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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
「男性用生理用品」後編
 紀美子が、ブタ朗に腹上死を仕掛けた次の日からが本当の地獄だった。ブタ朗は執拗にバイブ攻撃を仕掛けてくる。そのあいまに、膣を大きく広げて
「潤滑油発射!」
 などといいつつ、汚らしい白濁液を吐き出して、またそれをバイブで押し込んでくる。バイブは大きくて固くて、ブタ朗の遺伝子がこびり付いていると分かっているのに、体が反応して泣きながら紀美子はいってしまう。物のように自分の大事な場所が扱われていることに、紀美子の最後のプライドはズタズタになった。そして、いってしまうことで子宮口は大きく口をあけ汚らしい子種を迎え入れ、またも妊娠してしまったのだった。

 膨張している腹を恨めしげに見ている紀美子。明らかに、精子が注ぎ込まれているからだけではない、その異様な膨張は、すでに妊娠も取り返しの付かないところまで来ている兆候を示していた。つわりは苦しい、堕児薬を飲めば格段に聞くとわかりながら、紀美子は、その間合いを静かに計っていた。

 平常時なら、発狂しているであろうし、してなかったら即座に陀児薬で楽になっていたことだろう。だが、その後はどうなる。薬が切れて、やがて果てしない絶望の中であのブタ朗の子供を出産する悪夢が目の前に見えている。明らかに、あの悪魔の目的はそれであろう。魂など二の次なのだ、この私の絶望を見たがっているのだ。そう思うと、目の前の膨張した腹よりも、悪魔を憎んで紀美子は冷静になれた。

 ブタ朗は、きっとこっちの様子が分からないのだ。
 「潤滑油発射!」
 例の儀式を無駄なこととは知らずに延々と繰り返している。その愚かさには、攻め立てられながらも、冷笑すら浮かべている紀美子だ。
 あまりに現実感が欠如したこの世界で、全て悪夢だと思えば、身体と心を分けて考えることもできる。人は、地獄にも慣れるのだ。実際、ただ目の前で苦しめているのは妊娠に伴うつわりや吐き気であって、それ以上のものではない。

 ギリギリのところまで待って、九ヶ月で紀美子は堕児薬を飲んだ。
「ウギュギュウュュュュ!」
 思ったよりも、出すのに痛みがあって紀美子も苦しかったが、死産の赤ん坊が飛び出してきたブタ朗の部屋は地獄だった。血だらけになりながら、死産の赤ん坊をかかえてブタ朗は声にならない声をあげた。発狂したのかもしれない、そんな映像を見ながら紀美子は血が凍るほど冷静だった。
 悪魔が、見るに見かねて死産の子供を片付けに来た。しかし、そんな悪魔と目をあわそうとせず、ブタ朗はしばらくの間、ただただ冷蔵庫のものを漁って食べていた。やがて、勃起してなんの躊躇もなく、紀美子のオマンコに自らのものを差し入れた。
「かかった!」
 そういったところだろう、本当にブタ朗は発狂したのかもしれない。だがなぜか、紀美子は何もせずブタ朗を満足させた。
「グューーー」

 ドピュドピュドピュ!

 もはや、人間らしい声を出さずにブタ朗が達した時も、紀美子は何もしなかった。ただただ、耐えるように待っていた。食べて出して、食べて出して、やがて紀美子はまた妊娠したらしかったが、それでも紀美子は耐え続けた。そうして、そんな生活を何ヶ月か続けたとき異変が起きた。
「ギャゲェエエエエエ」
 ブタ朗が調子に乗って、三発目をやろうとした日に、紀美子が例の力を解放したのだった。膣が急速に収縮して、ブタ朗の全てのものを吸いだそうとする。ブタ朗は、暴れに暴れた、もはやそれは動物の姿だった。それでも紀美子は、なんら表情を変えずに、ただただ静かに吸い続けた。そんなものが、閉鎖された時間のなか半日か一日か続いたあげく、ブタ朗は息絶えた。
 ブタ朗が息絶えたあとも、数時間。紀美子は、膣の力の限り吸い続け、やがて倒れるようにして寝た。

 起きたとき、上がるはずのない朝日が昇った。

 紀美子は、勝利を得たことを知って静かに駄児薬を飲んだ。死んだブタ朗の部屋で、まだ形になりきっていない胎児が、静かに押し出されて落ちた。

「おめでとう。いま君の身体を元に戻した。すでに、空間と時間の閉鎖は解いている。君の勝利だ。おかげで、ブタ朗とブタ朗と君の子供三人の魂をいただけたから、君の魂は取らない。堕児薬はサービスにしておくよ」
 そう笑った悪魔の顔に、紀美子は唾を吐きかけた。悪魔はあえてそれを受け止めて、それを拭おうともせずに、静かに消えた。まるで初めから、何事もなかったかのように。ただ悪魔に吐いた唾だけが、下に落ちた。
 紀美子は、無言で立ち上がり、朝風呂にゆっくりつかって全身を奇麗にすると外に出た。そうして、もうその部屋には二度と戻らなかった。


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Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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