第三章「女子中学生 桐宮紗香2」 |
もう辛抱たまらん! ミノルは、ガシッと紗香の太ももを掴むとそのまま、たらたらと愛液を漏らすピンク色の割れ目を舐めまくった。 「ひぃ!」 指ですら刺激的だったのに、それ以上に太く湿った舌が自分の中に入り込んでくる衝撃に気が遠くなりかけていた紗香は叫んだ。 「いやぁぁああぁぁぁ」 しかし、その程度で猛り狂ったミノルは舌の動きを止めない。 「おいひぃ、おいひぃ」 さきほどオシッコさせて、愛液で湿らせて、しょっぱい味がする無垢な穴を舐め続ける。もちろん、処女のマンコだからマンカスだってついている。 口の中をレモンのような酸味が広がるが、ミノルにとってはご馳走だった。 これが十四歳、女子中学生の味かと思えば、パンツの中で勃起した陰茎がそれだけではち切れて爆発しそうなほどだ。 バターに群がる飢えた犬のように、芳醇な少女の味を舌で舐め味わった。 「やだっ、やだ、やめてぇ~」 紗香は、ほっそりした太ももを縮こまらせる。内側に、ミノルの大きな顔を挟むようになるのだが、そんなことでミノルは止まらない。 「はぐっ、もぐっ、はぐっ!」 躍起になって割れ目を上下に舐め回し、溢れ出る蜜を舐める舌は、ついに紗香の小さな豆粒に狙いを定めた。 「そこは、いいいっあああぁぁ!」 敏感な紗香のクリトリスが、分厚い舌に擦られて皮をめくられる。生まれて初めて、自分の神経が集中した小さな突起をあらわにされ、舐めまわされて吸われる衝撃――
――ああああぁぁぁああああぁぁぁああああ!!
それは強烈な痛みのはずだった。なにせ初めて肉芽を剥かれたのだ、あまりにも強すぎる刺激は痛みでしかないはずだった。 しかし、紗香が顔を真赤にさせて上げる悲鳴には、愉悦の嬌声も混じっている。 「ふぎゃぁぁぁぁ!」 散々に感じさせられたのが良かったのだろう。敏感な、あまりにも敏感なクリトリスは初めての与えられた快楽をしっかりと味わっていた。 ミノルがピンク色の先っぽをチュッチュと吸うたびに、ビクッビクッと足先が痙攣した。頭が真っ白になって、バカになってしまいそうなほど膨れ上がった快楽は、紗香の全身を震わせて抵抗の術を奪う。 「いやぁぁぁ、いやなのに、いくううっ」 閉じていた太ももは、男を迎え入れるように開いている。 意識では逃げたいと思っているのに、紗香の若い身体は快楽を求めて、むしろミノルに舐めさせようと腰を浮かせる。 これが女の身体なのかと、快楽の渦潮に翻弄されながら、肉としての自分の浅ましさを感じてしまい紗香は絶望する。 「アハハッ、いけいけ」 ミノルの叫びに呼応するかのように、紗香はまた絶頂に達した。紗香の半開きになった桃色の膣口から、プシューと盛大な飛沫があがって、ミノルの顔を濡らした。 それすらも、ミノルは喜んで舐めてすすった。 少女の分泌する甘くてしょっぱいエキスの全てが、彼にとっては何よりの興奮剤だった。 「怖いっ、怖い、やだぁまたくる、イクイグッイグッ!」 ミノルは、何度でも何度でもチュー、トン、チュー、トンとクンニリングスを繰り返して、紗香を絶頂へと導いた。 「ひゃぁ、あはぁ、あはぁ、ぎゃだァァァ!」 形容しがたい嬌声混じりの悲鳴を上げて、ついに事切れるように意識を失った。
「おい、紗香大丈夫か」 「……」 返事がない。もはや顔にかかっていたはずのトイレットペーパーもずり落ちて、整った顔があらわになっている。 その普段なら可愛い顔も、無残なことになっていた。大量の汗で額に髪が張り付いて、瞳孔が開いた瞳は黒目が上に向いてしまっている。 半開きになった唇からは、ペロンと舌が飛び出している。 「ははっ、そんなに気持ちよかったのか」 ミノルは、ずり落ちたトイレットペーパーを掴んで額の汗を吹いてやった。なるべく髪も手ぐしで整えてやったが、紗香は意識を失ったまま起きない。 とりあえずスマートフォンで撮影しておくかと、何枚かフラッシュを焚いて写真を取った。 そうして、今度はムービーモードで紗香の顔と身体を舐めるように撮影していく。 「はーい、完全にアクメった桐宮紗香ちゃんでーす」 そんなことを言いながら、カメラを回す。 顔をペチンペチンと手で叩いてみるが、起きないようだ。 「ほら、紗香ちゃん。起きないとオチンチン挿れちゃうぞ」 返事がない。 冗談ではないのだ、カメラを回したままピンク色の割れ目を指で捲り上げて、処女膜が張った中の様子を確認している。 ミノルは、このまま紗香が起きなければこっそり挿入してしまおうと思っているのだ。 なにせさっき、オチンチン挿れて良いって、彼女から直接了解を得ている。指で、先程とったムービーを再生する。
『ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ』 『嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください』
「むふっ、紗香ちゃんがこう言ってるから、合意の上のセックスだよね」 ミノルは、いそいそとズボンとパンツを下ろした。興奮しすぎてしまい、すぐにでも射精可能なほど膨れ上がった、陰茎がそそり立つように飛び出す。 愛液をだらだらと長し、すっかり濡れて準備が整った無垢なオマンコへとあてがうとスマホの撮影ボタンを再開した。 「ちゃんと、初めての記念なんだから取っておかないとね」 ミノルは無垢な割れ目に押し付けた亀頭をすりつけて上下させ、ゆっくりと紗香の中へと侵入していく。 そんなことを知ってか知らずか、紗香は静かに安らかに眠っていた。呼吸に合わせて、小柄な体躯に似合わないDカップの乳房が緩やかに上下する。 ミノルは優しく瑞々しい肌の感触を楽しむように脇腹に手を添えて、ゆっくりと腰を進める。まだ男を受け入れたことのない膣口が、今から犯されようとしているのに紗香はベビーベッドの上で横たわったまま、死体のように動かない。 腰辺りが甘くしびれて、ミノルはビクッと括約筋を震わせた。あまりの膣口の締め付けに、イッてしまうかと思った。 猛烈な射精感がこみ上げてくるが、ここまで来て紗香の膣奥で行けないのは寂しい。濡れて口を開いた紗香の亀裂は、初めてなのにちゃんとミノルの固く勃起した肉を受け入れていく。 まるでそのために誂えたように、ズッズッと柔肉を擦り上げながら奥へと進んでいく。狭すぎる入り口が、太い雁首によって押し広げられる。 気絶した紗香の身体が完全に脱力していることが良かったのだろう。もし少しでも締め付けられたら、こんなに簡単に挿入できなかったはずだ。 「はぁ、紗香ちゃんと合体した」 途中で、ブチブチと何かを引き裂いた感触が陰茎に走った。おそらくそれが、紗香が処女を失う瞬間だったのだろう。 一筋、破瓜の鮮血が接合部から垂れるがミノルは気にする様子もない。膣壁の強烈な締め付けもなんのその、陰茎の半分ほどで奥へと到達しても、さらに奥へ無理やり深く沈めていき、ついに下腹を紗香ちゃんの膣口にピッタリとくっつけた。 「紗香ちゃん、大人になったよ」 完全挿入完了。 「ああっ、イキそう」 射精感をこらえるのも限界があった。 ついに少女の最奥を征服したという喜びのままに、握り締められるような強烈な締め付けを感じたミノルは、精を放った。
「おおおっ……」 ドクッドクッと陰茎がホースの役割をして、紗香の中に精液を運んでいく。亀頭から噴きだした精液は、子宮口に余すところなく降り注いだ。 「はぁ、出ちゃったよ紗香ちゃん」 本当はもっともっと、楽しんでから中出しするつもりだったのだがまあいいだろう。 これでも十分に楽しめた。 ずるっと、太い雁首に抵抗感を感じながら引き抜くと、割れ目からは中出しされた精液が逆流いてくる。そこには破瓜の血が混じっている。 ミノルの陰茎にも、ピンク色の液体で湿っていた。 「本当に処女だったんだな」 嘆息しながら、ミノルはそんな当然のことをいまさらながにつぶやいた。少女の知らぬまに純潔を奪ってしまった。 そんな罪悪感も多少はあった。 「これ痛くないかな、クスリでも買ってきたほうがいいのかな」 さっと陰茎を洗ってパンツとズボンを履くと、ミノルは多目的トイレから出て、薬局へと向かった。 近くにいた薬剤師のお姉さんに相談して、一番強い効き目のある鎮痛剤とオムツと……。 「あっ、これも面白いかな」 あと、余計な買い物を一つする。 (そんなもの、この人が一体何に使うのか?) 薬剤師のお姉さんの怪訝そうな顔に見送られて、また紗香が寝ている多目的トイレへと戻った。
※※※
さきほどミノルが薬局で買ったのは、排卵検査薬。 そのために(というわけではまったくなかったのだが)さきほど、紗香の尿をビニール袋に貯めている。 戯れに、紗香の排卵日を調べてみようと思ったのだ。 白いスティックを黄金色の尿に差し込んで反応を見ると、さすがにミノルは苦笑した。 「ドンピシャかよ」 さすがはラッキーボーイ。排卵日を示す濃いピンク色が検査スティックに出ていた。陽性が出た場合、四十八時間以内に排卵することを意味する。超危険日。十四歳だって生理が来ていれば排卵だってするのだ。 「どうする紗香ちゃん、きょう赤ちゃんができる日だってよ」 気絶している紗香の口を指で開き、中に内服用の鎮痛剤を放り込んでゴックンさせながら、返事の出来ない相手にそんなことを聞くのだ。 もちろん、その姿を撮影する事も忘れない。 そんなことを言いながらも、またムクムクとミノルの股間は膨れ上がっていく。 「赤ちゃんがちゃんとできるように、もう一回しようか」 そう聞かれても、気絶している紗香は答えようがない。 ただ嫌そうに、「ううっ」と呻いた。ゴクリと、紗香が鎮痛剤を飲み込んだ喉の鳴る音が静かな多目的トイレに響き渡った。 それがミノルには、頷いているように見えた。 「そうだよね、紗香ちゃんはオチンチンいれて赤ちゃん作って欲しいんだものね」 先ほどスマフォ撮った、映像を再生する。
『ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ』 『嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください』 『ふうん、そうか俺の赤ちゃん産んでくれるのかな』 『はい、産みます』
「ここまで言ってくれてるんだから、合意の上でのセックスだよなあ」 ミノルは、紗香の半開きになっている唇に口付けして舐め回しながら十四歳にしては程々に育った胸を揉みしだいた。 紗香のおわん型の胸、仰向けに寝そべっているのにしっかりと硬く張りがあって芯が硬い。ピンク色の小さい乳首、今日だけしか揉めないと思うと指が沈み込むほどに乳房を強く握りしめてしまう。 「ううっ」 痛そうに、うめき声をあげた。当たり前だ、成長途中の胸を強く掴まれたのだから。 あまりの痛みに一瞬だけ、薄眼を開いたようにも見えた。それでも、紗香ちゃんはまだ起きない。意識は戻らない。 もっとも、ミノルにとって紗香が起きようと起きまいと、どうでもよかった。少女が犯されたことを知って絶望の悲鳴を上げようが、そのまま気が付かぬままであろうが、もうどっちでもよかった。 紗香ちゃんの両足を高く上げて肩に担いでそのまま、伸し掛かるように体重をかけて肉棒を挿入する。 先ほどまで、処女だった紗香ちゃんの膣は狭くまるで手のひらでギュッと握られているような強烈な締め付けがある。 「ううっ、しまるぅ」 ミノルは自身を固く勃起させて、肉を割るように腰を前後させながらグリグリと強引に押し進めて最奥まで到達する。押し戻そうとする力を、パンッ! と思いっきり打ち付けて押し切る。 狭い膣壁に亀頭の雁首が締め付けられて、陰茎の血流が止まりそうだった。ミノルは吐息を震わせている。 「ふぅ、ふっ!」 紗香の膣内は目一杯押し広げられて、ミノルの陰茎で満たされた。ミノルの鈴口と、紗香の子宮口が強引に擦り合わされている。 「紗香ちゃん、気持ちいいっ。すごく気持ちいいよっ、紗香ちゃん一つになってるよ、分かる分かる?」 そんなことを言われても、意識を喪失している紗香は荒い息を吐いて苦しげに呻くだけだ。
幼い紗香の肉体は、すでに限界を迎えようとしていた。処女膜も男を初めて迎えた膣道も入り口から子宮口に至るまで滅茶苦茶に引っ掻き回さられて、足は震え始めて太ももがじっとりと汗ばみ、下腹までもが痙攣していた。 やがてその震えは、全身にまで広がっていったがそんな紗香の苦悶の表情さえも、ミノルにとっては強い征服感を覚えるものであった。 「ああっ、出るぅ」 何の遠慮もなく、紗香の一番奥で欲望を爆発させる。三十路過ぎの男の汚らしい精液が禍々しい肉棒から噴き出し、余すところなく少女の子宮の奥へと叩きつけられる。 ドクッドクッドクッドクッ、膨れ上がったミノルの陰茎はポンプのように、少女の肚の中の空洞へと命のスープを注ぎ込む。 「ああっ、ううっ」 苦しげにミノルは叫ぶ。 気持よかった、快楽だった。喝采を叫んだ。 「優等生の女子中学生、孕ませるっ!」 至福だった。 ミノルの固く勃起した肉棒は、二度目の精を吐き出し終わったにもかかわらず萎えない。いや、むしろ大きく少女の固く閉じた膣道を強引に押し開き、さらに大きく膨張していた。 二回ぐらいじゃ、この欲望は収まりそうにない。 「おらっ!」 力の限り、腰を叩きつけた。ミノルの小太りな腹が紗香のほっそりとしたお腹にひっつくぐらい強く挿入したままで抱きしめる。 ぎちっ、ぎちっと音を立てて紗香の膣道が、無理矢理にミノルの形に広げられていく。 「俺の形に、紗香ちゃんのマンコ作り変えるぞ。俺専用のマンコになるんだ、どうだ嬉しいだろう」 紗香が聞いていたら、何というだろう。少なくとも喜ぶわけはないと思うのだが、征服感で幸せになっているミノルには、何を言っても止まらない。 ギチギチと陰茎にまとわりつく処女の膣襞の強烈な締め付けを感じながら、ミノルはまた絶頂に達する。 「おおおお、おっ、またいくっ」 出していいかとは聞かない。たっぷりと三回目の膣内射精。ブリュブリュと、ミノルの遺伝子を乗せた汚液が紗香の支給口 もう、紗香の膣もその中の赤ちゃんを作る部屋も全部自分のものだと思っていたから。勝手に中に出してイイのだ、自分にはその権利があるのだと思うようになっていた。 もう無茶苦茶である。 それだけ、ミノルは幸せの絶頂にいたのだと言えるだろう。 紗香にとって唯一幸いだったといえるのは、ミノルが興奮の余り早漏気味だったことだけか。 容赦のないミノルが激情に身を任せて、ガンガン腰を振られていたら、膣は取り返しの付かない傷を負うところであった。 ミノルは、硬さの残る乳房を握りしめて、幼さの残る可愛らしい顔をペロペロと舐めるだけで満足して、射精感のおもむくままに女子中学生の膣内に欲望を吐き出し続けた。 あまりにもぐいぐいと締め付けてくるので、ただ中にいれているだけで怒張が勝手に脈動を初めて、射精してしまうのだ。 子宮口に擦り付けるように射精しながら、頭の中は真っ白に抜けるほどの快楽に包まれる。 紗香の幼い膣は、それでも必死になって濡れて大人の生殖器を受け入れた。ぱっくりと開いた排卵期の子宮口は、その中に最後の一滴までもミノルの遺伝子が詰まったドロドロの体液を吸い尽くしたのである。 あまりに中に出されて、ほっそりとしたお腹が目で見えるほどに膨れてしまうほどであった。紗香の小さな子宮は、ミノルの睾丸の代わりにミノルの精液を貯めるタンクになっている。 紗香の卵管へも何十億、何百億というミノルの分身が流れ込み、程なく始まろうとしている紗香の卵子を迎えに行く。
「ふうっ、これだけやれば妊娠したかもね」 ミノルは、腰を引きぬいてまたスマーフォンのカメラで撮影を始めた。紗香のカバンを漁り、そこからマジックペンを取り出すと真っ白いお腹にキュキュっと落書きをする。 『紗香十四歳、種付け済み』 お腹に、証拠の排卵検査薬を添えるのも忘れない。 種付け記念だからだ。 がに股に足を開いたままの紗香の膣口はポッカリとミノルの大きな陰茎の形に穴を開けて、ゼリー状になった白濁がタップリと詰まっていて、中からビュルッビュルッと白と赤の混じった水を垂れ流し続けている。 その勢いは、まるで紗香自身が小さな割れ目から射精しているかのようだった。 そんな風なので多目的トイレの備え付けのベビーベットは、紗香の汗と破瓜の血と精液と愛液と涙でドロドロになってしまった。 「しかし、全く起きないな」 ミノル専用のオナホールとして酷使した紗香の股間は、赤く腫れ上がってしまっている。さすがに、それを眺めるとちょっと悪いことをしたかなと思ってしまう。 「お薬塗っておくからね」 匂いにきつい、市販ではもっとも効果の強い軟膏の鎮痛薬を女性器の回りに塗りたくる。 「これでよしと。うーん後片付けは、これでも穿かせておけばいいか」 紗香にオムツを穿かせるミノル。 まるで紗香が赤ちゃんみたいだと、笑ってしまう。むしろ、赤ちゃんを作ったばかりなのだが。 「はぁーすっきりしたし、少し疲れたなあ。ここまでやっても目を覚まさないものなのかなあ」 スッキリしてしまったあとに、今頃罪悪感が湧いたのか。買ってきたタオルで、身体の汗を拭いてやる。 そうしながらも、紗香の肌に浮かぶ玉の汗を舐めて喜んでいるのがミノルだが、そんなことをしても空っぽになるまで放精した股間は屹立しなかった。 「ふふっ、可愛いね」 ミノルがそんなことをつぶやいた。そんな矢先。
「ううう~」 うめき声を上げて、ようやく紗香が意識を回復した。 さっきから薄ら薄ら意識は戻りつつあったのだ、そのたびに身体に強烈なダメージを与えられて気絶させられていたのである。 「大丈夫?」 「あっ、すみません私は……」 顔を覗きこまれ、気付かいの声をかけられて、紗香は迷惑をかけて申し訳ないと誤りの言葉まで口にしてしまう。 どうやらミノルに乱暴されて、意識を失ってしまったようだとは気がついていた。ただの、その乱暴がまさか犯されたとは思っていない。 何かされていたようだとは前後不覚の状態でも分かっていたが、指と舌でやられただけと誤解していた。 その割には、強烈な痛みが走るのはどうしてだろうと思うが、紗香は熱っぽくて股間だけではなく全身が軋むように傷んだので逆に分からない。 「どうやら大丈夫か」 「何で私、オムツをはかされてるんですか」 ミノルが聞かれてニヤッと笑った。 「何でだと思う」 「ううっ……もうパンツ穿いてないよりマシだからいいです。あとそれ捨ててください」 ベビーベットから起き上がった紗香は、自分のオシッコが入ったビニール袋を指さした。近くには排卵検査薬が転がっている。 「えーもったいない」 「捨ててください!」 紗香は、慌ててブラジャーと制服を身に着けながら、ミノルを叱りつけた。普段からダメな大人の扱いに慣れているのか、なかなか堂に入ったものである。制服を身に着けて、髪を整えると多少疲れは見えるものの、キリッとした優等生の顔に戻る。
「言うことを聞いて欲しいなら、交換条件だよね~」 「もうっ、またそれですか。あっ、そうだスマートフォンの写真ちゃんと消してくださいよ。私の目の前できちっと消してください」 「分かったよ、これでいいんだろう」 紗香に見せるようにして、撮った写メを見せる。 「ああ、こんなにいっぱい撮ったんですか、酷い」 紗香がミノルにいいように嬲られている画像がたくさん写っていた。 「いいじゃん、ほら消した」 全削除のボタンを押して、証拠の写真が消えて紗香はようやくホッと胸を撫で下ろす。 「それでオシッコを捨てる条件はなんです」 「そうだなあ、連絡先でも教えてもらえれば」 「嫌です!」 「そうか、嫌われたものだなあ」 ミノルは肩をすくめる。これからちょくちょく会えればいいのになと思ったのだ。しかし彼は固執しない。なぜなら幸運の星の元に生まれた彼であれば、また会いたければ会えるに相違ないからだ。
「じゃあ、恋人同士みたいにイチャイチャチュッチュして。俺が満足して良いって言うまで」 「分かりましたよ、連絡先聞かれるよりは……」 そっちのほうがマシだと、紗香は思った。 「じゃ、座ろうか」 言われるままにベビーベットに座った紗香の手が触れるベッドが妙にネチャネチャしている。 「なんか、汚いですね。すごく変な臭いします」 「これ紗香ちゃんの汗とかエッチなお汁の臭いだよ」 「……エッチって」 紗香は顔を背けて俯いてしまう。嫌がっているのか、それとも恥ずかしがっているのか耳元まで真っ赤になっている。 「さあ、そんなことはいいから早くしないと終わらないよ」 紗香は意を決すると、チュッとミノルの分厚い唇に桜の花びらのような小さな唇を押し当てた。 ためらうようにしながら、何度か唇を押し当てるがミノルはニヤニヤと笑うだけで何も言わない。 「これ、どうしたら終わりになります」 「さっき言わなかったかな」 ミノルが恋人同士みたいにイチャイチャチュッチュして、満足して良いって言うまで終わらない。 つまり、紗香はミノルを満足させなければならない。 「あっーもう!」 紗香は、ミノルの唇に舌先を這わすとおそるおそる口の中に舌を差し入れた。うげぇと内心で思いながら、口内の浅いところをクチュクチュと音を立てながら舌で舐め回す。 「ベロチューしてくるとは、なかなか積極的だね」 「毒を食らわばですよ、私これがファーストキスだったんですよ。もう勘弁してくださいぉ」 手で顔を伏せて、暗い顔で俯いてみせる紗香。 「おお、泣き真似、泣き真似」 「ホントに泣いてるんですっ!」 そう言いながら、紗香は許してもらおうと可哀想な私を見せようとしていたのは事実だった。大人を相手にすると無意識に演技してしまうのだ、そうやってしていればみんな許してくれるから。 でも、ミノルはぼんやりした顔つきなのに鋭いのだ。心を奥底まで見透かされたような気がして、紗香はため息をついてもう一度キスをした。誤魔化しは効かない。 ゆっくりと唇を付けて、椅子から立ち上がるとミノルの頭を抱いて、そのまま舌を差し入れる。浅く、そして深く舌を絡めるようにして上から唾液を注ぎ込んでやった。紗香が考える限界の大人のキスである。 「ちょ、ちょっと待って」 「何ですか、もうオーケーがでましたか」 上から目線で見下ろしてくるのにゾクッとする。紗香は許してもらおうと必死になっているだけなのに、ミノルは可愛い女子中学生に求められたように錯覚してドキドキしていた。 心では勃起していた。金玉が空っぽになるまで紗香の中に射精していなければ、ここでこのままもう一度押し倒しているぐらいだった。
「ねえ、紗香ちゃん許してくれる」 「なにがですか、もうなんでも許しますよ」 やけっぱちになった紗香が、ペロペロと脂っぽいミノルのほっぺたを舐めながら聞いてくる。 「今日紗香ちゃん排卵日だったみたいなんだよね、紗香ちゃんの処女オマンコに挿入していっぱいいっぱい射精しちゃったから、妊娠させちゃったかもしれない」 「キモッ、いえ……いいですよ」 「そう、でも血が出てたからお薬塗っておいてあげた」 お薬塗るなんて名目で勝手にまた大事な部分を触られていたのかと、紗香はうぇっと舌を出す。しかし、それを非難している場合ではない。 「えっとなんて言ったらいいんでしたっけ。そうだ、受精させて紗香の中で、赤ちゃん作ってくださって結構ですよ」 紗香はもう逆らわず、ミノルに言われたことを思い出して、そのままに口走った。頬を赤らめているのは、恥ずかしいということもあったが身体が熱っぽかったからだ。疲労は極限に達している。疲れていたのだ。 もうとにかく全部受け入れて、終わりにしたかった。 「本当に? 今から事後避妊薬飲めば、避妊は間に合うよ」 どうせ見え見えの演技でやってるのに、あまりにも話がくどい。紗香はその態度にイラッとした。 「私が良いって言ってるんです。ミノルお兄さんの赤ちゃん産みたいから、そのまま精子を受精させていただいて妊娠させていただきます。それでいいでしょうっ!」 そう言うと、もう有無を言わさずに紗香はなおも口を開こうとするミノルに、舌をねじ込んで深いキスをした。 「んっ、そうか。分かった」 「ふーっ、ふふっ、これでいいですよね?」 ミノルは、ズボンとパンツを下ろすと萎えたオチンチンをむき出しにした。 「じゃあさ、最後に舐めて綺麗にしてくれる」 「なななっ、何を脱いでるんですかぁ!」 いくらキスを許しても、恥ずかしいセリフを言わされても、我慢できる。けど陰茎を見せられるのは許せるラインを超えている。 紗香は立ち上がると、ゆらゆらと後ろの壁まで後ずさりしてトイレの床の上にストンと滑り落ちた。 「舐めてくれたら終わりにするよ、うん」 「そんなぁ……」 目をそらしたいのに、なぜか見てしまう。紗香は、視力がすごく良いのだ。 汚らしいピンク色の亀頭の鈴口からは、精液の残りカスがデローンと垂れ下がっていた。これを舐めるのと思うだけで、うっと吐き気がこみ上げてくる。 「嫌なら」 「いいです、舐めますよ。舐めればいいんですよねっ」 せっかくここまで頑張ったのだ。もしここで押し切られて連絡先を言ってしまったりしてこれからも付きまとわれ続けたら、紗香は人生が終わってしまう。 一回、一回の我慢なのだ。 紗香は萎えた陰茎に手を添えると、小さなお口を開けて飲み込んだ。 (なにこれ苦い) 口の中に、得も言われぬ苦味が広がる。
「おおおっ」 舐められているうちに、たっぷりと射精して空っぽになったはずの陰茎が屹立した。奇跡的な勃起だった。 (これ、どうすればいいの) 口の中で怒張を回復する肉棒、紗香は困惑して目を白黒させる。 「そのまま舐めて、精液出るから飲んで」 「んんんんん!」 うそーと思うが、どうしようもない。 クソッと紗香は心のなかで悪態ついた、一回だけ。一回だけで終わる。 頭を押さえつけられて、良いように口の中をオナホとして使われながら、どうでもいいから早く終わってと祈った。 幸いなことに紗香の唾液の分泌は多く、口の中は暖かくてとても気持ちがいい空間だった。そこで、喉を突かれて何度か吐き気を催しながらも、ミノルを絶頂へと導くことが出来た。 「出るよっ、紗香ちゃん出る。飲んでっ!」 ドクドクッと脈動する。ミノルの陰茎はポンプになって、少し薄くなった精液を流し込む。紗香の口の中に苦い味がジワーと広がった。 「んんんんんんっ」 これを飲むのか。飲まなきゃいけないのかと思うと、涙が出る。 初めての口内射精を受けて、明らかに舌は飲むのを拒否している。けど、飲まないことには許してもらえない。喉の奥がイガイガするのに耐えながら、涙をポロポロとこぼして苦しそうに喉を鳴らした。 「ふうっ、気持よかった。ちゃんと最後まで舐めてきちんと綺麗にしてね」 「ふぁい」 終わった。全部終わったのだ。陰茎を舐めさせられるぐらいがなんだろう。紗香の黒目がちの瞳は濁って、感情は麻痺していた。 ただ言われるままに、汚らしい男の肉棒を舐めまわして綺麗にした。先ほどの薄い射精が本当に打ち止めだったらしく、制服姿の女子中学生にお口で奉仕させているという異常に興奮するシチュエーションでも、ミノルの怒張は回復することはなかった。 「ふうっ、ありがとう」 「早くズボン、穿いてくださいね」 穿かないなら自分が穿かせるぞという勢いで迫るので、ミノルは薄ら笑いを浮かべながら粗末な服を身に着けた。
「じゃ、捨てていいですよね」 「うん」 紗香はようやくオシッコの入ったビニール袋の中身をトイレに流して、捨てることができた。 近くにあった陽性反応が出ている妊娠検査薬を見て、いつの間にこんなものをとゾッとする。 たとえ実害がなくても、男に排卵日なんかを調べられていると思ったらまた気持ち悪さがうぇっとこみ上げてきて、叩きつけるようにトイレのゴミ箱に捨てた。
「じゃ、帰ります」 「うん、またね紗香ちゃん」
振り向いた紗香は、本当に恐ろしい形相をしていて、思わずミノルは仰け反った。そんなに怒ることないじゃんと口を尖らせたが、それこそ紗香の知ったことではない。 バタンと、引き戸になっている扉を閉めて紗香はミノルをトイレに残して、雑踏の中へと消えていった。
※※※
「あー、酷い。本当に、酷い目にあった」 思い出すだけで、紗香は髪を掻き毟りたくなる。 でも通りゆく人に変に思われると思ってグッと我慢して、電車に飛び乗った。たった二駅の辛抱。 紗香の家は駅にほど近いので、我慢できるはずだ。座席に腰掛けられたのはラッキーだった。 気分は最悪で、ちょっと熱っぽかった。つり革を掴んで立ってたら、そのまま倒れてしまったかもしれない。 (あんなことがあったか……) 思い出すだけで、嗚咽がこみ上げてきて眼に涙を溜める。 誰かに聞かれたらどうしよう、絶対に誰にも知られてはいけない。紗香は、ハンカチを取り出して涙を拭って平静を装った。 それでもこらえ切れずに、ビクッと肩を震わせた。股にピリッと痛みが走って、とても熱っぽかった。
この瞬間、紗香は気が付かなかったけど排卵していた。 彼女の膣の中には、たっぷりとミノルの精虫が泳ぎまわっている。
紗香の致命的なミスは、家に帰ってそのまま寝てしまったこと。せめて、洗面台で躍起になって口内を洗ったあとに、シャワーを浴びて股を綺麗に洗浄しておけば受精の可能性は下がったかもしれないのに。 ピンク色のシーツがかかった自分のベッドで、布団にくるまってそのまま寝てしまった。心配して声をかけた母親の紗英には、「熱っぽい」とだけ言って眠り続けた。 紗香のお腹の中で、放出された卵子は卵管の一番広い場所まで運ばれて、ミノルの精子と出会って受精が起きた。
次の日、目を覚ました紗香は下に降りていって、洗面所の鏡の前でキャーと甲高い悲鳴を上げた。 「なに、紗香どうかしたの!」 母親の紗英は、ビックリして声をかけてきた。 「ううん、お母さんなんでもない……」 母親には咄嗟に隠したけど、服を脱いだ拍子に『紗香十四歳、種付け済み』とお腹に書かれているのに気がついて、びっくりしてしまったのだ。 「しかも、これ油性なんじゃないの……」 一週間ぐらい、取れないかも知れない。しょうがないから隠して置くしか無い。がっかりしてオムツを脱ぐと、すごい臭気が広がった。 「なにこれ、くっさ!」 オムツも赤黒く汚れているし、紗香の股からゼリー状のものがぶら下がっていた。ああっ、そうか塗ったって言うお薬かなと紗香は誤解した。 「こんなことしなくていいのになあ」 お薬を塗ったといっても、どうせあの汚らしいオジサンは汚れた手で塗りたくったのだろう。 紗香は、もちろんお風呂で念入りに股を洗ったが、もうすでに手遅れだった。 たとえ子宮内をすべて洗浄できたとしても、すでに卵管の奥でミノルの精子を受精してしまっているから。
紗香とミノルの受精卵は、プチッ、プチッと、少しずつ細胞分裂を繰り返しながら紗香の卵管の中を泳ぎ続ける。 「もう、やだなあ」 お風呂上りに、パンティーとブラを身につけると、紗香はお腹に書かれた文字を隠すためにピンク色の腹巻を巻いた。 ダサいと嫌がっていたやつだけど、背に腹は代えられない。それがまるで、お母さんが大事な赤ちゃんを守るように下腹部を温めることになった。
このときであれば、まだ間に合あった。今から産婦人科に行ってアフターモーニングピルを貰えば、着床は避けられたはずなのに。 まさか自分が妊娠可能な受精卵を子宮に抱えているとは思っていない紗香は、普通に学生生活を送る。 そして、ミノルとの忌まわしい記憶も薄れてきた、一週間後。 ようやく紗香のお腹に書かれた油性ペンの文字がすっかり消えたのと同時に、成熟した受精卵はふわふわの子宮内膜へともぐりこんで、根を生やした。 着床である。
新たな生命の芽生え。 それは紗香の下腹部に、目には見えない新たな刻印を刻み込むかのようだった。
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