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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
第十四話「警備の花」

 一番の危険日に中出しを終えてから二十日あまりが過ぎた。
 河田にとっては、安心ですこし残念なことに妊娠はしなかったらしく女の子の波はまたやってきて、そして引いていった。
 その間にも美優の身体は、さらに女らしさを増す。
 それは、すこしだけ肥大化したクリトリスに現れていた。
 毎日男の精液を注ぎ込まれていれば、当たり前といえるかもしれない。
 初めてあったときには、外見からは見られなかった妖艶な女の香りが、いまや美優から漂っていた。中身の無垢さはそのままで美優はそのアンバランスさをさらに増していた。
 すっかり美優の身体にはまった河田は、今日もすぐにでも美優を抱きたかったが、それを我慢してなぜか管理人室に足を伸ばしている。
 美優が妊娠したらどうするか――河田が出した結論は、美優を誘拐することだった。 もちろん、美優本人には承諾を得るつもりだが、相手は未成年のうえ親の承諾もないから、略取誘拐には違いない。
 河田には資産がある。そして、変態の世界ではそれなりの地歩を築いてる河田は、金次第で犯罪に関連していても黙って懐妊から、出産まで面倒を見てくれる病院も知っている。変態の世界の闇は深い。
 病院の近くには、風光明媚なリゾートもある。普通に観光を楽しむこともできるし、場合によっては、監禁を楽しむこともできる特殊施設。温泉もあるし、海水浴もできる。金さえあれば、なんでもできてしまう。
 休養をかねて、ゆっくり一年ほど美優と過ごすのもいいだろう。
 そんな穏やかな日々を思うと、河田は笑みを抑えることができない。
 美優の親が捜しても、いくらでも誤魔化すことができる。なぜなら、そこは近隣の某国で、日本ではないのだから。
 日本さえ出国してしまえば、いやこのフェルリラントさえ無事に抜け出してしまえば、あとは簡単だ。学園や通学路で連れ出すことも考えたが、どう考えてもすぐに気がつかれて捕まる。あの学園の警備については、つい最近も河田は痛い目を見せられている。
 このマンションに帰ってきた直後抜け出せば、少なくとも半日の時間が稼げる。それだけあれば、確実に国外まで逃げ出せる自信はある。
 だから、フェルリラントの警備をなんとしても出し抜かなければならない。河田は透明だが、美優本人が出られない――屋上から出す。無理だ。
 表から、堂々と出るしかない。


 アイディアが湧かない、そのアイディアを手に入れるため危険を侵しても管理人室を見に来たのだ。管理人室に誰も居なかったので、中央管制室を見ると警備のほとんどのもの居た。各種のモニターを確認している警備員が三人、それもすべて女性。モニターを見るとさらに巡回警備が二人、メイドが三人ほど清掃業務に当たっている様子もここからなら的確に把握できる。徹底した警備と管理、まるで将軍の大奥みたいだ。
 その警備員たちに、きびきびと指示を飛ばしながら、油断のできない笑いを浮かべているのが枝川律子である。
 鍛えぬかれば身体はまるで抜き身のナイフのようで、それはそれで河田にも魅力的に見える。それに乳房やお尻は、意外と女性らしいラインを描いているのだ。
 美優とはまた違った引き付けられるような魅力。そして、枝川が選んだであろうえり抜きの女性警備員たちも、それなりに容姿が整っている。だけではなく、警備としても優秀なのだろうことは物腰から感じられる。


「南雲……監視を頼めるかしら」
 律子が、ここの警備では古株の副長格、南雲梨香に声をかける。
 梨香は、その律子の声に微妙に含まれる艶に、嫌な予感を感じる。
「もちろんそれはいいですが、あの……隊長」
 梨香の応答を聞けば、用は済んだとばかりにモニターに目をやる一番新人の隊員、水品サクラの後ろに気配を感じさせず近寄り、その腰をそっと両手で押さえる。
 ここの隊員にしては、可憐で気弱げなサクラの身体がブルッと震えた。
 また、隊長の悪い癖が出たと梨香は呆れた。律子は、いわゆるレズビアンなのだ。ここの警備には、自分の好みの子ばかりを配置して、次々に食べてしまう。
 高校では剣道を嗜み、小柄ながら全国大会にも出場したという水品サクラは、竹を割ったようなさわやかで快活な性格で、目上のものにも素直だし、職場の雰囲気も明るくしてくれる貴重な人材だった。
 だからこそ、律子の目にも止まって高給で雇われてることになったわけだが。どれほど武術を嗜んでいても、高校を卒業したばかりの女の子だ。
 たくさんの女を抱いてきた律子の手管に、勝てるわけがない。
「水品も私と一緒に休憩にはいるからね」
 そう独断で決めてしまうと、すっと水品の手をとって隊長の自室にもなっている管理人室に消えていく。
 ああまただ、梨香は思う。あの癖のおかげで、貴重な隊員が辞めなければいいんだけど。せめて、あの趣味を出すのは自分だけにしてくれれば。それは、梨香の女性としての嫉妬も含まれているのだが、それは意識には上らない。
 そうやって嫉妬に歯を食いしばりながらも、警備は仕事としてきちんと続ける。南雲梨香もプロだから。


「あの……隊長」
 サクラはか細い声をあげる。ちょっと声が上ずっているのが可愛い。ベットをチラッと見て、頬を染める。
「可愛いわねサクラは」
 そういって、頬をなでる。指に吸い付くような……若い子はいいわね。そういう律子もまだ二十三歳で十分若いのだが。
 律子の身体には無数の傷がある。砂漠で、荒野で、ジャングルで、生まれたときから戦場に生き、否応なしに傷つき傷つけられた身体。整形手術でも消しきれぬ深い傷も背中にくっきりと残っている。
 それでも、サクラは自分の前で服を脱ぎさった律子の裸体を美しいと思った。
 律子は傷だらけの自分の身体を卑下しない、戦い抜いた証だから。
 それは、決して人に媚びることのない誇り高い雌豹のような、厳しい美しさだ。
 呼ばれた段階で、何をされるかはサクラはわかっていた。
 律子は楽しむように、サクラの服を脱がしていく。
 抵抗は、しなかった。自分から積極的にする勇気もないけれど。隊長の性癖は知っていたし、同じ女性として尊敬もしていたから、いいと思った。
(うーん、でも初めては男性がよかったなあ)
 そう思ってしまうサクラである。
 動きやすい服装というよりは、脱がせやすい服装になっているのも律子の趣味なのか、サクラもあっというまに裸にむかれてしまう。
 女の身体は女が一番良くわかっている、それ以前に律子は手馴れすぎている。触れられるときには、やっぱりビクッと震えてしまうが、それでも抵抗らしい抵抗はできなかった。


 目の前で二人の女性が裸になっているのを見て、これは面白いところに来たと河田は喜びを隠せなかった。
 いきなり、管理人室に二人が消えていくので何かと思えば、こういうことか。
 鈍い河田にも、女性が二人で裸になって何をやるかぐらいは理解できる。そういう趣味があることぐらい知っている、というかそういうのを見るのは好きだ。レズものは、河田のお気に入りのジャンルのひとつだった。
 股間の逸物がムクムクと動き出すのを感じる。


「ふふ、硬くなっちゃって初めてなの」
「そう……です。ううっ」
「一応確認しておくけど、初めてはわたしでいいのかしら」
「あの……はい、隊長は尊敬してるし、好きですから」
「可愛い子ね」
 そういって、軟らかいサクラの唇を味わう。
 すっとした律子の身体に比べて、サクラのほうが女性的で豊かだ。胸もそこそこに大きいし、お尻も豊かだ。それでもやはり鍛えているので、たるんだところがない。
 なぶりがいのある身体だと、尻をさすりながら律子は思う。
 ペッティングを繰り返しながら、どうしてあげようか少し悩む。初めてだというから、忘れられないものにしてあげないと。
「ふにゅ……ん」
 吸い付くようなきめ細かい肌。優しく愛撫するたびに、サクラが可愛らしい声をあげるのがたまらない。
 思わず、力強く抱きしめてしまう。
「すいません……慣れてないからたまらなくて」
「いいのよ、我慢しないで声が出るときは出してしまいなさい」
「でも、隣に聞こえたら」
 なるほど、そういうことか。同僚に嬌声を聞かせたくないわけか。恥ずかしがっているサクラはやっぱり可愛い。
「大丈夫よ、ここの壁は大砲で撃たれても穴が開かないほどの強度だから、声なんか届きっこないわよ。サクラの声は可愛いんだから、声が出るなら出るだけ鳴きなさい」
 そういって、股に手を滑らせる。
「ふぁ……い」
 早くも快楽の波に翻弄されるサクラはもう、されるままだ。


 そこで行為を中断して、道具を取り出す。
 ペニスバンドらしきものだ。
 いわゆる、模造のチンコであるディルドーが革のパンツの内側と外側の両方についていると考えるとわかりやすい。
 レズもののアダルトビデオにはありがちなシチュエーションなので見たことがある人も多いだろう。残念ながら、サクラはそういう知識がなかったのでなにか異様な物体。かろうじて男性のあそこに似通ったものであることを理解しただけだが。
 暴力的な男性性を嫌うレズビアンは、普通はこういうものを使わない。律子には軽くSM趣味があったため、あえて普段嫌悪する男根を使用するのだ。
 その影には、自ら嫌悪し恐怖する男根と一体となり、女性を支配する喜びを味わうことで、レイプされた忌まわしい過去を克服しようという複雑な心理があるのだがここでは触れない。
 律子の意識の表層にあがるものは、ただサクラの身体を模造の男根で責めてやりたいという欲求。そして、サクラを完全に破瓜させてやりたい。二人の愛撫の証拠に、優しい傷跡をつけてやりたいということだ。
 自らぬらさないでも、これからサクラとやれるという思いにすでに律子の陰唇はかるく濡れそぼっていた。だから、凶悪なディルドーを深々と埋め込むに苦労はない。
「く……このディルドーはあいかわらず……来るわね」
 まるで、不定形生物のようにスルスルと律子の膣内にはまり込み、その大きさに合わせてきっちりと形を変える。こうなると手動スイッチを切るか、満足するまでオーガニズムを感じて射精してしまうまでは、根が生えたように取れない。
 ここまで凝った機能まで別にいらないのに、そう思いながら快楽を抑えてディルドーをきっちりと自分の腰と股に固定する。
 散々なぶられ、濡れそぼって高まったサクラの無防備な身体に、ディルドーが迫る。それでも、なぜかそのディルドーは勃起していなかった。
「ふふ、可愛い子ねサクラ」
「あの……その……やさしくしてください」
「大丈夫よ、激しい運動してる子は始めてでも処女膜はほとんど破れてるから」
「いっ……ひっ……」
 律子は、指を二本入れてサクラのオマンコをこれ見よがしにかき混ぜる。
「そんなに痛くないでしょ、始めから気持ち良くなれるんだから……ありがたいとおもいなさいね」
「ふぁい……」
「いい顔ね、可愛いわ。こんな模造のチンコじゃなくて、本当のが私に生えてたらもっと喜ばせてあげられたのに」
「そのお気持ちだけで十分です……」
 サクラが思ういつもの律子よりも、愛撫する律子から優しさが感じられる。時には、激しすぎるときもあるが、それは愛が感じられるものであったから、律子に自分の最初をもらってもらってよかったとサクラは思っていた。
 愛撫なのだから、いつも仕事で接しているときよりも優しくて当然なのだが。いつもとのギャップが、サクラには嬉しいらしかった。
 身体は、心よりも正直に受け入れる。サクラの緊張がほぐれて、インプットのひとつひとつに、心地よい反応を返しえてくれることを律子も感じていた。
「このディルドー面白いでしょ、バイブみたいなものと違ってかなり高性能なのよ」
 ちょっと見てくれ、これをどう思う?
 そういわんばかりに、慣れてないだろうと思うサクラに作り物のチンコを見せ付ける。「なにか……そのふにゃふにゃしてますね」
「ふふ、面白い表現ね。このチンコは、男のモノと同じように勃起したりしぼんだりするのよ。私の膣の律動に一致して動くようになってるの。私が、イッたら射精だってするのよ」
「……そんなのがあるんですか」
 日本のこの方面の科学の進歩はトンでもないものがある。
「もちろん、出るのは偽物の精子だから、中出ししても大丈夫よ……ンフフ」
「それは……心配してないですけど」
「精子も本物のほうがよかったかしら、まあいいわ。ちょっと舐めてみて」
「……わかりました」
 なれない手つきで持ち、ペロペロと舐め始める。
 律子はいろいろ指示をして、さらに深く加えてもらう。
「ふりゅえた……」(震えた)
 男根は、震えてにょきにょきと勃起する。
 同時に、膣内の男根も激しく振動して律子に快楽を伝える。
「ふっ……気持ちいいわね。その調子ですぐフル勃起するわよ」
 男根の感じた快楽を、律子の膣内で快楽に変換してその反応でまた男根が反応するという楽しい機能。
「まりゅで、ほんものみたいでふね」(まるで、本物みたいですね)
 偽の男根をくわえながらそんなことをいうサクラ。本当の男根がどういうものかわからないくせにと、律子は面白がるが、まあ本当の人間の皮膚みたいだという意味でいっているのだろう。
 実際の男性とのセックスは、痛みと悲しみと屈辱のなかでしか経験していない律子は、だからそんな本当の男根の感覚など、サクラは一生味あわなくていいと思ってしまうのだ。
 正しい男女の感覚からは外れているという常識があってなお、そう思ってしまうことは仕方がない。ただ、仕方がないという認識ではサクラに失礼だから、そういうことは考えないことにして行為に没頭する。
 自然だろうが不自然だろうが、偽の男根は確実に律子の快楽をサクラの口内に伝達する。まるで本物のように、完全に勃起したペニスはヒクヒクと痙攣する。
「も、もういいわよ……十分」
 さすがに気持ちよすぎて、出てしまいそうだった。カウパー、先走り液まで忠実に再現するディルドーの高性能さに、律子も恐れ入る。通常の男性の感覚というのが、いまいちよくわからないが、感じすぎてしまうのが逆に欠点だと感じる。
 何度でもいけてしまう女性に合わせるから、このディルドーは男性で言えば早漏ぎみの絶倫に近くなる。
「今度は、私が舐めてあげるわね」
 サクラの味は、ほのかに香る程度だった。処女にしては、手入れが行き届いている。けっこう覚悟して口をつけたのだが、こういうところも躾けがいいということなのだろうか。
 いつでも挿入可能、むしろ焦らし過ぎたぐらいだろう。
「じゃ、入れるわよ」
 サクラは祈るような表情で、目を閉じている。
 にゅるっと先っぽから入った。ゆっくりと亀頭から埋めていき、抵抗を感じたラインを少し力をこめてズブズブと突破する。
「ふぅ……」
 初めてのサクラのために、小さめの設定にしたのだが。それでも、初めての男根を受け入れるのは辛いらしい。
 血は出なかった、やはり運動で処女膜のほとんどは破れてしまっていたのだろう。好都合でもある。
「ちょっとずつ、動くから、痛かったらいいなさいね」
「はい……んっ」
 浅く浅く、深く。試すように、ピストンを始める。
「どう?」
「んっ……はい、大丈夫だと思います。少し慣れないですけど、大丈夫です」
 そういってけなげに笑う。
 胸やお尻にちょっと肉がつきすぎてるように感じるが、サクラだって武道少女だ。骨格はしっかりと鍛えられているし、鍛えれば皮膚も強くなるので多分オマンコも丈夫にできてるのだろう。
 案外、こういう可愛らしい印象のサクラのほうが強いものなのかもしれない。逆に、副長格でいばっている南雲など、最初にされるときは痛がって痛がって、鉄の処女を破るのに苦労したものだ。


―― 壁一枚向こう側 ――


 厳しい視線で監視している南雲が、クシュンっと可愛らしいくしゃみをした。
「南雲さん、お風邪ですか」
 差し出されたティッシュを受け取って、鼻に当てる南雲。
「おかしい……私は風邪なんてひいたことないんだが」
 誰かに噂されてるんじゃないですかねとは、怖くていえない平隊員だ。


―― 管理人室に戻る ――


 ついに挿入プレイまで始めた女性二人をみて、河田はビンビンだった。
 秘蔵のレズものアダルトビデオにそっくりだったので、やっぱり現実もこういうものなのかと、間違った納得をしてしまう河田である。
 聞いているとサクラちゃんは、初めてらしいのに律子と来たら容赦なくピストンしてしかもそれに感じているようである。
 サクラちゃんがぶるぶると震えて。
「ん!」
 といったまま、動かなくなった。
「私もいくわ!」
 そういって、律子も感極まったのか偽ペニスからドピュドピュと放出する。


 見ている河田も一緒にいってしまいたかったのだが、精液の匂いをさせたら明らかにばれるだろうというのは、河田も学習済みであるのでくっとこらえる。


 ほのかにだが、接合部から精液の匂いがするような……もしかすると、偽精液というのは匂いまでいっしょなのだろうか。だとしたら、ぼくが射精してもばれないかなと、河田は思う。


 二人は二回戦目に突入したらしい、サクラちゃんは何度も何度も気をやっているようだ。律子は、サクラの豊かなバストをもて遊びながらやや楽しげに腰を使って反応を楽しんでいるようだ。
 二発目を射精後、今度はサクラを縛って目隠しプレイを始めた。サクラの手を縛って目隠しをして、後背位で突きまくっている。
 いくらなんでも、処女にやりすぎじゃないだろうか。
 まてよ、これ使えるんじゃないかと河田は考えた。
 このまえ作って、結局使えないから無理と思った陽動トラップを作動させてみる。
 とたんに、ウィーウィーという警戒音が管理人室にも鳴り響いた。
 律子は動きを止める。
「何かしらね、侵入者。不審者……まあいいわ。サクラそのままでいてね。部屋の鍵は外からかけておくから。ちょっと見てくるわ」
「ふ……ふぁい」
 もう完全にいかされすぎてしまって、夢見心地のサクラは抵抗もせずじっとしている。 服をさっと羽織ると、がちゃりと鍵をかけて律子は部屋を出て行った。
 チャンス到来!
 すぐさま、サクラの後ろに移動する河田。
「……たいちょー?」
 さすがに気配を感じたのか、声をかけてくるサクラ。身体を触ったら、さすがにばれるので手の紐の部分をもちあげて、そのまま後背位で突き上げる。
「ふじゅーー」
 混乱して、サクラはまた嬌声をあげる。抵抗はない、すぐに律子がもどってきたと考えているのかもしれない。そんなことは、どうでもいいとにかくいまは時間内にさっきから溜まりに溜まっている欲望を解き放つときだ。
 無心でセックス。
「ふっ……はぁ……たいちょー、いいですぅ」
 無心で腰を使っていると、こみ上げてきた。そのまま我慢することなく射精してしまう。


 ドピュドピュドピュドピュドピュ!


 我慢しすぎたのか、ちょっと黄みがかったぐらいの濃いのが出やがった。
 これで、サクラが妊娠すると面白いのだが。
 そんなことを考えるまに、足音が近づいてきたのですぐさまサクラから離れる。鍵をあけて、まっすぐにサクラに向かって歩いていた律子だが。急に立ち止まって鼻をヒクヒクとさせたと思うと……。


 立てかけてあった木刀を律子が手に持ち、河田のいる空間を一閃!
(ぬう!)
 河田が身体を倒すようにして避けられたのは奇跡だった。木刀の一閃の風が感じられるぎりぎりの距離だった。
 突然の命の恐怖に、驚きすぎて返って声が出なかったのも幸い。
 律子は、凍るような目で宙を見つめる。
「どどど、どうしたんですか隊長!」
 突然の剣戟の音に、サクラはびびっている。
 さっとサクラの手の縄を解き、目隠しをはずしてやる律子。
「男の、気配が、した……」
 サクラも律子の目の先を見つめる。
 でも、なにも感じられないし見えない。
「気のせいじゃ……ないかなあと」
「そうかしら、おかしいわね」
 シュッともう一度、木刀を振るとまた壁にたてかける。
 剣道経験者のサクラが見ても、惚れ惚れとするような一閃だった。
 動きに無駄はないが、隊長の刀は、武術ではない。人を殺すための牙なんだ。
 あまりのかっこよさに、惚れ直してしまうサクラだった。
 二人が着衣を整え、連れ立って退出するまで、部屋の端っこで河田は息を殺し、身動きすらできなかった。
 なんとか気がつかれなかったのは、河田も透明人間としての技量が上がっているのだろう。しかし、脱出する方法を探しにきたはずの河田は、陽動トラップまで無駄に使用してしまって何をやっているのだろう。
 冷や汗をかいて、命まで危険にさらして、自分でも自分の行動がどうしようもないなと思う河田であった。


第十三章「罪」

 美優の処女を無理やり破ってしまって数日、河田は放心したように美優にはなにもしなかった。
 美優の加えた婦人体温計のハートマークがチャンスを示していても、なにもしなかった。
 一回だけオナニーしてもらって、愛液をすするだけ。それで終り。


 それだけでも罪悪感が高まる。そのため、それをすべて吉河佐江子にぶつけた。
 いい迷惑な、佐和子は夜中に寝入ると同時に、精液を膣に叩き込まれ続けていた。
 一日五発。
 そうやって、発散する以外は、河田は眠りもあさくなり。
 美優のベットにすわりこんで、日がな一日唸っていた。
「どうしたらいいんだろう」
 河田は、自分が何に迷っているのかすらもわからなかったのだ。
「本当に、どうしたらいいんだろう、ぼくは」


 そんな河田の落ち込んだ姿は、美優には見えない。
 今日も学校から帰ってくると、ちゃんと教わったとおりに婦人体温計を咥える。
 いつもどおり、ハートマークが出るだろうと美優は予測して
 わくわくして待つ美優。
 予想に反して、今日はハートマークがどっかに消えてしまう。
 そうして、ピーという終了音と共に、上から天使マークが跳んでくる。
 天使のような赤ちゃんは、ぐっと美優に向かってオーケーサインをだす。
「お母さん、今日おねがいしますよ」
 婦人体温計は妊娠するためにあるので、今日がチャンスといいたいわけだ。
 それをみて、可愛い可愛いとはしゃぐ美優の可愛らしさ。
 それは、落ち込んだ河田の心を慰めるに足りる。
 高級なアニメーションするやつを、買っておいてよかったなあ。
「ねね、妖精さん、これどういうことなんだろうね」
 婦人体温計をふりふり、方向がわからないから空中に向かって聞く。
「排卵日ってことなんじゃない」
「排卵日ってなに?」
「……」
 しまった、美優がどこまで理解しているか分からないから、そういう妊娠に関する情報は考えて教えようと思ってたのに。
 でも、もうどうでもいいやっていう気持ちが湧いてくる。
「妊娠しやすい日ってことだよ」
「妊娠って赤ちゃんできることだよね」
「そうだよ」
「私と妖精さんでも、赤ちゃんできる?」
「できるよ」
 もうどうでもいい、拒否されて、止めてもいい。
「美優ちゃん、ぼくと子供作ろうか」
「……んー」
 美優は、少し考えてると婦人体温計の中の天使がピーと音を立てて、消えた。
「ん、そうだね……いいよ」
 え、いま良いっていったかと驚愕する。
 河田は、妊娠させられると知ったら絶対美優が拒否すると考えていたのだ。
 美優は、ただ可愛い赤ちゃんなら良いと思っただけだ。
 赤ちゃんが可愛いということはあっても。
 実際に妊娠や出産というのがどういうことかというイメージもない。
「本当にいいの?」
「おっぱいも出るんだよね、そうか……赤ちゃんに飲ませるために出るってことだったんだね。妖精さんも喜ぶだろうし、別にいいよ」
 そういって、ニコっと笑った。まったく深刻さがない。
「じゃ、子供つくろうか」
 そういって、河田は欲望に誘われるままに、美優をベットに誘った。
 河田には深刻さがある。美優より分かっている。
 たとえ今日妊娠しなかったとしても、やり続ければいつかは妊娠する。
 自分がやっている行為がどういう結果をもたらすか考えると怖い。
 神様というものが、この世界にいるのなら、どうかなんとかしてください。
 この子を助けてと、河田の理性は叫ぶ。
 自分が美優を罪へと落とし、また地獄へと落とすかもしれないのに、欲望を抑えることもせずにそう願うだけ願った。
 都合のいい願い。
 この時の河田は、どこまでも卑小だった。
 そして、美優の優しさはどこまでも深い。
「おチンポ様、オマンコしてください」
 その言葉の罪も恥じも、美優は知らない。
 そして、その心と同じように河田の卑小なチンポを、美優の深い女性器が飲み込む、受容していく。
「痛くない?」
「んっ……もう大丈夫みたい。動いても平気だよ」
 どんなに歪んでいても、抱合は自然の摂理。
 十六歳の少女と、三十路すぎたデブオタのセックスなど社会的にはありえない。
 ありえないことが、自然には起こりうるというのは
 奇跡であり、奇跡が起こったいまとなっては必然であったのかもしれない。
「んんん、凄い変な感じ、すごいよ妖精さん」
 体重をかけないように気をつけながら、正常位で河田は、腰を躍らせる。
「んんー、あっあっあっ、何か……来る!」
 美優の腰で、初めての何かがはじけた。
 それは、オナニーでイクとかいってたのの何倍も凄いもので。
 快楽の大きなウエーブ。
 はじけ飛んだ。
「ふぁぁーーー」
「大丈夫?」
 あまりの変貌振りに驚いて、腰を止めた。
「……はぁはぁ、気持ちよすぎて、なんだろう腰が浮くよ。妖精さん」
 安心して、またピストンに没頭する河田。
「魔法……だね。セックスって」
 美優にとっては、すべてが魔法なのだろう。
 彼女の家庭の宗教観や親の地位から考えて、こんなことが許されるわけもない。
 河田さえいなければ、この奇跡さえなければ、このようなこと起きるわけもない。
 セックスに伴う罪悪感も、背徳もなく、素直に女になってしまった美優。
 だとすれば、その罪はどこへ行くのか。
「あっ……おチンポ様、苦しそう。ザーメン出してください」
 美優はすでに、射精前の男根のこわばりすら察知するようになっている。
 もともとが聡明な子だから、河田が射精を堪えていることすら感じ取れる。
「うん、出すよ美優ちゃん……妊娠して」
「いいよ、沢山出してね」


 ドピュドピュドピュドピュドピュ!


「んっ!」
 小さい身体を震わせて、美優はすべてを受け止めた。
 危険日の子宮へと、すべての精液は注ぎ込まれた。
 河田は、快感のあまり何もいえなかった。意識が、飛ぶのを感じた。
「気持ちよかったね……妖精さん」
 震える河田の頭を撫でる美優。
 河田とその逸物が元気を取り戻すまで、美優は撫で続けた。
 夜は、まだ暮れても居ない。長い一夜になりそうだった。


第十二章「破瓜」
 今日も今日とて、学校から帰ってくるなり日課の婦人体温計で計測する美優。
「うあー真っ赤ですー」
 今日はハートマークがまっかっかだ。妊娠可能期間に入ったことを示している。
「じゃ、今日も……」
「うん」
 それだけで、真っ裸になって始めてくれる。手馴れたものだ、もう何日目になるんだっけかな。
 ちゃんと、教えられたようにクリトリスを剥いてから、オナニーを開始する。
「クリトリスは、もう大丈夫」
「うん……そうだねお湯かけても染みなくなった」
 やっぱり高校生だからね、なれるのも早い。
 だけど、やっぱり触って刺激は怖いらしい。
 身体は大人なのに、必死に愛液を出そうとがんばっている美優の胸を、そっと触る。「あっ……」
 そのまま勢いよく揉んでいく。
「はっ……はっ……妖精さん今日はなんかっ」
 ちゃんと、胸も感じてくれているようだ。
 それでも、小さく声をあげる美優は、身体にはそぐわない子供っぽい声だ。そういうアンバランスさが、美優の魅力だと思う。
 食らい突くように右のおっぱいを激しく弄りながら、左のおっぱいを吸う。それに慣れてきたら、逆のオッパイを吸う。おっぱい両成敗だ。
 ピン立ちする乳頭の愛らしい桜色。
「ごめんね、妖精さん、オッパイでなくて」
 いやあ、十分だよ。おいしい、おいしいと思いつつ必死で。
「ぅ、今日もイクよ……」
 そういうって、小さく唸って身体を振るわせる。
 さて、ここからだな。そういって、顔を美優のオマンコにつけると、力いっぱいクリトリスを吸い上げた。
「ひゃー」
 美優がおかしい叫びをあげる。
 その後、愛液を美味しく舐める河田。
「クリトリス、痛かった」
「ううん、痛いって感じじゃなかったけどー強すぎてー」
 もういけるってことだろう。
 やさしく、舐めてやる。
「ひゃぁ……んっ……うん、大丈夫」
 ちゅっちゅと、強めにクリトリスをすすってやる。
 最初は、本当にあるかないか分からなかったお豆さんだが、小さいなりにピクンと存在を自己主張してきたような感じだ。
「気持ちいぃかも……」
 奥まで、といってもそんなに奥はないが強く舐めてやる。
「んんっ……妖精さんまた」
 そういって、クックっと身体を振るわせる。
 次から次へと、愛液が出た。困ったことに、河田の逸物もビンビンだ。
「じゃ、今日もちょっと先っぽに入れてみようか」
「おチンポ様を、オマンコに入れるんですかー」
「そうだよ」
「はい、この前もやったし、大丈夫だとおもいますー」
 ビンビンになっていた亀頭の先っぽをつきたててみる。
「あぅ……妖精さん、まだお願いしてないです」
「あ、そうか」
 焦りすぎたようだ。ちゃんと儀式があったんだな。
「おチンコ様、オマンコしてください」
 これが、美優の心の準備にもなるのだろう。
 亀頭を突き立てると、意外にもあっさりと亀頭部分がズッポリと入った。
「おおっ」
 思わず感嘆の声をあげる河田。
 慣れがあるようだ。弱いようで、成長期の身体の力は凄い。
 処女膜の防衛ラインを先で感じつつも浅いところでは前後にピストンもできる。
「痛くない?」
「んんっ、大丈夫です。ちょっとなら動いても」
 亀頭を出して入れて、出して入れて。
 ジュッジュと嫌らしい音を立てながら。
「どう?」
「なんか熱い、変な……感じです」
 そういって、顔を真っ赤にして眼を瞑る美優。余裕はないらしい。
「もうちょっと……」
 浅く出して入れて、している間に、もっと中まで入りたいという気持ちが湧き上がってくる。
 ミシミシという感じで、押せば押すほど入る。とても処女膜はやわらかいような気がする。
 もう亀頭が中ほどまで入ってしまった。
「あっ……あっ……」
 そうして、その欲求を河田は押えきることができなかった。
 引かない河田、延びきった処女膜をおチンポ様の亀頭は、ブチっとやぶりきってしまった。
「あっ」
「―――――――――!」
 ウネウネと、暖かい肉の襞が河田のチンコを包む。
 これが、美優の膣。
 その快楽に、数瞬河田は我を忘れた。
「――痛いぃ」
 快楽を感じる河田とは違って、処女膜を切り裂かれた美優に、これまで感じたこともなかった痛みが走る。
 そして、涙のように接合部から血がスーと流れ落ちていく。
「妖精さん……痛いです」
「ああ、ゴメン」
 動いてしまった、快楽に負けて、処女を破いたばかりだというのに。
「血が出てますー」
 それまでの気持ちよさも吹き飛んでしまったんだろう、美優はただ泣きじゃくっている。そうして、きっちりとチンコをオマンコに押し込んだままで、河田は動けなくなってしまった。
「どうしよ、ゴメン……ゴメン」
 謝るしかない。
「うっ……動かないで……くださいね。おねがいです」
 美優は、知識がないから痛いのはどこまでも怖いのだ。どこが終りとか分からないから、人の何倍も怖い。美優は、酷いことをしないでと泣くしかなかった。
 そんな自分の胸の中で、苦しんでいる美優を見て、河田は絶望を。
「……俺なんか、死んだほうがいい」
 河田は、多くの人から傷つけられてきた。それでも、自慢できることがあるとしたら、人を傷つけることがなかったということだ。
 河田は弱い、最弱だった。人生の底辺だった、変態で最低だった。
 それでも、暴力的に人を傷つけることはしなかった。
 それなのに、こんな力を手に入れて、こんなに調子にのって
「妖精さん……死んだらだめです」
 美優は、思わず河田を握る手に力を込める。
 優しい子を傷つけたのだ、致命的に。
 それだけは、してはいけなかったんだ。
 これまで感じたこともないような激欝が、河田を襲う。

 見えない河田を、自分の痛みを堪えて、まさぐるように、かき抱く美優。
「妖精さん、大丈夫……大丈夫だから」
 泣きながら、そういって笑う美優は。
「痛くても、大丈夫だから」
 そういって、こんどは意を決して笑った。安心させるように。
 自分よりも一回り以上も年下の少女が、初めての痛みを、人のためになら耐えられる。
 その姿に、打たれたように河田もボロボロと涙を流した。
 少なくとも、自分の心の傷を舐めて感傷に浸ってる場合ではない。
 いまも、河田の汚らわしいチンポは、美優のオマンコを貫いている。
「ごめんね、すぐ抜くよ」
「だめ! 抜かなくていい、妖精さん……」
 だめといわれて、河田の体は呪縛されたように止まる。
「じゃ、どうしたら……」
「妖精さんは、気持ち……いいんだよね」
「うん……それはそうだけど」
「じゃ、いいよ、動いても」
「それは、できないよ」
「痛くても、いいから」
 こうやって、涙を溜めて上目づかいに見られて、それで動ける男がいるだろうか。
「わかった、動かずになんとかザーメンだすよ」
「うん、オマンコしてください、おチンポ様……」
 そうやって教えられたように言って、微笑む美優。
 さて、どうやって自分を興奮させて射精までもっていこうかと考える。
 いったん抜いて、入れなおしたほうがいいんだがそれは絶対に出来ない。
 健気にも、傷ついた美優の膣は、必死に河田のチンコを締め付けてくる。
 胸でも、弄るか……それか……そうだ。

「美優ちゃん」
「……なに」
「キスしてもいい?」
「……いいよ」
 そうだ、キス。これだけ、ずっと美優を犯してきてきて。

 ぼくは、どうして……くちづけすらしなかったんだろう。

 涙の流れたあとに、そっとくちづけをして。そして、口にもそっとキスをする。
「んっ……」
 美優は、無言で答えた。

 それだけで、河田の心は漲り、その熱は下半身を超えて破裂した。

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

 つまり、この射精は美優を好きだってことだ。
 言葉はでなかった。
 行為だけがあった。
 河田の初めての奥底での射精を受けた美優は、小さく足を振るわせた。
 そして、もう一度ぎゅっと河田の身体を抱きしめた。

 精液が、美優の無垢だった膣内を子宮を汚しつくしてなお。
 ずっとそのままで、河田はもう一度美優にキスをした。
 ほどなくして美優の涙は止まった、そして今度は河田が泣く番だった。
第十一章「パイズリ」
「昨日ので、おっぱいでるようになったかな」
 おっぱいに食らいつかれながら、わくわくって口調で語る美優。
「そうだねえ……」
 万が一、昨日ので妊娠してもおっぱい出るのは八ヵ月後ぐらいなんだけどなというセリフはおっぱいに吸い付いて、飲み下す。
 子供が居る気分で出る人もいるぐらいだから、こんなにおっぱい大きいんだから、もしかした本当にすぐ出るかもしれない。
 子供ができたら、母乳で育てなきゃもったいないっていうぐらい、いい乳してるんだから。子供が羨ましいよと、十分吸ってるくせに河田は勝手なことを思ってる。
 美優の口には、お気に入りの婦人体温計がぶらさがってる。
 帰ってきてから、すぐ計るのが最近の日課だ。
 ピーって音が鳴って、ハートマークが半分赤くなっていた。
「あー、ハート半分だ、かわいいねー」
 意味もわからず、はしゃいでる。妊娠の確立は順調にあがってきているようだ。

「んっ……」
 今日も、帰ってから早々に妖精さんのためにラブジュースを出そうと、オナニーに励んでいる美優の音だけが響く。
 頭では、エロでなくても、身体は正直にエロの臭いを出す。甘いような、ネットリとした、そういう少女が大人になっていく臭いを、お腹一杯に吸い込んで河田は満足している。
 美優はおずおずと下を、やみくもに擦る。もっと効果的な方法がありそうなのだが、あえてそれは指摘しない河田。クリトリスは剥けと教えたので剥いてはいるが、一切指を触れない。やっぱり、まだ痛いのだろうか。
「美優ちゃん、クリトリスはどう」
「昨日、お風呂でお湯かけたけど痛くって、無理かなー」
 無理なものは無理なのだろう、男でもその痛みは分かる。
 河田のような包茎でなければ――最近河田も包茎は克服したが――クリトリスも退化しているだけで、陰茎と一緒なので、剥き始めの痛みというのは一緒だ。
「無理しなくていいからね」
「うん」
 そうやって、素直に頷いて、懸命にオナニーする。こういうことを懸命っておかしい気もするが、美優は真面目だ。やがて、感極まったのか身体を小さく振るわせる。
「んっ……イク、妖精さん」
 なんか、小動物みたいでいとおしくなる。そのいとおしさを表現すべく、河田はさっさと美優の股を開いて、チュッチュと吸い付く。
 河田の口の中に、あの味が広がる。
「少しずつだけど、日に日に女の子の味が濃くなってくよ」
「……それって、いいことかな」
「いいことだよ」
「ふぅ……よかった」
 快感に身体をぴくつかせながら、一片の後ろ暗さもなく、喜びに頬を染める。
 味が濃くなったのは、快楽に目覚めてきたのか、それとも排卵日が少しずつ近づいてきたからか。どっちにしても、いい傾向だと思う。
「指、いれてもいいかな」
 さっと、美優の顔が青ざめる。やっぱり怖い
「……いいよ」
 だから、控えめに。
「んっ……痛くない。昨日よりは」
 そうやって、美優は自分の痛みよりも、相手のことを思う。河田も、指を使うようになってから、部屋にある爪きりセットで、爪を短く切って手入れまでしている。
「んんっ……」
 美優は小陰唇をまさぐる、河田の指の刺激に耐えている。昨日の射精で、膜が傷ついてしまったのかもしれないが、逆に我慢できるぐらい刺激になれてきたとも言える。
 一通り弄って、膜の存在を確かめると、あとはまた舌で嘗め回して消毒。
「あっ……」
「よし、今日はこれで終わり」
「オマンコ……しないの?」
 そういって、見上げるようにする。美優からは見えないが触れられるから、大体どこらへんに妖精さんがいるかは理解しているのだ。
「昨日の今日だからね、無理はしないよ」
「ありがとう……」
 妖精さんの気遣いには素直に喜ぶ。
「その代わり、ここを今日は使わせてもらおうかな」
 そういって、胸をむにっと掴む河田。
「おっぱい?」
「そう、パイズリというのをやろうと思ってね」
「パイズリ?」
 そう不安げに聞き返す美優。
「大丈夫痛くはないよ、いつも口でやってるおチンポ様にザーメンを出してもらうのを、胸でやるだけだから」
「ええ、そんなことできるの」
「うん、今日はローションをもってきたからね」
 そういって、高級ローションを出す。整髪のついでに、買ってきておいたのだ。
「油みたいなのだね」
 胸に塗りこめる河田の指に触れて、感触をたしかめる美優。
「そうだね、これですべりを良くしておっぱいに挟んで、射精するんだ」
「出たザーメンはどうするの」
 出たものは、飲まなきゃいけないと思っている美優。
「胸に刷り込んでおけばいいよ」
「おっぱい出るようになるかな」
 ザーメンは魔法の薬だと思ってる美優ならではの発想だ。
「いや……おっぱいはでないかな。胸が大きくなるかもよ」
「いやん、これ以上大きくなっても困るー」
 普段から、胸が大きすぎて生活に支障がでてる美優だ。
 肩こりはまだ若いから心配ないが、ぽよんぽよんするせいで運動しにくい。
 妊娠したらワンサイズ大きくなるんだけどなと思ったが、当然黙っておく。
「じゃ、大きくならないように魔法をかけるよ」
「おねがい、します」
 準備完了だ、美優の大きな双球の谷間に、チンコを挟み込んで刷り上げる。
 シュッシュッシュ、美優は自分はやることがないので手持ちぶたさのようだ。
 相手の姿が見えないから、よけいにだろう。
「どんなかんじ?」
「ちょっと……くすぐったいですー」
 現役女子高校生の巨乳パイズリプレイに、感動で涙がちょちょ切れそうになっている河田には、気遣う余裕もない。ハァハァとピストンするのみ!
「あと、妖精さん、ちょっと重いですー」
「あ、ごめん」
 さすがにこれはまずい。必死にピストンするために、体重をかけてしまったみたいだ。デブオタなので、腰を浮かすのも大変だ。
 腰を浮かせながらは、体力的にきついなこれ。
 ベットに寝そべってもらうんじゃなくて、椅子に座って美優から奉仕してもらえばよかった。 
 今度、ご奉仕のやりかたを教えて、してもらえばいいかなと思いながら、感極まってるのでとりあえず今日は、このまま最後までやってしまう。
 ハァハァと、汗を流しながら、必死でピストン。
 きつくても、美優の胸は最高だ。
「美優ちゃん、そろそろ出るよ」
「はい、おチンポ様、ザーメンおっぱいにいっぱいください」
 美優は、事前に教えられたように言う。

 ドピュドピュドピュドピュ!

「きゃ!」
 お願いされたおチンポ様は、気分よく胸に精液を撒き散らした。
 その飛沫は、勢いあまって、美優の顔にも飛ぶ。
「ふぅー」
 どすっと、美優の横に座り込んで安堵のため息をつく。
 体力的にきつかった、身体も鍛えないといけないかな。
 セックスは結構体力勝負なのだ。デブオタの河田にはきつい。
「こうすれば、いいのかなあー」
 美優は、練り込めろといわれていたので、胸にローションと出された精液が混ざった液体を塗りこむ。顔の周りに出されたものも、とりあえず塗りこんでおいた。
 生臭くはあるが、この香りにもすっかり慣れた美優だ。
 妖精さんが必要なものを拒否したくないから、ドクッとザーメンをだされる瞬間も早くなれるといいなと祈りつつ、健気な美優は顔や胸に塗りこめる。
「そうそう、よーく塗りこんでおいてね」
 美優は本当に、ものわかりがいい。
 河田も、右手を伸ばして胸を弄りながら塗りこみに協力してやる。
「胸もうちょっと、形がよくなって小さくなるといいです」
 そういいながら、美優は自分の理想ぐらいの大きさをイメージして練りこんでる。
「まあ……それはちょっとどうかな」
 せっかくの巨乳なのに、小さくしたいという気持ちが男の河田にはよくわからなかった。

 結局、その日は胸に練りこんでいるうちに河田が興奮してしまい、舐めて奇麗にしてもらっているうちに、フェラチオになってしまい、もう一発飲み込むことになった美優だった。
第十章「解放」
 河田の心配は異常な記憶力を誇る小家美優に、痛みの記憶を与えるとこの関係がすべて駄目になってしまうかもしれないという恐怖だった。
 だから、寝る前に吉河佐江子の所にいって、三発は無理やりにでも抜く。未亡人とはいえ、まだ二十代だというのに河田の性欲処理の道具にされてしまう佐江子も悲惨だった。
 流石にピストンなどの無茶はしないが、寝入っていたら、オマンコをぱかっとこじ開けられて注ぎ込まれるし。居なかったり、佐江子に向けて射精するチャンスがなければ下着に次々と射精されるのだ。
 おかげで、佐江子の履こうと思う下着はカピカピになってしまった。おっとりした佐江子は、それでも気がつかなければ履いてしまうし、なんかやだと思ったら捨ててしまうのだ。だから騒ぎにもならない。
 ここまでいくと、おっとりというより鈍感というほかはない。気がついたところで、効果的な対処が取れるわけでもないし、知らないほうが幸せかもしれないが。
 それでも、晴れない性欲があれば、おチンポ様は美優の小さいお口が満足させてくれるし、今のところ美優と河田の関係は円満なものだった。

 夜は二人で裸になって、身を寄せ合って寝る。ぎゅっと、どこかへいってしまわないように。美優はもう、お父さんとはいわなかった。ちゃんと、寝言でも妖精さんっていう。とっても幸せそうに。
 だから、河田はせめて寝るときは激しく触ったりして安眠を妨害したりはしなくなった。夢の中だけでも、本当の妖精さんと幸せであってほしいと思うから。

 河田が始終求めるから、自宅に居るときはほとんど裸になってそれが普通の感覚になってきてる美優だ。最近の美優は、帰るとすぐに婦人体温計を口に咥える。基礎体温を測るために、するように促したのだが、絵が動くのが面白いのか、率先して毎日楽しみにしている。
 今日のマークは、外側のラインだけのハートマーク。完全に安全日だと、安全マークが出るので、少しだけ危険ですよということだろう。
 目安程度のものだが、結果が一緒でもこういう小道具もあると萌え方が違う。
 まるで新婚夫婦みたいでいいじゃないか、違いの分かる男なのだ、河田は。
「腋毛も股の毛も奇麗に剃らないとなー、レディーのたしなみだから」
「うん、ありがとう妖精さん」
 透明化が溶けてしまうので、流石に風呂に一緒に浸かるわけにはいかないが、こまめに脇の毛や股の毛をそってやる。自分が触るときチクチクするからだ。
 そうして、美優が食事を取っているときにこっそりお風呂に入る。美優と抱き合って寝るのだから、髭とか体毛の処理も自分もしっかりしないといけない。
 前みたいに面倒だから、風呂に入らないとかとんでもない話だ。少し危険を冒して、フェルリラントを抜け出して、硬い髪をなるべくやわらかくなるように、行きなれない美容院で整髪してきた。
「妖精さん、髪がなんか前よりやさしくなったね」
 魔法でなんとかしたといっておいたが、そうやって褒めてもらうのが嬉しい。
 自分が努力して、素直に薬を飲んだり、ラブジュースを飲ませたりしているから、妖精さんの呪いが解けてきたのだと、美優は河田より喜んだ。
「臭いも、前よりましになってきてるよ……あ、ごめんいい臭いだけど」
「ハハ、いいんだよ。美優が嫌がらずにがんばってくれてるからさ」
「そうかー、もっとがんばるねわたしー」
 そうやって、まるで花が咲いたような満面の笑みを浮かべる。自分が苦しんでも、人の喜びのために喜んであげられる少女なのだ。
 罪があるとしたら、そんな少女にこんなデカパイがついてることだなあ。
「いいよ、もうちょっと強くしても。先っぽ……噛んでも少しなら我慢するー」
 オッパイを弄んでいると、強くしてしまうことがあって
「うっ」
 などと、つい呻いてしまうことがある。やっぱり、まだ美優は河田の全ての欲望を受け入れる身体にはなってない。
「妖精さんがいいなら、少しぐらい痛くてもいいよ」
 そういう風に、はかなく笑うのだ。
「じゃ、胸よりお尻の方が皮が厚いだろうから、お尻」
「ああ、お尻の穴はだめー」
 そういって、お尻を隠して笑いあう二人だった。
 よく膣が駄目だからお尻でとかいうロリータ漫画があるので。
 お尻の穴も、考えたんだけど。こう冗談めかして先手をつかれると駄目と思う。
 これは美優の凄いところで、本当にいま駄目な部分は相手を傷つけずに冗談めかして拒否してしまえる。
 だから、自分の欲望最優先の河田でも、美優を傷付けずに済んでいるのだ。
「じゃ、今日もラブジュース飲ませてね」
「はーい」
 鼻歌交じりで、オナニーぐらいできるようになっている美優。雰囲気がでないとおもうのだが、エロスの精神と行動が結びついてない美優は、鳩にえさをあげるぐらいのつもりで、オナニーができてしまうのだ。
 まあ、このまえうんこまでさせたのだから当然かもしれない。物理的に、いけるからエロっぽくならないままで、イクということを覚えた。
 もちろん、それは肉体的な浅いオーガニズムであって、深い絶頂ではないのだが、
その違いは、今の河田には分からない。
「ふっ……イク」
 それでも、その瞬間はやはり傍目から見ても気をやったメスそのものだ。
 愛液がにじみ出たオマンコにむしゃぶりついていく河田。
 そっからが長い、指はようやく一本中に入れるだけは大丈夫になった。クリトリスは剥くのは大丈夫だったが、ちょっとした刺激でも、まだ痛いらしい。
「クリトリスは剥いて、お湯をかけてならしていってね。最初はしみるかもしれないけど、清潔になきゃいけないし、あとあと気持ちよくなるからね」
「はいー、わかりました」
 オナニーを長らくやってなかったから、クリトリスは本当に小さくて豆粒というのがよくわかる感じだ。それでも、十分美優の歳から成長させられるはずだ。
 いつまで付き合うか分からないが、終りのときはなるべく考えたくない河田だ。
「妖精さん……どうしましたか」
 河田は、美優のオマンコをじっと開いて見つめる。処女膜は、堅固な壁になって膣口の周りを取り巻いている。
 膜といっても、穴は開いているのだが小さなものだ。
 処女膜なんて、よく考えたらなかなか見られないものだからなあ。
 処女膜は、小陰唇と呼ばれる膣の入り口と、膣口から内部を分断するように設けられている。
 外陰唇つまり、外のビラビラがあって上に可愛くクリトリスがついている。
 その下あたりに開いている小さな穴が女性の尿道であり、おしっこが噴出すところだ。そして、その尿道を含めて膣口までの間が小陰唇といわれる。
 つまり、膜までを下についている小さな唇と捉えることもできる。下のお口とかいわれるのは、そのためだ。膣前庭とかいわれたりもする、本来の膣にはいるまでの庭先のようなものだ。
 この庭先に亀頭だけ埋め込んで、処女膜というドアを壊さずに射精したらどうだろうか。どうせ、破るのかもしれないが処女受胎って感じでいいかもしれない。
「あのさ、おチンコ様は入らないと思うんだけど、痛くない程度に先っぽだけ入れてみたらどうかなと思って」
「えー」
 顔が曇る美優。やっぱり、怖いのだ。美優は口でしてるから、おチンポ様が指より大きいことは知っている。
「ちょっとでも入って、おチンコ様がザーメンを射精してくれれば、おっぱいが出る可能性があるよ」
 だから、河田の決め文句はこれだった。
「おっぱい……そうなんだ。ふーん、じゃあ本当に痛かったらいうからやめてねー」
 そういって、顔をちょこんとかしげる美優がいとおしすぎて、壊したくなったのは内緒だ。狂想にまかせてしまいたかった、臆病で卑小な河田の中にも居る魔物に。
 それでも堪えられたのは……きっとやっぱり河田が臆病だったからだ。
「じゃ、おチンコ様に、オマンコしてくださいって言ってあげてね」
 オマンコの意味も分からず、いや子供ができることだと聞いてわかってるのだが、おっぱいを出すことに全力で取り組んでいる美優に、深い感慨はなかったのだろう。
「おチンコ様、オマンコしてください」
 そういって、見えないおチンコ様に笑ってお願いする美優に、一切の迷いを見せず言い切った。具体的にどういうことなのか、理解してないのが強みだ。
 河田の指が全力で、オマンコを押し開き、ぐぐっと亀頭が入っていく。
「うっ……いっ」
 カキーンと擬音が聞こえそうな感じでビクッと身体を後ろに後退させた美優。
「大丈夫、痛いなら止めるけど」
「うーん、まだ大丈夫……」
 一度発動したおチンコ様は、我慢しきれずに前へ前へとお進みになる。すでに、小陰唇はお腹一杯になっている。あとは、膣の中へとぐぐぐっと処女膜を押すだけだ。
「ちょっとまって!」
 言われたとおりに止まる河田。
「うん、もうちょっとだけいいよ」
 ぐぐっと音がしそうなかんじだ。何かが自分のオマンコではじけそうだと、美優は思った。
 粘膜同士のねっとりとした刺激は、経験のない美優にはきつすぎる。
「ストップ!」
 なんとか、亀頭が入り込んだ。河田のものが、標準より小さかったのが幸いだったといえる。
「限界だよ、妖精さん……もうこれ以上は、ゴメン……怖いです」
 そういって、ごめんねって感じで謝る美優。本当に駄目なのだろう、これ以上やるときっとこの娘の心を壊してしまう。
「分かった、がんばってくれてありがとう。なんとか、おチンコ様の首まで入ったよ」
「よかった」
「美優ちゃんのオマンコががんばってくれたおかげだよ」
「そうか、偉いね私のオマンコ」
 恥かしげもなくオマンコオマンコいう美優が面白い。このまますくすくと育って欲しいと思う河田だ。
 このまま、しばらくこの姿勢でにらみ合いが続いた。おっぱいを触ったりして、刺激をしているのだが、下手に動くと本当に膜をやぶってしまう恐れがある。二人とも怖くて動けないのだ。
 でも、河田のチンコも昔の皮被りではなく、フェラチオの快楽に鍛えられた仮性へと進化しているので、いくら小陰唇がきつく締め付けてもこの刺激だけでは射精にいたらない。
「うーん、おチンポ様ご機嫌斜めなのかな、ザーメンなかなか出してくれないね」
 そういって、甘えたように言う。
 そんなセリフにも、ピクりと反応する愚息に苦笑いの河田だが、たしかにこれではらちがあかない。
「そうだ、美優ちゃん。応援してあげて」
「え、応援ってどうやってするの」
「ぼくはオッパイ握ってるけど、美優ちゃんは手が自由でしょ。ほら、よくお口でやってるみたいに、手でおチンポ様の竿を擦ってあげるんだよ。怖いだろうからゆっくりでいいよ」
「うん、おチンポ様、これでいい」
 そういいながら、やわらかく竿をいい子いい子するみたいに撫でる美優。
「いいよ、ザーメンを出すようにそのままお願いして」
「おチンポ様、お願いします。私のオマンコの中に、ザーメンを出してください」
 教えなくても、ちゃんと刺激するようにいえるようになったか。
 ここ数日の間の進歩に、まあ連日やってればこうなるわけだが、満面の笑みの河田だ。おチンポ様もピクピク震えて喜んでいる。
「いいよ、すごくいい。おチンポ様喜んでる! その調子、美優ちゃん」
「うぅ、おチンポ様、私オッパイが出せるようになりたいの。妖精さんを早く助けてあげたいから」
 こみ上げる思いに、涙を滲ませる美優。
「だからお願い、おチンポ様。私にザーメンをください!」
 手をやさしく竿に添えたまま、そうやって心からお願いした。
「美優ちゃん、ありがとう、出……出るよ」
「うぁー、すごい脈打って、ひぃ!」

 ドッピュドドピュドピュドプドププ……

 膣前庭で爆発した精液の塊はプクッと膨らむと、行き場を失うように膣口の処女幕に開いた小さな穴から膣の内側へと流れこむ。
 処女膜の小さな穴と、河田の尿道が、ベストポイントであたったため、膜を超えて膣内へとザーメンが飛び込んだのだ。
 もしかしたら、子宮口へと飛び込んだのもいるかもしれない。しかし、やはり穴が小さすぎた。まったく刺激を受けていない、膣の中に暖かいザーメンが流れ込む気配と、あまりの濁流に処女膜が傷ついた痛みを同時に感じたのだ。
 美優が、叫んでしまっても仕方が無い。
「うぅ……大丈夫。大丈夫だよ、妖精さん」
 弱い処女膜だが、まだ刺激を受けただけできっちりと保たれていた。膜というぐらいだから、わりと柔軟な組織でもあるのだ。
 本来子宮を守るべき役割は果たせず、河田の子種がもう飛び込んでるのだが。
 河田は、気遣う言葉すらかけられなかった。さっきの萌え死にするほどのシチュエーションからくる、射精の快楽で、声がでなかったからだ。
 河田がこの少女を本当に骨の髄まで愛したのは、この瞬間に他ならなかった。
 口が開けたとしたら、一人の男として「愛している美優」というだろう。
 でも、それはここでは言ってはいけない言葉かもしれない。
 美優は、愛している男にではなくて、妖精さんを助けるためにしたのだから。
 でも暖かさを感じたから、言葉がなくても大丈夫だよって美優は言ったのだ。

 その日は、たとえようもない満足で二人とも抱きしめあって眠った。
 騙し騙され、妄想と欲望にまみれた関係でも、歪んでいてもそれは相思相愛。
 セックスとはいえなかったかもしれない、でもそれ以上のものをもらったと、河田は確信していた。
 河田が、こんなに夜に気持ちよく眠れたのは生まれて初めてかもしれなかった。
 河田の傷ついてひねくれまがった心は、遅ればせながら今日、解放されたのだ。あらゆるコンプレックスから。性的な意味でも、そうでない意味でも。
 下腹部に充満するゆるぎない力が、この哀れな三十路のデブオタを勇者に変えた。
 男になるということは、こういうことなのだ。


プロフィール

ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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