美優が朝起きると、顔がべとついていた。精液の濃厚なオス臭さを、本能的に嫌悪して、美優はジャバジャバと顔を洗う。徹底的に奇麗にして、ふーと一息ついた。 「あー、顔洗っちゃったんだ」 後ろの中空から声が聞こえる。洗面台の鏡に映しても何も見えないから、妖精さんは誰にも見えないのだ。 もしかしたら、鏡に映したら妖精さんの姿が映るかもしれない。そう期待したけど、やっぱりだめだった。 「妖精さん、そりゃ朝だから顔ぐらい洗いますよー」 朝は流石に不機嫌なのか、少しむくれている美優。 「うーん、ザーメンついてたでしょ」 「あ……顔がベトベトでした」 そういって、あの不快感を思い出す美優。あのベトベトのおかげで、昨日のことが全て夢だったと思えるようなすっきりした目覚めがなかったのだ。 「ザーメンは、まあおちちゃったのはしょうがないけど、口の周りぐらいは舐めて」 美優は思う。そうやって、無茶なことばかりいう妖精さんは困る。 「でもー、そのー、寝てるときは止めて欲しいというか」 「そうだねゴメン、起きてるときじゃないとごっくんできないもんね」 そういうことじゃないんだけどなと、美優は朝から嫌な汗をかく。
そんなこんなで、日中は学校にいって、夜は妖精さんと戯れるというのが日課になった美優だ。 実は、河田がやったことが刺激になったのか、次の日から月経が来てしまったのだ。月経は生理周期でいうと、排卵日の真逆にあたる。だから、その付近は安全日という理屈にはなるわけだから、がっかりだ。 まあこれで周期が測れると、気を取り直す河田。生理周期のことについて尋ねてみると、当然のごとく美優にその知識はなかった。 まったく性のことを知らない環境で、情報もなく誰も教えてくれなければ、こうなってしまうのかと親のことを聞くと。 「お父さんとお母さんは……忙しいから」 ほおりっぱなしで、相手にしてくれないということなのか。金持ちは、こんな頭の中お花畑の少女を育ててどうするつもりなんだろうな。憤りを感じた河田は、これも偏って間違っていて、自分に都合のいい性の知識をどんどん教えていくのだ。 婦人体温計を口に咥えさせてみると、ハートマークが出て可愛いという。
生理中に、襲うわけにもいかないし。でも性欲はあるわけで 「おチンポ様、ザーメンを……のませてください」 薬だから、魔法だから、身体にいいからと生理で駄目な間はずっとこうやって飲んでもらっている。
ドピュドピュドピュドピュ!
「おいしかったです、おチンポ様……ザーメンありがとうございました」 ゴクゴク飲み干したあとに、わなわなと震える唇が、本当にそう思っているとはとても思えないのだが、教え込んだセリフをきっちり言えるようになった美優に進歩が感じられる。嫌がらずに、きっちり飲んでしまう腰の据わり方が美優は大物だ。 こうやって、毎日飲んでもらってもやっぱり性欲は溜まるので、ムチムチプリン未亡人、吉河佐江子に夜中にこっそり膣内に射精したりして遊ぶのだった。 強い刺激をあたえなければ、佐江子は起きないこともわかったし、夜中だと高確率で巡回中の夜行性の雌豹女、枝川律子に遭遇するので、新規開拓は美優がきっちりできてからにした。 数日して、美優の生理が完全に終わった。もちろん、貴重なナプキン交換シーンも押えてある。タンポン挿入シーンも本当は見たかったんだが、まさか処女の美優にそこまでさせるわけにはいかない。 そういうことは、もっとぬっぽりずっぽりいってからのお楽しみだ。 「じゃあ、今日から妖精さんのためにラブジュースを出してもらいます」 生理が終わった日、そう宣言した。 「あー、もしかしておま……オマンコでしたっけ、アレを擦るですか」 河田は鬼ではないので、生理中はむしろ弄るのを止めていたぐらいだが。生理さえ、あがってしまえば勝ったようなものである。 「そうそう、ごめんね妖精はラブジュースの栄養がないと死んでしまうんだ」 「が……がんばります」 死ぬという言葉をきいて、責任の重大さに打たれる美優。 さっそくと、率先して服を脱ぎ捨ててかかる。 「あーそんなに、必死にやらなくてもいいよ」 気合をいれて、蟹股体勢になった美優にあきれて声をかける。 「えー、そうなんですか」 「最初はゆっくりとソフトに、そして気分が高まってきたら一気にというのがオナニーの基本なんだ」 「基本、オナニー?」 「旧約聖書のオナンという人が語源でね、女だとオマンコを擦ってイクことだよ」 聖書という話を聞いて、もっともらしい話だとほうほうと頷く美優。 ま、嘘はいってない。 「とにかく、蟹股にならなくてもいい……あー風呂場にもいかなくてもいいから。ベットとか、ソファーとかゆったり出来る場所で寝ながらするのが一番いいんだよ。リラックスリラックス」 右往左往している美優を、ベットへと誘う河田。姿が見えないと、全部声で指示しないといけないから大変だ。 ベットに寝かせると、手取り足取りゆっくりとオナニーさせる。 もう自分が、全部やってぐっちょぐちょにしてやりたいが、そこは我慢だ。 もうぼくは童貞じゃないんだ、お兄さんなんだからなと自重する。 いくら巨乳でも、美優の印象は手折れてしまう花のようにもろく感じる。吉河佐江子のような、完全に成熟した女性と比べてしまうと、無理したらすぐ壊れてしまうんじゃないかと怖くなるのだ。 美優の無知につけこんで酷いことをやっている河田だが、そういう勝手な一方的な愛情も同時に持っている。いやそれすらも、美優のやさしさに触れ合うことで生まれたというべきか。 河田が自分で思っているのとは別の意味で、少しだけ人間的成長があったのはたしかだ。 「ふっ……ふっ……やっぱり変な感じです」 「唾をつけたほうがいいよ、ちょっとだけ舐めてあげるね」 「ふにゃ」 可愛らしい声をあげる美優。でも、顔は真剣でそのオナニーとやらを妖精さんのためにがんばってやろうとしている。 「おっぱいもさわったほうがいいよ、あとでさわってあげるけど今日は自分でやってみて」 美優は、奇麗な身体なのに、脱ぎっぷりが爽やかなので裸だけでエロくまでいかない。まだ処女だから、女の香りが足りないのかもしれない。 「ふぁいー、こんなかんじかな」 くにゅっと、左手で乳を持ち上げる美優。エロいというより滑稽かな。 真剣さが、身体の硬さになってなかなか感じられないもどかしさ。 生理直後のため、そういう欲求もさほどではないのだろう。 なあに、開発する時間はゆっくりあるさと河田は思う。 どのようにしたって 「はっ……ふぅ……あう、こんな感じかなー」 人間の身体は、いつかは感じるようにできているんだ。 「あっ……あっ……妖精さん、変な感じ来ました」 手の動きが若干はやくなる。 カクカクカクと、可愛らしく腰を浮かす美優。 ねっとりというほどではないが、唾だけの湿り気ではない。ちょびっとずつ、愛液を出してるようだ。 「じゃ、いただきまーす」 自然と、手をどける美優。身体を弛緩させる。 そのぱっくりとひらかれた、可愛らしいオマンコにむしゃぶりつく河田。 「ひゃぁ」 また、いい声をあげてそれが河田を興奮させる。生理中我慢してたのだ、犬のように舐めまわしたって、いいだろう。 チュッとかクチュっとか、音を立てて舐る河田。 「うっ……妖精さん……はっ、はっ、気持ち……いいかもーしれませんー」 どっちなんだ、まあちょっとは気持ちいいってとなんだろう。 ためしに、人差し指を差し入れてみると。 ツンとしただけで、ピクンと飛び上がって 「妖精さん、痛いですっー」 そう、なみだ目になる。 舌は湿り気があるからいいけど、指は早いか。 指一本でも痛がるのだから、おチンポ様の挿入はまだ無理……だな。 河田のエロゲ脳に突然。
・無理やり挿入する ・我慢して、挿入は諦める。
という選択肢が出た。 「救いようのないエロゲ脳だな」 「え、妖精さんなに、エロゲノ?」 「いや、なんでもないこっちのはなし」 こんなもん、迷わず『我慢して、挿入は諦める』だ。 頭に、無理やり挿入されて血だらけの壊れた美優を呆然と見下ろす自分のビジョンが見えたが、頭を振って妄想を吹き飛ばす。 現実は、セーブポイントまで戻るという選択肢はできない。 「正しい選択肢を選び続けるしかないんだ」 そういって、美優をギュッと抱きしめる。 「はう……どうしたんですか、妖精さん」 「いや、美優ががんばってくれたから、ありがとうって気持ちで」 そう妖精さんがいってくれたから、自分は正しいことができたのだと、美優も嬉しそうに笑った。 河田は思う。この笑顔を壊さずに、自分の欲望も満足させて。現実の主人公は、よっぽどエロゲより鬼畜で欲張りだな。 「ハハハ」 「……ふふ」 なぜだか知らないが、笑いあっていた。 結局、今日もおチンポ様は、美優のお口で満足してもらうしかなかったわけで。 昨日よりも、その前よりも、美優はいい顔で 「おいしかったです、おチンポ様おいしいザーメンありがとうございました!」 おチンポ様にお礼が言えたのだ。
なんとなく、何も言わずにいちゃいちゃと布団の中でくっつきあっている。 お風呂とご飯以外は、特に美優にやることはない。河田にも当然のごとくない。 普段の美優なら、妖精さんと話ができるように童話の本を読んだり 光の中に見える、妖精さんに話しかけたりいろいろするんだが。 いま、自分の手の届くところに、ちょっと大きくて臭いけど、妖精さんがいるからそんなことをする必要はないのだ。
「おっぱい、好きなんですね妖精さん」 中途半端に、不完全燃焼な性欲を河田は、美優の巨乳に向けていた。やや、乱暴に引っ張ったり、乳頭を甘噛みしてみたり。 さすがに、痛かったら「痛いですぅ」と止めるが、それ以外は美優は何も言わない。 眠りを妨げられてるわけでもないし、性的な意味合いなどまだ頭で理解できないのだ。こんなに必死なのだから、なにか必要があってのことなのだろうと思っている。 正直なところ、少しだけ心地よい気もするし、生理のときは痛いときがあるので、そのときを避けてくれた妖精さんに密かに感謝していたりもするのだ。 「ぼくは、ママがいないからおっぱいが恋しいんだよ」 さっと、適当に言ったつもりが、ずっしりと自分の心に答えた。母親がいないというのは、本当のことだ。河田が小さいときに、離別してそれっきり。 父親は放任主義だったし、河田の寂しい心を埋めてくれたのはエロゲだけだったのだから、これは性格が歪んでもしょうがない。 自分が乳に執着するのは、本当に母を求めてなのかもしれない。 「そうなんですかー、妖精さんも寂しいですねぇ」 美優も、両親が忙しくてほったらかしにされている。小さいころは両親の仲も良くて可愛がってもらってたのに、最近は。人の痛みが分かる子だから、おっぱいにむしゃぶりついている河田の頭を、お母さんのようによしよしと撫でた。 それにこたえて、チュッチュとおっぱいを吸う河田。もう半ば幼児退行しているのかもしれない。 「どうしたら、おっぱい出るんでしょうね」 突然、そんなことを言い始めた美優にびっくりした河田。 「出る? ……ああ、母乳のことか」 「こんなに必死に……妖精さんおっぱい飲みたいんですよねー」 吸うだけじゃなくて、弄りまくってるんだし性的なものだと気付きそうなものだが、それを気がつかないのがこの少女なのだ。美優の心は、妖精さんをなんとか慰めてあげたいという母性で一杯になっていた。 「私、妖精さんのーお母さんになってあげたいですー」 そりゃあ、妊娠したらお母さんになれるよというのを言いたいのをぐっと堪える河田。冗談を言ってる場合ではない。 これはチャンスかもしれない。 「そりゃ、おチンポ様に、オマンコの中にザーメンをたくさん注いでもらってたらおっぱい出るようになるよ」 そんなことをいってみる。 「そうなんですか」 不思議そうな顔をする美優。彼女にとって、全ての性情報は神秘だ。 妊娠というリアルな連想ではなくて、ファンタジー的なイメージで解釈しているのかもしれない。 ファンタジーのイメージなら、河田のほうがもっと凄いのだが。 すごい勢いで、巨乳から乳を噴出す美優を想像してさらに勃起している。 危ない危ない、そんな風に母乳はでないから。 「だけど、指入れても痛いぐらいだから、おチンポ様はまだ早すぎるよ」 「ううーそうですね」 指をいれられたときの、チクっとする痛みを思い出す。おチンポ様を入れるなんて、口でも苦しいのに、臍に突っ込まれるといわれるのと一緒の気分だ。できれば避けたい美優。 「まあ、ゆっくりやろうよ。本当は入るようには出来てるんだけど、最初は痛いから徐々にやっていけばいいよ」 「はいー、痛いのはー怖いですー」 そういって、嫌々する美優。痛みへの恐怖が、母性に勝ったようだ。 「でも、先っぽだけでも入れば、ザーメンだせるし、オッパイ出るようになるかもね」「あーそうかー」 美優は、ようやくわかったと納得した顔をした。 「あの私のオマンコに、ザーメン刷り込ませたのは、おっぱいを出して欲しかったからなんですね妖精さん」 河田も忘れてるようなことを言う美優。これでも、学年十位以内を勉強しなくてもキープしてるのだ。頭はお花畑でも、記憶力は完璧だ。 「そうだっけ……ハハ」 「よーしー、がんばりますー」 いろいろ妖精さんがしてくるのは、おっぱいを出して欲しいからだと理解した美優。それに嫌悪感はないし、できるなら力になってあげたいと思うのだった。 でも、できれば痛みのない方法で……。
|