2ntブログ
E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
第九章「おっぱいを出したい」

 美優が朝起きると、顔がべとついていた。精液の濃厚なオス臭さを、本能的に嫌悪して、美優はジャバジャバと顔を洗う。徹底的に奇麗にして、ふーと一息ついた。
「あー、顔洗っちゃったんだ」
 後ろの中空から声が聞こえる。洗面台の鏡に映しても何も見えないから、妖精さんは誰にも見えないのだ。
 もしかしたら、鏡に映したら妖精さんの姿が映るかもしれない。そう期待したけど、やっぱりだめだった。
「妖精さん、そりゃ朝だから顔ぐらい洗いますよー」
 朝は流石に不機嫌なのか、少しむくれている美優。
「うーん、ザーメンついてたでしょ」
「あ……顔がベトベトでした」
 そういって、あの不快感を思い出す美優。あのベトベトのおかげで、昨日のことが全て夢だったと思えるようなすっきりした目覚めがなかったのだ。
「ザーメンは、まあおちちゃったのはしょうがないけど、口の周りぐらいは舐めて」
 美優は思う。そうやって、無茶なことばかりいう妖精さんは困る。
「でもー、そのー、寝てるときは止めて欲しいというか」
「そうだねゴメン、起きてるときじゃないとごっくんできないもんね」
 そういうことじゃないんだけどなと、美優は朝から嫌な汗をかく。


 そんなこんなで、日中は学校にいって、夜は妖精さんと戯れるというのが日課になった美優だ。
 実は、河田がやったことが刺激になったのか、次の日から月経が来てしまったのだ。月経は生理周期でいうと、排卵日の真逆にあたる。だから、その付近は安全日という理屈にはなるわけだから、がっかりだ。
 まあこれで周期が測れると、気を取り直す河田。生理周期のことについて尋ねてみると、当然のごとく美優にその知識はなかった。
 まったく性のことを知らない環境で、情報もなく誰も教えてくれなければ、こうなってしまうのかと親のことを聞くと。
「お父さんとお母さんは……忙しいから」
 ほおりっぱなしで、相手にしてくれないということなのか。金持ちは、こんな頭の中お花畑の少女を育ててどうするつもりなんだろうな。憤りを感じた河田は、これも偏って間違っていて、自分に都合のいい性の知識をどんどん教えていくのだ。
 婦人体温計を口に咥えさせてみると、ハートマークが出て可愛いという。


 生理中に、襲うわけにもいかないし。でも性欲はあるわけで
「おチンポ様、ザーメンを……のませてください」
 薬だから、魔法だから、身体にいいからと生理で駄目な間はずっとこうやって飲んでもらっている。


 ドピュドピュドピュドピュ!


「おいしかったです、おチンポ様……ザーメンありがとうございました」
 ゴクゴク飲み干したあとに、わなわなと震える唇が、本当にそう思っているとはとても思えないのだが、教え込んだセリフをきっちり言えるようになった美優に進歩が感じられる。嫌がらずに、きっちり飲んでしまう腰の据わり方が美優は大物だ。
 こうやって、毎日飲んでもらってもやっぱり性欲は溜まるので、ムチムチプリン未亡人、吉河佐江子に夜中にこっそり膣内に射精したりして遊ぶのだった。
 強い刺激をあたえなければ、佐江子は起きないこともわかったし、夜中だと高確率で巡回中の夜行性の雌豹女、枝川律子に遭遇するので、新規開拓は美優がきっちりできてからにした。
 数日して、美優の生理が完全に終わった。もちろん、貴重なナプキン交換シーンも押えてある。タンポン挿入シーンも本当は見たかったんだが、まさか処女の美優にそこまでさせるわけにはいかない。
 そういうことは、もっとぬっぽりずっぽりいってからのお楽しみだ。
「じゃあ、今日から妖精さんのためにラブジュースを出してもらいます」
 生理が終わった日、そう宣言した。
「あー、もしかしておま……オマンコでしたっけ、アレを擦るですか」
 河田は鬼ではないので、生理中はむしろ弄るのを止めていたぐらいだが。生理さえ、あがってしまえば勝ったようなものである。
「そうそう、ごめんね妖精はラブジュースの栄養がないと死んでしまうんだ」
「が……がんばります」
 死ぬという言葉をきいて、責任の重大さに打たれる美優。
 さっそくと、率先して服を脱ぎ捨ててかかる。
「あーそんなに、必死にやらなくてもいいよ」
 気合をいれて、蟹股体勢になった美優にあきれて声をかける。
「えー、そうなんですか」
「最初はゆっくりとソフトに、そして気分が高まってきたら一気にというのがオナニーの基本なんだ」
「基本、オナニー?」
「旧約聖書のオナンという人が語源でね、女だとオマンコを擦ってイクことだよ」
 聖書という話を聞いて、もっともらしい話だとほうほうと頷く美優。
 ま、嘘はいってない。
「とにかく、蟹股にならなくてもいい……あー風呂場にもいかなくてもいいから。ベットとか、ソファーとかゆったり出来る場所で寝ながらするのが一番いいんだよ。リラックスリラックス」
 右往左往している美優を、ベットへと誘う河田。姿が見えないと、全部声で指示しないといけないから大変だ。
 ベットに寝かせると、手取り足取りゆっくりとオナニーさせる。
 もう自分が、全部やってぐっちょぐちょにしてやりたいが、そこは我慢だ。
 もうぼくは童貞じゃないんだ、お兄さんなんだからなと自重する。
 いくら巨乳でも、美優の印象は手折れてしまう花のようにもろく感じる。吉河佐江子のような、完全に成熟した女性と比べてしまうと、無理したらすぐ壊れてしまうんじゃないかと怖くなるのだ。
 美優の無知につけこんで酷いことをやっている河田だが、そういう勝手な一方的な愛情も同時に持っている。いやそれすらも、美優のやさしさに触れ合うことで生まれたというべきか。
 河田が自分で思っているのとは別の意味で、少しだけ人間的成長があったのはたしかだ。
「ふっ……ふっ……やっぱり変な感じです」
「唾をつけたほうがいいよ、ちょっとだけ舐めてあげるね」
「ふにゃ」
 可愛らしい声をあげる美優。でも、顔は真剣でそのオナニーとやらを妖精さんのためにがんばってやろうとしている。
「おっぱいもさわったほうがいいよ、あとでさわってあげるけど今日は自分でやってみて」
 美優は、奇麗な身体なのに、脱ぎっぷりが爽やかなので裸だけでエロくまでいかない。まだ処女だから、女の香りが足りないのかもしれない。
「ふぁいー、こんなかんじかな」
 くにゅっと、左手で乳を持ち上げる美優。エロいというより滑稽かな。
 真剣さが、身体の硬さになってなかなか感じられないもどかしさ。
 生理直後のため、そういう欲求もさほどではないのだろう。
 なあに、開発する時間はゆっくりあるさと河田は思う。
 どのようにしたって
「はっ……ふぅ……あう、こんな感じかなー」
 人間の身体は、いつかは感じるようにできているんだ。
「あっ……あっ……妖精さん、変な感じ来ました」
 手の動きが若干はやくなる。
 カクカクカクと、可愛らしく腰を浮かす美優。
 ねっとりというほどではないが、唾だけの湿り気ではない。ちょびっとずつ、愛液を出してるようだ。
「じゃ、いただきまーす」
 自然と、手をどける美優。身体を弛緩させる。
 そのぱっくりとひらかれた、可愛らしいオマンコにむしゃぶりつく河田。
「ひゃぁ」
 また、いい声をあげてそれが河田を興奮させる。生理中我慢してたのだ、犬のように舐めまわしたって、いいだろう。
 チュッとかクチュっとか、音を立てて舐る河田。
「うっ……妖精さん……はっ、はっ、気持ち……いいかもーしれませんー」
 どっちなんだ、まあちょっとは気持ちいいってとなんだろう。
 ためしに、人差し指を差し入れてみると。
 ツンとしただけで、ピクンと飛び上がって
「妖精さん、痛いですっー」
 そう、なみだ目になる。
 舌は湿り気があるからいいけど、指は早いか。
 指一本でも痛がるのだから、おチンポ様の挿入はまだ無理……だな。
 河田のエロゲ脳に突然。


・無理やり挿入する
・我慢して、挿入は諦める。


 という選択肢が出た。
「救いようのないエロゲ脳だな」
「え、妖精さんなに、エロゲノ?」
「いや、なんでもないこっちのはなし」
 こんなもん、迷わず『我慢して、挿入は諦める』だ。
 頭に、無理やり挿入されて血だらけの壊れた美優を呆然と見下ろす自分のビジョンが見えたが、頭を振って妄想を吹き飛ばす。
 現実は、セーブポイントまで戻るという選択肢はできない。
「正しい選択肢を選び続けるしかないんだ」
 そういって、美優をギュッと抱きしめる。
「はう……どうしたんですか、妖精さん」
「いや、美優ががんばってくれたから、ありがとうって気持ちで」
 そう妖精さんがいってくれたから、自分は正しいことができたのだと、美優も嬉しそうに笑った。
 河田は思う。この笑顔を壊さずに、自分の欲望も満足させて。現実の主人公は、よっぽどエロゲより鬼畜で欲張りだな。
「ハハハ」
「……ふふ」
 なぜだか知らないが、笑いあっていた。
 結局、今日もおチンポ様は、美優のお口で満足してもらうしかなかったわけで。
 昨日よりも、その前よりも、美優はいい顔で
「おいしかったです、おチンポ様おいしいザーメンありがとうございました!」
 おチンポ様にお礼が言えたのだ。


 なんとなく、何も言わずにいちゃいちゃと布団の中でくっつきあっている。
 お風呂とご飯以外は、特に美優にやることはない。河田にも当然のごとくない。
 普段の美優なら、妖精さんと話ができるように童話の本を読んだり
 光の中に見える、妖精さんに話しかけたりいろいろするんだが。
 いま、自分の手の届くところに、ちょっと大きくて臭いけど、妖精さんがいるからそんなことをする必要はないのだ。


「おっぱい、好きなんですね妖精さん」
 中途半端に、不完全燃焼な性欲を河田は、美優の巨乳に向けていた。やや、乱暴に引っ張ったり、乳頭を甘噛みしてみたり。
 さすがに、痛かったら「痛いですぅ」と止めるが、それ以外は美優は何も言わない。
 眠りを妨げられてるわけでもないし、性的な意味合いなどまだ頭で理解できないのだ。こんなに必死なのだから、なにか必要があってのことなのだろうと思っている。
 正直なところ、少しだけ心地よい気もするし、生理のときは痛いときがあるので、そのときを避けてくれた妖精さんに密かに感謝していたりもするのだ。
「ぼくは、ママがいないからおっぱいが恋しいんだよ」
 さっと、適当に言ったつもりが、ずっしりと自分の心に答えた。母親がいないというのは、本当のことだ。河田が小さいときに、離別してそれっきり。
 父親は放任主義だったし、河田の寂しい心を埋めてくれたのはエロゲだけだったのだから、これは性格が歪んでもしょうがない。
 自分が乳に執着するのは、本当に母を求めてなのかもしれない。
「そうなんですかー、妖精さんも寂しいですねぇ」
 美優も、両親が忙しくてほったらかしにされている。小さいころは両親の仲も良くて可愛がってもらってたのに、最近は。人の痛みが分かる子だから、おっぱいにむしゃぶりついている河田の頭を、お母さんのようによしよしと撫でた。
 それにこたえて、チュッチュとおっぱいを吸う河田。もう半ば幼児退行しているのかもしれない。
「どうしたら、おっぱい出るんでしょうね」
 突然、そんなことを言い始めた美優にびっくりした河田。
「出る? ……ああ、母乳のことか」
「こんなに必死に……妖精さんおっぱい飲みたいんですよねー」
 吸うだけじゃなくて、弄りまくってるんだし性的なものだと気付きそうなものだが、それを気がつかないのがこの少女なのだ。美優の心は、妖精さんをなんとか慰めてあげたいという母性で一杯になっていた。
「私、妖精さんのーお母さんになってあげたいですー」
 そりゃあ、妊娠したらお母さんになれるよというのを言いたいのをぐっと堪える河田。冗談を言ってる場合ではない。
 これはチャンスかもしれない。
「そりゃ、おチンポ様に、オマンコの中にザーメンをたくさん注いでもらってたらおっぱい出るようになるよ」
 そんなことをいってみる。
「そうなんですか」
 不思議そうな顔をする美優。彼女にとって、全ての性情報は神秘だ。
 妊娠というリアルな連想ではなくて、ファンタジー的なイメージで解釈しているのかもしれない。
 ファンタジーのイメージなら、河田のほうがもっと凄いのだが。
 すごい勢いで、巨乳から乳を噴出す美優を想像してさらに勃起している。
 危ない危ない、そんな風に母乳はでないから。
「だけど、指入れても痛いぐらいだから、おチンポ様はまだ早すぎるよ」
「ううーそうですね」
 指をいれられたときの、チクっとする痛みを思い出す。おチンポ様を入れるなんて、口でも苦しいのに、臍に突っ込まれるといわれるのと一緒の気分だ。できれば避けたい美優。
「まあ、ゆっくりやろうよ。本当は入るようには出来てるんだけど、最初は痛いから徐々にやっていけばいいよ」
「はいー、痛いのはー怖いですー」
 そういって、嫌々する美優。痛みへの恐怖が、母性に勝ったようだ。
「でも、先っぽだけでも入れば、ザーメンだせるし、オッパイ出るようになるかもね」「あーそうかー」
 美優は、ようやくわかったと納得した顔をした。
「あの私のオマンコに、ザーメン刷り込ませたのは、おっぱいを出して欲しかったからなんですね妖精さん」
 河田も忘れてるようなことを言う美優。これでも、学年十位以内を勉強しなくてもキープしてるのだ。頭はお花畑でも、記憶力は完璧だ。
「そうだっけ……ハハ」
「よーしー、がんばりますー」
 いろいろ妖精さんがしてくるのは、おっぱいを出して欲しいからだと理解した美優。それに嫌悪感はないし、できるなら力になってあげたいと思うのだった。
 でも、できれば痛みのない方法で……。


第八章「妖精との邂逅」
 いよいよ、当初の目標にしていた本丸を攻めると河田正平は意気が揚がっていた。
 まあ、そう意気込んでも、やることは地味である。
 四階の小家美優の部屋に忍び込んでチャンスを待つだけだ。
 十二階の吉河佐江子の部屋に比べて、小家美優の部屋はこじんまりとしている。そうはいっても、並みのホテルのロイヤルスイートぐらいの大きさはある。質でいけば最上級だ。
 別に吉河グループに比べて、小家が貧しいわけではない。美優が二女であることを計算にいれても、むしろ家柄からいえば奈良時代から続く近衛二十三家の一つである小家美優のほうがグレードが高い。
 親が持つ資産だって立派なものだ。部屋が小さいのは、七階から、三階までは、セントイノセント女子高校の学生寮であることを配慮してのことだ。
 学生にそれほどでかい部屋を与えるのはよろしくないという配慮なのだろう。それでも、ロイヤルスイートというのが並の常識では測れないが、そこが上流階級。
 成金であっても、資産家の息子、河田でなかったら威圧されてしまうところだろう

 いちいち材質とか描写していっても空しくなるだけなのでしないが。庶民としては、ティッシュの代わりに高級タオル使い捨てというところが、もういけすかない。どれだけ汚そうが、気がつかないうちに奇麗にされてしまう環境なのだ。
 こんなところに住んでいるお嬢様方の頭が、ちょっとお花畑に飛んだとしてもおかしくないなと河田は思う。彼女たちは生まれたときから白亜の城、絵本の世界に住んでいるお姫様なのだから。
 美優の趣味なのだろう、白一色に統一されていて、目立つものというと、ベットの脇に並べられているお人形の山ぐらいのもの。わりと、シンプルだ。家具にこだわりはないらしい。
 お人形は、動物や妖精、あるいは人間を象ったもの。当然奇麗にされてはいるが、古いものには綻びが見え出している人形もある。むかしから、大事にしている人形を捨てられないという少女趣味だろうか。美優ならありえる。
 本棚を調べると、まともな本は古ぼけた聖書一冊で、あとは童話や昔話の本や、絵本まで大事にしまってあるらしい。きっと、庶民の生活が分からないから、小説とか漫画を読んでも理解できないのだろう。
 調べによると、それでも学業の成績は良いらしいのだ。特進科に在籍して好成績をキープしているとのこと。普通科ならともかく、特進クラスは寄付や家柄で在籍できる場所ではない。
 そして一度耳にすれば、使用人などの人名を忘れない記憶力。ただ、思考能力や世界観がお花畑なだけで、土台の頭は優秀なのだろう。
 美貌とぼんやり、優秀さとお花畑が入り混じったまことアンバランスな少女。
 お約束で脱衣所に進もうとしていた河田は、だから音もなく彼女が入ってきたことに驚愕して尻餅をついた。
 しまったと、心の中で思った。いくら床が柔らかいといっても、デブの河田が転げたのだからガタっと不審な音がしてしまった。
「……」
 ぽーと、目の前の空間に目を凝らす美優。まったく見えないが、その先には透明の河田が尻餅をついている。
「……妖精さん?」
 あの学園での、驚愕と恐怖と安堵が蘇る。彼女がお花畑の住人で、本当に助かった。それと、同時に何か河田の中でアイディアが閃いた。
 彼女が、非現実的なものを信望しているとすると、それを何かに利用できないだろうか。河田の物音と気配を、妖精のものだと思ったのか。
 なにやらベットの隅の妖精の人形に、小さい声で話しかけている。彼女の脳内に入っている世界観は、きっとこの本棚そのものに違いない。
 童話とか、絵本とかまったく興味が湧かない分野だったが、その全てを今晩中に読破することに河田は決めた。
 朝までかかって全て読破して、冷蔵庫のモノを食い散らかして寝たら、もう夕方。もうすぐ、美優が帰ってくる。

「妖精さん?」
 気配を隠そうともしないので、昨日のこともあって河田がいると分かったようだ。
「美優ちゃん、フェアリーランドが大変なんだ」
 そうなるべく声を変えていってみる。
 妖精の人形をガシっと掴む美優。
「どうしたのー、大丈夫」
 まるで、子供だ。おぼこっていうのだったかなこういうのは。
「変な声、まるでおじさんみたいな声だよ妖精さん」
 そうやって人形にむかっていう美優。
「ゲホゲホ……いや、魔法で声だけ届けてるから濁って聞こえるんだよ」
 うまく騙せたかな。頭は幼稚園レベルなのに、勘は鋭いから困る。
「そう……なんだ、何か困ったことがあったの、助けて欲しいの!?」
「そうなんだ、助けて欲しいんだよ」
 絵本にはこういうシチュエーションで少年少女が活躍する話が多い。
「わかった、なんでもするよ。私にできることなら……」
 さーて何をさせてやろうか。
「まず、裸になってほしいんだ」
 お安い御用とばかりに、すぐに制服を脱いで裸になる美優。吹き飛ぶ、ブラとパンティーに形のよいおっぱいが揺れる。色は白じゃなくて紫だった。意外だな。
 貴人は、裸を恥かしがらないというが、そういうものなのかな。
 あまりの平然とした脱ぎっぷりに、美優を辱めてやりたいという気持ちがムクムクと起き上がった。
「ああ、美優ちゃん……無駄毛があるね」
「無駄毛?」
 無駄毛なんて聞いたことがないのだろうか。美優は予想通り体毛が薄いタイプだったが、パイパンというわけではないので、腋毛も股毛もボウボウに生やしていた。
 それでも、薄っすらと下地が見えるぐらい薄いものだった。
 お嬢様に、無駄毛処理も教えないなんて教育係はなにやってるんだ。
「脇と、股のところに毛が生えてるでしょ」
「ああ……生えてるね。だめなの」
「だめじゃないけど、子供には生えてないでしょ」
「うーん、そうだね中学ぐらいから生えてきたんだけどー」
「大人になると、フェアリーランドに、魔法が届かないから。無駄毛は剃ってほしいんだよね。剃刀あるかな」
「え……お風呂場にならあるかも」
「じゃ、お風呂場にいこうよ」
 剃刀なんて普段使ってないのだろう。美優と透明化している河田はお風呂場に移動した。
 美優は、ごそごそと備え付けてある化粧品の棚を漁って、剃刀とシェービングクリームを取り出した。
 使わなくても、一通り用意されているわけだ。
「あったよ」
「じゃ、毛が部屋に落ちるといけないからお風呂場で剃ろうね」
「あの、脇だけじゃなくて……お股も剃るの」
「子供はつるつるでしょ!」
「……わかった」
 毛は薄いほうなので、さっさと剃ってしまう美優。これで、フランス人と化した脇も奇麗に純和風になったし、つるつるオマンコになったわけだ。
 美優は、顔や雰囲気は小柄で可愛らしいけど胸と尻はグラマラスで、女を感じさせる。つるつるになったオマンコはというと、見事に高校生らしく若々しくも、成熟した女のものだった。少なくとも外見は。
 ロリータ的な縦筋だったらどうしようかと思ったが、これはいけそうだ。
 それでも成熟していながら、未使用のピンクの襞は、まったく無垢を感じさせた。
「じゃ、蟹股になって、おまんこを開いてみて」
「え、妖精さん。おまんこってなに……」
「ほら、お股のおしっこの穴があるでしょ。お尻じゃないほう。そこのビラビラを開くんだよ」
「子供のころ、家政婦さんとかに大事なところだから、奇麗にする以外では、触らないようにっていわれたんだけど……」
「そうだね女の子にとっては大事なところだよ、でもだからこそ、魔法を使うのに必要なんだ」
 なんか、考え込んでたが。納得したらしく、分かったといって蟹股になって。ビラビラを押えるようにして、開いた。
「ちょっと、力が弱いかな。もっとビラビラを、ちゃんと手で握って中の穴が見えるようにしっかり開いてね」
「うう……なんか恥かしいー」
「それで、おーまんこひーらいたーって言って」
 ビラビラに添えたても話して
「ええ!」
 驚いて声をしたほう、つまり正面の河田に抗議の眼を向ける。
「そんな、恥かしいこと」
「呪文なんだよ、発動させるには犠牲がつきもので、恥かしくないと呪文が届かないんだ」
 ううっと、美優は可愛い目を潤ませた。美優の愛読書であるらしい『フェアリーテール』シリーズには、犠牲によって人間が魔法を使うという話もあるから美優の心に、犠牲という言葉は届いたようだ。
「ぉー……らいた」
 美優は精一杯という感じで、小さい声をで言った。
「もっと、ちゃんと開いて! 声が大きくないと魔法が届かないよ」
 なんどか、叱責してようやく。
「おーまんこ……ひらいたー」
 そう言ってくれた。この言葉の卑猥さは、美優にはまだ理解できない。彼女が感じた羞恥は、ただ裸になって子供っぽい仕草で変なことをするのが恥かしいって恥かしさだった。
「よしー、じゃあその場でおしっこしてね」
「ええー、お風呂場でおしっこなんて……できないー!」
 今度は、完全拒否。叱責の効果があったのか、オマンコを開いた形は保っているが、美優の倫理観には昔の教育係の躾がちゃんと生きていて、そういう下品な行動にはかなりの制限があるのだ。
 さて、このお嬢様フィールドをどう切り崩すか。
 ここで河田が打った一手は、ずばり妖精の危機!
「美優ちゃん、実はフェアリーランドで一ヶ月も雨が降ってないんだよ」
「ええ!」
「日照りが続いて、作物が枯れてみんな餓死しかかってるんだ」
「そんな……」
「美優ちゃんが、ここでおしっこしてくれたら、フェアリーランドに雨が降るんだ」
「そうなんだ……」
 美優の頭の中は、困った妖精さんで一杯になった。彼女の弱点である妖精を人質にとった、卑劣かつ的確な一手に、見事に美優の構えは陥落。さすがは、変態界の羽生と言われた名指し手、河田である。
「だから、お願い」
「わかった、助けてあげるね」
「ああ、急に雨が降るとびっくりするから、おしっこ行きますって叫んでね」
「わかった……うん、おしっこいきます!」
 じゃばじゃばと、まるで雨のように降り注ぐ黄金水。
 まるで、それは天からのめぐみの雨のように、妖精界を潤しましたとさ。
 ちょっと、手で汲んで飲んでみた。
「やっぱ、苦くてしょっぱいな」
「え?」
「いや、なんでもない。ありがとう、みんな雨が降ったってよろこんでるよ」
「よかったー」
 そういって、立ち上がろうとする美優。
「ああ、ちょっとまだそのままでいてね」
「え……どうして」
「実は、日照りだけじゃなくて肥料不足で畑が……」
 そこまでいうと、さすがに美優は理解したのか
「だめ! それは絶対にだめ!」
 そういい始めた。
「美優ちゃん……作物が育たないと妖精さんたちが死んじゃうよ」
 美優はぶわっと涙を溜めて、それが零れ落ちた。
「ちょっとだけ質問してもいい」
 おわ、質問ときたかとびっくりする河田。
「皇女様のお城の奥に隠されてる一番の宝物はなーんだ」
 これは……予習しておいてよかった。そう河田は胸をなでおろす。
「昔助けてくれた、人間の少年の優しい心だよ」
「疑ってごめんなさい……もしかしたら悪い妖精さんの悪戯かと思って」
 敵対する悪い妖精さんは、皇女の城に入れないという設定なのだ。
「いや、疑うのも無理はないよ。ごめんね、無理なこと言って」
「ううん、妖精さんたちに、いっぱいいっぱい勇気をもらったから、私は助けたいの」  そういって、涙を拭いてきっとした顔で美優はもとの蟹股にもどった。
「じゃあ、こんどは手で肛門を全力で開いて、美優おうんこします!って叫んでからうんこを出して」
「ええ、名前まで……」
「疑ったから、魔法の力が弱まったんだよ。だからもっと恥かしくないとだめになってしまったんだ、ごめん」
「ううん、私が悪いの。いうよ……美優おうんこします! ……ううんっ」
 ブリブリっと、音がして健康そうな、やわらかめのうんこがお尻から姿を現す。
 河田にスカトロの趣味はないが、美少女が風呂場でピンクの菊の門を見せ付けるようにうんこをひねり出している姿は、股間にくるものがある。
 美優のおまんこ近くで、必死にカウパー垂らしながらチンコを擦ってみる。
 美優が「ううんー」とうんこを出し切ると同時に

 ドピュドピュドピュドピュー!

 河田は、美優の無垢なオマンコに向かって白濁液を発射した。

 精液をオマンコにべっとりつけられたことは、うんこをするのに必死でわからなかったようだ。
「でたよー、これでよかったかなー」
「ありがとう美優ちゃん、これで救われたよ!」
「よかった……」
 さっきの恥かしい顔もどこへやら、妖精の世界を救えたという満足で一杯になる美優だった。
 ほどなくして、満足も覚めてきて、美優が出したうんこでもやっぱり臭くもあり、ぷーんと臭うその独特の匂いは、河田と美優の心を冷静にさせた。
「あれ、お股の周りに白いのがついてるーねばねばー」
 美優がザーメンが付着しているのに気がついたようだ。
「ああ、その白いのはザーメンといって魔法のお薬だよ。さっき、無理やりオマンコを開いてもらって、傷ついたかもしれないから、オマンコによーくさすっておいて」
 いわれたように、美優がその白い液を穢れなき恥丘に満遍なく塗りつける。
「ああ、ちゃんとビラビラを開いて中の穴にいれるんだよ。おしっこの穴じゃなくて、奥に膜が邪魔かもしれないけど、もう一つの穴があるでしょそっちのほうになるべくいれてね」
 処女の美優に、ザーメンを自分の膣に入れさせるという行為もそれはそれで興奮するものだ。
 美優は素直にいわれたとおりに、中の穴に手をかけて、痛っって顔をする。
「あ、なんか痛かった?」
「痛いってほどじゃないんだけど、あんまり触ったことなかったから刺激が強すぎるのかも」
「でも、貴重なお薬だからなるべくがんばってそそぎこんでおいてね」
 そういわれて、素直に美優は重力の落下に従って落ちようとする精液を、自分のオマンコの小陰唇に刷り込んでいく。それをみて、河田は漲ってきた。
「そうだ、オマンコの中に刷り込みながら魔法の呪文を唱えてね」
「どんな?」
「河田正平くんの子供を妊娠したいっていうの」
「河田……妊娠?」
「河田正平くんってのは、君の未来の王子様だよ。オマンコが子供を生むための大事な器官だってことは知ってるよね」
「え……いや、大事なのは知ってるけど、子供?」
「性教育受けてないのか、美優ちゃん」
 さすがに、これには河田も呆れ気味だ。
「性教育ってなにー」
 箱入り娘の弊害ってのもあるかも、たとえば悪い妖精に騙されたりとか。
「性教育って……つまり、いま美優ちゃんがさすってるオマンコは、子供を生むときに子供が出てくる大事なところなんだよ」
「そうなの……」
「おしっこの穴と、もう一つ穴があるでしょ、いま触ってるとこ」
「うん」
「オマンコすると、そこの奥底の空間で、子供ができるんだよ。美優ちゃんも、お母さんからそうやって生まれてきたんだ」
「そうなんだ、子供……」
「いい子供を生みたいでしょ、だからおまじない。オマンコしたいーオマンコしたいーって言ってみて」
「さっきとセリフが違う」
「いいから、繰り返して」
「オマンコしたいー、オマンコしたいー?」
 半信半疑で復唱する美優。
「もっと必死に、ザーメンを塗りこむ速度をあげて」
「オマンコしたいー! オマンコしたいー!」
 セリフをいう速度もあがってきていい感じ。
 変なセリフを言わされるのにも、慣れてきたようだ。
 意味が分かってないから、さほど恥かしさもない。
 掛け声のノリで、オマンコにザーメンを刷り込む手にも力がはいったようだ。
 しばらくそれをノリよく繰り返していると、急に黙り込んで下を向いた。
「どうしたの?」
「なんか、お股が熱くて……変な感じ……」
 子供っぽいが、美優だって身体は立派な高校生なのだ。したことがないとはいえ、そんだけ擦ってたらオナニーと一緒だし、かすかな痛みと共に疼きを感じてもしかたがないだろう。
 美優の初めての性の目覚めを観察できるなんて、これはいい。
「ぜんぜん変なことじゃないよ、魔法の力も強まるし、どんどん擦って」
「うんーそうなのーじゃあ、そうする……変なの」
 いわれるままに、さらに股を擦る。
「んっ……んっ……やぁ……なんか」
 ザーメンだけじゃなくて、女の子の汁が出てきたようだ。
 初めての愛液が垂れてしまうのはもったいないと思う。
「ふぁー、あぁ……なにこれ、体が勝手に動く……あ!」
 そういううちに、腰をふりながらクックックっと軽くいってしまった。
「……ふぇ」
 くたっとなってしまう美優。
「美優ちゃん、ちょっとオマンコから手を離してじっとしててね」
「え……きゃ!」
 自分のザーメンも結構流れてしまったみたいだし、まざっているけど舐めてやろう。「おいしい……」
「なに、何かに舐められた!」
 そういって、ぐったりした身体を起こして、慌てる美優。
「大丈夫。美優ちゃんの魔法エネルギーをもらったんだよ」
「魔法エネルギー」
「そう、女の子のオマンコはこすると、ラブジュースという魔法の液がでるのさ。これがぼくたち妖精には、栄養なんだ」
「そうなんだ……」
 また妖精の役に立てたということで、納得する美優。
「今日からぼくらのために、一杯魔法の液を出してね」
「うん、わかった……さっきちょっとだけ一瞬気持ちよかったし」
「その、気持ちいいのはイクっていうことなんだよ」
「イク?」
「そう、イクとラブジュースが一杯出るから、なるべくイクようにしてね」
「わかった、がんばる……」
 そういって、全裸で決意を固める美優。
 さて、最後のキメだ。
「じゃ、今日最後のお願いを聞いてもらっていいかなあ」
「なに」
「ぼくと直接触れ合えるように、さっきのザーメンを飲んで美優ちゃんの身体に魔法の力を染み込ませてほしいんだ」
「飲むと、妖精さんと触れ合えるようになるの」
「そうなんだ」
「でも、さっきのザーメンはながれちゃったから」
 愛液をだしたこともあるのだろうが、射精したザーメンはほとんどが排水溝の中に消えてしまっている。
 指についた愛液混じりのザーメンを思わず舐める美優。
「苦い……」
 反射的に唾を吐いた。
「そんな少量のザーメンじゃ駄目だよ」
「じゃどうしようか……」
 悲嘆にくれる美優。去来する思いは、もしかするとまたおしっこしてうんこしないといけないのかというなさけないものである。
「おチンポ様にお願いしないといけないね」
「おチンポ様?」
「ザーメンという液を出してくれる、ありがたい肉の棒なんだけどね」
「肉の棒」
「形状はソーセージみたいなものだよ、大事なものだから噛んじゃだめで、必死に舐めているとザーメンが飛び出してくるんだよ」
「はぁ……」
 あとは、舐めさせるだけだ。
「おチンポ様が、口の中に入ってきてくれやすいようにしゃがんでごらん。そして、おチンポ様、ザーメンを飲ませてくださいってお願いして」
 わけもわからず、しゃがみこんだ美優。
「おチンポ様……ザーメンを……のませてください?」
 もう辛抱たまらなかった河田は、チンコを美優の小さな口にねじ込んだ。
「ふぎゅーふぁみ!?」(なに!?)
「絶対に噛んじゃだめだからね……ハァハァ」
 そういって、ピストンを繰り返す。
「ふぁい」(はい)
 素直に口内を犯すチンコを受け入れる美優。
「アイスクリームを舐めるように、吸い付いてくれてもいい」
「ふぁい……ふぐ」
 いわれたとおりに、舐めて吸い付く美優。
「もっと、愛撫して。愛するように舐めて、ザーメン頂戴って気持ちでちゅっちゅと吸い付くの赤ちゃんがオッパイを吸うみたいに」
「ふぁい……」
 注文の激しい料理店だ、叩きつけられる河田からの言葉にしだいにうまく嘗め回すようになる美優。
 う、カウパーがでてきた。
「どう、おいしい」
「まじゅいでしゅ」(まずいです)
 素直に、答える美優。
「うそでも、おいしいっていわないとおチンポ様が怒っていつまでたっても終わらないよ」
「ふぁい……おいひーでふ」(おいしいです)
「よろしい、ほらカウパーを吸ってくれてるから効果がでてきたよ」
 そうやって、自分の手で美優の手を触ってやる。そして頭をなでてやる河田。
「ふぁ……ひょうへいさんのふぇだ」(妖精さんの手だ)
 美優の暖かい手が、柔らかい髪の肌触りが、さらにおチンポ様を勃起させる。
「ふぁ! ふぉんなとこふぁらわないで」(そんなとこ、さわらないで)
 オッパイをもみ始める、妖精の手。
「ごめんね、でも触らせてこの方がザーメンが出やすいんだ」
「ふゃ……ふぉうがないでふ」(しょうがないです)
 初めて触るおっぱいの感触におチンコ様、大暴走です。
「そこふぁ……ふぁめ!」(そこはだめ)
 妖精の手は、重点的に乳頭を攻めてます。
 どうも、オマンコよりもおっぱいのほうに嫌らしさを感じている美優らしかった。
 パイズリも試したいが、まあ機会はいつでもあるか。いまはおチンポ様が限界を迎えてしまっている。
「よし、よく耐えてくれたね。ザーメン出すから、ちゃんと最後の一滴まで飲んでね」「ふぁい」

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

「お薬だから、苦くても我慢して全部飲むんだよ。吸い付いて最後の一滴まで飲み干してね」
 無言で喉をコクコクと鳴らして、生臭くて慣れない粘液を涙を堪えて飲み込んでいく美優。まさに、一番嫌いな漢方の薬を飲まされる時みたいだなと美優は思った。
「ふぅ……」
 極度の快楽で最高のため息をつく河田。歯が浮くようなファンタジーなセリフを演技した甲斐があった。
 チュッチュと最後まで飲んでしまう美優。吐き出せないから、もうさっさと唾といっしょに飲み込んでしまって、口の中を奇麗にしてしまうに限る。
「さあ、飲み込んで舐めて奇麗にしたら、おチンポ様にザーメンありがとうございました、おいしかったですってちゃんとお礼をいって」
 露骨に顔を顰めて、でも妖精さんのいうことだからとしかたなく復唱の美優。
「……おいしかったです……おチンポ様ザーメンありがとうございました」
「ちゃんと言えたね、偉かったね」
「はい……」
 これで妖精さんと触れ合えるようになったのだが、妖精さんの手がなんか普通の人間の手みたいで、節くれだってて、ぜんぜんファンタジーじゃなくていまいち気落ちする美優だった。
 そんな美優の落ち込みにも、気がつかず大満足の河田。
「じゃ、今日はこれでおしまいだから寝る前にお風呂で体をきれいにしてね」
「はーい」
 気がつくと、さっき自分がしたうんこが空中に飛んでいく。
 ただ、おかしなモノが残ると怪しまれてはマズイので河田がトイレに捨てにいっただけなのだが、空中に浮かぶものをみて、ああやっぱり魔法だと納得する美優は、さっき苦しかった一切を割り切って。
「今日も、いいことをした」
 そういう笑顔で、そのまま身体を清掃してお風呂に入るのだった。
 さっきお薬だって言われたけど、無意識的に必死に口を濯いで、お股のところもいつもより必死に洗う美優だった。

 美優の夜は早い、今日は順番が逆になってしまったが、お風呂から上がってご飯を食べたら後は、歯を磨いて夜は速攻で寝るだけなのだ。育ち盛りは睡眠が一番大切なのである。
 寝巻きに着替えて、欠伸をする美優に空中から声がかかる。
「あーだめだよ、寝巻きなんか着ちゃ」
「えー、いや妖精さん? もう寝るから」
「これから、魔法の力を溜めるためにぼくと裸で抱き合って寝るんだよ」
「え……そうなの」
 突拍子もない話に、唖然とする美優。
「さあ、脱いで脱いでお布団にいこう」
 そうやって、ぐずぐずと寝巻きを脱ぐ美優を手伝って、抱えるように普通の人間なら十人は一遍に寝れそうな天蓋ベットに飛び込む、美優と河田。
 薄手の絹とカシミヤを織り込んだ毛布と一緒に、裸の美優を抱きしめる河田。
 そんな河田に、美優はちょっとためらうように……だけどきっぱりという。
「妖精さん、お風呂入った? ちょっと……その、ごめんなさい臭いかなー」
「ああ、臭いはこれは体臭じゃなくてね……」
 どうすりゃいいんだ! 一応、河田だって女の子と寝るんだから、気にして美優が風呂からあがったあと、食事をしてる間に必死になって身体を洗って、海水かぶって透明になってきたのだ。
 風呂上りだというのにデブオタの臭いは染み付いてとれないのか。
「……魔法の副作用なんだ。しかたないの」
 そう言い訳してみたが、誤魔化せないだろうなと開き直る。
「臭いっていうと、魔法が解けちゃうから、無理でもいい臭いって言って」
「うん……しょうがないんだね、わかったいい臭い」
「顔が、しかめっつらだよ。笑顔で本当にいい臭いだと思っていうの」
「わかった、いい臭い」
 笑顔が無理して引きつっているが、まあなんでもそのうちなれるものだろう。美優がそれで、納得してくれるならなんとでもなるさ。
 こわごわという感じで、美優はちょうど前にあった河田の三段腹から、背中にかけての肉の塊を触る。
「うあー、妖精さん、女の人? これ胸?」
 自分が巨乳なので、美優はこのタルタルの脂肪が胸かと思ったのだ。
「いや、お腹に背中だよ……」
「そう……なんだ」
 そのまま、顔を触ってみる美優。河田は、されるままになってる。
「顔……うーん」
 お肉がパンパンで、肌触りもあんまりよくない。
 学園の用務員の三鬼さんの手がこんな感じだったなあと美優は思い出す。だからといって、三鬼はいい人で美優は大好きなのだから……。
「それも魔法の副作用で、そういう感じに触られるようになってるんだ」
「そうなんだ……苦しくない?」
 美優は、なんだか河田の身体がパンパンで苦しそうに思ったのだ。もとからの姿とは違うというのなら、絵本に出てくる小さい妖精が魔法で呪いをかけられて巨大になったみたいな、そういうイメージで苦しそうだと思ったのだ。
「ううん、苦しいのは大丈夫だよ」
「そう……痛くもないのね」
「そうだね、美優ちゃんが、これで嫌じゃないなら大丈夫」
「うん、嫌じゃないよ。大丈夫だからね」
 美優は、透明な河田のごわごわの髪を、ごしごしと撫でてやる。まるで、野良犬を撫でてるみたいだなと美優は思ったけど、そう考えると悪いものでもない。臭いだって、なれるはずだ。臭くない、汚くないと美優は思うようにした。
「ありがとう……」
 河田は、美優の心の優しさに触れて、本当に泣きそうになった。
 ちょっと電波で、そこにつけこんだんだけど、酷いことをしてしまったかもしれないと、河田は悔やむ。
 それで、全てを止めるような善人ではないが、少なくとも今日は大人しく抱きしめるだけにして、この子を大事にして寝ようと思った。
「じゃ、寝よう美優ちゃん」
「うん、寝よう……ふぁー、私眠くて」
 この時間は、もうおねむの時間なのだ。

 ……五分後……

「妖精さん……オッパイ吸わないでー、眠れないから」
「ごめん……」
 やっぱり、感動より性欲が勝ってしまう河田だった。
 そうして、そのまま河田は美優に抱きついて眠った。
 夜中に、美優が薄っすらと涙を浮かべながら。
「お父さん……」
 などと、可愛い寝言をつぶやいたので、河田は溜まらずに。
 寝ている美優の口を使って、顔全体に精子をぶちまけてしまった。
第七章「美優の善意」
 もう半年以上も前のことだ。
 河田は、変質者仲間たちと共にセントイノセント女子高に忍び込んでいた。
 お嬢様学校で、しかも女子高。警戒は甘いという予測。
 だが考えていたより、警備までは甘くなかったのだ。

 ウィーンウィーンウィーン!

 カメラは殺してあったが、二重警報とは!
 警報と共に、学園警備が動き始めていた。学内にいる生徒が巻き添えになるのを避けるため、猟犬や飛び道具は使われないはず。逃げる時の鉄則で、蜘蛛の子を散らすように、バラバラに逃げる。
 お互いハンドルネームしか知らない変態仲間だから、誰か捕まって、自白剤を使われようが拷問を受けようが、仲間のことはわかりっこない。むしろ、誰か捕まってくれればその間に自分が逃げられる。
 運の悪いことに、仲間のうちで河田が一番運動神経が悪かった。
「ハァハァハァ……」
 河田は、足が動かずに頭ばかりが回転する。仲間は、もうとっくに外に逃げ出しただろう。なんて敷地の広い学校だ、河田の足ではとても塀を越えられまい。
 河田の目の前に、小さな森への小道が見えていた。
 学園の中に森って……まあ、誰も近づかないだろうし、姿を隠せるかもしれない。しらみつぶしにされたら、終りかもしれないが。このままだとどっちにしても終わりだし。
 そうして、森の中に足を踏み入れた時。河田は、彼女を見つけた。

 学園のなかの小さな森の陽だまりで座り込むその少女は、まるで不思議の国からやってきたニンフのごとき神秘的な印象を与えた。
 セントイノセント女子高校特進科一年二組、小家美優。
 あとで、調べて彼女の経歴と名前を知るが、この時の河田は何も知らない。
 某有名服飾デザイナーに作らせた、この学園の制服。白と青を基調とした控えめなデザインは機能美にあふれ、それでいて不思議と気品を感じさせる。高貴な紫のスカーフがアクセントだ。
 不思議そうな顔で河田を見上げる美優の相貌は、そんな制服の助けなどいらない。
 怪しげな男が来たというのに、焦るそぶりも逃げるそぶりもない。
 河田はというと、感激のあまり固まってしまった。
「可愛い……」
 恐怖あまりではない。感激のあまり、なのだ。
 小家美優の妖精のような白い肌、軽く束ねただけなのに奇麗にまとまった髪は、肩へと流れている。神秘的な雰囲気。そして、その雰囲気に逆らうような大きな胸。だが、ゆったりとした美優の立ち居振る舞いには、その胸の大きさも似つかわしいかもしれない。その、微妙なアンバランスで成り立っている奇跡の結晶に、河田は眼を奪われた。
 ちょうど、森の真ん中で影になっているとはいえ、大きな声一つ出されたら、人が飛んでくるだろう。
 この子が、一声あげれば、哀れ河田は警備へと引き渡されるのである。
 それでもよかった。
「このような、美の女神に通報されて捕まるなら」
 悔いなどない。変態一代男、河田正平も男であるのだ。

 ちょっと間をおいて、初めて目の前の河田に気がついたというように、美優は口を開いた。
「あれ……おじさんはどなたですか」
 遠くから、緊急警報が聞こえる。それと、あわせて考えるということはしないらしい。
 この反応の鈍さ、お嬢様育ちにしても――巨乳には天然が多いという俗説を信じたくなった。
 美優の問いには答えずに、河田は質問で返す。
「あなたは、こんな森の中で何をなされていたんですか」
 そんな質問している場合ではなく、すぐ逃げないといけないのに。美優と少しでも長く話したい思いが尽きない。
「ああ……わたし」
 そういって、顔をほころばせる美優。
「森の妖精さんと話をしていたの、ほら」
 そういって、美優が木漏れ日の光に手を伸ばすと、森のくぐもった大気はキラキラと煌いて、一瞬本当に妖精が見えた気がした。
 一種の詩的たとえかもしれないが、電波も少し入ってると河田は心にメモした。それも考えようによっては、萌え要素だろう。
「やばい……」
 森の外側から、男たちの声が聞こえてきた。口々に何か叫んでいる。
 河田は焦って、茂みに身を隠した。そして、茂みから。
「すいません、誰も居ないって言ってもらえますか、追われてます」
 そう、一か八か頼んでみた。
「おやすい……ごようですよ」
 そういって、またニッコリと微笑む美優。疑うことを知らないのだ。
 そうこうしているうちに、追っ手の警備員の谷城と用務員の三鬼がやってくる。
「ああ……谷城さん、それに三鬼さん。どうしましたか」
 美優は、天然で妖精と話をしているような女の子だが、学園の下働きの人の名前まできっちり覚えて声をかけるので、とても人気がある。
 おっとりしているけれど、透き通った声で、必要なときには相手より先に声をかけられるのが美優の不思議な特技だ。
 警備員の谷城は、一瞬美優に目礼し、三鬼に視線を向ける。
「小家様、失礼!」
 すぐさま走っていく。警備員の谷城は、とりあえず全ての区域を見回ってしまうつもりなのだろう。後手に回ってしまって、もう追いつかないかもしれないが、一応全箇所確認しておくのは、学園の安全確保のためだ。
 三鬼に視線を向けたのは、お前は小家美優から事情を聞けという合図である。
 お嬢様がたはともかく、鋭敏な使用人しかいない学園内だ。五十代でもう白髪交じりの三鬼だが、全力で走ってきたにもかかわらず。息も切らさず、すっと息を吐くと。
「小家様、怪しい人影を見ませんでしたか」
「いえ……特に。なにかあったんですか」
「何もなかったら、よろしいのですが。賊が……いえ良からぬ輩が侵入したようです」 さっきまで、用務員室で水戸黄門を見ていたので、つい時代劇の用語が出てしまった三鬼だ。美優は、人を油断させる不思議な空気を持っている。
「良からぬ輩……ですか。どのように、良からぬのでしょうねー」
 そういって面白い冗談を聞いたという風に笑う。手ではまだ、光の中の妖精を追っているようだ、美優はのんきなものだ。
 だが、無事だったのだろう。最悪の事態を避けることができて三鬼も一息つく。どっちかというと、美優がではなく犯人がであったりする。もし、とち狂って犯人が人質でも取れば、三鬼でもすぐさま犯人を射殺する。
 そのための銃も、実は密かに携帯している。だがたけ狂っていた昔ならともかく、この歳でもう人など殺したくない三鬼なのだ。
「詳しくは分かりませんが、警報機に引っかかってすぐ逃げてしまったのでしょうね。逃げ足が速いのはこしゃくですが、誘拐などが目的のプロではなく。きっと、デバガメの類でしょう。一年に一度ぐらいあるんですよ、こういうことが」
「そうなんですかー」
 デバガメの意味も分からぬ美優である。
「ええ、あっ警報が止まりましたね。もう大丈夫だと思いますが、念のため学園のほうに戻られてください。先生たちも心配していると思いますから」
「はい、それじゃ……無事にお逃げなさいー」
 そういって、手を天にかざした。
「は、小家様……誰にいってるんですか」
 茂みが、ビクンっと動く。
「森の妖精さんにですー」
 そういって、また美優は無垢な顔をほころばせるのだった。
 いつものことなので、お嬢様にはかないませんとかいって連れ立って去っていく。
 彼女にとっては、別に河田に危害を加えられたわけでもないし、戯れの一日一善のつもりだったのかもしれない。しかし、彼女のかけた小さな善意は、巨大な悪意となってお返しされる運命にある。
第六章「童貞喪失」
 今日も今日とて、佐和子を見つめ続けている。河田、もう三日目になる。風呂場や、台所などで間接的に佐和子に襲い掛かったりはしているのだが、佐和子はまったく気がつかない。
 だが、怖い――寝ているときや、隙があるときは沢山あるのだが、小心者の河田には万が一にもバレルのが怖い。
 考えても見ろ、佐和子の部屋は安心だが、一歩外には鬼の管理人がいるのだ。億が一、バレルようなことがあれば、必ず追い詰められ、河田の友人のように地獄へと送られるだろう。その可能性を考えると、最後の一歩が踏み出せない河田を追い立てたのは、佐和子であった。

 ベットルームで、オナニーを始めたのだ。佐和子とて、女ざかり。淡白なほうだとはいえ、排卵期になれば性感は高まる。彼氏もいない、佐和子は未亡人らしく、吉河誠二郎の遺影を見ながら、オナニーにふける。
 誠二郎は、老境にあっても、いや死ぬ寸前までシモのほうは元気で、若い佐和子を満足させてくれたものだ。
「誠二郎さん、なんで死んじゃったの……うぅ」
 気持ちよいのか、悲しいのか、そういう感極まった気持ちで、一心不乱に自分のオマンコを擦り続ける佐和子は、器具も使わずに、簡単なオナニーで気をやってしまい、ふとんをかぶって寝てしまった。
 まるで娘のようなオナニーだが、女性のオナるシーンなど見たことがない河田は実に興奮した、そしてその興奮に押し立てられるようにして、河田は恐怖心を振り切って佐和子に近づいていった。

 そっと布団を剥ぎ取る。起きない。
 そっと、胸を触る。起きない。
 胸を、ゆっくりと撫でるように回転させる。
 すると、むずがって
「んんっ……」と、佐和子は寝返りを打った。
 それだけで、この広い部屋の壁の端っこまで吹き飛ぶように河田は逃げた。
 河田は姿が見えないというだけで、佐和子に睡眠薬を飲ませているわけでもないのだ。
 いつ起きるか分からない佐和子に対して、臆病すぎるとはいえないだろう。
 性欲と恐怖心の狭間、それでも性欲が勝ったのか。またゆっくりと近づいていった。 優しさではなく、起こさないように布団をかけてやる。
 もちろん、その立派なオッパイは見えるようにしてお腹にだけだ。
 股とオッパイを見比べて、河田はチンコをこすった。
 裸の女を目の前にしたのも、初めての河田だ。
 余談になるが、河田は怖くて風俗にもいったことがない。金はあるのだから、もてなくても金で解決すればいいのに、それすらできないでいる臆病者であるからこそ、こんな能力が与えられたのかもしれない。
 とにかく、むれた女の臭いに、河田は発狂しそうになった。
 恐怖心も忘れて、ついその蒸れたオマンコに指を伸ばす。
 ねちょっとした、感覚が指に届いた。反応はない。
 佐和子はオナニーしたばっかりで、愛液はまだ乾いていなかった。
 その手についた愛液をねぶる河田。
 初めて味わった、女の味だった。決して悪くはない。
 心臓がはじけ飛ぶ勢いで高鳴る。
 そして、その血流は全て股間へと流れ込む。普段は、小さい河田の逸物が、それでも成人男性のものとしては小さいのだが、最大限に膨張していた。
「ああ、入れたい。入れたい」
 河田の頭には、もはやそれしかない。擦るのが普通であった河田だが。生物としての本能が自分のチンポを目の前の穴に挿入することを求めていた。
 この瞬間、先ほどまでの恐怖心は頭になかった。
 冷静な判断力などくそくらえだ、河田は佐和子の股を開いて、オマンコにあてがった。
 河田の逸物は、まるで準備していたかのようなオマンコににゅるっと入り込んで。
 河田は、初めての挿入を果たす。
「んんー」
 佐和子がうなっても、今度はお構いなしに腰をぶつけていく。
 情けないほど、河田の腰が痙攣して踊る。
 そして、その次の瞬間。

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

 河田の逸物が、佐和子の膣内ではじけた。
 見事に、中だしを果たした。
 ドクドクと、佐和子の膣をそして子宮を河田の精液が汚していく。
「あっ……ああ」
 河田は、感極まって思わず涙を流した。いま、童貞を喪失したのだ。
 すべて、精液を出し切ってしまうと。
 河田の頭に冷静さが戻った。俺はなんて危ない真似をやっているのだと!
 すぐさま、河田は腰を引く。垂れ流された精液が、膣からドクドクとあふれでている。慌てて、それをティッシュで拭く。
 しかし、拭いても拭いても、精液はあふれ出してくる。
 いつもオナニーのとき処理している精液の量を考えても、これは多すぎた。
 オナニーのときとは違い、セックスのときはこうなるのだと河田は思った。
 なんとか、ゆっくりと佐和子からなるだけの精液を拭き取ると河田はティッシュをゴミ箱の奥底に入れて、一息ついた。
 とりあえず、とても疲れたのでソファーに横になって眠った。

「ふあーー」
 今日もおはようと、伸びをしてから佐和子は今は亡き旦那の写真に挨拶をする。爽やかな朝だった。なぜか、とてもお腹が充実しているような気がしたが、ややのんきな佐和子は気がつかなかったようだ。
 とりあえず、中出しはしたし、ここでの目的は果たしたと、河田は部屋をあとにすることにした。
 他にもターゲットはいる。またしたくなったら、ここに来ればいい。
 童貞を喪失するとは、こんなに違うものか。河田は、なにか自信のようなものを手に入れたような気がした。
第五章「覗くデブオタ」
「あれ……」
 なんとなく冷蔵庫の食材が減っているような気がする。しかも極端に。
 完全メイド宣言!を売り物にしているフェルリラント内では、自宅を留守にしている間に足りない食材は買い足され、古い食材は処分される。
 頼めば調理も専門の料理人が来てくれる。ただ、佐江子は自分で食材を買って調理するのが好きなので、それを配慮してくれているはずだ。少なくとも、これまで食材が一気に減るなんてことはなかった。
「ま、いいか」
 しかし、のほほんとした性格の佐和子は特に気にしないことにした。自分の今日食べる分は、十分に買ってきたのだ。特に困らないし、こういうこともあるだろう。さっと冷蔵庫に食材を入れてしまうと、寝室にある小さい仏壇の前に行って
「ただいま、誠二郎さん」
 そう小さくつぶやいて、線香あげてチーンと鳴らして手を合わせた。そのときも、自分のベットの端っこに異様な膨らみがあることに、気がつかないどこか抜けている佐江子であった。
 タッタッタと、調理場に駆けていき調理を始める。

 ジャーー

 肉がフライパンの上で焼ける音で、河田は眼をさました。ちょっとの仮眠のつもりが本格的に寝入ってしまったらしい。もう、佐江子も帰ってきているようだ。気が付かれなくて助かった。ごそごそと河田は置きだして様子を見に行くと、ピンクのエプロンをつけた佐和子が調理をしていた。彼女にとっては、ほんの肌着だがエプロンの下の服から下はスリッパまで、見る人が見れば一流ブランドのものであることがわかる。
 ひとりで食べる分には、ほんの少しだけ多く作りすぎてしまう佐江子。そんな料理を横から気がつかれないようにパクパクとつまみ食いをする河田。
「こりゃうまい……」
 野菜を炒める音にまぎれて、河田のつぶやきは届かない。作り置いた、焼肉がちょっと減ってることも佐江子は小首を傾げただけで、気にしなかった。

 一人なのに、妙に几帳面に食事を並べて食べ終える。
「さあ、お風呂に入らなくっちゃ」
 お風呂場に向かうようだ。いよいよだ、そっと河田も追う。
 追った先では、もうすでに佐和子がほとんど脱いでいる。黒いブラジャーに手をかけて、あっけなくプルンと脱いでしまう。
「おおー」
 弾力が、すごい。三十前の身体には見えないなあと思っているうちに、下着もするりと脱いでしまう。シモの毛は、なぜか前は薄くて、尻毛が濃かった。そういうタイプもいるのか。
 アダルトビデオならともかく、生身の女性の身体はあまり見慣れない河田はもうビンビンになっている。見せ付けるわけに脱いでいるわけでもないので、すっとお風呂場のほうに入ってしまう。
「それにしても、黒いパンティーか」
 人妻らしいなあとおもい、脱衣所で裏返して股の部分を確認したりしてみる。それで、やっぱり河田は舐めてみる。
「女の味と匂いだよなあ」
 そうして、気持ちを高めてそっとお風呂場に侵入する。湯船に入るような馬鹿なことをしなければ、ちょっとした庭園のように緑の多い浴場では、ばれる心配はないだろう。
 入ってみると、たとえが悪いが、まるで水に浮いた死体みたいに身体の力を抜いてプクーと浮いていた。お湯に広がる、長い髪が絵に描いたような美しさをかもし出している。あと、やっぱおっぱいでかいよな。
「Eカップは確実にあるな」
 そうやって、胸を鼻息荒く観察されているとも知らず。鼻歌を歌いながら、死体ごっこみたいに仰向けでずっとプクプクと緩やかに動きながら、浮いている佐和子。意外に、子供っぽいが、楽しそうでそれはそれでいい。
「ああ、出そうだな……」
 どうするか、シャンプーにでも。そう思ったとき、ザバっと佐和子が湯船からあがった。また、鼻歌交じりに、髪を洗い出した。
「おお、チャンス」
 佐和子の形のいい乳をマジかで確認して、なめてぇーとか思いながらも、フィニッシュに向けてしごく。うう……

 ドピュドピュドピュ……

 ちょんまげみたいな感じに、後ろから精子をたっぷり髪にふりかけてやった。頭洗ってる途中だし、ぜんぜん気がつかなかったようだ。やがて、髪をお湯で流してそれがいつもの洗い方なのか、上から順番に洗い始めた。
 胸を洗うところや、シモをどれぐらい洗うかなど楽しく拝見させてもらった。


プロフィール

ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する