第十一章「女子中学生 北原麻理沙 3」 |
「ハッ、ハァ……」 麻理沙は、肩で息をしている。 男が麻里沙の中でたっぷりと射精した。欲望を叩き込んだ。繋がったままでその余韻を感じていたかった。 妊娠の危険がある中出し。しかも、行きずりの男を相手にして。 こんな危険なこと、人生で何度も出来るものではない。 だからこそ愉悦。脳を蕩けさせるような愉悦。こんな強烈な刺激は人生にそうそうあるものではない。その記憶を刻み込むのに、麻里沙は必死だった。 お腹がキュンキュンと痙攣して、下がった麻里沙の子宮口がミノルの亀頭の先に吸い付いて名残惜しげに最後の一滴まで精液を啜っていた。 あれほどタップリと出されたのに、もっと欲しいと麻里沙の膣道は蠢動する。 「なあ、麻里沙。俺の子を産みますっていってくれよ」 「まだ、そんなこと言ってるんですか」 本当に赤ちゃんができてしまったら、麻里沙は破滅だ。 そのことを考えると、お腹が熱くなるけれど、理性では絶対にいけないことだと分かっていた。 それなのに麻里沙の身体は、四肢を巻きつけるようにしてミノルを抱きしめると、新しい精液を求める。 もっともっと、子宮のなかを白濁した汚液でいっぱいにして欲しかった。 「なあ言ってくれたら、このまま抜かずに濃いのをもう一回出すぞ」 「そんな……」 「なあ、言うだけでいい。演技するだけでいいんだって、なあ俺は麻里沙のオッパイが飲みたいんだよ。俺の子供を孕んで、母乳を出すって言ってくれよ」 「女子中学生のオッパイが飲みたいって、変態だー。変態おじさんがいる」 麻里沙はクスクス笑う。 「なあ、演技するだけで良いんだよ。それなら出来るだろ」 「ううーん、じゃあ赤ちゃんください」 麻里沙がそう言うと興奮したのか、ミノルは再び腰を動かせ始めた。 本能的に、男の孕み汁を求める麻里沙のいやらしい膣道は、キュンキュンと締まってミノルの硬くなった陰茎を刺激する。 「おお、嬉しいな……」 「ミノルさんのが、中でまた大きくなった」 「麻里沙のも吸い付いてくるよ。これだったら抜かずにもう一発できる。……なあ、やっぱりセックスは子作りなんだよ。そうじゃないと面白くない」 「でも、本当に赤ちゃんできちゃ困るんですよぉ」 セックスの快楽に蕩け、喜悦に緩む頬。可愛くてエッチな麻里沙の顔は、むしろ誘っている。 理屈の上では妊娠を拒絶しながらも、だからこそ身体は強く求めている。 「だから演技だけ、俺が後一回射精する間だけ」 ミノルがそう囁いて、切なそうに身体を震わせてお願いする。演技という逃げ道、そう口で言うだけならと、麻里沙もその気になった。 「じゃあ、本当に言うだけですよ。困るんですからね」 「おおもちろんだ。演技でいいから頼む。そうでなくても、お前の下の口吸い付いてくるけど」 「またおじさんくさいジョークですわ」 「アハハッ、なあ下の口と一緒のように、俺達もキスしようぜ」 ミノルの言うことはおっさん臭いのだが、生殖器をピッタリとすり合わせているこの状態で言われると、頭がバカになっている麻里沙には不思議と何かとても素敵なセリフに聞こえるのだった。 「んんっ、じゃあキスしてください」 「ああ、喜んで……」 舌と舌とを絡め合わせる。 麻里沙の中で、きゅうううっと切なく硬くなった陰茎が絞られる。 「はっはっ、はっはっ、ああっ!」 突然、身体を痙攣させるのでびっくりした。 「どうした、麻里沙!」 「んあぁ、はっ、排卵しちゃいそうですわ……」 「排卵ってお前、分かるのか」 「お腹のここあたりがすごく熱くて、ああこっち側ですわ」 下腹部の右側をほっそりとした指で示す麻里沙。その柔らかい肉の内側には赤ん坊の卵子がたっぷりとつまった卵巣がある。 「ここに、麻里沙の卵が……」 排卵を感じるというのは科学的ではないが、排卵は女性ホルモンの急激な分泌によって促されるのであながち嘘でもないのかもしれない。 「ああ熱い、たまらない……麻里沙の中をぐちゃぐちゃにして。もっと奥を、もっと深く、一番奥に届くように挿入してください!」 麻里沙の喘ぎ声とともに、膣圧が強まる。 接合部分からジュッと白く泡立った淫蜜が漏れだした。 根本まで咥えた状態で、お腹の奥に向かって雄々しく肉棒を突き上げた。 「肚を突いて卵巣を刺激してやればいいんだな。ほらっ、卵を出せ」 コツンコツンと一番奥を突かれるうちに、もう壁だと思っていたさらに奥に男の肉がめり込んだと感じた。 「おほぉおぉおお!」 子宮口にめり込んで、子宮の中に亀頭の先が入っちゃったとエロい本を読みまくっている妄想力豊かな麻里沙は錯覚する。 実際はそうではなく、子宮口の入口を擦り付けられることで、秘肉を最奥部をこじ開けられただけだったのだが、麻里沙は子宮姦されたつもりで「オホウッオホウッ!」獣のような声を上げている。 生まれて初めて、男の肉のカサでこすられる自分の穴の一番奥。 もはや声もなく四肢をを震わせて、あまりの強烈な快楽に耐えるため、両手でシーツを掴みながらグイッと背を仰け反らせる。 自然と腰が浮き上がり、最奥にミノル自身を咥え込む。 「おらっデカ乳!」 ミノルはすかさず、Dカップの胸を揉みしだいた。 ミノルの手で変形させられた乳肉、その先ではピンク色の乳首が面白いほどに勃起していた。 その先端に口をつけて、チュッと吸いあげてから根本をガリッと噛み締めた。 「うわあああーっ!」 その激しすぎる快楽に、麻里沙は悲鳴を上げた。 もうめちゃくちゃだった。 「どうだ、気持いいかエロ娘っ!」 「いいっ、もっと麻里沙のエロ乳首いじめてください!」 調子に乗ったミノルは、クリクリに勃起した乳首をぎゅううううっと引っ張った。 それが、思いの外伸びるので面白い。 その途端、ビクンビクンッと恐ろしいほど麻里沙の身体が震えて、身体の中で何かがパシュンと弾けた。 「おらっ、どうだ卵子は出たか?」 性器で繋がっているミノルも、何となくそう感じたのだ。 麻里沙は声を絞りだすように叫んで、肯定した。 「今ので……卵、飛び出ちゃいましたァ!」 そうかと、ミノルはニヒルな笑いを浮かべた。 女をちゃんとイカせた。排卵させてやったという満足感は、この上ない。 「気持良かったんだな」 「はっ、排卵アクメでしたぁ……」 なんだそりゃと、ミノルは笑う。 このお嬢様は、やっぱり頭がおかしい。でも息も絶え絶えに、頬を赤らめて喘ぐ仕草はたまらなくエロかった。 「じゃあ俺も、排卵アクメ中出し射精決めるぞっ!」 「どっ、どうぞっ!」 さっきから射精欲が限界だったのだ。 麻里沙が排卵したというからもういいだろう。ずっと我慢していた欲望を一気に解き放つ。
ドクッドクッと子宮に直接、精液を吐き出される灼熱感。 怒涛のごとく流れこんでくるミノルのエキスが子宮に溜まり、さらに卵管へと流れこんでくる。 そこには排卵したばかりの麻里沙の卵があった。 「うああっ、お腹が熱い! 一気に受精しちゃうぅ!」 子宮には感覚はないというが、流れこんでくる精液の熱さぐらいは分かるかもしれない。しかし、さすがに受精までは分かるはずがない。 そこは麻里沙のイメージである。 「どうだ」 「はぁ……はうん、たぶんいまので受精しました。私の卵子が、ミノルさんの精子にレイプされちゃいました……」 「分かるのか、そんなこと」 分かるわけが無いと思う。 それでも、若い女の子特有の思い込みでも、眼の前で頬を赤らめて荒い息を吐いている女の子が、自分の精子を受精したと意識していることが、ミノルにとってたまらない愉悦だった。 ズルッと緩くなった陰茎を腫れ上がった膣から引き抜くが、精液が零れてこない。 「ありゃ、出てこないな」 あれほどかき回してやったのに、麻里沙の膣はぴっちりと入り口を閉じている。 「ウフフッ、ちゃんと力を入れて出ないように止めてますからね」 「もしかして、自分で踏ん張って止めているのか?」 そんなことが出来るのかとミノルは不思議に思うが、現に出来てしまっているのだから認めるしか無い。 度重なる変態オナニーを繰り替えすことが、麻里沙の膣圧を鍛えることにもなっているのかもしれない。 さすが有能な麻里沙お嬢様。変態行為をさせても、たった十四歳にして変態として一流の実力を極めつつあるのだ。 麻里沙は、超変態の極みに達しつつあった。 魔理沙は、そのままベッドから起き上がると、枕元に用意してあったマジックペンでお腹に大きく『北原麻理沙 受精済み』と書き入れた。 自分のお腹に文字を書くというのは、とても難しいことなのだがやけに手馴れている。 これは初めてではない。前から、セルフボディーペインティングの経験があると見ていい。 「ふふっ、これで良しです。北原麻里沙十四歳、どこの誰とも知らないおっさんの精子でしっかりと受精いたしましたわ!」 麻理沙は、がに股になって絶妙の角度で撮影されているカメラに向かって笑顔でダブルピースした。 やり切ったところで力が抜けたのか、大きく開いた股からミノルに中出しされた大量の精液が滝のようにダラダラと流れ出している。 「なんだ、まだ撮影にこだわっているのか」 「生まれて初めての受精記念日ですもの、ちゃんと記録に残しておかなくてどうします」 これで十年はオナネタに困らないと、変態の麻里沙は思っている。 そのド変態お嬢様の勢いに、さすがのミノルもついて行けない。 「よくやるよ……」 「いいですことミノルさん。貴方の精子で、受精はしてあげますけど、これで勝ったと思わないことですわね。約束は守ります。もし受胎したら私は貴方の奴隷ですが、もし受胎しなかったら、貴方のほうが一生私の奴隷として仕えるのですよ。分かってるんでしょうね」 分かっているもなにも、麻里沙は撮影されたビデオ映像を奪い返して、ミノルと関係を断ちたいのではなかったのか。 いつの間に、「どっちが奴隷になるか」という勝負に話が摩り替わってしまっている。こいつは、とんでもないなと呆れて嘆息するミノルであった。 謎の宣言をしてみせた麻里沙は、続けざまにミノルの腰にすがりついて射精しすぎて柔らかくなった一物の根本を握りしめて舐めてくる。 「おい……。さすがに、もうでないぞ」 「あら、もうへたったんですの?」 「いや、あんなに激しく射精させておいて……ちょっと休憩いれないと無理だ」 ミノルはもう射精しすぎて、一物が痛い。 限界だと股間が訴えている。 「ミノルさんつれないですよ。せっかく女の子が大事な卵で受精させてあげたのに……。今度はフェラしてあげますから、精液を飲ませてください。貴方の赤ちゃんに栄養ください」 麻里沙はクスクス笑いながら、柔らかくなった一物をペロペロと舐めて、イタヅラっぽくささやいた。 「おっ、おいそんなことを言うなよ」 現金なもので、ミノルの赤黒い陰茎は、ムクムクとまた痛いぐらいに勃起してしまっている。 射精して赤くなっている亀頭を舐められるのは、痛気持ちいい。もう限界はとっくに超えてしまっているから、これは明日に響く。 痛気持ちいい愉悦に包まれて、ミノルは麻里沙にぺろぺろと陰茎を舐められ、吸われながらドクドクと麻里沙の口の中で最後の射精をした。 ほとんど白いものが残ってなくて、透明な液体に近いそれを麻里沙は、お口で啜り上げてゴクンと喉を鳴らした。 「んふっ……ごちそうさまでした」 気持ちいい、最高に気持ちいいのだが……。 この超変態な女子中学生の飽くなき性欲と付き合うのはかなり大変だぞと、ミノルは身震いした。
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ミノルと関係を持った後、麻理沙は少し休んでから、そのまま学校の制服を着て登校した。 お嬢様は、そうそう学校を休んでられない。 一日ならともかく、二日三日と休んでしまうとさすがに家に連絡されてしまう。 そうなると信頼して任されている自由な生活にも支障をきたす。 油断してボロを出すわけにはいかないのだ。
麻里沙は、お風呂に入らないで学校に行くなんて初めてのことだが、昨晩の昼前に入ったわけでそこまで匂いも問題にはならないだろう。 変態である麻理沙がシャワーを浴びなかったのは、身体中に書いた卑猥な文字を消したくなかったし、何よりも中出しされた膣をすぐに洗いたくなかったというのが理由である。 どうせ受精してしまったのだし、精液を子宮にたっぷりと貯めておいたほうが得ではないかと思ったのだ。 何が得なのかは、麻里沙にしかわからないが、中出しされた精液は子宮の中にたっぷりと残っており、こぼれ落ちて股を汚さないようにタンポンで蓋までされていた。
麻里沙が教室に入ると、彼女と釣り合いの取れたハイレベルな学友が声をかけてくる。みんな、お嬢様ばかりだ。 「麻里沙様、もうお具合はよろしかったんですか」 昨日は、風邪で病欠ということになっている。 「ええっ、季節外れの風邪を引いてしまったのですけれど、もうすっかりよろしくてよ」 艶然と微笑む麻理沙を見て、女の勘なのか学友の一人は微笑みかけながら尋ねた。 「麻理沙様、今日は何かとても楽しいそうですわね。何か良いことでもおありになったんですか。もしかして、良い人がお出来になったとか」 「うふふっ、それはどうかしらね」 笑って誤魔化した麻理沙は、そっとふくよかに盛り上がる制服の胸をさする。 ブラウスの下に薄っすらと透ける文字、そこにはミノルが書いてくれた『俺の子を孕め麻理沙!!』という汚らしい字が書いてあるのだ。 ナマの男の欲望を身体に刻み込まれるようで、それが麻里沙には愛おしい。 その上でブラジャーを付けていないので、さすがにブラウス姿だけだとバレてしまう。なので、ブラウスの上から白いカーディガンを着て隠している。 風邪気味で寒いのだと思ってくれるだろう。 またどんなに注意深く観察しても、身体に書かれた文字はほんの少し黒いのがブラウスから透けて見える程度だから、おそらく誰も気が付かない。 だけど、こんな格好で一日過ごすリスクを冒すと考えただけで、早くも麻理沙はイッてしまいそうであった。
担任の女教師が入ってきて、いつもどおり授業が始まる。 「北原さん、もう風邪は良くなったのね」 「はい」 先生に、そう尋ねられたときも麻里沙は平然と答えながら、嬉しくて仕方がなかった。 麻里沙は、男の受精卵を腹に抱いて、神聖な学び舎にいるのだ。 今日の国語の授業では、梶井基次郎の『檸檬』という小説を読んだ。 百貨店の丸善に、果物屋で買った檸檬を爆弾に見立てて置いていくという話である。 今の自分の境遇に似ていると麻里沙は思った。 麻里沙は、自分の人生だけではなく学校の秩序すら破壊しかねない受精卵という爆弾を子宮に抱えている。 まるで自分がテロリストになったような気分で、麻里沙はその危険な香りにワクワクしていたのだった。
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「麻里沙様、やはりお具合がよろしくないんですはないかしら!」 「はぁ……どうしてかしら」 午前の授業もそろそろ終わろうかと言う頃、隣の席でもありクラスでも親しくしている、山王寺 鈴猫(さんのうじ すずね)という少女に声をかけられた。 普段は内気で、どちらかと言うと胸も性格も控えめな少女なのだが、今日は意を決したように声をかけてくる。 ジッと熱い視線で麻里沙を見つめてくるので、一瞬バレてしまったのかと心配したが、そうではなかったようだ。 「だってだって、息が荒いですもの! 最初は元気になられたのかと思いもしましたが、熱っぽそうで、お顔の色も優れない様子ですわ」 「ええそうですね。まだ少し熱が出てきたのかも……」 麻里沙が熱い呼吸を繰り返しているのは興奮しているからだ。実は、こうして座っているだけで何度もエクスタシーに達している。 股は、愛液でドロドロになっていた。 まさか、性的に興奮していると言うわけにはいかない。 (でも、この子は確か……) 鈴猫は、麻里沙に対して強い好意をぶつけてくる女生徒だった。 完璧なお嬢様を学校では演じている麻里沙は、男子だけではなく女生徒にもモテる。 鈴猫は特に麻里沙が好きで、席が隣というだけで、やけに仲良くスキンシップを図ってくるのが目についた。 一度は、ラブレターめいた手紙を寄越したこともあった。 真性のレズとまでは行かなくとも、百合趣味のようなものがあって、そのような愛情を度々麻里沙にぶつけてくる。 可愛らしい手紙で、レズの趣味はない麻里沙はそれに応じる気はなかったが、度を越さなければ良いと思っていた。 同性への淡い恋心など、中学生の女の子がかかる麻疹のようなものだが、その好意を利用できないかと、ふいに思いついたのだ。
「それはいけません、保健室に行かれたほうがよろしいのではないですか。私が付き添います!」 「そう、ではお願いしようかしら」 好意を持っている麻里沙の点数を稼ぐためなのだろう。鈴猫は、ふざけてわざとよろけてみせたりする麻里沙のヒッシと掴んで、保健室へと連れて行く。 「保健室の先生はいらっしゃらないみたいね」 保健室のなかを見回した鈴猫は、残念そうに言う。 期待を込めてではないところを見ると、本当に麻里沙の身体を心配して連れてきたらしい。 それだけに、鈴猫が麻里沙に一方的に抱いている恋慕は、本当であるように思える。 「少し横になれば、大丈夫よ」 おあつらえ向きに、保険医はいなかった。 麻里沙はワクワクしてきた。 後ろ手で、そっと保健室の内鍵を閉める。これで邪魔者は入ってこれない。 入ってくるにしても、扉をガチャガチャと鳴らすので気が付くに違いない。保健室は一種にして安全な密室と変わった。
どうもここ最近、ツイている。自分の妄想がそのまま形になるような万能感が麻里沙の身を包んでいた。 神のみぞ知ることだが、それは幸運の星の下に生まれた戸隠ミノルの受精卵を腹に宿しているからであった。 「どうぞ、シーツを整えておきました」 勝手にそんなことをしても良いものだろうか。テキパキと、保健室のベッドのシーツを新しい物に変える鈴猫。 せっかくなので、そこに寝かせてもらう。 「しばらく一緒にいてくださる?」 もちろん、麻里沙を憎からず思っている鈴猫は否やとは言わない。 「そばについていて差し上げます」と、手を握る始末だった。 しばらく微睡んでいると、鈴猫が奇妙なことを言い始めた。 「あのっ、麻里沙様は好いた男の方がお出来になったんですか」 変な言い回しだ。お出来になった……彼氏が出来たかということなのだろう。 そう言えば、他のクラスメイトにもそう聞かれた気がする。恐るべきは女の勘、やはり雰囲気に出てしまっているのだろう。 あれを彼氏と言えるかしらと、自分の倍も年上のミノルを思い出して皮肉な気分になったせいか、苦笑が漏れた。 「うふふ……」 「やっぱりそうなんですね! それでもアタシはやっぱり、麻里沙様が好きです!」 まさかこんな場所で迫ってくるとは、意外にも大胆な女の子だったのだなと思う。 名前が鈴猫だからというわけでもないが、どこか子猫ちゃんみたいな愛らしい顔が勢い良く覆いかぶさってきて、可愛らしくチュッとキスされた。 それだけで、鈴猫は顔を真赤にして飛び上がった。 「ごっ、ごめんなさい、迷惑でしたよね!」 そして、自分でキスしたくせに出ていこうとした。 きっと小鳥がついばむようなキスをしただけで、勇気が尽きてしまったのだろう。 麻里沙があらかじめ鍵を閉めていたので、部屋を飛び出ようとした鈴猫は扉をガチャガチャやって「あっ、あかない!」と騒いでいる。
その様子を麻里沙は、冷静に見つめている。 以前の麻里沙なら、同級生の少女のキスされたらビックリ仰天で腰を抜かしたことだろう。 同級生の女の子にキスされるという非日常感に、驚きでどうしようもなくなっていたかもしれない。 しかし、さっき三十路のオッサンとセックスしあってた麻里沙にとって、こんな小娘にキスされてもなんとも思わない。 可愛らしいと思うだけだ。 ベッドからゆっくりと立ち上がると、鍵を開ければいいだけなのにそれが思いつかないのか、まだ扉をガチャガチャやっている鈴猫の肩にそっと手を触れた。 「落ち着いて、鈴猫様」 「ああっ、ごめんなさい麻里沙様、愛してます……」 振り返った鈴猫は、そう言ってへたり込んだ。 「ありがとうございます、鈴猫様。私みたいな女の子を好きになってくれて、貴方が心を込めて手紙をくれたとき嬉しかったわ」 「麻里沙様、そんなもったいない! アタシにとって貴女は天上の女神なんです」 同性とはいえ、そこまで言われると麻里沙も悪い気はしない。 「鈴猫様、私は本当はそんな綺麗な女じゃないのですよ」 「ちっ、違います。麻里沙様は本当にお綺麗です!」 「綺麗じゃないのよ。本当はね……。私は、エッチな子なの」 そこまで言えば、麻里沙の言うことが鈴猫にも伝わった。 もう純潔ではないのだと言っているのだ。 「そのもしも、麻里沙様が男の人とエッチなことをしていても、私は全然そんなの気にしませんから」 「そうなの、どうしてそんなことが言えるの……ゆっくり聞かせてくれる。もっとこっちに来てくださる」 「はい……麻里沙様」 どうやって、麻里沙が鈴猫を口説いたかは端折る。
ウブな鈴猫をベッドに押し倒して、話を誘導するのはわけなかった。 なにせ、今の麻里沙はもう、これまでの耳年増なだけのお嬢様ではない。 実際に男と経験したという自信が、鈴猫のような未経験な小娘を圧倒する。 麻里沙が、「自分は男と関係して汚れた浅ましい女」だと告白すれば、鈴猫は自分はもっと汚れていてエッチな女だと言い返す。 そう言いながらも、性的に興奮してきたのはお互い様のようで、お互いに小鳥がつつきあうようなキスがだんだんとエスカレートしていって唇のなかの唾液を啜りあい、舌を絡めあうまでいくのもすぐだった。 同性愛の趣味はないが、レズプレイも悪くないじゃないかと麻里沙は思った。 麻里沙は、醜い男と舐め合った舌をそのまま無垢で汚れない鈴猫の舌に絡めていると思えば、その興奮はひとしおである。 男と舐め合った舌を、貴女は舐めているのよと言ってやれば、そんな顔をすることだろう。 まだ早い。 まだ、そんなことを言ってはいけない。 麻里沙が鈴猫を落とすには、もう少し雰囲気を高めていかないといけない。
「麻里沙様! 私もセ、セ、セックスはまだですけど。毎日オナニーしてたり、だからエッチなのは、そんなの普通だと思います!」 「ふうん、鈴猫様は真面目そうに見えるのに、本当はエッチなんですのね」 「はいそうです。麻里沙様、私だってエッチなんです」 「どんなことを想像してしてるんですか」 「それは、麻里沙様とこうなったりとか……」 「鈴猫様はお優しいから、私に気兼ねして、そんなことを言ってくれてるのではありませんか」 「ち、違います! 本当に毎日オナニーしてます」 「じゃあ、ここでしてみてくださる」 「……分かりました」 鈴猫は意を決すると、スカートを押し上げて股間を手でさすり出した。 「服は着たままでオナニーされるのですか」 「普段はそうです。でも激しいときは濡れちゃうから、インナーは脱ぐかもしれません」 「じゃあ、脱いでしまいましょうか」 そう言うと、麻里沙はスカートの中に手を差し込んでするっとパンティーを脱がしてしまう。 純白にピンクのリボンがついた鈴猫らしい小さなパンティーだった。 同性愛の趣味がない麻里沙でも、若々しい女の子が顔を赤らめて恥ずかしがる仕草にはゾクッとしてしまう。 無垢なものを汚す歓びを感じる。 「ああっ、麻里沙様。そんな……」 「可愛いお尻ね」 麻里沙の手が、鈴猫の小さな臀部に触れただけで、ビリッと電気が走ったように身体を小刻みに震わせた。 すでに愛おしい麻里沙とキスをしていた段階で、鈴猫のあそこはビショビショに濡れていたのだ。 だから、こうまでされると股は洪水のようになった。 「みっ、見ないでください!」 「あらまあ~、鈴猫様の下着は凄いことになっているのですね」 「返してくださいー」 パンティーを裏返して、汚れを確認している麻里沙に慌てて鈴猫が奪おうとする。 「あら、私に汚れたところを見せてくれるのではなかったのですか」 そう言われると、鈴猫は抵抗を止めた。 「そ、そうでした。すみません」 小刻みに肩を震わせた小さな鈴猫は、まるで小動物が怯えているようで、麻里沙の嗜虐心を刺激する。 「じゃあ、見ていいのですね」 「は、い……。鈴猫の汚れてるところを、どうぞ見て下さい」 「記念撮影してもいい?」 麻里沙の口からそのような言葉が出た。 淫行の証拠を残すなど、愚の骨頂だと分かっているのだが、溢れんばかりの性欲の箍が外れてしまっている麻里沙は止まらない。 「麻里沙様がそう望むのでしたら」 「じゃあ、オナニーは続けていらしてね」 麻里沙は、鈴猫のブラウスのボタンを外してブラを抜き取った。 「綺麗な胸ね」 Aか大きくてもBカップか。まだ小さいけれど、形の良い美乳といえる。十四歳といえばまだ発展途上なのだから、これぐらいの胸で当然なのだ。 Dカップに達している麻里沙が大きすぎるのである。 「麻里沙様みたいに、大きくなくて形も良くないですから……」 「あらそんなことないですわよ。鈴猫様の胸も、可愛らしいではないですの」 「麻里沙様……」 鈴猫はどこで自分の胸を見たのだろうかと麻里沙は思った。 体育の着替えのときだろうか、さすがに同性愛者だけあって、鈴猫は麻里沙のおっぱいを目ざとく観察しているらしい。 そんなことを考えながら麻里沙は、スマートフォンのカメラで鈴猫が小さく喘ぎながらオナニーする様子を撮影しはじめた。 麻里沙の持っているのは最新機種なので、最近はスマホのカメラといってもバカにできないほど高画質である。 撮る行為自体が興奮するということもあるが、あとでミノルに見せてやれば興奮するのではないかと思うと、麻里沙はまるで自分が責める男の側になったような気分でより一層ドキドキするのだ。 悪いことをしているという気分が、冒険心を盛り上げてくれる。 「ほら、自分でパンティーを広げて見せなさい」 「はい! 鈴猫の下着はエッチなお汁で汚れてます。エッチでごめんなさい麻里沙様!」 そんなこと言えとも命令していないのに、鈴猫はそんなことを口走る。もともと、被虐趣味があったのか、相手が大好きな麻里沙だからなのか。 鈴猫は極度の興奮状態で、顔は真っ赤でブラウスがずり落ちた肩まで紅潮しているので、もう訳が分からなくなっているのかもしれない。 興奮は伝染する。 スマートフォンのカメラを握りしめたまま、麻里沙はもっとよくしているところを見せなさいとスカートを一番上までたくし上げた。 鈴猫の可愛らしいオマンコがよく見える。 「鈴猫様のここ、びしょびしょになってますのね」 「はい、ごめんなさい。ああっ、鈴猫はエッチではしたないです!」 そこが一番感じるのだろう、クリトリスをいじる指を上下させる。 極度の興奮で鈴猫は股から太ももまでもが、びっしょりと濡れている。それでも、綺麗なものだと麻里沙は思った。 「中を自分で開いて見せてみなさい」 「はい……麻里沙様」 真っ赤に膨らんだクリトリスの皮が半ば剥けていて、ピンク色の穴は興奮で広がっているが、綺麗な処女膜が残っているのが見える。 自分はおっさんに犯されて処女膜などなくなってしまったのに、同い年の鈴猫にはそれが綺麗に残っている。 なんだかズルイなと麻里沙は思って、ちょっと意地悪をしたくなった。 「ちゃんと洗ってるの、マンカスがついてるんじゃなくて」 「ごめんなさい、鈴猫のは汚いです。ちゃんと洗いますからご容赦ください」 たぶん白く濁っているのはカスではなく、滲み出してきた愛液だろう。 そう分かっても、あえて詰る。 茶褐色の瞳に涙を浮かべた鈴猫の様を見て、麻里沙は興奮を禁じ得ない。 だから、舐める。 「ん……本当に、汚いマンコね」 「ああっ! ダメです! 麻里沙様そんな汚いところを……ああっ!」 ダメダメといいながら、腰を押し付けてくる。 感じている鈴猫の可愛い顔を見ながら、自分もじんわりと濡れてくるのを感じた。 精液がこぼれ落ちないように、麻里沙の股間に埋め込んである極太のタンポンがキュッキュと締まる。 ベッドの頭に背中を押し付けるようにして丸まった少女は、一番感じるお豆を舐められてとろとろに蕩けている。 「なにが、ダメなの?」 手で舌で、少女を弄ぶのは楽しかった。 「はっ、はう……!」 ビクビクッと身を震わせて、感極まったのか耳たぶまで真っ赤にして顔は涙でぐしょぐしょになっている。 股間の洪水は、壊れた水道のようだ。 息も絶え絶えに、なったのを見て気持ちが高ぶりすぎた麻里沙は危険なことをした。
自分の股ぐらを見せたのだ。 男にタップリと中出しされて、タンポンが詰まった膣をである。 「ほら、鈴猫様。私のをよく見て、汚れているでしょう」 「あっ、ああ……麻里沙様はやっぱり、男の人ととなされたのですね」 それを誰かに話されたら、麻里沙は破滅なのだ。 それなのに、麻里沙は見せた。 鈴猫ならば、信じてもいいと思ったからだが、こんな迂闊なことをしたのはやはり興奮しすぎていたからだろう。 「そうよ、男の精をタップリと注がれて、タンポンで蓋までされたわ。汚いと思うでしょう、汚らわしいと思うでしょう」 「いいえ、麻里沙様は全然汚れてなんかいません。男の汁にまみれても、麻里沙様のここはこんなにお綺麗ですもの」 そんなことをしろと言ってないのに、鈴猫は麻里沙の股ぐらからこぼれ落ちる、男の苦い汁を舐めてさえみせた。 麻里沙の液が混じっていれば、見知らぬ男の液でも舐められると思ったのだ。 その姿に真心を感じて、麻里沙はついにとんでもないことを言い始める。 「本当に? じゃあ汚い私のあそこから出てきたこのタンポンを貴方の膣に入れてもいい?」 「いいです、入れてください!」 「本当にいいの? だいぶ時間が経ってるから大丈夫とは思うけど、見知らぬ男の精で妊娠しちゃうかもしれないわよ」 「麻里沙様と一緒の男の人にされるなら、私は大丈夫です! どうか一緒にしてください」 麻里沙も、鈴猫も、極度の興奮状態で何を言っているのか分かっていないのだ。 それはもはや、うわ言だった。 あるいは、性的な行為はやはり、男の精を介すべきという女の本能だったのかもしれない。
売り言葉に買い言葉というわけではないが、麻里沙は鈴猫の上にたって命じた。 「じゃあ、注ぎ込んであげるから自分で股を開いて上を向けなさい」 タンポンを抜いて、股ぐらをこすり合わせて、麻里沙の中に出された精液を鈴猫の無垢な女性器に注ぎ込んでやる。 その愉悦。 もっと上手に股を合わせたいが、さすがに麻里沙にもそんな経験がなかったのであまり上手くできなかった。 差し込む漏斗か、注射器か。せめてスポイトのようなものがあれば、もっと上手く精液を注ぎ込めるのにともどかしくも思う。 次々と、そんな変態的な発想が出てくることに、ゾクゾクしてしまう。 麻里沙は、まるで自分が射精して、鈴猫を孕ませるような気持ちで、感極まった。
そして最後に、鈴猫の無垢な膣口にタップリと精液を吸ったタンポンをぐぐっと挿入してあげる。 鈴猫の膣に力強く押し込まれるパンパンに膨れたタンポンは、ゴリゴリと膣口を広げる。 鈴猫の処女膜を削り取りながらも、すっぽりと収まった。 「ああっ!」 「フフッ……」 麻里沙は、自分が鈴猫の処女を奪ってやったような、不思議な高揚感と満足感に包まれたのだった。 このとんでもない危険行為は、麻里沙の手によって撮影されて終了となった。 最後に記念撮影を行ったのは、鈴猫が心変わりして訴え出ようとするのを防止するためだったのかもしれないが、すっかり麻里沙のドSな本性に魅了された鈴猫に、その心配はなかったのであった。
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