜんぜん非難出来る立場じゃないですからねー、関係ないですもんねー」 しかし、そう言っている茉莉香の辛辣な口調が、正志を普通に非難するよりも苦しめてます。こんなことなら、怒鳴られた方がマシです。 「いや、ごめんって……そんなに怒らないでくれよ」 ついに正志は観念して、謝ってしまいました。 茉莉香はそれで少し気をよくして、肩の力を抜き、こわばった笑顔を解いて「ふうー」とため息を吐きました。 「まあ謝ってもらっても困るんですけどね。約束をなしにしてくれって言ったのは私の方ですし……」 「うん、だからごめん」 正志はとにかく平謝りです。浮気を認めてしまったのはダメですが、あれこれ言い訳するよりはマシってところでしょうか。 「じゃあ許してあげます、私の方もきっとまたこうなるんじゃないかと覚悟してたつもりなのに、嫉妬してゴメンナサイ」 「いや、嫉妬はしてくれたほうが嬉しいけどさ……」 これで済めばいいんですけど、どうも後腐れなしとはいかないようです。
スッと静かにお茶を飲んでから、茉莉香はまた話を続けます。 「でも正志さん、栗原さんみたいな女性が好みだったんですね」 「いやいや、違うよ。俺が好きなタイプは茉莉香だから」 ここはすぐ否定しなきゃいけないところです。普段は空気の読めない正志も慌てて訂正します。 「栗原さん以前キャビンアテンダントしてた、すごい美人さんですもんね。スタイルも抜群ですからね。私みたいに子供産んで体型も崩れてないですもんね」 そう言う茉莉香だって体型が崩れているわけではないのです。むしろ、子供を産んでからのほうが、落ち着いた女性らしい豊かさを感じさせるラインに変化した感じすらあるといえます。 「……いや、違うって」 正志は席から立ち上がると、茉莉香の肩を抱きました。磨き上げられた美しい造形を持つ綾子より、女性らしい柔らかさが溢れる茉莉香の方が魅力的だと本当は言いたいのです。 でも肝心なところで口下手な正志は、触れることでしか伝える術をもたないのです。 「いいんですよ別に、でも私また妊娠したからオッパイ張っちゃって……正志さんに飲んでもらわないと破裂して死んじゃいますよ」 茉莉香は、正志の手を取って自分の大きくて豊満な胸に重ねました。 「ああ、もちろん飲むよ」 正志は柔らかいその感触を手に馴染ませるように、ゆっくりと揉みます。ロングニットのセーター越しに乳房に優しく触れられただけで、茉莉香の乳首は母乳をにじませます。茉莉香の身体は、正志がそのようにしたようなものです。 それを愛おしいと感じることを、どのような言葉にすればいいか正志は迷います。 「おちんちん舐めてもいいですか」 唐突にそのように言い出してくる茉莉香に、正志は少し驚きます。(これってそういう流れか?)と思うのですが、こんなに深い関係になっても相手の気持ちを推し量るのは難しいようです。 「……いきなりだな。先にシャワー浴びないか」 ついさっきまで、綾子と生ハメしていたわけですから、正志の陰茎には綾子の愛液がたっぷり付着しているわけです。 それを茉莉香に舐めさせるなんて、さすがの正志でも抵抗があります。というか、それはかなりマズいことだろうと思うのです。 「いいえ、今がいいんです」 躊躇している正志をよそに、茉莉香はもう跪くように床にしゃがんで一瞬で正志のズボンとパンツを下ろしてしまいました。 野外調教で脱ぎやすい服装をしていた正志の負けです。
「ふぇろ」 そのまま茉莉香は、柔らかくなった陰茎を手のひらで弄ぶと軽く勃たせてから舌を伸ばして舐め始めます。 「あっ、おい茉莉香」 「おふぉうじふぇらふぁふぇふぁふぁったんでふふぇ」 ぷっくらした唇を開いて舌の刺激で硬くなった陰茎を根本まで咥えながら、茉莉香はなんか言っています。 「いや、何言ってるかわからないよ……おおぉ」 たっぷりと口内に唾液を貯めて舐め回したあとで、今度は一心不乱にジュポジュポとディープスロートを始めたので、正志は気持ちよさに呻き声をあげます。 やっぱり舌使い一つとっても、茉莉香のフェラは他の女とは違うと感じます。なんだか、単に気持ちいいだけじゃなくて正志の棒も玉も全部舐めまわされて洗われるような気持ち、茉莉香のお口で正志の全部を包み込まれているような、じんわりとした口内の暖かさが心地よいのです。 こうも丹念に、献身的に舐め回されると、ずっと舐められていたいとすら思う。フェラに対してこんな言い方は可笑しいですが、これは居心地の良さと表現すべきなのかもしれません。 そうして、しばらく舐めまわして正志のちんちんがビクビクッしてもう少しでイキそうというところで寸止めして、茉莉香は唇を離しました。 「栗原さんはフェラしなかったんですねって言ったんですよ」 細くて長い指で、ビクビクッと震える陰茎の根本押さえ、射精しない程度に亀頭の先っぽをクニクニと弄びながら、茉莉香は挑発的に正志を見上げます。 「そうだな、綾子はそんなことはしてくれないな……」 綾子はフェラも上手くないし、熱心でもないしと、正志は思います。それに比べたら、茉莉香の舌技は素晴らしいものがあります。 「ダメだな栗原さんは、正志さんのおちんちんは使い終わったらちゃんと舌で綺麗に舐めてあげないといけないのにね」 そう言いながら茉莉香は、クニックニッとピンク色の亀頭の鈴口を指の先で刺激します。
「茉莉香、そろそろ」 「ふふっ、出したいんですか?」 そんなに指で刺激されて出そうで出せない感じは、なんだか体の芯をくすぐられているような心地です。 「お、おう……」 正志は茉莉香の指技の虜になって、情けなく頷くしかありません。 「うふふっ、どうしようかなー」 「おい……」 根本をきっと押さえつけられていると、射精寸前で刺激されてもなかなか暴発しないものです。 でも、気持いいのに出そうで出ない感じはとても苦しくてもどかしいのですね。 「冗談ですよ、私のお口の中に全部出してくださいね」 そういうと、茉莉香はパクっと正志のビクビクッ震えて反り返っている陰茎を頭からパクっと飲み込んで、押さえつけていた根本を外しました。 そのままジュルジュルジュルッと鈴口の先を啜り込みます。バキュームフェラってやつです、この刺激はたまらず正志はすぐ限界を迎えました。 「茉莉香、出すぞ……」 射精寸前でお預けを食らったせいか、陰嚢がギュルンギュルンするぐらい玉に精液が溜まっています。 亀頭の先がブルンビクンと震えるようにしなって、ビュルルーッと精液のドロッとした塊が勢い良く飛び出しました。 そのまま茉莉香の喉の奥に、熱くて濃い粘液が叩きつけられます。 ねちょっとして飲みにくいそれを、茉莉香は器用にゴクゴクと喉を鳴らして全部飲み下してしまいました。 陰茎の中に残っていた精液の最後の一滴まで、赤ん坊がミルクを啜るみたいにチュウチュウと吸われて、舌でゴシゴシと綺麗にされます。 正志にとっては至福の、たまらなく気持ちが良い瞬間でした。 「ふうっ、ごちそうさまでした……。他で出してるはずなのに、濃いんですね」 「そりゃ茉莉香の口だからな、きっと最初のより濃いのが出たんだろ……」 正志としては、そのように言うしかありません。
「お風呂沸かしますから、正志さん入っていきますよね」 何故かすっかり、機嫌の直った茉莉香は、正志の返事も聞かずにお風呂沸かしに行ったようです。 「うーん、なんだろうなあこれは……」 なんだかすごく疲れて喉が渇いた正志は、テーブルの上に残った紅茶のカップを飲み干します。 こういう修羅場を全く経験したことのない正志には、女心はよくわからないものだと、唸るしかありませんでした。
※※※
いつものお風呂場。 勝手知ったる他人の家とはよく言ったもので、正志は当然のように茉莉香とお風呂に入ります。二人で入るとちょっと狭めの湯船がまた良い感じです。 湯船にプカプカと浮かぶ茉莉香の双乳を手で弄びながら、褐色の乳首から分泌する甘い乳をチューチューと吸い続けます。 二回の射精でぐったりした身体を回復させるために、正志は栄養補給をしないといけませんからね。 吸われる茉莉香の方もほっこりと頬を赤らめて気持ちよさそうにしています。吸えば吸うほど乳を沸き立たせる、茉莉香の親指大に膨れた乳首はまるでミルクの泉のようです。 茉莉香が次の子を懐妊しても、もうつかまり立ちができるほどに成長した娘の茉悠(まゆ)も、いまだに乳離れしていなかったので、毎日かなりの量を吸われているはずですが、Hカップまで成長した正志が両手で掴んでも片乳を覆いきれないほどの重量感のあるオッパイは縮むどころかさらに大きくなっているのではないかという感じがします。 「身体洗ってやるよ」 程よく温まった正志は、湯船からザブリと上がって茉莉香の身体を手にハンドソープを付けて洗い始めました。身体を洗うにしてもタオルでゴシゴシとせずに、手を使うあたりが茉莉香の玉の肌に気を使っているつもりなのでした。 「私も洗ってあげますね」 茉莉香も洗われているだけじゃなくて洗いっこです。しばらくお互いの身体を洗いあっていると、当然のように股の間にも手が伸びます。 茉莉香の股は、常に剃り上げられて(こうして一緒に入る時は、たまに正志が剪毛してあげることもあります)ツルツルになっています。 茉莉香のツルンとした恥丘に触れるたびに「よく夫が気が付かないものだな」と正志は言うのですが、茉莉香は含みを持った微笑みを浮かべるだけでした。 家庭の事情は深く聞かない正志は、答えがなくてもそのツルツルの股ぐらにも泡をつけて綺麗に洗ってあげるだけです。
昔からこうして一緒にお風呂に入っていますが、昔とは違うのは茉莉香のほうも正志を責め立てるということです。 二回の射精をしてさすがに、にわかには硬くならない陰茎も、正志のお尻の穴にまで茉莉香が手を伸ばして、ローションまでつけてニュルッと指を滑り込ませてくるので、その前立腺を責めたてる刺激にはたまらずに勃起します。 「おいっ、茉莉香そこは……」 こうやって親しく付き合う様になって知ったことですが、茉莉香は意外にもお尻の穴で遊ぶのを好むのです。 それは自分のアナルを責められるのが好きだってこともありましたが、逆に正志のお尻の穴を責めるのにも楽しみを見出してきたようなのです。 「ふふっ、正志さんお尻の穴を責められると、たまらない顔をしますよね」 「いやっ、そこはだってダメだろ」 ダメだろでは、止まらないのです。 お尻の穴で遊ぶには、衛生問題に気を使わなくていいお風呂場が最適でした。 「今日はね、こんなのを用意してるんですよ」 茉莉香が差し出したのは、女性に使うようなお尻の穴のバイブではありません。クの字型の変わった形をした、まるで鍵のような変形型の小さいディルドーでした。 「おい、それどこで……」 正志が買い揃えた玩具には、そんなものはありません。 男性用の前立腺を刺激するためのエネマグラなど正志が買うわけがないのです。 「初心者向けの優しいタイプだって書いてありましたから大丈夫大丈夫……」 正志のお尻の穴に硬質の大きな先っぽがヌルッと入り込もうとしてきます。 「いや、大丈夫じゃないだろぉ」 「動かないでちゃんとお尻を差し出してください。ケガをしますよ」 そう言われると、もう身を任せるしかありません。 茉莉香は初めてなのに意外にも慣れた手つきで、正志の奥のちょうど前立腺が当たる部分に、まるで鍵穴をねじ込むように挿入できました。 ローションの助けがあったからということもありますし、いつもお尻の穴を指で弄んでいたからともいえます。
「あっああーっ!」 ゴリッと硬質の先っぽで、腸内の敏感なところを刺激されただけで、正志はガチガチに勃起した陰茎の先っぽからビュルルッと射精しました。 白濁した、正志の精液が茉莉香の顔に引っかかります。 顔にかかった精液をペロリと舌なめずりして、茉莉香はこれまで見たこともないような嗜虐的な微笑みを浮かべました。 「うふふっ、しばらく悪さできないように全部絞り取らないといけませんからね」 「あっ、うわー、やっぱりまだ怒ってるんだろ!」 茉莉香はそういうと、上目遣いに濡れた瞳で一瞬で絶頂に達した正志を見つめていいました。 「怒ってなんかいませんよ、正志さんはこれから天国にイクんですから」 茉莉香は、そういうとエネマグラをゆっくりねじ込みながら、陰茎の裏筋を舌で舐めはじめます。射精を終えて、敏感になっている正志自身をねっとりと根本から先っぽまで舐め上げてから、深く咥え込んで鈴口をチュウチュウ啜りました。 後ろの刺激と前の刺激で、正志の腰が生き物のようにビクンビクンッ震えました。 また茉莉香の口の中で射精してしまったようです。それを茉莉香はごっくんと喉を鳴らしていとも容易く飲み込みます。 そして一呼吸も置かずに、チュウウウッと鈴口から吸い尽くすように吸い続けます。 もう射精したのに、射精した直後の陰茎をさらに激しく責められる、むず痒いようなたまらない気持ちに、正志は恥も外聞もなく吠えます。 「ちょ、ちょっと待ってください、これ以上は、ごめんしてっ!」 「正志クンは、そのままじっとしてるだけでいいでちゅからねー」 「えっ、えっ、待って、なんで急に赤ちゃんにかけるような言葉になった? 怖いよ、怖いよおぉー」 「ママが、もっとおチンチン気持ちよくしてあげまちゅからねー」 「うおーい!」 射精しすぎたおチンチンが痛くもあり、前立腺を刺激され続けているお尻の穴は気持よくもあり、天国と地獄が同居したような時間は、茉莉香が納得いくまで続きます。 肛門ってのは人間の急所の一つです。肛門に深々とモノを挿れられると、人間は力が入らないので逃げることも難しくなるんですね。 「うあー、うあー、茉莉香! 茉莉香ぁぁーっ!」 その日は深谷家のお風呂場で、正志の情けない叫び声が延々と響き渡ったそうです。
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