第五章「浴場で欲情の始末」 |
デブレデターこと、引田将人はしつこく温泉施設に居続けていた。スポーツクラブを見るのもあきたので、温泉の女湯や脱衣場を覗く……というか堂々と見るのが最近の趣味である。 最初、様々な容姿の女の脱衣姿をみるだけで意地汚くも射精しまくっていた引田だが、最近はようやくこのハーレムの環境になれてきた。 世の中には様々なおっぱいやマ○コがあるものだな……引田は南国風の豪華な脱衣所の端っこ椅子に坐りながら、しみじみとそうつぶやいてみせた。 完全に勃起しているし、引田の手はそれをしごかんともしている情けない状況ではあるが、それが正直な感想だったのだ。 大分女というものにもなれて、早漏だった引田はまあ普通ぐらいの射精タイミングになってきた。 粗チンはなおらぬが、引田の科学力をもってすれば、粗チンだってなんとでもなるのだが、仮性包茎の自分のものを、案外きにいっていたりもするのだ。 突然、引田のチンコが過剰反応を示した。目の前を、物凄い巨乳女がよこぎったからである。 「G……いや、それ以上か」 思わず小声が漏れてしまった。二十歳前後といったところだろう、顔は可愛いし胸以外のプロポーションも多少ぽっちゃりだが、申し分ない。 だが、それよりも特筆すべきはやはりその胸である。G以上といえば、その手のタレントでも日本人離れした体型になるため少ない。 そして、巨乳がもつ問題点である、たれや浮腫み、あるいは青筋が走るなども、まったくないのである。 巨大でありながらも、その全景は円錐形を保っており、乳頭部は少し上向いてさえいる。巨乳好きがもとめる理想的バストであり、引田はもちろんのこと巨乳大好きであった。
「この女とやりたい!」 こんどはちゃんと心の中で絶叫しつつ、引田は立ち上がり彼女を追っかけた。 少しまえの引田なら、チャンスを求めて悶絶せんばかりにばたばたするところであるが、今日はちゃんと秘密兵器をもってきているのだ。 吹きかけると、十五分間意識を失うという入眠スプレーである。 意識を失うだけで、体の機能はちゃんと保たれるため抱くことも可能だ。 本当はもっと時間がほしいところなのだが、人間に使うことを考えるとレム睡眠からノンレム睡眠に移行するまでの15分がいまのところ限界なのである。 動物実験の段階はうまくいっているので、今日が人間に向けての実地テストということになる。 もともと害の酷い成分は使ってないつもりだし、失敗したところでデプレデター化している引田なら逃げ切れる。
引田が追い掛けて浴場内にはいっていくと、ちょうど巨乳女は湯船に入ろうと湯浴みをしているところだった。 ざばーと桶でさっと湯浴みしてから、湯船に向う。そこには何人かの女性がすでに入っており、そのうちのひとりが巨乳女に声をかけた。 「もう佐紀、何やってたのいっつもとろいんだからさ」 あきれたようにショートヘアーの女の子がいう。ごめーんと、恥かしそうに手でたわわな胸を隠しながら巨乳女が飛び込んでいった。 あまりにも巨大な胸が、湯船の水面に波紋を広げた。 「そうかー佐紀ちゃんっていうのかー」 湯船に入るわけにもいかず、外でチンコをギンギンにしながら話しに耳をかたむけていると、巨乳Gカップ女は宮村佐紀というらしい。 二人で、スポーツクラブで汗を流してついでに温泉もはいってのんびりしにきたらしいのだ。 ちなみにショートヘアーの女の子は、松田夏子というらしい。 小柄でこぶりなおっぱいであるが、類は友を呼ぶということなのだろう顔は佐紀に負けず劣らず可愛い。 先に夏子が入っていたのは、佐紀がとろいということもあるのだが、生来の長風呂で入っているのが好きらしい。 「ねえねえ、知ってる?」 夏子が佐紀を覗き込むようにしていう。 「なぁに」 のぼせているわけではないのだろうが、どこかぽかんとしている佐紀。 「変な噂なんだけどね、ここ孕みの湯っていうらしいよ」 そう笑いながら夏子がいう。 「やだぁ……なによそれ」 「なんでかしらないんだけど、ここによく来る人は妊娠する率が高くなるんだって」 「ええ~なんかやだなあ」 すこし顔を顰める佐紀。 「スポーツクラブや、美容エステの客だけじゃなくて、なんか不妊治療してる人とかも温泉にだけ結構来てるみたいね。効能には書いてなかったけど、たしかに温泉だからそういう成分もあるのかも」 「うーん、でもまだ妊娠は困るなあ……」 そうやって、少し嫌がる佐紀。 「まあただの噂だって。それに、妊娠もいいじゃんか、彼氏に踏ん切り付けさせるいいチャンスだし。わたしらだって、そろそろ適齢期だよ」 そう笑いながらいう夏子。彼女だって、そんな噂を本気にしているわけではない。 本気で嫌がってるらしい、佐紀が面白くていっているだけだ。 ただ、それを湯船のそばで聞いていた引田は歓喜に包まれていた。これから、それをやってやるぞと少し腰をふったりしている。引田がやると、腹をふっているように見えるのが滑稽だが。
「んじゃあ、先に体あらうねー」 そう、佐紀が湯船からでた。 ざっぱーんという音とともに、巨大な胸がプルんと跳ね上がるのが壮観、おもわず見とれてしまったぐらいだが、今がチャンスである。 佐紀は恥かしいのか、端っこの方のシャワー付き洗面台にいった。夏子は、そのほうを見ずのんびり湯につかりつつ、この豪華な浴槽から見える雄大な景色に目を奪われている。
さっと眠らせてしまうのがなぜかもったいないようなきがして、すぐにむしゃぶりつかず顔を覗き込んでみた。 「可愛い……」その巨乳に引かれはしたが、まじまじと見詰めてみれば、容姿も合格点をあげていい。 整った顔立ちだが、目尻が少したれておっとりとした印象をあたえている。寝ているためか、くちが浅く開いているが、そこから覗く八重歯がまた可愛い。 「おいしそうな唇をしている」、引田はすっと佐紀の唇を吸った。仄かに甘い味がした。 「おっと味わっているときではなかったか……」 十五分しかないのだ、もう少し制限時間を延ばせたらとも思う。連続使用もいいが、体感時間がずれてしまううえに、こうやって一人じゃない場合は別の問題も出てくる。 ふっと夏子の方をみると、湯船をゆったりと向こうの方に泳いでいったりしていた。まだ大丈夫のようだ。 「よし、悪いがまどろっこしいことはなしだ。」 がばっと、足を押し開く。少々、身体を洗っているにしては不自然な態勢になるが、湯気が多いのと人気がないことが幸いしている。気付かれることはないだろう。 つばをつけて、佐紀の恥部をまさぐる。 「ふふ、まさかこんなにいい女が未通とは思わなかったけど」 ちょっと期待してしまったが、やはり男は知っているらしい。少し残念だが、万一処女なんてことになれば十五分ではどうにもならないだろう。 湯気で、マンコは緩んでいたようだ。何度もつばを含ませて、とりあえず佐紀のものを使えるようにする。 「こんないい女に、こういうやり方は申し訳ないけどね」 残念ながら、時間がさほどないのだ。ローションを使うという手もあるだろうが、引田はあえて自分の汚らしい体液だけで女たちを汚すことにこだわりを感じている。 「よし、これなら入るな」 思いのほか佐紀のこなれたものは引田の汚い唾液で、すばやく使用可能に成った。 もちろん濡れてなんかいないが、ずぼっと音を立てて引田のチンコは入っていった。すこし抵抗感があったが、佐紀の小さいマンコにくらべても引田のものはもっとスモールだ。 人は粗末と馬鹿にするだろうが、こういう時間が勝負のときには機能美を発揮するからこそ、引田は自分のものを改造しないでいるのだ。 「ああーーいいな」 なんどやっても、女の産道を生で出入りするこの感覚はすばらしい。自分のもので、佐紀の中の形を感じるすばらしさに、ついつい射精してしまいそうになるのをくっとこらえる。
パンパンパンと、申し訳ない程度に腰を振り寄せる引田。自分の粗末なものが、佐紀のヴァギナに吸い込まれていきそうな快感を覚える。 「はぁ……あぁ……」 ピストンは、引田を満足させるには十分でも、佐紀をよがらせるほどではない。それでも、佐紀の女が生殖力をもった雄の侵入を感じるのと、引田が容赦なく豊かな乳房を弄び、乳頭をきつく吸い続けるので次第に息を弾ませる。 「うう……」 引田に限界が訪れた。時間もないことだし、出してしまう。 「だすぞ! だすぞ! 孕めよ!」 小さい声で、耳元に囁いてみると、寝物語に聞いているのかコクンと肯いたような気がした。いとおしくなって引田は唇をからめ、強く抱きしめた。
ドピュドピュドピュドピュ!!
腰を引きつけるようにものすごい勢いで、中出しした。 引田の精子が佐紀の子宮奥深くへと飛び出していく。 「ふー」 佐紀は眠ったままで、頬を染めながら息を吐いて微笑んだ。 ここまでしても起きないとは、入眠スプレーは大成功のようだ。 「よし、もう一つのほうをためしておくか」 そう引田はいうと、中出ししたばかりの膣をぐっと開いた。さっと、先ほどなかだしした精液がこぼれ落ちてくる。よほど大量に出さないかぎり、子宮にはいった精液はすぐには流れ出してこない、透明化したクスコをさっとはめると、白い円形のものをすっと子宮口に貼り付けた。 ここらへんの手際は、さすがに科学者といったものである。もちろん白い円形のものは、殺精剤のようなものではない。むしろ逆のものだ。 すっと子宮に張り付いて蓋をしてしまうのである。 いくら粘性を帯びた精液といえど、やはり時間が経てばその大半は押し出されてしまう。 それをさせないために、蓋をするのである。この蓋はカルシュウムを基材とした、自然のものなので害もなく、一週間もすれば綺麗に解けてなくなってしまう。 ほんとは、排卵剤のようなものを使えば一発なのかもしれない。 「それでも、自然がいい」 それが、屈折した引田の美学であった。
ほどなくして、佐紀は目を覚ますが、自分の身になにが起きたのかまったく気がついていない。 ちょっと一瞬、貧血にあったような感じがして、乳頭が少し痛いのを気にかけながら、身体を洗うのをすぐ再開した。 「うう……なんでだろ、少し身体がダルイ……」 のろのろと、笑いながらそんなことを口走ったりした。そういう佐紀のお腹では、幾千万匹の引田の子種が溜まっている。 そう思って、引田は得意満面だった。
とろとろと、可愛い佐紀が身体を洗っているのをみると、むくむくと粗末なものが起き上がってくるのを引田は感じた。 さすがに、もう佐紀をもう一度眠らせるのは拙い。しかも、もう蓋までしてしまったしなと笑うと、湯船にざぶんとはいってすーと松田夏子に向けて泳ぎ始めた。 さすがの歪曲スプレーの威力も水を張っているように見せるまでにはいたらないのか、ごそっと引田のところだけ水がへこんでいるように見える。 湯気が濃いのと、夏子の周りに人気がないので気がつかれないと判断したのだ。広すぎる湯船に感謝したいところだ。 夏子が、近づいてくるへこみに気がつくか気がつかないかといった瞬間、入眠スプレーを夏子の顔にシュッと吹いた。 「う! うう……」 妙な声をあげてグウグウと寝入ってしまった。 引田が支えてやらなければお湯に埋もれて溺れてしまう。そのまま、夏子を抱きかかえてスーと湯船の端っこまで押し上げて手を湯船のヘリに捕まらせて、嬲りやすい態勢にもっていった。 こういうキッシャなのもたまには良い。そうおもって、抱いてみると感触のいい肌をしている。 二十歳は超えているようなことをいっていたが、十代でも通りそうなきめ細やかな肌で、もちもちっとしている。戯れに、指をマンコにつっこんでみると、これがするりとはいる。入った指先が食いちぎられるような吸い付きだ。 「これは……俗に言う名器というやつか?」ひとりそんなことを呟いてみるが、聞いているのは寝入っている目の前の夏子だけだ。とりあえず、突っ込んでみればわかる。 前技もなしに、すっと引田は粗末なものを差し込んでみると。これが吸い寄せられるように、すっと入るのだ。あまりのスムーズさに、感動さえ覚えてしまう引田だった。「ああ、これはなんというものだ」 抜こうとすると、これが吸い寄せられるように抜けないのだ。無理に引き抜こうとすると、襞が押し迫って亀頭の頭を刺激してくる。 「おお」とか「あう」とか、情けない声をあげて腰を振っているうちに、夏子のものも湿り気を帯びてきた。 水中でピストンするというのは、引田にとって初めての経験であったが、これはこれで面白いものだ。二発目で余力があるとおもっていたが予想外の名器の前には形無しだ。 「ああ、無理だ!」と引田は声を上げた。
ドプドプドピューーー!
腰を押付けての射精、出そうと思って出したわけではないが、何という快楽であろう。そして、出しつくせといわんばかりに、膣がそれに対応して襞を収縮させるのだ。 うう……これはたまらん。出したばかりだというのに、むくむくと自分のものが起き上がっているのを引田は感じていた。 一日に三発など、若いころならともかく最近はなかったことがだが、「このぶんだといける」と判断した。 それにしても、溺れるような名器である。 「この女の夫になる男は幸せだな」 思わず、そんなことを口走る引田。彼は、天才的発明でこうして自由に抱くことはできるが、たとえばこの夏子を妻としてめとるようなことはできないのである。 「彼氏がいるといっていたが、まあ……」 この名器を一人占めにするであろう夫に、すこし嫉妬を感じて激しく責めてしまった。 「アァアァァッ」 夏子もそれには感じている。 感じるたびに、膣奥の襞はつややかさを増す。しかも、こんどは佐紀のときのような姿勢にむりがないので嬲り放題である。 夏子の小さい身体は、湯気によくかくれる。ふっと、佐紀が気になってそっちをみると、呑気に鼻歌なんぞうたいながらゆっくり身体をあらっている。 もう体の中では、幾億の精子が蠢いて受胎せんとしているのに、呑気なものだ。そういうおっとりした佐紀をながめながら、夏子をなぶる。これが幸せというものだ。 引田は、幸せに一杯つつまれながら、静かに三発目の射精をした。
ドピュドピュドピュドピュ……
まるで、包まれるような暖かい射精だった。しばらく余韻に浸ると 「うぅ……?」 夏子が起きはじめた。すぐさま、身体を湯船の縁にもたれさせ、その場を急速離脱する。湯船からあがってしまえば、気付かれない。 「あれ……私寝てた?」 ぼーとした頭で夏子は考える。風呂場で寝てしまうなんて、何年ぶりだろうか。そのとき、佐紀が身体を洗い終えて帰ってきたので聞いてみる。 「佐紀、私ちょっと寝てた?」 「いや、気がつかなかったけどぉ、身体洗ってたの十分も経ってないから」 「ふーん、気のせいかな。ここの温泉気持ちよすぎるから、ちょっとぼーとしちゃって」 「あは、私もちょっと身体洗いながらぼーと……」 「あんたは、呑気だねえ」 そういって笑う夏子も十分呑気で、股から流れ出る引田の精液にはまったく気がつかなかったのだった。
引田は三発やった虚脱と、急いで逃げた疲れで湯船の縁で息を荒げていた。 「失敗したなあ……夏子ちゃんに栓する時間なかったよ」 このままストーキングして、夏子にもっとちゃんとそそいでやらなければならない。そういう風に引田は思った。
この温泉の効能によってか、宮村佐紀も松田夏子も懐妊し、めでたく彼氏に踏ん切りをつけさせて結婚するのであった。
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