2ntブログ
E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
幽体離脱体験7
 もう、どのくらいこのサイトを更新してないのだろう。一ヶ月ぐらいかな。
 さて、幽体離脱ではないんだけどリアルで奇妙な夢の話。

 ここ最近不調が続いていて、ふっと倒れるように寝てしまいました。

 夕方、薄暗い草むらを歩いていく。
 小学生の低学年の女の子が、草むらの中でしゃがみこんでいる。
 なぜか、オムツをはいていて、オムツが黄色く湿っていく。
 おしっこをしているのだ。
 夕闇が少し明るくなったように感じた。

 下校中に、少女がおしっこをしていても不思議とは感じない。
 これが夢だからだと気がついたわけではないのだが、現実の感覚から遊離した世界だということは感じ取っていた。
 黄色く湿っているオムツを一目すると、ぼくは歩きして草むらの角を曲がった。
 そこにはまた、今度は小学生の高学年ぐらいの少女が居て、小麦色のお尻を向けておしっこをしているところだった。
 なぜ、小学生がおしっこばかりをしているのだろうとは思ったが、それを不思議とは思わなかった。
 ぼくは、そのちょっと骨ばったつやつやするお尻に手を伸ばして触れてみた。
 女の子の身体がびくっと震えたので、ぼくも驚いてさっさとその場を後にした。

 ただ、それだけの夢。二時間ぐらい眠ったのだろうか、不思議と身体に力が戻ってきて動き出せそうだった。
 復調時に見る治療夢というものだと思った。
 ぼくの趣味が特にロリコンというわけではないのだが、治療夢の場合、複数の少女と水(この場合はおしっこ)のイメージが出てくることが多い。
幽体離脱体験6
 さて、あんまり期待されていないようなこの体験記なんですが、最近また明晰夢を見ようとがんばってみてるので更新してみます。
 エロ小説を書こうとして煮詰まってしまい、脳がもう擦り切れてしまって「ああ、エロいことなんかもう考えたくないし、どんなシチュエーションを見てもエロいなんて思えない」というような霞んだ霧に覆われた状態に落ち込んでしまっても、夢はちゃんと淫夢を見せてくれたりします。
 夢は、人間の通常使う脳力を超えたところで使われているようで、人間の思考力に残された最後のフロンティアなのかもしれません。
 前置きが長くなりましたが、今回のテーマは淫夢です。

 明晰夢は全然見れないのですが、淫夢を何度か見ました。
 これは個人的なことなのか、もしかすると一般的なことなのかは判別つきませんが、二三時間の浅い眠りのときに淫夢を良く見るようです。
 しかも、ものすごく脳がすっきりするというか、ほぼ確実に淫夢を見たあとは、実際に体力が復調したりします。淫夢は独特の治癒能力を持っているのかもしれないと個人的には思っているのですが、夢に関する本をいくらか読んでみても、そういう記述は見当たらないので残念です。

 そういえば、「夢を見る方法」という本に書かれていたのですが、夢を見ている間には、男が陰茎が勃起するように、寝ている間に女性のクリトリスも勃起するらしいです。レム睡眠時に同調して、男女の違いなく、生殖器の覚醒が起きていると考えられています。ここらへん小説のネタにならないかなと漠然と考えているのですが……。

 また話がそれました。
 淫夢は簡単なものが多いので、あんまり長い話にならないのですよね。
 □形の真ん中が大きく開いた巨大なマンションの一室で――柵すらないベランダから見下ろす一望は、胸が熱くなるような夢だからこそ見られる絶景だったのですが、淫夢の話なのではしょります――女の子と、一緒にいました。
 十五、六歳ぐらいの額を大きく開いたストレートの髪をさらりと流してる娘です。活発な印象だけど、年寄りは少し大人びたような顔立ちだった。細かい関係性とか、夢なりにいろいろ設定してあって、こうやって二人で部屋にいるのは二回目だったのですが、そこもはしょります。
 胸が小さめの女の子なので、自分で胸を揉んで大きくしているという話になったのですよ。自分で揉むよりも、ぼくが揉んだほうが効果があるんじゃないかと話をもっていきました。
 やんわりと拒絶されたのですが、これはいけるかもしれないという雰囲気だったのでさらに頼み込みます。むしろ、こっちがすごく揉みたいんだとぶっちゃけて見ます。揉むだけで何もしないからと頼み込みます。
 二人っきりで部屋にいるわけで、前提はできてます。時間をかければなんとかなるもので、じゃあ少しだけということで、シャツの下から手を差し入れてたくし上げるようにして、揉んでいきます。
 形はお椀型で、悪くはないのだけれど、巨乳好きのぼくには少し寂しいぐらいでした。大きさは、たぶん見栄を張ってBカップという程度です。ただ、この娘は身体のスタイルがよかった。
 お腹がペコンとへこんで、少し下げたスカートや下着のお腹の間に隙間ができてるぐらいです。胸に揉み応えがなかったし、乳首もほんのりと小さかったので、ちょっと手持ち無沙汰でお腹をなでてみました。
 脂肪一つついていない、お腹は薄い滑々した肌の下にしなるような腹筋が感じられて硬くてさわり心地がよかったです。
 軽くマッサージをするように、全身の身体の張り触ってたしかめてみたのですが、しなやかです。
 こういうのは、肉体美としては綺麗だと思うのですが、ぽっちゃりめの娘のほうが好きなのです。ぼくの淫夢は、なぜか知らないけれど頑なにぼくのタイプの女の子を出してくれません。まったく、夢作成責任者は何を考えて夢を作っているのだろう。

 ああそうだ、形のよい胸にしてあげるように揉んであげる約束だったと、胸を下から持ち上げるようにして揉む作業に戻ります。ペロンと、胸を出してしまって、小さい乳首も舐めてみます。あんまり立ったという感じもないですが、それでも吸い付くようにしてみる。
 あとは、少し物足りない胸を延々と揉んでいると、女の子はできあがっていました。なんとなく、口が寂しそうだったので確かめるようにキスをしてみると、良さそうなのでもう少し口付けて見る。
 こうなってしまえば、あとは下脱がしてしてしまえばいいのだけど。
 女の子は、処女だったようなのですね。明らかに、これ以上は駄目だという煩悶の様子が表情に見て取れます。つまり力を弱めに押せば、面白いように抵抗してくれる。
 強引に高めて、セックスに持っていくより、するかしないか迷っている煩悶を見ているのが好きなので、パンツはあえて脱がさずにそのまま身体を弄るようにして、遊びました。それで、女の子が焦れてくれれば、それだけで満足できるような気がします。

 そういう中途半端な満足感のまま目を覚ましました。
 すいません、また最後までやらないで起きてしまいました。
 二時間ぐらいしか寝てないのに、目がパッチリと覚めました。気合が入ってます。
 むしろ、淫夢うんぬんより、体力回復効果のほうがありがたいので、ぼくはいまこうやって漠然と100%確実に淫夢を見る方法はないかと思考しているところです。

 少し考え付くものがあるとしたら、夢枕効果ぐらいかなあ……。

 淫夢や幽体離脱に関する情報があれば書き込んでくれると嬉しいです。最近は幽体離脱遊びがネットでも流行ってるので、自由自在にできるよって人もいるかもしれませんね。
 夢をうまく利用できれば、小説にも役に立つのではないかと考えているのですが。
幽体離脱体験5
 記録を調べてみると五ヶ月ぶりの明晰夢。明晰夢という現象があったことも忘れているような時間がたって、久しぶりに夢の中で意識を持って動けたのは嬉しかったのだが。日記を書いているので、特異な夢の記録は軽く書いているので、その影響は少しはあるのかもしれない。
 幽体離脱、ベットから抜け出して魂が自由行動するような強いインスピレーションがあるときと違い、明晰夢というのは、夢を連続で見ているときに、たまたまこれが夢で現実ではないことを気がついて自由に動けるという感覚である。
 二度寝してしまったので、実は詳細には夢の内容を覚えていない。どこかの駅のエントランスから降りてくるあたりで、明晰夢であることに気がついて、それでホームの向こう側の民家に入って見たのはいいけれど、誰も居なくて。慌てて駅のほうに戻ってきて、すこし悪戯してみた程度。

 二人ぐらいの貧乳のお姉さんの胸を服に手をいれて揉んだぐらいのものだった。キヨスクの娘をみたんだけど、おばさんだから止めとこうとか。冷静なのか、テンパってるのか分からないなあ。まあ夢の中での行動だから。
 いい子がいないかと探しているうちに、次第に夢がぼやけてきて。印象的だったのが、壁を叩くと夢が戻るというのが始めて成功したぐらい。
 それも、駅構内に入っていく階段あたりで、力尽きて。身体が動かなくなり、自分の手が少しづつ消えていくのを感じていた。そこで、人を食えばいいというのを思い出したが、もう目の前に居る人は、不明瞭な化け物のような姿になっていて、食うどころではなく目を覚ました。

 鮮明な印象ではなかったので、そのまま寝ぼけてしまって二度寝したので鮮明な印象が消えた。夢の内容を一応記憶していることのほうがすごいぐらいだと。
「催眠術について設定集」
『催眠術、秘匿の原則』

 人を自由に操る技術としての催眠術は、使用者の情報統制下においてのみ、絶対的な優位性を持つ技術として君臨する。
 逆に言えば、催眠術という技術が存在すると分かってしまえば、技術的に対抗する手段は比較的簡単に見出すことができるうえ、当座にも物理的に阻止する方法はいくつでも考えられる。
 つまり、催眠術を使用する組織・人間は、その使用に際して他の人間に知られないように、行動する必要に迫られるのである。

『催眠術の歴史』

 そもそも、人間を自由に操る技術としての催眠術の基礎が作られたのは1920年のドイツにおいてであった。
 それ以前に純医学的に催眠術の効用は確認されていたが、スマートな形として利用できる催眠術の技術が一応の確立を見せて、それがナチスによって政治的経済的に、大衆操作の方法として利用されドイツ第三帝国の成立を見せると、純医学的な催眠術の効用については否定され、表面上にはその研究の道は絶たれた。
 催眠術『秘匿の原則』によって、その技術の有効性が守られる必要があったからである。以後、精神医学や心理療法の領域では「催眠術」はタブーといっていいほど強い偏見をもって否定される状況が現代まで続いている。
 1945年、ナチスドイツがソ連とアメリカによって敗退すると、その高度な催眠術の技術はアメリカとロシアの機関によって二分されて所有されるようになった。

 ロシアのシュルツグラード研究所と、アメリカのテキサス研究所がその中心地である。ロシアにおいては、スターリンが催眠術を軍事技術として独占し、長らくその独裁的手腕を振るうことになる。旧共産圏においては、情報統制はほぼ完全であり、その秘密が外に漏れることはなかった。
 アメリカにおいて、テキサス研究所を母体とするAC財団を通して、政治的経済的に催眠術の研究と利用が進められることになる。超大国アメリカは、高度な催眠術によって支配されることになった。

 ロシアとアメリカを除く地域は、ヤルタの秘密協定で「催眠術の空白地帯」として催眠術の使用が原則的に禁止される。催眠術が両国の政権の成立に利用されすぎたため、もしその秘密が外に漏れれば、両勢力において政権、引いては世界秩序の崩壊が予想されたからである。結果として、高度な催眠術は核技術以上の機密レベルを持って守られ続けることになる。

 1991年、ソビエト社会主義連邦解体。共産党直属の催眠術研究機関であった、シュルツ機関はそのほとんどが、AC財団の支配下に移る。催眠術の技術は、AC財団によって一元管理されることになった。
 1992年、シュルツ機関の残党を率いた男が欧州皇帝を名乗り、催眠術を使って空白地帯であったヨーロッパで複数の政権を支配下に置き、汎ヨーロッパ帝国を築こうとする事件が起こる。あまりにも大規模な行動であったので、AC財団は秘密裏の鎮圧と情報操作に一年を要した。
 この事件の余波で1993年にヨーロッパ連合(EU)が成立する。

 すでに、アメリカ・ロシアの実質的支配権を握り、世界をコントロールしているAC財団は、ヨーロッパにおける事件の反省から世界各国に支社を置き、情報の統制を行うことにした。
 アメリカ・ロシア以外の国には、AC財団の執拗な情報操作をかいくぐって、一部催眠術の情報を掴んでいる国もある。また旧共産圏にはシュルツ機関の研究を引き継ぎ、対催眠術技術(サイコディフェンス)を持つ国があるが、AC財団は現状の維持に努めているため、軋轢は起こっていない。
 2008年現在、内部に不穏な動きはあるもののAC財団をバックにするアメリカによって世界の秩序はゆるやかに保たれているかに見えるのだが……。

『催眠術の隠匿、世論の操作の実際』

 大道芸として催眠術を利用する技術者はほとんどがAC財団の支配下に置かれており、テレビや大道芸で催眠術を「怪しげな術であり手品的なもの」として見せるよう日夜活動している。
 一部、素人芸で催眠術を披露するものも居るが、問題ないものなら放置され、才能の片鱗を見せたものは、協力的であればテキサス研究所が吸収して、反抗的であれば処分される。結果として催眠術は世間的には、なんら効果のない怪しいモノとして認識されている。
 純医術分野においては、その始祖のフロイトから催眠術の効用を否定されていて、各国の学会においても「催眠術」に類する技術については、頭から否定されている。その効用を強く訴えかける研究者は、AC財団からの訪問を受けることになり、協力的であればテキサス研究所が研究者として迎え入れ、反抗的であれば処分される。
 処分について、記憶を入れ替える簡単な手段で処理される。殺害などの最終的手段を取ることは稀である。

 催眠術の漏洩については、起きた段階でインターネットでの情報漏えい(L1)から全国放送での情報漏えい(L5)まで、フォルダ5で構成されたAC財団の対応部隊が、起きた段階で早急に対応する。

…………

 とまあ、大まかにこんな裏設定を考えてみたりしてます。
幽体離脱体験記4 夢中の幽体離脱
 最初に断っておくが、エロ要素はない。だが、ぼくは大変貴重な体験をしたと思う。また別パターンの幽体離脱に恵まれたのは、小説の神がイメージが枯渇して空虚の淵で死なんとするぼくの意識を哀れんでくれたからか。とにかく、いまぼくは興奮している。パソコンをたちあげる間も、どこかにこの記憶が消え去ってしまうのではないかと恐れているぐらいだ。そして、それと同時にこれがまた夢なのではないかと恐れてもいる。だが、そんなわけはあるまい。こうして覚醒してしまえば、覚醒のレベルが違うことは分かる。

 しかし、その恐れはいまもある。なぜなら今から話すできごとは、夢の中で見た明晰夢なのだから。そして、夢は目を覚まして初めて夢だと気がつくのだ。

 夕方、ぼくは疲れきっていてなにもできなかった。書くことはもちろん、本を読むことすらできないのは重症だ。そして、これは覚えていて欲しいのだが明晰夢は夕方訪れることが多い。そう、こんな疲れきっている午後には。

 ベットに横たわりながら、窓から風に吹かれるカーテンを静かに見つめていた。ぼくは風に舞うカーテンの裏側から差し込む光にいつしか祈っていた。ぼくには力がない。どうか、小説を書く力をください。祈りながら、いつしか眠りについた。

 眠ったという意識はなかったから、そこは夢の世界ではあってもぼくにとっては現実だった。いつしか、ぼくは昔の実家へと戻ってきたのだ。そんなに広い家ではない。ぼくには当時、姉がいた。いや、べつにいまもいるにはいるけど。
 姉があいかわらずだらしない格好で、自分の部屋で発泡酒を飲んでいた。ぼくが肉を焼いて、つまみに持ってきて一緒に食った。そして食い終わるころに本当に猛烈な眠気に誘われて、姉のベットで勝手に眠ってしまった。
 深夜の二十三時。ほとんど夜中だ。ぼくが夢と現実(これも夢なのだが)の間をうつらうつらしていると、部屋の電気がいつの間にか消えていた。姉も一緒のベットで寝たのか。なんとなく、足を伸ばして見ると太ももの感触がするので、逆向きになって寝てるのだなと思った。
 何を調子に乗ったのか、ぼくは足の指の先で姉の太ももをぐいぐいと押し付け始めた。普段、さすがにこんなことはしない。夢の中だと若干判断力というものが、曖昧になるようだ。めくれた布団から見えた姉の顔を見ていると、姉であり、姉でないような物体にも思えていた。だが、しっかり姉である姉は自分のベットに闖入してきた上に迷惑行為を繰り返す弟に怒ったのか、出て行ってしまった。たぶん、ぼくの部屋で寝るのだろう。
 ここで初めて、ぼくは姉を追い出して一人になりたかったのだと分かった。そう、あの幽体離脱ができる張り詰めた空気が、インスピレーションが自分のモノになっていたからだ。いまなら出来る。調子に乗って、エロ行為に走りすぎて姉のベットで夢精したらどうしようかとか、そこまで冷静に考えられるほどだった。クールだった。
 そのまま、身体を仰向けにして眠りに入ると、最速のスピードだった五秒で震えがきて身体から幽体離脱した。今思えば、この感覚はリアルじゃないんだよね。本当の幽体離脱の感覚を”夢が真似をした”ものという感じがする。
 とにかく、身体から早く離れなければならない。ぼくは天井から出ようとしたのだが、どうにも出にくい。すると窓からかと思い、窓にいったのだが、ぼくは窓を開けて出るという判断をしなかった。染み出るように、窓の下の壁に身体をすりこませていって、外にでる。浮遊の感覚はほとんどなかった、ぼくは窓の外の瓦をすべり落ちるように、転がっていって。やっぱり地面に落ちた。
 当然のごとく、夜で世界は闇に満ちていて視界が悪い。なぜか、目の前の空き地で子供が遊んでいた。深夜なのに、こどもの日だからか。などと、馬鹿なことを考えていた。子供がなにをやっているのかと、見ているとみんなでボール投げをしている。
 さすがに、子供は対象外。そうそうに立ち去ると、道の表通りまで出た。ぼくはもうこのとき夢の中ということを気がつかずに幽体離脱していたので不思議にも思わなかったのだが、夢の中の実家の光景だった。表通りには、新しくできた小さな電気店に明かりがついていたので、そこに引き寄せられるように入っていく。本当に小さい店だ、個人店舗兼住宅のような。
 もう店に人はいなかったので、住宅に入っていくと息子と父親がチェス盤を睨んでチェスをしていた。母親は、なにか料理をしているようす。一家団欒という暖かい光に包まれていたが、いまのぼくには興味がない。ただ、父親のほうがチェスは優勢だなと思っただけだ。
 壁に時計があったので時刻を確認しておくと、二十三時半だった。夢の中の世界なので説明が複雑だが、ぼくは夢の中で寝入ってから、幽体離脱してここまでくるのにちゃんと三十分ほどの時間経過が確認できたということ。
 また、壁にすり抜けるように外にでていく。そうすると表通りから、下って裏通りに入る。
 裏通りの暗い道、街路灯の明かりがポツポツとあって、あとは民家からの明かりが照らす中を歩いていく。後ろから、茶髪の若い女性が近づいてくるのが見えた。よし、こいつを捕まえてやろう。
 幽体離脱中に人間のエネルギーを食うと、活動時間が長くなるという話をぼくは信じている。食うか襲うか迷った、とりあえず羽交い絞めにして押さえ込むと、女にはぼくが見えてないらしく突然の出来事に泣き叫び始めた。
 やばいな、向こうの道から人が来ている。オカシイ女が発狂しているだけにしか見えないかもしれないが、トラブルは避けたい。女を掴んだまま、ぼくはさらに浮遊して横道にそれていく。
 Cカップぐらいかな、こぶりながら中々良い抱き心地だ。
 横道の向こう側の空き地のT字路に、清楚そうな女子高生がさらに見えた。女を羽交い絞めにしている間に、どんどん向こうにいってしまう。二兎を追うものはともいうし、ここは茶髪にしておくかと、明るい民家の前まで引きずっていって剥くことにした。

 ここでゲームセット。

 襲わずにエネルギーを食うのが正解だったのだなきっと。ぼくは、”実家の姉のベットの中で”半覚醒状態になっている。まだ眠っているのは分かるが、引き戻されたのだということが分かる。
 もう一回再戦できるだろうか、今は夜だ。とりあえずトイレに行こうと思ってトイレに行くとなぜかトイレが修理中になっていた。便器に機械がつっこんであって、使用できなくなっている。
 はは、これは起きたと思って、まだ夢のパターンだなと思った。尿意を感じたので、ぼくはちゃんと身体を覚醒させることにした。そうして、本当に目を覚ましたなと思う。エロ行為はできなかったが、これも貴重な資料。
 窓の外に目を凝らすと、夜中だというのにやっぱり空き地で子供が遊んでいる。ここまでは一緒だったということ。だが、子供たちはボール遊びをしていない。駆け回ったり、縄跳びで遊んだりみんなバラバラなことをやっている。
 やはり明晰夢は現実とは違うと納得していた。とにかく、トイレに行ってから記録しよう。私は、いいネタができたと喜んでトイレにいって。そこで、本当に実家ではなく自分の家のベットの上で目を覚ました。

 つまり、二段覚醒。現実の世界はまだ夕方だった、たぶん一時間か二時間ぐらいしか寝ていない。ぼくは夢の中で寝て明晰夢を見たことに興奮して今の記録を書いている。面白いものになってないとしたら、たぶんぼくの筆力が悪いのだ。ぼくが研究対象にしようとしている明晰夢が、そのまた夢のなかの出来事であったと気がついたとき、まるで出来のいいミステリーを読み終えたような、背中を突かれるような感動を覚えた。
 ぼくの想像力をいつも超えてくる。そう夢は、面白いものなのだ。


プロフィール

ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロ作家になって五年目です。
ボツボツと頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する