終章「イタズラか、犯しか!」 |
今年も、ハロウィンがやってきました。夫婦水入らずの深谷家のリビング。
「あれ、そういやなんか変なカボチャが置いてあったのどうしたの」 茉莉香の夫がそう尋ねます。いつの間にか、忘れていたのですがハロウィンで思い出したのです。 たしかついこの間まで、リビングにデカデカとした顔の割れたカボチャ頭が置いてあったのになくなっていると。 「ああ、あれね……。あれは安産のお守りだったから役割は終わったのよ」 茉莉香は、ほんの少しだけ焦ったように答えます。 でも夫は、そんな茉莉香の様子に気が付かなかったようです。 ふっと気になったことを口にしてみただけで、よく考えるとカボチャなんてどうでもいいことだったからです。 「ふーん安産ねえ、汚いカボチャだと思ってたけど、だったらご利益があったってことかな」 茉莉香の抱く、赤ちゃんの頭を撫でて夫は嬉しそうに笑いました。 まだお猿のような顔をした赤ちゃんは、茉莉香に目元がよく似た女の子でした。 夫はきっとカボチャのことなど、すぐに忘れてしまうでしょう。 茉莉香はそう思いました。しかし、茉莉香にとっては忘れられるものではありません。特にハロウィンの日には、毎年思い出すに違いないのです。 あの一年足らずの日々を……。
※※※
今年のハロウィンは、茉莉香も子ども会に参加しています。赤ちゃんが出来たことで、マンションの子供が居るお母さんのグループに入ることができたからです。 今年も開かれる子ども会のハロウィンのイベント。子どもたちが、色とりどりのモンスターに扮装してやってきます。
トリック・オア・トリート!
お菓子を貰ってホクホク顔で去っていく子供たちを見送って、茉里香はエプロンの裾を払って、ホッと一息つきました。 お菓子を入れていたダンボールは空です。予定していた子どもたちにはみんな配り終えてしまったことを意味しています。 それなのに、ピンポ~ンとチャイムがなりました。 「はーい」 茉莉香は、慌てずいそいそとまた玄関を開きました。 「トリック・オア・トリート!」 茉莉香が玄関の扉を開けると、お化けカボチャのマスクをつけた黒マントの男が立っていました。 野太い声は、どこかで聞き覚えがあります。 まるで、去年を再現したような一幕に、茉莉香はクスクス笑いだしました。 「うふふっ、田中さん今年もそれなんですね」 古くなってしまったカボチャ頭はひび割れています。 「ああ、うん……あの茉莉香さん。トリック・オア・トリート……なんだけどね」 正志は、そう言うと口を噤みました。 「はい、お菓子でしたら田中さんに食べてもらおうと思ってケーキを焼いてあるんですよ」 茉莉香は、そういうとキッチンから袋を持ってきます。中には、先ほど焼いてまだ温かみの残っているフルーツケーキが入っています。 差し出されたお菓子に、正志はしばらく黙りこんでから。 小声で「ありがとう」と呟いて、ケーキを受け取りました。
正志は、今年のハロウィンに賭けていたのです。 もうダメだろう、これは執着だとも自戒しながらも、もし茉莉香がお菓子を用意していなければ、また自分のイタズラを受け入れてくれたら……。 そんな願望を、いえ妄想を抱いていたのです。 でも結果はこれ、正志はオンボロのカボチャマスクの中で自嘲気味にニヤリと笑いました。 なぜかがっかりした気持ちは湧いて来ません。むしろ茉莉香の焼きたてのケーキを貰えたんだから、上出来じゃあないかと笑いたいのです。 それで納得しようと、正志は無理やりにでも微笑んだのでした。 それは自分を惨めにしないためでもありますし、茉莉香のためにもなることです。そして自分の子供の幸せのためにもなることなのでしょう。 正志には慰めもあります。茉莉香ほどの素晴らしい美女ではないですが、次の美味しそうなターゲットはきちんと目星をつけてあるのです。 それならそれで、今宵のハロウィンはそっちで楽しませて貰えばいいことです。 黒いマントを翻して、颯爽と立ち去ろうとした正志の背中に、茉莉香は声をかけました。 「あのっ、正志さん!」 茉莉香は慌てて呼び止めようとしたためか、呼び慣れた名を口にしてしまいました。 「えっ……」 正志は、振り返ります。カボチャ頭のままなのが、格好つかないですけれど。 「あのぉ、せっかくですから赤ちゃん抱いていきません?」 茉莉香はそう正志を誘いました。 その茉莉香の形の良い唇は艶かしくて、ほんの少しだけ昔を思い出させます。 「じゃあ、ちょっとだけ……」 正志は、もう二度と足を踏み入れることのないと思った家に足を踏み入れて、我が子を手に抱きしめることができたのでした。
ハロウィンの夜にさまようカボチャ頭の幽霊、ジャック・オー・ランタン。
伝説によると、彼は生前悪賢い遊び人だったそうです。 悪魔を騙し、死んでも地獄に堕ちることがない契約を取り付けたまでは良かったのですが、死後生前の行いの悪さから天国に行くことを拒否され、悪魔との契約により地獄に行く事もできなかったと言います。 そうして、その魂は安住の地を求めて今日も彷徨い続けているのです。
「イタズラか、犯しか」 完 著作ヤラナイカー
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第十五章「終わりか、始まりか」 |
深谷家のバスルーム。マンションなのでちょっと二人で入るには手狭ですが、正志は気にせずに風呂に浸かり、茉莉香はシャワーで先程のセックスの後を洗い流しています。 自分の身体を舐め回すような正志の視線を感じると、茉莉香は含み笑いを浮かべました。 「お背中でも流しましょうか」 「おっ、おう……」 正志も、茉莉香の身体を洗ってやろうかと思っていた所です。 もちろんその場合は洗うだけでは済まないのですが、たまには背中を流してもらうのもいいかと正志は湯船から上がり、風呂場の椅子に腰掛けました。 その背中を手にボディーソープをつけてゆっくりと洗っていきます。 「どうですか、気持ちいいですか」 正志が洗うときは、茉莉香の玉の肌が荒れないように気を使って手で洗うのですが、自分の背中なんかはまどろっこしいことをしないでも、タオルでゴシゴシとやってくれたらいいのにと思います。 「おお、人に洗ってもらうのは気持ちいいな」 でも茉莉香の繊細な手のひらに泡をつけて、摩ってもらうのもまんざらでもありません。茉莉香のつるつるとした手のひらが、胸やお腹にも回ってきます。 なんだかエステでもしてもらっているような気分です。 「ここは念入りに洗わないといけないですね」 茉莉香は、正志の股間を指で掴むとゆっくりとこすり始めました。ちょっとエッチな顔をしています。なんだか、いつもとする側とされる側が逆転しているように感じて、正志は変な気持ちになりました。 決して、奉仕されるというのも悪いものではないのですが、こうも率先的にされると茉莉香のなすがままに弄ばれているように感じて、いつもの調子が崩れてしまうのです。
「ほどほどでいいからな……」 なんだか、茉莉香に主導されて気持よくさせられると正志は(俺はMじゃないぞ)と思ってしまいます。 それなのに、右手で陰茎をすられて左手で軽く玉袋を握られただけで、ガッチガチに勃起している自分が居ます。 「ちょっと洗いにくいから立ってくれますか」 「んんっ、わかった……」 正志は言われたままに立ってしまいます。 茉莉香は、本当に男を感じさせるのが上手くなりました。陰茎を擦る手は男の感じるカリの裏っかわをグイグイ擦っていますし、玉袋をコリコリを握る手つきも気持ちいいと痛いの境のギリギリを知り尽くしています。 「ちょっと試してみたいことがあったんですよね」 茉莉香は、そう言うとおもむろに正志の肛門に舌を這わせました。 「おおっ、おーいい!」 正志が慌てふためくのも構わず、閉じた肛門の襞に舌をねじ込んできます。 「正志さん、もっと力抜いてくださいよ」 「ちょっと、おい汚いから」 正志が止めるのですが、なにせ玉々と陰茎をギュッと握られているのですから抵抗できないのです。 ちょっとでも正志が逆らおうものなら、茉莉香は急所攻撃ができるのです。 「だって正志さんだって私のお尻の穴舐めてくれるじゃないですか」 「それはそうだけどさ」 正志がキュッと窄めていたお尻の穴の力を抜いた瞬間、ニュルッと茉莉香の舌が入り込んできました。 これまでに感じたことのない前立腺への刺激、それプラス玉袋はギュッと握られているし、陰茎は痛いほどしごかれているのです。
「あわぁ!」
ドピューと正志は情けないことに、自分の意志に関係なく放精してしまいました。あまりにも早い射精に面目丸つぶれです。
「あちゃー、射精しちゃいましたね」 茉莉香は、面白そうにうふふと笑います。 「おおい、やりすぎ……ああっ」 射精したばかりだというのに、茉莉香はまた肛門に舌をねじ込んで前立腺の当たりを刺激してきます。正志は思わず、声を出してしまいました。 萎えた陰茎は、その刺激でピーンとおっ勃ってまたビクンビクンと震えます。 出したばっかりの陰茎にそんな刺激をされると、痛痒くてたまりません。それなのに、それを気持ちいいと感じている自分が恥ずかしくなってしまいます。 「どうですか、また射精したくなりましたか」 「茉莉香ぁ、やりすぎだから、俺が悪かったから止まって!」 正志は、観念して降参しました。 「えー、これからだったのに。私だってたまには責めたいですよ」 甘えた口調でしたが、ほっそりとした腕から出たとは思えぬほどの強い力で正志の急所は握られているのです。 正志が与えた『淫蕩な人妻』という暗示は、茉莉香の中に末恐ろしい女を産んでしまったのではないかと正志は少し怖くなったほどです。 「それより、フェラしてくれよ」 正志は主導権を取り戻そうと、茉莉香にそうささやきました。 「はい、じゃあ舐めちゃいますね」 パクリと、正志の勃起した陰茎を咥える茉莉香。すっかりフェラが好きになったのかとても嬉しそうです。 「おおおっ、やっぱり茉莉香の舌はいいな」 そうやって楽しんだのもつかの間、やっぱり茉莉香の手が睾丸とお尻の穴に伸びてきて今度は指で刺激されていきます。 またかと正志は思いましたが、お尻の穴を刺激されるのはこれはこれでムズムズして気持ちがいい。 また、自分がいつも茉莉香の尻穴を責めているのはこんな感覚なのかと、自分で刺激されて初めて分かることもありました。 尻の穴も入り口と中の感覚は全然違って、指が浅い所をこすりあげるのと深い所をえぐるのでは違った感覚があります。 そうやって感じ入っているうちに、また陰茎はビクンビクンと震えて、茉莉香の口の中にタップリと精を放ちました。
ングンッ、ングッ……ゴクッ……。
茉莉香は喉を鳴らして、正志が吐き出した精液を飲み込んでしまいます。そうして、名残惜しそうに亀頭の鈴口の先を最後の一滴までチュウチュウ吸い取るのでした。 「栄養をごちそうさまでした、私のオッパイを吸われた分はこうやって吸い返しちゃいますからね」 正志がいつも栄養栄養と口癖のように言うのに先んじて、茉莉香に言われてしまいました。 「ははっ、なんかホントに吸いつくされそうだな」 上目遣いに見つめる、茉莉香の濡れた瞳を見つめているとまたやりたくなりますが、さすがに二回連続のあとはキツイです。 チンチンも勃つには勃ちますが、勃起すると芯が痛みます。 「よし、今度は俺が茉莉香の身体も洗ってやるよ」 そう言うと、正志は自分も手にボディーソープをつけて泡立ててから、茉莉香の身体を優しくこすり始めました。 「ありがとうございます」 茉莉香は、おとなしくされるがままに身体を洗われています。人に擦ってもらうのは気持ちがいいものなのです。 たっぷりと射精してムラムラも解消した正志は、まじめに身体を洗ってやるつもりです。茉莉香の大きなお腹に書かれたイタズラ書きも、水性マジックで書かれてますから泡でこすればだんだんと消えてしまいます。 正志は次はどんなイタズラ書きをするかなと考えてから、やっぱりもうしないほうがいいんじゃないかなとも思います。 臨月の茉莉香ですから、もう出産予定日が近づいています。茉莉香の夫が出産に立ち会うかどうかはともかく、医者には見られてしまいます。 茉莉香の生活を尊重する。それは、正志と茉莉香が交わした約束ですから、もうここらへんが引き時なのだと思います。 そう思えば思うほど、寂しさに胸が痛むのです。これは愛情ではなく執着だと、正志は自分でも気がついていました。 だからそのことには何も言わず、茉莉香の身体を綺麗にすることだけを考えて手足の先にまで泡を伸ばして洗うのです。 そんな正志の思いが伝わったのか伝わってないのか、茉莉香も何も言わずにただ正志の洗うがままに身を任せているのでした。
※※※
茉莉香の出産予定日、つまり正志との関係が終わる日が近づいています。 今日も日の高いうちから、茉莉香の尻穴を突き上げていました。 トロトロの茉莉香のケツ穴の絞めつけを味わい、中にタップリと精を放ち、母乳を飲んで精力を回復させてはまたケツ穴に吐き出す。 そんな繰り返しで半日があっという間に過ぎていくのは、どれほど幸せな日々だったことでしょう。 「ふぁぁ、お尻でも赤ちゃん作れるといいのにね」 茉莉香はドロっとケツ穴から精液を垂れ流しながら、そんな突拍子もないことを言い出しては、正志を喜ばせます。 だが、そんな幸せな日常にも唐突に終わりが訪れます。 ある日、茉莉香はお腹を押さえて痛みに顔をしかめて床に座り込んでしまいました。 「大丈夫か……」 すぐさま、正志が駆け寄って茉莉香の身体を支えます。 前駆陣痛、本当の出産の前にはウオーミングアップのようにお腹に痛みが走ることはありますからこの時もそれだと正志は思っていたのですが、茉莉香が苦しそうな息をしながら笑顔で「これは本番かもしれません」と呟いた時に、終わりを覚悟しました。
それから、規則的な陣痛が茉莉香を襲います。
おそらく……いや、確実に本当の陣痛でした。正志は慌てずに茉莉香の身体を拭き清めると、荷物をまとめてやってタクシーを呼びました。 そして病院の前まで、茉莉香の手を引いて付き添って上げました。 これが最後なのだと思うと、一瞬一瞬が愛おしく感じました。 やがて、タクシーが病院に付きます。 正志は一緒に建物の中に入ることはできません。荷物を持たせて、茉莉香を一人で行かせます。 茉莉香は、最後に正志の手をとってから強く抱きしめて「ありがとうございました」と呟きました。 そして立ち尽くす正志から、身体を離すと病院へと消えて行きました。
これは最初から決められていたことなのです。正志は、茉莉香の生活を尊重する。愛される代わりに、茉莉香が出産するまでの間しか一緒に居られない。子供が産まれたら、もう茉莉香たち夫婦には手を出さない。
多くの選択肢の中から、茉莉香が納得できるものとしてそう約束したのでした。 そして、この結果は正志が選んだものでもありました。 ただ覚悟していても、湧き上がってきてしまう何かを堪えるように、しばらく正志は空を見上げて立ち尽くしていました。 秋晴れの雲ひとつない青空が広がっていました。すうっと透き通っていて、空はどこまでもどこまでも続いているようでした。
やがて、正志は我に返ったように病院を後にしました。 ぼさっとしている間にタクシーはもう居なくなってしまいましたが、冷静になって頭を整理するのには少し歩いた方がいいぐらいでした。 やがてマンションまでたどり着くと、六階の慣れ親しんだ深谷の部屋からカボチャ頭を回収します。 茉莉香から手を引くのですから、カボチャ頭ももう置いておけません。 全ては元通り……。 正志は大きなカボチャを抱えながら、マンションの部屋から出て一礼しました。 合鍵で鍵をかけます。 この合鍵は、記念にもらっておくことにします。
この鍵を使うことは、あるんでしょうか……。ないんでしょうか……。
どちらにせよ、これでこの物語はおしまいです。
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第十四章「臨月か、出産か」 |
残暑も厳しい九月。 深谷 茉里香(ふかたに まりか)は妊娠九ヶ月、臨月を迎えつつあります。 おりしも夫は短期出張中です。実家に戻ってきて産んではどうかとの話もありましたが、結局茉莉香はこのマンションに残って産むことにしました。
ピンポーン。ドアチャイムがなります。
茉莉香が、扉を開けると田中正志が入って来ました。 「やあ、元気そうだね」 「ええ、正志さんもお元気そうで」 茉莉香は、正志の額に浮かぶ汗をハンカチで拭きました。正志は暑がりなのかもしれません。茉莉香は大きなお腹を抱えているので、身体を冷やすわけにもいかないので冷房はかけていません。それでも、正志は暑そうなので茉莉香はベランダのサッシを全開にして風を通しました。 ここはマンションの六階なので、煩わしい蚊もほとんど上がって来ませんし、煩わしいセミの声も遠くに聞こえます。だから気にせずにベランダを開けて、自然の透き通るような風で涼むことができます。 「はぁ、だいぶ過ごしやすくなってきたなあ」 「夏は苦手ですか」 茉莉香がそう尋ねると、正志は借りたハンカチで首筋の汗を拭ってから「そうだね」と笑いました。 茉莉香が微笑みながら、寝室の方の窓も開け部屋の空気を通しました。 正志は、今日も撮影をするのか机でハンディーカムのカメラをいじりまわしています。茉莉香は、そんな正志にお茶を出すと今日はいい天気なので洗濯物だけ干してしまっていいかと尋ねます。 「もちろん、時間はまだたっぷりあるからね。先に家事を済ましてもらってかまわないさ」 正志は、しばし手持ち無沙汰にしていたがやおら思い立つとベランダで忙しく洗濯物を干している茉莉香の姿をそっとカメラで撮影しました。 晩秋の日差しの下で、せっせと洗濯物を干す茉莉香の白い肌。ふくよかな胸に、大きくせり出したマタニティードレスの大きなお腹。さらりと風に揺れる長い黒髪は、光を反射してキラキラと輝いて見えます。 こんな夫婦の何気ない日常が目の前にあるのに、自分には絶対に手が届かないものだと思うと正志は哀しくなります。 せめて、普通の日常を送る茉莉香の姿も今のうちに撮っておこうと熱心にカメラを回しているのです。
「やだ、こんなとこ撮ってたんですか」 不意にカメラを向けられていることに気がついたのか、茉莉香は慌てて手で顔を隠します。お化粧もしてないのにと呟いて、茉莉香は恥ずかしげに微笑みました。 「いまさら、恥かしがることなんてないじゃないか」 正志もつられるように笑い、茉莉香をからかいます。 「やーだ、それとこれとは別ですよ。もうすぐ終わりますから、おとなしくしててくださいね」 イタズラッぽい仕草で、正志をリビングへと追いやると茉莉香はさっさと洗濯物を干し終わってしまったようです。 「もう終わり?」 「ええ、お買い物は済ませてあるし、終わりです。……おまたせしました」 そう居住まいを正す茉莉香の手を引いて、正志は寝室へとエスコートしました。 正志は寝室のいつもの場所に無言で三脚を立てて、カメラをセットします。妊娠して変貌していく茉莉香の身体を記録していくのはいつものことなので、茉莉香も撮るのかとは聞きません。 ただカメラの前で身奇麗にして、正志の合図を待ちます。撮影が始まったら、そっと身にまとうドレスに手をかけて、さらりと床に落とします。 「またオッパイが大きくなったんじゃないか」 下着姿で、大きくせり上がったお腹に手を当てている茉莉香に、正志はからかいげに声をかけます。 「もう大きくはなりませんよ。下着も脱いだほうがいいですか」 今度はベージュのブラに手を当てて聞く茉莉香に正志は首を横にふる。 「いや、下着姿も可愛いくていいじゃないか」 「そんなに、可愛いブラじゃないんですけどね。サイズも大きすぎるし、安物だから」 マタニティーブラは、ゆったりとしたデザインになっています。綺麗なレースも入って十分だと正志には思えるのですが、茉莉香の美意識からするとみんなオバサン臭いのだそうです。 「ブラのサイズは、何カップになったのかな」 「やだ、恥ずかしい」
茉莉香は、本当に恥ずかしそうにしています。こうやって気持ちが乗ってないときに言葉で嬲ってやると、初々しい反応が返ってくるのでそれが正志には嬉しいのです。 「いまさら、恥ずかしがることはないだろ」 含み笑いを浮かべる正志に促されて、茉莉香は渋々と答えます。 「……Hカップかな。あくまでマタニティーブラのサイズですからね」 「くひひっ、文字通りエッチな奥様ってわけか、それはいい」 正志は、下らないことを言って一人で笑っています。 「もっ、もう脱いじゃいますからね」 茉莉香は先に根負けして、さっさとブラジャーをむしり取るように外して、妊婦用の腹巻のような幅の広いショーツをゆっくりと脱ぎ落としました。 完全な裸体をカメラの前に晒す茉莉香。妊娠してから、出歩くことが少なくなったせいか茉莉香の肌は前にもまして透き通るように白くなっています。出産前でさらに膨らんだ乳房は、男の両手でも余るほどに大きく、見るからに重い感じがして中にたっぷりとミルクを湛えているのがわかります。 そう、茉莉香はもう母乳が出るのです。乳輪は茶褐色で乳房が膨らむのと同じように大きくなっています。そして先のにゅっと突き出た乳首も、ぷっくらと膨らんでいます。 妊娠で全体的に肉付きがよくなっています、くびれて形の良かったウエストは脇腹にほんの少しだけくびれの名残を残して、後は見事に丸々とせり出しています。へそもポコッとデベソになっているし、見方によっては異形で不恰好かもしれません。 しかし、正志にとっては大きなお腹すらも興奮の材料です。今日は『間男の赤ちゃんが中に居ます』と赤ちゃんのマークと一緒にカラフルなペイントがされています。万が一にも夫に触れさせないために、正志は茉莉香のお腹をキャンバスにして色々イタズラ書きをしているのです。『妊娠予定日 九月二十日』と覚え書きのようなものもされていて、茉莉香の大きなお腹は正志のメモ帳代わりです。 こうして、茉莉香の身体を自由にすることで所有欲が満たされてより興奮するのかもしれません。
茉莉香のお尻も肉付きが良くなっていて、股は陰毛が全て剃られていました。そのおかげか、股ぐらの秘裂が丸見えでした。 割れ目は一応閉じていますが、なんと中から大人の小指の先っぽぐらいの皮が剥けたクリトリスがはみ出しています。赤黒く勃起したクリちゃんは、まるで小さいペニスのようにも見えます。 度重なるクリトリス吸引によって、茉莉香のクリトリスはここまで見事に成長したのでした。ずっと剥き出しになっているため、動くたびに常に擦れるようになってしまっていて、茉莉香は常に軽い興奮状態です。よくよくカメラを膣口に近づけて見ると、蜜がたらりと漏れだしているのがわかります。 「ほら、茉莉香。撮影をはじめるよ」 茉莉香はカメラを向けられるてそう言われると、寝室のフローリングの上に三つ指ついて土下座しました。 「はい、今日もセックスしていただいてありがとうございます」 撮影、それが茉莉香を『淫蕩な人妻モード』へと変貌させるキーワードになっています。妊娠も九ヶ月を過ぎて臨月に差し掛かるところ、出産予定日も近づいてきていますから、本格的な撮影もこれが最後になるかもしれません。 「はいはい、お礼はいいからいつも通り自分で説明してみてね」 正志の卑屈さを反映させてしまった結果、いささか茉莉香を性奴隷のように従順に調教し過ぎてしまったようです。 茉莉香は、フローリングから立ち上がるともう一度ペコリと結んだ長い髪を揺らしてお辞儀してから、ベットのサイドに腰掛けました。 「深谷茉莉香二十四歳、人妻です。田中正志さんに種付けして頂いてから、ちょうど十ヶ月目になりました。見ての通りお腹も大きくなって、出産予定日を九月二十日に控えています。おかげさまで、母子ともに健康に過ごしています」
茉莉香は、詰まること無く淡々とした口調で語っています。前に比べれば、演技が上手くなったものです。 「母乳もたくさん出るようになりました、まだ赤ちゃんには飲ませられないので正志さんだけに吸っていただいています」 そう言うと、茉莉香は自らのふくよかな乳房に手を添える。ムニッと掴むだけで、突き出た乳首の先から白いミルクがにじみ出ている。 茉莉香は自らの乳房から手を離すと、大きなお腹を擦るように手を滑らせて腰を上げて股を突き出すようにして女性器を指し示す。 正志は、その濡れた秘裂へとカメラをズームする。 「毎日、正志さんに犯してもらうだけではなく、クリトリスを刺激していただいて、私のはこんなに大きくしていただきました。いつも勃起して男の人のペニスみたいになってるから、こうやってシコシコと擦ることもできます」 茉莉香は、ほっそりした指先で自分の勃起した赤黒い陰核を擦ってみせる。本当に、男の子がオナニーしているみたいで面白いものです。 「試しに始めたんだが、ホントに男のチンチンみたいになったな」 正志は、嬉しそうに満面の笑みを浮かべます。皮が剥けて肥大化したクリトリスは、正志が茉莉香の身体を好き勝手に弄り回した証なのです。 「もう私のここ……こんなになっちゃって、夫にはもう見せられません」 恥ずかしそうに、頬を赤らめてつぶやく茉莉香でした。 そうなのです、これを言わせてたくて正志はクリトリスは半年以上かけて肥大化させたようなものでした。 「フヒヒ、旦那なんかに見せなくていいさ。茉莉香はずっと俺が可愛がってやるんだからな」 もちろんそう言う正志も、やがて茉莉香を『解放』する時が来れば、やはり夫の手に戻さねばならないことは理解しています。 それでも、茉莉香が夫婦だけの睦まじい生活を取り戻した後も、自分の割れ目からはみ出したイヤラシいクリちゃんを見るたびに、正志に嬲られた日々を思い出すに違いないのです。 (それだけでも、満足すべきか……) そういうほろ苦い自嘲も正志の笑みには含まれていたのでした。
「ほら、オナニーして俺を誘ってみろよ」 正志は、茉莉香にそう促します。 「はい……じゃあ、あのお尻の穴にこれを挿れます」 大小様々なシリコンの大きな玉がついたひも状のものを茉莉香は持ち出します。アナルビーズでした。 ゆっくりと揉み解すように肛門を指で擦ってみせます。そしてアナルビーズにローションを垂らすと、ヌルヌルとシリコンの玉を肛門に埋め込んで行きます。 まるで蛇が白い卵を次々と丸呑みにするようです。 「おしりの穴も、正志さんに可愛がっていただいたので、こんなに大きな……あっ、大きな玉も飲み込めるようになりました」 大小十個の玉を、喘ぎながら飲み込んでしまうと満足気に微笑みます。後ろの穴はいっぱいになった心地良い圧迫を感じながら、今度は指で前の穴を押し広げます。 出産前の茉莉香の穴は緩み、もっと大きなバイブでも受け入れますが、ここは太さよりも長さがあるバイブを使って、先っぽを膣奥の子宮口を擦り立てるのです。 「おいおい、マンコもそんなに深く突っ込んで大丈夫なのか」 「ええ、もう安定してますし……産まれる前で子宮口も広がってますから、思いっきり突っ込んだら先っぽが入るかもしれませんよ」 被虐的な気分になっている茉莉香は、そんなむちゃくちゃなことを口走ります。たしかに臨月に入った身体には変化が起こっていて赤ちゃんの位置が下がり、子宮口も一センチ以上広がっていますからもしかしたら入るかもしれないとは言えます。 かと言って、赤ちゃんが入ってる子宮に突っ込んで良いわけがないありませんので、そういうイメージで深々と差し込むということなのでしょう。 「お、おい。無茶するなよ」 さすがに正志も少し慌てます。 「はい、いきなり入ってきたら赤ちゃんびっくりしちゃいますからね」 茉莉香は狼狽する正志を楽しそうに見つめて、ウフッと微笑みました。どうやら、冗談だったようです。
ふた穴で異物を飲み込んだ茉莉香は、恍惚の表情を浮かべます。そして勃起した赤黒いクリトリスの先を右手の指先でゆっくりとつまみ上げます。シコシコと擦って更に陰核を硬くすると、指で円を作ってスコスコとオナニーし始めました。 「ああんっ、ハァン……」 左手には白濁の愛液にまみれたバイブを持って、激しく抜き出しします。
ジュチュジュチュジュチュ……。
バイブを抜き差しするイヤラシい音が響き、正志の鼻先に雌の強烈な匂いが漂ってきます。 「そんな男みたいクリトリスを擦って気持ちいいのか」 正志は、そんなことを聞いてみます。 「きもちっ、気持ちいいんですよ……クリちゃんが大きくなってから、もう私ほんとに我慢できなくて毎日、何度も何度もオナニーしても収まらないんですっ」 茉莉香は、バイブで深々と奥をえぐると熱く火照っているクリトリスを指で捻り上げます。普段ならこんな乱暴な真似をすれば痛いはずです。 でも気持ちが高まっているときは、これぐらい強いほうが気持ちがいいのです。 「んぐうー、あああっ、クリちゃんがたまらないい……あああっ、いっちゃいそう……ひゅああああっ!」 指で強くクリトリスを捻り上げながら、今度はまた左手でバイブを掴んで、ジュブジュブジュブと肉土手の上壁のほうを擦り上げます。ちょうどその辺りが茉莉香のGスポットと言うやつで、本能的にそこを擦ると高みまで登れると知っているのです。 「ひああっ、いっちゃうっ! イクッイクッ!」 茉莉香は腰を上げて、太ももを震わせながら、エビぞりになりました。まな板の上の鯉のようにブルブルと身を震わせながら、全身で嵐のようなエクスタシーの波を受け入れています。 その愉悦の中で、茉莉香は絶頂に達するために再度、一番深いところまでバイブを思いっきり埋め込みました。 「ひゃああああ、イクッ! イグッ!」 茉莉香は、うわ言のようにイクッイクッと叫びながら、ガクガクと腰を震わせました。茉莉香の膣と肛門は茉莉香の喘ぎ声に合わせて、ギュギュッと飲み込んだ異物を絞め上げています。
プシュッ、プシュ、プシュ……
深々とバイブを飲み込んだ茉莉香の膣から、何か汁のようなものが飛び散りました。やがてそれはドクドクと流れる川となって茉莉香の太ももを汚して、フローリングの床にトロリと溢れだします。 愛液だけでこれほどの量の液体が噴き出ることはありえないでしょう。最初は絶頂に達したために潮を吹いたのかもしれません。そして、その拍子にオシッコを漏らしてしまったのでしょうか。 普段の茉莉香なら寝室でおもらししてしまった羞恥に震えるところですが、今は満足気な表情で放尿の余韻浸って居ます。
「おお、これは派手にやらかしたなあ茉莉香」 正志は茉莉香の恥ずかしい姿を映像に納めて、嬉しそうに歓声を上げます。 「ハァ……はい、おもらししちゃいましたぁ」 茉莉香は気持ちよさにほとんど泣きそうになりながら答えました。 「ほおー、トイレじゃない場所でオシッコしてヨガってるのか。茉莉香は変態だな」 正志が罵るように揶揄しても、茉莉香は素直に受け入れます。 「はい、私は変態ですから……オシッコしてる所を見てもらえてすごく気持ちいいです。正志さんがしろと言ってくれるなら、おトイレじゃない場所でも、どこででもオシッコでもウンコでもできます」 淫乱モードに入っている茉莉香は、そのように調教されているのです。 毎度のことですから、正志もいちいちそんな行為をやらせることはせずに、そう言わせるだけで満足気に頷きます。 「よし、いい覚悟だな。ご褒美に舐めてやるとするか」 茉莉香の濡れそぼったヴァギナから、細長いバイブを引き抜くと正志はカメラを三脚に設置してから、溢れ出る泉に口をつけました。 そのまま中に舌をねじ込ませて、ペチャペチャと舐め始めます。最初は少し辛い酸味のある味がして、舐め進めて行くうちに奥からネットリと甘い愛液が染みだしてきます。 「はぁ、イッたばかりですのに……」 茉莉香は、敏感になっている膣に舌をねじ込まれて、また気持ちよさそうに身体を震わせました。一度イッたぐらいでは、女の深い欲望は満足しないようです。 茉莉香が舐めやすいように大きく股を開いて腰を浮かせますから、正志は大きなお尻を掴むように持ち上げて更に強く陰唇全体を舐めまわしました。 「ああっ、ああっ、オマンコ気持ちいいっ」 茉莉香は、頬を上気させて荒い息を吐きながら、自分のオッパイをむんずと掴んでもみ始めました。 乳房を揉みしだく刺激で、乳首からピュッピュッと母乳が吹き出しています。乳を噴き出しながら、クンニされて悶えている浅ましい女の姿がそこにありました。
チュパチュパチュパ……。
正志は、タップリと茉莉香の甘露を舐めきってしまうと、今度は勃起したクリトリスに舌を絡めて、チュウチュウ吸い始めました。 「ひいっ! ひぐっ!」 茉莉香は、敏感に脈打っている陰核に強烈な刺激を与えられて、吸われるたびに身体にまるで電流が走ったようにガクガクと震わせました。 「イクッ、イクッ、あああああああっ!」 大きく勃起したクリトリスをおもいっきり吸いだされたあとで、根本をカリッと甘咬みされて茉莉香は叫び声を上げて二回目の絶頂に達しました。 頭は真っ白になって、全身が激しく震えてガタッと弛緩します。 膣からはまたプシュッと、潮が噴き出ていました。それも正志が舌をつけて、舐めとってしまうと、中からまたドロっとした愛液がこぼれて来ました。 「ハハハッ、舐めても舐めてもきりがないな」 正志が笑うと、茉莉香はさすがに恥ずかしそうな顔をして小声で「すいません」と謝りました。 「いや、謝ることはないぞ。それだけ感じたってことだろ。俺もそろそろ挿入させてもらっていいかな」 正志が断られるはずもないことを聞いてみたりするのは、ちょっと膣に挿入するのが久しぶりでした。 正志は、安定期に入ってからも用心深く膣を使うことを避けていました。それだけ自分が開発した尻穴を犯すのが楽しかったと言うこともあるのだけれど、正志なりに茉莉香の身体を労ったつもりなのです。 だが、臨月を迎えた茉莉香を眺めるにつけて、ボテ腹セックスをする欲望には逆らえず、ついにきちんとしたセックスを行うことにしたのでした。 正確には、自分が孕ませ終えた茉莉香とセックスする姿を記念に残して置きたかったのかもしれません。 ですから、茉莉香が頷くとカメラの位置は入念に調整してから、ドテッと仰向けに寝そべっている茉莉香の両足に手を当てて股を開きつつ、ゆっくりと上から挿入しました。もちろん、お腹には負担がかからないように気をつけています。
「ふぁぁ、久しぶりです。生のオチンチンの感じ」 茉莉香は、嬉しそうに声を上げました。 「どうだ、旦那のと比べると」 「夫のなんて、もう忘れてしまいましたよ。私が覚えてるのは、正志さんのオチンチンだけです」 「そうか、じゃあたっぷりついてやる」 リップ・サービスだろうとわかっていていても、そう言われると気が入るものです。正志は、躍起になって腰を震わせました。 「あっ、あっ、本当に久しぶり……気持ちいいッ!」 茉莉香は、感じいったような至福の表情を浮かべています。模造品で突かれるのと生の肉棒で奥をグリグリっとされるのでは感触が違うのでしょう。 やはりバイブでは人間の巧みな腰使いにはかなわないのです。正志は、慣れ親しんだ茉莉香の膣の中で、カチカチの陰茎を遊び回らせて満足すると、ベットに手をついて茉莉香にのしかかるようにしました。 もちろん、茉莉香の身体に負担がかからないようにですが突き出た茉莉香の丸い腹に正志のお腹が密着します。 (ああ、やっぱ妊婦の腹は暖かいんだな) 肌を通して赤ん坊の温かさを感じる。正志はそんな柄にもないことに感動しながら、さっと茉莉香の艶やかな髪を撫でます。 キスをするという合図なのに気がついたのか、茉莉香は小さい唇を尖らせて正志を待ちました。 正志は、茉莉香の身体を気遣いながら優しく抱きしめると、唇に舌をねじ込むようにして深いキスをします。 茉莉香も小さい唇を大きく開いて、正志の舌を口内に受け入れます。 「んちゅ……んちゅ……」 正志が唾液で湿らせた舌を口内に差し入れると、茉莉香は舌先を吸うようにして唾液を啜り、自らの甘い唾液を舌の根から滲み出させて吸わせました。 正志の苦い唾液と、茉莉香の甘い唾液が交じり合う。キスというより、お互いの唾液を交換するような深いディープキスが続きます。 やがて、息苦しくなったあたりで正志は名残惜しそうにもう一度茉莉香の口内を蹂躙してから口を外します。 「ふはっ、茉莉香の唇は甘いな」 正志は、そんな感想を漏らしながらたわわなオッパイを揉み出しました。揉むたびに、母乳が褐色の乳首から滲み出しています。
「母乳も甘いかもしれませんよ」 茉莉香は褒められて機嫌がいいのか、満更でもなさそうな笑みで正志を誘いました。 「ほう、味見してみるか」 茉莉香の右乳首を口に含むと、チュウチュウと吸い始めました。まだ若い乳ですからクリーム色をしてトロ味があります。味は濃厚で、舐めると舌先に甘い味が広がります。 味もさることながら、自分が孕ませて母乳が出るようにまでしてやったと言う思いがこみ上げてきて、感極まってしまいます。 正志は必死に左右の乳首を吸い上げて、ミルクを飲み干しました。もう吸い尽くしてしまったと思っても、Hカップにまで成長した爆乳を思いっきり絞り上げるとまだまだ母乳が噴き出してくるのです。 「そんなに美味しいですか」 「ああ、美味いな」 正志は心からそう言いました。 「今は正志さん専用のおっぱいですから、たっぷり飲んでくださいね」 舐めて、揉んで、吸って、舐めて、ゆっくりと時間をかけて正志は濃厚な茉莉香の母乳をタップリと楽しみました。
母乳を堪能したあと、大きなお腹を撫でるようにしながらゆっくりとボテ腹セックスを楽しみます。 「どうだ、気持いいか」 正志は、いろいろと膣の突き上げの角度を変えつつ、茉莉香を気持よくさせるために頑張ります。 「ああっ……ごめんなさい、いま緩いでしょう」 茉莉香は謝りました。身重だから、あまり自分では動けないことも申し訳なく感じたのかもしれません。 「いや、締りはこれでも十分だし……なんだか中がすごく熱くって、これはこれで気持ちいいもんだぞ」 これは正志のお世辞ではありません。粘膜の触れ合いを通して、子宮の奥にある命の熱さが伝わってくるようでした。 こうして、新しく産まれた命を感じるのも悪くないものです。 「あっ、あっ、気持ちいいです……」 茉莉香の身体に配慮した優しいセックスでしたが、それでもゆっくりと気分が高まってきたらしく茉莉香は額に玉の汗を輝かせて、甘い吐息を吐き出します。 茉莉香が高まってくると、膣壁の絞めつけがキツくなり始めて、正志もたまらなくなってきます。 ジワジワと高まってくる射精欲に耐えながら、正志は茉莉香の耳元に囁きかけます。 「そろそろいきそうなんだが、どこに出せばいいかな」 「中にお願いします」 茉莉香はハッキリとそう言いました。 「えっ、でもまずくないか」 正志は慌てて聞き返しました。生で挿れるのも、本当は避けた方がいいぐらいなのです。それなのに中で射精するなんて危ないのではないか。 自らの欲望のために、臨月の妊婦に生挿れセックスを敢行した正志でしたが、さすがに射精は口にでも出そうかと思っていました。 「お願いします、一回だけでいいから……中に出してください。中で正志さんのを感じたいんです」 それなのに、茉莉香は切なそうな声で自ら中出しを誘うのです。 「よし、わかった」 中で出したい。ここまで誘われたら、雄の欲望に逆らえません。正志は、腰の動きを加速させました。 「ああっ、正志さんの赤ちゃんに、お父さんの精液かけてくださいッ!」 正志の動きに、中に来ると感じたのでしょう。茉莉香は、切なげな叫び声を上げて自らも腰を密着させようと、絡みついてきます。茉莉香は、ベットに付いた正志の手のひらに指を絡めました。 「そんなに中に欲しいのか、この変態めっ!」 正志はもう止まらないと感じていました。自分が孕ませた赤ちゃんの入った妊婦の子宮に、思いっきり射精してしまうのです。そんな真似をさせた茉莉香を罵りながら、愛おしさが胸に湧き上がってきます。 「あっ、ごめんなさい。お母さん変態でごめんねッ!」 茉莉香のイヤラシい声が、お腹が大きくなってますます艶やかな姿が、恥も外聞もない快楽に歪む美しい顔が、正志の一物を猛らせます。正志が射精しきってしまうまで、茉莉香の身体が食いついて離さないのです。 「おおっ、イクぞ。望み通り赤ちゃんにぶっかけてやる」 正志も感極まって叫び、ボテ腹に身体をすりつけるようにして抱きしめます。 「ああああっ! 精子がお腹にくるうっ!」 茉莉香が快楽にむせび泣く声を聞きながら、正志はブルブルと全身を震わせるようにして、茉莉香の子宮口を深々と突き上げるて精を放ちました。
ドピューと噴き上げるような射精が、茉莉香の膣奥に炸裂しました。
膣全体は、キュッキュッキュッと臨月の妊婦のマンコとは思えないほど収縮して亀頭の鈴口の先から放精された男の精をゴクリゴクリと飲み込んでいきます。 お腹の中で赤ちゃんを育てているのだから、もう子種は必要ないというのに、女の性はそれでもなお男の精を求め、吸い続けるのでした。 自分でもあまりにも激しい射精に正志は心臓が破裂しそうになります、それは赤ちゃんが中に居る子宮へと、精液が届いてしまうかもしれないという怖気かもしれません。
ドロッ……
正志が慌ただしく陰茎を引き抜くと、緩んだマンコから中出しした精液がすぐにぬるりと溢れだしていきます。 腹の大きい妊婦が中出し精液を膣から垂れ流しているのです。映像的にも素晴らしいので、カメラを調整してしっかり撮っておきます。また、これなら子宮に入った量は少ないだろうなと、正志はその点でもホッとするのでした。
正志は、ハンディーカムカメラを取って、ハァハァと荒い息を吐きながらベットに寝そべっている茉莉香を撮影していきます。 蕩けるような、淫蕩な表情を浮かべています。茉莉香はカメラで撮られているのに気がついたのか、ニッコリと微笑んでこう言いました。 「あはっ、本当に赤ちゃんの居る中に出しちゃったんですね」 「お前が出せって言ったんだろうが……」 正志は、やはり罪悪感があったのか少し憮然な表情をして、ぶっきらぼうにそう返します。 「うふふ、悪いお父さんですね」 「……言ってろ」 茉莉香にからかわれていると分かっているので、正志は素直には返しません。でも、中に出しきってやったという幸せな満足がそれに上回って、思わず笑ってしまいます。 正志は、不意に茉莉香の尻穴挿入したアナルビーズを抜いていないことに気が付きました。 「……これ抜いちゃうぞ」 そう言うと、茉莉香が答える間もなく思いっきりアナルビーズをブリュブリュと引き抜きました。 「ほわあっ!」 茉莉香は変な叫び声を上げて、身体をピクンピクン震わせました。 「どうした、大丈夫か」 茉莉香は身体中に電気が走ったようだったので、さすがに乱暴にし過ぎたかと正志は少し慌てて聞きます。 「らいじょうぶ……です。なんか、またいまのですっごく深くイッちゃいました」 心の準備もなくイカされてしまったせいか、ちょっとだけ恥ずかしそうに茉莉香は微笑みました。 茉莉香はお尻の穴だけでもイケるように、すっかり調教されてしまっているのでした。
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第十三章「フェラチオか、アナルか」 |
遅咲きの桜も散って、風薫る五月です。 瞬く間に半年の年月が過ぎました。深谷 茉里香(ふかたに まりか)は妊娠六ヶ月目に入っています。 「それじゃあ、パパ行ってきまちゅよー」 玄関先で、茉莉香の夫、深谷 義昭(ふかたに よしあき)は、マタニティードレスの大きなお腹に頬をつけるようにして話しかけました。 まだ胎動はありませんが、妊娠二十週に入ると赤ちゃんはそろそろ耳が聞こえ出してくるそうなのです。助産師さんに、そうした方が胎教に良いと教えられているからでもありますが、夫にそんなことをされるたび茉莉香はちょっとハラハラしてしまいます。 「ほら、あなた。会社に遅れるわよ」 茉莉香に急かされて、後ろ髪を引かれるようにしてエレベーターへと消えていく夫を見送って、茉莉香はホッとため息をつきました。 あんなに仕事ばっかりだった夫が、子煩悩になるとは……人とは思いもよらないものです。
後ろから、さっと肩に手を添えられて、茉莉香は「キャッ」と小さく叫びました。 「あっ、ごめん驚かす気はなかったんだが」 「いえ、大丈夫です」 後ろから声をかけて来たのは、田中正志(たなか まさし)でした。ずんぐりむっくりとした、夫よりも年上の男。 茉莉香のお腹の子供は、夫の子ではなく田中の子供なのです。 「旦那さんはもう会社行ったの?」 「ええ、さっき行きましたよ」 そう聞くと勝手知ったる他人の家か、田中はさっと深谷家へと入っていきました。茉莉香は呆れたような顔をして、それでもさっきよりは安堵の微笑みを浮かべて追いかけて家の中へ入りました。 そして、鍵をかければもう誰にも邪魔されない二人だけの空間になります。 部屋のリビングには、正志が置いたカボチャ頭がデカデカと置いてあります。これを旦那に説明するのには苦労しました。 変わった趣味だなと言うことで落ち着きましたが、大きくて邪魔だから出来れば撤去して欲しいなと茉莉香が今でも思っているのは内緒です。 「今日はもう、カボチャ頭への誓いは済ませた?」 「あっ、今からです」 「よくお願いしておくと、ジャック・オー・ランタンは子供好きの神様だから、安産のご利益があるかもしれないよ」 「これ、神様なんですか……」 明らかにただの西洋妖怪だと思うんだけど、まあどっちでもいいかと茉莉香はカボチャ頭に元気な赤ちゃんを産みますと拝みました。 鰯の頭も信心からと言いますから、こうやってお願いしておけば何かの足しになるかもしれません。 昔は顔も見るのも嫌だったのに、こうして慣れてみるとカボチャ頭も愛嬌があるようにも見えてくるものです。
※※※
「子供、女の子だったんだって?」 寝室で、茉莉香のアイボリーカラ―のマタニティードレスを脱がしながら、正志は尋ねます。そう、科学の進歩というのはすごいものでお腹にいる間に性別がわかってしまうのです。 「ええそうなんですよ、夫は男の子が良かったとか言うんですけど、私は女の子でよかったと思ってます」 スルッと、マタニティードレスは脱げてしまう。つけているブラも、妊婦用のショーツもゆったりとしたデザインになっています。 「女の子なら、茉莉香によく似た可愛い子になるよ」 正志は、ブラジャーのホックを外して落とすと、ブルンではなくドスンとした重量のオッパイがこぼれ落ちました。ただでさえ巨乳だった茉莉香の乳は、ふたカップも大きくなってはちきれんばかりに膨れている。乳首も大きく長くなって、常に勃起していました。 乳輪は少し大きくなり、色はまだ赤みが濃くなった程度で、もしかすると今が一番いい状態かもしれません。 正志は、オッパイを楽しそうに眺めると、今度はお腹の真ん中辺りまであるショーツに手をかけました。 「……正志さんに似た子だと、困っちゃいますしね」 さすがに男の子で、夫にまったく似てない子供だったりするとマズい。幸いなことに血液型の問題はクリアしているけど、これから子供が大きく育つまで発覚しないかは心配でした。 「それにしても、旦那さんは気が付かないもんなんだな」 妊婦用の大きなショーツをスルッと脱がしてから、正志はほくそ笑む。お腹の中の子供に気が付かないのかなと言う意味ではありません。 茉莉香のお腹に、マジックで『田中正志の赤ちゃんを孕み中』と大きく書いてあるからだ。こうやって、正志は毎回何かしら茉莉香の肌に落書きしてマーキングしています。 「大丈夫ですよ、夫とはぜんぜんセックスしてませんから」 ちゃんと夫としてないと言っているし、カボチャ頭の約束に拘束されている茉莉香が逆らうわけもないのに、正志は心配なのかこういうイタズラ書きをするのです。
「旦那さんは、セックスしなくて平気なのかね」 「夫は気遣ってくれてますから、フェラチオもつわりが酷いからと言ったらしなくなりました。それに、夫の処理はあれできちんとやってます」 茉莉香は、棚の上に置いてあるオナホールを指さす。 「ふーん、夫はオナホール。俺はアスホール、ってところかな」 正志は、歌うように後ろに回ると茉莉香を四つん這いにさせた。茉莉香の大きなお尻にはご丁寧にも『田中正志専用アナル』と書いてある。 そして、その専用アナルの先っぽからは紐が垂れ下がっている。 正志は、その紐をスルリと引きぬいた。 「ひっ、ああっ!」 紐にくっついた白いプラスチックのビーズが、プツリプツリと出産されていく。 さすがに妊婦なので気遣って膣ではセックスしていないのだが、代わりにアナルでセックスできるように、正志はこうやって道具を使って尻穴をゆっくり広げたのだ。 「ああっ、ひいっ!」 プツリ、プツリと白い卵が生み出されていく。玉には、ヌルヌルの腸液が付着していやらしい匂いがぷーんと漂っている。 すでに茉莉香は、お尻の穴で感じることを覚えているのだ。 「あううっ……」 プツリと最後のビーズが抜けると、茉莉香のアナルは物欲しげに穴を開いた。茉莉香の後ろの穴は、呼吸と共に物欲しげにパクパクと口を開いたり閉じたりしている。 「どうだ、茉莉香。後ろの穴は」 「はいっ、お尻の穴気持ちいいですッ!」 「よし、もっとケツを上にあげろ」 すぐにでも挿入したい、気持ちを押さえてペチンと尻を叩く。茉莉香の嬌声を聞きながら、股ぐらに顔を突っ込んでクリトリスを舐めまわします。 この六ヶ月の成果か、茉莉香のクリトリスは皮が剥けたままで赤黒く小指大に膨れています。なるべく、クリトリスの皮を剥いた状態で保つように、クリトリスオナニーを欠かさないように命じたのでした。
さらなるクリトリス肥大を目指すべく、正志はクリの根本に輪ゴムを嵌めて、ポンプでギュウと吸引します。 「ああっ、いいっ!」 透明なチューブの中で、何度もポンプ吸引を繰り返されて、赤黒いクリトリスがまるで赤ちゃんのペニスほどの大きさに肥大化させられていきます。 妊娠でさらに爆乳に育った乳首にも、正志はイタズラします。すでにビンビンに勃起した両方の乳首、ここも茉莉香の性感帯で毎日オナニーして刺激するように命じています。その尖った乳首の根本に、洗濯バサミのようなクリップを嵌めこみました。 「いいっ! イグッ!」 乳首を痛いほどに摘まれて、叫び声を上げる茉莉香。もちろん、妊婦の乳首を傷つけるわけにはいかないので、クリップの挟む力は弱いものです。しかし、クリップの先には紐で小さな重りがつけられています。 重力の力で、ゆっくりと茉莉香の乳首は引き伸ばされていくのです。 このSMのようなプレイで、妊娠するまでに茉莉香の乳首とクリトリスは何倍にも膨れ上がることでしょう。 正志だって、夫とのセックスを禁じても出産後、いずれはまたそれが再開されることはわかっています。 その時にはもう正志は茉莉香に手を触れることもできないのです。 しかし、久しぶりに抱こうとした妻の乳首が長くなって、クリトリスも異様に肥大化していたら夫はなんと思うことでしょう。 それを思うと、正志は少しだけしてやったような気分になるのです。 不自然にならない程度で、せめて茉莉香の身体に自分の足跡を残したい思いが、正志をこんな変態プレイに走らせているのかもしれませんでした。 正志が、服を脱いで勃起した一物を差し出すと、茉莉香は四つん這いのままで上目遣いに正志のじっと見つめます。 そして視線は外さずに亀頭に舌を這わせて、チュパチュパと舐め始めます。睾丸を手のひらで弄ぶようにして揉み解し、刺激するのも忘れません。
「ううっ、いいぞ茉莉香、上手くなったな」 茉莉香は、褒められて嬉しかったのかさらに吸引力を上げてチュウウウウとうどんでもすするかのように正志の太い陰茎をバキュームフェラしました。 こうやって強烈な吸い込みを受けると、尿道に快楽の稲妻が走ったようになって正志はたまらなくなるのです。 「ううぅ、たまらんな」 でもまだ射精するのはもったいない。正志がこらえるのを感じ取ったのか、射精に導こうとさらに喉の奥まで飲み込んで、キュット唇を引き締めて、お口全体でモグモグと擦り上げてきます。……と思うと、今度は裏筋に舌をすっと這わせて、亀頭の先を強烈に刺激してきます。 これを、睾丸周辺への揉み上げと一緒にやられるのですからたまりません。 変幻自在の舌技は、さすがは人妻といったところでしょうか。 「ううっ……」 今日は口では出さないで置こうとおもったのに、やはり正志は辛抱がたまりませんでした。茉莉香のヌメッとした舌触りは、心地よすぎて一度舐められると、そのまま抜かないのがもったいないと思ってしまいます。 それに正志の一物を舐めているときの茉莉香の上目遣いの表情、いやらしくて美しくて艶かしい。クリトリスをギュギュっと吸引されて、乳首をクリップで引っ張られて、苦しいはずなのに一心不乱に正志のチンチンをスポスポと含んで、チュッチュと強く吸って、気持よくしてくれるのですからこれは出さないと申し訳ないぐらいのものです。 茉莉香が吸い上げたペニスを根本まで飲み込み、鈴口に舌をねじ込ませて顔のひねりで回転を加えた、ローリングフェラを敢行した瞬間、正志は射精をこらえるのを諦めました。 「うあお、茉莉香出すから、ちゃんと飲めよ!」 お腹の子に栄養と言われなくても、茉莉香はお口に出された良質のタンパク源を全部飲み干す覚悟はとうにできています。 唾液に滑った陰茎を自ら震わせるようにして、正志はドピュンと茉莉香の口内にたっぷりとザーメンを吐き出しました。 「ふぁあ」 正志が吐き出したヌルヌルを、余すところなくゴクリと飲み下すと、舌で入念に綺麗にしてから、鈴口を啜って最後の一滴までも吸い上げました。 萎えたペニスから口を外した茉莉香は、乳首とクリトリスを同時に責められながら、いやらしく妖艶な笑みを浮かべて正志を見つめています。その濡れた瞳に魅入られたように、正志はまたムクムクと陰茎を勃たせるのです。
「よし、今度はお尻の穴に入れてやるからな」 「はいっ、お願いします!」 くいっと水差しの水を飲むと、また四つん這いになっている茉莉香の後ろにまわり、正志は『田中正志専用アナル』と書かれているケツを掴んで、挿入をねだるように腸液を垂れ流しているすぼまったアナルへと赤黒い亀頭を挿れました。 「す、すごく気持ちいいです……」 茉莉香のアナルは、こんな小ささで入るのだろうかと思うほど細いが、挿れて見るとこれがすんなりと奥まで入るのだ。 しかも中はトロトロでかなり熱く、肛門なので全体的に膣よりもさらに強烈な絞めつけが楽しめると来ている。 こんな気持ちがいい穴を妊娠させるまで使わなかったのはもったいなかったなと、ケツ穴にハマると思えるのだ。 「ふう、茉莉香のケツ穴気持ちいいな」 肛門の締め付けで思わずイッてしまいそうになるのをこらえて、正志は荒い息を吐くと腰を引いた。腸液の滑りで、一物が抜けてしまいそうになるギリギリのところまで引き抜いたら、今度は一気につく。 柔らかい直腸を亀頭が押し広げて、後ろの穴の肉壁をえぐった。 「んあっ! ひゃん、ああっ、ああっ、お尻の穴の奥までずんずんくるぅ」 茉莉香は、ポニーテルを震わせながら肛門を強く突かれる快楽に背を仰け反らせました。感極まった叫びを上げます。 「おおおっ、茉莉香のケツ穴最高に気持ちいいぞッ!」 女に喘がれると、男の自信のようなものが下腹部で熱くなって、さらに正志の物をたぎらせてピストンをはやめさせられる。 「あひっ、あふうっ、もっとしてくださいっ!」 茉莉香は、本当に気持ちよさそうによがり狂いました。
ぬちゅ、じゅぶ、ぐじゅ、じゅぷ、じゅぷぷっ……
腸液で濡れる肛門セックスも、しっかりと濡らしてからピストンすればいやらしい音が響きます。 茉莉香は、全身でプンと成熟した雌の甘ったるい匂いを漂わせて、それがさらに正志を興奮させるのでした。 肛門がペニスにからみつくような締め付けを感じながら、正志は必死に腰を突き上げて粘膜どうしをこすれあせました。 「いやっ、も、もうイッちゃいそうです! 気持ちいいっ!」 茉莉香が、そう叫ぶのを合図に、正志は吸引していたクリトリスのポンプをチュポンと抜きました。 「ああああっ!」 クリトリスが弾かれたような刺激を感じて、茉莉香は感極まった叫びを上げました。(ああっ、これはイッたな)という感じが、肌を合わせていると振動として伝わってくるのです。 正志は、茉莉香の赤黒く勃起したクリちゃんの先っぽを指で摘み上げてやりながら、深々と肛門の奥深くまで陰茎を貫き通しました。 「ぐううっ、ケツ穴に出すぞ茉莉香!」 「イクッ、イグッ!」 茉莉香がそう叫ぶと同時に、正志もケツ穴の奥でドピューと激しい放精を行いました。勃起した亀頭から、すぼまった直腸内へと精液が飛び込んでいきます。 キツイ締め付けのため、正志の精液は全部茉莉香のお腹に注ぎ込まれていきました。 「ハァハァ……」 正志は、射精を終えると陰茎を引き抜きました。 肛門からは、ドロッと白い正志の精液がこぼれ落ちていきます。 さすがに息も絶え絶え、正志も疲労困憊でベットへと倒れこみました。
茉莉香は、名残惜しげに乳首からクリップを外すと、イッた後の余韻に浸っているのかしばらく赤黒く勃起したクリトリスを自分でもさすっていました。 陶然とした表情の茉莉香、もしかすると彼女は妊娠して性欲が増すタイプなのかもしれません。 「……おい、乳首の外していいとは言ってないだろう」 「ごめんなさい、もう終わりかと思って」 茉莉香がそういうのも無理はありません、正志は先にヘタってしまったのですから。 「まあ、しばらく休憩してからまたするかな……」 若い茉莉香の体力に、最近はついていけない時があります。鍛えなきゃいけないなとも思うのですが、茉莉香のほうがどんどん強くなっていっている気がします。 母親になるとはそういうことなのでしょうか。 正志は、横に寝ている茉莉香のお腹をさすると、ああこの中に俺の子供が入っているんだなと感慨深く思いました。 「あっ!」 茉莉香が、驚きの声を上げます。 「今、動いたな……」 初めての胎動でした。お母さんのセックスにびっくりしたのか、お腹の中で子供が寝返りを打ったようです。 「とんだ胎教ですね」 茉莉香は、そう言うとおかしそうにクスクスと笑い出しました。 「エッチな子に育たないといいけどな」 正志は、そう言いながら、言っているのとは正反対にまた茉莉香の乳房をもみ始めました。 茉莉香がやがてまた嬌声を上げるのを合図に、正志は後ろからまた覆いかぶさりました。エッチな胎教は、まだまだ続くようでした。
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第十二章「愛情か、憎悪か」 |
田中正志は男泣きに泣いた。 愛しき女、深谷茉莉香の胸の中で哀しみにむせび泣いたのだった。
などと、言って見ればちょっとかっこよくなっているでしょうか。なっていませんね、しょうがありません。 いろいろ押し引きしたものの、茉莉香に「できた赤ちゃんは愛せるけど、田中さんは嫌いだし気持ち悪い」と言い切られてしまったのですね。 わざわざ、自分から嫌われるようなことをたくさんしておいて、土壇場で自分は愛されないと悲嘆にくれる田中正志という男の心理は一体何なのでしょう。 それは、正志本人にもわからないことでした。
最初はもっと上手くやるつもりだったのです。 せっかく、憧れの人妻を孕ませて精液便所までに落としたのですから、あとはゆっくりと攻略していけばいいだけでした。 そう攻略、ゲームのような考えですね。女性経験というか、対人経験値の少ない正志はどうしても理論だけが先走ってしまいます。考えたとおりに上手くいかなかったのは、茉莉香が生身の人間で、それを受ける正志の方も結局生身の人間に過ぎなかったということです。 望まれぬ赤ちゃんを孕まされた茉莉香の心身は、過度のストレスで余裕を失っていました。それを上手くコントロールして、なだめすかして言うことを聴かせるはずの正志の方が先に切れてしまったのです。 それで赤ちゃんを流産させるなどという暴力的な行為にでて、結果として茉莉香の優しさに救われた形になりました。用意した洗脳プログラムはもちろん安全弁として作用していますが、その上で揺れ動くのは生の人の心に過ぎないのです。 それを忘れてしまったから正志は、とてもかっこ悪く茉莉香の目の前でおいおいと泣き腫らすハメになってしまったのでした。 大の男が子供のように啜り泣いて女にすがっている姿は目も当てられないのですが、それが田中正志だったということで話に戻ります。
正志は(やっぱり、自分はカボチャ頭を脱ぐべきではなかった)と思い始めていました。あれがあれば、正志はいつまでも冷酷な怪人でいられたはずです。茉莉香に恐れられて、何でも自分の都合のいいように聞かせてやれたはずなのです。 それなのに、欲をかいて茉莉香に素顔を晒してしまった。田中正志として抱いてしまった、それは愛されたいと言う欲望でした。 身に余る欲をかいた罰を受けて、正志は泣きわめきながら茉莉香の乳房に吸い付いて離れないのです。正志にとっては、久しぶりに逃げ出したくなるほど恥ずかしいことでした。でも高ぶった心を、こうしなければ沈められなかったのです。 「田中さん、本当に大丈夫ですか……」 さっきまで、大丈夫じゃなかったのは茉莉香の方だったのですが、正志がこれほど取り乱すのを始めてみたので、心配になってしまったようです。 「ううっ、ごめん……」 「いえ、いいですよ。さっきは私も悪かったですし……」 言葉少なに、茉莉香は正志を解放してくれています。ベット脇のティッシュを取って、涙や鼻水を拭いてやっているのです。 ここで、母性に目覚めたのかなんてフザけたことを言ったら叩かれるかなと正志は一瞬思って、やっぱり言うのを止めました。 もうかっこうをつけようとしてみても今更ですし、せっかく甘えさせてくれている雰囲気をたとえこの一瞬だけだとしても、失いたくはなかったからです。 正志は(ああ、自分はこの人妻が本当に好きだったんだな)と痛感しました。今更、愛されたいなんて虫がいいことを言っても、無理なのは分かっています。前に、旦那と別れて一緒にならないかと誘ったこともあって、それだって断られているのですから嫌われているのですからこうして胸にすがるのは未練なのです。 それでもこうして愛しい女と抱きしめあっている正志には、交渉の道具はありました。 「なあ、茉莉香……さん」 「なんですか、改まって」 茉莉香の黒目がちの大きな瞳が、正志の姿を映して居ます。怖気づく気持ちに、叱咤を入れて正志は交渉に入りました。 「君が俺のことを憎らしいとか、その……キモいって思ってるのは分かったよ。でも産まれてくる子供のことを考えたら、やっぱりそのままじゃいけないんじゃないか」 正志は子供を出汁に使うつもりなのでした。 「そんなこと言ったって、私の気持ちは変わりませんよ」 「いや分かるよ、茉莉香さんは夫がいるのに俺が横恋慕して、無理やり子供まで作ってしまったんだから今更許してくれなんて言えない。でも、望まれない妊娠だったなんて子供が可哀想じゃないかな」 「そんなこと、言われたって……」 茉莉香の瞳には迷いの色が見えます。 「なあ、頼むよ。形だけでもいいから愛しあって子供を作ったんだってことにしてほしい。そうしてくれたら、俺は茉莉香さんの平穏な日常を邪魔するようなことは絶対しないって約束するから……」 「ううーん。それは確かに、外で馴れ馴れしくされたりしたら困りますけど」 茉莉香は、考えこんでしまいました。もうひと押しだと正志は意気込みます。 「ねねっ、お願いだよ。そうしてくれたら、もう酷いことはしないし、今の茉莉香さんの生活が守られるように極力配慮するからさ」 茉莉香は、しばらく唸って考えこんでしまいます。 正志にできるのは、結論が出るまで祈るように待つだけです。できた赤ちゃんを出汁にするのは、情けない限りですが正志にはもうこの手しか考えつきませんでした。
「わかりました……あの私の方からもお願いがあるんですけど」 茉莉香は、ハァと溜息をつくと正志にそう言いました。 「なになに?」 正志は受け入れられて、嬉しそうに顔を上げます。 「私のほっぺたを平手で思いっきり叩いてくれませんか」 「ええ?」 いきなり平手打ちしろと言われて、正志は当惑した。 「早くお願いします」 仕方がないので、正志は恐る恐るペチンと平手打ちした。 「こ、こうかな」 「弱いです、もっと勢い良く」 ペチーンッ! 「こう?」 「もっと強く」 ペッチーンッ!!
正志は、言われるままに強く平手打ちしてしまい、それが思いの外強く振りかぶって叩いてしまってびっくりしました。 「だっ、大丈夫だった?」 茉莉香のほっぺたが、赤く腫れてます。茉莉香は、正志の言葉には答えずにやけにさっぱりとした表情でほっぺたを軽く撫でると……。
パチーンッ!!
思いっきり正志のほっぺたを平手打ち仕返しました。 体重を乗せたものすごい勢いの平手打ちで、不意をつかれた正志はそのままベットに転がりました。叩かれた左耳がキーンと耳鳴りします。 瞬間、何をされたのかわからないぐらいでした。耳を押さえて立ち上がると、ようやく叩き返されたのだと気が付きました。 「痛いな、一体何をするんだよ……あれっ?」 茉莉香は、部屋に居ませんでした。一体何なのでしょう、叩けと言われたので叩いたらものすごい勢いで叩き返されて、意味がわかりません。 しばらく呆然とベットに座り込んでいると、ポニーテールを揺らしてさっさと茉莉香がやってきました。どうやら、乱れた長い髪を梳かしつけてから、また新しいゴムでくくったようです。 心なしか、茉莉香はすっきりした顔でした。さっきの一発で、気持ちを切り替えたのかもしれません。 「さっ、どうぞ」 茉莉香は呆然と眺めている正志を尻目に、仰向けにベットに寝転ぶと、大きく両手両足を開いて大の字になりました。 「ええっ、あの茉莉香さん、これって……」 「だから、私に愛されたいんですよね。どうぞいらしてください」 どうやら抱けと言っているようだとようやく察した正志は、仰向けに寝る茉莉香の上に誘われるままに身を沈めました。 茉莉香は、そのまま正志も下腹部で存在感をあらわにしている息子も全部奥まで受け入れてから、両手両足を絡めてギュッと抱きすくめました。 心まで抱きしめられるような、温かい抱擁でした。 「ああっ……」 茉莉香から抱かれて、正志は嬉しそうな声を漏らしてギュッと抱きしめ返します。強く抱きしめる必要はありません。茉莉香から抱きしめてくれているから、軽く抱き返すだけでしっかりと深くまでつながれます。 優しさを分け合うような温かい抱擁に、それだけですごく気持ちいいがいいのです。正志は、抱きあうだけでイッてしまいそうでした。 「愛して差し上げますから、約束忘れないでくださいね」 「ああっ、うん」 どこに触れても暖かくて柔らかい茉莉香の肌の感触に、正志は陶然となります。 「私の生活が破綻しないように気をつけてくださいね。私の言うことをちゃんと聞いて、無茶は絶対にしないでくださいよ」 「分かってるよ……」 正志は、茉莉香のその言葉に何度も頷き返します。
ほんの数秒、身体の動きを止めて茉莉香は何かしら探るような瞳を向けてきて、それから納得したように微笑んで頷きました。 「だったら良いですよ。さあ、たっぷりと愛してください」 そうして、また優しく抱きしめてくれます。 「お願いだから、正志って読んでくれないか」 「もちろんですよ正志さん」 正志は、たまらずに腰を深く埋めた。 「ああっ」 「あんっ、あんまり強くは、しないでくださいね」 茉莉香はもう身重の身体です。 「ああっそうだった、ごめん……」 「ゆっくり動いてくれたら、いいですから……」 膣に負担をかけないようにただ奥まで差し込むだけにして、その代わりに手に余るほどのボリュームたっぷりのバストを乱暴に揉みしだきました。 「正志さん、オッパイ好きですよね」 「ああっ、うん……」 茉莉香は、クスクスと笑うと正志が嬲りやすいように胸を張りました。 「私のでよかったら、たっぷりと楽しんでください」 正志は、たまらずに乳房に手を伸ばします。瑞々しいたゆんたゆんの膨らみを撫でさすり、その量感をたっぷりと味わいます。 「こんだけ大きなオッパイなら、たくさん母乳が出るだろうな」 「正志さん気が早いですね、でもバストマッサージは必要らしいですから、ぜひおねがいしますね」 頼まれた!と正志は勢い良く胸を揉みしだき、ぽっちりと勃起した先端を指で摘むと、茉莉香の身体がぴくんと跳ねました。
「ああっ、乳首気持ちいいです……」 「そうか、じゃあもっと」 片方の乳首を指で摘みながら、もう片方に舌を這わせてチュッと吸い、コリコリとしたそれを甘咬みする。 「ひぁぁ……、あんっ、うんっ」 正志が乳首を責めるたびに、吐息とも喘ぎともつかない甘い声が、茉莉香のぷっくらした唇からこぼれます。 この桜色の先端も、乳輪もいずれは妊娠で形が変わったり茶褐色になるのでしょうか。正志はそんなことを考えながら、乳首を責め立てます。 いずれ、母乳が出たら吸いたいと思いました。 「オッパイ出たら、俺にだけ飲ませてよね」 正志はよせばいいのに、茉莉香の旦那への嫉妬でそういうことを言うのです。 「……わかりました、飲ませるのは赤ちゃんと正志さんだけですね」 夫のことを持ち出されると、これまでは罪悪感に頬を歪めていたのに、茉莉香の中でどう踏ん切りをつけたものか微笑みながらそう請け負いました。 「そうしてくれると嬉しいよ……」 正志は、嬉しそうに茉莉香のたわわな乳房を揉み続けて、左右の乳首を続けて吸い続けました。 「ああんっ、そんなに吸ってもまだ母乳は出ませんよぉ」 茉莉香は、ふやけるぐらいに乳首を吸われて、たまらない気分になっています。正志の太太とした一物を飲み込む膣は、ピストンしていなくても茉莉香が気持よくなると同時にキュッキュと絞め上げて来ます。 もはや、妊娠して必要ないはずなのに、女の膣は浅ましく男の陰茎を絞めつけて、その精気を吸い上げようとします。 奥まで深々と突っ込まれているので、亀頭がピクリピクリと震えるたびにすぼまっている子宮口が刺激されました。 「ああっ、なんかイキそうだよ茉莉香さん」 「私も、イクッ!」 茉莉香がギュウと抱きしめてくるのを合図に、膣もギュウと絞まって正志も静かに絶頂に達しました。
ドピュードピュドピュドピュ……。
すぼまった膣の中に注ぎ込むような射精が放たれて、正志はまったく身動きしていないのに身体が快楽に何度も震えたように感じました。 たっぷりと、本当にたっぷりと正志の中身を茉莉香のお腹の中に注ぎ込んでやったという充実がありました。 ずるっと、濡れた陰唇から陰茎を引き抜くと、亀頭の先と膣口の間でトロトロの愛液が糸を引きます。 しばらくして、ぱっくりと開いた膣口からドロリと精液が抜け落ちていきました。
「ハァハァ……茉莉香、愛してるよ」 横に身をもたれさせた正志は、茉莉香を手で抱え込むようにして抱きしめて唇を重ねました。 「私もです……」 茉莉香も、正志の舌を受け入れると自分から舌を伸ばして正志の唾液を美味しそうにすすりました。 そうして二人は暫く舌を絡め合わせて、手足も絡めて身も心も一つに溶け合っていました。 「ありがとう、茉莉香さん……」 正志は、そう俺を言いました。 「私……元気な赤ちゃん産みますね」 それには答えずに茉莉香は、そう笑顔で呟きました。 こうして、愛し愛される形での種付けをやり直すのような、長いセックスが終わったのでした。
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