第五章「搾り取られた男」 |
ガーガーウルサイと思ったら、エアコンが冷気を吐き出す音だった。それはエアコンの音が気になるぐらい、リビングが静まりかえっているってことでもある。さっき、私が冷房を強めたんだっけ。汗ばんで火照った身体に、冷たい風が心地いい。 「坂恵さん、お口で綺麗にしてくれるかな」 ソファーでぐったりとしているお母さんのお口に、柔らかくなった肉棒を突きつけるオジサン。 なんて残酷なことをするんだろうと思ったら、お母さんはペロリと舌を出してオジサンの精液が滴るような生殖器を受け入れた。 そのままカリを飲み込むようにして、口いっぱいに頬張ってチューと吸い上げる。 「キミたちもいい勉強になるからよく見ておいてね、これがお掃除フェラといって鈴口の精液まで全部吸い上げて綺麗にするんだよ」 大人の女というのは、こんなに汚いことをしなければならないのだろうか。あの酸っぱい匂いのするばっちいチンチンを舐め回さないといけないなんて。芽衣は、子供体型のくせにけっこうエロくて、興味津々で眺めている。 「あんまり坂恵さんが必死で吸うから、また硬くなってきちゃったな」 オジサンはオジサンなのに元気で、お母さんの中でまたムクムクと鎌首が持ち上がってきたらしい。お母さんは、何か必死の形相で裏筋を舐めまわしている。オジサンの玉袋をもみもみしている。 あっ、ああすると気持いいのかな。オジサンは溜まらないって顔をしている。 媚びるような目付きで、お母さんはオジサンを見上げると「どうぞお口にも出してください」とお願いした。 「そうか、坂恵さんもやっぱり溜まってたんだね、そんなに飲みたいの?」 「のみふぁいでふ」 お母さんがオジサンのカチカチチンチンを咥えながら、上目遣いに誘う。あーあんな、お母さんの姿みたくなかった。お母さんが、実は私たちのために必死になっているのだと察せられても、そう思ってしまうのはひどいことだろうか。 「しょうがないな、じゃあ射精するまで舐めていいよ。若い娘たちにはフェラチオの教えるのにいい見本になるか」 オジサンの許しが出た途端に、口の動きを早めた。お母さんはジュプジュプと、物凄い勢いでオチンチンをしゃぶりたてる。 「ああっ、気持いいけど少し痛いよ。坂恵さん、どんだけちんぽに飢えんの」 フェラチオしているのに、私にはお母さんが苦笑いしたのが分かった。唾液を舌の根に溜めて、今度はゆっくりとしたペースでチンチンをなぶっている。舐めるのをゆっくりにした代わりに、オジサンのシワシワの玉袋を揉む手を強めたようだ。 「おおおっ、さすがに熟女はフェラチオが上手いな。裏筋が気持ちいいよ。ううっ、これはやばいな」 オジサンは気持よさそうに背筋を震わせた。ヤバイなヤバイなと繰り返して、お母さんの髪を梳くようにさすって、我慢していたのだが我慢しきれなくなったらしい。 「すまん、ちょっと早いけど出ちゃう、飲めよっ!」 オジサンが腰を振るようにすると、お母さんはぬれそぼった唇をすぼめるようにして吸い上げた。 「ううっ、これが……バキュームフェラだ」 チューとオジサンのチンチンが吸われてシワシワになっていく。お母さんが苦しそうに、粘っこい精液をゴクゴクと飲み干していくのが分かった。粘っこい、濃縮した練乳みたいな液体だから飲み下し難いだろうなあ。
ごっくんと飲み干して、お母さんはまたシワシワになった玉袋にムシャブリ付き始めた。 「ちょっと、坂恵さん。ちょっと……」 ペロペロと舐められて、またムクムクと大きくなっていく肉棒を咥える。お母さんも必死だ。 「また、飲ませてください」 必死に懇願して、オジサンの腰にすがるように舐めたてる。 「気持ちは分かるけど、そんなにされたら梢ちゃんたちの分が、なくなっちゃうよ」 オジサン……『たち』って私だけじゃなくて芽衣まで餌食にするつもりなの? 芽衣は相変わらず、眼を見開いてお母さんの激しいフェラチオを興味津々で観察している。まったく他人ごとのつもりで、自分が貞操の危機にあるって分かっていないようだ。こんな小さな子にオジサンのでっかいのを入れたら、壊れちゃうよ。私は芽衣を後ろに隠すようにした。 お母さんは必死に、オジサンの腰にまとわりつき口をタコみたいにしてオジサンの肉塊に吸いついている。 年増女の性欲が爆発した、ように見せて娘の私や芽衣をオジサンの陵辱から守ろうとしているとは理屈では分かっていた。 それでも、そのプライドをかなぐり捨てた姿は哀れだった。そうして、お母さんの潤んだ瞳、火照った頬は幾分か本当にメスの喜びに目覚めている。同じ女だから、分かってしまうのだ。 「もう、フェラチオはいいって」 オジサンはさすがに、お母さんを押しのけた。快楽で男を操るにも、限度がある。イチモツを硬く勃起させたオジサンは、欲望に燃えた視線を私や芽衣に向けているの。濃厚なフェラで刺激したことが、返ってオジサンに火をつけてしまったのだ。 「じゃ、じゃあこうしましょう。また私の中に出してください」 お母さんはソファーに身を横たえると、オッパイを両手で持ち上げてオジサンを誘った。 「えーどうしようかな」 オジサンは、私たちとお母さんをキョロキョロと見比べて、比べているようだ。 「ほら、私は危険日なんですよ。濃厚な精液をタップリ射精すればするほど、妊娠する確率はあがるじゃないですか」 お母さんは、腰を持ち上げてオジサンに股を開いて見せる。 「ほら、さっき中出ししてもらったのはほとんど外にでてしまいましたよ。私を確実に妊娠させたいと思いませんこと?」 いまさら母親のセックスを見て幻滅するとか言いたくないんだけど、こんなふうに私のお父さんも誘ったのだとしたら嫌になる。いや、さすがにこんなムードのないセックスは普通ありえないよね。
オジサンが比べ兼ねて、首とチンチンをキョロキョロさせているので、焦れったくなったお母さんは「もうっ!」とソファーから起き上がった。 「梢ちゃん! 芽衣ちゃんも手伝ってオジサンをソファーに座らせて」 「おいっ、何をするんだ」 私はお母さんに言われたとおり、オジサンをソファーに押し込めた。女の子とはいえ三人がかりだ。オジサンは、ソファーに拘束されてしまう。 「さっきのお話は、精子と卵子の『交換』でしたよね。だったら私も、あなたの精液をいただく権利があるはずです」 そう言いながら、お母さんはオジサンに股がり、ズブズブと自分の中にオジサンの硬く持ち上がった肉塊を受け入れる。 「はあっ、入った。動きますよぉー」 お母さんは、オジサンのチンチンをマンコでこすりはじめた。初めて見る騎乗位が、こんな物になるとは私はオジサンの身体を押さえつけながら、顔を背けたくなった。こうなったらこうなってしまったで、オジサンは興奮したようで、すぐお母さんの大きなオッパイを握りしめて、勃起した乳首の先を引っ張って遊んでいる。 「ああっ、いいっ、そこっ!」 「ううっ、でちまう!」 女三人に押さえつけられてのセックスがオジサンの興奮を誘ったのか、ブルブルと身体を震わせてすぐに射精してしまう。小刻みに腰が動いているから、ああいまお母さんの中に出してるのかと若ってしまう。 「まだっ、まだ終わらせないわよ。あなたの精液を全部、私の子宮で飲み干すまで終わらないんだから」 お母さんが、ジュブジュブと腰を振るう。 「ああ気持ちいい」 「ああダメ」 「ああそこ」 そんなセリフを口走りながら、お母さんは必死に腰をパンパン振るった。 また、オジサンが情けない叫びを上げてお母さんの中に射精した。いったい、何回射精させるつもりだろう。肉欲の宴は、いつはてるとも無く続いた。
「ふううっ……」 お母さんが何度かオーガズムを味わって、満足の叫びをあげてオジサンから腰をあげたとき、ニュルっと抜けるとドババッと精液がこぼれ落ちた。 ツーとお母さんのあそこと、オジサンの先っぽから粘液の意図が引いている。愛液と精液がグチョグチョに混ざって、もうネッチョネチョだ。プンと、鼻をつくイヤラシイ匂いが漂う。 「もう出せねえ……」 オジサンはさすがに息を荒くして、ぐったりだ。あそこもぐったりシワシワになって、お母さんが舐めても復活しなかった。 ぐったりしたままのオチンチンを、お母さんは「よし」と満足気にさすった。 「すごいな、さすが奥さん……」 さすがのオジサンも、これには型なしだったらしい。 「ちゃんと、精液全部いただきましたから。これで『交換』完了ですね」 お母さんはなぜか艶々した顔をしていた。 オジサンはシャワーを借りると、風呂場によろよろと歩いて行った。 「今日は私これで帰るね」 もう夕刻だ。芽衣もつかれたようで、くまさんパンツを履いてワンピースに袖を通すと家に帰っていった。 まったく、私たちまでなんで裸にされたんだろうってかんじ。 私もパンツを履こうとすると、お母さんに「ちょっと待ちなさい」と言われた。 見ると、お母さんは携帯用のビデ(膣洗浄器)で膣の中に精製水をシュッシュ吹きかけて洗浄している。 「梢ちゃんも、オチンチン入れられたでしょ。中で出されてないけど、一応これで洗っておきなさい」 「えっ、でも妊娠しないといけないんじゃないの?」 お母さんは、膣を洗いながらニンマリと笑う。 「それなんだけどね、さっきはオジサンに気持よく出してもらうために話を合わせたけど。精子を出す『交換』に卵子を出すのよね」 「うん、そういう話だった」 「だったら、妊娠する必要はないじゃない。出して終わりでしょ?」 「あっ……」 そうだ、オジサンの話の流れにどっか引っかかるところがあると思ったらそこか。 「コンドームはダメらしいけど、他の避妊もしたらいけないってわけじゃないし、明日大学の医学部でモーニングアフターピルをもらってくればいいわ」 お母さんの理学部の隣が医学部だ。アフターピルって確か事後避妊薬だっけ……そういうお薬も、もらいやすいのだろう。 私も、お母さんのやり方を見習って膣に使いきりタイプのビデを挿し込んで洗浄した。 「ねっ、このままだとオジサンは梢ちゃんにも中で出してこようとするだろうから、本当はされないのが一番だけど……。ちゃんと、梢ちゃんの分のピルを貰ってきてあげるからね」 膣洗浄も避妊薬も、身体に負担はかかるものだけど。 「あんな男の子どもを妊娠させられるよりはだいぶマシだからね。これはオジサンには絶対言わないようにね」 そう口止めさせられた。やっぱり、お母さんは頭がいい大人だなと感心した。ピルは着床はしないけれど、受精はするそうだ。私はこの際だからとしっかりお母さんから性教育を受けた。 「妊娠なんて絶対嫌だけど、あんな男と受精してあげるだけ、ありがたいと思ってもらわないとね」 お母さんはそう言って笑った。母親は強いのだった。
夕ご飯を食べていくかとお母さんに聴かれて、図々しいオジサンには珍しくすぐ帰宅するという。まあ、帰ってくれるのならありがたい。 私はさっさと御飯を食べて(さすがにお母さんも疲れていて、出来合いのものだった)二階の自分の部屋に行こうとすると、玄関先からオジサンの声がした。 「梢ちゃん……」 「なんだオジサン、帰ったんじゃないんですか」 ちょっと警戒して、私は聞き返す。 「忘れ物を思い出してね」 そう言うと、オジサンはなんだかピンク色の棒状の物体を渡してくる。 「なにこれ……」 なんだかちょっと見覚えが。 「バイブだよ、男性器を模したオナニーするためのおもちゃだね」 「やだっ!」 私は、廊下に転げ落としてしまう。 「おや、壊れちゃうよ。これでも精密機械なんだよ。扱いは丁重にね」 オジサンは拾い上げると、またバイブを渡してくる。確かに、こうしてみるとオジサンのあそこによく似ていて気持ち悪い。 「こんなの要りません」 「おや、梢ちゃんはオナニーはしないのかな?」 「しませんよ、まったくしません!」 それは嘘だった。嘘だったけど、オジサンに正直に言う義理なんてない。 「じゃあ、してよ」 「えっ」 オジサンは私の手に無理やりバイブを握らせて『交換』だと言った。 「俺も梢ちゃんを思って毎日イクまでするから、梢ちゃんも俺を思って毎日イクまでオナニーしてね。これ『交換条件』だよ」 「ううっ……『交換条件』なら仕方ないですね」 気持ち悪いバイブを私は、本当に仕方なく頂いた。
オジサンは私がバイブを素直に受け取るのを見届けると、すぐ玄関から外に飛び出していった。 何を慌てているのやら……私は二階の自分の部屋に戻って、その硬くて柔らかい棒を観察する。これがスイッチで、振動するようになってるのか。私はすぐに仕組みが理解できた。どう使えば気持いいかも、察しが付く。 「バイブで、オナニーかあ」 私の股がジュンと濡れるような……感覚。こういうの、疼くって言うのかな。 「しょうがないよね『交換条件』だもんね」 私は、そっとバイブを股にあてがうとクリトリスにこすり始めた。スイッチ入れてみようかな。 ブブブブッと鈍い音が響いて、ちょっと遅れて私も小さく叫び声をあげるのだった。
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第四章「梢の家」 |
芽衣との待ち合わせ場所は、駅のセンター街。アモイ像の前である。ここでアモイ像について説明しよう。モアイ像のパチもんではない。巨大なタコのような珍妙な像で中国の厦門(アモイ)のコロンス島という処に立っている像のレプリカらしい。 駅の再開発の際に、待ち合わせ場所になにか目立ったものを立てようというので、モアイ像を立てようと調べたら近所の市でモアイ像を立てている処が二箇所もあった(日本人はとてもモアイ像が好きなのだ)。モアイだらけで余計に紛らわしいというので、当時の市長が洒落のつもりでアモイ像にしようと言ったら業者が真に受けて本当に作ってしまったという話だ。 作ってしまったものは仕方がない、駅前で足をくねらせる巨大なタコさんの像は、それなりにオリジナリティーを発揮しており、足の先のスベスベ感が触ってみると中々気持ちいいので市民にそれなりに愛されている――
「暇すぎて、虚空に向かって使えないムダ知識を披露してしまったわね……」 夏休みのシーズンとはいえ、炎天下の中で歩き回っている人は少ないので、アモイ像前は割と閑散としている。夕立に備えて、用意の良い私は雨傘を持ってきたのだが、日差しが強いので日傘の代わりに雨傘を差そうかどうか迷っている(晴天に雨傘を差すのは、ちょっと恥ずかしい気もする)。 向こう側からオジサンが歩いてきた。見覚えのあるような、ないような何処にでもいるただの中年オヤジなのだが、どこか引っかかるところがあった。独特の背中がむず痒くなるような笑顔。この真夏の茹だるような暑さの中で、何がそんなに楽しいのかオジサンは満面の笑みを浮かべているのだ。浮かれ気分は絶好調のようで、ちょうど昔のコメディー映画のように、腕でクルクルと傘を回している。 (あっ、私とおんなじ傘……) なんでオジサンは私とおんなじ真っ赤でキングサイズの傘を持っているんだろう。確かに、私は女性用とはとても言い難い80センチの長傘を持っている。中学二年生にして、ちょっと身体が(ほんのちょっと)大きめなので小さいサイズだと濡れちゃうのだ。だからといって、目の前の中年男性が自分と全くおんなじメーカーの傘を持っているというのはちょっと不愉快だ(男性用と被らないように赤にしたのに)。
「やあっ、おっぱいちゃんじゃん。奇遇だね」 私は、思いっきり手に持っていた傘を振りかぶった。 おや、私は知らない人に何をしているんだという気持ちもあったが、実にそうするのが自然だったので……全力でオジサンめがけて長傘を振り下ろした。 「ぐっ、いきなり手荒い歓迎だね……気に触ることでもあったのかな。アハハッ」 オジサンも中年にしては中々動きが俊敏である、振り回していた傘ですぐ私の渾身の一刀を払いのけた。振りのけられた傘をそのままの勢いで一回転させて、二の太刀を繰り出すがそれも見事に受け止めて見せる。 ジリジリとつばぜり合いの様相を見せる。こうなると力の強いほうが勝つから成人男性相手にはちょっと不利か。なぜか私は、この見知らぬオジサンに激しい怒りを感じており(もちろん、何度顔を見なおしても見覚えはなかったのだが)このまま傘でメッタ打ちにしてしまいたい気持ちが高まっていたのだが、負ける戦いは避けるべきだ。 「失礼しました。何故か知らないけど、貴方の顔に猛烈な怒りを感じたので」 私は、すっと力を抜いて長傘を下ろす。オジサンは私に攻撃する意図はないようで、オジサンも傘を下ろした。 「いきなり公衆の面前で襲われるとは想定外だったよ。おっぱいちゃんはなかなか感が鋭いし、その年齢にしては頭もイイね。中学生なら、俺に怪我をさせても罪にならないって咄嗟に考えたのかな」 「いえ、そんなことは……」 ちょっと不思議に思う、いまオジサンは『中学生』と言ったか? 中学校の制服ならともかく今日の自分は、私服姿なのだ。この忌々しくも発育のいい私の身体のせいで(友達に言わせると物腰も落ち着いているので、余計にらしい)私服姿だと女子高生に間違えられるのがデフォルトなので、初対面で私を中学生と見る人はあまりいない。 (もしかして、このオジサン、私のことを知ってるのかな) そう思うと少し気味が悪くなった。なんだか、嫌な予感がする。 「まあいいや、おっぱいちゃんには悪いけどちょっと用事があるんで失礼するよ」 そんなことを呟きつつオジサンは、あっけなくその場を去っていくので少しホッとする。 なんだったんだか……思い出せない記憶が、喉の奥ぐらいまで来ているのに出てこないスッキリとしない気分だった。まあ、知らないオジサンのことなんてどうでもいいか。
オジサンが去った後、すぐに待ち合わせの場所に学校の友だちの芽衣がやってきた。 美樹本 芽衣(みきもと めい)私とは、学校の同級生で十四歳だ。女子高生に間違えられる長身の自分とは対照的に、芽衣は小学生に間違えられるほど低身長で童顔。 亜麻色の長い髪に、栗色の大粒の瞳。白いワンピースから覗く肌は透き通るように白くて、お人形さんみたいな容姿である。なんというか趣味がロリロリしていて、二回に一回はクマのぬいぐるみを持っていたりする。 本人は小学生に見られるのがコンプレックスらしいのだが、子供っぽい仕草や舌っ足らずな口調を見ていると、自業自得な気もする。 私とは対照的な少女なのだが、そのおかげで二人ともなんとなくクラスから浮いていて親しくなったという感じだ。 「梢ちゃん、待ったー?」 「そんなに待ってないわよ。それにしても羨ましい」 「なにがぁー?」 この真夏日だというのに、まったく日焼けしていない芽衣の雪のような肌が羨ましいのだが、本人に言っても理解できないだろうな。芽衣の血管が透き通るような白い肌も、小麦色に焼けた梢の健康的な肌も、生まれつきのものなのだから。 「なんでもないわ。さっ、行きましょう。喉が乾いたから、買い物の前に喫茶店にでも寄っていい?」 「うんっ、いいよー。いこー」 当然のように、私の方に手を出してくる芽衣。ちょっと躊躇して、手をつないであげることにした。見た目も中身も子供っぽい芽衣は、手をつないであげないと本気で迷子になる可能性があるのだ……私と同級生なのに。 こうして手をつないで歩くと、確実に芽衣の姉と妹に見えるんだろうなと考えたら、ため息がでてきた。 「梢ちゃん、ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ」 ニコッと屈託ない笑いを見せながら、芽衣はそんなことを言う。 「おかげさまでね……」 私のつくため息の半分は、芽衣のせいなんだけどなあ。 そんな面倒のかかる芽衣が、私は嫌いじゃなかったりもするのだが。 とことん、そんな性分だなあ。 まあいいや、買い物に行こう。
買い物を済ませた。芽衣が私の家に寄って行きたいというので、一緒に私の家に向かう途中だ。 芽衣は、またクマのぬいぐるみを買って来たらしく、大事そうに抱き抱えている。 「また、クマのぬいぐるみを買ったのね」 「梢ちゃんだって、また本を買ったのね」 私の口調を真似て、芽衣は言い返してくる。 「本はいろいろ中身が違うもの、ぬいぐるみは一緒でしょ」 「ぬいぐるみだって、中身が違うものぉー」 いや、外見の微細な違いはともかく、クマのぬいぐるみの中身は一緒だと思うけど。芽衣の言うことにいちいちつっかかっていても仕方がない。そうこうしているうちに、うちの家についてしまった。 お母さんに芽衣が来るかも知れないとは言っていたから、何かお菓子でも準備していてくれているかな。 ガチャリと、扉をあげると奥のほうから獣のうめき声が聞こえた。 「ああああああっ!」 違うお母さんの声だ! お母さんの叫び声だ! 「お母さん、大丈夫?」 私は、駆け出す。リビングの扉を勢いよく開ける。 そこには、真っ裸のお母さんが居た。 ソファーの上に仰向けになってオジサンにのしかかられて居た。セックスしていると気がついて、私は雷に打たれたようにそこに立ち尽くした。 うちのお母さんは楚々とした美人だ。三十路だけど、私と並んでも姉に間違われるぐらい若い。お母さんの裸なんて、もう何年も見てないからこうしてみると別の人みたい。一瞬、知らない女の人だと勘違いした(あるいは、勘違いしたかったのか)。 整った顔立ちなのに、眉を歪めて唇をわななかせているその顔は淫靡だ。艶やかな頬は、興奮に紅く染まっている。呆れるぐらいでっかい、肉の塊みたいなオッパイが、オジサンの太い指で鷲掴みされている。お互いの股が触れ合ってる辺りはどうなってるのか、オジサンが腰を振るたびにメス猫のような声をあげる女。 いつもの母親ではなくて……。男に突かれれば喜びをもって向かえる艶々した媚肉を持った一人の女がそこにいた。
「ああっ、やだーっ! 梢ちゃん帰ってきたっ!」 私の母親は、リビングのホワイトブラウンのソファーの上でオジサンとセックスしているのだ。しかも、くんずほずれずの濃厚なヤツだ。 バサリと音がした、買ってきた本が私の手から落ちたのだ。 どうしよう、こういう時。どうしよう。 私の頭の中に、こういう場合にどうすればいいって答えがない。 「ああっ、梢ちゃん帰ってきてるのにぃ、気持ちいい――ッ!」 美しいといえる眉目をギュッと歪ませて、お母さんはオジサンの身体を抱きしめた。
「つーかっ! お母さんなによがってんねんっ!」 私の中の関西人がツッコミをいれた。私もお母さんも、ぜんぜん出身地関西じゃないんだけど、こういう場合は関西弁でツッコミを入れるのが正しいと私の脳内にあるデーターベースが回答を弾きだしたのだ。なんかのテレビの影響だ。 おそらく、この対応は正しい。母親が普通に答えを返してくるもの……。 「えっ、このオジサン梢ちゃんの友達だっていうから、お母さん歓待してるのに」 「ありえへんわっ!」 なるほど、母親のセックスを目撃した場合は、関西風に突っ込めばいいのか。少なくとも、ひとまず落ち着いた。 それにしても、これどうしよう。私は溜息をつく。 もうこのままリビングの扉を締めて、何事も無かったことにして部屋にこもりたいぐらいだ。そう思って、リビングの扉を振り返ると、芽衣が勝手に入ってきていた。お母さんと、オジサンのセックスをクリクリっとした眼を爛々と輝かせて眺めている。 「あー、梢ちゃんのお母さんセックスしてるね」 「芽衣も、何勝手に入ってきてんねんっ!」 というか、まあ……。入ってくるのは当たり前か。 私の額を、冷たい汗が滴り落ちた。 真夏の暑さではなく、冷や汗だ。 私は、今日。母親のセックスを生まれて初めて見て、そしてそのセックスを友達に見られてしまったわけで。 「もう、ありえへんなあ……」 ハンカチを取り出して、額の汗を拭くと、私はもう一度盛大な溜息をついた。 「梢ちゃん、ため息つくと幸せが逃げちゃうよ」 「おかげさまでね……」 だから、私のつくため息の半分は、芽衣のせいなんだって。
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私は、オジサンと母親のセックスを止めさせることにした。オジサンは素直に、母親の身体から離れてくれた。最初、暴漢に母親が襲われているのかと思ったのだが、そういう様子ではない。合意の上でという感じ。 初登場で、いきなり男とセックスしている段階で、こんなことを言っても信じてもらえないかもしれないが、うちのお母さん――山田 坂恵(やまだ さかえ)三十二歳おうし座B型は、これで理知的な女性なのだ。 理知的というか、理系的な女性だ。職業はサイエンスライターで、基本的には家で仕事してるけど東政大学理学部の研究室にも席がある。中学生の私にも最近分かってきたけどうちのお母さんは、すごく優秀な人なのだ。普段は、その絢爛たる経歴をおくびにも出さないで、家ではスウェットの上にエプロンをつけた姿で、パソコンの前で唸ってる人なのだ。そりゃー、たまにはエッチな冗談を言ったりもするけど、娘が帰ってくる予定の家でセックスしていたりは絶対にしない。 お父さんと別れて十年経つし、大人の女だから色々あるだろうけど、これで常識的な人のはず。少なくとも、私は十四歳のこの年になるまで信じていたのに。 「お母さん。とりあえず一から説明して、出来れば私に分かるように詳細にね」 「だからー、梢ちゃんとお友達っていうこのオジサンが来て」 「私知らない、こんなオジサン知らないよ!」 私は初めて母親とセックスしていたオジサンの顔を見た、四十歳前後だろうか……確かにこのイガグリ頭には見覚えがあるのですぐ思い出した。 芽衣と待ち合わせしているときに、アモイ像の前で傘でつばぜり合いを演じたオジサンだった。 「やだなあ梢ちゃん『俺が思い出してるんだから、思い出してよ』」 オジサンの声を聴いたときに、私の中でドクンッと破裂しそうな鼓動が生まれた。 「私、このオジサン知ってる……」 アモイ像の時、いやもっと前に一度。私の知っているって言葉を聞いて、お母さんは納得したような顔で続ける。 「やっぱり友達だったのね。それでね、梢ちゃん。このオジサンとセックスしたんでしょう?」 私は『思い出してしまった』ので力なく頷く。たった一度、そういうことがあった。どうして忘れていたのか、ああそうか忘れるように言われていたから。私の脳裏に嫌な記憶が去来し続けている間も、お母さんは言葉を続ける。 「でね、梢ちゃんがしたんだから私もしなきゃいけないみたいな話になって、『交換』でしたっけ?」 お母さんは、オジサンに向かって聞く。 「そうです、坂恵さん。それが正しい交換条件ですからね」 「でっ、私はこのオジサンあんまり好みじゃなかったんだけど。そういう話ならしょうがないじゃない。私も梢の母親として……。最初は嫌だなって思ってたんだけど、やってるうちに気持ちよくなっちゃって」 「坂恵さん、良い反応でしたもんね。濡れ濡れですよ」
オジサンが、ベットに横たわっているお母さんの股に手を突っ込んで、ぬちょっとイヤラシイ音を立てる。お母さんの膣に貯まる白身がかった愛液を、指で弄んでいるのだ。 「やだ、娘の前で恥ずかしい……」 ようやく、お母さんは恥ずかしそうに顔を伏せるけど。もうなんか、いまさらって感じだ。私は、自分の初めてのセックスの悪夢が蘇ってきて、足が震えた。正直なところお母さんを気にしている場合ではなかった。 「ねーねー、梢ちゃん。このオジサンとセックスしたの?」 「あの。一回だけ。仕方がなく……」 後ろから、芽衣に背中を叩かれてそう聞かれるので、私は鈍い頭痛を感じて額を抑えるようにして頷いた。芽衣は、残酷なことを聞いてくるなあ。 「さー、梢ちゃんも芽衣ちゃんも、服を脱いでね」 「なんでそんなっ!」 私が顔を上げて反論すると、オジサンは「俺達も服を脱いでるんだから『交換』に脱いでくれないと」なんて言う。 そんなの「ありえへんっ!」と思っているのに、私の身体は勝手に動き服を脱ぎ捨てて居た。芽衣も、隣で可愛らしいクマさんプリントのパンティーを脱ぎ捨てるところだった。ちっこいけど、本当に肌が白いなあ。同世代とは思えない、芽衣の裸を初めて見たけど、同性の私から見てもどこか危うげな犯罪的な可愛さを感じる。 オジサンなど、芽衣の身体をジロジロ舐め回すようにして、ヨダレを垂らさんばかりだった。ロリコンは死ねばいいのに。 「よーし、今日は無礼講だからオジサンオシッコしちゃおうかな」 気でも狂ったのか、オジサンは机のコップを取り出すと、そこに大きな男根を突っ込んでシャーとオシッコを始めた。 「何をぼさっと見てるんだ、俺が始めたんだからキミたちも『交換』にオシッコするんだよー」 オジサンが騒ぎ立てるので、しょうがなく私たちもコップを取り出してリビングの絨毯にこぼさないようにそっと、おしっこする。お母さんはおそらくこぼさないようにだろうか、ワイングラスにしていた。 私は普通のコップ、芽衣はなぜか小鉢にしていた。もう、食器としては使えないけど仕方が無いよね、交換だもの。
「プハーッ、苦いっ!」 オジサンは何を考えているのか、ワイングラスに注がれた黄色いオシッコを飲み干した。この人本当に、気でも狂ってるのかと怖くなる。 「ののっ、……飲んじゃったんですかっ!」 多少のことでは動じないお母さんも眼を丸くしていた。こういう変態趣味ってなんて言うんだっけ、SM? スカトロ? 「せっかくしてオシッコもらったんだから、飲まないと……。ふむっ、梢ちゃんのは甘いね」 味わうように、私のオシッコもグイグイ飲まれる……すごく嫌だなあ。 「芽衣ちゃんのは、なんか酸っぱいな」 無邪気で物事に動じない芽衣も、目の前で自分のオシッコの味を品評されて、白い顔が蒼白になっていた。自分の出したオシッコ、顔を背けたいぐらいのものをオジサンに飲まれるというのは、嫌悪を超えた生理的な忌避感がある。 四人の人間が、オシッコしたので辺りは鼻を突く尿素の匂いが充満している。オジサンがカーテンを開けて、庭に続くサッシ戸を開く。午後の少しヒンヤリとした風が入り込んできて、愛液やオシッコの淀んだ匂いを流してくれるから気持いい。 ただ身体に当たる風が、いま自分が裸でいるということを自覚させられる。小さくて痩せている芽衣ちゃんは、真夏だから寒いってことはないだろうけど身震いしていた。オジサンたちが裸になっている『交換』だというから仕方が無いけど、早く終わらせて服を着せてあげたい。 「オジサン、私たちいつまで裸でいないといけないんですか」 「んっ、そうだね。じゃあ、坂恵さん続きをしようか」 ソファーに腰掛けているお母さんにのしかかるようににゅっと顔を近づけた。
「娘が帰ってきてるのに、するんですか?」 「別に、オカシイってことはないだろ。交換なんだから」 母親は近づいた顔を嫌そうに背ける。オジサンはイガグリ頭のブサイクだ。昔からイケメン好きのお母さんの好みからは、大きく外れているだろう(私は、そんなに容姿はこだわりない)。 きっと、冷たい風でセックスで火照った頭も冷えたのだろう。私はそっとエアコンのリモコンを取り上げて、そっと冷房を強くした。もっと頭を冷やせ大人たち。 私の願いも虚しく、オジサンとお母さんは私たちの目の前でセックスを再開した。 「んっんっ……。あっ、あっ、あっ!」 最初は、顔を背けて嫌がっていたのにピストンが早まるに従ってお母さんから女の顔に変わっていく。自然とお母さんの口が開いて、そこにオジサンが分厚い舌を挿し込むとベロベロと舌を重ね合わせる。 上の口と下の口で、粘膜を重ねあわせるのがセックスなのか。 「ふあーすごいー」 芽衣は、何喜んで見てるのよ……うちのお母さんなのよ。そうやって注意したいのに、出来ない雰囲気が出来上がっている。また、オジサンがお母さんのオッパイをぎゅっとした。あんまり、うちのお母さんに乱暴しないで欲しい。 「ああっ! そこダメっ! いやっ、ああっ! 気持ちいいっ!」 お母さんが嬌声をあげるたびに、こっちまで股がムズムズするような。眼を爛々と輝かせて眺めている芽衣を見るとよくわかる。なんか、眺めているだけでむずむずしているのだ。嫌なのが、嫌じゃないだけになる瞬間。 グチャグチャとイヤラシイ音と匂いが響き渡る。あーだのうーだの、お母さんは獣みたいな声を上げて腰をふっている。 オジサンは、うちのお母さんのオッパイをちぎれるぐらいに握りしめて、蒸気機関車みたいにジュコジュコ腰を震わせ続けている。 ダメだ、なんかこの空気ダメだ……。 「ねえ、芽衣。もう私の部屋に戻ろうよ」 私は芽衣のほっそりとした腕を引っ張る。私が、肌に触れただけでヘタっと床に座り込んだ。ちょっと、芽衣。どんだけ感じてるのよ。 「二人とも、ダメだよ。せっかく奥さんが生きた性教育をしてくれてるのに、ちゃんと見てないと」 オジサンは、リビングを出ようとする私たちに振り返って声をかけた。母親のセックスを見ろなんて、酷いことを……。 「俺達が見せてるんだから、ちゃんと見ないと。これも『交換』だよね」 オジサンはニンマリといやらしい笑い。 そう言われたら、逃げられないじゃない。 ソファーで完全に出来上がっているお母さんは、口を半開きにして犬みたいにハーハー息を吐いている。肌はピンク色に紅潮して、うっすらと汗をかいているせいかやけに艶々している。久々に見た、お母さんの裸がこんなにイヤラシイなんて私は頭がどうにかなってしまいそうだった。
それでも、見せているのだからちゃんと見ろと言われたら、そのとおりなので私はじっくりとお母さんのセックスを観察した。泣きたくなるけど、眼が背けられない。しばらく、オジサンの凶悪な肉の塊が、お母さんの柔らかい肉の穴に挿し込まれるところを眺めていて大変なことに気がついた。 「あっ、お母さん。ちょっと避妊してないんじゃない」 「うっ……うん」 「お母さん、うんじゃないよ! 早く離れてよ」 大変だ。男の人が中で出すと、妊娠してしまうのだ。このままではお母さんが、オジサンの子供を妊娠してしまう。幸い、まだオジサンは射精してなかった。医師のような眼で接合部を見るけど、大丈夫。 それが若ってしまうのは、一度オジサンに中で出されたからなんだけど。いまはそんなことを言っている場合ではない。 「オジサン離れてよ、何無言で腰振ってんの! お母さんも何とか言ってよ!」 「うるさいなあ、おっぱいちゃんは」 オジサンは、うるさそうに私を押しやる。それでも止めようとした私の胸をギュッと掴んだ。 「ぎゃっ!」 成長期だからかもしれないけど、胸の芯を握られるとゴリっとして痛いのだ。思わず、崩れ落ちそうになる。 「おっぱいちゃんの順番は後だから、そこでマンコ濡らして待っててよ。いまは、この大おっぱいちゃんの方を片付けてしまわないといけないから」 「人の母親を、大おっぱいとか呼ばないで! だから腰動かしちゃだめっ!」 それじゃあなんだ、ほぼAカップの芽衣は小おっぱいかっ! 「ダメって言うけど、良いんだよ。おっぱいちゃんにも中出ししてあげたじゃん」 「あれはオジサンが、勝手に出したんじゃないですか!」 私がいつまでも騒いでるので、ぬぷっとお母さんのあそこから勃起した肉塊を引きぬいてオジサンはこっちにやってきた。 「あのな、俺達は合意の上でセックスしてるんだよ」 それは、お母さんを見てたらわかるけど。オジサンに言っても、しょうがないと思った私はお母さんに呼びかけた。
「でも、お母さん。妊娠は駄目でしょ!」 「ううんっ、あのね……オジサンが中に精子を出すから、私は『交換』に卵子を出さないといけないらしいの」 梢ちゃんは、賢い娘だから分かるでしょう。そうお母さんに言われてしまった。 「それは常識としては分かるけど、中で出されたら赤ちゃんが出来ちゃうんだよ。こんなむっさいオジサンと!」 「それは、私だって嫌だけど……」 やっぱりお母さんだって妊娠を望んでいるわけじゃないんだ。 「お母さんどうするの、こんなオジサンの赤ちゃん出来ちゃって。私、こんなお父さん嫌だよ!」 「梢ちゃん、そんなにワーワー言わないでよ。お母さんだって困っちゃうのに」 お母さんはグスッと涙ぐんだ。でも、お母さんは明らかに性的に興奮していて、吐き出す息は妙に甘いのだ。漂うメスの体臭、なんか鼻につく。お母さん、正気じゃない。 「ほら、おっぱいちゃん邪魔だから退いてよ。お母さんとは合意の上でセックスしているんだから」 オジサンはそんなことを言うけど、納得できるものではなかった。 「私のお母さんだもの、私が納得行かないもの!」 オジサンの前に立ちはだかって、私は身体で止めようとした。オジサンは太い指で私のオッパイをギュウウウウッと握った。壊れるぐらい、痛みに胸が割れそうになるけど私は歯を食いしばって我慢した。 「だったら、お母さんの代わりにおっぱいちゃんが中出しを受けてもいいんだぜ」 オジサンが、私の股に硬く勃起したイチモツを摺りつけてきたから、私はゾッとした。まるで怖い怖い蛇みたいな赤黒い肉が鎌首をもちあげている。あの先っぽから赤ちゃんができる精液が飛び出してくるのだ。 「いやだっ!」 私は、思わず退いた。よろめいた私の背中をソファーに仰向けに座り込んでいるお母さんがさ支えてくれた。 「じゃあ、お母さんのほうに中出ししちゃう」 なんとオジサンは私を挟んで、そのままソファーに寝そべったお母さんの生殖器に赤黒い肉をズブズブと挿し込んだ。お母さんは「あんっ!」と叫んで、腰を動かし始める。なんでオジサンのものを素直に受け入れちゃうの! 「ダメだよ、お母さんにしたら!」 私はオジサンを押しのけようとするけど、でっぷりと太ったオジサンの体重は中学生の私には重すぎた。 「そんじゃ、お母さんは辞めておっぱいちゃんにしちゃうか」 ズプッと引き抜くと、何と私の股に差し込んできた。 「うそでしょうっ、やめてっ!」 私の股は、するするとオジサンのものを受け入れてしまっている。信じられなかった、いつの間にか私のあそこはイヤラシく濡れていたのだ。どうして、こんな時に濡れるのかと疑うまもなく、オジサンに肉の奥深いところを突かれて、私は叫びをあげた。 「おふぅ! はぁ!」 変な声が出ちゃった、恥ずかしいと思っている暇はない。オジサンは、どんどん私の中に入ってきて、奥をドスンと着くと、今度は腰を引いた。 「ひいっ!」 引っ張られてお腹の中が裏返ってしまう、身体にビリビリと電流が走った。身体の力がガクンと抜けて、そんな場合じゃないけど下で支えているお母さんが重くないかなと心配になる。
ジュプジュプとイヤラシイ音が鳴っている。自分の股から、そんな音が出てプンと愛液が出てるなんて信じられない。身体の芯が壊れるぐらい、強く突かれながらどうして濡れてしまうのだろうと思った。 さっきまですごく痛いと思ってたのに、胸をギュッと握り締められるとキュンとする。お母さんも、こんな感じだったのかな。 「やめてっ! 娘に出さないで!」 下のお母さんが、私を支えながら必死に叫んだ。 オジサンはやれやれと、太いものを私の中から抜いた。ひゅっと空気が入ってきて寂しくなった。なんなのこの感覚。 「ちょっと、なんでお母さんにまたやってるの!」 オジサンは気持よさそうに鼻息荒く、お母さんを付いている。お母さんがアンアンと馬鹿みたいに気持よさそうな声をあげる。 「いいのよっ、梢ちゃん。私が精を受ければいいからっ!」 「だって、お母さんっ!」 私は腰を浮かせながら、オジサンとお母さんにサンドイッチされてどうしたらいいかわからない。 「大丈夫、もう私、若くないからきっと妊娠しないわ」 「おや、それは困るな。せっかく射精するのに、妊娠しないじゃ『交換』にならないしつまらん。やっぱ若いおっぱいちゃんの方にするか」 オジサンは、引き抜くとまた私の中にズブリッと入り込んできた。私の媚肉は、嬉しい悲鳴をあげてズリズリオジサンのものをこすっている。何考えてるんだろ、オジサンに犯されるなんて嫌なのに。
気持ちいいなんて。
「だめっ! 娘に出さないでっ!」 お母さんが下で半狂乱になって騒いでる。私は、気持よくて気持よくて仕方がなくなった。 「おっ、おっぱいちゃんもよがってきたじゃん。エロい顔してるね」 オジサンは私の頭を掴むと、半開きの口に舌をねじ込んできた。息が臭い、なんかタバコの味みたいなのするし、苦い。 苦いのに、どうしてこんなに甘いんだろ。これ、私の口から出た唾液なんだろうか。舌を伝って、唾液が喉の奥に流れこんでくる。なんか、苦いのに甘いのだ。 「だめっ、娘はダメッ!」 下で私を支えながら、叫んでるお母さんの声が遠くに聞こえる。お母さんのオッパイって柔らかいなあ。背中に当たる感触が、やけに懐かしく感じた。私も、お母さんから産まれてきたのだ。 こんなに大きく育ってしまったけど。 「あんっ!」 ズンと強く突かれて、私は身体の芯から嬌声を上げた。喉からひゅーと笛を吹く見たいな息が出て行く。 オジサンにギュッと胸を掴まれて、ガンガン肉を抉られてるたびに喉の奥からピューピューと笛の音みたいな息が抜ける。 身体は熱くって気持いいんだけど、頭の芯はすっと冷えるみたいな。オジサンのモノが、私の肉を突く形が分かる。それぐらい、私の膣はギュッとオジサンの肉に食いついているのだろう。
「絶対妊娠するから、私の方に出してください!」 お母さんが下でそう叫んだ途端に、私の股からズポッとオジサンの肉棒が引きぬかれた。抜けてよかったと思うのに、私の股はポッカリとオジサンの形に穴が空いていて、奥までスースーする。寂しいと感じる。 「どっちに出せばいいか迷うな」 オジサンが嬉しそうに、くしゃっとした含み笑い。お母さんは必死に腰を振ってオジサンを誘う。 「私は、危険日が近いんです! たしか生理先週よりちょっと前だったから! 今出したらきっと妊娠しますよ!」 お母さんは、私を助けるためにそう言ってくれるのだろうか。その響きに、女の欲望を感じてしまう私がオカシイんだろうか。なんだか、頭がクラっとして倒れそうになった。お母さんはオジサンを誘うためにメスの叫びをあげながらも、優しく私の背中を抱きとめてくれている。 「そんじゃあ、坂恵さんからにしようかな」 私を支えるお母さんの力が緩んだ。たぶん、ホッとしたのだ。でも『~から』って言ったからには、私もそのうち犯されるんじゃないだろうか。すっかり忘れていたけど、この前、私はオジサンに処女を奪われて、中に出されたのだ。 犯されて痛かったのは覚えているのだが、その時出された感覚がどうしても思い出せない。いま、出されたらどんな感じがするんだろ。 オジサンはやっきになって、お母さんのマンコを突いている。たぶん、すごく気持ちいいんだろう。 私もなぜか、オジサンを誘いたい気持ちになった。嫌なんだけど、きっと心ゆくまでズポズポされて無茶苦茶にされて、中に出されたら気持ちいいんだろうって分かっている。お母さんの身体が、どんどん熱くなってきたのを背中に感じる。 「はあっ、イクッ! イクッ!」 私は、お母さんの邪魔にならないように身体を持ち上げた。私を挟み込んだままで、オジサンはお母さんに射精した。 呆けたような顔を見ればわかる。 腰の動きが止まって、お母さんの一番奥のところに挿し込んだから。 いまお母さんのお腹の中に、赤ちゃんの元がドピュドピュと流れ込んでいる。 「ひぃやっ!」 お母さんが、メスの叫びをあげた。お母さんの身体がすっごい熱い。大人の女がされるのって、こうなるのか。 オジサンが、お母さんの身体からゆっくり腰を引きぬいたから、挟まれていた私はようやく開放される。ずっと様子を見ていた芽衣が、手を引いてくれなかったら立ち上がれなかったかもしれない。 変な態勢だったから、腰がガクガクになってしまった。もちろん、オジサンにピストンされたってこともあるんだけど。
「みて、梢ちゃん。オバサンのあそこから出てるよ」 何が出てるのかとボンヤリした視界で眺めると、お母さんのぱっくり割れた肉襞からドロドロと白身がかった液体がこぼれ落ちた。 お母さんの中に出されてしまったんだ、赤ちゃんの元。 なんだか私は、疲れを感じて隣の一人がけのソファーに座り込んで、どっかりと身体を預けた。 「大丈夫、梢ちゃん?」 「うん、大丈夫だから……」 芽衣が私の心配をしてくれているのに、私は荒い息でうるさそうにに答えただけ。私は何に苛立っているんだろう。 まだ股がジンジンしている。あんなに激しく突かれたせいだ。オジサンに抉られたせいだ、オッパイだって痛い。なのに、なんだかもっと激しいのが欲しいって、もう一人の自分が思って居るのが分かった。最低の気分だ。
私は、深々とまた溜息をついた。 もう芽衣は「ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ」とは言わなかった。 ただ息を飲むようにして、私のお母さんの赤黒い生殖器から、トロトロとこぼれ落ちている男の精液を眺めていた。 ソファーは革張りだから、洗えばこびりついた汚れは落ちるかな。そのときの私は、そんなつまらないことをぼんやりと考えていたのだ。
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第三章「初めての男」 |
私は、唇を奪われていた。 ブチューって、オジサンに唇を奪われて、口中舐め回されておまけに口の中まで舐め回されていた。 「んっーんんっ!」 私は、抗議したけれど動かそうとした舌をベロンと口の中で絡ませられてディープキスまでされてしまった。 「アハハッ、ヨダレ出てたから舐めてあげようと思ってさ。フハハッ、おっぱいちゃんの舌は甘いねえ」 「あふっ、甘いねえじゃないですよ。私、ファーストキスだったんですよ!」 「おや、そんなに立派なのに彼氏もいないのか。俺もおっぱいちゃんに初めてキスしたんだから、初めて同士だからいいよね」 初めて同士……いいのか? そんなので交換成り立ってるのか。そんな考えに沈むうちも、ガンガンと体重を載せて腰をふるってくるし、私のおっぱいを握り締めながらオジサンはブチュブチュとキスをして来る。 また舌がベロンと口の中に入ってきた。唾液交換……交換だからなんだというのだ、私はなぜ自分がそんなに『交換』にこだわっているのかよく分からない。最初にオジサンが言い始めた気がする、交換だったら納得出来るのだ。スッキリと物事が割り切れないと気分が良くない私にとって『交換だから良い』という概念は分かりやすいものだから。だからって、オジサンに好き勝手されて良いのか? 「良くない! とにかく私の身体で遊ばないでくださいっ!」 オジサンに抱かれながら、私は胸をグネグネと弄ばれていた。変形するぐらい強く左右に押し開かれたり、乳搾りみたいなかんじで上にギュってされたり。身体が熱くなって、飽和状態だったから鈍い痛みしか感じないけれど、屈辱的であることには違いない。
「アハハッ、遊んでなんか居ないよ。オジサンは梢ちゃんと真面目にセックスしてるんだよ」 ようやく私の名前をきちんと呼んだか、ニヤニヤした顔が真面目そうにはとても見えなかったけど、言われれば確かにオジサンは真剣にハァハァと声を荒らげて私の身体の上で……。 「ちょっとセックスって、オジサンなにしてるんですか……」 私は何かとてもひんやりと恐ろしく感じて、そっと身体を起こす。 「何って、セックスだよ。オジサンのおチンチンを梢ちゃんのマンコに挿入してるだけだよ」 下腹部に見えたのは、オジサンと私が繋がっている――挿入されているという現実だった。なんで気がつかなかったのだろう! 「イヤァ! ほんとに入ってるじゃないですか。抜いてください!」 私は、気がつかないうちにオジサンの汚いものを自分の中に挿入されていたのだ。 「そういえば、梢ちゃんはセックスは初めて見たいだけどよく痛く無いね?」 初めてなのにどうしてこんな、初めては痛いという。目で確認して、初めて自分が下腹部にジンジンと抉られるような痛みを感じているのに気がついた。我ながら、鈍いにも程がある。 「イヤッ! 痛いです。いま痛みがジンジン来ましたから! 止めてッ!」 「止めてって言われてもなあ、オジサンも梢ちゃんに入れるのは初めてだから、初めて同士で何も問題ないよね?」 「えっ、ああっ。それはそうかもしれませんけど……」 初めて同士で問題ない? どうして私はこんな言葉に説得力を感じているのだろう。
「ウヒヒッ、人のセックスは笑うなと言ってね。梢ちゃんの記念すべき初めてなんだから、しっかりセックスしないとね。流石に俺も、ふざけて、られないっと!」 オジサンはふざけた調子で、腰を振って私の股にそそり立ったものと突き刺した。股からは破瓜の血が流れて、痛々しげな様子なのだがお構いなしだ。オジサンの勝手な腰つきは、自分の快楽だけをきっちり完遂するという気迫に満ちていた。 されても良い。むしろ、されるのが当然だと思う自分の考えがハッキリと感じられるのに、納得が行かない感情が私に文句を言わせる。 「やっぱりおかしいですよ、ああっ……愛している恋人同士でやるのがセックスでしょ? オジサンのやってることはレイプですよ、無理やりの強姦なんです分かってるんですか?」 私の初めての相手が、どうしてオジサンなのだ。さっきと一緒だ、納得しても憤りの感情だけは消えない。 「ハイハイレイプねーほのぼのレイプねー」 オジサンは、お尻にぎゅっと力を入れて腰を回転させた。私の膣襞の粘膜が激しく擦られるからジンジンした痛みを感じる。 「痛いッ、痛いんですよ! ほのぼのしてないです!」 だが、不思議とひどい痛みは感じなかった。私の膣が絶頂寸前まで感じさせられて、分泌液を多量に漏らしていたからだろうか。傷口を引き裂かれるような痛みがあると、友達同士でも話していて初めてに恐怖を募らせていたものだが、オジサンに訴えるほど痛みではなかった。 私とオジサンが繋がっているお股からは、グチュグチュと嫌らしい音が響いていた。身体に直接打ち付けられる響きとともに、私の身体が熱くなっていく。 「アハハッ、梢ちゃんがレイプだっていうなら、レイプでいいんだけど……悪い感じはしないんだろ?」 私の感触を確かめるように、ぐっと腰を押し付けて訪ねてくるオジサン。股の痛みはあったが、それよりオジサンの体重が腹に乗っていることのほうがよっぽど苦しい。 「悪くはないですけど……えっと、あれっ?」 レイプは悪いことなのに、私は確かに悪い感じはしなかった。オジサンに言われたからではなく、目の前の現実を私はスッキリと受け入れていたのだ。 「ふうっ、やっぱり初物は違うね。締め付けが厳しすぎる。俺のを必死に吸い上げてくれる嫌らしいオマンコちゃんだ」 「私はそんなことしてません……ひぐっ……もっ、もういい加減に終わってください」 オジサンのピストンが早くなる。ギュッとオッパイを揉みしだかれて、身体の触れている部分が火照っている。私が痛み以外に何も感じないといえば、それは嘘だった。 「言われなくても、終わりそうだよ。きっちり、中に出すからね」 「えっ! 中に?」 「ウウッ、出すよ……」 私が拒否する暇もなく、オジサンはさらにピストンを早め、絶頂を迎えた。入れられたことにすら気がつかなかったのに、この瞬間を私は強く覚えている。膣の中で、オジサンのものはギギッと大きく膨れ上がり、ドクドクッと欲望を吐き出して行く。初めて、自分の中に温かいものを注ぎ込まれた。その感覚に、陶然となってしまって声もでない。
静寂。感じられるのはドクドクと生殖器が脈打つ音だけ。
やがて世界に音が戻ってくる。扇風機の廻る音に、遠くに聞こえる蝉の鳴き声。窓から流れ込む夏の湿った空気、私の自宅のベットで私は初めてを終えた。
「……中に出しちゃったんですか!」 私はいまさらながら、抗議する。終わった後に、本当にいまさらながらだった。 「だって、梢ちゃんが盛んに愛液出すから、ちゃんと交代に俺も精液も出さないといけないでしょう」 そんな理屈が通るか! 「妊娠したらどうしてくれるんですか」 「まさか、一回中に出したぐらいで妊娠したらそっちのほうがビックリだよ。精子と卵子の遺伝子の交換で新しい命が誕生するんだから、素敵なことだよね。それって奇跡だよね」 オジサンは、そんな頭が腐りきったセリフをつぶやいている。奇跡かもしれないけど、最悪の奇跡だ。悪い奇跡は英語でなんていうんだったっけ。えっと……Bad luck(バットラック)? 「とにかく、どいてください。洗わないと……」
≒≒≒
お風呂場のシャワーで、股を洗って部屋に戻っていく。そういえば、お母さんは一体何処に言ったのだろう。今日は姿を見ない。これは真夏の悪い夢で、階段をあがって部屋に戻ったらオジサンなんて初めから居なかったんだ。 ――という展開を期待したが、ちゃんと私の机に笑顔のオジサンが座っていた。すでに服を着ているようだ。 「さてスッキリしたし、俺はそろそろ帰るね」 「さっさと帰ってください! というか最初から来るな!」 オジサンが消えてしまう前に、いろいろ聞かなきゃいけないことがあるような気がする。だいたいこのオジサンはなんなんだ。どうして、私の家に勝手に入ってきているのだ。そっからスタートで、とにかくいろいろ。
「俺は梢ちゃんのことをしばらく忘れるから、梢ちゃんもオジサンのことはしばらく忘れてくれるかな。さっきのはたいしたことでもなかったから、何もなかったように思ってくれると助かるよ」 そういって、オジサンは「あースッキリ」とか言いながら入ってきたのと同じように部屋から唐突に出て行って、戻って来なかった。
私はしばらく呆然としていた、蝉の鳴き声と扇風機の音だけだ。半ば無意識に、脱ぎ散らかされた下着とハーフパンツを穿く。
「あっ……なにやってるんだろう、夏休みの宿題やらないと」 今日は宿題を片付ける能率が悪い。いや問題を解くスピードはいつもと変わらないはずなのに、午後十時には今日のノルマを終えてしまうはずが、正午までかかっても終わらなかった。こんな日もあるか、英語の問題集にちょうど相応しい単語が載っていた。
――Bad-Luck Day.(ついてない日)
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第二章「くすぐる男」 |
「アハハハッ、それじゃあ今度はオジサンがオマンコ舐めてあげようね」 「えっ、ちょっとなんで」 苦いお汁を飲まされて、ぐったりとなった私の股に、オジサンが顔を埋めようとするので私は驚いて手で押し戻そうとする。 「いやあ、面白いことを聞くなあおっぱいちゃんは。おチンチン舐めてもらったんだから、オマンコ舐めてあげるのは当たり前でしょ」 当たり前の理屈に、私の拒む力は緩む。すっと太ももを手で開いて、オジサンは私の股に顔を近づけていった。 「ちゃんとオマンコ中まで洗ってないでしょ。マンカスが溜まってそうだね、処女みたいだから仕方ないなあ……我慢して舐めるか。俺のチンカスも舐めてもらったしね」 「えっ、さっき私チンカス舐めちゃったんですか?」 また汚れてしまったとがっくり来る。ほんと私にはがっくりだ。オジサンはがっくりきている私の肉襞をぎゅっと開いて、舌を差し入れてきた。 「ひゃあっ……」 オジサンがすっと筋に沿って舌を這わせただけで、敏感になっていた私の腰はふわりと浮いてしまう。 「アハハハハッ、ほらみてごらん梢ちゃん。梢ちゃんのオマンコまだ何もしてないのに、中からドロッてエッチな液が一杯出てきたよ」 オジサンが指先で私の中から採取してきたそれは、確かに見覚えのある嫌らしい気持ちになったときに出る……液体だった。 「それはオジサンが刺激するから、生理的反応で仕方が無く……」 さっきから、おっぱいちゃんおっぱいちゃん言っておいて、こんな恥ずかしい話しの時だけちゃんと名前を呼ぶなんて意地悪すぎる。 「ウヒヒ、梢ちゃん生理的反応って言葉好きだね。オマンコ濡らしてるのは、エッチなことを考えたからでしょう。ちょっとおっぱい揉まれたぐらいで、こんなにぐっちょり濡れてる処女なんて訊いた事ないよ」 「ちょっとって、さっきアレほど揉んでおいて……あんなにされたら女の子なら誰だって……」 「フウンッ、まあいいや。じゃあおチンチン舐めてくれた時間ぐらいは舐めてあげるね。交換だから、構わないよね」 私は無言でそっぽを向くことで、構わないという合図とした。私が舐めてあげたのだから、その代わりに奉仕してもらうことぐらいは普通のはずだ……アレなんかおかしいな。 オジサンがオマンコの中に長い舌を這わせて舐め始めると、私はおかしいって違和感を考えるどころではなくなった。 「アッアッ! アッアッアアッ! イイヤアッアッ!」 耐え難い疼きそのものが、舌で搾り取られるように、私は頭を手で押さえて迫り来る快楽から身を守ろうとした。 「すごいなあ、舐めても舐めてもマン汁湧いてくるよ……」 「イイイッ……イヤなんですからねっ、私わあアッアッ! 仕方なくクゥツウウ!」 私の中をオジサンの舌が荒れ狂う。強い舌先で刺激されたり、周りをベロリと舐め回されたり、アクセントの強弱で焦らされるようにして、ジワリジワリと私の大事な部分の粘膜が熱くなっていくのがわかる。 「ちょっとほんとに……あっ、止めて下さいっ! 無理無理イヤァアァァ!」 オジサンの舌が、私の中のカリッとした部分に触れたのが分かった。そこは駄目だと思ったときには遅くて、もう思いっきり舌先で擦られてしまう。 「アアッ……ヤダッダメになるうぅ……」 腰がふわりと浮かんだように感じた。頭がホワッとする。さらにオジサンの舌が私の股を這いずり回っているが、それを気持ち悪いものと感じられなくなった私がいた。それどころか、駄目になった私は自ら腰をオジサンの口にグニュグニュとこすりつけるようにしていた。 「もうダメ……イクゥ……」 オジサンは何をやっているかと思えば、私のクリトリスのあたりをチュパチュパ吸っていた。皮を被っている小さな小さなお豆さんだが、ちゃんと感じるのだ。感じる神経が集まっている部分なのだ。 恥ずかしいことに私は、イクッという感覚を知っていた。男性経験はまだ無いけれど、自慰経験は豊富なのだ。脳内ではイケイケなのだ。何を言っているのかわからなくなってきて、もう何が恥ずかしいのか恥ずかしくないのかわからなくなって、そのまま気持ちよく『イクッ』という真白い感覚に流されてしまえばと思った瞬間――
「あひっ……なにっ?」 オジサンが、私の股から顔を離した。もう少しだったのにと思うまもなく、今度は何を考えたのか腋をくすぐり始めたのだ。腋だけではなく、オジサンの巧な指がお腹のくすぐったいところまでスウッと降りてきて、横腹をさらに指でこちょこちょとこそぐってくる。 「こちょこちょこちょ……」 「オジサンいきなり何をっ? アハッアハッ……うんぐうっ……アヒャヒャヒャヒャヒャ!」 性的な絶頂に達せられるかと思った瞬間、いきなりくすぐり攻撃を始めたオジサン。こそばゆいなんてモノじゃない。くすぐったい地獄だった。 あまりにも意表をついた行動で、誇張表現でもなんでもなく、私はぶっ壊れた。 「あひゃあひゃあはっ、あわわわわわやあわあわわああやだははっひひゃひゃひゃ!」 自分でも何を言っているのか分からない。爆笑、狂笑、引きつけを起こしたようなけたたましい泣き笑い。口から泡のように唾を飛ばして、留めなく鼻汁も出てきてもうグチョグチョに無茶苦茶にどうしようもなく爆笑し続けた。 「あひっ……あひっ……ひいっ……」 性的な高ぶりなら、気持ちで押さえることはできる。でも、こそばゆいとかくすぐったいって気持ちを気力でなんとか押さえるなんて人間の身体では無理なのだ。オジサンにくすぐられるだけくすぐられて、私は身体を反り返らせてベットで悶絶した。本当に死ぬかと思った。 私が笑い死ぬギリギリのところで、オジサンはくすぐりを止めてくれたので、私の口はパクパクと酸素を求めながら、死にかけで水に戻してもらった金魚のように何とか息を吹き返した。 「あふうっ……あふう……」 私は眼から涙を流して、鼻からは鼻汁を垂らして、口からはヨダレがダダ漏れてで、いきなりくすぐり攻撃を仕掛けてきたオジサンを批難するどころではなかった。頭の中は笑いに吹き飛ばされて空っぽになって、身体の感覚は消失していた。ただ口から肺へと吸える夏の湿った空気が美味しいと思ったのだ。笑いの絶頂は、エクスタシーの絶頂に似ている。そんなことを、ぼんやりとした頭で思ったような気がする。
そうしてオジサンは、私のぐったりとした股を開いて、ドスンと上にかぶさってきた。唐突で呆気ないものだった。私は、ただぎゅっと抱きしめられたと感じた。オジサンの身体がクソ重いし、暑苦しいと。本当に間抜けなことに私は破瓜の痛みすら意識することはなく、このとき処女を奪われていたのだった。
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第一章「裸の男」 |
「good - better - best」 私が勉強しているノートをオジサンは覗き込んでくる。 「爆乳というか、おっぱいちゃんプルンプルンだね。肌が汗のせいか、蜂蜜みたいな光沢があるね」 ノートを見ているのかと思ったら、私の胸を見ていたようだ。我慢の限界が近づいているけれど、ここで反応すると負けだと思ったので、頑張って続ける。鉛筆の字が筆圧のせいでかなり濃くなっているけれども、どう仕様も無い。 「much - more - most」 「ベストでマストだね、おっぱいちゃんの梢は」 ボキッと、音を立てて鉛筆が折れた。同時に強く書きすぎたせいで問題用紙がびりっと破れる。 「勉強できるかぁー! 私と私のおっぱいの名前を交換するな!」 私はちゃぶ台返しの要領で、机の上の問題集をバサっと撥ね除けた。空に舞う問題用紙がやけに綺麗だった。 「アハハッ、なかなかいいリアクションするじゃないか……おっぱいちゃん」 「まだ言うか! リアクションじゃなくて真剣に怒ってるんですよ、私はあぁっ! オジサンは存在自体が勉強の邪魔すぎます!」 「ほうほう、アハハッ。おっぱいちゃんの胸触ってもいいかな。俺の胸も触らせてあげるからさ」 「人の話を聞け、きけえぇ! 勝手に人の胸を触るな。手なんか掴まれて誘導されてもオジサンの貧相な胸板なんか触りたくないですよ!」 オジサンは勝手に私の胸を揉み始めた。振り回していた私の細い腕を掴んで、その交換にというつもりなのだろう。オジサンの薄い胸板に手を押し当てられるのだが、嬉しくない。悲しくなるだけだ。 「うわっ、なんというか梢ちゃんの……あっ、いけない。アハハッ思わず名前で読んじゃったよ。おっぱいちゃんの梢はすごいねっ、この弾力はあり得ないよね」 私の胸の弾力を確かめるように、ゆっくりとオジサンの大きな指でも抱え切れないほどのボリュームの私の胸についた肉の塊を優しく揉みほぐしていく。まるで形を確かめるような手つきだった。
オッパイが大きくて友達には「梢ちゃんはセクシーでいいな」と言われることは多々あるが、夏は暑苦しくてしょうがないし(ちゃんと汗落とさないと、谷間に汗疹できるし)ブラジャーは値段が高くなる上にろくなものが無いし、邪魔以外の何ものでも無い。だいたい、オジサンに揉まれて嬉しいわけがない。邪魔なオジサンが邪魔な私の胸を揉んでいると考えると、なんかスッキリと収まりがつくような気もしたが、それにしたって納得が行かない。 「どうして意地でも、私とオッパイの名前を交換しようとするんですかっ!」 突っ込む部分はそこかよと言われそうだが、胸を揉まれるのは不思議とオジサンの笑い顔を見ていると許せるのだ。それよりも名前をイジられるのが許せない。 「アハハッ、やっぱ面白いね。梢ちゃん普段もツッコミキャラでしょ、そういう全部拾っていこという気持ちは大事にしないとねっ!」 ねっ!の表紙に、私のおっぱいをぎゅうううううっと握りしめた。 「イタタタタタッ、オジサン芯は痛いから止めてっ、イダイからっ止めてけれ!」 成長過程の(恐ろしいことに私の胸はまだ成長を続けている)胸を揉むと痛いというのをオジサンは知らないのだろうか。脂肪の部分はともかく、芯の部分に指の圧力が到達すると耐えられない。成長期のオッパイの芯……その存在のあまりの痛さに、私の語尾は何処の地方か分からない感じに訛った。恐るべし成長期の痛み。 「アハハハッ、おっぱいちゃんは痛がるリアクションも面白いねえ」 「悪魔かっ! イダッ痛いれす……止めて下さい、ゴメンナサイゴメンナサイ……」 人が痛がる姿を見て笑うって言うのは、どういう神経なのだろう。こんな鬼が居るから戦争がなくならないんだ。それなのに、おっぱいの芯をグリグリされただけで私の身体は椅子から転げ落ちるように床に転がって、オジサンに許しを乞うていた。 「アハハッ、ごめんごめん。痛がらせるつもりじゃなかったんだけど、おっぱいちゃんのリアクションがあまりにも面白いから」 「もう分かったから……堪忍してぇ……」 胸の痛みに耐えかねて、私のプライドは見事に砕けさり、昔の官能小説みたいなセリフで止めてもらうしかなかった。
私は体力をだいぶ消費し(真夏にギャーギャー騒いでるだけで相当疲れる)清潔なシーツの引かれたベットにゴロリと横になった。このような体勢でも、驚いたことにオジサンはまだ私のおっぱいから手を離していない。吸いついて離れなくなったみたいに。 「いやーすごいね、超高校生級の爆乳だよね」 「私は、まだピチピチの中学生ですから……」 優しく揉んでくれているのだが、いつ強く揉まれるかもしれないという恐怖から強い突っ込みを入れられない。さっきから、乳首ばかりを捏ねくり回しているのも、だから強く言えないのだ。 「フヒヒッ、梢ちゃんの乳首を吸ってもいいかな、俺のも吸わせてあげるからさ」 わざとなのか豚が鳴くような声で笑い、乳首を吸う許可を求めるオジサン。いいわけ無いのだが、吸ってれば変なこと言わなくなるかな。 「しょうがないですね」 「ウヒヒ、じゃあ寛大なおっぱいちゃんの、梢の先っぽを吸わせてもらおうかな」 許可を出してあげたのに、一言多いオジサン。梢とは、枝の先端を意味する言葉で「先っぽを吸わせてもらう」というのは、結構上手いこと言っている。だからこそムカつくのだが、梢は疲れはててベットに横たわっているので突っ込むような余裕はなかった(小声で「クソが黙れ死ね」とは悪態ついたが)。 乳首は、女の子が一番敏感な部位の一つ。 「ううっ……」 先っぽをチューチュー吸われたら、痛みとは違うキュンとした感覚が身体を貫く。左の胸は心臓に一番近い部位でもあるから、生理的反応で感じてしまうのは仕方が無いのだ。 「あっ、おっぱいちゃんの乳首が立ってきたよ」 だから、そういうデリカシーのないことを言われるのが一番ムカツクのだ。舌先で優しく突っつくようにしたかと思うと、今度はザラザラとした舌の腹を勃起した乳首の先にこすりつけるように刺激してくる。
「うんっ……うんっ……いやっ……」 ためらいがちに声がでてしまうのは仕方がないことだった。 オジサンは、私の乳を根元から掴んで乳首を吸い上げることに必死になっているらしい。黙りこくって、ただ直向きに私のおっぱいを弄繰り味わっていた。 ブンブンと回る荷台の扇風機の音と、チュパチュパと乳を吸いあげるオジサンの舌の音だけが響いている。なんだか腰がもぞもぞする。本格的に変な気分になってしまいそうなので、私は目をつぶって耐えた。 集中力が強い性格というか、一度そうやって感覚を遮断してしまおうとすると、割とうまく出来てしまうのが私の性格だ。自分の乳首が立っていることも、ジンジンとおっぱいの芯が痛むのも、オジサンが胸を舐めまわしている感触も、腰がゾワゾワする感覚も遠い世界の出来事のように感じる。
「ジージー」と染み渡るような蝉の鳴き声。
(あれ……) 本当に全く、胸を嬲られる感触がなくなってしまった。ちょっとしたショック状態で疲れていたので、夏のけだるい温度に身を任せて横になってしまえるのは気が楽なのだが、あまりにも静かなことにそっと眼を開けた。 眼を開けると、オジサンが私の足の間で手を合わせていた。穿いていたはずのハーフパンツも白いパンティーもない。私は、素っ裸になっていた。 「……なんで私の股を見て手を合わせてるんですかっ!」 「いや、あまりにも綺麗だったから」 「どうして、下まで裸になってるんですか。腰がゾワゾワすると思ったら脱がせましたね、オジサンが脱がせたんですねっ!」 「ほら、見てみて。ほらほら! 俺も下半身脱いでるでしょ。お互い様だよ」 「ギャア、そんなもの見たくないです! ああっ眼が汚れる、眼が汚れるぅ! エグイソーセージが目に焼き付いてしまったぁぁ!」 私はベットの上をズルズルと後ずさりして、端っこに縮こまる。いつの間にか真っ裸にされていたまではいいとしても、オジサンのおチンチンが凄い勢いで勃起しているのはちょっと淑女としては耐え難い光景。 「エグイソーセージなんて酷い表現だな……あれおっぱいちゃんにいわれたから酷いと思ったけど、そんなに酷くないか」 うちは母子家庭なので、お父さんのも記憶にないのだ。生々しすぎる。 「とにかく、その汚らわしいモノを近づけないで下さい ギャーーー!」 近づけないでといったら、とたんに嬉しそうに顔の前に持ってくるこの人は子供か! 嫌がる女の子に虫を投げつけてくるガキなのか! 「アハハッ、おっぱいちゃんのオマンコを見せてもらったんだから、俺のチンチンも見せるのが道理だろう。ほらオマンチンオマンチン!」 嫌なのに目をそむけることが出来ず。見てしまった。 「それは通りかもしれないけど、だいたい私のオマンコだって……ううっ、オマンコなんていっちゃった。股だって見てくれって頼んだわけじゃないのにー、そんなもの見たくないです!」 「フフンッ、これは見たくないっていうなら。これはどーかな」 「あっ、私のパンツ……」 何の変哲もない私の白いパンティーだが、股の布の厚いクロッチの部分を見せつけるようにしてくる。そこには縦筋にそって……濡れていた。 「あひゃひゃ、この濡れてる液体はなんだろうなー」 「汗です……汗っ!」 「汗なら匂いを嗅いでもいいよね……クンカクンカ。あれっ、なんだか汗じゃないっぽいな。ネチョネチョするし」 嫌味なオジサンの口調に、怒りが迸る。私は髪の毛が長いからいいものの、短髪だったら怒りと静電気で逆立っているに違いない。そう考えたとき、ふっと嫌な予感がした。このパターンは前にやったようなデジャビュを感じる。止めなくてはいけない。
「…………あっ、わかりましたから止めて」 「舐めて調べてみよう……ペロリと。おや、塩っぱくないぞ。美味しいメスの味がするぞ。これは汗じゃなくて、おっぱいちゃんがおっぱい揉まれて気持ちよくなって漏らしたマンコ汁、愛液ってやつじゃないのか?」 私は遅かったようだ。パンティーを奪おうと手を伸ばしたのだが、すっと避けられてクロッチの部分を舐めまくられた。 「……畜生め。そうですよ、生理的反応ですもん。恥ずかしくなんかないですよ。しょうがないんですよ女の子はそういう身体の構造になってるんですよ。それをあからさまに咎め立てるオジサンのほうが恥ずかしいです!」 「フフフッ、別に咎め立てるわけではないんだけどな……まあ、俺がおっぱいちゃんの愛液舐めたんだから、おっぱいちゃんには俺の精液舐めてもらおうかな」 オジサンはそう笑って、ニュッと汚らわしいものを突きつけてくる。 「えっ、あっ……そうなるのですか。精液舐めるって、つまりこれをナメないといけないってことですか」 「フフフッ、そうなんだよねー。さあ、可愛いお口でペロペロしてごらん」 「ううっ、しょうがないですね」 パクっと咥えた。嫌がっても、どうせ舐めさせられるし、女は度胸である。想像していたような気持ち悪さとか、想像を絶するマズい味というわけではなかった。初めて舐めたおチンチンは磯臭い味がした。汗の味ってわけでもないんだけど、男のおチンチンは海産物関係なのだ。 「いやあ、おっぱいちゃんにおチンチン舐めてもらえるとはね。もっと亀頭に舌を這わせるようにしないと、精液は出ないよー。おっぱいちゃんは、髪も良い香りがするね。シャンプーは何を使っているの?」 私の長い髪をすくいあげて、オジサンは匂いを嗅ぐようにした。髪フェチなのか、気持ち悪い。いまさらそんなことを気持ち悪がってもしょうがない気がするけど。シャンプーは何を使ってるかって…… 「ふごふぐっ……」 おチンチンを舐めたままで私に答えられるわけもない。私のリアクションを見て、またフフンを鼻で笑った。私は睨みつけるしか手がない、いつまで私はおチンチンを舐めていなければならないのだろう……オジサンが射精するまでか。 オジサンは私の頭を掴むようにして、まるでお口を性器に見立ててピストンするようにした。私の目の前にはちょうどオジサンの腰が近づき。でっぷりと太った腹が鼻先につきそうな感じで不快だ。 そうやって、口内を自由に蹂躙されても、なかなかオジサンの口淫は終わりそうにない。私のお口が唾液とオジサンの先走り汁で湿り気をまして、ジュプジュプと嫌らしい音を立て始めた。不快感よりなにより、息が詰まりそう。
「俺はオジサンだから、遅漏気味なんだよな。早く終わらせるためだから、おっぱいもませてね」 あっ、おっぱいを梢と呼ぶのは止めたのかとチラリと思った。暑さで頭がぼんやりとしているから、まともな発想が浮かんでこないけど。さっきまで私は、夏休みの宿題をやっていただけなのに、一体何がどうなってオジサンのおチンチンを舐めさせられる羽目になったのだろうか。 「うん……ううっ……」 おチンチンを喉の奥に突っ込まれてえずきながら、今の私は、残念なことに胸を強く揉みしだかれることすら、気持ちよくなってしまっていることに気がついてしまった。さっきまで痛みに感じていたというのに。こうなってくるとジュプジュプというエッチな音が心地よく感じられて、マズイと感じていたオジサンのおチンチンの味ですら何か艶めかしいものに感じられる。自分が自分で無くなるような感じが、怖かった。 「ほら、舌を這わせる動きがお留守になってるよ」 私は言われて気がついた。慌てて、舌で口内いっぱいに突っ込まれてる逞しい肉棒をぐりぐりする。自分でも喉を鳴らして、ジュプジュプとピストンするようにした。こんなんで、男は気持ちよくなるものなのだろうか。 私の胸ですら、こんな乱暴なやり方で刺激されて気持ちよくなってしまうのだから、きっと男の人も刺激されれば気持ちよくなってしまうのだろうと思えた。その証拠に、オジサンのチンチンは口の中でピクピクと脈打ち始めた。ドクドクと激しい脈動、血流がおチンチンに集まっている感じを舌先に感じる。 オジサンは気持がいいのか、胸を揉むスピードもぐんぐんと上がって、私は咥えている生臭い肉の塊を吐き出さないように必死だった。 「よし、射精するから全部飲み干してね」 ドリュドヂュドプドピュ、私の口の中を襲った嵐を音にするとそんな感じだろうか。 ドクドクドクッと、口の中に飛び込んでくる。それは私にとって、飛び込むなんて生易しいものじゃなくて、喉に激しい激流となって降り注ぎ熱く焼いた。あまりにも苦くマズく粘り気のある液体がいきなり喉に流し込まれたから、私の眼から悲しくも無いのにドバドバと涙がこぼれた。 それでも言われた通り何とか飲み干してしまうと、私は口の中から柔らかくなった肉棒を吐き出し、口の周りに付いていた白濁液を拭き取る。ああっ、男のお汁を飲んでしまった。フェラチオをこんな形で、経験することになるとは夢にも思わなかった。
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