第六章「女子中学生 長澤珠衣1」 |
桐宮紗香(きりみや さやか)は体調不良に襲われていた。 突然の眠気や倦怠感、熱っぽい時もある。喉がカラカラになったりやけに唾液がでた、、突然えずくこともある。風邪が治りきらないのかなとも思うし、生理がキツイ時の症状に似ていた。 でも、生理自体は来ない。 もしかすると、生理不順かもしれない。強いストレスがかかると、そうなることがあると家庭の医学で調べていたら載っていた。 紗香はみんなよりも生理が来るのは遅くて中学校に入ってからだったから、そういう形でストレスが出て変調をきたすのはあり得るかもしれない。そう思っていた。 学業をおろそかにはしないようにがんばりながら、クラス委員も生徒会活動もやっている忙しい紗香にとって、ストレスは馴染みの友のようなものだ。 だから、下腹部や足の付根がチクチクと痛み出しても我慢していた。 腰が重くなっても、胸が張っても我慢していた。 そうして、ついに眩暈を起こして倒れてしまった。
「ううんっ……」 保健室のベッドで目を覚ましたときに、紗香の隣には友だち長澤珠衣(ながさわ たまえ)がいた。 珠衣は小柄で紗香に比べると随分と子供なのに、水泳部に所属している少女だ。プールの塩素のせいかツインにくくっているセミロングが茶色い。ほっぺたがふっくらした幼さを残す顔も、制服の白いブラウスから覗くほっそりした手も、よく日焼けして健康的な小麦色の肌をしている。 頭を揺らすと、くくりあげた二つの髪がボンボンのように揺れるのが愛らしい。猫のようなクリっとしたブラウンの瞳が、プールの水面のようにキラキラと澄んでいて、こちらを少し心配そうに覗きこんでいた。 「大丈夫、紗香ちゃん?」 「たまちゃんかあ……」 長澤珠衣は、みんなにたまちゃんと呼ばれている。ちょっとのんびりして抜けた響きが、珠衣の性格をよく表している。 そうこの子は、水泳部なのにぜんぜん運動部らしさがないというか、ちょっとズレた子なのだ。 「まだ寝てないとダメだよ。保健の先生が貧血かもしれないって言ってた」 でも、紗香を気遣う声は優しい。 「そうなの? でも、もう大丈夫……ううっ」 ベッドの上で身を起こそうとしたのだが、やはりふらつく紗香は、また仰向けに枕の上に頭を落としてしまう。 それはいいのだが、珠衣がその隣でコテンとうつむけにベッドに頭を伏せて、「うーうー」と唸っていた。 「たまちゃん、なんのつもりなのそれ。何かのおまじない?」 「ううん、あー。紗香ちゃんにまだ寝てないと……と止めようとしたら、こうなった」 どうなったらそうなるのか。おそらく手をだそうとして、前のめりに転けたのであろう。珠衣は顔を上げてエヘッと笑う。 珠衣の言動が間が抜けているのは、いつものことだから気にもならないけど、少し疲れている紗香は呆れた顔をしてため息をつく。
長澤珠衣は、おっとりとしている。いや、彼女はおっとりどころではなく信じられないぐらいのドジっ子だ。靴と間違えて学校の近くまでスリッパを履いてくるのは序の口で、たまちゃんは水泳部なのだが、パンツの上から水着を着けてくることが何度もあるほどで、水泳部に着替えてきた珠衣を注意して観察する係が設けられたほどだ。 深刻なレベルの天然ボケなのだが、本人はわざとやっているわけではない。お茶のお盆なんかを持たすとすぐコケてこぼすので、水害が起こるから配膳させてはいけない女の子でもある。 そんな周りが気をつけて見ていないと危なっかしいたまちゃんだが、性格はいたって天真爛漫で、優しく気立ての良い娘でみんなに好かれていた。 いまも倒れた紗香を気遣って、ずっと側についていたのだろう。それは分かる。 本人が保健委員だってこともあるが、そこまですることはないと綾香などは思うのだがそれもしょうがない。 たまちゃんは、善意の人なのだ。過剰でも善意でしてることを注意したいとは、綾香には思えなかった。
たまちゃんの小さくて華奢な身体。 運動にとても向いているとは思えないのに、だからこそ苦手を克服しようと水泳部に入って運動を頑張っているのだ。地味で辛い練習に、きちんと付いて行っている。 すごく不器用だが、人との約束を守り、決して諦めない努力家でもある。 とても良い子なのだ。だから、ちょっとダメな子でもみんなから愛されている。 「とにかく寝てなきゃだめだよ」 起き上がろうとする綾香に、珠衣はそう言った。
「そうも言ってられないのよ、午後の授業はもう仕方がないけど、放課後には生徒会の仕事があるから」 「それどんな仕事、代わりに私がやっておいてあげようか」 「えっ、いやあ、それはちょっと……」 ドジっ子の珠衣にできるのか、思案げな顔で珠江を眺める紗香。 珠衣は、ニコニコと笑っている。 「紗香ちゃんには日頃からお世話になってるから、ここは私に任せてよ」 「いやそれが、ちょっと込み入った要件なのよ。駅前の商店街と今度の学校のイベントの打ち合わせをしなきゃいけないの」 綾香がそう言ったのは、珠衣にそういう細やかな仕事がわかるわけがないのだから、諦めさせようとしてのことだ。 それでも珠衣は引かなかった。 具合の悪い紗香の代わりに、「自分がやる!」と言って聞かなかった。あいかわらず、暑苦しいほどの善意だ。 「じゃあ、店の人にこの資料だけ渡して挨拶してきてちょうだいね」 「うん大丈夫だよ、任せてー」 その情熱にほだされて、紗香はやらせてみようと思った。猫の手も借りたいほど忙しいことも事実だったのだ。 顔合わせだけでもしてきてくれれば、時間稼ぎにはなる。 綾香は忙しかった。 近頃、どういうわけか学園の風紀が急速に乱れて、問題を起こす生徒が急増している。生徒会の執行役員がそちらの対応にてんてこ舞いになっているので、庶務がみんな紗香のところに回ってきてしまっている。 たまちゃんを折衝に行かせるのは、少しどころかかなり心配だけど、どうせ今日は行けそうにもないから挨拶だけでも済ませてもらって、後日は自分がフォローしておけばいいと考えた。 取り次いでくれるお店の担当者は、優しい大人の女の人のはずだし、珠衣でも心配はいらない。いくら間の抜けた珠衣でも、資料を渡して挨拶してくるぐらいはできるだろうとも考えた。 この時の綾香は、その選択が珠衣に自分と同じ運命を強いることになるとは思いもしない。
※※※
今日も今日とて、戸隠ミノルは、街を気ままにふらついている。 「あれ、ここのお店の人居ないのかな」 ミノルがフラッと入った店は、商店街の個人商店だった。『西村商店』とある。コンビニというほどの規模もない商店街の雑貨屋である。 いい匂いに誘われて入ったのだ。食べられれば何でも良かったので、立ち寄ったのだがカウンターに店員さんはいない。客も居なかった。あまり流行っている店ではないらしい。 物怖じしない。というか、遠慮することすら考慮にないミノルは、カウンターの蒸し器に入っている肉まんを無造作に二つ掴んで、モグモグと食べながらカウンターの奥の控え室にまで入っていく。 「あっ、いた。お姉さん?」 歳の頃はハタチ過ぎぐらいだろうか。黒髪のロングの真面目そうな顔の店員さんが棚の前に手をついて立っている。エプロンをつけているので、店員さんに間違い無いだろう。 身体は豊満な体型で、スカートがやけに短かった。よくよくと顔を見ると、浅葱色のフレームのメガネをかけているお姉さんは美人だった。ただ化粧ッ気がないのと、目の下に色濃く出た黒いクマのせいでやつれて見える。 こんなところで、立ったまま疲れきって眠るほど雑貨屋の店員とは激務なのだろうか。 「西村綾生(にしむらあおい)さん?」 エプロンの盛り上がった胸についているプレートの名前を呼ぶ。 「スーッ、スーッ」 その綾生さんは、コックリコックリと船を漕ぐように、器用に立ったまま就寝中。 「ふうんっ」 お金を持っていないわけではないので、代金は払おうと思ったミノルであったが、起こすのも可哀想かなと思った。 そうして、そっと後ろに近寄ると、いきなり紺色のスカートをペロリと捲り上げた。 みずみずしいヒップである。かなりの桃尻だった。 一瞬、「パンツ穿いてないのか?」と焦ったが、Tバックだったのだ。紐のような白いエロパンティーを穿いている。 ああこの人は、真面目そうな顔をしてエッチな人だなとミノルは思った。 エッチならミノルも同じである。スカートを腰に挟み込んで捲り上げたまままで、パンティーのゴムに手をかけて、薄い布を膝まで下ろした。 試すようにお尻をさすってみる、モチモチとした弾力。綾生さんは、肌に触れても目を覚ます様子はない。 「大丈夫みたいだな」 ミノルは、ジッと食い入るように、黒くてモジャモジャの毛が生え揃った大人のマンコを眺めた。 「んんっ、なんか濡れてないか?」 膝に引っかかっている紐のようなパンティーは、一見すると白いのだが、股の部分がびっしょりと濡れて濃くなっている。本当に濡れているのかと思って、おもむろに指をピンク色の割れ目に差し込んでみると、中はやはりグッチョグチョだった。 くんくんと匂いを嗅ぐと、メスの強烈な香りが漂う。どうやら、眠りながら濡れているらしい。愛液が乾いていないところを見ると、直前までオナニーしていたのかも。 普通の人なら、なんでそんなと驚くところだが、ミノルはすぐに使えて都合がいいなと思っただけだった。 「じゃあ、さっきの肉まんの代金は、金玉で返すってことで」 そんなバカなことを言いながら、ズボンとパンツを下ろして後ろから抱きしめて、亀頭の尖端をヌメる陰裂に添えた。 クチュっと生々しい感覚があって、腰を軽く動かし、敏感な亀頭の先で綾生の入り口を上下になぞる。艶かしい双臀の谷間を楽しむように、腰を押し付ける。 「綾生さん、本当に入れちゃいますよ?」 「んっ、んふっ……」 入り口を亀頭のさきで何度も往復していると、甘いため息を漏らした。それでもまだ目を覚まさない。 こりゃ入れていいなと思って、ミノルはゆっくりと腰をつき入れて、反り返った一物をズブッと挿入した。 柔らかくほぐれた蜜壷、とろりといた膣内の温かさに腰が蕩けそうになる、ぷりぷりっとした肉襞を押し広げて、いきり勃った肉棒をずっぷりと根本まで差し込んだ。 「ふっ、あっ、あっ……」 ゆっくりと抜き出しすると膣襞が絡み合ってくる。生の粘膜がこすれ合う塩梅がたまらない。綾生の寝息に、甘い響きが混じりだした。これでも不思議と起きない。 もう起きてしまってもいいやと思って、綾生の腰を掴んで気兼ねなく腰を使い始めた、こみ上げてくる衝動を、張りに満ちた臀部に強く打ち付ける、 パンパンパンッと乾いた音が、「あんっ、あんっ、あんっ」倉庫に響き甲高い嬌声が響いた。 「ねえ、綾生さん。起きてるんでしょぉ、起きてないんですかぁ」 後ろから抱きしめていると、綾生の髪から漂う甘い匂いに包まれてミノルは幸せな気持ちになる。 「あっ、んっ、んんっ!」 こりゃ起きてるだろうと思ったが、どっちでもよかった。 ミノルは自分の快楽を追求することだけに必死になり、腰振りのペースをさらにあげた。 突き上げるごとに、膣の締め付けのキツさは増しヒダヒダは絡み付いてくる。形の良い臀部は力がこもって、身体はビクンッビクンッと反応しているのに、まだ目覚めない。 ここまで感じているのに、綾生は棚に手をついた格好のままで、意識を喪失しているからただ突き上げを受け止めるしか無い。 まるで生き人形、体の良いダッチワイフのような気がして、ミノルは面白かった。 強い射精欲を感じるが、まだ出してしまうのは惜しい。腰の動きを少しゆったりすると、ミノルは腰を最も深く挿入したところで止めて、腰でゆっくりと円を描いた。 「こんなのはどうだ」 「んっんっ!」 よっぽど気持ちいのか、綾生は悩ましい牝声を上げる。 膣襞がギュッと締るのを感じながら、子宮口とその周辺の密肉をねちっこく擦り上げる。 「あっ、んんんっ!」 何の前触れもなくいきなり綾生が感極まって、ビシャと潮を噴いて床が汚れた。 おそらく潮だとは思うけど、もしかしたらオシッコを漏らしてしまったのかもしれない。それを見て、ミノルは苦笑した。 「なんだ、もうイッてしまったのか」 後ろから抱きしめているから、身体に伝わる振動で綾生が気をやってしまったのはわかる。 女をイカせたという征服感を感じて、ミノルも射精欲がこらえ切れなくなってきた。 理性の箍が外れたように、ミノルはうぉぉぉっと腰を振るって、抜き差しの快楽を味わう。 「もう俺もダメだ。綾生、中に出すぞ!」 「あっ、ああっ……」 腰使いの激しさが、ラストスパート。肉同士がぶつかる湿った音が高らかに狭い倉庫の中で響き渡り、綾生の艶声も激しさをました。 後ろからギュッと抱きしめて、強烈な腰の打ち付けとともに、ミノルは射精欲を解放した。 濃厚な精液が、ビュルッビュルッと音を立てて、綾生の子宮口へと勢い良く放たれていく。 温かい精液のほとばしりを感じたのか、膣内が一際収縮して、精を搾り取るように陰茎を食い締めた。 締まりの強さだけではない、絡みついた膣のうねりが、最高のエクスタシーをもたらした。腰が蕩けそうな甘美な心地に酔いながら、ミノルは最後の一滴までも綾生の蜜壷の中に白濁液を注ぎ込んだ。 そうして、そこまでしても綾生はやはり目を覚まさなかった。
「なんで起きないんだろうなこの人は……」 さすがに綾生も感極まって、棚に手をついたままでは居られなくなった様子で、ミノルの腕の中でぐったりとしている。 ゆっくりと床に下ろして、大股を開いてマンコからゴポゴポと泡だった精液を垂らしている綾生をもう一度抱こうかと思ったときだった。
「こんにちは~、だれかいませんか~」 お店の入り口から、のんびりした女の子の声が聞こえた。
※※※
見覚えのある濃い藍色のプリーツスカート、近所の中高一貫校の制服。 少し茶色がかったセミロングの髪を小さなお花がついたゴムひもで、ツインにくくりげていて、それがボンボンのようにみえた。 よく日焼けした小麦色の肌をしている。猫のようなクリっとした瞳で、眉が太い、ツルンとした丸顔の可愛らしい顔立ちだった。ほころんだほっぺたが少し上気している、はにかんだ笑顔がとても愛らしい。 背丈は低く、身体はまだ発達途上といった感じの可憐な少女だ。見たことない子供だった。もしかしたら、いつぞや出会った桐宮紗香という美少女かと一瞬思ったが、違ってもがっかりはしない。 少しのんびりおっとりとした雰囲気のこの子も、容姿は悪くない。美人と言うよりは、可愛らしいタイプ。
「あの、あの私、長澤珠衣っていいます。杏端中学の二年生で……」 「はい……」 ズボンとパンツを上げて接客したミノルは、どうしたものかなと頭をかく。どうも要領を得ない。 「生徒会の打合せに、お店の人と、じゃないお店の人に会ってから資料を渡して、えっと代理できたんですけど」 たどたどしい話し方で、封筒に入った資料を渡してくる。 中を確認したが、ミノルにはよくわからない。学校と商工会が共同でやるイベントについての資料だったのだが、そんなものを見せられても興味もなかった。 ミノルが興味があるのは、眼の前の健康そうな小麦色の肌の少女である。 「えっと珠衣ちゃんね。まあ、とりあえず中に入りなよ」 そういいながら、ミノルには中とは何かも分かってないのだが、カウンターの奥に休憩室があったのでそこでいいかと思う。 「あっ、あの~。ここに女の人が倒れてるんですけど」 「寝てるだけだから、気にしないで」 綾生が寝ているのを見つけて、珠衣がそういうのだが、そう言って誤魔化した。大事な部分はスカートで隠れているのだが、よくよく観察すれば乱雑に上げられて落ちかけているパンディーや、太ももにも精液や愛液が垂れていて明らかに異様である。 狭い倉庫にエッチな匂いも立ち込めているのだが、ぼんやり屋の珠衣は気がつかなかったようだ。 「どうぞ、そこにかけて」 「はい」 それほど広い休憩室でもないが、安物の机とソファーぐらいはある。一応は応接室のようになっている。珠江に腰掛けるように進めると、ミノルも着席した。 「なんで隣に座るの?」 「あわわっ、アイタッ!」 普通、こういうものは向かい合わせにに座ると思うのだが、おもむろに隣に座ってきた珠衣に注意したのだが。 それで慌てさせてしまったらしい。 立ち上がろうとした珠衣が、太ももを机に強く打ち付けてしまう。瞳に涙を貯めて、のたうち回る娘に、ミノルも慌てる。 「ちょっと、大丈夫」 「イッ! ツツツ……だいっ、大丈夫です。こういうこと私よくあるんでぇ~」 そう言いながら、痛みに耐えかねてか、ソファーにまた腰掛けるのがいけないと思ったのか、そのまま床に倒れこんでしまう。
仰向けに倒れた拍子に、プリーツスカートがペロンとめくれて真っ白いパンツが見えた。歳の割には、子供っぽい無地のパンツだ。 いっそクマさんでもプリントしてあれば、そっちのほうが似合ったかもしれない。 「どこを打ったの?」 「太ももです、あーでも本当に大丈夫です。これぐらい慣れてるんで、摩ってれば治ります」 「女の子の肌に傷がついちゃ大変だよ、見せてみなさい」 強引に抱きかかえるようにして、ミノルは珠衣が必死に押さえようとしているスカートをたくし上げた。 打ち付けた太ももが少し青あざになっている。 「いやぁ~めくらないで、いやあぁ、あの、ああっ違います。あの、心配していただいてるのはとても嬉しいんですけどぉ、そうじゃなくて」 珠衣はあたふたとするばかりで、何を言っているのやらわからない。 もとより、ミノルは珠江を心配しているわけではなく、女子高生のツルンと滑らかな太ももやパンツを眺めているだけなので、どっちでも良いことだが。 「治療と言っても、薬もないから舐めて直そうかな」 「えっ、ええーっ、舐めちゃうんですかぁ!」 いきなりスカートの中に顔を突っ込まれたので、珠衣はほっそりとした手足をバタバタさせて逃れようとした。 こう見えても、珠衣は水泳部なのだ。 結構な力でバシバシと肩に当たる足が思いの外痛く、ミノルは苦笑した。 「そんなに暴れないでよ、ごめんねー。オジサンの唾液なんか汚くて嫌だったか」 「いやぁ、あのそんなことはないんですけど」 「じゃあ、舐めていいの?」 「待ってください、そういうことではなく~舐めるって、ええっ」 どっちなんだと、ミノルは笑う。もちろん珠衣が困惑して心底嫌がっているのは分かっているし、反応が面白くてわざと無茶苦茶やっているのだが、珠衣は見たとおり押しに弱い。
「おっと失敬」 「あっ」 どさくさに紛れて、スカートからするりと白いパンティーを太ももまで下ろした。 「ん? なぜパンツの下にパンツを履いているんだ」 「ああ、私よく脱げちゃうんで、あらかじめ二枚穿いているんです」 そう珠衣は平然と言うので、ミノルはそうとう天然の子なんだなと呆れた。珠衣はこんなことをしているから、パンツを一枚脱ぎ忘れて、下着の上から水着を着てしまったりするのである。 しかし、簡単に脱げてしまうということは脱がしてもいいということかと、ミノルは思い直す。 白いパンツを穿こうと珠衣が立ち上がった拍子に、ミノルは制服のプリーツスカートのホックに手をかけてさらっと落としてしまう。 そうして、膝辺りに巻きついたパンツを穿こうと、珠衣が手を伸ばして前屈すると同時に、もう一枚のパンツを一気にずり下げた。 ペロンと真っ白いお尻が現れた。日焼けしてると思ったら、中は真っ白。 太ももまでは小麦色に日焼けしているから、お尻とのコントラストが美しい。 「えっ、ええっ、うそぉ~、なんで脱げてるのぉ!」 スカートもパンツもなくなって、桃尻を丸出しにしてしまったことに手でぺたぺたと触れてようやく気がついたらしい。 「ほう、よく脱げちゃうってのは、本当らしいね」 「ああっ、うそぉぉおおお!」 脱げたことに気がついて珠衣が取った行動とは、パンツをずり上げるのではなくその場にまたしゃがみこんでしまうことだった。 だから、ちょうどオシッコをしているみたいにお尻も股も剥き出しになってしまう。まるでミノルに綺麗なお尻と、肛門を見せつけているようだ。
「どうしたの、なんでパンツが脱げちゃったのかなあ」 「わかりませぇ~ん、ごめんなさいぃぃ」 ミノルは楽しんでいるので謝ることはないのだが、珠衣はそう言った。物はついでとばかりに、ミノルは後ろからブラウス越しに珠衣の膨らみかけの小さな胸を揉みしだく。 「珠衣ちゃんは、お股に毛が生えてないんだね」 「あっ、いやああ、ヤダッ! 見ないでっ!」 珠衣は小さい手で股を押さえようとして、そのままゴロンと前転して大開脚してしまう。わざとやってるんじゃないだろうかと思うほどで、ミノルは「ブホッ」と思わず吹き出してしまった。 「笑うなんて酷いですぅ~」 羞恥に耳元まで真っ赤に染めて、ブラウンの瞳に涙を溜めている珠衣。 「ゴメンゴメン、でも珠衣ちゃんって何歳?」 「十四歳ですけど」 「ふうんっ」と、笑うのを止めて真面目そうな顔をするミノル。 「なっ、何なんですか……」 「いや、十四歳ならもう身体は大人になっててもいいのに、ちょっとおかしいなと思って」 「ええっ、私って何かおかしいんですか」 そのまま、床にゴロンと倒れこんで心細気な顔で見上げる。股を手で隠したままなので、身動きが取れないらしい。 「だってパイパンだし、子供みたいなマンコじゃないか」 「ええっ、パイパンって何ですか、マンコって何ですか?」 何も知らないらしい。 「パイパンってのは毛が生えてないことだよ、マンコは君がいま手で隠しているところのことだ」 「ううっ、そうなんですか~。ここをマンコって言うんですね」 「友達のマンコと見比べておかしいと思ったことはないのか。みんなもう毛が生えてるし、こんな赤ちゃんみたいなマンコじゃないだろ」 「そんなっ、こんなところ見比べたりしないですよ」
そう言い募る珠衣に、ミノルは目を伏せてわざとらしくため息をつく。こいつはとんでもないドジっ子で、何を言っても真に受けるみたいだから、どこまで信じるかやってみようと思ったのだ。 「先天性女性器未発達症候群かもな」 ミノルは、適当にでっち上げた病名を口走る。 「えっ、えっ。何ですか、私病気なんですか」 「現時点では病気ってわけではないんだが、このまま未発達だと将来、子供が産めなくなるかもな」 「うぇぇ、困りますよ。ああっ、そういえば私、身体を見られたときに子供だってみんなによく言われます」 「そうだろう、ここまで未発達なのは異常だからな」 「異常なんですかぁ、どうしよう……あの、そういえば私って胸もちょっとおかしいんですよ」 「ほぉ……」 これはこれはと、ミノルは笑いを吹き出すのをこらえた。 あまりにもお約束な展開すぎて、口元がニヤニヤしてしまうのを抑えきれない。確かにミノルは幸運の星の元に生まれた男だが、ここまで好都合なシチュエーションは初めてだった。 このまま見せてみろと言ってもいいが、あんまりにも想像通りに進んでしまうのもどうかと思い、「う~ん」と唸り声を上げながら、その『ちょっとおかしい』という胸を見せようか迷っている珠江を手で押し留めた。 「まあ、待ってよ。とりあえずこっちについてきて。ああ、パンツは穿いていいよ」 ミノルが補助してやると、あれほどあたふたと上げるのに苦労していたパンツをするっと上げることができた。まあ、スカートまでは穿かせないわけだが。
とにかく立ち上がらせて、応接室の外の奥まった倉庫の部屋まで連れていく。狭い倉庫の床に、西村綾生(にしむらあおい)が倒れている。よく耳を澄ますと、いびきをかいているのが聞こえる。よく眠っているようだ。 「あの……」 「大人の身体というのが、どういうものか見せたほうがいいかと思ってさ」 そう言うと、スカートをたくし上げた。紐のようなパンティーはすでに足元まで脱げているので、ポッカリと空いた赤黒いマンコから中出ししたての白濁液をトロトロとこぼして艶々と輝く様がよく見て取れた。 二十一歳の綾生は大人だから、もちろん綺麗に陰毛も生え揃っている。 「きゃぁ」 「ほら眼を伏せてないでよく観察しなよ」 「そんなっ、寝てる女の人のぉ、許されないですよ」 「許されるよ、この子は俺の彼女だし。ボランティアで中学生に身体を見せるぐらいのことは平気だから」 「そっ、そうなんですか~」 そんなわけないだろう。ミノルは、奇妙な感じに顔を顰めた。笑いをこらえるのに必死なのだ。本当に何を言っても信じるので面白い。 許しが出たと信じ込んでいるのか、綾生の大人マンコを食い入るように見つめている。しばらく眺めさせてから、ポンと肩を叩くと珠衣はハッと顔を上げた。 「どうだ、よくわかったか」 「えっと、初めて見たので……確かに毛は生えているなあと。あとなんか」 「あと?」 「こうぐちょっと湿ってて、なんか中から何か出てませんか」 「大人の女はみんな出るんだよ、生理ぐらい知ってるだろう」 「生理って……」 生理の話をされただけで、口淀んでいる。二人で、綾生の痴態を観察しているのだから今更だと思うのだが、珠衣の意識だと別枠なのかもしれない。 「自分のと比べてどうだ」 「知りませんよ~、そんな見ないですし……」 顔を俯けて、ブツクサと文句を言っている。
「なあ珠衣ちゃん、フザケてる場合じゃない。真面目な話をしているんだよ。こうやってマンコを晒してくれている綾生にも失礼だと思わないか」 「そうですね、すみません。お二人は、私の身体のことを心配して言ってくれているんですよね」 お二人はのところで、またミノルは吹き出しそうになった。 グーグーと寝息をかいている綾生は、知ったこっちゃないのに一蓮託生にされているのがおかしかったのだ。 「そ、そうだぞ。だから、そこの鏡に映して自分のをよく観察して見比べてみなさい」 珠衣は言われたとおり素直に、簡素な白パンツを下ろすと鏡に向けてみてみた。おそらく、彼女が生まれて初めて意識する自分のオマンコである。 「全然違いますね、毛が生えてないってこともあるんですけど、ぴったりと閉じてます」 「だろう、本当はそこは男のオチンチンが入るところなんだから開いてないといけないんだ」 「男のっ、そうですよね……。はぁ、そうなのか。私の身体ってやっぱりおかしいんですね」 ポンと肩叩いて、ミノルは耳元で囁いた。 「大丈夫だ、いまから治していけばまともな大人の身体になれるから」 「本当ですか?」 「うん、症候群と言っただろう。幸いなことにまだ中学生だ。いまからよく発達を促してやれば、矯正は十分に可能だ」 「そうなんですか~、よかった。あの胸も私ちょっとおかしいかなって思うんですけどぉ」 「なるほど、オッパイもか」 対比して見比べようと、ミノルは寝ている綾生のエプロンを外して、クリーム色のセーターをスルッと脱がせて、綺麗なレースの入った紫色のブラジャーも外す。形の良い乳房がポロンポロンと転げ落ちた。 いやそれは、ポロンというよりドサリって重さがある。結構なボリューム感だ。Eか、もしかするとFカップかと言ったところだろう。一番適度な大きさかもしれない。 乳房はおわん型で申し分ない形であり、紅い乳輪は小さく、乳首も綺麗な形をしている。処女ではなかったが、それほど使い込んでもいないようだ。
「それで私の……胸なんですけど」 脱ぐのを躊躇しているようなので、「これは真面目なことなんだよ」と声をかけて、決心を促してやる。 珠衣はそれで、ブラウスのボタンを自ら外して脱ぎ、スポーツブラも取り外して裸になった。 まだ膨らみかけで、いいところAカップといったところで発展途上だが、ピンク色の尖端の尖り方に若々しい硬さと初々しさが感じられる。 「日焼けあとがあるね」 真っ白い透けるような肌がスクール水着の形になっていて、日焼けした小麦色の肌とコントラストになっている。 「あっ、私水泳部なんです。見えないですよね」 「いやそんなことないよ。十分スリムだし、女の子にしちゃしっかりと筋肉もあるじゃないか」 「そうですか、えへへ」 珠衣はニヘッと笑った。褒められると気をよくする、単純なのだ。いつもみんなから、運動部らしくないと言われている反動もあるのだろう。 「あの、それで、なんかその……大きいでしょう。いつも恥ずかしくって」 「大きいって、胸はさほど……ああそうか、乳輪のことを言ってるのか」 たしかに、珠衣の丸い乳輪は薄くてピンク色だからそれほど気にならないのだが、標準よりはちょっと大きいかもしれない。胸の膨らみがまだ発達未了なので、余計に目立つ。不格好だと、思春期の少女が気になってもおかしくはないだろう。 ミノルにとっては、これぐらいの形の崩れはむしろ個性であり興奮する要素だと思えるのだが、本人にとっては知らないオジサンに相談してしまうほど深刻な問題なのかもしれない。 だから茶化すことなくミノルは請け負った。
「俺は、乳輪小さくする方法も知ってるよ」 「本当ですか!」 とりあえず広いところに戻ったほうがいいと、ミノルは応接室に珠衣の手を引いて戻った。 頼もしいミノルにすっかり感心してしまった珠衣は、パンツ一丁の姿なのだが特に恥ずかしがってはいないようだった。 あっという間に、見るからに怪しげなミノルのことを信用したらしい。本当に危なっかしい娘である。
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第五章「女子大生 北原亜津沙2」 |
いやーすごかったなと、戸隠ミノルは感嘆の溜息をついた。 先ほど、オナニーしたあげく脱糞ショーまで見せてくれた女子大生は大きなダブルベッドで気持ちよさそうに寝息を立てている。 いろんな家に忍び込んで、様々な痴態を目撃するミノルだが、ここまでの変態お嬢様は初めて見た。 せっかく襲ってくれと言われているのに、襲うのを躊躇したほどだ。 「でもまあ、せっかくだしなあ……」 襲ってくれと言わんばかりの北原亜津沙(きたはらあづさ)の無防備な寝顔に、ミノルもとりあえずベッドで横になってみる。 亜麻色の髪の乙女は、スースーと寝息を立ており、形の良い柔らかいお餅のような大きな胸がゆるやかに上下していた。たまらずそっとオッパイに触れてみると、小さく呻いて身体をもぞもぞとさせて長い髪がさらりと肩から流れる。 亜津沙は、どこからどうみても、完璧な美女だ。 それなのに、形の良いほっそりとした雪のような白いお腹に『危険日中出し孕ませ希望』なんて書いてしまう変態なのである。 美人ではあるが、とても残念なお嬢様だった。 「やるぶんには、いいけどな」 しばらく、もち肌のオッパイを揉みしだいていると、長いまつげが閉じられたまぶたとともに、ふるふると震え始めた。 起きないのかと思ったら覚醒するらしい。 こういう場合、たいていミノルが満足してしまうまで女は眠ったままなので、ミノルは少し焦った。 また叫ばれると怖いから、ベッドの下に隠れようと思って離れようとするミノルの腕を、ほっそりとした指がギュッと掴んだ。 大きな瞳が、パッチリと見開いてミノルを見ている。目尻が下がり口元がやわらかく弧を描く。先ほど、ミノルを見て悲鳴を上げたお嬢様と同一人物とは思えない反応の違いはなぜなのだ。
「うわー」 今度は、ミノルのほうが悲鳴を上げる番だった。 「ウフフッ、やっぱり夢に出てきたのですわね」 このお嬢様の言ってる意味がよくわからない。ミノルは、久しぶりに恐怖を感じた。 「手を離してくれるかな」 「嫌ですわ、せっかく妄想の男が夢に出てきてくれたのに離しません」 どうやら逃げることは許可してくれないらしい。 「わかった、あのさ」 「じゃあまず、その汚らしい服を脱いでください」 有無を言わさず亜津沙は命じる。 人を使うのに慣れているのだ。堂に入ったものだった。気の弱いミノルは、抵抗できずにその場でシャツとスウェットのズボンとパンツを脱ぎ捨てた。 「これでいいのかな」 「人間とはとても思えないブサイクな顔。ずんぐりむっくりの体型、たるんだだらしないお腹に、汚らしい肌。素敵ですわね、私の理想通りです」 とても褒められているとは思えない。 「失礼だな」 自分が決してイケメンではないと知っているさしものミノルも、十歳も年下の女の子にそこまで真正面から罵倒されると渋面になる。 それが当たっていればこそ、いらだちも高まる。 「あらっ、怒ったんですのね。下賎な男が、学歴と職業をお言いなさい」 「高卒の無職だけど……」 そう聞いて、亜津沙は蕩けるような恍惚の笑みを浮かべた。ジュルッと、今にもよだれを垂らしそうな様子だ。 「そ、そうですか。では高卒無職のオジサンに、今日は特別に大学生の私のマンコを舐めさせてあげますわよ」 「そりゃ、舐めろって言われれば舐めてもいいけどさ」 「あーっ、待ってください。そうだ、私もオチンチンを舐めて差し上げますから、一緒に舐め合いましょう」 亜津沙の提案で、シックス・ナインの体勢でお互いに舐めあうことになった。こんな状況は初めてなので困惑するミノルだったが、亜津沙のほうはそれ以上におっかなびっくり、ミノルの勃起した陰茎を細い指先で突付いている。
「舐めないのか」 「舐めます、もちろん舐めますわよ。するまえに夢が覚めてしまったらもったいないですものね」 意を決して、亜津沙はパクツイた。 それはパクツクという表現が、一番相応しい舐め方だった。いきなり喉の奥まで加えたかと思うと、唾液を馴染ませながらジュルジュルと吸いあげたのだ。 ぎこちないくせに、いきなり強烈なバキュームフェラをかましてきたのである。こっちも舐めようと思っていたミノルは、意表をつかれて呻いた。 腰がゾクッとして、ショックで射精してしまうかと思ったぐらいだ。キツすぎるから止めてくれとは言わない。 ミノルは、性的なことに関してだけは自信がある男だった。だから、そんな情けないことを言うつもりはない。それよりもこっちからも攻めてやろうと、柔らかい太ももの中に顔を埋めるようにして、クリトリスを吸い上げた。 「ヒヤッ!」 猛烈なフェラをしていた亜津沙が、口を大きく開いて悲鳴を上げた。その温かい唾液がたっぷりつまった口の中に、陰茎をねじ込みながらミノルはさらに、勃起して皮が剥けた亜津沙のピンク色の陰核を、ザラザラした舌先で擦りながら圧する。 「ああ、気持ちいいですわ。男の人に舐められるのって、こんなに気持ちが良かったんですわね」 いつもオナニーに使っている陰核を男に舐められて、亜津沙は素直に快楽の叫びを上げた。 「ほらほら、しゃべってばかりいないでしゃぶれよ」 「あらごめんなさい」 亜津沙は、ミノルの毛が生えた金玉にキスをしてから、アイスを舐めまわすように舐める。 「上手いじゃないか」 「この玉玉に、女を孕ませる子種がいっぱい詰まってるんですわね」 亜津沙は、陶然と瞳を潤ませながら、舐め続ける。 ミノルのほうも、俄然とやる気になって陰核だけではなく閉じた女陰を舐め回して広げていった。
オナニー狂いのくせに、ピンク色でまるで濡れた唇のような魅惑的な外陰唇だった。これほど造形の整った綺麗なオマンコはなかなかお目にかかれない。陰核は勃起してとてつもなく大きいくせに、陰唇はまるで処女のような初々しさ。オナニーし過ぎるとマンコが色素沈着して黒くなるというのは嘘らしい。 先ほどたっぷりと濡れて乾いた愛液が付着したマンコに唾液を馴染ませると、まるで濃厚なブランデーのような舌にビリビリとくる独特の旨みが広がった。 お嬢様のマンコは、酔わせてくれる味なのだなとミノルは面白く感じた。 「美味しいマンコだな」 「あなたのオチンチンもおいふぃいでふ」 くっさいはずのオチンチンを、亜津沙は喜悦の表情で舐め続けている。さっきから、ミノルを見下していた言動はどこかに行ってしまった。 オチンチン大きい、すごいと、うわ言のようにつぶやきながら舐めている。 「そろそろ射精していいか」 あまりにも舌使いが激しいので、ミノルは射精欲をこらえ切れず音を上げた。 「ああっ、精液が出るんですか。どうぞ私の顔にたっぷりとかけてください」 言われずともそうすると、ミノルは欲望の塊を亀頭の先っぽから吐き出した。 ビュルッビュクッと湯気のたつほどに熱い粘り気のある白濁液が、亜津沙の綺麗な顔を汚してく。 その様子に、亜津沙は歓声をあげた。 「はぁー、なんてすごい濃いんでしょう。こんな濃い子種を中に出されたら、絶対確実に妊娠してしまいますね」 「ハハッ、してしまうかもな。そろそろセックスしとくか」 唾液を舌で塗りたくるようにしてクンニリングスを終えると、ミノルもセックスする準備は完了だなと思ったのだ。 亜津沙は、ぱっと顔を明るくして艶然と微笑んだ。 「是非ともやりましょう、いえっ。コホン、えっともし貴方がやりたいというのならやらせてあげてもかまいませんわよ」 まだ外面を気にしているらしい。
「お腹にセックスして欲しいって書いておいて、なにがやりたいならーだよ。どうせセックスして欲しくてたまらないんだろ」 「それとこれとは話が別ですわ……」 「んっ、なんだこのお尻からぶらさがってるのは」 「あっ、それはひゅんっ!」 ミノルが亜津沙のお尻の穴にぶら下がっている丸い輪っかに触れると、亜津沙は嬌声をあげた。 「なんだよ、お尻の穴だしタンポンじゃないよな。説明してみろ」 「アナルの中に、大人の玩具を入れているんですのよ。抜くんでしたら、ビデオカメラを持ってきてくれませんか」 「なんでビデオカメラ……」 「引き抜くときは、ちゃんとカメラに向かって宣言するんですのよ。儀式みたいなものですから、お願いします」 亜津沙は、頭がおかしい。 若干引きつつも、部屋の角に立てかけられているビデオカメラをベッドに設定してあげると、亜津沙はどうぞと足を開いた。 どうやら、ミノルに引き抜けということらしい。 「この輪っかを引っ張ればいいのか」 「はい、ちゃんとカメラのスイッチ入れてくださいね。貴重な産卵シーンですよ」 変態には付き合いきれないなあと思いつつ、ミノルも嫌いではないのできちんと撮影してあげる。 この手のカメラの扱いはミノルもお手のものだ。用心深い亜津沙は、プライベートな映像を撮影するときもきちんと顔を隠しているのだが、このときは夢だと思っていたので蕩けたアヘ顔のままダブルピースまでしていた。 亜津沙のお尻の穴からぶら下がった輪っかをゆっくりと引っ張ると、ヌププっと紐についたアナルパールが押し出されてきた。 「はぁあああ、私ったらお尻の穴からこんな卑猥なアナルビーズを引きぬかれてる姿を撮られてます、やだぁぁ」 自分で撮れとまで言っておいて、やだぁぁもなにもあったものではない。
しかし、気位の高い亜津沙が顔を赤らめてM字開脚し、大きく広げた肛門から大きなビーズをプツップツッと出産するシーンはなかなか興奮できる。やってみると、本格的なハメ撮りもいいものだなとミノルも思いだしてきた。 「こんなものでお尻の穴までおっぴろげて、亜津沙はいやらしいお嬢様なんだな」 「はい、私はぁ、いやらしくて最低な女の子です」 トロットロに蕩けた顔で舌を出している亜津沙は、小刻みに大きく開いた太ももを震わせながら悦に浸っている。 ここだとばかりに、ミノルは責め立てた。 「なあ、素直に言ってみろよ。オマンコしてほしいんだろう」 「はい、すごくして欲しいです」 「よし!」 ミノルは、そのまま亜津沙の身体に覆いかぶさっていく。 自らの濡れそぼった女陰に、突き立てらようとする立派な男根を見て、亜津沙は悲鳴とも歓声ともつかない高ぶりの声をあげた。 「ああっ、本当に避妊具も付けずに生でやっちゃうんですねぇ」 「当たり前だろ、孕ませて欲しいって言ったのはそっちだ」 「それはそうですけど……」 ミノルは、ようやく亜津沙が言わんとすることがわかった。つまり、強引に責めて欲しいのだろうと思い当たる。 「お前がなんと言おうと、俺は生で中出しする。お前が望まぬ赤ん坊を孕もうがおかまいなしにな」 「ふぁぁい!」 そういうと、亜津沙は瞳を潤ませて喜悦の叫びをあげた。願望通りの言葉をもらえたからだ。 亜津沙の身体から、完全に硬さが取れたのでミノルはそのまま一気にカチカチに勃起した陰茎を挿入した。 一度フェラチオで射精して、敏感になっているミノルの粘膜と何度も何度も生かされて蕩けている亜津沙の膣壁とが絡みあう。 イソギンチャクのような吸い付きを楽しみながら、ミノルは思いっきり腰を回して亜津沙の膣壁のグチョグチョ感を堪能した。 「くはっ、なんていう名器だすごいな」 「あっ、ぁう、そんな事言われたの初めてです」 「奥に叩き込めば子宮口が吸い付いてくるし、引き抜こうとすればねっとりした襞が絡みついてくるぞ。こんなすけべなマンコは初めてだよ」 綺麗だとか可愛いとかは散々言われ慣れている亜津沙であったが、マンコをすけべだと褒められたのは初めてでキュンとする。 その拍子に、亜津沙の女陰は独立した生き物のようにミノルの陰茎に吸い付いて離れなかった。 そこを乱暴に腰を振りながら、ぐじゅぐじゅといやらしい音を立てるミノル。そのたびに、「はぁ」だの「ああっ」だのと亜津沙は色っぽい声をあげまくった。 「ああっ、いきそうだ亜津沙」 「いって、たっぷりと私の子宮に高卒無職のオジサンの精液を叩きこんでください」 「またそれかよ、そんなに大卒が偉いのか」 悪意で言っているのではないとわかっているのだが、定期的にディスりが入るので、ミノルはいきりたつ。 「だって、私の彼氏、医大生ですよー」 「その医大生じゃなくて、俺に犯されてるお前はなんなんだよ」 「だってだって、彼氏のぜんぜん気持ちよくないんですもの。高卒おちんぽのほうがサイコーに気持ちいいんです」 「そうかよ、高卒ちんぽがそんなにいいのか」 優秀らしい彼氏と比べてそう言われると、亜津沙お嬢様を組み敷いているミノルの征服感も満たされる。 「ああっ、オジサンの高卒ちんぽ太くってたくましくってサイコー」 「じゃあ、俺のチンポでいっちまえ」 優越感に浸りつつ、ミノルは亜津沙の腰を掴んで、腰をパンパンと鳴り響かせて、うねらせるように振るいまくった。 なんどもなんども、ヌメる秘裂の中を往復する。その気持ちよさの中で、ミノルは射精欲を解放した。 「ああっ、イクッ高卒ちんぽぉぉイクッ!」 甲高いメスの叫びをあげながら、亜津沙はシーツを握りしめて突き込みに合わせて亜麻色の髪を揺らしながら絶頂に達した。 ぎゅううううううと、愛液に溢れる蜜壷がミノルの硬く勃起した陰茎を締め付ける。 「おおっ、俺もイクッ!」 柔らかくほぐれた蜜壷の奥に力いっぱい突き入れて、奥の子宮口めがけてドピュッと亜津沙のお腹に響くほどの勢いで射精した。 ドピューッドピューッと熱い精液が、亜津沙の子宮の中に飛び込んでくる。 「アツッ!」 下腹部に、彼氏でもない見知らぬオジサンの生殖のためのエキスが注ぎ込まれているのを感じて、亜津沙は絶頂のなかでさらに絶頂を感じた。 頭が馬鹿になりそうだった。 「くっ、キツイな」 ミノルも、亜津沙の絶頂に引きずられるようにオーガズムの深みに達した。 温かくとろりと襞が絡みつく膣内に包まれて、亀頭の先から頭まで全身がとろけそうになる。 女に溺れる感覚というのを久しぶりに味わっていた。
ミノルは形の良いおわん型の乳房を握り締めると、音を立てて勃起した乳首をすすった。赤ん坊のように乳首を舐め回していると、段々とまた亜津沙の中でミノルの男根がまた硬度を増していく。 「あっ、うそぉ~まだできますのぉ?」 「おうとも、お前のマンコが気持ちよすぎてまだいけそうだ」 「すごぉい、一気に二回なんてーっ!」 本当は、フェラチオも含めてこれが三回目なんだが、細かいことは言うまい。 亜津沙の彼氏なのだから若い男はずなのに、よっぽど性的にダメな男らしい。信じられないという顔をしている亜津沙の反応に、ミノルは自尊心をくすぐられてもっと気持ちよくさせてやろうと「おらぁ」と掛け声をかけて腰を突き出す。 そのたびに、亜津沙は気持ちよさ気な嬌声をあげる。 「あっ、ああっ ぬふっ、あんんっ!」 ミノルも気持ちいい。一度中に出してしまったので、それがさらに潤滑油となってスムーズにピストンできる。 快楽のうねりも大きくなり、亜津沙もいつしか自分で腰を使い始めた。男に合わせて腰を持ち上げるなど、亜津沙にとっては初めての経験で、これまで自分は本当のセックスを知らなかったのだと気がついた。 今この瞬間、股間を突き上げてくる愛しい肉棒が快楽電流の波を発生させて、背骨を駆け上がって脳にまで到達して、頭を真っ白に爆発させてくれる。 これはどんな変態オナニーでも感じられなかった官能の新しいステージだ。亜津沙はようやく今日、自分が大人になったと感じた。 むしろ、自分の彼氏は今まで何をしてくれていたのだろう。自分だけで満足して、亜津沙に本当のセックスを教えてくれなかった未熟な男しか知らなかった自分を悔しいと思った。二人で達するセックスは、こんなにすごく気持ち良いものなのに。 「お前は、ここが気持ちいいんだろう」 「ああっ、すごい! 奥まで届いてぇ、頭が変になっちゃいそうです」 なっちゃいそうではなく、変になってしまっていた。
亜津沙は、あくまでミノルを下賤な男と感じて、そんな下衆に犯される自分に興奮していただけだったのに、たった一度生中出しをされただけですっかり好きになってしまっていた。 それぐらい、本当のセックスのファーストインパクトが強かったのだ。自己愛のオナニーなんか比べ物にならないぐらい、本当のセックスはすさまじい。 「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、またイクッうぁぁああーっ!」 ボヤッとした顔をした情けないたるんだ腹のオジサンなのに、その陰茎は何度も射精したにもかかわらず萎えることがなく、たくましく屹立して亜津沙の中を裏返るぐらいにかき回して絶頂へと導いてくれる。 何度も何度も、これが最高潮まで昇り詰めたと思ったら、さらにめくるめくエクスタシーの喜びを与えてくれるのだ。 亜津沙の身体を恍惚の光が意識を包み込んだ。異聞を気持ちよくしてくれているミノルが神様に思えてきた。 「ふうっ、いい身体だなお前は」 ミノルも楽しんでいた。亜津沙のほどよい大きさの乳房は、握り締めるのにちょうどよい。女のオッパイを強く掴みながら、腰を振るうのがミノルは好きだった。 オナニーに鍛えられていた亜津沙の身体は、ミノルの激しい責めに耐えられるだけの健やかさを持ちつつも、他の男に開発されてはいない初々しさも兼ね備えている。 眼の前でブルンブルンと揺れる乳房の乳輪は薄ピンク色なのに、開発されている乳首はツンと勃起して指で摘んでやるとヨガるのだ。 まさに遊ぶには持って来いの女だといえる。ミノルも、亜津沙の感じやすい身体に十二分に満足していて、いつまでもセックスしていたいと思った。 しかし、やはり限界がある。 三回目の射精だから、ミノルは最大限にこらえつつ何度も何度も亜津沙を絶頂へと導いたが、そのたびにキュッキュと締りまるでタコのように吸い付いてくる膣壁の滑りと圧力には堪え難い。 「すまんもう」 「あっ、はいどうぞ、ああっ亜津沙のオマンコは肉便器ですから、どうぞお好きなときに」 「そうか、出るぞっ」 「はいっ!」 また再び、ドクドクッと亜津沙のお腹の深い部分で爆発が起こった。たっぷりと粘り気のある温かい生命エキスが、亜津沙の赤ちゃんを育てる器官の中へと注がれる。 それは女としての満足で、亜津沙はその熱を感じるだけでもう一度深いオーガズムへと達した。 覆いかぶさるミノルの身体を離すまいと、両手両足でしっかりと抱きついていた。
「離してくれるか」 「あっ、ごめんなさい……」 まるで緩んだ男性器にまだ吸い付いている膣襞のように、亜津沙の手足がミノルの身体にしっかと絡み付いて離れない。 それで身体が起こせなくて、ミノルは苦笑したのだ。 たとえこのお嬢様に高卒無職と蔑まれようとも、ここまで求められるというのは、男としては嬉しいことである。 罵倒された怒りのようなものは、もう気持ちのよい射精とともに流れていた。 「たっぷり出たな」 腰を引き抜くと、ぽっかりとミノルの形にあいた蜜壷からドロドロと愛液と精液の交じり合った液体が太ももに垂れてベッドのシーツを汚す。 「あっ、そうだ。あのお名前を教えていただいてよろしいですか」 「戸隠ミノルだが、どうしてだ」 何でこの期に及んで名前を聞くのか。 ミノルは最後までわからないお嬢様だなと思いつつ、教えてやる。 「ありがとうございます、それではちょっとどいてもらえますか。カメラのレンズをこっちに合わせていただけると嬉しいのですが」 ミノルは、言われるがままにビデオカメラを合わせる。高性能なカメラだから、ピントは自動的に合う。 そういえば、スイッチを入れっぱなしにしておいたのだ。素人の撮る映像ではあるが、しっかりとハメ撮りできてしまっているかもしれない。 カメラに映る画面を確認していると、亜津沙はレンズに向かってM字開脚をしながら恍惚とした笑みを浮かべた。 「北原亜津沙二十歳です。たったいま、戸隠ミノル様に大量の精液を注いでいただいて種付けしていただきました。今日は危険日ですから、きっと妊娠してると思います。できたら産みたいと思います。はしたない肉便器をご使用いただいて、ありがとうございました!」 何の儀式だと思うが、こうやって撮影しておくことは亜津沙のオナニーの習慣になっているのだろう。股から中出しした精液を垂らしながら、亜津沙が種付けされ宣言をしているのを見ていたら、またミノルはムラムラと興奮してきた。
「もう一回ぐらいしておくか」 「まだできるんですか、すごいっ!」 ミノルの屹立したオチンチンを見て、喜悦の叫びをあげた。 あと一回、今度はバックから挿入して、たっぷりと腰を振るってもちろん中に出したのだった。
※※※
朝、カーテンから差しこむ陽の光を浴びて、目を覚ます。 「ううぅん……はぁ、すごい夢でした」 さすがはレイプドラッグ。これほどの効果とは思いもよらなかった。あまりにもリアルに犯された感覚。 亜津沙は、いつもの習慣でお尻の穴に入れておいたアナルパールの紐を引っ張ろうとお尻の辺りをまさぐる。 しかし、アナルパールをくくりつけている輪っかが存在しない。 「あれっ?」 ちょっと驚いて、股間のあたりをまさぐるとアナルパールが抜けてベッドに転がっていた。 お尻の中に入ったまま抜けなくなっているのではないかと一瞬焦ったけど、そうではないようで安心する。 その代わりに、ベッドがびっしょりとなっていて股からは中出しされた精液がツルッと零れ落ちる。 「なんでこんなにお股がビショビショになってるのかしら」 あれは、夢だったはずだ。 夢でなければ困る。危険日の膣内に、見知らぬ男の精液を受けるなどあってはならない。それなのに、もしかしたら本当に犯されたのかもしれないと思うと、昨晩の余韻に浸ってしまってすごくドキドキして、幸せな気持ちにもなってしまう。 ありえない、見知らぬ男の精液で妊娠なんて、絶対にあってはならない。身の破滅ではないか。 そう思いながら左右を見回すと、極太仕様のバイブが目に入った。 「あっ、これがありましたわね」 手に持ったバイブのスイッチを押すと、ビュッーと擬似精液が激しく吹き出した。これを寝ている間に、自分の股にハメて中出ししてしまったのだと思った。 亜津沙はレイプドラッグで意識が朦朧としていたのだから、夢遊病的にやってしまってもおかしくはない。 安心した亜津沙は、バイブをぽっかり開いた股に挿入してしまう。 「はぁ、でも寂しい。あの人のオチンチンもっと欲しいですわ」 夢だとわかれば、余裕が出てきてそんなセリフすら言ってしまう。
しかし、亜津沙はもっと深く考えて、気づくべきだったのだ。こんなに股にたっぷりと注がれた精液が、バイブの擬似精液だったのなら、量がまったく足りないではないか。 それだけの量を、膣内に何度も注いだとしたら、バイブからこんなに勢い良くタップリと擬似精液が吹き出すはずがないのである。 あるいはもう一つ気づくチャンスがあった。 ミノルとのセックスの様子を撮影したビデオカメラである。それをすぐに確認したら、犯されたことに気がついたはずだ。 そうしたら、すぐに避妊処置ができたはず。 しかしここで、亜津沙はビデオカメラを確認することをしなかった。 なぜそんな不可解な真似をしたのか。 それは亜津沙が、犯されたかもしれないということを未確定のままにしておきたかったのだ。ミノルに犯されたということが妄想でも、確認しなければそれを事実として楽しむこともできる。 理性的な状態では絶対ありえないことだけれど、もしかしたらこのときの亜津沙は本心で、犯されて妊娠することを望んでいたのかもしれない。
そして、それから二ヶ月ほどすぎたのちに、生理が止まった北原亜津沙は自身の妊娠を自覚する。 彼氏とは、逆算してもセックスしていないので、明らかに他の男の子供だった。心当たりと言ったら、あの幻覚のオジサンしか存在しない。 とにかくそんな子供を産むわけにはいかない。自分のお腹のなかで、短足ずんぐりむっくりの醜い見知らぬ男の子供が育っているという事実には興奮を覚えつつも、堕胎を選択することにした。 しかし、ここで亜津沙はまたズルズルと妊娠中絶を先延ばしにする。 周りにも悩んでいる様子を見せて、本人は苦悩して葛藤しているつもりだった。その実のところは、あの男の子供を孕んでいる自分に喜んでいたのだ。 でも理性では、絶対に産むわけにはいかないとわかっているから、堕胎不可能になるギリギリまでその状況を苦しみながら楽しみ、不貞の子を孕む可哀想な自分に酔いながら、妊娠二十一週あたりを見計らって堕胎すると決めていた。 自ら望んでの行為ではなかったとはいえ、お腹に育つ赤ちゃんまでオナニーの材料にするとは、亜津沙の変態もここまで極まったかといった感がある。
そうしてすべての始末をつけようとしたところで、不測の事態が起こる。堕胎の手術を受けようとしたところに医学生の彼氏が現れたのだ。 苦悩している彼氏は、すべてを知っていると言った。 「君が悩んでいたのは聞いたよ、どうして妊娠したこといってくれなかったんだ!」 「浅田君、違うのこれは」 亜津沙は、彼氏に他の男に孕まされたのを気づかれたと思ったから、酷く狼狽して焦った。それが、彼氏には自分の子供を孕んでしまって困っている姿に見えたらしい。 「結婚しよう、俺の子供を産んで欲しい」 カッコイイ彼氏は、性格もカッコ良かった。俺が責任を取るとばかりに、強く抱きしめられた。 亜津沙は違うのになあと思いながら、まさか謎のオッサンの子供を妊娠しているなんて彼氏に言えるわけもない。盛り上がった彼氏は、北原家に挨拶に行き、そのまま両家はトントン拍子で、結婚へとこぎつけてしまう。 彼氏は医者の卵のくせに、避妊具をつけてセックスしても子供ができるわけがないという理屈がわからないらしい。 安全な日に何度か生でやったことはある。けれど、予定日を調べれば彼氏の子供ではありえないのはわかるはずなのに気が付かない。 それは、彼氏が亜津沙が浮気などするはずないと、心から信用してくれているということなのだけど、医大にまで入っておいて、この程度のこともわからない人なのかと、愛が冷めるような心地がした。 彼氏は善良なだけだ。亜津沙の言い分は、とても身勝手なことなのだけど。寝取られて托卵されても気がつかない男なのかと思うのは、素直な気持ちだった。 善良なだけの男はつまらない。 そんな彼氏の勘違いのせいで、どうやら亜津沙は知らないオジサンの子供を出産することになりそうだ。 バレたら身の破滅である。いやもうこの段階で、亜津沙も彼氏も人生が台無しになっている。 そのことに悩みつつも、それでまた酷くワクワクしてしまっていることが亜津沙の悩みだったといえる。
こうして、すっかりお腹が大きくなって堕胎不可能なところまで来てしまった亜津沙は、『レイプドラッグでオナニーしたら妊娠して産むことになった』というスレッドを匿名掲示板に立てることになった。 あのハメ撮り映像をいまさらながら確認した亜津沙は、戸隠ミノルが妄想ではなく現実に存在する男だと知って、気がついて欲しいって気持ちもあったのかもしれない。 ミノルに責任を取って欲しいなんて気持ちはさらさらないけれど、あれが現実の出来事だったのなら、あの最高の愉悦をもう一度だけでいいから味わいたい気持ちが強かったのであった。
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第四章「女子大生 北原亜津沙」 |
生粋のお嬢様、北原亜津沙は退屈を持て余していた。 形の良い顎に手を当てて、はぁと嘆息を漏らす。優雅で何不自由ない生活を繰り返しながら、じわりじわりと内側に向かって鬱屈していた。このままじゃ生きた心地がしない、持て余した身体と心は新しい刺激を求めていた。 亜津沙は、二十を過ぎたばかりの女子大生だ。しかも、お嬢様女子大である白百合学院に通っている。大学の近くに厳重なセキュリティーがある3LDKの大きなマンションで一人暮らしをさせてもらっているほどに、家もかなり裕福であり複数の会社を経営する社長令嬢でもある。セレブといっていい。 誰しもが羨む地位、生まれながらの勝ち組。順風満帆すぎる人生。望むなら、どんな贅沢も叶う身分。 寝室には格調高い家具が並び、スラリとした亜津沙の背丈を超える長大な八十インチの液晶テレビが置かれていても、だだっ広く感じるフローリングの部屋の真ん中に置かれたクリーム色の柔らかいダブルベッドの上で、物憂げに寝そべる。 亜津沙はそんな超絶可愛いお嬢様なのに、ダブルベッドの上で何をしているのかといえば、絶賛オナニー中だった。 中学生の頃より味を覚えた一人遊びは、手を変え品を変えソフトからハードへとエスカレートして、その技巧は熟練の域に達している。 亜津沙は、オナニー狂いだった。酷く悲しいとき、理不尽な怒りが止まらないとき、退屈でたまらないとき、嬉しくて居ても立ってもいられないとき、どんなときも自分を慰める行為だけが自分がそこにいることを確かめさせてくれて、彼女を安心させて癒してくれる。
若くて張りがある女の子の肉体を持て余している亜津沙は、セックスする相手に困って自慰に耽っているわけではない。 緩やかに波打つ亜麻色の長い巻き髪は、週一回の美容院通いによって毛先まで、まるで最高級の生糸のように輝いていた。光沢のある髪はきめ細やかに完璧に整えられている。雪のような肌の美しさも、それに負けていない。 亜津沙の容姿は、端麗にして眉目は上品で涼やかだ。大きなブラウンの瞳には、美しく生まれたものだけが持つ自信で光り輝き、唇はぷっくらとしていて口紅をつけていなくても薄ピンクでそそられる。 滑らかなシルクのネグリジェに身を包んだ、モデルもかくやと思わせるスタイルの良い伸びやかな肢体からは、生まれ持った気高さがにじみでている。 本当であれば、亜津沙ならオナニーなんてする必要はないのだ。白百合女子大のお嬢様といえば、合コンで呼びたい大学ナンバーワンに輝いている。亜津沙がその気になれば傅いて奉仕してくれる夜の相手ぐらい、いくらでも見つけられる。引く手あまたどころか、付き合いたい男が向こうから面接に列をなすぐらいだ。 そもそも亜津沙には、高校時代から付き合っているイケメンで医大生の彼氏だっている。だから、合コンなどに出ていくのは躊躇われる。 結婚を前提として付き合っている亜津沙の彼氏は浅田俊樹くんは、学歴地位容姿ともに婚約者として完璧な男なのに、たった一つだけ問題があった。女性に不慣れな彼氏は、セックスが下手くそだった。挿入して三秒で果ててしまうのである。愛していないわけではないけど、若さに満ち溢れた亜津沙の溢れんばかりの肉欲が、それでは満たされない。 でも浮気はしたくない。倫理観がというよりは、知らない男の人が怖いのだ。小学校からずっと女子校出身だったせいもあって、男慣れしていない。 いや、そもそも性欲に負けて彼氏以外の男を求めるなんて亜津沙の自尊心が許さない。そんな無理無体は、気高い自分には相応しくないと思った。 それでも頼みの綱の彼氏は性的にまったく満足させてくれないから、やることといえば自慰なのである。短小包茎の彼氏とやるより、自分で自分を気持ちよくするほうが、よっぽどマシだった。いや、自分でどこまでも快楽を追求できるオナニーは、無神経な男とのセックスなんかよりよっぽど気持ちいいではないか。 だからオナニー狂いで変態のお嬢様は、自ら身体にマジックペンで卑猥な落書きをして、勃起した乳首にSM用のニップルクリッパーをつけて、股間にピンクローターを二個入れてオナニーしている。 そんな卑猥な裸体を、優雅なネグリジェの中に隠しているシチュエーションが興奮するのだ。秘められてこそ変態は輝く。 そうして誰にも見せることのない完璧に変態な装いを完成させて、そのことに感じ入りながら、寝っ転がってベッドの上に置いてあるノートパソコンをいじって、ゆっくりと自慰をしつつオナニーのオカズを探す。
ピンクローターに飽きると、今度は極太バイブに移行するというのが彼女のいつものパターンである。今は股間をブンブンと音を立てるピンクローターで馴染ませながら、十分に緩くなったらバイブを使おうと、口に加えてアイスのようにペロペロと舐めていた。 バイブで、マンコをガバガバにしているから余計彼氏の短小に満足できないのかもしれないけど、太くないと物足りないものはしかたがない。 亜津沙は、プルンと股間からピンクローターを引き抜いたりまた挿れたりしながら、パソコンをいじっていて、エロい単語を検索するうちに面白い書き込みを見つけた。 「何この人、オナニーしただけで妊娠したですって?」 インターネットの掲示板。もちろん匿名だから本名が書いてあるわけもなく、都内の二十四歳で職業はOLとだけしかわからない。 彼女は、まったく妊娠の心当たりがない。つまり、男とセックスしていないのに、妊娠してしまったのだという。 今まさにオナニーしている自分にはタイムリーな話だ。『オナニーで妊娠』、なかなかそそる話ではないか。 本当だとすれば処女受胎だ。いや書き込みの主は、いい大人みたいだから処女ではないんだろうけど。 妊娠の心当たりがないから、まさか妊娠しているなんて思わずに発覚したのは三ヶ月以上も経って生理不順だと思って、産婦人科を受診してからだったらしい。かなり悲惨だ。 不幸で、不可思議な現象は続く。 独身の彼女は、もちろん父親の分からない子供なんか出産できるわけもないから、堕ろそうとしたらしい。 しかし、仕事が急に忙しくなっていけなかったり、いろいろと妨害が入る。堕胎の期限は決まっているから彼女は焦る。仕事の予定を無理やりにでも振り切って、予約していた病院に行ったら、事故で病院が火事になっていたりして、堕胎手術ができないというのだ。 占い師に見てもらったところ、絶対に堕ろしてはいけないと言われたそうだ。呪われている。 掲示板で相談を受けている人たちは、みんな親身になって相談している振りをして面白がっているのだろう、本当に呪われているかもしれないから、お祓いに行こうと言う話の展開になっていた。 まるでオカルトである。それより本当に妊娠してるなら堕胎を急がないといけないんじゃないかな。 「常識的に考えれば、自慰しただけで妊娠するなんて、あり得ないですわよね」 誰に言うともなく、彼女は独り言をいう。なんでみんな、こんなの前に受けているんだろう。 もちろん、答える人なんていない。股間のバイブレーターの音が響き渡り、ニュチャニュチャとイヤラシイ水音が聞こえるだけ。
その場にいるはずもない。超絶ラッキーな男を除けば……。もちろん、そのことに亜津沙は気がつかない。
オナニーしただけで妊娠してしまったOLさんの話題でも盛り上がっている掲示板では、命は大切だから絶対に堕ろしてはいけない。みんなで金を出しあって出産させようなんて奇妙な流れになっていた。捨てアドでいいから、連絡先を教えてくれと盛んに書き込んでいる人がいる。 困惑している当のOLよりも必死で、なんだか怖い。 他人の出産にお金を払って面倒みようなんて人がいるのだろうか、かなり怪しい。不幸な女を、さらなる不幸に陥れようとするナンパ男か、変な宗教の信者かもしれない。
この匿名の女性の話が本当なら、『変な話に乗って出て行かないほうがいいよ』と亜津沙は書き込んだ。 亜津沙の書き込みは、善意の人たちに袋叩きにされる。掲示板ではよくあることだから気にもしないけどため息がでる。 たとえば、こうも考えられるんじゃないか。 「もしかすると女性のほうが一枚上手だったりしたら面白いですわね」 オナニーしただけで妊娠なんて、注意を引く話を出して、お金を集めようとしている詐欺かもしれない。 匿名掲示板のことだ、みんな好き勝手言っているだけで、本当のことなんかわかりっこないし、他人のことなんかどうでもいい。 むしろ本当にそのOLが孕んでいればいいと思う、そっちのほうが興奮できる。 亜津沙は、生まれつきの優越者だけが持つ、人の悪い微笑みを浮かべた。
「そうだ、アレを使いましょう」 亜津沙は、プラスチックの白いケースからカラフルな錠剤を取り出す。これは、危ない薬だ。 その名も『レイプドラッグ』――
亜津沙は薬をくれた恍惚とした顔の同級生の言葉を思い出す。亜津沙よりもずっと遊んでいて、カッコイイ友人だ。おぼこなお嬢様大学なのに、その子は遊び上手だった。 「亜津沙。そんなに刺激が足りないていうなら、あんまり勧められないんだけどこういうクスリもあるんだけどね」 「うわー、すごそうですわね」 「うん、キマルよ」 「本当に?」 友だちは、思わせぶりにジャンキーな微笑みを浮かべるとこう続ける。 「海外で使われてるレイプドラッグって知ってる? これあれなんだよね、これを使ってセックスすると、わけわかんなくなるやつ。ガンギマリ、もうむちゃくちゃになるよ」 「へぇー、それはそれは……」 平然とした顔でそう言ったが、亜津沙は期待に胸が高鳴っていた。 「彼氏とやるときにでも使うといいんじゃない、すごい高まるから」 「ありがとうございます、この御礼はまたのちほど」 「そんなに高いものじゃないから、気にしなくていいわよ。気晴らし程度のものだから、依存になったり副作用になったりはしないから心配は要らないわ」 そう友人は苦笑した。
亜津沙がカプセルの入ったケースを持って行ってしまってから、「まっ、本当はただのビタミン剤なんだけどね」と同級生が呟いたのは知る由もない。 結局、媚薬なんてものはプラシーボ効果である。効くと思えば効くものだ。 最近、退屈しているらしい亜津沙の振る舞いは傍目で見ていて危なっかしいので、彼氏との付き合いにちょっとした刺激を与える善意のつもりだった。 それがまさか友人を地獄の釜の底に落とすキッカケになるとは、考えもしないことである。
――亜津沙は、レイプドラッグを二粒、口の中に放り込んだ。
最初は一つにしておけと言われていたのに、一気に二つである。ガリッと錠剤を歯で噛みしめると、口の中にじわりと苦い味が広がる。 「ああっ、なんか身体が熱くなってきましたわぁぁ」 ただの気のせいである。肌の感覚が鋭敏になって熱を帯びてきたように感じるが、気のせい。そもそもこのビタミン剤が本当に媚薬の類であったとしても、そんなにすぐ効くわけがない。効き目がでてくるまで時間がかかるものなのだ。 飲んでいきなり何かあるわけもないのだが、世間知らずの亜津沙は知らない。 しかし、気のせいとはいっても思い込みの力はそうバカにしたものでもない。ピンクローターを入れて遊ばせている膣の中はジンジンと熱くなり、じわりと白い愛液をにじませた。複雑に絡みついた膣壁がうねって、キュッと締まる。プラシーボ効果というものである。 「あっ、あっ、これだけでいきそっ」 紐の付いたローターを出し入れしているだけで、早くも軽く絶頂に達して、太ももとお腹を微妙に震わせた。 「うっ、ふうっ、効くわね。さすがぁぁレイプぅぅ、ドラッグ!」 恍惚とした声で、ローターをゆっくりと引きぬいた。レイプドラッグなんて卑猥で危険な響きだろうか。亜津沙の裂け目から、ドロっと白い愛液が溢れだして止まらない。 こんなに濡れたのは、いつ以来だろう。危ないクスリという刺激は、オナニーを初めてやったころの興奮を亜津沙に思い出させてくれた。今の私はすごくエロいと、亜津沙は心臓をバクバクさせた。 興奮しすぎて荒い息を吐きながら、柔らかなベッドの上に寝そべった。お風呂でのぼせるような、心地良い熱を感じる。クールダウンするために、ネグリジェの前を開いて裸になる。 亜津沙の形が良くて艶やかで、極端に張りのあるおわん型の胸は、寝そべっていても型くずれしない美しい曲線を描いている。しかし、勃起したピンク色の乳首からぶら下がっているニップルクリッパーは、先っぽに重りと鈴がついており、チャリンチャリンと音を立てて優美な身体を下品なものに見せていた。 SM用の乳首専用ボディークリップ。乳首を洗濯バサミで挟んでいたら、敏感な乳首が傷ついて血が出てしまったので買ったのだが、思ったよりも良い品物だった。クリップの先は黒い安全ゴムでできていて、調整ネジで亜津沙の乳首の柔軟さに合わせたハサミ具合を実現している。 これで程よく刺激し続けることで、最近乳首の先っぽが伸びてきたように思う。
自分の美しい身体を下品な形に調教していくMの快楽に目覚めたのだ。 亜津沙は、本当なら自分とは似ても似つかないような醜い男に調教されて汚れてしまいたい。 でもそこまでバカな真似をするほど愚かではないので、自ら『メス豚』だの『オナニー狂い』だのと卑猥な文言をマジックペンで二の腕や太ももに書き入れる程度で我慢しているのだ。 しばらく、オッサンに犯されて危険日のアソコにたっぷりと汚液を注がれて孕まされるのを想像するだけで感極まってしまった。 「そうだ、思いついたことも書いておこっと」 手を伸ばして枕元に放り出してあった、マジックペンで『危険日中出し孕ませ希望』と下腹部に書き入れて、ハートマークの縁取りの中に自分の卵子に向かって精子が殺到するマークまで書いた。 そこまで書いて、ハァハァと息を荒げて興奮してしまい、さらに『白百合学院大学 北原亜津沙二十歳はみなさんの公衆便所です。誰の赤ちゃんでも孕みますので、どうぞご自由に中で射精してください!』と書いた。お腹の部分が文字で真っ黒になるぐらい書き込み過ぎだ。達筆なのはわかるが、ちょっとやりすぎである。 亜津沙は、さらにオッパイに『母乳出ます』とまで書いた。もちろんでないのだが、気分の問題だった。乳首を黒く塗らなかったのは、ニップルクリッパーがついているせいで、本当は黒く塗りつぶしてやりたいぐらいの気持ちなのだ。 しかも、このマジックペン。油性で消えないのである。 亜津沙はレイプされたような痕跡が誰かに見つかるのではないかと、ドキドキして生活するところまで楽しむという、とんでもない変態だった。 もちろん、油性ペンで書きつつ、いざとなれば消せるように乳化剤と研磨剤の混じった溶液を用意しているあたりが亜津沙なのだ。 自分の保身はキッチリしつつ、ギリギリの危険なラインで遊びたいのである。
だから、浮浪者のような男たちに輪姦されたあげく、孕まされて子供を産むことを誓わされるところを想像してもう一度オナニーしようと起き上がったとき。亜津沙の理想ともいえるブサイクなオッサンが目の前に、現れて喜ぶのではなく金切り声をあげた。 「きゃあああぁぁぁ」 亜津沙に悲鳴をあげられるとは思っていなかったミノルは、またビックリしてスルッとベッドの下に隠れた。 「なに? 今のお方は、なんでしたの?」 薬と変態オナニーの余波で、気持ちが弛緩していた亜津沙は、自分の妄想が具現化したようなオッサンが出現して叫び狂ってしまった。 叫んでるうちに、またオッサンが魔法のように忽然と消えてしまったので、目を白黒させる。 せっかく亜津沙を犯してくれる浮浪者のような醜い男が本当に出現したのに、亜津沙がやったことといえば、ネグリジェをもう一度しっかりと着て、ガウンを羽織って、マンションのセキュリティーに電話したのだった。 まあ当然とは言える。不審者に部屋に侵入されるなど、絶対に安全な妄想だから楽しいのだ。レイプ願望を持ちつつ、実際のレイプ怖い亜津沙の気持ちは、男に説明してみてもきっとわかってもらえないだろう。妄想の男なら亜津沙に気持ちいいことしかしてこないが、現実の男は何をやってくるかわからないから怖いのである。 もしかしたら、キツい暴力を受けるかも、酷く殴られたり殺されるかもしれない。そう考えたら通報は当然だった。 このマンションは、女性専用で高度なセキュリティーが売りだ。鍵はオートロックでかかっているし、ここは八階である。 まず侵入は無理と考えられるのに、亜津沙は「不審者が出た」と管理者に通報したのだ。 管理人の年配の女性が、すぐさま亜津沙のマンションの部屋まで上がってきた。 同時に、警備会社へは通報が行っている。 「大丈夫ですか、北原様」 「ええっ、あの。変な男の人が部屋に居たんです」 そういいつつ、亜津沙はオナニー用の道具を隠すのに必死だった。ネグリジェの中で、乳首にぶら下がったニップルクリッパーは、そのままである。 「中を確認させてもらってよろしいですか」 「ええ、どうぞ」 管理者の女性が言う『中の』とは部屋の中のことだろうに、『膣の中』かと思ってドキドキしているのは内緒だ。 そんな亜津沙のコロコロと変化する表情を少し訝しげに思いつつ、管理人の女性は部屋を慎重にひとつひとつ調べていく。 「どこにいたんです?」 「ベッドルームですのよ」
そう亜津沙が言ったため、管理人は寝室を入念に調べたのだが、なぜか豪奢なダブルベッドの下に潜り込んでいるだけの戸隠ミノルが見つからない。 あまりにも安易な隠れ場所すぎて思いつかなかったのか。テレビから大きな棚まで動かして確認したのに、一番安直な隠れ場所だけうっかりと見なかった。 ここでもミノルはどこまでもツイている。 「ううーん、誰もいないみたいですね。北原様、こう言っては失礼かと存じますが、見間違えではないでしょうか」 「そうですわね、そうかもしれません」 「お酒などは呑まれてないですよね」 「はい」 暗に、やばい薬でもやってるんじゃないかと疑われているのかと思って、亜津沙はドキッとする。管理人のほうには、そんな悪意はなかったのだが。 警備会社からも、男性の警備員が二名到着して念のために部屋の外と建物もチェックするらしい。 男の人に、このネグリジェの下を見られたらと思うと、こんな状況なのに亜津沙はドキドキとしていた。 「あの、猫を飼われていらっしゃいますか」 マンションの管理者にいきなりそんなことを言われたので、亜津沙はびっくりする。 「飼ってないですけれど、どうしてでしょうか」 「いえ、鈴の音が聞こえたような気がしたので、気のせいでしたらすみません」 それは、亜津沙が乳首にぶら下げているニップルクリッパーの鈴の音だ。 本当はそんな変態なのに、一見するとおとなしいお嬢様に見える亜津沙に向かって、年配の女性管理人は親身になって安心させるように言い聞かせる。 「マンションの通路は、常時監視カメラが入って私と警備会社さんのほうでチェックしてますので、ご心配はないかと。帰宅してから扉も開けてらっしゃらないのですよね。普通に考えたら、侵入できる不審者はまずいないと思います」 「あの、お騒がせして申し訳ありませんでした」 「いえいえとんでもございません。私どもはそのためにいるのです。何かございましたらなんなりとお申し付けください。いくら警備に万全を期しているとはいえ、北原様も女性の一人暮らしです。ご不安になることもあるかと思いますので」 まあ、そんな感じで亜津沙の見間違いみたいな流れで話が済んでしまった。
「……お酒は飲んでないけど、薬は飲んでいたのです」 警備員たちが帰ってしまうと、亜津沙はベッドに座り込んでそんなひとりごとをもらして、ホッとため息をつく。 恥をかいたのはなんかドキドキしたからいいけど、人騒がせなことをしてしまったと変態的性欲を持ちながら、基本的には常識人の彼女は反省もするのだ。 「幻覚が、見える系のお薬だったってことなのかしら」 レイプドラッグ、レイプされる幻覚が見えるお薬だったのかもしれない。だとしたらもったいないことをした。 もしかして、あのままジッとしていればあの気持ち悪いオジサンに犯されていたかもしれないのに。 そう思うとゾクッとする。 あのオジサンは、のぺっとしたブサイクな顔をしていて、幻覚とは思えないほどリアルだった。 「今も部屋にいたりして」 そう思うと、ゾクゾクするけども怖くもありもう一度戸締りを確認してみたりした。誰もいないはずなのに、どこからか気配を感じる。 さっき一瞬だけ目を合わせたときに臭った、薄汚れたシャツを着ていた男から漂う雄の臭い体臭が今も亜津沙の部屋に漂っているように感じる。 「まさかね……」 亜津沙はなにも、ブサイクな男に犯されるのが嬉しいわけではない。イケメンの彼氏と付き合ってるのだ、美醜の感覚はしっかりしている。 しかし、オナニーとなれば話は別だ。そこでは聖と俗の逆転が起こる。綺麗は汚い、汚いは綺麗。 普段なら亜津沙が忌み嫌うような、軽蔑する醜い男であればあるほど、汚されるのがたまらなく気持ちいいだろうと感じてしまう。 どこからか、あのオジサンが亜津沙を犯そうとジッと監視している。 そう思うだけで身震いして、眠れそうになかった。もう何度もイッてしまったのに、物足りない気持ちでソワソワする。 実は亜津沙は、排卵日が近かった。女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが分泌されていて、子孫繁栄の本能が刺激されてエッチな気分になっているのだ。 亜津沙は、それをレイプドラッグの効果だと思い込んでいる。 「そうだわ、もっと飲みましょう」 もう一粒、レイプドラッグを飲んだ。そうしたら、またあの下品な男が出現してくれるのではないかと期待したのだ。
このまま男が出てきてもいいが、もっと面白いことを思いついた。亜津沙は、ガウンとネグリジェを脱ぎ捨てると下着姿になる。 下着といっても、パンティーを穿いているだけで、ブラはつけていない。その代わりに乳首にはまだプラプラと、鈴と重りがチェーンによってぶら下げられたニップルクリッパーが揺れていた。 先ほど隠したバイブを取りに行くのと同時に、アイマスクを取り出した。そして、ベッドルームの真ん中に新聞紙を何枚も引いて、アイマスクをかぶった。 「さあ、アイマスクで私は何も見えませんわ。レイプオジサン、もうでてきてもいいですわよ」 幻覚のオジサンに呼びかける。 ゴソゴソと、どこからか何かが出てきたような物音がした。 しかし、亜津沙はアイマスクをしているので見えない。無防備に、危険な男の前で視界を奪われているのだ。 危険な橋をわたっているということに、亜津沙は怖いほど興奮した。 亜津沙は、こらえ切れないと言った様子で、シルクのショーツを脱ぎ捨てると、手に持ったバイブを愛液を垂らしているお待ちかねの陰唇へとゆっくりと差し込む。 亜津沙はいつも綺麗に陰毛を剃っているのでツルツルのぷにっとした割れ目が綺麗に見える。左右を極太バイブがグイグイと押し広げていって、中ほどまで飲み込んだ。 ああ太いと、亜津沙はため息をついて足を震わせた。 さあここからが本番だ、亜津沙はバイブのスイッチを入れて膣の中でグルングルンかき回しながら叫んだ。 「さあ、ただいまよりー北原亜津沙の脱糞ショーを開催いたします。どうぞ皆様、汚らしいものですがよろしければご覧下さい!」 亜津沙は、そう言いながら新聞紙の上でお尻を突き出すようにしてしゃがみこんだ。 「私のヒクヒクする肛門が見えるでしょうか。ただいまから、北原亜津沙がおうんこいたします。部屋の中で二十歳も過ぎた女が、はしたなく脱糞する哀れなさまをどうぞご覧ください」 亜津沙の振り上げたハート型の美しい曲線を描く臀部に、見えない男の視線が突き刺さるのを感じる。 ああ、いま排泄しようとヒクつく肛門のしわまで視姦されているんだと思うと、ジュルッとマンコが濡れてさらに深々とバイブを飲み込んだ。 亜津沙のお腹の奥がゴリッ、ゴリッと広げられて、大興奮。快楽の波がどんどん激しくなっていく。 「うんこします! うんこしますよ! どうぞ決定的瞬間を見て下さい! 撮影自由! 撮影自由です。どうぞ私の恥ずかしい姿を撮ってください」 亜津沙の願いを叶えるかのように、チャリーンとスマートフォンの撮影ボタンを押したときの音がなった。 ああ、撮られている。 私がうんこしているはしたない姿を撮影されていると思うと、アイマスクの下の亜津沙の端正な顔はトロトロに蕩けて、飛び出した舌は今にもよだれを垂らしそうだった。 「ごめんなさい、汚いもの出してごめんなさい。あひっ、あひっ、出す出るっ、イクッ!」 亜津沙は、肛門からモリモリと大きく硬い排泄物の頭を出しながら、極太バイブをぐうっと子宮口に擦り付けるぐらいにまで深く差し込んで絶頂に達した。 極太仕様のバイブでお腹が圧迫された勢いで、健康的な一本糞が形の良い肛門から押し出されるのと一緒に、タラーっと亜津沙のお口からもよだれが垂れる。 お嬢様のアヘ顔だ、あまりにも無様な痴態。 でも、亜津沙にとっては最高の瞬間だった。 こうやって辱めを受けたときだけ、亜津沙は膣の奥の奥で感じることができる。ポルチオ快感である。オナニーで、ここまで深く達することのできる女性は少ない。 羞恥、被虐、破戒、禁忌からの解放、そしていくばくかの罪悪感。後味の悪ささえも、胸をギリギリと締め付けるような快楽に変えてしまう。 亜津沙は、オナニーマスターだったのだ。 この極太バイブには射精装置もついていて、本来ならここで擬似精液を盛大にお腹の中に吐き出すところだったのだが、そのスイッチを入れるのも忘れて、亜津沙は排泄姿を視姦されている高揚感に全身を包まれて、ゼロ秒感覚でイキ続けた。 「イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグウウウウウッ!」 身体中に電流が走ったような衝撃で、頭が真っ白になって、獣のように絶叫し続ける。亜津沙は、うんこを垂れ流す一匹のメス豚になった。
お嬢様として厳しく育てられた亜津沙は、ここまでしないと自分を解放できない。 誰かの眼の前でうんこをする。 あまつさえ、それを撮影されてそれをネタに脅されてレイプされたら、それこそ亜津にとっての至福である。 なぜこんな歪んだ性的嗜好を持つようになってしまったのか。 亜津沙は、アイマスクの下で白目を剥き、涙を流しながら考える。きっと、亜津沙は潜在的な抑圧感が強すぎるのだ。 圧迫された性を解放しようと思えば、自分の意に反して無理やり男に感じさせられるのが一番いい。 今の彼氏は、大人しすぎて荒々しさに欠ける。 もっと下衆で、下品で、下劣な男がいい。 そんな汚らしい男相手なら、亜津沙だってこうやって変態になれる。最低の女になっていいのだ。 気持ちいいと亜津沙は、涙を流した。 「ハァハァ……。ごめんなさい、汚いものを見せてしまいました。私のうんこはくっさいです。お詫びに、亜津沙のオマンコを自由に使ってくれていいです。無責任に中に好きなだけだして孕ませてください。オチンチンズボズボして欲しいんです、赤ちゃんが欲しくてマンコが咽び泣いているんです」 盛大にイキ狂ってしまって、気持ちいいの余韻が終わる前に、こうやって自分を高めるセリフを言いながら、バイブを出し入れし続ける。 幻覚のオジサンがこのバイブを引きぬいて太いオチンチンを挿入してくれたらどれほど気持ちいいだろうか。 そんなことを考えながら、もう一度クリトリスを指で圧迫しながら自分で高めてイった。 プシュップシュッと、痙攣するたびに亜津沙のマンコから潮が噴いているのがわかる。ほとんどオシッコも漏らしてしまったようなもので、笑ってしまう。 「ハァハァ……アハハハッ」 男の人なんて、本当はいないのだ。亜津沙の心のなかにしかいない。そう思った。
お薬のせいで、ちょっとそんな気分に浸っていただけ。すべては儚い幻想。 それでもひとしきりやって満足した亜津沙は、「はぁーー」と深いため息をついてアイマスクを外す。 後片付けの物悲しさまでが、亜津沙のオナニーである。 酷く汚れてしまった、新聞紙を丸めてビニール袋をかぶせて捨てる。ウェットティッシュで手と肛門も綺麗にする。 お尻をいじっていたら、まただんだんと興奮してきた。このオナニーの後の背徳感を利用してさらに自分を罰して責め立てるのが楽しいのだ。 お尻の穴を綺麗にしたあとで、ローションでよく肛門の括約筋をなじませるとひも付きのアナルビーズを六個もお尻の穴に押し込んだ。 こうやって、一晩寝かせておいて起きがけに引き抜くと肛門を拡張している情けない自分の姿を想像しながら淫夢を見られるし、最高に気持ちよくなる。 これを亜津沙は迎えオナニーと呼んでいる。まるで、のんべぇが『二日酔いには迎え酒』なんて追い打ちをかけるようなものだ。亜津沙は、ここまでオナニーに耽溺しているのである。 アナルビーズをたっぷりとお腹に詰め終えてしまうと、亜津沙は深く満足した。 「はぁ、それにしてもすごい効き目でしたわね。レイプドラッグ」 本当に、すぐ後ろで誰か見ていたような気がしたし、撮影する音が聞こえたような気がした。 今でもドキドキしている。自分の痴態を撮影されるのにも、亜津沙は興奮を覚えるのである。 自分のオナニーしている動画をビデオカメラで撮影して、オカズにしているほどだ。 「もう寝ますけど、自由に中出ししてくれていいですからねー」 亜津沙は、いるはずもないオジサンに声をかけてから、オマンコからバイブを引きぬいて乳首からニップルクリッパーを外して横になった。 今日はよく眠れそうだ。 「ああそうだ、もう全部飲んじゃいましょう」 亜津沙はプラスチックのケースに残っているレイプドラッグを全部飲んだ。 こうしておけば、効果は朝まで続くだろう。夢で見知らぬオジサンに犯してもらえるような気がしたのだ。 妄想のオジサンは、亜津沙に気持ちいいことしかやってこない。 絶対に傷つけられることなく、誰にもバレることなく、安全に楽しむことができる。 そう思うと亜津沙は、ワクワクして幸せな気持ちで眠りにつくことができた。
その亜津沙の願望は、すぐに実現する。
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第三章「女子中学生 桐宮紗香2」 |
もう辛抱たまらん! ミノルは、ガシッと紗香の太ももを掴むとそのまま、たらたらと愛液を漏らすピンク色の割れ目を舐めまくった。 「ひぃ!」 指ですら刺激的だったのに、それ以上に太く湿った舌が自分の中に入り込んでくる衝撃に気が遠くなりかけていた紗香は叫んだ。 「いやぁぁああぁぁぁ」 しかし、その程度で猛り狂ったミノルは舌の動きを止めない。 「おいひぃ、おいひぃ」 さきほどオシッコさせて、愛液で湿らせて、しょっぱい味がする無垢な穴を舐め続ける。もちろん、処女のマンコだからマンカスだってついている。 口の中をレモンのような酸味が広がるが、ミノルにとってはご馳走だった。 これが十四歳、女子中学生の味かと思えば、パンツの中で勃起した陰茎がそれだけではち切れて爆発しそうなほどだ。 バターに群がる飢えた犬のように、芳醇な少女の味を舌で舐め味わった。 「やだっ、やだ、やめてぇ~」 紗香は、ほっそりした太ももを縮こまらせる。内側に、ミノルの大きな顔を挟むようになるのだが、そんなことでミノルは止まらない。 「はぐっ、もぐっ、はぐっ!」 躍起になって割れ目を上下に舐め回し、溢れ出る蜜を舐める舌は、ついに紗香の小さな豆粒に狙いを定めた。 「そこは、いいいっあああぁぁ!」 敏感な紗香のクリトリスが、分厚い舌に擦られて皮をめくられる。生まれて初めて、自分の神経が集中した小さな突起をあらわにされ、舐めまわされて吸われる衝撃――
――ああああぁぁぁああああぁぁぁああああ!!
それは強烈な痛みのはずだった。なにせ初めて肉芽を剥かれたのだ、あまりにも強すぎる刺激は痛みでしかないはずだった。 しかし、紗香が顔を真赤にさせて上げる悲鳴には、愉悦の嬌声も混じっている。 「ふぎゃぁぁぁぁ!」 散々に感じさせられたのが良かったのだろう。敏感な、あまりにも敏感なクリトリスは初めての与えられた快楽をしっかりと味わっていた。 ミノルがピンク色の先っぽをチュッチュと吸うたびに、ビクッビクッと足先が痙攣した。頭が真っ白になって、バカになってしまいそうなほど膨れ上がった快楽は、紗香の全身を震わせて抵抗の術を奪う。 「いやぁぁぁ、いやなのに、いくううっ」 閉じていた太ももは、男を迎え入れるように開いている。 意識では逃げたいと思っているのに、紗香の若い身体は快楽を求めて、むしろミノルに舐めさせようと腰を浮かせる。 これが女の身体なのかと、快楽の渦潮に翻弄されながら、肉としての自分の浅ましさを感じてしまい紗香は絶望する。 「アハハッ、いけいけ」 ミノルの叫びに呼応するかのように、紗香はまた絶頂に達した。紗香の半開きになった桃色の膣口から、プシューと盛大な飛沫があがって、ミノルの顔を濡らした。 それすらも、ミノルは喜んで舐めてすすった。 少女の分泌する甘くてしょっぱいエキスの全てが、彼にとっては何よりの興奮剤だった。 「怖いっ、怖い、やだぁまたくる、イクイグッイグッ!」 ミノルは、何度でも何度でもチュー、トン、チュー、トンとクンニリングスを繰り返して、紗香を絶頂へと導いた。 「ひゃぁ、あはぁ、あはぁ、ぎゃだァァァ!」 形容しがたい嬌声混じりの悲鳴を上げて、ついに事切れるように意識を失った。
「おい、紗香大丈夫か」 「……」 返事がない。もはや顔にかかっていたはずのトイレットペーパーもずり落ちて、整った顔があらわになっている。 その普段なら可愛い顔も、無残なことになっていた。大量の汗で額に髪が張り付いて、瞳孔が開いた瞳は黒目が上に向いてしまっている。 半開きになった唇からは、ペロンと舌が飛び出している。 「ははっ、そんなに気持ちよかったのか」 ミノルは、ずり落ちたトイレットペーパーを掴んで額の汗を吹いてやった。なるべく髪も手ぐしで整えてやったが、紗香は意識を失ったまま起きない。 とりあえずスマートフォンで撮影しておくかと、何枚かフラッシュを焚いて写真を取った。 そうして、今度はムービーモードで紗香の顔と身体を舐めるように撮影していく。 「はーい、完全にアクメった桐宮紗香ちゃんでーす」 そんなことを言いながら、カメラを回す。 顔をペチンペチンと手で叩いてみるが、起きないようだ。 「ほら、紗香ちゃん。起きないとオチンチン挿れちゃうぞ」 返事がない。 冗談ではないのだ、カメラを回したままピンク色の割れ目を指で捲り上げて、処女膜が張った中の様子を確認している。 ミノルは、このまま紗香が起きなければこっそり挿入してしまおうと思っているのだ。 なにせさっき、オチンチン挿れて良いって、彼女から直接了解を得ている。指で、先程とったムービーを再生する。
『ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ』 『嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください』
「むふっ、紗香ちゃんがこう言ってるから、合意の上のセックスだよね」 ミノルは、いそいそとズボンとパンツを下ろした。興奮しすぎてしまい、すぐにでも射精可能なほど膨れ上がった、陰茎がそそり立つように飛び出す。 愛液をだらだらと長し、すっかり濡れて準備が整った無垢なオマンコへとあてがうとスマホの撮影ボタンを再開した。 「ちゃんと、初めての記念なんだから取っておかないとね」 ミノルは無垢な割れ目に押し付けた亀頭をすりつけて上下させ、ゆっくりと紗香の中へと侵入していく。 そんなことを知ってか知らずか、紗香は静かに安らかに眠っていた。呼吸に合わせて、小柄な体躯に似合わないDカップの乳房が緩やかに上下する。 ミノルは優しく瑞々しい肌の感触を楽しむように脇腹に手を添えて、ゆっくりと腰を進める。まだ男を受け入れたことのない膣口が、今から犯されようとしているのに紗香はベビーベッドの上で横たわったまま、死体のように動かない。 腰辺りが甘くしびれて、ミノルはビクッと括約筋を震わせた。あまりの膣口の締め付けに、イッてしまうかと思った。 猛烈な射精感がこみ上げてくるが、ここまで来て紗香の膣奥で行けないのは寂しい。濡れて口を開いた紗香の亀裂は、初めてなのにちゃんとミノルの固く勃起した肉を受け入れていく。 まるでそのために誂えたように、ズッズッと柔肉を擦り上げながら奥へと進んでいく。狭すぎる入り口が、太い雁首によって押し広げられる。 気絶した紗香の身体が完全に脱力していることが良かったのだろう。もし少しでも締め付けられたら、こんなに簡単に挿入できなかったはずだ。 「はぁ、紗香ちゃんと合体した」 途中で、ブチブチと何かを引き裂いた感触が陰茎に走った。おそらくそれが、紗香が処女を失う瞬間だったのだろう。 一筋、破瓜の鮮血が接合部から垂れるがミノルは気にする様子もない。膣壁の強烈な締め付けもなんのその、陰茎の半分ほどで奥へと到達しても、さらに奥へ無理やり深く沈めていき、ついに下腹を紗香ちゃんの膣口にピッタリとくっつけた。 「紗香ちゃん、大人になったよ」 完全挿入完了。 「ああっ、イキそう」 射精感をこらえるのも限界があった。 ついに少女の最奥を征服したという喜びのままに、握り締められるような強烈な締め付けを感じたミノルは、精を放った。
「おおおっ……」 ドクッドクッと陰茎がホースの役割をして、紗香の中に精液を運んでいく。亀頭から噴きだした精液は、子宮口に余すところなく降り注いだ。 「はぁ、出ちゃったよ紗香ちゃん」 本当はもっともっと、楽しんでから中出しするつもりだったのだがまあいいだろう。 これでも十分に楽しめた。 ずるっと、太い雁首に抵抗感を感じながら引き抜くと、割れ目からは中出しされた精液が逆流いてくる。そこには破瓜の血が混じっている。 ミノルの陰茎にも、ピンク色の液体で湿っていた。 「本当に処女だったんだな」 嘆息しながら、ミノルはそんな当然のことをいまさらながにつぶやいた。少女の知らぬまに純潔を奪ってしまった。 そんな罪悪感も多少はあった。 「これ痛くないかな、クスリでも買ってきたほうがいいのかな」 さっと陰茎を洗ってパンツとズボンを履くと、ミノルは多目的トイレから出て、薬局へと向かった。 近くにいた薬剤師のお姉さんに相談して、一番強い効き目のある鎮痛剤とオムツと……。 「あっ、これも面白いかな」 あと、余計な買い物を一つする。 (そんなもの、この人が一体何に使うのか?) 薬剤師のお姉さんの怪訝そうな顔に見送られて、また紗香が寝ている多目的トイレへと戻った。
※※※
さきほどミノルが薬局で買ったのは、排卵検査薬。 そのために(というわけではまったくなかったのだが)さきほど、紗香の尿をビニール袋に貯めている。 戯れに、紗香の排卵日を調べてみようと思ったのだ。 白いスティックを黄金色の尿に差し込んで反応を見ると、さすがにミノルは苦笑した。 「ドンピシャかよ」 さすがはラッキーボーイ。排卵日を示す濃いピンク色が検査スティックに出ていた。陽性が出た場合、四十八時間以内に排卵することを意味する。超危険日。十四歳だって生理が来ていれば排卵だってするのだ。 「どうする紗香ちゃん、きょう赤ちゃんができる日だってよ」 気絶している紗香の口を指で開き、中に内服用の鎮痛剤を放り込んでゴックンさせながら、返事の出来ない相手にそんなことを聞くのだ。 もちろん、その姿を撮影する事も忘れない。 そんなことを言いながらも、またムクムクとミノルの股間は膨れ上がっていく。 「赤ちゃんがちゃんとできるように、もう一回しようか」 そう聞かれても、気絶している紗香は答えようがない。 ただ嫌そうに、「ううっ」と呻いた。ゴクリと、紗香が鎮痛剤を飲み込んだ喉の鳴る音が静かな多目的トイレに響き渡った。 それがミノルには、頷いているように見えた。 「そうだよね、紗香ちゃんはオチンチンいれて赤ちゃん作って欲しいんだものね」 先ほどスマフォ撮った、映像を再生する。
『ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ』 『嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください』 『ふうん、そうか俺の赤ちゃん産んでくれるのかな』 『はい、産みます』
「ここまで言ってくれてるんだから、合意の上でのセックスだよなあ」 ミノルは、紗香の半開きになっている唇に口付けして舐め回しながら十四歳にしては程々に育った胸を揉みしだいた。 紗香のおわん型の胸、仰向けに寝そべっているのにしっかりと硬く張りがあって芯が硬い。ピンク色の小さい乳首、今日だけしか揉めないと思うと指が沈み込むほどに乳房を強く握りしめてしまう。 「ううっ」 痛そうに、うめき声をあげた。当たり前だ、成長途中の胸を強く掴まれたのだから。 あまりの痛みに一瞬だけ、薄眼を開いたようにも見えた。それでも、紗香ちゃんはまだ起きない。意識は戻らない。 もっとも、ミノルにとって紗香が起きようと起きまいと、どうでもよかった。少女が犯されたことを知って絶望の悲鳴を上げようが、そのまま気が付かぬままであろうが、もうどっちでもよかった。 紗香ちゃんの両足を高く上げて肩に担いでそのまま、伸し掛かるように体重をかけて肉棒を挿入する。 先ほどまで、処女だった紗香ちゃんの膣は狭くまるで手のひらでギュッと握られているような強烈な締め付けがある。 「ううっ、しまるぅ」 ミノルは自身を固く勃起させて、肉を割るように腰を前後させながらグリグリと強引に押し進めて最奥まで到達する。押し戻そうとする力を、パンッ! と思いっきり打ち付けて押し切る。 狭い膣壁に亀頭の雁首が締め付けられて、陰茎の血流が止まりそうだった。ミノルは吐息を震わせている。 「ふぅ、ふっ!」 紗香の膣内は目一杯押し広げられて、ミノルの陰茎で満たされた。ミノルの鈴口と、紗香の子宮口が強引に擦り合わされている。 「紗香ちゃん、気持ちいいっ。すごく気持ちいいよっ、紗香ちゃん一つになってるよ、分かる分かる?」 そんなことを言われても、意識を喪失している紗香は荒い息を吐いて苦しげに呻くだけだ。
幼い紗香の肉体は、すでに限界を迎えようとしていた。処女膜も男を初めて迎えた膣道も入り口から子宮口に至るまで滅茶苦茶に引っ掻き回さられて、足は震え始めて太ももがじっとりと汗ばみ、下腹までもが痙攣していた。 やがてその震えは、全身にまで広がっていったがそんな紗香の苦悶の表情さえも、ミノルにとっては強い征服感を覚えるものであった。 「ああっ、出るぅ」 何の遠慮もなく、紗香の一番奥で欲望を爆発させる。三十路過ぎの男の汚らしい精液が禍々しい肉棒から噴き出し、余すところなく少女の子宮の奥へと叩きつけられる。 ドクッドクッドクッドクッ、膨れ上がったミノルの陰茎はポンプのように、少女の肚の中の空洞へと命のスープを注ぎ込む。 「ああっ、ううっ」 苦しげにミノルは叫ぶ。 気持よかった、快楽だった。喝采を叫んだ。 「優等生の女子中学生、孕ませるっ!」 至福だった。 ミノルの固く勃起した肉棒は、二度目の精を吐き出し終わったにもかかわらず萎えない。いや、むしろ大きく少女の固く閉じた膣道を強引に押し開き、さらに大きく膨張していた。 二回ぐらいじゃ、この欲望は収まりそうにない。 「おらっ!」 力の限り、腰を叩きつけた。ミノルの小太りな腹が紗香のほっそりとしたお腹にひっつくぐらい強く挿入したままで抱きしめる。 ぎちっ、ぎちっと音を立てて紗香の膣道が、無理矢理にミノルの形に広げられていく。 「俺の形に、紗香ちゃんのマンコ作り変えるぞ。俺専用のマンコになるんだ、どうだ嬉しいだろう」 紗香が聞いていたら、何というだろう。少なくとも喜ぶわけはないと思うのだが、征服感で幸せになっているミノルには、何を言っても止まらない。 ギチギチと陰茎にまとわりつく処女の膣襞の強烈な締め付けを感じながら、ミノルはまた絶頂に達する。 「おおおお、おっ、またいくっ」 出していいかとは聞かない。たっぷりと三回目の膣内射精。ブリュブリュと、ミノルの遺伝子を乗せた汚液が紗香の支給口 もう、紗香の膣もその中の赤ちゃんを作る部屋も全部自分のものだと思っていたから。勝手に中に出してイイのだ、自分にはその権利があるのだと思うようになっていた。 もう無茶苦茶である。 それだけ、ミノルは幸せの絶頂にいたのだと言えるだろう。 紗香にとって唯一幸いだったといえるのは、ミノルが興奮の余り早漏気味だったことだけか。 容赦のないミノルが激情に身を任せて、ガンガン腰を振られていたら、膣は取り返しの付かない傷を負うところであった。 ミノルは、硬さの残る乳房を握りしめて、幼さの残る可愛らしい顔をペロペロと舐めるだけで満足して、射精感のおもむくままに女子中学生の膣内に欲望を吐き出し続けた。 あまりにもぐいぐいと締め付けてくるので、ただ中にいれているだけで怒張が勝手に脈動を初めて、射精してしまうのだ。 子宮口に擦り付けるように射精しながら、頭の中は真っ白に抜けるほどの快楽に包まれる。 紗香の幼い膣は、それでも必死になって濡れて大人の生殖器を受け入れた。ぱっくりと開いた排卵期の子宮口は、その中に最後の一滴までもミノルの遺伝子が詰まったドロドロの体液を吸い尽くしたのである。 あまりに中に出されて、ほっそりとしたお腹が目で見えるほどに膨れてしまうほどであった。紗香の小さな子宮は、ミノルの睾丸の代わりにミノルの精液を貯めるタンクになっている。 紗香の卵管へも何十億、何百億というミノルの分身が流れ込み、程なく始まろうとしている紗香の卵子を迎えに行く。
「ふうっ、これだけやれば妊娠したかもね」 ミノルは、腰を引きぬいてまたスマーフォンのカメラで撮影を始めた。紗香のカバンを漁り、そこからマジックペンを取り出すと真っ白いお腹にキュキュっと落書きをする。 『紗香十四歳、種付け済み』 お腹に、証拠の排卵検査薬を添えるのも忘れない。 種付け記念だからだ。 がに股に足を開いたままの紗香の膣口はポッカリとミノルの大きな陰茎の形に穴を開けて、ゼリー状になった白濁がタップリと詰まっていて、中からビュルッビュルッと白と赤の混じった水を垂れ流し続けている。 その勢いは、まるで紗香自身が小さな割れ目から射精しているかのようだった。 そんな風なので多目的トイレの備え付けのベビーベットは、紗香の汗と破瓜の血と精液と愛液と涙でドロドロになってしまった。 「しかし、全く起きないな」 ミノル専用のオナホールとして酷使した紗香の股間は、赤く腫れ上がってしまっている。さすがに、それを眺めるとちょっと悪いことをしたかなと思ってしまう。 「お薬塗っておくからね」 匂いにきつい、市販ではもっとも効果の強い軟膏の鎮痛薬を女性器の回りに塗りたくる。 「これでよしと。うーん後片付けは、これでも穿かせておけばいいか」 紗香にオムツを穿かせるミノル。 まるで紗香が赤ちゃんみたいだと、笑ってしまう。むしろ、赤ちゃんを作ったばかりなのだが。 「はぁーすっきりしたし、少し疲れたなあ。ここまでやっても目を覚まさないものなのかなあ」 スッキリしてしまったあとに、今頃罪悪感が湧いたのか。買ってきたタオルで、身体の汗を拭いてやる。 そうしながらも、紗香の肌に浮かぶ玉の汗を舐めて喜んでいるのがミノルだが、そんなことをしても空っぽになるまで放精した股間は屹立しなかった。 「ふふっ、可愛いね」 ミノルがそんなことをつぶやいた。そんな矢先。
「ううう~」 うめき声を上げて、ようやく紗香が意識を回復した。 さっきから薄ら薄ら意識は戻りつつあったのだ、そのたびに身体に強烈なダメージを与えられて気絶させられていたのである。 「大丈夫?」 「あっ、すみません私は……」 顔を覗きこまれ、気付かいの声をかけられて、紗香は迷惑をかけて申し訳ないと誤りの言葉まで口にしてしまう。 どうやらミノルに乱暴されて、意識を失ってしまったようだとは気がついていた。ただの、その乱暴がまさか犯されたとは思っていない。 何かされていたようだとは前後不覚の状態でも分かっていたが、指と舌でやられただけと誤解していた。 その割には、強烈な痛みが走るのはどうしてだろうと思うが、紗香は熱っぽくて股間だけではなく全身が軋むように傷んだので逆に分からない。 「どうやら大丈夫か」 「何で私、オムツをはかされてるんですか」 ミノルが聞かれてニヤッと笑った。 「何でだと思う」 「ううっ……もうパンツ穿いてないよりマシだからいいです。あとそれ捨ててください」 ベビーベットから起き上がった紗香は、自分のオシッコが入ったビニール袋を指さした。近くには排卵検査薬が転がっている。 「えーもったいない」 「捨ててください!」 紗香は、慌ててブラジャーと制服を身に着けながら、ミノルを叱りつけた。普段からダメな大人の扱いに慣れているのか、なかなか堂に入ったものである。制服を身に着けて、髪を整えると多少疲れは見えるものの、キリッとした優等生の顔に戻る。
「言うことを聞いて欲しいなら、交換条件だよね~」 「もうっ、またそれですか。あっ、そうだスマートフォンの写真ちゃんと消してくださいよ。私の目の前できちっと消してください」 「分かったよ、これでいいんだろう」 紗香に見せるようにして、撮った写メを見せる。 「ああ、こんなにいっぱい撮ったんですか、酷い」 紗香がミノルにいいように嬲られている画像がたくさん写っていた。 「いいじゃん、ほら消した」 全削除のボタンを押して、証拠の写真が消えて紗香はようやくホッと胸を撫で下ろす。 「それでオシッコを捨てる条件はなんです」 「そうだなあ、連絡先でも教えてもらえれば」 「嫌です!」 「そうか、嫌われたものだなあ」 ミノルは肩をすくめる。これからちょくちょく会えればいいのになと思ったのだ。しかし彼は固執しない。なぜなら幸運の星の元に生まれた彼であれば、また会いたければ会えるに相違ないからだ。
「じゃあ、恋人同士みたいにイチャイチャチュッチュして。俺が満足して良いって言うまで」 「分かりましたよ、連絡先聞かれるよりは……」 そっちのほうがマシだと、紗香は思った。 「じゃ、座ろうか」 言われるままにベビーベットに座った紗香の手が触れるベッドが妙にネチャネチャしている。 「なんか、汚いですね。すごく変な臭いします」 「これ紗香ちゃんの汗とかエッチなお汁の臭いだよ」 「……エッチって」 紗香は顔を背けて俯いてしまう。嫌がっているのか、それとも恥ずかしがっているのか耳元まで真っ赤になっている。 「さあ、そんなことはいいから早くしないと終わらないよ」 紗香は意を決すると、チュッとミノルの分厚い唇に桜の花びらのような小さな唇を押し当てた。 ためらうようにしながら、何度か唇を押し当てるがミノルはニヤニヤと笑うだけで何も言わない。 「これ、どうしたら終わりになります」 「さっき言わなかったかな」 ミノルが恋人同士みたいにイチャイチャチュッチュして、満足して良いって言うまで終わらない。 つまり、紗香はミノルを満足させなければならない。 「あっーもう!」 紗香は、ミノルの唇に舌先を這わすとおそるおそる口の中に舌を差し入れた。うげぇと内心で思いながら、口内の浅いところをクチュクチュと音を立てながら舌で舐め回す。 「ベロチューしてくるとは、なかなか積極的だね」 「毒を食らわばですよ、私これがファーストキスだったんですよ。もう勘弁してくださいぉ」 手で顔を伏せて、暗い顔で俯いてみせる紗香。 「おお、泣き真似、泣き真似」 「ホントに泣いてるんですっ!」 そう言いながら、紗香は許してもらおうと可哀想な私を見せようとしていたのは事実だった。大人を相手にすると無意識に演技してしまうのだ、そうやってしていればみんな許してくれるから。 でも、ミノルはぼんやりした顔つきなのに鋭いのだ。心を奥底まで見透かされたような気がして、紗香はため息をついてもう一度キスをした。誤魔化しは効かない。 ゆっくりと唇を付けて、椅子から立ち上がるとミノルの頭を抱いて、そのまま舌を差し入れる。浅く、そして深く舌を絡めるようにして上から唾液を注ぎ込んでやった。紗香が考える限界の大人のキスである。 「ちょ、ちょっと待って」 「何ですか、もうオーケーがでましたか」 上から目線で見下ろしてくるのにゾクッとする。紗香は許してもらおうと必死になっているだけなのに、ミノルは可愛い女子中学生に求められたように錯覚してドキドキしていた。 心では勃起していた。金玉が空っぽになるまで紗香の中に射精していなければ、ここでこのままもう一度押し倒しているぐらいだった。
「ねえ、紗香ちゃん許してくれる」 「なにがですか、もうなんでも許しますよ」 やけっぱちになった紗香が、ペロペロと脂っぽいミノルのほっぺたを舐めながら聞いてくる。 「今日紗香ちゃん排卵日だったみたいなんだよね、紗香ちゃんの処女オマンコに挿入していっぱいいっぱい射精しちゃったから、妊娠させちゃったかもしれない」 「キモッ、いえ……いいですよ」 「そう、でも血が出てたからお薬塗っておいてあげた」 お薬塗るなんて名目で勝手にまた大事な部分を触られていたのかと、紗香はうぇっと舌を出す。しかし、それを非難している場合ではない。 「えっとなんて言ったらいいんでしたっけ。そうだ、受精させて紗香の中で、赤ちゃん作ってくださって結構ですよ」 紗香はもう逆らわず、ミノルに言われたことを思い出して、そのままに口走った。頬を赤らめているのは、恥ずかしいということもあったが身体が熱っぽかったからだ。疲労は極限に達している。疲れていたのだ。 もうとにかく全部受け入れて、終わりにしたかった。 「本当に? 今から事後避妊薬飲めば、避妊は間に合うよ」 どうせ見え見えの演技でやってるのに、あまりにも話がくどい。紗香はその態度にイラッとした。 「私が良いって言ってるんです。ミノルお兄さんの赤ちゃん産みたいから、そのまま精子を受精させていただいて妊娠させていただきます。それでいいでしょうっ!」 そう言うと、もう有無を言わさずに紗香はなおも口を開こうとするミノルに、舌をねじ込んで深いキスをした。 「んっ、そうか。分かった」 「ふーっ、ふふっ、これでいいですよね?」 ミノルは、ズボンとパンツを下ろすと萎えたオチンチンをむき出しにした。 「じゃあさ、最後に舐めて綺麗にしてくれる」 「なななっ、何を脱いでるんですかぁ!」 いくらキスを許しても、恥ずかしいセリフを言わされても、我慢できる。けど陰茎を見せられるのは許せるラインを超えている。 紗香は立ち上がると、ゆらゆらと後ろの壁まで後ずさりしてトイレの床の上にストンと滑り落ちた。 「舐めてくれたら終わりにするよ、うん」 「そんなぁ……」 目をそらしたいのに、なぜか見てしまう。紗香は、視力がすごく良いのだ。 汚らしいピンク色の亀頭の鈴口からは、精液の残りカスがデローンと垂れ下がっていた。これを舐めるのと思うだけで、うっと吐き気がこみ上げてくる。 「嫌なら」 「いいです、舐めますよ。舐めればいいんですよねっ」 せっかくここまで頑張ったのだ。もしここで押し切られて連絡先を言ってしまったりしてこれからも付きまとわれ続けたら、紗香は人生が終わってしまう。 一回、一回の我慢なのだ。 紗香は萎えた陰茎に手を添えると、小さなお口を開けて飲み込んだ。 (なにこれ苦い) 口の中に、得も言われぬ苦味が広がる。
「おおおっ」 舐められているうちに、たっぷりと射精して空っぽになったはずの陰茎が屹立した。奇跡的な勃起だった。 (これ、どうすればいいの) 口の中で怒張を回復する肉棒、紗香は困惑して目を白黒させる。 「そのまま舐めて、精液出るから飲んで」 「んんんんん!」 うそーと思うが、どうしようもない。 クソッと紗香は心のなかで悪態ついた、一回だけ。一回だけで終わる。 頭を押さえつけられて、良いように口の中をオナホとして使われながら、どうでもいいから早く終わってと祈った。 幸いなことに紗香の唾液の分泌は多く、口の中は暖かくてとても気持ちがいい空間だった。そこで、喉を突かれて何度か吐き気を催しながらも、ミノルを絶頂へと導くことが出来た。 「出るよっ、紗香ちゃん出る。飲んでっ!」 ドクドクッと脈動する。ミノルの陰茎はポンプになって、少し薄くなった精液を流し込む。紗香の口の中に苦い味がジワーと広がった。 「んんんんんんっ」 これを飲むのか。飲まなきゃいけないのかと思うと、涙が出る。 初めての口内射精を受けて、明らかに舌は飲むのを拒否している。けど、飲まないことには許してもらえない。喉の奥がイガイガするのに耐えながら、涙をポロポロとこぼして苦しそうに喉を鳴らした。 「ふうっ、気持よかった。ちゃんと最後まで舐めてきちんと綺麗にしてね」 「ふぁい」 終わった。全部終わったのだ。陰茎を舐めさせられるぐらいがなんだろう。紗香の黒目がちの瞳は濁って、感情は麻痺していた。 ただ言われるままに、汚らしい男の肉棒を舐めまわして綺麗にした。先ほどの薄い射精が本当に打ち止めだったらしく、制服姿の女子中学生にお口で奉仕させているという異常に興奮するシチュエーションでも、ミノルの怒張は回復することはなかった。 「ふうっ、ありがとう」 「早くズボン、穿いてくださいね」 穿かないなら自分が穿かせるぞという勢いで迫るので、ミノルは薄ら笑いを浮かべながら粗末な服を身に着けた。
「じゃ、捨てていいですよね」 「うん」 紗香はようやくオシッコの入ったビニール袋の中身をトイレに流して、捨てることができた。 近くにあった陽性反応が出ている妊娠検査薬を見て、いつの間にこんなものをとゾッとする。 たとえ実害がなくても、男に排卵日なんかを調べられていると思ったらまた気持ち悪さがうぇっとこみ上げてきて、叩きつけるようにトイレのゴミ箱に捨てた。
「じゃ、帰ります」 「うん、またね紗香ちゃん」
振り向いた紗香は、本当に恐ろしい形相をしていて、思わずミノルは仰け反った。そんなに怒ることないじゃんと口を尖らせたが、それこそ紗香の知ったことではない。 バタンと、引き戸になっている扉を閉めて紗香はミノルをトイレに残して、雑踏の中へと消えていった。
※※※
「あー、酷い。本当に、酷い目にあった」 思い出すだけで、紗香は髪を掻き毟りたくなる。 でも通りゆく人に変に思われると思ってグッと我慢して、電車に飛び乗った。たった二駅の辛抱。 紗香の家は駅にほど近いので、我慢できるはずだ。座席に腰掛けられたのはラッキーだった。 気分は最悪で、ちょっと熱っぽかった。つり革を掴んで立ってたら、そのまま倒れてしまったかもしれない。 (あんなことがあったか……) 思い出すだけで、嗚咽がこみ上げてきて眼に涙を溜める。 誰かに聞かれたらどうしよう、絶対に誰にも知られてはいけない。紗香は、ハンカチを取り出して涙を拭って平静を装った。 それでもこらえ切れずに、ビクッと肩を震わせた。股にピリッと痛みが走って、とても熱っぽかった。
この瞬間、紗香は気が付かなかったけど排卵していた。 彼女の膣の中には、たっぷりとミノルの精虫が泳ぎまわっている。
紗香の致命的なミスは、家に帰ってそのまま寝てしまったこと。せめて、洗面台で躍起になって口内を洗ったあとに、シャワーを浴びて股を綺麗に洗浄しておけば受精の可能性は下がったかもしれないのに。 ピンク色のシーツがかかった自分のベッドで、布団にくるまってそのまま寝てしまった。心配して声をかけた母親の紗英には、「熱っぽい」とだけ言って眠り続けた。 紗香のお腹の中で、放出された卵子は卵管の一番広い場所まで運ばれて、ミノルの精子と出会って受精が起きた。
次の日、目を覚ました紗香は下に降りていって、洗面所の鏡の前でキャーと甲高い悲鳴を上げた。 「なに、紗香どうかしたの!」 母親の紗英は、ビックリして声をかけてきた。 「ううん、お母さんなんでもない……」 母親には咄嗟に隠したけど、服を脱いだ拍子に『紗香十四歳、種付け済み』とお腹に書かれているのに気がついて、びっくりしてしまったのだ。 「しかも、これ油性なんじゃないの……」 一週間ぐらい、取れないかも知れない。しょうがないから隠して置くしか無い。がっかりしてオムツを脱ぐと、すごい臭気が広がった。 「なにこれ、くっさ!」 オムツも赤黒く汚れているし、紗香の股からゼリー状のものがぶら下がっていた。ああっ、そうか塗ったって言うお薬かなと紗香は誤解した。 「こんなことしなくていいのになあ」 お薬を塗ったといっても、どうせあの汚らしいオジサンは汚れた手で塗りたくったのだろう。 紗香は、もちろんお風呂で念入りに股を洗ったが、もうすでに手遅れだった。 たとえ子宮内をすべて洗浄できたとしても、すでに卵管の奥でミノルの精子を受精してしまっているから。
紗香とミノルの受精卵は、プチッ、プチッと、少しずつ細胞分裂を繰り返しながら紗香の卵管の中を泳ぎ続ける。 「もう、やだなあ」 お風呂上りに、パンティーとブラを身につけると、紗香はお腹に書かれた文字を隠すためにピンク色の腹巻を巻いた。 ダサいと嫌がっていたやつだけど、背に腹は代えられない。それがまるで、お母さんが大事な赤ちゃんを守るように下腹部を温めることになった。
このときであれば、まだ間に合あった。今から産婦人科に行ってアフターモーニングピルを貰えば、着床は避けられたはずなのに。 まさか自分が妊娠可能な受精卵を子宮に抱えているとは思っていない紗香は、普通に学生生活を送る。 そして、ミノルとの忌まわしい記憶も薄れてきた、一週間後。 ようやく紗香のお腹に書かれた油性ペンの文字がすっかり消えたのと同時に、成熟した受精卵はふわふわの子宮内膜へともぐりこんで、根を生やした。 着床である。
新たな生命の芽生え。 それは紗香の下腹部に、目には見えない新たな刻印を刻み込むかのようだった。
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第二章「女子中学生 桐宮紗香」 |
空が曇っていて風の強い日だった。 台風が近づいているわけでもないのに、駅ビルの前は局地的にやたらと突風が吹いている。
「おっ、水玉! いいねー」 「ふむう、青」 「黒かな……いやストッキングでよくわからん」
ツイてるミノルの目の前で、多くの女性のスカートがめくれ上がり、パンティーが見えてしまうのは当然というものだった。 スマートフォンのカメラを向けているだけで、極上の盗撮画像がたくさん撮れてしまう。 みんな、ミノルに撮られても気がつかないか、気がついても足早にどこかに行ってしまう。いつもこうだから、ミノルはとても無防備だった。 さすがに女の子のパンツとはいえ、これだけたくさんを見ると、だんだん飽きてきてあくびがでた。まったく贅沢なものである。 しかし、そんなボケたミノルの意識を覚ますように、清楚な黒髪のお嬢様がやってきた。あの濃い藍色の学生服は、この近くの、頭のいい中高一貫の制服だぞ。学校の名前は、と考えても思い出せるわけもなかった。 そもそも、そんな頭の良い学校とは縁もゆかりもない。ミノルは高卒である。 「おっ? えぇぇ~!」 ミノルは、思わず叫んでしまった。やはり強風で前からまくり上げられた紺色のプリーツスカートだったのだが、小柄な女学生は何も穿いていなかったのだ。 ノーパンである、数秒ふわ~とスカートが盛大にまくり上げられたわけだから、見間違うわけもない。 まだ生えそろってもいない、黒い陰毛からうっすらと透ける無垢な割れ目までばっちりと撮影できてしまった。 これは面白いぞと、ミノルはほくそ笑んだ。 なんでその女ん子がノーパンだったのかなんてことは、どうでも良かった。ミノルにとってはよくあるラッキースケベである。あとで画像を確認したらゆっくりと楽しむことができるということで頭がいっぱいだった。 だから、強風で煽られるサラサラの前髪を水色のヘヤピンで抑えている真面目そうな少女が、目の前まで来ているのに気が付かなかった。 彼女の旋風に舞う肩辺りまで伸びた艶やかで綺麗に編み上げられた黒髪から、シャンプーかそういう香水なのか、蜂蜜レモンみたいな甘酸っぱい香りが漂ってきてようやく、ああ少女がどっか行かずに居るなと思ったぐらいだ。 良い画像も撮れたし、もう用済みだから、どっかに行ってくれてもいいのにとタケルは思っていた。
「あなた、私のスカートの中を撮りましたね!」 「はい」 思わず頷いてしまった、ここは否定すべきところなのに、こうして行動を非難されるということがミノルにとっては珍しいのだ。 むしろ、どうしてこの少女は撮られたことに気がついたのだろうと、唖然としてしまうぐらいだ。 「んぐっ! ううっ、えっと……撮ったんですね。撮っちゃったんですよね。この際です。撮ったことを咎め立てはいたしません、今撮った画像を、即刻消してください!」 「なんで消さなきゃいけないの」 即座にそう返答されて、むしろ女学生のほうが当惑してしまったようだ。彼女は、盗撮されたのを注意している立場なのに、それをミノルがまったく理解しようとしないのである。常識がないにもほどがあった。 「なんでって、貴方ね。スカートの中を……と、盗撮でしょう。そこの警察署に行ってもいいんですよ」 駅前の警察署を指差す少女。こんなことは、本当に久しぶりで、ミノルは少し考えこむとこういった。 「警察署に行ったら、露出で逮捕されるのは、君のほうじゃないかな」 「なっ……」 少女は顔を耳元まで真っ赤にして、いきなりミノルの服の袖を掴んで、グーッと引っ張った。 「貴方、ちょっと来てください!」 「うああ、なんだよ~。シャツが伸びる、伸びるよおぉ」 ミノルは、駅ビルの中まで引っ張られていくと、少女に障害者用の鍵がかかる大きなトイレまで引っ張られていった。 ガチャリと鍵をかけて、少女は振り向く。 「いくら払えば、画像を消してもらえるんですか」 「いくら持ってるの」 少女は、ポケットから定期入れと併用してある黒い財布を取り出して「二千円ぐらいなら」と言い始めた。 二千円って、ミノルは笑いをこらえた。こりゃ、本当に学生らしい可愛い額だなとミノルは微笑ましく思う。 「仕方ないじゃないですか、お小遣い制じゃないんですウチ」 「お金をもらっても、消さないよ」 もっと女の子なら、お願いのしかたというものあるじゃないかとミノルは思うのだ。カツアゲするつもりなんてなかったのに、いきなりお金を払うとか言われたから、少し意固地になった。
「じゃあ、どうしたら消してくれるんですか」 「スカートの中をよーく見せてくれたら、消してあげるよ」 「そんなっ、絶対に嫌です!」 本来は優しげな顔立ちの少女が、眉根を顰めてヒステリックな声を上げた。 「なんで、見せたくて露出してたんじゃないの」 そこが、ミノルにはわからないのだ。 「違います、あの誤解があるようなので訂正しておきますけど、下着を穿いてないのはどうしてもしょうがない理由があって……」 「そのしょうがない理由って聞かせてもらえるかな」 少女は俯いて黙ってしまう。 「まあいいや、とりあえず名前とか教えてよ。こっちから自己紹介するけど、俺は戸隠ミノルといいます。三十二歳だよ」 「ミノル……さんですか」 年上なので、いかに相手はおかしな変態とはいえ、さんをつけるのだ。少女の真面目さと、育ちの良さが感じられた。そんな娘がどうして『穿いてない』のか、ミノルは興味をそそられる。 「私は、杏端(あんたん)学園の中等部二年生、桐宮紗香(きりみや さやか)といいます。十四歳です」 「十四歳にしては大きいね」 「えっ、私は同級生と比べても小柄な方だと思うんですが」 「おっぱいが」 「……」 一瞬睨みつけたが、すぐに呆れた顔になった紗香は、しょうがないなあという瞳でミノルを見つめる。ため息をつくと、せわしなくヘヤピンの位置をいじって編み上げた長い黒髪を手櫛で整えていた。髪を触るのが癖なのだろう。 自分から引き込んだのだが、知らない男と密室に入って紗香が落ち着かない証拠でもあった。 「それで、どうしてパンティー穿いてないの」 「その濡れちゃったから」 そう聞いて、雨は降ってなかったよなと思う。 「もしかして、お漏らししたとか」 「……ううっ」 頬を紅潮させて俯いている、悔しそうな顔で目尻に涙まで浮かべている、どうやら思いっきり図星だったようだ。
着替えぐらい、保健室に行けば貸してもらえたのに、気位の高い紗香はどうしても保険医に漏らしたとは言えなかったのだ。 たったそれだけのことで、変態のおっさんの狡猾な罠にハマり(紗香はそう思っている)、いたぶられている。 それが悔しくて、紗香は血色の良い下唇を噛み締めた。 「じゃあ、どうする」 「見せるのは嫌です、もう勘弁してください」 紗香は自分の容姿に自信があった。学校では生徒会役員までやっている優等生の紗香だ。どんな大人でも、泣き真似をしてみせるだけで言いなりにできると思っていた。 「嫌ならしょうがないなあ、じゃあバイバイだね」 しかし、このミノルと言う大人は、紗香がそう言うと無造作に多目的トイレの鍵を開けて外に出ていこうとする。 「まっ、待ってくださいっ!」 「……じゃあ、スカートをたくしあげて、オシッコをしてもらおうかな」 えっ、と紗香は驚きに瞳孔を開いた見開いた。信じられないと言いたげに、黒目がちのまん丸な瞳を見開いて、ミノルを食い入るように見つめる。 「さっきは見せるだけって!」 「だって、お漏らしをしたんでしょう。だったら、オシッコもきちんと見せてもらないと」 聡明な紗香は、ミノルのパターンを学習した。この男にはまともな交渉が通じない。言ってることの意味も何もかも訳がわからない。 泣き落としは通じない。むしろ拒絶すればするほど、どんどんと増長していくタイプだ。 だとすれば、被害を最小限に食い止めるには、ミノルの言いなりになるしかない。そうじゃないと、どんどん要求がアップしていく。 「わかり、ました……わかりましたよ、お小水をすればいいんでしょう!」 「ねえ、ビニール持ってる?」 物持ちの良い紗香は、何かの入れ物に使うときのことを考えて、透明のビニール袋ぐらいは常にカバンに持参している。 「ありますけど、これをどうするんですか」 「この透明のビニール袋の中にオシッコしてもらうから」 「なんですって!」 「だって、貴重な女子中学生のオシッコじゃん。捨てるなんてもったいないでしょう」 紗香は、この男をまだ見くびっていたと感じていた。たらっと額に冷や汗がにじむ。状況はまるで阪を転げ落ちるかのように、どんどん悪化していく。 ミノルがラッキーボーイなら、今日の紗香はアンラッキーガールだった。 「わかりました」
どうしてこんなことにと思いながら、紗香はスカートをたくし上げると、自分の取り出した透明のビニール袋にまたがった。 ビニール袋の口を尿道口につけるようにして、シャアァァと黄金色の液体をまき散らした。透明のビニール袋の中に、見る見ると黄色い液体が溜まっていく。 「おお、でるねえ。お漏らしするだけのことはある」 「言わないでください!」 恥辱だった、小さな恥が許せないばかりに、こんな大きな恥をかいてしまうなんてあんまりだった。 時間を巻き戻して、学校に居る自分に恥を忍んで下穿きを保健室に借りにいけと忠告したいぐらい悔やんだ。 そんなことを考えだしたら、もう現実逃避している証拠だ。 プライドの高い十四歳のお嬢様にとって、知らない男の前でビニール袋にオシッコするという行為は耐え難い苦痛。無垢な紗香はついさっきまで、このような恥辱が世界に存在することすら知らなかったのだ。 精神が音を立てて割れる音が聞こえた、言葉にすれば死にたくなってきたということだ。自暴自棄に近い状態になっている。 「しましたよ、もういいでしょう。画像を消してください!」 自分のオシッコの溜まったビニール袋をミノルに渡して絶叫した。ミノルはそれを受け取ると、ニヤニヤとスマートフォンを手で弄んだ。 「まだ、よく見せてもらってないからなあ」 「もうっ! どうすれば良いっていうんですか!」 やけっぱちになった紗香は、ミノルの言う通りやってやろうとむしろ拍車がついたようで、ミノルの言われるままに動く。
この駅ビルのトイレは市役所の出先機関が付属しているせいか、多目的トイレの備品は揃っていて、真新しいクリーム色の大きなベビーベットが置いてある。 ミノルは紗香にその上に、足を曲げて寝そべるように指示をした。 「さあ、スカートの中を見せてよ」 紗香は言われるままに、スカートをたくしあげてほっそりとした形の良い太ももの付け根までするりとたくしあげると、そこで一旦ため息をついて、やがて覚悟を決めたのか目をつぶって、股ぐらを全開にした。 「ううっ」 「やっぱり穿いてないんだね」 「そうですよ、見たいだけ見ればいいじゃないですか」 「オッパイも見せてくれるかな」 「はぁ?」 紗香は、もうため息をついた。どうせ一番見せたくない箇所を見せているのだから、もう一緒だろうと思ったようで、ブラウスのボタンを外すとブラジャーのホックを外して、ブラをずらして大きな胸を解放した。 ドサッと、音を立てるようにして重い乳房が飛び出る。十四歳とは思えないほどに、大きく発達した乳房だが、その表面の艶やかさは若い娘らしい光沢があった。大きな乳房に比べれば小さい乳輪には、申し訳ない程度に肌色から桜色のグラデーションがあって、乳首はほんの小さな蕾があるだけだ。 「何カップなの」 「男子って、よく分かってもない癖に、そういう事ばかり聞くんですよね。ブラのサイズはDぐらいですよ、それがなにか」 吐き捨てるように紗香は言う。 「別になんでもないさ」 そう返すミノルの手に持ったスマートフォンはチャリーンと音を立てて、フラッシュを浴びせた。 「やだ、何で撮るんですか酷い!」 撮られた画像を消して欲しいからやっているのに、これでは約束が違うと紗香は怒った。 「大丈夫だよ、画像は最後に全部消してあげるから」
「消すなら、撮らなくてもいいじゃないですか」 これ以上顔を写されてはたまらないと、紗香は目元を手のひらで覆った。 これで、ミノルのやりたい放題となったわけだ。 「ちょっと待ってください、一体何をやってるんですか」 紗香は顔を覆った指を外して、自分の股ぐらを覗きこんだ。ミノルが自分のあそこをまさぐる感触があったからだ。 「中までよく見えないから開かないと」 「そっ、そんなところ触らないで!」 起き上がろうとする、紗香の顔をフラッシュを光らせて激写した。 「いいよ、見せてくれないなら、画像を消さないだけだから。杏端学園の中等部二年生、桐宮紗香さん」 ニマニマと、スマートフォンを片手にミノルは悪戯っ子のような笑いを浮かべた。 「卑怯者……見るなら早く見て終わってください」 紗香は、顔を隠すことを選んだ。 ミノルは、まだほとんどが産毛で先の方にチロチロと黒い毛が生えているだけの恥丘に指をかけると、ピッタリと閉じている肉の門を指で開いてみせた。 「紗香ちゃんは、やっぱり処女なのかな」 「処女って、決まってるじゃないですか」 何が決まってるのかなと、ミノルは思ったが、まあ未経験だと言うことをだろうと観察を続行した。 よくよく開くと、ただでさえ細いピンクの肉襞の入り口の奥に丸く粘膜が覆っている。これが処女膜かと、ミノルは思う。 膜といっても完全に閉鎖されているわけではなく、指一本ぐらいは真ん中に通せる穴が開いていた。 ミノルは誰にも触れられたことのない処女地に、何のためらいもなく、乱暴に人差し指を突き入れる。 彼には、ラッキーな自分は大丈夫平気だという強い思い込みがあるのだ。
「イツッ」 だから、紗香が痛みの声を上げたのに少し狼狽した。 「ごめん」 「そんなところに、指入れるなんて信じられない!」 紗香は、防御本能で太ももを硬く閉じて、ミノルの腕を挟み込んでしまいながら、ヒステリックに叫んだ。 「いやあ、悪い悪い」 「貴方は、なんて人なの……」 自分が触れたこともないデリケートな場所に無造作に指を伸ばして、悪びれもなくそんなことを言うミノルに絶句した。 常識では考えられないことを平然とする。初めて、この貧相なオジサンを怖いと思ったのだ。 でも今恐れを見せたら、何をされるかわからないと考えるほどには、紗香は大人だった。恐怖を隠すように、プンプンとわざとらしく怒ってみせる。虚勢だった。でも、この間抜け面の男なら、気が付かないだろう。 内心は、いつの間にか裸に剥かれている状況にゾッとしていた。 「おや、顔が写ってもいいのかな」 「きゃ!」 パシャッとフラッシュが焚かれる。 顔を伏せているのも怖くて、つい見てしまったのだけれど、顔を撮られることはそれよりも恐ろしいことだと気がついた。 目元さえ映らなければ、身元は割れないという。 聡明な紗香は、絶対に顔を隠した手を取るまいと思った。 それが、ミノルに好き勝手やらせる結果となってもである。 「うう、うそぉ……。そんなところを舐めるなんて」 ペチャペチャと音を立てて、絢香の割れ目を男が舌で舐めている。
信じられなかった、自分でもあまり触れたことのない部分を男性に舐められるなんて。しかも、相手は見ず知らずの大人の男である。 あまりのおぞましさと嫌悪感に頭がクラクラして、手足がビリビリとしびれて、血の気が引いて気絶しそうになった。しかし、こんなところで意識を失っているわけにはいかない。 気絶したら何をされるか分からないという恐怖だけが、紗香の意識を支えていた。 「んぅ、ふぅ、ふっ、ふっうう!」 しかし、男の分厚い舌は容赦なく紗香のデリケートゾーンを舐めまわす。毛も生えそろっていない結合部が、唾液で湿ってクチュクチュと嫌らしい音を立て始めていた。 「ハァハァ」 男の荒い吐息と、紗香の喘ぎ声が多目的トイレの中で響く。 そうだ、ここは駅前のおトイレなのだ。 紗香の学校の友だちもみんな使っている駅なのだ、こんなところで自分は何をやっているのかと思って悲鳴を上げた。 「いやっ、いやぁぁぁ」 しかし、その悲鳴にも艶が混じっている。 おそらく紗香はそう言っても認めないだろうが、明らかに興奮していた。まだ皮を被った小さなクリトリスは根本がビクビク震えて勃起していたし、狭い膣道からは白い粘液が分泌され始めていた。 それは紗香が生まれて初めて分泌する女の子のメス汁だった。それを、ミノルに舐められて味合われてしまっているのだ。 その事実に、嫌悪感を持ちながらも同時に背徳感に爆発しそうなほど小さな心臓が、ドクンドクンと高鳴ってもいた。 「いやっ、アアアッ!」 腰を震わせて、紗香はついにイッた。 ギギッと外陰唇の収縮に合わせて、ほっそりした太ももでミノルのでかい顔を挟んで、その上びしゃっと、鼻先に潮まで噴きかける始末。 これでは、鈍いミノルにも絶頂に達したとわかってしまう。 「はぁ、ハハッ、紗香ちゃんイッちゃったね」 自分が舌で初めての女の子をイかせたという充実感が、ミノルにそれを言わせた。
「イッたって何がですか……」 イッたと言われても、紗香はなんのことだかわからない。 「性的絶頂、オーガズム、知らない?」 「まさか」 そのようなことがあると紗香は知識として知っているが、自分の身に起きたこととは思えなかったのだ。 嘘ではなく本当にわからなかった。 ただ、見知らぬオジサンにイヤラらしく股をねぶられているうちに、頭が真っ白になってしまっただけである。 一方で、ミノルは潮まで吹いて認めないのかと思うが、絶頂に達した証を他にも発見して、またニンマリと笑う。 「自分の乳首を見て見なよ」 「えっ」 「ほら、そんなに乳首をピンコ立ちさせて、気持ちよくないなんて嘘でしょう」 「いやっ!」 思わず自分のオッパイの先のピンク色の突起を見てしまったが、紗香は自分にまだスマホのカメラのレンズが向いていることに気がついて、また甲高い声叫び声を上げて、慌てて顔を隠してしまった。 それでも、自分の乳首が恐ろしいほどに先を尖らせていたということは、認めざるを得ない事実であった。 「ほら、乳首がこんなに勃ってるってことは気持よかったってことでしょう」 「いやっ、胸に触らないでください」 そう言っているのに、ミノルは調子に乗って、指の腹で勃起したピンク色の乳首をこねくり回している。 ツヤツヤ、スベスベしてとても可愛らしい乳首だった。
「やだ、そんなに乱暴にすると痛いです」 「じゃあ、優しくしたらいいの」 紗香の要望を聞き入れて、優しくつねってあげる。 「だめっ、だめぇ……」 キュッキュと先っぽを指で引っ張ると、可愛らしい声を上げた。 「こんなのはどうかな」 ミノルはさらにむんずと十四歳にしては大きな乳房を掴むとチュッチュと音を立ててすすり上げる。 「吸っちゃダメ!」 「もう、あれもダメこれもダメって、どうしたら良いのさ」 「それはこっちのセリフですよ、一体これどうやったら終わるんですか!」 この地獄のような責め苦はいつになったら終わるのか、 「えっ、すぐに止めてもいいよ」 「えっ? ああもう、撮るの止めてくださいよ!」 あまりにびっくりして、紗香はまた手をのけてしまう。 スマホのレンズが顔の方に向いていることに気がついて、また顔をそむけて目元を小さな手のひらで覆った。 「こっちは画像を消す代わりにどうしたら良いのかって聞かれたからからこうしてるだけで、画像を消すのを諦めてくれたらいいんだよ。杏端中学二年生の桐宮紗香さん?」 ニンマリとミノルが笑ったのを、顔を手で隠している紗香はわからなかったけれど、どうせ意地の悪い顔をしているのだろうなとはすぐ分かった。 「それじゃあ、意味が無いじゃないですか。私は、ここまで頑張ったのに画像を消してもらえないなら!」 もしかして最初から消すつもりなんてなかったのか。 騙したのかと、紗香は憤った。 「おっと言うとおりにしてくれたら、画像を消す約束は守るよ」 「じゃあ、もう早く終わらせてください。ずっとおっしゃるとおりにしてきたじゃないですか」 紗香は、ため息をついて抗弁した。
「おやー、何をやるのも嫌だとか駄目だとか、ずっと反抗的な態度だったじゃないか」 「それは……」 「でしょう、むしろこっちはお願いされる立場だと思うんだけどな」 「ううっ、じゃあお願いしますから画像を消してください」 「それは、君の態度したいなんだよね。オッパイ触っても、いいよね」 「はいどうぞ……」 紗香は、我慢すればいいんだと思った。 すでにあそこをペロペロと舐められるまでされているのだ、いまさら胸を揉まれようがなぶられようが、乳首を吸われようがいいではないか。 早くこのオジサンを満足させて家に帰りたい、そんな気持ちでいっぱいだった。 だからミノルが激しく揉みすぎて、成長途中の硬い乳房の芯が痛くても、ぐっと我慢していた。 早く終われとしか思っていない。 「じゃあ、今度は指でオマンコを開いてもらおうかな」 「指はダメです、顔を隠さないといけないから」 「ふーんじゃあ、これで顔を隠せばいいよ」 ミノルはカラカラとトイレットペーパーを手で巻いて、バサッと紗香の顔にかぶせた。 「そうですね、これならなんとか」 紗香は、トイレットペーパーで顔の上部を覆い隠すと、毒を食らわば皿までとばかりに足をM字に開いて、自分の外陰唇をつまみ上げて開いた。 もうとにかく、これを終わらせないと帰れないのだ。恥をしのぶしかない。 「うわ、中まで丸見えだな、紗香ちゃんは恥ずかしくないのかな」 「貴方がやれって言ったんじゃないですか!」 「ふーんじゃあ、やらなくてもいいよ」 「もう!」 眼の前に居るミノルがニンマリと意地悪く笑っているのが、目隠ししていてもわかる。笑い声が聞こえるから。 「グフフッ」 しかし、紗香は目の前にいる男がペロンをズボンの前を下ろして、自分のピンク色の女性器の膣壁を覗き込みながら、陰茎をこすっているところまでは気が付かなかった。 察すると言っても限界がある。 「じゃ、じゃあなんて言えばいいんですか」 「紗香ちゃんは、俺に見せたくてオマンコ見せてるんだよね」 「そんな……そう言わないと、終わらないんですね」 「俺は別に強制してないよ、グヒヒッ」 鼻を鳴らして男が笑うのを感じて、紗香は目元に撒いたトイレットペーパーに涙をじわりとにじませた。 「言えばいいんですね、わかりましたよ! 私がオマンコを見せたくて言ってるんです」 「私じゃわからないなあ」 「もうなに、えっと紗香です」 「もっと詳しく詳細に説明してみて」 「詳しくと詳細は、意味がかぶってますよ」 国語の時間にそんな注意をされたのを思い出してつい口答えしてしまった。 眼の前のミノルが、ムスッと機嫌を悪くしたのを感じる。 「紗香ちゃんは賢いなあ、学校でも優等生なのかな」 「生徒会、役員をしてます……」 「そうなんだ、そんな優等生が俺にオマンコ見せたいの?」 「は、い……」 コクンと頷くのが精一杯なのに、ミノルは畳み掛けてくる。 「だから、はいじゃわからない。積極性が感じられない」 「もう、じゃあいいますよ。杏端中学二年、桐宮紗香はオジサンにオマンコを見て欲しいです!」 聡い紗香は、そういうふうにさっき言うように誘導されたのだと気がついて言ってみた。 「年齢が抜けてるな」 「もううっ、杏端中学二年、十四歳、桐宮紗香はオジサンにオマンコを見て欲しかったんです! これで満足ですよね? もうこんなこと終わりにしましょう」 フヒヒッとミノルは鼻を鳴らした。
「オジサンじゃなくて、ミノルお兄さんって言ってくれるかな」 「ああっ図々しい……。ミノルお兄さんに見て欲しいんです、これでいいですか!」 紗香は、強烈な嫌悪感と極度の羞恥に耐えているというのに、ふざけたミノルの態度に激昂した。 「じゃあ、そんなにお願いされたから見て上げようかな」 トイレットペーパーで目隠ししていても、うっすらと見えるから何となくミノルが自分の股ぐらを覗き込んでいるのが紗香にもわかる。痛いほどの視線をスースーする股間に感じる。 あまりの羞恥に、紗香は頬を真っ赤にして、怒った。 「あんまり見ないでください!」 「おやー、俺は見て欲しいって言うから見てあげたのに。そんな態度だったら、もう終わりにして帰っていいよ」 終わりにしてと言われて、一瞬紗香は喜んだが、喜んでいる場合ではないのだ。 つまりミノルは、そういう消極的な態度なら画像は消さないと脅しているのである。 「ああもう、本当は見て欲しかったんです。ミノルお兄さんに私のオマンコを食い入る程に観察して欲しかったんですよ。どうぞ満足するまで見ていってください」 紗香はやけっぱちになり、泣き叫ぶように言った。 嫌だとか、もう終わりにしてとか、そういうことを言うたびに嫌味を言われて晒し者になるなら、いっそ自分から全部肯定してしまったほうがいい。 自分ですらよく見たこと無い性器を、今日はじめてあった男に見せている。そんな気が遠くなりそうな羞恥を乗り越えて、両足を大きく開いて股を突き出した。もう逆に気持ちがいいぐらいだった。 こんなもの見たければ見ればいい。 だから私を早く解放してと、紗香は思った。 「じゃあさあ、オナニーしてみてよ」 「えっ、オナニーですか。こんな感じでしいですか」 いまさらその程度のことは拒絶しない、見知らぬ男に触れられるよりは自分で触ったほうがマシだったからだ。
紗香は中学生にしては豊満な乳房を自ら揉みしだいて、やさしく股間に触れた。 「大人しめなんだね、いつもこんな感じ?」 「そうですね。あっ、いつもやってるわけじゃないですよ。本当に極たまに……するときは、こんな感じで」 「イッたりする?」 「そのイクって言うの、よく分からなくて」 そうは言いながらも、ピンク色の筋に沿って指を動かしながら、股はだんだんと濡れてきている。 紗香の小さな指には、白くぬるっとした愛液がまとわりついて糸を引いていた。 「ちゃんと感じてるし、さっきイッてたよ」 「それが……。ううんっ、自分では……触れてると何となく気持ちいいっていうのはあるんですけど、自分ではよく分からなくて」 ごまかしているわけではないようだ。 本当に、よくわからないのだろう。 「でも触ると気持ちいいんだ」 「はい、オッパイの先っぽとか、オマンコとか触ると気持ち良くはなります」 「もっと気持ち良くなりたい?」 「わかりません」 積極的にと言われているのに、やはり恐怖が先立つみたいだ。 「そんなことじゃ、いつまで経っても終わりにならないなあ」 「そんなあ、どうしたらいいんですか」 紗香はおっぱいを強くもみしだして、股間を擦り上げた。出来ることは、精一杯やっているつもりなのだ。 「俺は紗香ちゃんのオマンコをよく見せて欲しいって言ったよね。それは、紗香ちゃんのオマンコをよく知りたいってことなんだ」 「おっしゃってる意味がよくわかりません」 「例えばそうだな、紗香ちゃんのオマンコはもう大人のオマンコかな」 「大人って、えっと」 「赤ちゃんはもうできるかな」 ミノルのあまりにイヤラシイ質問にも、素直に答える。 まだ未経験すぎて、赤ちゃんができるという意味が、エロいことに意識に繋がっていないのだ。まさか、自分が赤ん坊を産むとか想像もしない年齢なのだから。 「あっ、あの生理はもう来てます。去年来ました」 「そう、赤ちゃんが作れるなら大人のオマンコなんだね。毛は生えてないけど」 うるさいって紗香は思うけど、こんなところで口答えしている暇はない。ミノルの発言の中に、この恥辱を終わらせるヒントが隠れているのだと考えてみた。 「そうだ、えっと杏端中学二年、十四歳、桐宮紗香のオマンコは大人のオマンコです。生理が来てますから赤ちゃんが作れるオマンコです」 「そうだ、よくわかってきたじゃないか」 ミノルのうれしそうな声。 「はい、ありがとうございます」 詳細に見せて説明すればいいのか、ミノルはそれを求めていたのかと紗香はようやく端緒を見つけた気分だった。 指で、小さなピンク色の穴を広げると、紗香は『赤ちゃんが作れるオマンコです』を連呼した。 「じゃあさ、紗香ちゃん」 「はい」 「俺の赤ちゃん産んでくれるかな」 「はいぃぃ?」 ヌプッと、何かが紗香の膣の中に入ってきてビクッと身体を震わせた。 「ほら、俺のオチンチンが紗香ちゃんの中に入ってるぞ」 「いやぁぁ、ちょっとまってください、イヤッ!」 犯されると膣を広げていた紗香は、慌ててミノルの腕をつかむ。 (あれ、これは腕?) まさかこんなに太いおちんちんが存在するわけもない。 紗香が掴んでいるのは腕だ。 そうするとミノルが紗香の膣に突っ込んでいるのは、オチンチンではなく人差し指だった。 見えていなくても、自分の手で確認すればすぐわかる。 (そうか、そういう演技をしろと言ってるわけね……) 聡明な紗香は、すぐにミノルの意図を察した。 ちょっと嫌だけど、演技ならかまわない。 「ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ」 「嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください」 「ふうん、そうか俺の赤ちゃん産んでくれるのかな」 「はい、産みます」 ミノルの声が、機嫌よくなってきたのを感じて、これが正解なんだと思った。 相手を満足させれば、きっと解放してもらえる。 逆らうのは怖いし、こうするしかない。 「俺のオチンチン気持ちいい?」 「はい、すごく気持ちいいです」 ミノルの太く短い人差し指が、紗香の小さい穴にはベストヒットだった。 これが見知らぬ男相手で恐怖を感じていなければ、本当に気持ちいいと言えたかもしれない。 紗香の声は震えていた。 ただ、紗香の膣は十分に濡れていたし、確かに男の指で感じていた。だから、だんだんとヌルヌルがグチョグチョになっていて、ミノルが差し入れる指がイヤラシイ音を立てるようになってきた。 白っぽいネトッとした愛液が、ミノルの指に絡む。 ここまで乱暴に奥深くまで指を突っ込まれてかき回されたのは、もちろん初めて。少し痛痒いような、それでいて全身が震えるほど気持ちいいような。 ここまで感じさせられたのは、紗香にはもちろん初めて。 「あっ、あっ、なんか」 軽くイッたらしい、身体の力が抜けようとするのを見て、ミノルは手で紗香の背中を支えた。 「大丈夫」 「あっ、すみません」 「もう少しで終わるから我慢してね」 そう言うと、ミノルはまた手を外した。なんとか、身体をよろめかせて紗香は身体の力を振り絞る。 「いま、紗香ちゃんの子宮口に指が……じゃないオチンチンの先っぽがあたってるのは分かる」 「はい、分かります」 本当は、もう自分の中がどうなっているのか分からなかったのだけど、そう言ったほうがミノルは喜ぶであろうと感じて、紗香はそう言った。もう少しだ、もう少しで終わるのだからとにかく逆らわない。 「今から紗香ちゃんの一番奥に射精して、赤ちゃん作るけどいいかな」 「はい、どうぞ。紗香の中で、赤ちゃん作ってください」 ミノルがフヒッと吹き出した声が、紗香の耳たぶをくすぐった。 ああ、なんてことを自分は口走っているのだろうと、紗香はほんの一瞬だけ我に返る。 「よし、そこまで言うなら赤ちゃん作ってあげようかな。紗香ちゃんは、イクまでどうやったら赤ちゃんができるのか説明して、保険体育のお勉強だ」 「はい、オジ……ミノルお兄さんのオチンチンが紗香の中で精子を出すと、私の卵管まで泳いできて卵子と結合して受精卵になります。受精卵が子宮に着床すると赤ちゃんができます」 やや、堅い説明。教科書通りといったところ。 「そうなんだ、さすが優等生の紗香ちゃんは詳しいね」 「はい、詳しいです」 紗香はもう言いなりだ。 「紗香ちゃんは、俺の赤ちゃんができたらどうするのかな」 「えっと、どうしたらいいんですか」 さすがにそう言われても困る。ミノルが何を求めているのか、紗香には分からない。 「俺としては、ちゃんと産んでほしいんだけどね」 「はい、産みます。ミノルお兄さんの赤ちゃんをちゃんと産みますから」 もうさっさと解放してほしい。 「よし、中に出すぞ」 「はいどうぞ! 中にください」 そういいながら、たっぷりと指でかき回されて、プシュッ、プッシュと膣から白い液体をまき散らして紗香はもう、今度は盛大に一度イッた。 「よし、イッた」 「ハッ、ハッ……ハッ、ハァアアァァ」 紗香は息も絶え絶えに、小さなベビーベッドの上で身体をのけぞらせてぐったりとさせた。
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